JPH0561538B2 - - Google Patents

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JPH0561538B2
JPH0561538B2 JP2122680A JP12268090A JPH0561538B2 JP H0561538 B2 JPH0561538 B2 JP H0561538B2 JP 2122680 A JP2122680 A JP 2122680A JP 12268090 A JP12268090 A JP 12268090A JP H0561538 B2 JPH0561538 B2 JP H0561538B2
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JP
Japan
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air
unit body
heat exchanger
air outlet
hot air
Prior art date
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Application number
JP2122680A
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English (en)
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JPH0420726A (ja
Inventor
Tsutomu Takeda
Hironori Kimura
Toshiaki Ao
Masashi Igarashi
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ISHIMOTO KENCHIKU JIMUSHO KK
NIPPON PIIMATSUKU KK
Original Assignee
ISHIMOTO KENCHIKU JIMUSHO KK
NIPPON PIIMATSUKU KK
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Filing date
Publication date
Application filed by ISHIMOTO KENCHIKU JIMUSHO KK, NIPPON PIIMATSUKU KK filed Critical ISHIMOTO KENCHIKU JIMUSHO KK
Priority to JP2122680A priority Critical patent/JPH0420726A/ja
Publication of JPH0420726A publication Critical patent/JPH0420726A/ja
Publication of JPH0561538B2 publication Critical patent/JPH0561538B2/ja
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  • Air-Conditioning Room Units, And Self-Contained Units In General (AREA)
  • Devices For Blowing Cold Air, Devices For Blowing Warm Air, And Means For Preventing Water Condensation In Air Conditioning Units (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、空気調和システムにおける混合ロス
防止のため、特に中規模以上の事務所建物等の室
内外周部であるペリメータ域における室内循環の
制御を行なうのに最適なパツケージ空調機の改良
に関する。
(従来の技術) 近年、中規模以上の事務所建物では、建築のシ
