JPH0561913B2 - - Google Patents

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JPH0561913B2
JPH0561913B2 JP8104986A JP8104986A JPH0561913B2 JP H0561913 B2 JPH0561913 B2 JP H0561913B2 JP 8104986 A JP8104986 A JP 8104986A JP 8104986 A JP8104986 A JP 8104986A JP H0561913 B2 JPH0561913 B2 JP H0561913B2
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JP
Japan
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acid
ampb
organic phosphorus
hydroxyphosphinyl
amino
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JP8104986A
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JPS62253389A (ja
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Satoshi Imai
Toshinori Saito
Hiroshi Ogawa
Hideaki Takebe
Atsuyuki Sato
Yasuaki Ogawa
Shunzo Fukatsu
Akira Okada
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Meiji Seika Kaisha Ltd
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Meiji Seika Kaisha Ltd
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  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
[発明の目的] (産業上の利用分野) 本発明は、除草活性を有し除草剤として有用な
L−2−アミノ−4−(ヒドロキシメチルホスフ
イニル)−酪酸(以下L−AMPBと称する)の製
造方法の改良に関する。 (従来の技術) L−AMPBの製造法としては、除草活性を有
するSF−1293物質(特公昭51−639号公報参照)
すなわちL−2−アミノ−4−(ヒドロキシメチ
ルホスフイニル)−ブチリル−L−アラニル−L
−アラニンを酸分解する方法(特開昭48−85538
号公報参照)あるいは微生物酵素で分解する方法
(特開昭49−31890号公報参照)のほか化学的合成
法(特開昭48−91019号および特開昭54−84529号
公報参照)によりラセミ体を得、これを微生物酵
素で光学分割する方法等が知られている。更に近
年、本発明者らによつてストレプトミセス属に属
するL−AMPB生産菌の培養液から直接L−
AMPBを採取する方法が報告されている(特開
昭57−47485号公報参照)。 (発明が解決しようとする問題点) L−AMPBのような除草活性を有する物質を
除草剤として開発、商品化してゆくためには、そ
の安全性、効力面での開発研究とあわせ、低価格
でしかも大量に生産するための製造法の改良研究
が不可欠である。合成法で製造されたAMPBに
はD−AMPBが含まれるが、D−AMPBは殆ど
除草活性はなく、また非天然型である事から土壌
細菌による分解が遅く環境汚染の原因となる場合
がありうる。しかるに微生物による製造法では天
然型であるL−AMPBのみを得ることが出来る。 天然型であるL−AMPBは土壌細菌により容
易に分解代謝される点で環境汚染のない理想的な
除草剤と考えられる。 微生物の生産する除草剤はこれまでに実用化さ
れたのは前述したSF−1293物質(商品名ハービ
ーエース)唯一であるが、これは微生物の生産す
る二次代謝物を収量良く多量に製造することが困
難なことも理由の一つである。 本発明は、以上のような問題点に着目してL−
AMPBの製造法の改良方法を確立し、これを解
決しようとするものである。 [発明の構成] (問題点を解決するための手段) 本発明者らは、L−AMPBの製造法の改良目
的としてL−AMPB生産菌を用いたL−AMPB
生産培養時に各種有機リン化合物を添加した培地
に培養L−AMPB生産量との関係を調べたとこ
ろ、3−(ヒドロキシホスフイニル)−2−オキソ
プロピオン酸、2−アミノ−3−(ヒドロキシホ
スフイニル)−プロピオン酸、4−(ヒドロキシホ
