JPH0562106A - 信号記録再生装置 - Google Patents

信号記録再生装置

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Publication number
JPH0562106A
JPH0562106A JP3244374A JP24437491A JPH0562106A JP H0562106 A JPH0562106 A JP H0562106A JP 3244374 A JP3244374 A JP 3244374A JP 24437491 A JP24437491 A JP 24437491A JP H0562106 A JPH0562106 A JP H0562106A
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JP
Japan
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tape
recording
reverse
signal
recorded
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Application number
JP3244374A
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English (en)
Inventor
Toshihiko Otsuka
利彦 大塚
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Casio Computer Co Ltd
Original Assignee
Casio Computer Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 磁気テープのA面からB面にリバースする際
に、音切れの発生を防止する。 【構成】 リール軸26,27に取り付けられた回転板
30,31によるパルス出力が残量時間検出回路36に
印加されてテープ終端付近でオートリバースされる。記
録時においては、オートリバースによる駆動機構の反転
動作の間、入力端子10に印加された信号はRAM29
に書き込まれる。RAM29に書き込まれた入力信号
は、記録モードの後に磁気テープの一部にアフターレコ
ーディングされる。一方、再生動作時においては、アフ
ターレコーディングされた信号は再生されてRAM29
に書き込まれ、オートリバースによる駆動機構の反転動
作の間に読み出される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、往復の記録再生が可能
なオートリバース走行機能を備えると共に、例えば音声
等のアナログ信号をデジタル信号に変換し、このデジタ
ル信号を磁気テープに記録再生する信号記録再生装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】音声等のアナログ信号をそのまま記録再
生するいわゆるアナログテープレコーダにおいては、長
時間の録音再生の要求に応え、往復の記録再生が可能な
オートリバース走行機能を備えた装置が普及している。
現状の往復の記録再生が可能なオートリバース走行機能
を備えた装置としては、いわゆるコンパクトカセットテ
ープレコーダに代表されるように、磁気テープの長さ方
向に対して左右(A面およびB面)にトラックを分割
し、各トラックを用いて往復の記録再生が可能となるよ
うに成されている。
【0003】そして、オートリバース走行機能を備えた
テープレコーダにおいては、磁気テープの正転方向から
反転方向に記録・再生機能を切り替える際に、磁気ヘッ
ド自体を180度回転させると共に、リール台の回転機
構やキャプスタン等の定速駆動機構等のオートリバース
テープ走行系を切り替えるように制御される。また磁気
ヘッド自体にA面およびB面用の磁気ギャップを具備さ
せたものを採用したとしても、やはりリール台の回転機
構やキャプスタン等の定速駆動機構等のオートリバース
テープ走行系を切り替える必要が生ずる。
【0004】この種の磁気記録再生装置においては、リ
バースに要する時間も短縮されているものの、リール台
の回転機構やキャプスタン等の定速駆動機構の切り換え
が必要なため、リバースに要する時間を皆無にすること
は出来ない。従って連続録音中にテープが終端に至れ
ば、前記した機構的な切り換えの時間のために、そこで
「音切れ」が発生し、楽音の連続性が妨げられることに
なる。このために、使用者はオートリバース機能を有し
ているとはいえ、テープ残量と録音時間に常に気を配る
必要があり、現在のアナログテープレコーダの大きな欠
点となっている。
【0005】一方、近年になってアナログ信号をデジタ
ル信号に変換し、テープにこのデジタル信号で記録再生
する信号記録再生装置が提案されている。
【0006】図12は、前記デジタル信号記録再生装置
に使用される磁気ヘッドの構成を示したものである。す
なわち図12(A)に示すように、磁気ヘッド1は磁気
テープ2の長さ方向の半部(図示例においてはテープの
A面)に当接する複数の記録用ヘッド1aおよび再生用
ヘッド1bを具備している。そして各記録用ヘッド1a
および再生用ヘッド1bは、図12(B)に示すように
D0乃至D8のトラックヘッドに分割されており、第1番
目のトラックヘッドD0はサブコードデータの記録およ
び再生に使用される。また第2乃至第9番目のトラック
ヘッドD1 乃至D8はデ ジタルオーディオデータの記録
および再生に使用される。
【0007】図13は、前記した磁気ヘッドを用いた従
来のデジタル信号記録再生装置の一例を示したものであ
る。図13において、アナログ入力端子10に印加され
た音声信号等のアナログ信号は、入力アンプ11によっ
て所定量増幅され、A/D変換器12に印加される。前
記A/D変換器12によってデジタル信号に変換された
入力信号は、信号処理用RAM13が接続された信号処
理回路14に印加される。 前記信号処理回路14に印
加されたデジタル信号は、前記信号処理用RAM13を
用いて誤り訂正符号の付加、変調等の処理が施される。
信号処理が施されたデジタル信号は録音アンプ15を通
