JPH056338Y2 - - Google Patents

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JPH056338Y2
JPH056338Y2 JP3192086U JP3192086U JPH056338Y2 JP H056338 Y2 JPH056338 Y2 JP H056338Y2 JP 3192086 U JP3192086 U JP 3192086U JP 3192086 U JP3192086 U JP 3192086U JP H056338 Y2 JPH056338 Y2 JP H056338Y2
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thin plate
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  • Roof Covering Using Slabs Or Stiff Sheets (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、金属板による防水工法において建築
物の屋根体、壁体あるいはこれに類似する構造体
に金属板を固定する可動吊子に関する。
(従来の技術) 実開昭57−125823号公報により、略中央に取付
貫孔を穿設した底部主板の一側に断面略逆U字状
の円弧状部を形成し、該円弧状部の上部にその長
手方向に沿う長孔を穿設して吊子本体とし、シー
ム溶接可能な板片部の下端に筒部を形成した可動
舌片の板片部を前記円弧状部の内側より長孔に挿
通して上方に突出し、且つその筒部を円弧状部内
に遊挿し、その可動舌片を摺動且つ揺動可能に設
けたことを特徴とした可動吊子が知られている。
また実開昭60−122432号公報により、表面に隆
起部を形成した方形状の基板の中央部に立上り部
を設け、この立上り部の下端部に沿つて長孔を穿
ち、この長孔を介して、下端部を立上り部に巻装
して、立上り部に摺動可能に配すると共に、被覆
金属板とシーム溶接若しくはスポツト溶接可能な
金属薄板で構成した摺動片を設けてなる吊子が知
られており、さらにまた特公昭55−48150号公報
により、屋根もしくは壁を被覆する被覆シート
を、該シートから突出せるフランジにより構造物
に係止するためのフアスナーであつて、構造物に
直接または固定用板を介して取付ける如くなした
固着部と、該固着部と大体直角をなして該シート
の突出フランジと一体化する如くなした取付部は
厚さ0.15m/m以下の硬圧延薄板により形成され
前記突出フランジと一体的に縫合熔接を可能なら
しめると共に、前記固着部は板体により補強され
ていることを特徴とする前記被覆シート係止用フ
アスナーが知られている。
(考案が解決しようとする問題点) しかし、前記実開昭57−125823号記載の可動吊
子は、可動舌片の板片部には約0.3〜2mmの板材
が使用されており、板厚の厚い場合には、板片部
の前後端の少なくとも一端は尖鋭部となつている
ため、加工工数が増してコストアツプにつなが
り、また尖鋭部を有するため安全性の点で問題が
あり、さらに比較的薄い板厚例えば0.3mm前後で
も、比較的速いシーム溶接速度例えば2m/分以
上では板片部の前後端の少なくとも一端に溶着不
良を生じるとという欠点がある。また、底部主板
の一側に逆U字状の円弧状部が設けられているた
め、金属板を屋根体に固定する場合、金属板の立
上り部相互の間隔を、金属板の膨張・収縮を吸収
するに必要な間隔、例えば約5mm設けられている
が、それ以上に広くとる必要があり、また円弧状
部の上端も比較的高いため、金属板の立上り部を
シーム溶接する際、屋根体に通常存在する凹凸に
よりシーム溶接が所定高さより下方にずれた場合
溶接個所がスパークし穴があきやすいという欠点
がある。
前記実開昭60−122432号記載の吊子にあつて
は、基板中央部に立上り部が設けられ、その立上
り部に舌片下端部が巻装されており、巻装部が高