ステム化により、空調調和設備もシステム化して
きており、第11図に示す如く、建物内外周部で
あるペリメータ域Pと建物内中核部であるインテ
リア域Iに夫々異なる空気調和システムを採用す
る例が多い。例えば、ペリメータ域Pではフアン
コイルユニツト1を採用し、インテリア域Iでは
通常の天井吹出口2を採用するものである。
この場合、冬期においては、ペリメータ域Pで
は建物の外壁、窓ガラス3等からの伝熱損失に見
合う熱量の温風(例えば35℃)をフアンコイルユ
ニツト1から供給し、一方、ペリメータ域Pに連
続するインテリア域Iでは、室内証明、在室者、
事務器等により室内発生熱が存在して冬期におい
ても冷熱供給を必要とし、空気吹出口2から冷風
(例えば16〜18℃)を供給するので、1つの連続
する空気内に夫々別個に制御される2つの熱供給
システムが併存することになる。
ところで、ペリメータ域Pの快適度を高めるに
は、ペリメータ域Pの温度θp(℃)をインテリア
域Iの温度θI(℃)より高く設定する。
しかし、ペリメータ域Pおよびインテリア域I
とは隔絶されていない為、図に示す如く、両域
P,Iの気流または空気の混合が起こり、供給さ
れる冷温熱が相互に干渉し合い、夫々領域P,I
の熱負荷を増大させる結果、室内空気の混合熱損
失が生じ、必要以上の冷温風が供給され、無駄な
エネルギーが消費されていた。
ここで、ペリメータ域Pの設定温度をインテリ
ア域Iのそれに比べて高くするほど混合ロスが非
常に大きくなり、逆に低くするほどかなりのロス
を防ぐことになるので、ペリメータ域Pの設定温
度を低くするほどエネルギー的には好ましいので
あるが、冬期においては当然、外壁、窓ガラス3
等の表面温度が低くなるため、ペリメータ域Pで
はその冷輻射を強く受け、またコールドドラフト
は生起するために床面や床付近が冷やされやすく
なる。こうして、ペリメータ域Pでは冷感がより
助長されるため、インテリア域Iよりも設定温度
を高くして快適度を一定に保とうとするのが従来
の考え方であつた。
こうしたことから、ペリメータ域Pとインテリ
ア域Iの設定温度差は混合ロスに非常に大きな影
響を及ぼすのであるが、単にペリメータ域Pの設
定温度をインテリア域Iと同じか又は低くすると
いうことは上述の如く環境的に問題があり、また
逆に高くするのも上述の如く混合ロスを甚だしく
増大させるという問題がある。
ところで、フアンコイルユニツトの前面に輻射
パネルを設ける技術としては、電気パネルを設け
るもの(実公昭52−33091号公報)、パネル型熱交
換器を設けるもの(実公昭52−13151号公報参照)
が提案されているが、両者とも別体の電気パネル
や熱交換器を必要とするので取付けが煩わしく高
価になり、また、断線や水漏れの恐れも大きいと
いう問題がある。
そこで、特開昭60−30926号公報においては、
建物の室内のペリメータ域とインテリア域で供給
される冷・温熱の混合ロスを防止するとともに、
室内環境の快適さの維持を図ることを目的とし
て、暖房時に、上記ペリメータ域の設定温度を上
記インテリア域の設定温度とぼぼ同じかそれ以下
に制御する一方、上記ペリメータ域のフアンコイ
ルユニツトの前面に設けられた輻射パネルの表面
温度を、ペリメータ域の設定温度よりも高く制御
するように構成した空気調和システムにおける混
合ロス防止方法が提案されている。
当該方法によれば、混合ロスの問題は、ペリメ
ータ域の設定温度をインテリア域の設定温度とほ
ぼ同じかそれ以下に制御することにより改善を図
る一方、環境的問題は、フアンコイルユニツトの
輻射パネルの表面温度をペリメータ域の設定温度
よりも高く制御することにより、熱輻射を強くし
て、熱感を助長し快適度の改善を図ることができ
る。
一方、実開平1−88231号公報においては、上
記のような空気調和システムにおける混合ロス防
止方法において、フアンコイルユニツトに代えて
最適に用いることができるパツケージ空調機が提
案されている。
かかるパツケージ空調機は、ユニツト本体内
に、少なくとも冷凍機と熱交換機とフアンとが組
込まれ、上記冷凍機により冷却または加熱された
媒体を熱交換器に循環させるとともに、フアンに