して、前記した磁気ヘッド1に印加され、磁気テープ2
に対して記録される。
【0008】一方、前記磁気ヘッド1によって読み出さ
れたデジタル信号は、再生アンプ16によって増幅さ
れ、前記信号処理回路13に印加される。信号処理回路
13は読み出されたデジタル信号の復調、および誤り訂
正等の処理が施され、D/A変換器17に印加される。
D/A変換器17は周知のとおり入力デジタル信号をア
ナログ信号に変換するものであり、そのアナログ信号は
出力アンプ18を通して出力端子19にもたらされる。
【0009】前記信号処理回路14には、例えばワンチ
ップのマイクロコンピュータよりなる制御部20が接続
されている。さらにこの制御部20には、再生釦21
a、早送り釦21b、巻き戻し釦21c、録音釦21
d、停止釦21e、およびオートリバースオンオフ切り
替え釦21f等が備えられたキー入力部21が接続され
ている。
【0010】また、前記制御部20にはヘッド反転用モ
ータ22が接続され、制御部20からの指令により、前
記磁気ヘッド1を180度反転駆動する。さらにまた、
前記制御部20にはサーボ回路23が接続され、このサ
ーボ回路23にはリールモータ24およびキャプスタン
モータ25が接続されている。前記リールモータ24は
前記ヘッド反転用モータ22によるヘッド反転駆動動作
に同期して一対のリール軸26および27のうちの一方
をテークアップ側として駆動する。さらに前記キャプス
タンモータ25は、サーボ回路23からのサーボ出力に
より、キャプスタン軸28の回転を定速制御する。
【0011】以上の構成において、前記キー入力部21
における再生釦21a、早送り釦21b、巻き戻し釦2
1c、録音釦21d、停止釦21eの各操作によって制
御部20はサーボ回路23等に対して制御出力を送出
し、記録再生装置の動作モードをそれぞれ再生モード、
早送りモード、巻き戻しモード、録音モード、および停
止モードに制御する。
【0012】また、キー入力部21における前記オート
リバースオンオフ切り替え釦21fを図示のようにオン
状態にしておくことにより、磁気テープの終端付近にお
いて、制御部20より前記ヘッド反転用モータ24およ
びサーボ回路23に対して制御出力を送出し、前記磁気
ヘッド1を180度反転させると共に、リールモータ2
4およびキャプスタンモータ25等を含むオートリバー
ステープ走行系の動作を反転せしめる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記した信
号記録再生装置においても、磁気テープ2の終端付近で
磁気ヘッド1を180度反転させると共に、テープ走行
系を反対方向に切り替えるように制御させる必要があ
る。従って、この種の磁気記録再生装置においては、リ
ール台の回転機構やキャプスタン等の定速駆動機構の切
り換えが必要なため、リバースに要する時間を皆無にす
ることは出来ず、連続録音中にテープが終端に至れば、
前記した機構的な切り換えの時間のために、そこで「音
切れ」が発生し、楽音の連続性が妨げられることにな
る。
【0014】本発明は、前記したような不都合を解消す
るために成されたものであり、磁気テープの走行反転時
に生ずる音切れの現象を防止し、磁気テープのA面およ
びB面の双方を通して連続的な記録・再生を可能とした
デジタル信号記録再生装置を提供することを課題として
いる。
【0015】
【課題を解決するための手段】前記課題を達成するため
に成された本発明の信号記録再生装置は、磁気テープの
正転方向および反転方向にそれぞれ記録・再生可能なリ
バーステープ走行系と、リバース動作時における信号が
書き込まれるオートリバース用RAM29等からなる第
1メモリ手段と、記録動作終了後に第1メモリ手段に書
き込まれた信号を磁気テープの一部に記録する制御部2
0等からなる後記録手段と、再生動作時に後記録手段に
よって磁気テープの一部に記録された信号が再生されて
書き込まれ、リバース動作時に読み出される、例えばオ
ートリバース用RAM29からなる第2メモリ手段とを
具備する点に特徴を有する。
【0016】
【作用】前記構成の信号記録再生装置においては、記録
時における磁気テープの反転駆動時の機構的な切り換え
の時間の間、入力信号を第1メモリに対して書き込み、
前記記録動作の終了後において、後記録(アフターレコ
ーディング)手段の動作モードとなって前記第1メモリ
手段に書き込まれた信号を前記磁気テープの一部に記録
する。また再生時においては、前記後記録手段の動作モ
ードにおいて磁気テープの一部に記録された信号は第2
メモリ手段に書き込まれ、磁気テープの反転駆動時の機
構的な切り換えの時間の間、前記第2メモリ手段に書き
込まれた信号が再生される。
【0017】この結果、磁気テープがA面よりB面に反
転駆動される機構的な切り換えの時における音切れの発
生は阻止され、磁気テープのA面およびB面の双方を通
しての連続的な記録・再生を可能にすることができる。
【0018】リバースのタイミングは、例えば磁気テー
プの残量から検出することができる。また、リバース動
作時における信号は例えばサブコードとしてデジタル的
に磁気テープに記録することができる。さらに、このリ
バース動作時における信号は磁気テープの終端部や、実
質的に信号が記録されていない空白部に記録することが
できる。この空白部はリバース動作が行なわれた位置よ
り前の最後の曲間や、磁気テープの始点とすることがで
きる。
【0019】
【実施例】以下、本発明を図に示す実施例に基づいて説
明する。図1は、本発明のデジタル信号記録再生装置の
一実施例をブロック図によって示したものである。な
お、この図1において、前記図13において示した符号
と同一部分は同一機能部分を示しており、従ってその詳
細な説明は省略する。
【0020】図1において、信号処理回路14には第1
メモリ手段および第2メモリ手段として作用するオート
リバース用RAM29が新たに接続されており、このR
AM29は記録時におけるオートリバースのタイミング
において、すなわち磁気テープの反転駆動時の機構的な
切り換えの時間の間、A/D変換器12からもたらされ
るデジタル信号を書き込むための第1のメモリ手段を構
成する。そしてこの第1メモリ手段29に書き込まれた
