JPH0563496A - 弾性表面波装置 - Google Patents

弾性表面波装置

Info

Publication number
JPH0563496A
JPH0563496A JP21843691A JP21843691A JPH0563496A JP H0563496 A JPH0563496 A JP H0563496A JP 21843691 A JP21843691 A JP 21843691A JP 21843691 A JP21843691 A JP 21843691A JP H0563496 A JPH0563496 A JP H0563496A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
acoustic wave
surface acoustic
synthetic resin
resin case
wave element
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP21843691A
Other languages
English (en)
Inventor
Ichiro Suzuki
一郎 鈴木
Hirotomo Nakano
弘智 中野
Teruhiro Fukatsu
彰宏 深津
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP21843691A priority Critical patent/JPH0563496A/ja
Publication of JPH0563496A publication Critical patent/JPH0563496A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Surface Acoustic Wave Elements And Circuit Networks Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 弾性表面波装置の合成樹脂パッケージを防湿
構造とする。 【構成】 弾性表面波素子を、少なくとも表面波の伝搬
する部分に中空部が形成されるようパッケージに収容し
てなる弾性表面波装置において、前記パッケージが前記
弾性表面波素子を覆う合成樹脂ケースと該合成樹脂ケー
スの外周面に移送成形法により形成した合成樹脂の一体
成型体とからなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、弾性表面波装置に係わ
り、特に、弾性表面波装置の合成樹脂パッケージ構造に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、広く電波を利用する電子機器
のフイルタ、遅延線、発振器等の素子として、弾性表面
波装置が用いられている。
【0003】弾性表面波素子は、たとえば圧電性素子基
板上に形成されたくし歯型電極部の入力インターデジタ
ルトランスジューサに電気信号を印加し、これを弾性表
面波に変換して基板上に伝搬させ、さらに出力インター
デジタルトランスジューサに到達した弾性表面波を再度
電気信号に変換して外部に取り出すように構成されてい
る。
【0004】弾性表面波は圧電性素子基板上を伝搬する
ため、圧電性素子基板自体の特性変化が伝搬特性の変化
となり、弾性表面波素子のフィルタ特性等に敏感に影響
する。 圧電性素子基板上の伝搬特性は圧電性素子基板
上の湿度によっても大きく変化する。このため、弾性表
面波が伝搬する圧電性素子基板表面の耐湿性を充分に考
慮する必要があり、耐湿性が不充分な場合は安定したフ
ィルタ特性等を得ることができない。
【0005】弾性表面波装置は、弾性表面波素子を少な
くとも表面波の伝搬する部分が中空構造からなるパッケ
ージに収容した構造となっている。
【0006】従来、この弾性表面波装置のパッケージ材
料としては、一般に、金属材料が用いられているが、弾
性表面波装置の低価格化に対処するため、合成樹脂を用
いたパッケージが用いられるようになってきた。たとえ
ば、特開昭61−234115号公報には合成樹脂パッ
ケージを用いた弾性表面波装置が示されている。
【0007】合成樹脂パッケージを用いた従来の弾性表
面波装置の断面構造の一例を図3に示す。アルミニウム
(Al)などからなるくし歯型電極部2の入出力インタ
ーデジタルトランスジューサを有する圧電性素子基板を
シリコン系やエポキシ系接着剤などにより銅ー鉄(Cu
ーFe)合金などからなるリードフレーム5に固着して
なる弾性表面波素子1を、弾性表面波の伝搬に影響を及
ぼさない中空構造の合成樹脂ケース3a,3b内に収容
し、さらにその周辺部を浸漬方式による熱硬化性の外装
樹脂4にて全面塗布をおこなうパッケージなどが知られ
ている。特に、エポキシ樹脂などの熱硬化性の外装樹脂
4による全面塗布は弾性表面波装置の耐湿性の向上に寄
