JPH06193681A - 4気筒エンジンのクランク軸 - Google Patents

4気筒エンジンのクランク軸

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JPH06193681A
JPH06193681A JP35910392A JP35910392A JPH06193681A JP H06193681 A JPH06193681 A JP H06193681A JP 35910392 A JP35910392 A JP 35910392A JP 35910392 A JP35910392 A JP 35910392A JP H06193681 A JPH06193681 A JP H06193681A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cylinder
crank
crankshaft
engine
counterweight
Prior art date
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Pending
Application number
JP35910392A
Other languages
English (en)
Inventor
Yosuke Morimoto
洋介 森本
Kiyoshi Hataura
潔 畑浦
Manabu Miyazaki
学 宮崎
Hiroshi Mikumo
博 三雲
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 第3気筒用クランク部23と第4気筒用クラ
ンク部24との間の質量的不均衡によるエンジンの振動
を防止し、ジャーナル軸受31〜35の偏摩耗を防止す
る。 【構成】 クランク軸10の第1気筒用・第2気筒用・
第3気筒用・及び第4気筒用の各クランク部21〜24
の一方のクランクアーム12aのみにカウンターウエイ
ト14を形成し、第4気筒用クランク部24のカウンタ
ーウエイト14を有しないクランクアーム12bに、リ
ング状のバランサ駆動ギア15を固設する。少なくとも
第3気筒用クランク部23のカウンターウエイト14を
有しない他方のクランクアーム12bに相殺用バランス
部Mを一体に形成する。この相殺用バランス部Mは、バ
ランサ駆動ギア15を固設したことによる第3気筒用ク
ランク部23と第4気筒用クランク部24との質量的不
均衡を相殺する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は4気筒エンジンのクラン
ク軸に関し、特に4気筒エンジンの振動を低減する技術
に関する。
【0002】
【従来の技術】4気筒エンジンのクランク軸として、従
来技術より図3に示すものがある。それは、軸先端部1
0aに冷却ファン駆動用プーリ30を装着し、軸後端部
10dにフライホイル7を装着して成り、軸先端部10
aと軸後端部10dとの間に、各ジャーナル軸受31〜
35で軸支するために等ピッチで形成された5つのジャ
ーナル部11を形成し、各ジャーナル11間に、前方よ
り第1気筒用・第2気筒用・第3気筒用・及び第4気筒
用の各クランク部21〜24を形成するとともに、各ク
ランク部21〜24の一対をなすクランクアーム12a
・12bのうちの一方のクランクアーム12aのみにカ
ウンターウエイト14を一体に形成し、上記第4気筒用
クランク部24のカウンターウエイト14を有しない他
方のクランクアーム12bに、リング状のバランサ駆動
ギア15を固設して構成されている。なお、図3中の符
号13はクランクピン、17はピストンコンロッド、4
0は潤滑ポンプ、50は2軸バランサ、51はバランサ
ギヤである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来例は、各クラ
ンク部21〜24の一対をなすクランクアーム12a・
12bのうちの一方のクランクアーム12aのみにカウ
ンターウエイト14を形成してクランク軸全体の重量を
軽減するものであるが、第4気筒用クランク部24の他
方のクランクアーム12bにリング状のバランサ駆動ギ
ア15を固設したことから、第3気筒用クランク部23
と第4気筒用クランク部24との間に質量的不均衡が生
じる。このため、その間に曲げモーメントが作用してエ
ンジンが振動するとともに、ジャーナル軸受31〜35
に偏摩耗が生じる。本発明はこのような事情を考慮して
なされたもので、第3気筒用クランク部23と第4気筒
用クランク部24との間の質量的不均衡に起因するエン
ジンの振動を防止し、かつ、ジャーナル軸受31〜35
の偏摩耗を防止することを技術課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1に記載した発明が採用した手段は、上記従
来の4気筒エンジンのクランク軸において、少なくと
も、上記第3気筒用クランク部23のカウンターウエイ
ト14を有しない他方のクランクアーム12bに相殺用