デジタル信号は、前記記録動作の終了後の後記録手段の
動作モードにおいて前記第1メモリ手段より読み出さ
れ、磁気テープの一部に記録される。また前記RAM2
9は再生動作時に前記後記録手段によって磁気テープの
一部に記録されたデジタル信号が書き込まれる第2メモ
リ手段を兼用しており、再生動作時に前記第2メモリ手
段に書き込まれたデジタル信号が、オートリバーステー
プ走行系のリバース時点で読み出し再生されるように成
される。
【0021】また、前記一対のリール軸26および27
には、各リール軸26および27の回転速度を検出する
ために、周方向に間欠的に光透過部分を形成した回転板
30および31が取り付けられており、各回転板30お
よび31の一方の面には発光素子32および33が配置
され、また各回転板30および31の他方の面には受光
素子34および35が配置されている。そして前記各受
光素子34および35による受光出力は、残量時間検出
回路36に印加されており、この残量時間検出回路36
によって得られるテープ残量に関する出力信号は、前記
制御部20に印加されるよう構成されている。前記回転
板30および31、発光素子32および33、受光素子
34および35、および残量時間検出回路36によって
テープ残量検出手段を構成している。
【0022】前記テープ残量検出手段は、リール軸26
および27に取り付けられた回転板30または31の回
転作用によって生ずる受光素子34および35の検出パ
ルスを受けて残量時間検出回路36が磁気テープの残量
時間を算出する。
【0023】このテープ残量時間検出回路36が行うテ
ープ残量時間の演算法について以下に述べる。すなわ
ち、供給側のリール軸が27、巻取側のリール軸が26
であるとし、供給側のリール軸27に巻かれている磁気
テープの長さ(テープの残留長)をLS 、巻取側リール
軸26のリールに巻かれている磁気テープの長さ(テー
プの使用長)をLT、リールハブの半径をa、供給側リ
ールの外形半径をrS、巻取側リールの外形半径をrT
供給側リールの回転周期をTS、巻取側リールの回転周
期をTT 、テープ速度をV、テープの厚さをD、テープ
の全記録/再生時間をG、供給側のリールのテープ残量
時間をEとすると、 LS=〔π(rS 2−a2 )/d〕……(1) LT=〔π(rT 2−a2 )/d〕……(2) で表される。
【0024】ここで、供給側リールに巻かれているテー
プの長さ(テープ残量長)LSとテープ全長L (L=L
S+LT)との比Q(テープの残量率)は(1)式より、 Q=LS/L=(π/d)・〔(rS 2−a2)/L〕……(3) となる。ここで、 2πrS=VTS ∴rS=VTS /2π……(4) 2πrT=VTT ∴rT=VTT/2π……(5) であるから、(4),(5)式を(1),(2)式に代
入して加算すると、 LS+LT =L=(π/d)・{〔V2(TS 2+TT 2)/4π2〕−2a2} ∴V2=〔4π2/(TS 2+TT 2)〕・〔(dL/π)+2a2〕……(6) となる。この(6)式、(4)式を(3)式に代入して
Qを求めると、 Q=(π/dL)・{[〔(dL/π)+2a2〕/〔1+(TT/TS2〕] −a2} ……(7) となり、60分テープや120分テープの如くテープカ
セットの種類がわかっていれば、L,d,aは既知量と
なり、TSおよびTTを計測することによってQを算出す
ることができる。
【0025】このQにテープの全記録/再生時間Gをか
けると、テープ残量時間Eが求まる。すなわち、
【数1】 となるものである。
【0026】テープ残量時間検出回路36は、前記
(7),(8)式を用いて計測した供給側リールの周期
Sおよび巻取側リールの周期TTよりテープ残量時間E
を算出し、制御部20に送出する。
【0027】以上の構成において、マイクロコンピュー
タよりなる制御部20が行う記録および再生時における
作用を図2以降に基づいて説明する。
【0028】まず、図2(A)は第1の実施態様の例を
示したものであり、これはテープ終端付近におけるオー
トリバース動作時において、そのリバース時において発
生する1秒程度の欠落音を第1メモリ手段であるRAM
29に書き込み、後記録(アフターレコーディング)手
段によって前記RAM29に書き込まれた信号を磁気テ
ープ2のA面終端付近のサブコードエリアに記録するよ
うにしたものである。すなわち、磁気テープ2のA面に
は、曲1の次に所定の曲間mi1が配置され、次いで曲
2の前半部である曲2−1が記録される。曲2の前半部
である曲2−1が記録されたところでテープ2のA面は
終端に至り、ここでリバース時において発生する1秒程
度の欠落音部分、すなわち曲2−2に該当する信号を第
1メモリ手段であるRAM29に書き込みつつ、リバー
ス動作が成される。そしてテープ2のB面に対して曲2
の後半部である曲2−3が記録され、次いでテープ2の
B面に対して曲間mi2を配置して次の曲である曲3が
記録される。
【0029】以上のような一連の記録動作の終了後、後
記録手段によって前記RAM29に書き込まれた信号
が、磁気テープ2のA面終端付近のサブコードエリアに
曲2−2として記録される。
【0030】図5は、以上のような一連の記録動作を磁
気テープの走行方向に従って示したタイムチャートであ
る。すなわちA面における一連の記録モードREa1が進
行し、テープの終端付近に到達して、残量時間検出回路
36からの出力によりオートリバース作用が動作する
と、B面における一連の記録モードREb1が開始され
る。そしてB面の記録が終了すると、その終了点よりテ
ープは再び巻き戻しモードRWa1となってテープ終端付
近まで巻き戻される。テープ終端付近まで巻き戻される
と、残量時間検出回路36からの出力によりテープは再
びリバースして巻き戻しモードRWb1となり、テープの
定常走行時間にして約10秒に相当するテープ長を巻き
戻す。その巻き戻し点より、後記録モードREa2とな
り、約10秒(ここでは、サブコードエリアへのデータ
転送レートを通常の1/8とし、通常における1秒間分
のデータを書き込む為には、約8秒間必要であり、余裕
をみて10秒間としている)にわたってテープA面のサ
ブコードエリアに信号が書き込まれる。この信号は第1