より吸込口から吸込まれた空内空気を熱交換器を
通して吹出口から室内に吹出すようにしたパツケ
ージ空調機において、上記ユニツト本体の前面
は、熱放射の良好な素材で輻射パネルとして形成
され、該ユニツト本体内には前面との間に温風通
路を形成する隔壁材が設けられ、該隔壁材には熱
交換器で加熱された空気を温風温度に導入する温
風導入口が設けられ、該温風導入口には冷房時に
閉じ暖房時に開くダンパが設けられていることを
特徴とするものである。
そして、このパツケージ空調機が室内外周部で
あるペリメータ域と室内中核部であるインテリア
域とで夫々異なる空気調和システムに用いられる
場合には、暖房時に、上記ペリメータ域の設定温
度が上記インテリア域の設定温度とほぼ同じかそ
れ以下に制御されたとき、上記ペリメータ域に配
置されたパツケージ空調機の前面輻射パネルの表
面温度が、ペリメータ域の設定温度よりも高くな
るように制御されるようにする。
しかして、このパツケージ空調機であれば、従
来のようにフアンコイルユニツトを用いる場合に
は、ユニツト本体内のコイルに対して外部からの
配管設備が必要であつたが、パツケージ空調機を
用いる場合には、該コイルに対しては外部からの
配管設備が不要であり、施工が容易かつコスト安
に行なえるとともに、配管途中でのエネルギーロ
スが少ないのでランニングコストも安価となる一
方、パツケージ空調機であるから、フアンコイル
ユニツトと異なり、設備スペース毎に効率の良い
冷・暖房運転を行なうことができるという効果を
奏することができる。
(発明が解決しようとする課題) 本発明は、上記のようなパツケージ空調機にお
いて、より快適度の向上を図ることを基本的な目
的とするものである。
(課題を解決するための手段) このため、第1の本発明は、ユニツト本体内
に、少なくとも冷凍機と熱交換器とフアンとが組
込まれ、上記冷凍機により冷却または加熱された
媒体を熱交換器に循環させるとともに、フアンに
より吸込口から吸込まれた室内空気を熱交換器を
通して吹出口から室内に吹出すようにしたパツケ
ージ空調機において、上記ユニツト本体は、横長
四角箱状に形成され、該ユニツト本体の前面全体
は、熱放射の良好な素材で輻射パネルとして形成
され、該ユニツト本体内には前面との間に温風通
路を形成する隔壁材が設けられ、該ユニツト本体
の上面後側には空気吸込口が形成され、該ユニツ
ト本体の上面前側の一方には冷風吹出口が形成さ
れ、他方には温風吹出口が形成され、上記ユニツ
ト本体内には、冷房時に熱交換器で冷却された空
気を冷風吹出口に導入し、暖房時に熱交換器で加
熱された空気を温風通路を介して温風吹出口に導
入する切換部材が設けられていることを特徴とす
るものである。
また、第2の本発明は、第1の本発明の空気吸
込口、冷風吹出口、温風吹出口の位置を変えたも
ので、該ユニツト本体の上面前側には冷風吹出口
が形成され、該ユニツト本体の前面下側の一方に
は空気吸込口が形成され、他方には温風吹出口が
形成され、上記ユニツト本体の両側面前側には温
風吹出口が形成されていることを特徴とするもの
である。
(発明の作用・効果) 第1の本発明によれば、横長四角箱状のユニツ
ト本体の前面全体が輻射パネルであるから、前面
(輻射パネル)から輻射熱がペリメータ域に輻射
される範囲が広くなり、快適度が向上する。
また、空気吸込口をユニツト本体の上面後側に
形成し、温風吹出口をユニツト本体の上面前側の
他方に形成したから、冬期の窓際のコールド(ダ
ウン)ドラフトと温風吹出し気流とが干渉しなく
なり、暖房効率が向上する。
第2の本発明によれば、第1の本発明と同様
に、輻射熱がペリメータ域に輻射される範囲が広
くなるという効果に加えて、温風吹出口をユニツ
ト本体の前面下側の一方と、ユニツト本体の両側
面前側とに形成したから、汎用化やコストダウン
化などのためにユニツト本体を間隔を隔てて配置
した場合でも、両側面前側の温風吹出口からの温
風吹出しにより、窓際からの冷輻射が遮断され、
快適度が向上する。
(実施例) 以下、本発明の実施例を添付図面について詳細
に説明する。
