JPH0243950Y2 - - Google Patents

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JPH0243950Y2
JPH0243950Y2 JP12799884U JP12799884U JPH0243950Y2 JP H0243950 Y2 JPH0243950 Y2 JP H0243950Y2 JP 12799884 U JP12799884 U JP 12799884U JP 12799884 U JP12799884 U JP 12799884U JP H0243950 Y2 JPH0243950 Y2 JP H0243950Y2
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JP
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hanger
plate
tongue
welding
roof
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JP12799884U
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JPS6143315U (ja
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  • Roof Covering Using Slabs Or Stiff Sheets (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (技術分野) 本考案は、金属板による防水工法において金属
板を建設物の屋根体、壁体あるいはこれらに類す
る構造体に固定する吊子に関する。
(従来技術) 一般に、金属板による防水工法において金属板
を建築物の屋根体、壁体あるいはこれらに類する
構造体に固定する場合、屋根体に固定した吊子の
舌片を金属板相互の立上り部で挟持しシーム溶接
により固定する方法が採用されている。しかし、
この方法は、金属板相互に挟持された吊子舌片の
両端部に空隙が生じるため、シーム溶接時に前記
両端部のいずれかに溶着不良を生じやすい。前記
溶着不良を除去、改善するため、従来主として次
のような方法が知られている。
(1) 実開昭57−125821、同57−125822、同57−
125823、同57−125824、同57−125825号公報に
みられるように、吊子舌片の垂直状部にシーム
溶接可能な比較的厚板を用いかつその垂直状部
の両端の少なくとも一端を尖鋭部とする。
(2) 特開昭52−38737、実開昭57−190823、同57
−190824、同57−190826、同57−190827公報に
みられるように、吊子舌片の垂直状部にシーム
溶接可能でかつ舌片の両端部に溶着不良が生じ
ない程度の薄板を用いる。
しかしながら、(1)においては舌片の端部を尖鋭
にする加工工程が加わるためコストアツプにつな
がり、又尖鋭部を有しているため安全性の点で問
題があり、(2)においては、通常使用される舌片の
板厚0.3mm前後では比較的速いシーム溶接速度例
えば2m/分以上では舌片の両端の少なくとも一
端に溶着不良を生じ、スポツト溶接等により補修
するかシーム溶接速度の低減例えば2m/分以下
としなければならず、溶接作業の能率低下をまね
くという欠点がある。一方、特開昭52−38737号
によれば吊子舌片の板厚0.15mm以下と薄くする
と、比較的速い溶接速度例えば2m/以上でも舌
片の両端の溶着不良は生じないが、硬圧延薄板製
舌片が使用されても強度が不足する場合があり、
また舌片の厚さは0.15mm以下と薄くする必要があ
ることから、舌片の周縁に切欠き部が存在する
と、風荷重によりこの切欠き部より亀裂が生ずる
などの危険がある。
(考案が解決しようとする問題点) 本考案は、前記従来の吊子にみられる欠点を除
去、改善した吊子を提供することを目的とするも
のであり、前記実用新案登録請求の範囲記載の吊
子を提供することによつて前記目的を達成するこ
とができる。すなわち本考案は、金属板を建築物
の屋根体に固定する吊子において、屋根体面にほ
ぼ垂直に突設させた吊子舌片は複数枚の薄板から
構成されており、前記それぞれの薄板の屋根体面
に垂直な両端部の少なくとも一端部の端面は互に
同一面を形成しないよう配設重合されてなる吊子
に関する。
(本考案の構成) 次に本考案を図面について説明する。
第1図,第2図および第3図はこの考案の一実
施例を示す図である。
1,2は屋根体面(図示せず)に垂直に突設さ
せた吊子舌片の垂直状部を構成するステンレス製
薄板であり、その端部の端面1aと2a、1bと
2bは同一面を形成しないように配設重合されて
いる。垂直状部下端は折り曲げられ、ステンレス
製補強板3により補強され、ステンレス製底板5
と押え板6との間に設けられた間隙部7に挿入折
り返された折り返し部4を有する。8は、底板5
