JPH0562105A - 信号記録再生装置 - Google Patents

信号記録再生装置

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Publication number
JPH0562105A
JPH0562105A JP3244373A JP24437391A JPH0562105A JP H0562105 A JPH0562105 A JP H0562105A JP 3244373 A JP3244373 A JP 3244373A JP 24437391 A JP24437391 A JP 24437391A JP H0562105 A JPH0562105 A JP H0562105A
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JP
Japan
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tape
recording
reverse
signal
magnetic tape
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Application number
JP3244373A
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English (en)
Inventor
Toshihiko Otsuka
利彦 大塚
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Casio Computer Co Ltd
Original Assignee
Casio Computer Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 磁気テープのA面からB面にリバースする際
に、音切れを防止する。 【構成】 テープの終端部において、テープエンド検出
部29からの出力によってテープ駆動機構はオートリバ
ースされる。テープの記録時においては、オートリバー
スによる駆動機構の反転動作の間、入力端子10に印加
された信号は圧縮回路30によってデータ圧縮された状
態でRAM31に格納される。そしてRAM31に格納
された圧縮データ信号は、記録モードの後に磁気テープ
の終端部にアフターレコーディングされる。一方、再生
動作時においては、圧縮データはリバース時点で伸長回
路32によって伸長されつつ再生される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、往復の記録再生が可能
なオートリバース走行機能を備えると共に、例えば音声
等のアナログ信号をデジタル信号に変換し、このデジタ
ル信号を磁気テープに記録再生するデジタル信号記録再
生装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】音声等のアナログ信号をそのまま記録再
生するいわゆるアナログテープレコーダにおいては、長
時間の録音再生の要求に応え、往復の記録再生が可能な
オートリバース走行機能を備えた装置が普及している。
【0003】現状の往復の記録再生が可能なオートリバ
ース走行機能を備えた装置としては、いわゆるコンパク
トカセットテープレコーダに代表されるように、磁気テ
ープの長さ方向に対して左右(A面およびB面)にトラ
ックを分割し、各トラックを用いて往復の記録再生が可
能となるように成されている。そしてオートリバース走
行機能を備えたテープレコーダにおいては、磁気テープ
の正転方向から反転方向に記録・再生機能を切り替える
際に、磁気ヘッド自体を180度回転させると共に、リ
ール台の回転機構やキャプスタン等の定速駆動機構等の
オートリバーステープ走行系を切り替えるように制御さ
れる。また磁気ヘッド自体にA面およびB面用の磁気ギ
ャップを具備させたものを採用したとしても、やはりリ
ール台の回転機構やキャプスタン等の定速駆動機構等の
オートリバーステープ走行系を切り替える必要が生ず
る。
【0004】この種の磁気記録再生装置においては、リ
バースに要する時間も短縮されているものの、リール台
の回転機構やキャプスタン等の定速駆動機構の切り換え
が必要なため、リバースに要する時間を皆無にすること
は出来ない。従って連続録音中にテープが終端に至れ