与している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図3に
示すような弾性表面波装置の合成樹脂パッケージは、全
体を密閉するには極めて有効な方法であるが、一般的に
は浸漬方式に適する低分子量の熱硬化性樹脂が用いられ
ていることが多くモールド成型用の高分子量の合成樹脂
に比較して耐湿性が劣る傾向にある。
【0009】たとえば、耐湿性に優れていると言われて
いるエポキシ樹脂においても、浸漬方式に適する低分子
量のエポキシ樹脂は水酸基や未反応のエポキシ基が残存
する場合があり、モールド成型用樹脂であるポリフェニ
レンサルファイドなどと比較すると耐湿性に劣ってい
る。
【0010】低分子量のエポキシ樹脂などを用いた弾性
表面波装置の合成樹脂パッケージの耐湿性を向上する方
法として、樹脂の塗布厚みを厚くすることも考えられ
る。しかし、塗布厚みを厚くすることは、浸漬方式では
限界があり、また厚みの不均一もさけられない。さらに
硬化時の収縮も大きくなり、弾性表面波素子に好ましく
ない影響を与える。
【0011】本発明は、弾性表面波素子に影響をおよぼ
さない防湿構造を有する弾性表面波装置の合成樹脂パッ
ケージを提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の弾性表面波装置
は、弾性表面波素子を、少なくとも表面波の伝搬する部
分に中空部が形成されるようパッケージに収容してなる
弾性表面波装置において、前記パッケージが前記弾性表
面波素子を覆う合成樹脂ケースと該合成樹脂ケースの外
周面に移送成形法により形成した合成樹脂の一体成型体
とからなることを特徴とする。
【0013】本発明の弾性表面波装置において、図1お
よび図2に示すように、ニオブ酸リチウムやタンタル酸
リチウム等の圧電基板上にアルミニウム(Al)やアル
ミニウム合金等の金属薄膜より形成したくし歯型電極を
備えた弾性表面波素子1は、まず合成樹脂ケース3に収
容される。この合成樹脂ケースは、あらかじめ成形され
たベース部分3bとキャップ部分3aとからなるキャッ
プ式の構造を有している。
【0014】キャップ式の構造は弾性表面波素子の少な
くとも表面波の伝搬する部分を中空構造にするととも
に、弾性表面波素子を合成樹脂ケース内に封止するのに
適している。また、合成樹脂ケースをあらかじめ成形し
ておくことができるため、圧縮成形、射出成形、粉末成
形等の種々の成形法を利用できる有利な点もある。
【0015】さらに、エポキシ樹脂のような熱硬化性樹
脂またはポリフェニレンサルファイド樹脂のような熱可
塑性樹脂の両方を使用することもできる。本発明におい
ては、たとえば、ポリフェニレンサルファイド樹脂のよ
うな耐湿性に優れた高分子量の合成樹脂が特に好まし
い。
【0016】本発明の弾性表面波装置は、弾性表面波素
子が収容されているキャップ式の構造を有する合成樹脂
ケースの外周面を、さらに移送成形法による合成樹脂の
一体成型体で覆った二重構造からなる。
【0017】本発明における移送成形法とは、加熱流動
や加熱溶融した成形材料をあらかじめセットしてある金
型の中に圧入して硬化させる方法である。たとえば、ト
ランスファ成形や射出成形などがある。
【0018】本発明においては、特にトランスファ成形
が好ましい。トランスファ成形における成形圧力は、高
圧法で600 〜1200kg/cm 2 、低圧法で 5〜100kg/cm2
ある。また、成形温度は 120〜180 ℃程度、成形時間
は、約 1分程度である。
【0019】本発明の弾性表面波装置のトランスファ成
形にあっては、低圧法が特に好ましい方法である。
【0020】トランスファ成形法は、寸法精度の特に高
い成形品を得られ易いこと、また、高分子量の熱硬化性
樹脂のみならず高分子量の熱可塑性樹脂も使用できる等
の特徴がある。
【0021】本発明の弾性表面波装置は、この移送成形
法を用いて、キャップ式の合成樹脂ケースの外周面を合
成樹脂で成形し二重構造とする。このとき、使用する合
成樹脂は、キャップ式の合成樹脂ケースのものと同一で
あっても、また異なっていてもよい。
【0022】なお、本発明は弾性表面波装置に関するも
のであるが、特に耐湿性を要求されるたとえばICなど
の他の電子部品にも適用できる。
【0023】
【作用】本発明の弾性表面波装置は、耐湿性に優れた高
分子量の合成樹脂の成型体を二重構造とするので、外部
環境の湿度がおおきく変化しても圧電性素子基板上の湿
度には殆ど影響をおよぼさない。したがって、弾性表面
波素子の特性も安定する。
【0024】
【実施例】以下、本発明について図1および図2を参照
して説明する。なお、図1は第1の実施例の弾性表面波
装置の断面構造図を示し、図2は第2の実施例の断面構
造図を示す。また、従来の弾性表面波装置の断面構造を
図3に示す。
【0025】図1における第1の実施例の弾性表面波装
置は、弾性表面波素子1、弾性表面波素子1上に形成し
たくし歯型電極部2、中空構造を有する合成樹脂ケース