い位置となるため前述したように、シーム溶接個
所が所定高さより多少下にずれた場合スパーク穴
があきやすいという欠点がある。
前記特公昭55−48150号記載の係止用フアスナ
ーにあつては、突出フランジと一体化する取付部
の厚さは0.15mm以下と薄いため、垂直脚部の両端
部に溶着不良が生じないが、硬圧延薄板が使用さ
れた場合でも強度が不足することがあり、また取
付部の厚さが0.15mm以下と薄いため周辺に切欠き
部が存在すると、風荷重により前記切欠き部を起
点として亀裂が発生するおそれがあるという欠点
がある。
(問題点を解決するための手段) 本考案は、前記従来の吊子にみられる欠点を除
去、改善した可動吊子を提供することを目的とす
るものであり、前記実用新案登録請求の範囲記載
の可動吊子を提供することによつて前記目的を達
成することができる。すなわち、本考案は、薄板
の中間部は折り曲げられ、前記薄板中間部を除く
両端部は立ち上げられて互いに面接触するように
重合され、前記重合された2枚の薄板の幅方向の
両端部の端面の少なくとも一つの端面が互いに同
一垂直面を形成しないように配設された垂直状部
と;前記折り曲げられた薄板中間部は水平に挿入
された芯板を囲繞し、かつ前記芯板を囲繞する薄
板中間部の外側面が保護板により囲繞固着されて
なる下端部と;からなる逆T字型吊子舌片と:中
央部に取付孔と一側にスリツトが設けられ、かつ
前記取付孔とスリツトを含む面は、その外側辺よ
り隆起台となつているほぼ方形の吊子基板と:か
ら構成され、前記逆T字型吊子舌片の垂直状部は
前記基板のスリツトに下方から挿通突出させられ
前記下端部はスリツトを介して隆起台の裏側で摺
動可能に配設されてなる可動吊子に関する。
次に本考案を図面について説明する。
第1図は本考案の1つの実施態様を示す可動吊
子の吊子舌片を構成する薄板1の平面図であり、
薄板1の端片1aの軸線方向と平行な両端面1
a′と1a′との間の幅は、他の端片1bの軸線方向
と平行な両端面1b′と1b′との間の幅より広くな
つている。第2図は、本考案の逆T字型吊子舌片
2の斜視図であり、第3図は舌片2の垂直状部3
の平面図である。第2図および第3図より前記薄
板1の中間部は折り曲げられ、薄板1の中間部を
除く両端片1aと1bは立ち上げられ、互いに面
接触するように重合されて垂直状部3が形成され
ている。同図より端面1a′と1a′との間の幅は、
他の端面1b′と1b′との間の幅より広いため、端
面1a′と1b′は互いに同一垂直面を形成しないよ
うになつている。薄板1の折り曲げられた中間部
は、水平に挿入された芯板5を囲繞し、かつ芯板
5を囲繞する薄板中間部の外側面は、保護板6に
より囲繞固着(圧着あるいは溶着)されることに
より下端部4が形成され、舌片2となる。第4図
は、吊子基板7に舌片2が摺動自在に突設されて
いる状態を示す可動吊子の斜視図であり、基板7
には、ほぼ方形状で中央部付近に取付孔11と一
側にスリツト8が設けられており、スリツト8の
長手方向の長さは、舌片2の垂直状部3が金属板
にシーム溶接されて固定した場合、金属板の熱に
よる膨張・収縮に追従自在の長さでありスリツト
8の長手方向に直角な幅は、保護板6両上端部6
a,6bが、垂直状部3の切欠防止のためやゝ突
出でき得る幅で、かつ両上端部6a,6bが容易
に摺動できる隙間を有する幅である。またスリツ
ト8の両側辺9a,9bをそれぞれ切り起すこと
により、垂直状部3が外力により切欠かれるなど
の事故を防止することができると共に基板7の撓
みを防止する効果がある。取付孔11およびスリ
ツト8を含む面は、基板7の外側辺の内側に隆起
台10を設け、基板7を補強して撓みを防止する
ことができる。さらに舌片2の垂直状部3を基板
7上にスリツト8の下方より挿通突出させ、下端
部4がスリツト8を介して隆起台10の裏面に配
設されているため、舌片2が摺動可能で、かつ風
荷重に耐え得る構造となつている。第5図は、可
動吊子を用いて屋根体(図示せず)に金属板1
3,13′が固定されている状態を示す一部破断
斜視図であり、金属板13,13′の立上り部1
