JPH0561567A - 情報処理装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】ディスプレイが複数である携帯型情報処理装置
の利用し易い方法を提供する。 【構成】キーボード４をディスプレイを支える土台上に
設けられたスライド溝５に沿って水平移動可能、あるい
は垂直軸６を中心に回転移動可能に取り付け、幾つかの
ディスプレイを透明ディスプレイ９とし、キーボードの
移動する土台上の範囲に入力補助キーを設けることによ
り構成される。 【効果】ディスプレイに向かい易いようにキーボードを
移動でき、ディスプレイを重ね１面のみでの使用や３次
元表示もでき、入力補助キーをコンパクトに配置でき
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、複数のディスプレイ
を持ち、これらがキーボードの設けられた土台で支えら
れた情報処理装置に関し、キーボードを土台上で可動に
することにより、使用中のディスプレイに向い易くした
ものである。またこの発明は、透明なディスプレイを設
け、これらを重ねて使用することにより１枚のディスプ
レイだけで使用したり、情報を３次元的に表示すること
のできるものである。また、キーボードの移動する範囲
の土台上に、入力補助キーを設け、複数のディスプレイ
の操作ができるようにするものである。

【０００２】

【従来の技術】従来技術は、公開実用新案公報平2−702
25号の携帯型ワードプロセッサである。図６は、この実
施例で示された携帯型ワードプロセッサの外観図であ
る。ディスプレイ１０１ａ，１０１ｃはディスプレイ１
０１ｂの左右に取付けられ、使用するときには左右に開
かれる。最大３つの文章を同時編集するためにディスプ
レイ１０１ａ，１０１ｃが用いられ、キーボード部１０
３からの入力は、入力切り替えスイッチ１０２を切り替
えることにより、各ディスプレイで文章の作成及び編集
が行なわれる。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】従来の複数枚のディス
プレイをもつ携帯型情報処理装置では、キーボードが固
定されているので、複数のディスプレイのうち見易い面
は、キーボードの長辺とディスプレイの長辺が一致して
いる１枚のみである。このため、この見易いディスプレ
イ以外の面を使用する場合は、キーボードに向かう方向
と使用するディスプレイに向かう方向が異なり、使用し
にくいという問題があった。

【０００４】また、複数枚のディスプレイをもつ携帯型
情報処理装置は、全てのディスプレイを開いて使用する
ようになっている。このため、ディスプレイを開くスペ
ースが無い、あるいは開く必要が無い場合に、１枚のデ
ィスプレイのみで使用できないという問題があった。ま
た、携帯性のために、ディスプレイを液晶にしているた
め、３次元の表示ができないという問題があった。

【０００５】また、複数枚のディスプレイをもつ携帯型
情報処理装置は、入力切り替えやディスプレイの明るさ
などの入力補助キーを設ける必要がある。スイッチの配
置場所をディスプレイの下や、キーボード上とすると、
ディスプレイが小さくなり使いにくくなるとか、本体自
体が大きくなり携帯性が悪くなるという問題がある。こ
の発明は、上記のような問題点を解消するためになされ
たもので、複数のディスプレイを開いて使用するとき
は、どのディスプレイでも見易く、１面のディスプレイ
だけ開いても使用可能で、入力補助キーをコンパクトに
配置した携帯型情報処理装置を提供することを目的とし
たものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】この発明に係る携帯型情
報処理装置は、キーボードをディスプレイを支える土台
上に設けられたスライド溝に沿って水平移動可能、ある
いはディスプレイを支える土台上に設けられた垂直軸を
中心に回転移動可能に取り付けたことを特徴とするもの
である。また、幾つかのディスプレイを透明ディスプレ
イとしたことを特徴とするものである。また、キーボー
ドの移動する土台上の範囲に入力補助キーを設けること
を特徴とするものである。

【０００７】

【作用】ディスプレイを支える土台上に設けられたスラ
イド溝に沿ってキーボードが水平移動可能なので、ディ
スプレイの近くにキーボードを配置することができるた
め、使用中のディスプレイに向い易くなる。あるいは、
ディスプレイを支える土台上に設けられた垂直軸を中心
にキーボードが回転移動可能なので、ディスプレイの長
辺の方向とキーボードの長辺の方向を同じに配置するこ
とができるため、使用中のディスプレイに向い易くな
る。