ば、前記した機構的な切り換えの時間のために、そこで
「音切れ」が発生し楽音の連続性が妨げられることにな
る。このために、使用者はオートリバース機能を有して
いるとはいえ、テープ残量と録音時間に常に気を配る必
要があり、現在のアナログテープレコーダの大きな欠点
となっている。
【0005】一方、近年になってアナログ信号をデジタ
ル信号に変換し、テープにこのデジタル信号で記録再生
するデジタル信号記録再生装置が提案されている。
【0006】図11は、前記デジタル信号記録再生装置
に使用される磁気ヘッドの構成を示したものである。す
なわち図11(A)に示すように、磁気ヘッド1は磁気
テープ2の長さ方向の半部(図示例においてはテープの
A面)に当接する複数の記録用ヘッド1aおよび再生用
ヘッド1bを具備している。そして各記録用ヘッド1a
および再生用ヘッド1bは、図11(B)に示すように
D0乃至D8のトラックヘッドに分割されており、第1番
目のトラックヘッドD0はサブコードデータの記録およ
び再生に使用される。また第2乃至第9番目のトラック
ヘッドD1 乃至D8はデジタルオーディオデータの記録
および再生に使用される。
【0007】図12は、前記した磁気ヘッドを用いた従
来のデジタル信号記録再生装置の一例を示したものであ
る。図12において、アナログ入力端子10に印加され
た音声信号等のアナログ信号は、入力アンプ11によっ
て所定量増幅され、A/D変換器12に印加される。前
記A/D変換器12によってデジタル信号に変換された
入力信号は、信号処理用RAM13が接続された信号処
理回路14に印加される。
【0008】前記信号処理回路14に印加されたデジタ
ル信号は、前記信号処理用RAM13を用いて誤り訂正
符号の付加、変調等の処理が施される。信号処理が施さ
れたデジタル信号は録音アンプ15を通して、前記した
磁気ヘッド1に印加され、磁気テープ2に対して記録さ
れる。
【0009】一方、前記磁気ヘッド1によって読み出さ
れたデジタル信号は、再生アンプ16によって増幅さ
れ、前記信号処理回路14に印加される。信号処理回路
14は読み出されたデジタル信号の復調、および誤り訂
正等の処理を施し、D/A変換器17に印加出力する。
D/A変換器17は周知のとおり入力デジタル信号をア
ナログ信号に変換するものであり、そのアナログ信号は
出力アンプ18を通して出力端子19にもたらされる。
【0010】前記信号処理回路14には、例えばワンチ
ップのマイクロコンピュータよりなる制御部20が接続
されている。さらにこの制御部20には、再生釦21
a、送り釦21b、巻き戻し釦21c、録音釦21d、
停止釦21e、およびオートリバースオンオフ切り替え
釦21f等が備えられたキー入力部21が接続されてい
る。
【0011】また、前記制御部20にはヘッド反転用モ
ータ22が接続され、制御部20からの指令により、前
記磁気ヘッド1を180度反転駆動する。さらにまた前
記制御部20にはサーボ回路23が接続され、このサー
ボ回路23にはリールモータ24およびキャプスタンモ
ータ25が接続されている。前記リールモータ24は前
記ヘッド反転用モータ22によるヘッド反転駆動動作に
同期して一対のリール軸26および27のうちの一方を
テークアップ側として駆動する。さらに前記キャプスタ
ンモータ25は、サーボ回路23からのサーボ出力によ
り、キャプスタン軸28の回転を定速制御する。
【0012】また前記制御部20には、テープエンド検
出部29が接続されており、このテープエンド検出部2
9は、前記磁気テープを挟んで発光素子および受光素子
(いずれも図示せず)を配置し、磁気テープの端部に設
けられた透明部を介して受光した受光素子からの終端検
出出力を発生させるような手段が考えられる。
【0013】以上の構成において、前記キー入力部21
における再生釦21a、早送り釦21b、巻き戻し釦2
1c、録音釦21d、停止釦21eの各操作によって制
御部20はサーボ回路23等に対して制御出力を送出
し、記録再生装置の動作モードをそれぞれ再生モード、
早送りモード、巻き戻しモード、録音モード、および停
止モードに制御する。
【0014】また、キー入力部21における前記オート
リバースオンオフ切り替え釦21fを図示のようにオン
状態にしておくことにより、磁気テープの終端部分にお
いて、前記テープエンド検出部29より出力される終端
検出出力を受けて制御部20より前記ヘッド反転用モー
タ24およびサーボ回路23に対して制御出力が送出さ