3a,13′aが舌片2の垂直状部3を挟持して、
シーム溶接されシーム溶接線14が形成される。
この場合舌片2の垂直状部3の端面1a′,1b′は
同一垂直面を形成していないため、シーム溶接機
の回転電極が端面1a′、次いで1b′に到達して舌
片2の端面1a′,1b′に生ずる空隙を小さくして
溶着可能とすることができる。
なお、実験によれば前記溶着可能な空隙は、舌
片2を構成する1枚の薄板の厚さが0.10〜0.20mm
の場合に得られる。
第6図は、本考案の可動吊子の舌片15を構成
する1枚の薄板の形状の他の実施態様を示す平面
図である。第7図は、薄板15の第3図に対応す
る平面図であり、端面15a′,15b′のいずれか
一方の片端部は同一面を形成している。前記同一
面を形成してもよい理由は、同一面を形成する端
面15b′をシーム溶接の際、後端面とする場合に
は経験上溶着が十分に行われるためである。
(考案の効果) 以上説明したように、本考案によれば比較的速
いシーム溶接速度でも舌片の両端部が完全に溶着
できるため溶接作業能率が向上し、さらに舌片の
両端部に尖鋭部を加工する工程がないためコスト
の低減を図ることができるとともに作業の安全性
も確保でき、また屋根体の凹凸によりシーム溶接
線が下方にずれてもスパークによる穴あけ事故が
生ずるおそれもなくなるという効果があり、従来
の吊子に比し卓越した可動吊子である。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案の一実施態様を示す可動吊子
の舌片を構成する薄板の平面図、第2図は、本考
案の逆T字型吊子舌片の斜視図、第3図は逆T字
型吊子舌片の垂直状部の平面図、第4図は、吊子
基板に逆T字型吊子舌片が摺動自在に突設されて
いる状態を示す本考案の可動吊子の斜視図、第5
図は、本考案の可動吊子を用いて屋根体(図示せ
ず)に金属板が固定されている状態を示す一部破
断斜視図、第6図は、本考案の可動吊子の舌片を
構成する薄板形状の他の実施態様を示す平面図、
第7図は、第6図に示す薄板の垂直状部の平面図
である。 1,15……吊子舌片を構成する薄板、1a,
1b,15a,15b……薄板の両端片、1a′,
1b′,15a′,15b′……薄板幅方向端部の端
面、2……逆T字型吊子舌片、3……垂直状部、
4……垂直状部の下端部、5……芯板、6……保
護板、6a,6b……保護板の上端部、7……吊
子基板、8……スリツト、9a,9b……スリツ
トの両側辺、10……隆起台、11……取付孔、
12……アンカーボルト、13,13′……金属
板、13a,13′a……金属板立上り部、14
……シーム溶接線。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1 薄板の中間部は折り曲げられ、前記薄板中間
    部を除く両端部は立ち上げられて互いに面接触
    するように重合され、前記重合された2枚の薄
    板の幅方向の両端部の端面の少なくとも一つの
    端面が互いに同一垂直面を形成しないように配
    設された垂直状部と; 前記折り曲げられた薄板中間部は水平に挿入
    された芯板を囲繞し、かつ前記芯板を囲繞する
    薄板中間部の外側面が保護板により囲繞固着さ
    れてなる下端部と; からなる逆T字型吊子舌片と: 中央部に取付孔と一側にスリツトが設けら
    れ、かつ前記取付孔とスリツトを含む面は、そ
    の外側辺より隆起台となつているほぼ方形の吊
    子基板と: から構成され、前記逆T字型吊子舌片の垂直状
    部は前記基板のスリツトに下方から挿通突出さ
    せられ前記下端部はスリツトを介して隆起台の
    裏側で摺動可能に配設されてなる可動吊子。 2 前記逆T字型吊子舌片を構成する前記薄板1
    枚の厚さが0.10〜0.20mmである実用新案登録請
    求の範囲第1項記載の可動吊子。
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