3、合成樹脂ケース3全体を覆う移送成形による合成樹
脂ケース6、弾性表面波素子1を固着したリードフレー
ム5より構成される。
【0026】第1の実施例の弾性表面波装置の製造方法
について以下説明する。
【0027】くし歯型電極部2を設けた弾性表面波素子
1を、銅ー鉄(CuーFe)合金からなるリードフレー
ム5のあらかじめ設けた所定位置にエポキシ系接着剤で
固着し、さらに弾性表面波素子1の表面波信号入出力端
子部とリードフレーム5の決められた入出力端子間とを
ワイヤーボンディングにより電気的に接続する。
【0028】次に、あらかじめポリフェニレンサルファ
イド樹脂で成形されたキャップ式合成樹脂ケースのベー
ス部分3bに弾性表面波素子1を固着したリードフレー
ム5を嵌合し、さらに、中空部が設けられたキャップ式
合成樹脂ケースのキャップ部分3aを嵌合圧入する。
【0029】次に、リードフレームの端子部を残して嵌
合した合成樹脂ケース3a,3bの全面をエポキシ樹脂
の移送成形で封止して合成樹脂ケース6を設けた。
【0030】図1における実施例の弾性表面波装置の耐
湿性を、図3に示す従来の弾性表面波装置と比較して試
験した。試験は、相対湿度95% 、温度121℃、圧力 2気
圧の雰囲気に弾性表面波装置を放置して、その特性劣化
を調査した。従来の弾性表面波装置は、数時間でくし歯
型のアルミニウム(Al)電極などの特性劣化が観察さ
れたが、図1における実施例の弾性表面波装置には、目
だった特性劣化は観察されなかった。
【0031】また、図2における第2の実施例の弾性表
面波装置は、弾性表面波素子1、弾性表面波素子1上に
形成したくし歯型電極部2、中空構造を有する合成樹脂
ケース3、合成樹脂ケース3全体をを覆う移送成形した
合成樹脂ケース4に対し、弾性表面波素子1を固着した
リードフレーム5の電極端子を合成樹脂ケースの両側に
取り出す構造となっている。
【0032】第2の実施例の弾性表面波装置は、図1に
おける第1の実施例と同一の方法で製造した。耐湿性を
第1の実施例と同一の条件で試験した結果、第1の実施
例と同一の結果が得られた。
【0033】また、第2の実施例の弾性表面波装置の如
くリードフレームの電極端子を合成樹脂ケースの両側に
取り出す構造を、従来の浸漬方式で製造することは非常
に困難であった。
【0034】
【発明の効果】本発明の弾性表面波装置は、弾性表面波
素子を、少なくとも表面波の伝搬する部分に中空部が形
成されるようパッケージに収容してなる弾性表面波装置
において、前記パッケージが前記弾性表面波素子を覆う
合成樹脂ケースと該合成樹脂ケースの外周面に移送成形
法により形成した合成樹脂の一体成型体とからなるの
で、高分子量の成形樹脂を用いることができ、分子間構
造が極めて緻密となり耐湿性に富んだ成形が可能とな
る。
【0035】したがって、弾性表面波素子の耐湿性を向
上させフィルタ特性の安定化を図ることができる。ま
た、電極端子を対面方向に取り出す構造に於いても極め
て容易に実施が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の弾性表面波装置の断面
構造を示す図である。
【図2】本発明の第2の実施例の弾性表面波装置の断面
構造を示す図である。
【図3】合成樹脂を用いた従来の弾性表面波装置の断面
構造を示す図である。
【符号の説明】
1………弾性表面波素子、2………くし歯型電極部、3
………合成樹脂ケース、3a………合成樹脂ケースのキ
ャップ部、3b………合成樹脂ケースのベース部、4…
……外装樹脂、5………リードフレーム、6………移送
成形による合成樹脂ケース。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弾性表面波素子を、少なくとも表面波の
    伝搬する部分に中空部が形成されるようパッケージに収
    容してなる弾性表面波装置において、前記パッケージが
    前記弾性表面波素子を覆う合成樹脂ケースと該合成樹脂
    ケースの外周面に移送成形法により形成した合成樹脂の
    一体成型体とからなることを特徴とする弾性表面波装
    置。
JP21843691A 1991-08-29 1991-08-29 弾性表面波装置 Pending JPH0563496A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21843691A JPH0563496A (ja) 1991-08-29 1991-08-29 弾性表面波装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21843691A JPH0563496A (ja) 1991-08-29 1991-08-29 弾性表面波装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0563496A true JPH0563496A (ja) 1993-03-12