バランス部Mを一体に形成し、この相殺用バランス部M
は、バランサ駆動ギア15を固設したことによる上記第
3気筒用クランク部23と第4気筒用クランク部24と
の質量的不均衡を相殺するように構成したことを要旨と
するものである。
【0005】また、請求項2に記載した発明が採用した
手段は、請求項1に記載した4気筒エンジンのクランク
軸において、上記第1気筒用クランク部21及び第2気
筒用クランク部22のカウンターウエイト14を有しな
い各クランクアーム12b・12bに、それぞれ相殺用
バランス部Mを一体に形成したものである。
【0006】
【発明の作用・効果】請求項1に記載した発明では、第
3気筒用クランク部23のカウンターウエイト14を有
しない他方のクランクアーム12bに形成した相殺用バ
ランス部Mが、バランサ駆動ギア15を固設したことに
よる上記第3気筒用クランク部23と第4気筒用クラン
ク部24との質量的不均衡を相殺する。この質量的不均
衡の相殺により、前記曲げモーメントは解消してエンジ
ンの振動が少なくなるとともに、ジャーナル軸受31〜
35の偏摩耗も解消する。
【0007】請求項2に記載した発明では、第1気筒用
クランク部21及び第2気筒用クランク部22の他方の
各クランクアーム12b・12bに、それぞれ相殺用バ
ランス部Mを一体に形成したことから、第1気筒用クラ
ンク部21及び第2気筒用クランク部22を含むクラン
ク軸前半部と、第3気筒用クランク部23及び第4気筒
用クランク部24とを含むクランク軸後半部との質量的
不均衡を相殺する。この質量的不均衡の相殺により、ク
ランク軸前半部と後半部との曲げモーメントが解消して
エンジンの振動も一層少なくなるとともに、ジャーナル
軸受31〜35の偏摩耗も一層解消する。
【0008】
【実施例】以下本発明の実施例を図面に基づいてさらに
詳しく説明する。図1は本発明の実施例に係るクランク
軸の側面図、図2は上記クランク軸を採用した4気筒エ
ンジンの下部の縦断面図である。
【0009】この4気筒エンジンは、図2で示すよう
に、クランクケース1の前部にギヤケース2を組付け、
クランクケース1とギヤケース2の下部とにわたりオイ
ルパン3を組付け、クランクケース1内には5カ所に等
ピッチでジャーナル軸受31〜35を垂設し、このジャ
ーナル軸受31〜35でクランク軸2の各ジャーナル1
1を枢支し、クランク軸10には、軸先端部10aに冷
却ファン駆動用プーリ30を、ギヤケース挿通部10b
に潤滑ポンプ40のインナーロータ42を、伝動軸部1
0cにクランクギヤ6を装着し、軸後端部10dにフラ
イホイル7を装着し、前方より第3番目と第4番目のジ
ャーナル軸受33・34に2軸バランサ50のバランサ
ケース52を組付けて構成されている。
【0010】上記クランク軸10は、図1及び図2で示
すように、従来例と同様の基本構造を有する。即ち、ク
ランク軸10の軸先端部10aと軸後端部10dとの間
に、等ピッチで5つのジャーナル11を形成し、各ジャ
ーナル11間に前方より第1気筒用・第2気筒用・第3
気筒用・及び第4気筒用の各クランク部21・22・2
3・24が形成されている。各気筒用クランク部21〜
24の一対をなすクランクアーム12a・12bの一方
のクランクアーム12aのみに、カウンターウエイト1
4が一体に形成され、第4気筒用クランク部24のカウ
ンターウエイト14を有しない他方のクランクアーム2
4bに、リング状のバランサ駆動ギア15が固設してあ
る。このためこのままでは、第3気筒用クランク部23
と第4気筒用クランク部24との間に質量的不均衡を生
ずる。
【0011】以下、本発明の特徴について説明する。上
記第3気筒用クランク部23のカウンターウエイト14
を有しない他方のクランクアーム12bに、相殺用バラ
ンス部Mを一体に形成する。この相殺用バランス部M
は、第4気筒用クランク部24にバランサ駆動ギア15
を固設したことによる上記第3気筒用クランク部23と
第4気筒用クランク部24との間の質量的不均衡を相殺
するように、その質量が設定されている。この質量的不
均衡の相殺により、第3気筒用クランク部23と第4気
筒用クランク部24との間に生ずる曲げモーメントは解
消し、エンジンの振動も少なくなるとともに、ジャーナ
ル軸受31〜35の偏摩耗も解消する。
【0012】また、上記第1気筒用クランク部21及び
第2気筒用クランク部22のカウンターウエイト14を
有しない各クランクアーム12b・12bに先のものと
同一質量の相殺用バランス部Mを一体に形成する。これ
により第1気筒用クランク部21及び第2気筒用クラン
ク部22を含むクランク軸前半部と、第3気筒用クラン
ク部23及び第4気筒用クランク部24とを含むクラン
ク軸後半部との間の質量的不均衡が相殺され、この質量
的不均衡の相殺により、クランク軸前半部と後半部との
間に生じる曲げモーメントが解消してエンジンの振動が
一層少なくなり、ジャーナル軸受31〜35の偏摩耗も
一層解消する。
【0013】上記ギヤケース2には、トロコイド式潤滑