第1図〜第3図及び第7図に示すように、ペリ
メータ域Pの窓際3に沿つて配置される第1実施
例のパツケージ空調機120は、輻射パネル併用
型空冷ヒートポンプパツケージユニツトであり、
該空調機120は、横長四角箱状のユニツト本体
121を備え、該ユニツト本体121内は、左右
方向の第1隔壁材122と前後方向の第2隔壁材
123とで、前左室124と前右室125と後左
室126と後右室127とに区画されている。
上記前左室124と前右室125との間の第2
隔壁材123の下部にはもぐり堰状の開口128
が形成され、前左室124と前右室125とが連
通されている。この前左室124と前右室125
とで温風通路が形成される。
該温風通路に面したユニツト本体121の前面
全体は、熱放射の良好な金属材料等で形成されて
いて、温風通路を通る加熱空気で加熱されて輻射
パネル136として作用する。
なお、第1実施例では、逆L字型の化粧パネル
146(第1図参照)をユニツト本体121の前
面(輻射パネル136)としているが、ユニツト
本体121に前面板(輻射パネル136)を直接
取付ける構成であつてもよい。
上記前左室124の上部には冷風ダクト129
が取付けられる。
上記後左室126の下部には送風機(フアン)
130が配置されるとともに、上部には熱交換器
131が配置されている。
上記後右室127には、右側から左側に向かつ
て順に外気用送風機132と外気用熱交換器13
3と圧縮機(ヒートポンプ)134とが配置され
ている。
そして、外気用送風機132により外気口13
5から導入された外気は、熱交換器133を通つ
て外気口135から外部に排出される一方、外気
と熱交換されて冷却または加熱された媒体は、圧
縮機134により上記後左室126の熱交換器1
31に循環されるようになる。
上記ユニツト本体121の上面後側には、室内
空気を上方から吸込む空気吸込口137が形成さ
れている。
該ユニツト本体121の上面前側の左側位置の
冷風ダクト129には冷風を上方に吹出す冷風吹
出口138が形成され、右側位置の前右室125
には温風を上方に吹出す温風吹出口139が形成
されている。
上記前左室124と後左室126との第1隔壁
材122には、後左室126から冷風ダクト12
9に連通する冷風開口140と前左室124に連
通する温風開口141とが明けられ、該各開口1
40,141を交互に開閉するダンパ142が設
けられ、該ダンパ142は、冷房時には開口14
1を閉じて開口140を開き、暖房時には開口1
41を開いて開口140を閉じるように制御され
る。
上記のようにパツケージ空調機120を構成す
れば、暖房時にはダンパ142で冷風開口140
を閉じ、温風開口141を開く。
そして、送風機130により、空気吸込口13
7から後左室126に吸込まれた室内空気は、熱
交換器131を通つて加熱された後に温風開口1
41から前左室124に入り、開口128を通つ
て前右室125に入り、温風吹出口139から室
内へ上方に吹出される(第7図の破線参照)。
加熱空気が前左室124と前右室125に入る
と、ユニツト本体121の前面(輻射パネル13
6)が加熱される。
これにより、前面(輻射パネル)136から輻
射熱がペリメータ域Pに輻射されるようになる。
例えば、熱交換器131の媒体が60℃である
と、熱交換器131から出た温風が50℃前後に加
熱され、この温風により前面(輻射パネル13
6)が40〜50℃に加熱されて、温風吹出口136
からは30℃の前後の温風が吹出される。
ペリメータ域Pに吹出されたこの温風は、外壁
4や窓ガラス3等による伝熱損失の影響で約21〜
22℃となつて対流し、一方、通常の空気吹出口2
からインテリア域Iに吹出された冷風(16〜18
℃)は、室内発生熱の影響で約22℃となつて対流
するので、第10図のように、両域P,Iの気流
または空気が混合しても、両域空気温度が等しい
ため、混合による熱損失はなくなる。また、両域
空気温度に差があつても、それぞれの空気は両域
の設定温度に近く、混合しても各域の熱負荷を処
理する方向に作用し、混合による熱利得となる。