れる。この結果、前記磁気ヘッド1を180度反転させ
ると共に、リールモータ24およびキャプスタンモータ
25等を含むオートリバーステープ走行系の動作が反転
動作される。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】ところで前記したデジ
タル信号記録再生装置においても、磁気テープ2の終端
付近で磁気ヘッド1を180度反転させると共に、テー
プ走行系を反対方向に切り替えるように制御させる必要
がある。
【0016】従って、この種の磁気記録再生装置におい
ては、リール台の回転機構やキャプスタン等の定速駆動
機構の切り換えが必要なため、リバースに要する時間を
皆無にすることは出来ず、連続録音中にテープが終端に
至れば、前記した機構的な切り換えの時間のために、そ
こで「音切れ」が発生し楽音の連続性が妨げられること
になる。
【0017】本発明は、前記したような不都合を解消す
るために成されたものであり、磁気テープの走行反転時
に生ずる音切れの現象を防止し、磁気テープのA面およ
びB面の双方を通して連続的な記録・再生を可能とした
デジタル信号記録再生装置を提供することを課題として
いる。
【0018】
【課題を解決するための手段】前記課題を達成するため
に成された請求項1に記載の信号記録再生装置は、磁気
テープの正転方向および反転方向にそれぞれ記録・再生
可能な、例えばリールモータ、キャプスタン等を含むオ
ートリバーステープ走行系と、磁気テープの終端部分を
検出して終端検出出力を発生する、例えばテープエンド
検出部29よりなるテープエンド検出手段と、テープエ
ンド検出手段からの終端検出出力によってオートリバー
ステープ走行系の動作をリバース動作させる制御部20
と、オートリバース動作時における信号が書き込まれる
RAM31等よりなるメモリ手段と、記録動作終了後に
メモリ手段に書き込まれた信号を磁気テープのリバース
した位置に記録する例えば制御部20よりなる後記録手
段とを具備した点に特徴を有する。
【0019】請求項2に記載の信号記録再生装置は、リ
バース動作時における信号を圧縮する圧縮回路30等よ
りなる圧縮手段と、圧縮された信号を伸長する伸長回路
32等よりなる伸長手段とを備えることを特徴とする。
【0020】
【作用】請求項1に記載の信号記録再生装置において
は、記録時における磁気テープの反転駆動時の機構的な
切り換えの時間の間、信号をメモリに対して書き込み、
前記記録動作の終了後において、後記録(アフターレコ
ーディング)手段の動作モードとなって前記メモリ手段
に書き込まれたデジタル信号を前記磁気テープのリバー
ス動作位置に記録する。
【0021】請求項2に記載の信号記録再生装置におい
ては、リバース動作時の信号は圧縮されて磁気テープに
記録される。また再生時においては、前記後記録手段の
動作モードにおいて磁気テープに記録された信号は伸長
回路によって伸長される。
【0022】この結果、磁気テープがA面よりB面に反
転駆動される機構的な切り換えの時における音切れの発
生が阻止され、磁気テープのA面およびB面の双方を通
しての連続的な記録・再生を可能にすることができる。
【0023】
【実施例】以下、本発明を図に示す実施例に基づいて説
明する。図1は、本発明のデジタル信号記録再生装置の
一実施例をブロック図によって示したものである。な
お、この図1において、前記図12において示した符号
と同一部分は同一機能部分を示しており、従ってその詳
細な説明は省略する。
【0024】まず信号処理回路14には、前記A/D変
換器12によって変換されたデジタル信号をデータ圧縮
する圧縮回路30が接続されている。この圧縮回路30
にメモリ手段として機能するオートリバース用RAM3
1が接続されており、このRAM31には前記圧縮回路
30によってデータ圧縮された信号が取り込まれ、時間
軸での直近の信号(圧縮前の時間で2秒相当)が常時書
き込まれ、保存される。
【0025】そして、前記RAM31に記録された圧縮
データは、記録再生装置の記録動作終了後の後記録(ア
フターレコーディング)手段の動作モードにおいて、R
AM31より読み出され、信号処理回路14、録音アン
プ15を介して磁気ヘッド1により、磁気テープ2のリ
バース位置に記録される。また前記RAM31には伸長
回路32が接続されており、記録再生装置の再生モード
におけるリバース時点において、前記後記録手段によっ