ポンプ40が設けられている。この潤滑ポンプ40は、
ギヤケース2のクランク軸挿嵌部4a内にインナーロー
タ42とアウターロータ43とを組付け、ケース内側を
オイルシール蓋43で閉止してあり、ストレーナ45よ
り潤滑油を組み上げて各潤滑部に潤滑油を圧送するよう
に構成されている。
【0014】なお、従来例ではクランク軸挿通部10b
にカラー41を嵌合固定して、このカラー41にインナ
ーロータ42を外嵌してあるのに対して、この実施例で
は、前記カラー41とインナーロータ42とを一体に形
成し、このインナーロータ42をクランク軸挿通部10
bに嵌合固定してある。これにより、部品点数が減るだ
けでなく、オイル漏れを防止し、従来例では別途浸炭処
理していたものが、インナーロータ42の浸炭処理のみ
で済み、浸炭処理が安定したものになる等の利点があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係るクランク軸の側面図であ
る。
【図2】上記クランク軸を具備する4気筒エンジンの下
部の縦断面図である。
【図3】従来のクランク軸を具備する4気筒エンジンの
下部の縦断面図である。
【符号の説明】
10…クランク軸、 10a…クランク
軸の軸先端部、10b…クランク軸の軸後端部、 1
1…ジャーナル、12a・12b…クランクアーム、
14…カウンターウエイト、15…バランサ駆動ギア、
21…第1気筒用クランク部、22…第1気
筒用クランク部、 23…第3気筒用クランク部、
24…第4気筒用クランク部、 M…相殺用バラ
ンス部。
フロントページの続き (72)発明者 三雲 博 大阪府堺市石津北町64 株式会社クボタ堺 製造所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸先端部(10a)と軸後端部(10d)との間
    に、等ピッチで5つのジャーナル(11)を形成し、 各ジャーナル(11)間に、前方より第1気筒用・第2気筒
    用・第3気筒用・及び第4気筒用の各クランク部(21)・
    (22)・(23)・(24)を形成するとともに、各気筒用クランク
    部(21)〜(24)の一対をなすクランクアーム(12a)・(12b)
    のうちの一方のクランクアーム(12a)にカウンターウエ
    イト(14)を形成し、 上記第4気筒用クランク部(24)のカウンターウエイト(1
    4)を有しない他方のクランクアーム(12b)に、リング状
    のバランサ駆動ギア(15)を固設して構成した4気筒エン
    ジンのクランク軸において、 少なくとも、上記第3気筒用クランク部(23)のカウンタ
    ーウエイト(14)を有しない他方のクランクアーム(12b)
    に相殺用バランス部(M)を一体に形成し、この相殺用バ
    ランス部(M)は、バランサ駆動ギア(15)を固設したこと
    による上記第3気筒用クランク部(23)と第4気筒用クラ
    ンク部(24)との質量的不均衡を相殺するように構成した
    ことを特徴とする4気筒エンジンのクランク軸。
  2. 【請求項2】 上記第1気筒用クランク部(21)及び第2
    気筒用クランク部(22)のカウンターウエイト(14)を有し
    ない各クランクアーム(12b)・(12b)に、それぞれ相殺用
    バランス部(M)を一体に形成した請求項1に記載した4
    気筒エンジンのクランク軸。
JP35910392A 1992-12-25 1992-12-25 4気筒エンジンのクランク軸 Pending JPH06193681A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6382165B1 (en) * 1999-09-28 2002-05-07 Mazda Motor Corporation Engine balancer apparatus
US7021267B2 (en) 2002-12-25 2006-04-04 Honda Motor Co., Ltd. Multi-cylinder internal combustion engine and vehicle incorporating same
US7367303B2 (en) 2005-09-02 2008-05-06 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Crankshaft of in-line four-cylinder engine
US7675175B2 (en) 2004-06-15 2010-03-09 Oki Semiconductor Co., Ltd. Semiconductor device having isolated pockets of insulation in conductive seal ring

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