また、外壁4、窓ガラス3等からの冷輻射は、
パツケージ空調機120の前面(輻射パネル13
6)からの熱輻射と相殺されるので、冷感が大幅
に緩和されて温感が生じるようになり、ペリメー
タ設定温度が従来のように高く設定しなくても快
適度が向上するのである。
第9図は、快適な温熱環境の事務所での作業を
考慮した場合の環境条件と、着衣表面温度との関
係を示すデータで、室温22℃、外気温0.4℃の場
合、暖房時の事務所の作業性を考慮した着衣の表
面温度がおよそ27〜28℃の範囲が快適感[インテ
リア域Iは着衣の表面温度が一定温度d]とする
と、輻射パネル136が室温と同じ温度(22℃→
輻射パネルがない従来方法と同じ)のときの温度
変化aは、窓際から4〜5m以上離れないと快適
域にならないが、輻射パネル136の温度変化が
b(40℃)のときは、窓際から1mであつても快
適域であり、温度変化がc(70℃)のときは逆に
窓際から1mまでは少し暑くなりすぎ、2mから
快適域となるのがわかる。
一方、冷房時には、ダンパ142で冷風開口1
40を開き温風開口141を閉じる。
そして、送風機130により、空気吸込口13
7から後左室126に吸込まれた室内空気は、熱
交換器131を通つて冷却された後に冷風開口1
40から冷風ダクト129に入り、冷風ダクト1
29の冷風吹出口138から室内へ上方に吹出さ
れる(第7図の一点鎖線参照)。
この場合、冷却空気は温風通路を通らないの
で、前面(輻射パネル136)が不要に冷却され
て結露等を生じることはない。また、輻射パネル
136と第1隔壁材122との間の温風通路は、
停留空気層となり、断熱層としての機能をもつこ
とにもなる。
また、パツケージ空調機120は、次のように
制御することもできる。
暖房負荷の変動が少ない場合、パツケージ空調
機120からの送風温度と設定室温との差が少な
いので、送風量または媒体の制御によつて送風温
度を制御することができる。この結果、輻射パネ
ル136の表面温度も送風温度の制御に追従して
変動する。
ところで、居室の温熱環境に占める輻射、対流
成分の各構成比率は、その負荷の変動にかかわら
ずほぼ一定であると考えられ(対流50%、輻射50
%)、従来通りの室内空気温度の制御により、容
易に輻射成分となるパネルの表面温度もコントロ
ールできる。
つまり、従来の前面パネルに電気ヒータを貼り
つけたフアンコイルユニツトでは、輻射系と対流
系は並列で各々はそれ自体では相互関係をもつて
いないので、室内検知サーモにより対流成分をコ
ントロールし、この対流成分の吹出し温度を別の
サーモにより検知し、さらにコントロール用変換
器を介して輻射成分をコントロールする必要があ
り、コストアツプとなる。
これに対して本案のパツケージ空調機120で
は、輻射系と対流系は直列で各々はそれ自体で相
互関係をもつているので、室温検知サーモにより
対流成分をコントロールすると、自動的に輻射成
分もコントロールされるようになるので、別のセ
ンサーやコントロール用変換器等が不要である。
しかして、上記構成のパツケージ空調機120
であれば、横長四角箱状のユニツト本体121の
前面全体が輻射パネル136であるから(第1図
のハツチング参照)、前面(輻射パネル136)
から輻射熱がペリメータ域Pに輻射される範囲が
広くなり、快適度が向上する。
また、空気吸込口137をユニツト本体121
の上面後側に形成し、温風吹出口139をユニツ
ト本体121の上面前側の他方に形成したから、
冬期の窓際3のコールド(ダウン)ドラフトと温
風吹出し気流とが干渉しなくなり、暖房効率が向
上する。
上記第1実施例において、輻射パネル136の
表面温度を一定(例えば40℃前後)に保つ方法と
しては、室内吸込空気温度及び輻射パネル温度を
検知し、インバータによる能力変化、風量変化を
組合わせて、パネル表面温度を40℃前後に保ちな
がら室温も一定に維持する方法が考えられる。
具体的には、第12図に示すように、インバー
タにより周波数変換しユニツトの能力を制御して
吸込空気温度を設定温度に保つ方法や、第13図
に示すように、送風機130の回転数制御により