て記録された圧縮データを一旦RAM31に取り込み、
このRAM31に取り込まれた圧縮データを前記伸長回
路32によって時間軸伸長する。前記伸長回路32によ
って時間軸伸長されたデジタル信号は、信号処理回路1
4を介してD/A変換器17に印加され、D/A変換器
17によってアナログ信号に復調される。そしてこのア
ナログ信号は出力アンプ18を介して出力端子19に対
して出力される。
【0026】図2は、前記圧縮回路30およびRAM3
1によって成されるデータ圧縮作用を説明するためのブ
ロック図である。すなわちデータ圧縮回路30は、基本
的にはスイッチング回路301により構成されており、
このスイッチング回路301には信号処理回路14より
デジタルデータが印加される。そしてスイッチング回路
301は制御クロックをFsとした場合、Fs/2の制
御クロックによってオン・オフ制御が成され、Fs/2
の制御クロックにより時分割されたデジタルデータは前
記RAM31に書き込まれ、RAM31には1/2に圧
縮されたデジタル信号が記憶される。
【0027】図3はその動作タイミングを示したもので
あり、(A)は制御クロックFsを示す。そして(B)
に示すFs/2の制御クロックによってスイッチング回
路301がオン・オフ制御されると、(C)に示す一連
の入力信号a………i……は、(D)に示すスイッチO
Nの状態においてのみスイッチ回路301より出力され
て、(E)として示すようにa,c,e.g,i,……
の出力が得られる。
【0028】すなわち、(C)に示す入力信号は間引か
れて、時間軸で圧縮された状態でRAM31に格納され
る。
【0029】一方、図4は前記RAM31および伸長回
路32によって成されるデータ伸長作用を説明するため
のブロック図である。すなわち図4においてRAM31
には再生モードにおけるリバース時点において、前記後
記録手段によって記録された圧縮データが取り込まれ
る。前記RAM31にはFs/2の制御クロックおよび
反転Fs/2の制御クロックが印加され、それぞれFs
/2および反転Fs/2のクロック制御によってRAM
31に格納された圧縮データがRAM31の出力端Ou
t1およびOut2より交互に読み出される。
【0030】RAM31の後者の出力端Out2には、
2/Fs秒間、信号を遅延させるディレイ回路321が
接続されており、このディレイ回路321の出力と、出
力端Out2の出力とが加算回路322に印加される。
前記加算回路322によって加算されたディレイ回路3
21の出力と、出力端Out2の出力とは、1/2の除
算回路323に印加され、その除算出力はスイッチ回路
324の一方の入力端324aに印加される。また前記
スイッチ回路324の他方の入力端324bには前記R
AM31の出力端Out1よりもたらされる出力信号が
印加されており、スイッチ回路324は制御クロックF
sによって、両入力端324aおよび324bに印加さ
れる信号を交互に読み出し伸長出力を出力端324cに
発生させる。
【0031】図5はその動作タイミングを示したもので
あり、(A)は制御クロックFsを示す。そして(B)
(C)はそれぞれRAM31に印加される読み出し用の
Fs/2クロックおよび反転Fs/2クロックを示す。
すなわち(B)に示すFs/2クロックによって(D)
に示すようにa,c,e,g,i,……の信号が連続的
に読み出され、RAM31の出力端Out1に出力され
る。
【0032】一方、(C)に示す反転Fs/2クロック
によってRAM31の出力端OUT2には前記出力端O
ut1に出力される(D)として示す信号に対して18
0度タイミングが進んだ(E)として示す信号が出力さ
れる。この(E)に示す信号は前記ディレイ回路321
によって2/Fs秒遅延され、(F)として示す出力を
得る。そして前記ディレイ回路321の出力と、RAM
31の出力端Out2の出力とは、加算回路322によ
って加算され、さらに除算回路323によって1/2に
除算される。すなわち除算回路323の出力は(G)と
して示すように加算回路322に印加される両者の平均
値の信号となる。
【0033】ここでスイッチ回路324は制御クロック
Fsによって(H)に示すように2つの入力端324a
および324bに印加される信号(G)および(D)を
交互に引き出す作用を行い、この結果スイッチ回路32
4の出力端324cには(I)に示すような出力を発生
する。すなわち、これは前記圧縮手段によって間引かれ