を建築物の屋根体にアンカーボルト11により固
定される孔である。9は被覆ステンレス鋼板であ
り9a,9bは被覆ステンレス鋼板9の立上り部
であり、舌片垂直状部1,2は立上り部9a,9
bに挟持されシーム溶接されて、シーム溶接線1
0により全体的に防水がなされている。
本考案の吊子の舌片は複数枚、例えば2枚の薄
板からなり、その薄板は被覆ステンレス鋼板9の
立上り部9aと9bに挟持され、比較的速い溶接
速度例えば2m/分以上でシーム溶接しても舌片
端部に溶着不良の生じない厚さの薄板である。
本考案者筆の実験によれば、通常溶接条件、例
えば加圧力120Kg、電流3200Aを用い、舌片の両
端いずれにも溶着不良の生じない薄板1枚の板厚
は0.10〜0.20mmであることを確認した。
第1および2図において、前記2枚の薄板1,
2をそれぞれの端面1aと2a、1bと2bとが
同一面とならないようにずらして配設重合する。
1aと2a、1bと2bの間隔は通常約5mmが好
適である。舌片垂直状部の下端は他のステンレス
鋼板3を重合することにより補強し、吊子底板5
と押え板6の間に設けた間隙部7に挿入、突出た
舌片を折り返して折返し部4とし、被覆ステンレ
ス鋼板9の風荷重に耐え得る働きをするとともに
被覆ステンレス鋼板9の熱膨張収縮に加随可能な
構成とすることもできる。
本考案の吊子の舌片を構成する複数枚の薄板が
配設重合されている状態例の平面図を第3図a,
b,cに示す。第3図aは第1図において説明し
たごとくであり、第3図bは吊子舌片の両端部の
端面を相互に同一面とならないようにずらして配
設重合したものであり、第3図cは吊子舌片の片
端部の端面のみを同一面とならないようにずらし
て配設重合したものである。
なお本考案において、舌片を構成する複数枚の
薄板の端部の何れか少なくとも1つの端面をずら
し、他端面は同一面であつてもよい理由は、上記
同一面を形成する他端面をシーム溶接の際の後端
面とする場合には実際経験上空隙が存在しても溶
着が十分になされるからである。
(本考案の効果) 以上説明してきたように、本考案によれば吊子
舌片を0.10〜0.20mmの薄板複数枚を、各薄板の端
面が同一面を形成しないようにずらして配設重合
された構造としたことにより、強い風荷重にも十
分耐え得る強度が確保でき、かつ比較的速い溶接
速度でのシーム溶接が可能なため溶接作業能率の
向上ができ、さらに舌片の両端部に尖鋭部を加工
する工程がないためコストの低減ができるととも
に作業の安全性も確保できるという効果が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の吊子の斜視図、第2図は本考
案の吊子を使用した施工状態の要部断面図、第3
図a,b,cはそれぞれ舌片を構成する薄板の配
設重合された状態を示す平面図である。 1,2……吊子舌片の垂直状部を構成する薄
板、1a,1b,2a,2b……吊子舌片端部の
端面、3……補強板、4……折り返し部、5……
底板、6……押え板、7……間隙部、8……取付
孔、9……被覆ステンレス鋼板、9a,9b……
被覆ステンレス鋼板の立上り部、10……シーム
溶接線、11……アンカーボルト。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 金属板を建築物の屋根体に固定する吊子におい
    て、屋根体面にほぼ垂直に突設させた吊子舌片は
    厚さ0.1〜0.2mmの薄板複数枚から構成されてお
    り、前記それぞれの薄板の屋根体面に垂直な両端
    部の少なくとも一端部の端面は互いに同一面を形
    成しないよう配設重合されてなる吊子。
JP12799884U 1984-08-25 1984-08-25 吊子 Granted JPS6143315U (ja)

Priority Applications (1)

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JP12799884U JPS6143315U (ja) 1984-08-25 1984-08-25 吊子

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12799884U JPS6143315U (ja) 1984-08-25 1984-08-25 吊子

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Publication Number Publication Date
JPS6143315U JPS6143315U (ja) 1986-03-20
JPH0243950Y2 true JPH0243950Y2 (ja) 1990-11-21

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JPS6143315U (ja) 1986-03-20

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