Family

ID=16719887

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP21843691A Pending JPH0563496A (ja) 1991-08-29 1991-08-29 弾性表面波装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0563496A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007170910A (ja) * 2005-12-20 2007-07-05 Oki Electric Ind Co Ltd 半導体パッケージ
JP2008070230A (ja) * 2006-09-14 2008-03-27 Hitachi Ltd 物理量検出装置
US7358646B2 (en) 2001-12-10 2008-04-15 Denso Corporation Piezoelectric actuator

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7358646B2 (en) 2001-12-10 2008-04-15 Denso Corporation Piezoelectric actuator
JP2007170910A (ja) * 2005-12-20 2007-07-05 Oki Electric Ind Co Ltd 半導体パッケージ
JP2008070230A (ja) * 2006-09-14 2008-03-27 Hitachi Ltd 物理量検出装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5260913A (en) Surface wave device
JPH08507429A (ja) 圧電装置を弾力的に実装する方法
JPH06133397A (ja) 圧電センサ
US4047129A (en) Elastic surface wave filter
US4234859A (en) Elastic surface wave device and method for making the same
US4993000A (en) Surface acoustic wave device
US5357662A (en) Method of manufacturing chip-type piezoelectric-resonator
KR100467180B1 (ko) 탄성 표면파 장치 및 그 제조 방법
JPH0563496A (ja) 弾性表面波装置
JPH08204497A (ja) 弾性表面波装置
JP3524188B2 (ja) 弾性表面波装置
JPH0590882A (ja) 弾性表面波装置及びその製造方法
US10637428B2 (en) Acoustic wave device and method of manufacturing the same
JPS6090416A (ja) 弾性表面波素子
JP2004328028A (ja) 圧電デバイスとその製造方法
JPH0555866A (ja) 電子部品装置
JPS587705Y2 (ja) 弾性表面波装置
JP2005020547A (ja) 弾性表面波装置
JPH04299609A (ja) 電子部品の製造方法
JPH0435312A (ja) 表面波装置
WO2021019932A1 (ja) 水晶振動子、電子部品及び電子装置
JPS5827687B2 (ja) ダンセイヒヨウメンハソウチ
JPS5970013A (ja) 表面波装置の外装形成方法
JP2001258098A (ja) 超音波トランスジューサ
JPH02239712A (ja) 表面波装置

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20001017