た信号をその前後の信号の平均値で埋め込むことで元の
信号に近似した信号を再現するようにしている。
【0034】以上の構成において、マイクロコンピュー
タより成る制御部20が行なう記録および再生時におけ
る作用を図6以降に基づいて説明する。まず図6は、記
録再生装置の記録時における磁気テープ2への信号の記
録状況を示したものである。
【0035】磁気テープ2はA面への記録時には図6に
おいて左から右方向に向かって信号が記録されており、
テープエンドにおいてテープエンド検出部29からの出
力に基づいて磁気テープ2は反転駆動される。そしてテ
ープ2はB面への記録モードとなって図6において右か
ら左方向に向かって信号が記録されて行く。この状態に
おいては、オートリバース走行系の機構的な切り替え時
間の間において入力される信号は欠落したままで記録さ
れる。
【0036】図7は、信号圧縮回路30およびRAM3
1を含めた記録再生装置の記録作用を磁気テープの走行
方向に従って示したタイムチャートである。すなわちA
面における一連の記録モードREa1が進行し、テープの
終端部分に到達して、テープエンド検出部29からの出
力によりオートリバース作用が動作すると、B面におけ
る一連の記録モードREb1が開始される。そしてB面の
記録が終了すると、その終了点よりテープは早送りモー
ドFFa1となってテープ終端部分まで早送りされる。テ
ープ終端部分まで早送りされると、前記テープエンド検
出部29からの出力によりテープは再びリバースして巻
き戻しモードRWb1となり、テープの定常走行時間にし
て約1.5秒に相当するテープ長を巻き戻す。その巻き
戻し点より、リバースして再生モードとなり、磁気テー
プのサブコードエリアより、タイムデータを検索し、A
面終端より1秒間前に達すると、後記録モードREa2と
なる。
【0037】後記録モードREa2においては、前記記録
時のオートリバース時点において、1/2の時間軸に圧
縮してRAM31に格納したテープの定常走行時間にし
て約2秒に相当する信号が読み出され、約1秒の実時間
でテープA面の終端部にオーバライトされる。前記約1
秒の後記録モードREa2が終了すると、テープ2は再び
巻き戻しモードRWb2となり、テープ始端部まで巻き戻
されて記録動作が終了する。
【0038】図8は、以上のような後記録手段によって
再作成された磁気テープ2の記録状態を示したものであ
る。すなわち、テープA面には一連の記録モードREa1
によって記録されたデータ信号が記録されており、テー
プ終端部分のリバースポイントRPのテープの定常走行
時間にして約1秒前の部分より、前記後記録手段によっ
て書き込まれた圧縮データが、テープの定常走行時間に
して約1秒の実時間で記録されている。
【0039】以上、図6乃至図8に示された一連の記録
作用を実現させるマイクロコンピュータによって構成さ
れた制御部20の動作を、図9に示すフローチャートに
従ってより詳細に説明する。すなわち記録動作時におい
ては、まずRAM31にデータが記録されているか否か
を判断するためのフラグを初期化(ステップ40)し、
テープ2のA面に記録を開始(ステップ41)する。記
録中においては、周期的にオートリバースモードである
か否かを判断(ステップ42)し、オートリバースモー
ドではない(キー入力部21のオートリバースオンオフ
切り替え釦21fがオートリバースOFF状態)である
場合には、テープエンドであるか否か、すなわちテープ
エンド検出部29からの検出出力が存在するが否かが周
期的に判断(ステップ43)される。
【0040】テープエンドであると判断された場合、テ
ープ2への記録動作を停止(ステップ44)し、フラグ
Fが“1”であるか否かが判断(ステップ45)され、
もしフラグFが“0”であれば、RAM29には何も記
憶されていないので、テープ2をA面始端まで巻き戻し
(ステップ46)て記録作用を終了する。
【0041】前記ステップ42において、オートリバー
スモードであると判断された場合には、テープ2への記
録を継続すると共に、圧縮回路30によって圧縮したデ
ータをRAM31へ記録(ステップ47)する。前記R
AM31は常に2秒間分の信号を記憶し、古いものから
順に新しい信号に書き替えて行く。そしてテープエンド
であるか否かを検出(ステップ48)し、テープエンド
である事が検出されると、テープ2への記録を停止(ス
テップ49)し、オートリバースの動作(ステップ5