メモリ手段であるRAM29に先に書き込まれた記録時
のリバース状態における入力信号である。そしてRAM
29に先に書き込まれた記録時のリバース状態における
入力信号が全てテープA面のサブコードエリアに書き込
まれると、テープは再び巻き戻しモードRWb2となり、
テープ始端部まで巻き戻されて記録動作が終了する。
【0031】図2(B)は、以上のような態様で記録さ
れた信号を再生する場合の再生順序を示したものであ
る。すなわち、磁気テープのA面よりテープ終端方向に
向かって再生が開始されると、まず曲1が再生され、次
に曲2−1が再生される。曲2−1の終端、すなわちテ
ープの終端付近において、テープA面のサブコードエリ
アに書き込まれた曲2−2に対応する信号がサブコード
データとして読み出され、これは第2メモリ手段である
RAM29に書き込まれる。そして曲2−2の終端にお
いてオートリバースされる。この時、第2メモリ手段で
あるRAM29に書き込まれた曲2−2に対応する信号
が読み出され、曲2−1に引き続き連続的に曲2−2が
再生される。曲2−2の再生期間においてオートリバー
ステープ走行系のリバース動作が完了し、テープのB面
より曲2−2に引き続いて曲2−3の再生が開始され
る。そしてテープのB面の記録順序に従って次に曲3が
再生される。
【0032】以上、図2および図5に示された第1の実
施態様の作用を実現させるマイクロコンピュータによっ
て構成された制御部20の動作を、図8および図9に示
すフローチャートに従ってより詳細に説明する。図8は
記録動作時におけるフローを説明するものである。すな
わち記録動作時においては、まずRAM29にデータが
記録されているか否かを判断するためのフラグを初期化
(ステップ40)し、テープ2のA面に記録を開始(ス
テップ41)する。記録中において、前記テープ残量時
間検出回路36によって、常にテープ2の残り時間をチ
ェック(ステップ42)し、テープ2の残り時間が
“0”になると、オートリバースモードであるか否かを
判断(ステップ43)し、オートリバースモード(キー
入力部21のオートリバースオンオフ切り替え釦21f
がオートリバースON状態)である場合には、テープ2
のサブコードエリアにリバースコード2を記録(ステッ
プ44)し、テープ2への記録を停止(ステップ45)
する。これと同時に、テープ2へ記録していた信号を、
第1メモリ手段であるオートリバース用RAM29に書
き込む(ステップ46)ようにする。
【0033】そしてオートリバース(ステップ47)
し、テープ2への記録を再開(ステップ48)するが、
この時点ではまだRAM29に信号を書き込んでいる。
この時、オートリバース作用は0.4乃至0.6秒間で
完了するよう成されており、前記RAM29に対する記
録時間が、1秒間経過したか否かが判断(ステップ4
9)される。そしてRAM29に対する記録時間が、1
秒間経過した場合には、サブコードエリアにリバースコ
ード3が記録(ステップ50)され、RAM29への書
き込みを終了(ステップ51)する。この時フラッグF
に1を代入(ステップ52)する。この後は通常どおり
B面に記録を行い、前記テープ残量時間検出回路36に
よって、B面における残り時間がチェック(ステップ5
3)される。そしてB面における残り時間が“0”にな
ると、テープ2への記録は停止(ステップ54)され
る。
【0034】なお、記録中に使用者によって記録モード
が解除された場合には、どの動作の途中であっても記録
動作を停止する。すなわち図8における(イ)の位置に
移行する。
【0035】ここで、フラグFが“1”であるか否かが
判断(ステップ55)され、もしフラグFが“0”であ
れば、RAM29には何も記憶されていないので、テー
プ2をA面始端まで巻き戻し(ステップ56)て記録作
業を終了する。フラグが“1”であればRAM29にオ
ートリバース時の信号が記憶されているので、それをテ
ープ2に記録する作業を行う。すなわちまずB面の始端
までテープ2を巻き戻す作業(ステップ57)が行われ
る。B面の始端までテープ2が巻き戻されると、オート
リバース(ステップ58)し、テープの定常走行時間に
して約10秒に相当するテープ長を巻き戻す作業(ステ
ップ59)が行われる。そしてテープ2のサブコードエ
リアにリバースコード1を記録(ステップ60)し、R
AM29に記憶されている信号を読み出し、これをテー
プ2のサブコードエリアに記録(ステップ61)する。
記録作業が10秒間経過したか否かが判断(ステップ6
2)され、記録作業が10秒間経過したと判断される
と、サブコードエリアへの記録を停止(ステップ63)
し、A面の始端までテープを巻き戻して(ステップ5
6)記録作業を終了する。
【0036】なおこの装置は、以上のフローチャートの
説明でも理解されるとおり、オートリバースモード時に
はテープ2の片面(A面)から記録を開始し、テープが
終端に達するとそこでリバースし、テープ2の他の片面
(B面)にも信号が記録される。そしてテープ2の他の
片面(B面)への記録が終了すると、それ以降はオート
リバースは行なわず、テープが終端に達すると、自動的
に記録作業を終了するよう作用する。
【0037】次に、図9は本発明の第1の実施態様にお
ける再生動作時におけるフローを説明するものである。
すなわち再生動作時においては、テープの再生が開始さ
れる(ステップ70)と、オートリバースモードか否か
が判断(ステップ71)される。この時オートリバース
モードでない(キー入力部21のオートリバースオンオ
フ切り替え釦21fがオートリバースOFF状態)とき
は、前記テープ残量時間検出回路36によって、常にテ
ープ2の残り時間をチェック(ステップ72)し、オー
トリバースモードでなく且つテープ2の残り時間が
“0”の時は、テープ2の再生を停止(ステップ73)
し、再生動作を終了する。
【0038】前記ステップ71において、オートリバー
スモードであると判断された時には、テープ2のサブコ
ードエリアにおけるリバースコード1を常に検索(ステ
ップ74)する。リバースコード1を検出すると、テー
プ2のサブコードエリアに記録されているオートリバー
ス時の欠落信号を第2メモリ手段であるRAM29に書
き込む作業が開始(ステップ75)される。