スフイニル)−2−オキソ酪酸、2−アミノ−4
−(ヒドロキシホスフイニル)−2−オキソ酪酸、
2−ホスフイノメチルリンゴ酸などの物質添加に
より大幅なL−AMPBの生産性向上が認められ
る事を見いだした。これら有機リン化合物は公知
の物質で、その製造法や物理化学的性状について
は、特開昭58−4793、特開昭58−146591、特開昭
58−219191、特開昭58−219192、特開昭56−
92897、特開昭61−21090の各号公報に記載されて
いる。これら有機リン化合物はこれまでSF−
1293物質の生産を高める物質として注目されてい
たが、L−AMPBの生産時においても著しい生
産向上効果がある事を見い出し本発明を完成し
た。 すなわち、本発明は、L−AMPB培養生産時
にL−AMPBの生産を高める各種有機リン化合
物を添加することにより、L−AMPBの増収を
はかるものである。 以下に、本発明を更に詳細に説明する。 L−AMPBの増収法に用いる本発明の製造方
法において使用される生産菌としては、L−
AMPBを生産する任意の放線菌株が用いられる。
例えば、ストレプトミセス・ハイグロスコピクス
(Streptomyces hygroscopicus)SF−1293株
(FERM−BP130.ATCC−21705)があげられる。
このSF−1293株の菌学的性状は、特公昭51−639
号公報に明記されている。また、SF−1293株は、
他のストレプトミセス属の菌株の場合に見られる
ようにその性状が変化しやすく、例えば、紫外
線、X線、薬品等を用いる人工的変異手段で容易
に変異することがあるが、このような変異株であ
つても、L−AMPBの生産能を有する、あるい
は本発明の各種有機リン化合物の添加によりL−
AMPBの生産能を示す放線菌であれば、すべて
本発明に使用することができる。 本発明の製造方法においては、SF−1293株を
通常の微生物が利用しうる栄養素を含有する培地
で培養する。栄養源としては、従来ストレプトミ
セス属の菌の培養に利用されている公知のものが
使用される。例えば、炭素源としては、グルコー
ス、澱粉、グリセリン、シユークロス、水飴、糖
蜜等があげられる。これらは単独あるいは組み合
わせて用いられる。また、窒素源としては、大豆
粉、小麦胚芽、肉エキス、ペプトン、乾燥酵母、
コーンステイープリカー、硫酸アンモニウム、硝
酸アンモニウム等が単独あるいは組み合わせて用
いられる。その他、必要に応じて炭酸カルシウ
ム、食塩、塩化カリウム、燐酸塩等の無機塩類を
添加することができる。 上述したようなL−AMPB生産培養時に各種
有機リン化合物を添加して、L−AMPBの増収
をはかることができる。 添加方法は、一括して行うよりも分割して行う
方がより効果的である。また、各種有機リン化合
物を添加する場合には、通常のL−AMPB生産
培養時よりも濃度のうすい培地を使用する事がで
き、製造コストの低減に寄与するのできわめて有
利である。この有機リン化合物の使用量は臨界的
ではないが、通常、生産培地に対し、約0.1〜20
mg/mlである。使用量がこの範囲を外れると本発
明の効果である経済的な面での十分な増収効果は
望みにくい。好ましくは0.5〜5mg/mlである。
培養法としては、液体培養法、特に深部培養法が
最も適している。培養は、好気的条件下で行われ
培養に適した温度は25〜35℃であるが、多くの場
合28〜32℃付近で培養する。培養日数は、通常の
L−AMPB生産培養より短くすることができ、
4〜6日が適当である。その他培養法自体の詳細
についてはL−AMPBの製造法である前記特開
昭57−47485号公報を参照されたい。 培養液中のL−AMPBの定量は、アミノ酸分
析装置を用いて行う。すなわち、培養液をPH2.0
に調整後遠心分離(3000rpm,15分)、あるいは
濾過により上清を得、アミノ酸分析器(アート社
製MLC−703型、保持時間12分)により分離定量
を行う。 本発明により得られた培養液からのL−
AMPBの精製法については、通常のL−AMPB
培養液からの精製法と同一であり、詳細について
は前記特開昭57−47485号公報を参照されたい。 以下、実施例により本発明を更に詳しく説明す
るが、本発明はこれに限定されるものではない。 (実施例) 実施例 1 SF−1293株(FERM−BP130)を前記培養地
(可溶性澱粉2.0%、ポリペプトン1.0%、肉エキ
ス0.3%、リン酸水素二カリウム0.05%、PH7.0)
10mlに接種した。これを28℃で24時間振盪培養し
さらに同培地80mlに継代して28℃で24時間振盪培
養したものを種母として3%の割合でグルコース
7.0%、小麦胚芽3.9%、サングレイン2.5%、リン
酸二水素ーカリウム0.3%。、塩化コバルト0.0001
%の組成からなる生産培地に植菌し、30℃で振盪
培養した。各種有機リン化合物を表に示した濃度