0)を行う。そして再びテープB面への記録を再開(ス
テップ51)する。
【0042】前記テープエンドより1秒間経過したか否
かが判断(ステップ52)され、テープエンドより1秒
間経過したと判断されると、RAM31への書き込みを
停止(ステップ53)し、その状態でRAM31のデー
タを保存しておく。従ってRAM31には、オートリバ
ース時の1秒間と、その直前の1秒間の合わせて2秒間
のデータ信号が圧縮されて記憶されていることになる。
【0043】また、このときテープ2のサブコードエリ
アにリバースコード2を記録(ステップ54)し、フラ
グFに“1”を代入(ステップ55)する。その後は通
常どおりにテープB面に対して記録動作を継続し、テー
プB面のテープエンドに達するか否かが判断(ステップ
56)される。テープB面のテープエンドに達した事が
確認されると、自動的に記録を停止(ステップ44)
し、このときフラグFが“1”であるか否かが判断(ス
テップ45)され、もしフラグFが“1”であれば、R
AM31にデータが記憶されているで、RAM31の信
号をテープに記録する後記録作業を行う。
【0044】すなわち、テープB面の始端までテープ2
を巻き戻し(ステップ57)てオートリバース(ステッ
プ58)し、テープ2の定常走行時間にして約1.5秒
に相当するテープ長を巻き戻す(ステップ59)作業が
行われる。テープ2に記録されたタイムデータを検索
(ステップ60)し、テープ2のA面終端より1秒前に
達したか否か(ステップ61)が判断される。テープ2
のA面終端より1秒前に達したと判断されると、テープ
2のサブコードエリアにリバースコード1を記録する
(ステップ62)作業が行われる。そして前記RAM3
1に記憶されている圧縮データをテープ2にオーバライ
ト(ステップ63)する。従ってテープのA面終了の1
秒前には、その1秒間分の信号と、オートリバース時の
1秒間分の信号が合わせて1秒間に圧縮されてテープ2
に記録されることになる。その後テープ2はテープA面
の始端まで巻き戻され(ステップ46)て後記録作業は
終了する。
【0045】なお記録動作中に、使用者により記録モー
ドが解除された場合には図中の(イ)に移行する。
【0046】次に、図10はマイクロコンピュータによ
って構成された制御部20の再生動作のフローを説明す
るものである。すなわち図10において、再生動作時に
おいては、テープの再生が開始される(ステップ50)
と、テープ2のA面再生中はオートリバースモードであ
るか否か、すなわちキー入力部21のオートリバースオ
ンオフ切り替え釦21fがオートリバースONであるか
OFFであるかを周期的にチェック(ステップ51)す
る。オートリバースモードでなければ、テープエンドで
あるか否かが判断(ステップ52)され、テープエンド
であると判断されるとステップ53に移行して再生動作
を停止して終了する。
【0047】前記ステップ51において、オートリバー
スモードであると判断したならば、テープ2のサブコー
ドエリアよりリバースコード1を検索(ステップ54)
する。テープ2のサブコードエリアよりリバースコード
1を検出できずテープエンドに達した場合(ステップ5
5)には、テープA面の再生動作を停止(ステッブ5
6)し、オートリバース(ステップ57)を行い、テー
プ2のB面の再生を再開(ステップ58)する。そして
テープ2のB面の再生中にテープエンドに達したか否か
が判断(ステップ59)され、テープエンドに達した場
合には前記ステップ53に移行して再生動作を停止して
終了する。
【0048】前記ステップ54において、サブコードエ
リアよりリバースコード1を検出したならば、テープ2
上のその位置以降には圧縮されたデータが記録されてい
るので、それを一端RAM31に書き込み、伸長回路3
2により伸長して出力(ステップ60)する。そしてテ
ープエンドに達する(ステップ61)と、オートリバー
ス(ステップ62)を行い、テープ2を早送り(ステッ
プ63)しつつテープ2のサブコードエリアよりリバー
スコード2を検索(ステップ64)する。サブコードエ
リアよりリバースコード2を検出すると、早送りを停止
し、ポーズ状態で待機(ステップ65)する。
【0049】前記圧縮データは1秒間分テープ2に記録
されており、これをRAM31および伸長回路32を用
いて2倍に伸長するため、2秒間の信号となる。1秒間
分は全圧縮データを再生する間、残りの1秒間はオート
リバース時に出力する。