【0039】そしてテープ2のサブコードエリアにおけ
るリバースコード2を検出する(ステップ76)と、R
AM29への書き込みを停止(ステップ77)し、テー
プ2の再生を停止(ステップ78)する。この直後RA
M29から読み取った信号をD/A変換器17へ出力
(ステップ79)し、オートリバース(ステップ80)
する。そしてテープ2を早送り(ステップ81)し、テ
ープ2のサブコードエリアよりリバースコード3を検索
(ステップ82)する。
【0040】リバースコード3を検出したならば、テー
プ2の早送りを停止し、ポーズ状態で待機(ステップ8
3)する。そしてRAM29の信号を出力し始めてから
1秒間経過したか否かが判断(ステップ84)され、R
AM29の信号を出力し始めてから1秒間経過した時に
前記RAM29の信号の出力を停止(ステップ85)
し、B面におけるテープの再生が再開(ステップ86)
される。そしてテープがB面の終端に達するか否か、す
なわち残り時間が“0”となるか否かが前記テープ残量
時間検出回路36からの出力で判断(ステップ87)さ
れ、B面の残り時間が“0”となった時に、自動的に再
生を停止(ステップ73)し、再生作業を終了する。
【0041】なお使用者が、キー入力部21の停止釦2
1eを操作し、再生モードを解除すると、直ちに再生を
停止して終了する。すなわち図9における(ロ)に移行
する。
【0042】なお、この第1の実施態様において、テー
プ残量検出手段は必ずしも必要ではなく、テープエンド
を検出する手段であればよい。
【0043】次に図3(A)は、本発明の第2の実施態
様を示したものであり、これはテープ終端付近における
オートリバース動作時において、そのリバース時におい
て発生する1秒程度の欠落音を第1メモリ手段であるR
AM29に書き込み、後記録手段によって前記RAM2
9に書き込まれた信号を磁気テープ2のA面における最
後の曲の頭部分に記録するようにしたものである。
【0044】すなわち、前記テープ残量時間検出回路3
6からの出力により、磁気テープのA面の残り時間が例
えば3分未満であると判断された場合には、曲1の次に
1秒以上の曲間(ブランク部分)mi1を形成してお
き、次いで曲2の前半部である曲2−1が記録される。
曲2の前半部である曲2−1が記録されたところでテー
プ2のA面は終端に至り、ここでリバース時において発
生する1秒程度の欠落音部分、すなわち曲2−2に該当
する信号を第1メモリ手段であるRAM29に書き込み
つつ、リバース動作が成される。そしてテープ2のB面
に対して曲2の後半部である曲2−3が記録され、次い
でテープ2のB面に対して曲間mi2を配置して次の曲
である曲3が記録される。
【0045】以上のような一連の記録動作の終了後、後
記録手段によって前記RAM29に書き込まれた信号
が、磁気テープ2のA面における最後の曲の頭部分に形
成されたブランク部分に曲2−2として記録される。
【0046】図6は、以上のような一連の記録動作を磁
気テープの走行方向に従って示したタイムチャートであ
る。すなわちA面における一連の記録モードREa1が進
行し、テープの終端付近に到達して、残量時間検出回路
36からの出力によりオートリバース作用が動作する
と、B面における一連の記録モードREb1が開始され
る。そしてB面の記録が終了すると、その終了点よりテ
ープはテープ始端に向かって早送りモードFFb1に成さ
れる。テープ始端においてオートリバースされ、再びテ
ープは早送りモードFFa1となってテープ終端付近の前
記ブランク部分mi1に至ると、後記録モードREa2と
なって、ブランク部分mi1に第1メモリ手段であるR
AM29に先に書き込まれたリバース状態における入力
信号が記録される。そしてRAM29に書き込まれた記
録時のリバース状態における入力信号がブランク部分m
i1に記録されると、テープは巻き戻しモードRWb1と
なり、テープ始端部まで巻き戻されて記録動作が終了す
る。
【0047】図3(B)は、以上のような態様で記録さ
れた信号を再生する場合の再生順序を示したものであ
る。すなわち、磁気テープのA面よりテープ終端方向に
向かって再生が開始されると、まず曲1が再生される。
そして曲1の後に約1秒にわたって記録された曲2−2
に対応する信号が読み出され、これは第2メモリ手段で
あるRAM29に書き込まれ、音としては再生されな
い。次いで曲2−1の再生に移り、曲2−1の終端、す
なわちテープの終端付近において、オートリバースされ
る。この時、第2メモリ手段であるRAM29に書き込
まれた曲2−2に対応する信号が読み出され、曲2−1
に引き続き連続的に曲2−2が再生される。曲2−2の
再生期間においてオートリバーステープ走行系のリバー
ス動作が完了してテープのB面より曲2−2に引き続い
て曲2−3の再生が開始される。そしてテープのB面の
記録順序に従って次に曲3が再生される。
【0048】以上、図3および図6に示された第2の実
施態様の作用を実現させるマイクロコンピュータによっ
て構成された制御部20の動作を、図10および図11
に示すフローチャートに従ってより詳細に説明する。
【0049】図10は、記録動作時におけるフローを説
明するものである。すなわち記録動作時においては、ま
ずRAM29にデータが記録されているか否かを判断す
るためのフラグを初期化(ステップ90)し、テープ2
のA面に記録を開始(ステップ91)する。そしてオー
トリバースモード(キー入力部21のオートリバースオ
ンオフ切り替え釦21fがオートリバースON状態)で
ある場合には、前記テープ残量時間検出回路36によっ
て、常にテープ2の残り時間がチェックされる。テープ
2の残り時間が5秒未満であるか否かがチェック(ステ
ップ93)され5秒未満でない場合には、テープ2の残
り時間が3分未満であるか否かがチェック(ステップ9
4)される。
【0050】テープ2の残り時間が5秒以上、3分未満
の時は曲間にオートリバース時における欠落信号を記録
しておくためのブランク部分を設ける作業を行う。まず
曲間であるか否かが判断(ステップ95)され、曲間で
あると判断されると、テープ2のサブコードエリアにリ
バースコード1を記録(ステップ96)し、テープ2の
A面への記録を停止(ステップ97)し、テープを0.