【０００８】また、幾つかのディスプレイが透明ディス
プレイなので、一番上になるディスプレイを透明ディス
プレイになるように折畳み、その一番上になっているデ
ィスプレイを後ろが見えないように半透明に表示するこ
とにより１枚のディスプレイのみで使用することができ
る。また、ディスプレイを折畳んだときに、一番下のデ
ィスプレイを除いて他を透明ディスプレイとして、後ろ
が見えるように透明に表示することにより、３次元表示
をすることができる。

【０００９】また、キーボードの移動する土台上の範囲
に入力補助キーを設けたので、本体がコンパクトにな
る。

【００１０】

【実施例】図１は、この発明の一実施例にかかる携帯型
情報処理装置の電気的構成を示すブロック図である。図
において、１は携帯型情報処理装置本体、２は情報を処
理するためのＣＰＵなどのプロセッサ、３はキーボード
４とスライド溝５あるいは垂直軸６で構成された情報入
力部、７は情報を記憶するＲＡＭなどのメモリ部、８は
情報を表示出力する液晶などのディスプレイ、９は情報
を両面で表示出力する液晶の透明ディスプレイ、１０は
透明ディスプレイで情報を表示する前面と、後面の透明
あるいは不透明を指示する透明・不透明指示手段、１１
は情報入力部３から入力された情報を表示するディスプ
レイを指示する表示ディスプレイ指示手段である。

【００１１】次に動作を説明する。

【００１２】情報入力部３のキーボード４により文字な
どが入力されると、プロセッサ２によって、その解析や
演算など種々の処理が行なわれる。メモリ７は、プロセ
ッサ２の制御により情報の呼び出し、記憶を行なう。プ
ロセッサ２の処理による情報は、透明・不透明指示手段
１０と表示ディスプレイ指示手段１１により指定された
ディスプレイ８あるいは透明ディスプレイ９に表示出力
される。スライド溝５により、キーボード４は所望の位
置に水平移動される。また、垂直軸６により、キーボー
ド４は所望の位置に回転移動される。操作者は、表示出
力された結果を見て、再び情報入力部３により入力を行
なうなどの繰返しによって、所望の結果を得る。

【００１３】図２は、図１に示す携帯型情報処理装置の
情報入力部３をキーボード４とスライド溝５で構成した
場合の外観図である。この携帯型情報処理装置を使用す
るとき、ディスプレイ８は、情報入力部３を設けた土台
で支えられる。複数枚のディスプレイを使用するとき、
ディスプレイ８の右側に取付けられた透明ディスプレイ
９は図２（ａ）のように開かれる。そして、図２（ｂ）
のようにキーボード４をスライド溝５に沿って水平移動
して、ディスプレイ８と透明ディスプレイ９を見易いよ
うにセットする。透明・不透明指示手段１０により、透
明ディスプレイ９の表示前面の設定と後面の不透明表示
を設定する。表示ディスプレイ指示手段１１の指定によ
り、プロセッサ２の処理による情報は、ディスプレイ
８，透明ディスプレイ９へ表示出力される。

【００１４】図３は、図１に示す携帯型情報処理装置の
情報入力部３をキーボード４と垂直軸６で構成した場合
の外観図である。図２の場合と同様に、複数枚のディス
プレイを使用するとき、ディスプレイ８と透明ディスプ
レイ９が見易いように垂直軸６を中心にキーボード４を
回転移動する。

【００１５】図４は、ディスプレイを折畳んで重ねた場
合を示したものである。図４（ａ）は、ディスプレイを
１枚のみで使用する場合を示したものである。透明ディ
スプレイ９が一番上になるようにディスプレイ８の上に
重ねて、透明・不透明指示手段１０により、透明ディス
プレイ９の表示前面の設定と後面の不透明表示を設定す
る。表示ディスプレイ指示手段１１の指定により、プロ
セッサ２の処理による情報は、透明ディスプレイ９へ表
示出力される。図４（ｂ）は、重ねたディスプレイで情
報を３次元表示して使用する場合を示したものである。
重ねたとき、一番下のディスプレイを除いて他が透明デ
ィスプレイ９になるようにディスプレイ８の上に重ね
て、透明・不透明指示手段１０により、透明ディスプレ
イ９の表示前面の設定と後面の透明表示を設定する。表
示ディスプレイ指示手段１１の指定により、プロセッサ
２の処理による情報は、ディスプレイ８と透明ディスプ
レイ９へ表示出力され、これらが重なっているので３次
元的にみることができる。