【0050】テープエンドより1秒間経過(ステップ6
6)すると、圧縮データの伸長出力が停止(ステップ6
7)され、前記ステップ58に移行して通常のテープ再
生に戻る。そしてテープ2のB面が終了に達する(ステ
ップ59)とテープの再生は停止(ステップ53)さ
れ、再生動作は終了する。
【0051】なお、再生動作中に使用者により再生モー
ドが解除された場合には、図中(ロ)に移行し、再生動
作は終了する。
【0052】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、請求項1
に記載の信号記録再生装置によれば、記録時における磁
気テープの反転駆動(リバース)時の機構的な切り換え
時間の間、信号をメモリに対して書き込み、前記記録動
作の終了後において、後記録(アフターレコーディン
グ)手段の動作モードとなって前記メモリ手段に書き込
まれた信号を前記磁気テープのリバース動作位置に記録
する。これにより、リバース動作時における信号の欠落
が防止される。
【0053】また、請求項2に記載の信号記録再生装置
によれば、リバース動作時における信号は圧縮され、再
生時において伸長される。
【0054】このために、磁気テープがA面よりB面に
リバースされる機構的な切り換え時に発生する音切れ現
象が阻止され、磁気テープのA面およびB面の双方を通
しての連続的な記録・再生を可能にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のデジタル信号記録再生装置の一実施例
の構成を示したブロック図である。
【図2】図1に示した装置に使用される圧縮回路の例を
示したブロック図である。
【図3】図2に示した圧縮回路の作用を説明するための
タイミング図である。
【図4】図1に示した装置に使用される伸長回路の例を
示したブロック図である。
【図5】図4に示した伸長回路の作用を説明するための
タイミング図である。
【図6】図1に示した装置により記録されたリバース直
後のテープの信号記録状態を示した状態図である。
【図7】図1に示した装置によって駆動される磁気テー
プの走行方向に従って示したタイムチャートである。
【図8】図1に示した装置により記録された後記録処理
後のテープの信号記録状態を示した状態図である。
【図9】図1に示した装置の記録動作を説明するフロー
チャートである。
【図10】図1に示した装置の再生動作を説明するフロ
ーチャートである。
【図11】図1に示した装置に利用される磁気ヘッドの
構成を示した斜視図である。
【図12】従来のデジタル信号記録再生装置の一例の構
成を示したブロック図である。
【符号の説明】
1 磁気ヘッド 2 磁気テープ 10 入力端子 12 A/D変換器 14 信号処理回路 17 D/A変換器 19 出力端子 20 制御部 21 キー入力部 22 ヘッド反転用モータ 23 サーボ回路 24 リールモータ 25 キャプスタンモータ 26,27 リール軸 29 テープエンド検出部 30 圧縮回路 31 RAM(メモリ手段) 32 伸長回路

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気テープの正転方向および反転方向に
    それぞれ記録・再生可能なオートリバーステープ走行系
    と、 前記磁気テープの終端部分を検出して終端検出出力を発
    生するテープエンド検出手段と、 前記テープエンド検出手段からの終端検出出力によって
    前記オートリバーステープ走行系の動作をリバース動作
    させる制御部と、 前記リバース動作時における信号が書き込まれるメモリ
    手段と、 記録動作終了後に前記メモリ手段に書き込まれた信号を
    磁気テープのリバースした位置に記録する後記録手段と
    を具備したことを特徴とする信号記録再生装置。
  2. 【請求項2】 前記磁気テープに記録される前記リバー
    ス動作時における信号を圧縮する圧縮手段と、 前記磁気テープより再生された前記リバース動作時にお
    ける信号を伸長する伸長手段をさらに備えることを特徴
    とする請求項1に記載の信号記録再生装置。
JP3244373A 1991-08-29 1991-08-29 信号記録再生装置 Pending JPH0562105A (ja)

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