5秒間(記録再生時の2倍の速度で早送りする場合)早
送り(ステップ98)する。この結果、テープの定常走
行時間にして約1秒間のブランクが設けられたことにな
る。そしてフラグF1に1を代入(ステップ100)
し、通常通りの記録を行い、ステップ92およびステッ
プ93に戻り、オートリバースモード、残り時間のチェ
ックを行う。残り時間が5秒未満ならばオートリバース
およびRAM29への書き込みを行う。
【0051】すなわち、フラグF1が1であるか否かが
判断(ステップ101)され、フラグF1が1ではない
場合、すなわち前記したブランクが設けられていない場
合には、ステップ102に移りオートリバースを行い、
テープ2のB面の記録に移る。フラグF1が1、すなわ
ちブランクが設けられている場合はテープ2のサブコー
ドエリアにリバースコード2を記録(ステップ103)
し、テープ2への記録を停止(ステップ104)し、テ
ープ2に記録していた信号をRAM29に対して書き込
み開始(ステップ105)する。そしてオートリバース
(ステップ106)を行い(約0,4乃至0,6秒間要
する)、テープ2のB面に対する記録を開始(ステップ
107)する。
【0052】RAM29に書き込み始めてから1秒経過
するか否かが判断(ステップ108)され、1秒経過し
た場合にはテープ2のサブコードエリアにリバースコー
ド3を記録(ステップ109)し、RAM29への書き
込みを停止(ステップ110)する。そしてステップ1
11においてフラグF1に1を加え、F1=2とする。
【0053】その後は通常どおり、テープ2に記録を行
い、テープの残り時間が“0”に到達するか否かが判断
(ステップ112)される。テープの残り時間が“0”
に到達すると、自動的に記録を停止(ステップ113)
し、RAM29に書き込まれた信号をテープ2に記録す
る作業を行う。また記録中に使用者により記録モードが
解除されると、(ハ)に移行する。
【0054】フラグF1が“2”であるか否かが判断
(ステップ114)され、フラグF1が“2”でなけれ
ば、テープをA面の始端へ巻き戻し(ステップ11
5)、記録作業を終了する。またフラグF1が2なら
ば、テープ2をB面の終端まで早送り(ステップ11
6)し、オートリバース(ステップ117)する。そし
て再びテープ2を早送り(ステップ118)し、リバー
スコード1を検索(ステップ119)する。
【0055】リバースコード1を検出した際にはテープ
を通常速度にし、RAM29に記憶されている信号をテ
ープ2のA面における前記ブランク部分に記録(ステッ
プ120)する。その記録時間が1秒経過するか否かが
判断(ステップ121)され、1秒経過した際には記録
を停止(ステップ122)し、ステップ115に移りテ
ープ2のA面始点まで巻き戻し、記録作業を終了する。
【0056】なお、ステップ92において、オートリバ
ースモード(キー入力部21のオートリバースオンオフ
切り替え釦21fがオートリバースON状態)ではない
場合には、前記テープ残量時間検出回路36によって、
テープ2の残り時間が“0”であるか否かがチェック
(ステップ123)され、テープ2の残り時間が“0”
になるまで、テープ2への記録が継続される。
【0057】次に図11は、第2の実施態様における再
生動作時におけるフローを説明するものである。すなわ
ち再生動作時においては、まずRAM29にデータが記
録されているか否かを判断するためのフラグを初期化
(ステップ130)し、テープ2の再生を開始(ステッ
プ131)する。そしてオートリバースモードであるか
否かを判断(ステップ132)する。
【0058】この時オートリバースモードでない(キー
入力部21のオートリバースオンオフ切り替え釦21f
がオートリバースOFF状態)ときは、前記テープ残量
時間検出回路36によって、常にテープ2の残り時間を
チェック(ステップ133)し、オートリバースモード
でなく且つテープ2の残り時間が“0”の時は、テープ
2の再生を停止(ステップ134)し、再生動作を終了
する。
【0059】前記ステップ132において、オートリバ
ースモードであると判断された時には、テープ2のサブ
コードエリアにおけるリバースコード1を常に検索(ス
テップ135)する。リバースコード1を検出すると、
前記D/A変換器17に対する信号処理回路14からの
出力を停止(ステップ136)し、テープA面に記録さ
れている信号データ、すなわちオートリバース時の欠落
信号を第2メモリ手段であるRAM29に書き込む作業
が開始(ステップ137)される。この書き込み作業が
1秒継続する(ステップ138)と、第2メモリ手段で
あるRAM29に対する信号データの書き込みが停止
(ステップ139)され、前記D/A変換器17に対す
る信号処理回路14からの出力が再開(ステップ14
0)され、曲2−1の再生が開始される。そしてフラグ
F2に“1”を代入(ステップ141)し、動作は前記
ステップ132に戻る。
【0060】そしてリバースコード2を検出(ステップ
142)し、リバースコード2を検出すると、フラグF
2が“1”であるか否かが判断(ステップ143)され
る。フラグF2が“1”ではない場合には、ステップ1
44に移りオートリバースを行い、テープ2のB面の再
生に移る。そしてテープがB面の終端に達するか否か、
すなわち残り時間が“0”となるか否かが前記テープ残
量時間検出回路36からの出力で判断(ステップ14
5)され、B面の残り時間が“0”となった時に、自動
的に再生を停止(ステップ134)し、再生作業を終了
する。
【0061】前記ステップ143において、フラグF2
が“1”であると判断された場合、すなわち、これはオ
ートリバース時の欠落信号が第2メモリ手段であるRA