【００１６】図５は、図１に示す携帯型情報処理装置を
折畳んだ場合の図である。液晶を使用したディスプレイ
８と透明ディスプレイ９は薄く、折畳むことが可能であ
り、携帯するときには折畳んで携帯される。

【００１７】

【発明の効果】本発明によれば、キーボードをディスプ
レイを支える土台上に設けられたスライド溝に沿って水
平移動可能に取付けたので、複数枚のディスプレイのう
ち使用中のディスプレイの近くにキーボードを移動する
ことができる。このため、使用中のディスプレイに向か
いやすくなる。

【００１８】また、本発明によれば、キーボードをディ
スプレイを支える土台上に設けられた垂直軸を中心に回
転移動可能に取付けたので、複数枚のディスプレイのう
ち使用中のディスプレイの長辺方向とキーボードの長辺
方向が一致するように移動することができる。このた
め、使用中のディスプレイに向かいやすくなる。

【００１９】また、本発明によれば、幾つかのディスプ
レイを透明ディスプレイとしたので、複数のディスプレ
イを重ねて場所をとらずに１枚で使用できる。このと
き、一番上になるディスプレイのみ表示すれば、ディス
プレイが１枚の携帯型情報処理装置になるし、一番下を
除くほかを透明ディスプレイとしてすべてを表示すれば
３次元的に情報を表示することができる。

【００２０】また、本発明によれば、キーボードの移動
する土台上の範囲に入力補助キーを設けたので、本体が
コンパクトになる。

【図面の簡単な説明】

【図１】発明の一実施例の電気的構成を示すブロック
図。

【図２】図１に示す携帯型情報処理装置の情報入力部に
スライド溝を設けた図。

【図３】図１に示す携帯型情報処理装置の情報入力部に
垂直軸を設けた図。

【図４】図１に示す携帯型情報処理装置のディスプレイ
を折畳んだ場合の図。

【図５】図１に示す携帯型情報処理装置を折畳んだ場合
の図。

【図６】従来の携帯型情報処理装置の外観図。

【符号の説明】

１…携帯型情報処理装置本体、２…プロセッサ、３…情
報入力部、４…キーボード、５…スライド溝、６…垂直
軸、７…メモリ、８…ディスプレイ、９…透明ディスプ
レイ、１０…透明・不透明指示手段、１１…表示ディス
プレイ指示手段、１０１ａ〜１０２ｃ…ディスプレイ、
１０２…入力切り替えスイッチ、１０３…キーボード
部。

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】情報を入力するための情報入力部と、情報
   を処理するための情報処理部と、情報を表示出力するた
   めの情報表示部をもち、情報表示部が複数のディスプレ
   イで構成され、これらが情報入力部を構成するキーボー
   ドが設けられた土台で支えられた情報処理装置におい
   て、上記情報入力部に土台上に設けられたスライド溝に
   沿って水平移動可能に取り付けられたキーボードを設け
   たことを特徴とする情報処理装置。
2. 【請求項２】情報を入力するための情報入力部と、情報
   を処理するための情報処理部と、情報を表示出力するた
   めの情報表示部をもち、情報表示部が複数のディスプレ
   イで構成され、これらが情報入力部を構成するキーボー
   ドが設けられた土台で支えられた情報処理装置におい
   て、上記情報入力部に土台上に設けられた垂直軸を中心
   として回転移動可能に取付けられたキーボードを設けた
   ことを特徴とする情報処理装置。
3. 【請求項３】請求項１又は請求項２における情報処理装
   置において、情報表示部に幾つかの透明ディスプレイを
   設け、これらを重ねて情報を表示出力することを特徴と
   した情報処理装置。
4. 【請求項４】請求項３における情報処理装置において、
   情報入力部にキーボードの移動する土台上の範囲に入力
   補助キーを設けることを特徴とした情報処理装置。