と方法で添加した。 培養液を酸性にした後、遠心分離して
(3000rpm,15分)上清を得、アミノ酸アナライ
ザー(アート社製MLC−703型、保持時間12分)
によりL−AMPBの生産量を測定した。 その結果を第1表に示す。
【表】 第1表に示すように、各種有機リン化合物の添
加効果は明らかである。 実施例 2 実施例1と同じ前培養培地で培養したものをジ
ヤーフアーメンターの種母として2%の割合で実
施例1と同じ生産培地及びその70%濃度培地に植
菌した。ジヤーフアーメンター(2仕込量/3
、いわしや製ミニJar)では30℃通気攪拌培養
を行い、各種有機リン化合物の添加効果について
実施例1と同様な方法で調べた。但し、有機リン
化合物は、ペリスタポンプとインターラツパーを
用いて半連続的に添加した。その結果を第2表に
示す。
【表】 第2表に示すように、ジヤーフアーメンターに
おいてもL−AMPB生産向上の効果は明らかで
ある。 [発明の効果] 実施例に示したようにL−AMPBの生産培養
時に各種有機リン化合物を添加する事により、L
−AMPBの生産量の増大をはかる事が可能であ
る事が明らかとなつた。 各種有機リン化合物の添加培養の場合には、通
常の生産培養時よりもうすい濃度の培地を使用す
ることができ原材料費の低減に寄与するのできわ
めて有利である。また、通常のL−AMPBの生
産培養よりも生産のラツプが速いため培養時間の
短縮が可能であり、タンク稼動に必要な電力、蒸
気などの用役費の低減をはかることができるとと
もに培養タンクあたりの年間生産量を増大するこ
とが可能である。このことは本発明が除草剤のよ
うに低価格でしかも大量に生産する事が必要な物
質の生産法として極めて有効な方法であることを
示すものである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 ストレプトミセス属に属するL−2−アミノ
    −4−(ヒドロキシメチルホスフイニル)−酪酸生
    産菌を、3−(ヒドロキシホスフイニル)−2−オ
    キソプロピオン酸、その塩、そのアミドおよびそ
    のエステル体;2−アミノ−3−ヒドロキシホス
    フイニル)−プロピオン酸もしくはそのN−アシ
    ル体、それらの塩、それらのアミドおよびそれら
    のエステル体;4−(ヒドロキシホスフイニル)−
    2−オキソ酪酸、その塩、そのアミドおよびその
    エステル体;2−アミノ−4−(ヒドロキシホス
    フイニル)−酪酸もしくはそのN−アシル体、そ
    れらの塩、それらのアミドおよびそれらのエステ
    ル体;4−(ヒドロキシメチルホスフイニル)−2
    −オキソ酪酸、その塩、そのアミドおよびそのエ
    ステル体;2−ホスフイノメチルリンゴ酸、その
    塩、そのアミドおよびそのエステル体よりなる群
    から選ばれる有機リン化合物を添加した培地に培
    養し、培養液からL−2−アミノ−4−(ヒドロ
    キシメチルホスフイニル)−酪酸を採取すること
    を特徴とするL−2−アミノ−4−(ヒドロキシ
    メチルホスフイニル)−酪酸の製造方法。 2 有機リン化合物が、3−(ヒドロキシホスフ
    イニル)−2−オキソプロピオン酸、その塩、そ
    のアミドまたはそのエステル体である特許請求の
    範囲第1項記載の製造方法。 3 有機リン化合物が、2−アミノ−3−(ヒド
    ロキシホスフイニル)−プロピオン酸もしくはそ
    のN−アシル体、それらの塩、それらのアミドま
    たはそれらのエステル体である特許請求の範囲第
    1項記載の製造方法。 4 有機リン化合物が、4−(ヒドロキシホスフ
    イニル)−2−オキソ酪酸、その塩、そのアミド
    またはそのエステル体である特許請求の範囲第1
    項記載の製造方法。 5 有機リン化合物が、2−アミノ−4−(ヒド
    ロキシホスフイニル)−酪酸もしくはそのN−ア
    シル体、それらの塩、それらのアミドまたはそれ
    らのエステル体である特許請求の範囲第1項記載
    の製造方法。 6 有機リン化合物が、4−(ヒドロキシメチル
    ホスフイニル)−2−オキソ酪酸、その塩、その
    アミドまたはそのエステル体である特許請求の範
    囲第1項記載の製造方法。 7 有機リン化合物が、2−ホスフイノメチルリ
    ンゴ酸、その塩、そのアミドまたはそのエステル
    体である特許請求の範囲第1項記載の製造方法。
JP8104986A 1986-04-10 1986-04-10 L−2−アミノ−4−(ヒドロキシメチルホスフイニル)−酪酸の製造方法 Granted JPS62253389A (ja)

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