M29に書き込まれている状態であり、テープ29の再
生を停止(ステップ146)し、次いでRAM29に書
き込まれている信号をD/A変換器17へ出力(ステッ
プ147)させると共に、オートリバース(ステップ1
48)作業に入る。
【0062】オートリバース作業が完了すると、テープ
駆動機構は早送りモード(ステップ149)となり、テ
ープB面のサブコードエリアにおけるリバースコード3
を検出(ステップ150)する。リバースコード3の書
き込み位置は、テープB面における記録開始位置であ
り、リバースコード3を検出した位置においてテープ2
の早送りを停止し、ポーズ状態で待機(ステップ15
1)する。そしてRAM29の信号を出力し始めてから
1秒間経過したか否かが判断(ステップ152)され、
RAM29の信号を出力し始めてから1秒間経過した時
に前記RAM29の信号の出力を停止(ステップ15
3)し、B面におけるテープの再生が再開(ステップ1
54)される。これと同時にRAM29にデータが記録
されているか否かを判断するためのフラグF2を初期化
(ステップ155)し、前記したステップ145に移行
してテープB面におけるテープエンドを検出する作業に
移行する。
【0063】なお、図4および図7は本発明のデジタル
信号記録再生装置の第3の実施態様の例を示したもので
ある。これはテープ終端付近におけるオートリバース動
作時において、そのリバース時において発生する1秒程
度の欠落音を第1メモリ手段であるRAM29に書き込
み、後記録(アフターレコーディング)手段によって前
記RAM29に書き込まれた信号を磁気テープ2のA面
の始端部分に記録するようにしたものである。
【0064】すなわち図4(A)に示すように、磁気テ
ープ2のA面には、曲1の次に曲2が記録され、さらに
曲3の前半部である曲3−1が記録される。曲3の前半
部である曲3−1が記録されたところでテープ2のA面
は終端に至り、ここでリバース時において発生する1秒
程度の欠落音部分、すなわち曲3−2に該当する信号を
第1メモリ手段であるRAM29に書き込みつつ、リバ
ース動作が成される。そしてテープ2のB面に対して曲
3の後半部である曲3−3が記録され、さらに次の曲で
ある曲4,5が記録される。
【0065】以上のような一連の記録動作の終了後、後
記録手段によって前記RAM29に書き込まれた信号
が、磁気テープ2のA面始端部分に曲3−2として記録
される。
【0066】図7は、以上のような一連の記録動作を磁
気テープの走行方向に従って示したタイムチャートであ
る。すなわちまずA面に記録するにあたって、テープの
始端に1秒程度以上のブランク部分を置いて一連の記録
モードREa1が進行し、テープの終端付近に到達して、
残量時間検出回路36からの出力によりオートリバース
作用が動作すると、B面における一連の記録モードRE
b1が開始される。そしてB面の記録が終了すると、その
終了点よりテープはテープ始端に向かって早送りモード
FFb1となり、テープ始端部分まで早送りされると、テ
ープは再びリバースして後記録REa2となり、約1秒に
わたってテープA面の始端部分に信号が書き込まれる。
この信号は第1メモリ手段であるRAM29に先に書き
込まれた記録時のリバース状態における入力信号であ
る。そしてRAM29に先に書き込まれた記録時のリバ
ース状態における入力信号がテープA面の始端部分に書
き込まれると、テープは再び巻き戻しモードRWb1とな
り、テープは始端部まで巻き戻されて記録動作が終了す
る。
【0067】図4(B)は、以上のような態様で記録さ
れた信号を再生する場合の再生順序を示したものであ
る。すなわち、磁気テープのA面よりテープ終端方向に
向かって再生が開始されると、まず曲1の始端部分で曲
3−2が再生され、これは第2メモリ手段であるRAM
29に書き込まれ、外部には出力されない。そしてテー
プの進行に従って順次曲1、曲2が再生される。曲3−
1においてテープのA面は終端に至り、オートリバース
される。この時、第2メモリ手段であるRAM29に書
き込まれた曲3−2に対応する信号が読み出され、曲3
−1に引き続き連続的に曲3−2が再生される。曲3−
2の再生期間においてオートリバーステープ走行系のリ
バース動作が完了し、テープのB面より曲3−2に引き
続いて曲3−3の再生が開始される。そしてテープのB
面の記録順序に従って順次曲4および曲5が再生され
る。
【0068】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明の
信号記録再生装置によれば、記録時における磁気テープ
の反転駆動(リバース)時の機構的な切り換え時間の
間、入力信号は第1メモリ手段に書き込まれる。そして
記録動作の終了後に後記録(アフターレコーディング)
手段が作用して前記第1メモリ手段に書き込まれた信号
はテープの一部に記録される。また再生時においては、
前記後記録手段の動作モードにおいて磁気テープの一部
に記録された信号は再生されて第2メモリ手段に書き込
まれ、磁気テープの反転駆動時の機構的な切り換え時間
の間、前記第2メモリ手段に書き込まれた信号は読み出
されて再生される。
【0069】このために、磁気テープがA面よりB面に
リバースされる機構的な切り換え時に発生する音切れ現
象が阻止され、磁気テープのA面およびB面の双方を通
しての連続的な記録・再生が可能になる。
【0070】磁気テープの残量を検出するようにした場
合においては、リバース時における信号を過不足なく確
実的かつ効率的に処理することができる。
【0071】リバース動作時における信号をサブコード
として磁気テープに記録するようにした場合において
は、本来の信号の記録スペースを残したままとすること
ができるので、本来の信号に加えてリバース動作時にお
ける信号を処理することが容易となる。
【0072】リバース動作時における信号を磁気テープ
の終端部に記録するようにした場合においては、ある程
度余裕をもたせてリバース動作を行なわせることがで
き、リバース動作時における信号の記録スペースを確実
に確保することが可能になる。
【0073】リバース動作時における信号を実質的に信
号が記録されていない空白部に記録するようにした場合
においては、磁気テープの実質的な記録長を長くするこ
となく、リバース動作時における信号を記録するスペー
スを確保することができる。
【0074】空白部をリバース動作が行なわれた位置よ
り前の最後の曲間とした場合においては、再生動作時に
おいて、磁気テープから再生したリバース動作時におけ
る信号を第2メモリ手段に記憶しておく時間が短くて済
み、その分だけ第2メモリ手段を有効利用することが可
能になる。
【0075】空白部を磁気テープの始点とした場合にお
いては、磁気テープの途中に曲間が存在しないような場
合においても、リバース動作時における信号を確実に磁
気テープ上に記録することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のデジタル信号記録再生装置の一実施例
の構成を示したブロック図である。
【図2】図1に示した装置の第1の動作態様によって記
録される磁気テープとその再生状況を説明するための模
式図である。
【図3】図1に示した装置の第2の動作態様によって記
録される磁気テープとその再生状況を説明するための模
式図である。
【図4】図1に示した装置の第3の動作態様によって記
録される磁気テープとその再生状況を説明するための模
式図である。
【図5】図1に示した装置の第1の動作態様によって駆
動される磁気テープの走行方向に従って示したタイムチ
ャートである。
【図6】図1に示した装置の第2の動作態様によって駆
動される磁気テープの走行方向に従って示したタイムチ
ャートである。
【図7】図1に示した装置の第3の動作態様によって駆
動される磁気テープの走行方向に従って示したタイムチ
ャートである。
【図8】図1に示した装置の第1の動作態様によって成
される記録動作を説明するフローチャートである。
【図9】図1に示した装置の第1の動作態様によって成
される再生動作を説明するフローチャートである。
【図10】図1に示した装置の第2の動作態様によって
成される記録動作を説明するフローチャートである。
【図11】図1に示した装置の第2の動作態様によって
成される再生動作を説明するフローチャートである。
【図12】図1に示した装置に利用される磁気ヘッドの
構成を斜視図である。
【図13】従来のデジタル信号記録再生装置の一例の構
成を示したブロック図である。
【符号の説明】
1 磁気ヘッド 2 磁気テープ 10 入力端子 12 A/D変換器 14 信号処理回路 17 D/A変換器 19 出力端子 20 制御部 21 キー入力部 22 ヘッド反転用モータ 23 サーボ回路 24 リールモータ 25 キャプスタンモータ 26,27 リール軸 29 RAM(第1および第2メモリ手段) 30,31 回転板 36 残量時間検出回路

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気テープの正転方向および反転方向に
    それぞれ記録・再生可能なリバーステープ走行系と、 リバース動作時における信号が書き込まれる第1メモリ
    手段と、 記録動作終了後に前記第1メモリ手段に書き込まれた信
    号を前記磁気テープの一部に記録する後記録手段と、 再生動作時に前記後記録手段によって前記磁気テープの
    一部に記録された信号が再生されて書き込まれ、リバー
    ス動作時に読み出される第2メモリ手段とを備えること
    を特徴とする信号記録再生装置。
  2. 【請求項2】 前記磁気テープの残量を検出するテープ
    残量検出手段をさらに備えることを特徴とする請求項1
    に記載の信号記録再生装置。
  3. 【請求項3】 リバース動作時における信号はサブコー
    ドとして前記磁気テープに記録されることを特徴とする
    請求項1に記載の信号記録再生装置。
  4. 【請求項4】 リバース動作時における信号は前記磁気
    テープのリバース動作が行われた位置の直前に記録され
    ることを特徴とする請求項3に記載の信号記録再生装
    置。
  5. 【請求項5】 リバース動作時における信号は前記磁気
    テープ上の空白部に記録されることを特徴とする請求項
    1に記載の信号記録再生装置。
  6. 【請求項6】 前記空白部はリバース動作が行なわれた
    位置より前の最後の曲間であることを特徴とする請求項
    5に記載の信号記録再生装置。
  7. 【請求項7】 前記空白部は前記磁気テープの始点であ
    ることを特徴とする請求項5に記載の信号記録再生装
    置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1996012276A1 (fr) * 1994-10-12 1996-04-25 Sony Corporation Enregistreur et/ou lecteur sur support d'enregistrement et procede d'enregistrement et/ou lecture

Cited By (2)

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