風量を制御してパネル温度を40℃前後に保つ方法
などがある。なお、後者の方法では、パネル表面
温度の制御に加えて、吹出風温を利用することも
可能である。
第4図〜第6図及び第8図に示す第2実施例の
パツケージ空調機145は、基本的には第1実施
例のパツケージ空調機120と同一構成である
が、空気吸込口137、冷風吹出口138、温風
吹出口139の位置などが異なる。
即ち、ユニツト本体121の上面前側には、冷
風を上方に吹出す冷風吹出口138が形成され、
ユニツト本体121の前面下側の左側位置の前左
室124には室内空気を下方から吸込む空気吸込
口137が形成され、右側位置の前右室125に
は温風を下方へ吹出す第1温風吹出口139Aが
形成されている。
また、ユニツト本体121の両側面前側には温
風を両側方へ吹出す第2温風吹出口139B,1
39Bが形成されている。
なお、前左室124と前右室135とを区画す
る第2隔壁材123は設けられていない。
また、空気吸込口137には、該吸込口137
を開閉可能なダンパ143が設けられている。
上記のようにパツケージ空調機145を構成す
れば、暖房時には、ダンパ142で冷風開口14
0を閉じ温風開口141を開く。
そして、送風機130により、空気吸込口13
7から後左室126に吸込まれた室内空気は、熱
交換器131を通つて加熱された後に、温風開口
141から前左室124と前右室125に入り、
第1温風吹出口139Aから室内へ下方に吹出さ
れると同時に、第2温風吹出口139B,139
Bから室内へ両側方に吹出される(第7図の破線
参照)。
加熱空気が前左室124と前右室125に入る
と、ユニツト本体121の前面(輻射パネル13
6)が加熱される。
一方、冷房時には、ダンパ142で冷風開口1
40を開き温風開口141を閉じる。
そして、送風機130により、空気吸込口13
7から後左室126に吸込まれた室内空気は、熱
交換器131を通つて冷却された後に冷風開口1
40から冷風ダクト129,129に入り、冷風
ダクト129の冷風吹出口138から室内へ上方
に吹出される(第7図の一点鎖線参照)。
しかして、上記構成のパツケージ空調機145
であれば、第1実施例と同様に、輻射熱がペリメ
ータ域に輻射される範囲が広くなるという効果に
加えて、温風吹出口139A,139B,139
Bをユニツト本体121の前面下側の右側と、ユ
ニツト本体121の両側面前側とに形成したか
ら、汎用化やコストダウン化などのためにユニツ
ト本体121を間隔を隔てて配置した場合でも、
両側面前側の第2温風吹出口139B,139B
からの温風吹出しにより、窓際からの冷輻射が遮
断され、快適度が向上する。
上記第2実施例において、輻射パネル136の
表面温度を一定(例えば40℃前後)に保つ方法と
しては、第14図に示すように、パネル表面温度
を検知し、ダンパ143の開度を制御して、吹出
空気の一部を吸込口へリターンさせることによ
り、吹出温度を40℃前後に保つ方法がある。
上記各実施例では、空冷式(空気熱源式)のヒ
ートポンプを例にとつたが、水冷式(水熱源式)
やその他の型式のパツケージユニツトであつても
よいことは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
第1図は第1実施例のパツケージ空調機の斜視
図、第2図はパツケージ空調機の正面断面図、第
3図は第2図の側面断面図、第4図は第2実施例
のパツケージ空調機の斜視図、第5図はパツケー
ジ空調機の正面図、第6図は第5図の側面図、第
7図は第1実施例のパツケージ空調機の温風、冷
風の流れを示す図、第8図は第2実施例のパツケ
ージ空調機の温風、冷風の流れを示す図、第9図
は環境条件と着衣の表面温度との関係を示すグラ
フ、第10図は本発明に係る空気調和システムを
示す側面図、第11図は従来の空気調和システム
を示す側面図、第12図、第13図及び第14図
はそれぞれパツケージ空調機の制御方法を示すグ
ラフである。 120,145……パツケージ空調機、121
……ユニツト本体、122,123……隔壁材、
124……前左室、125……前右室、126…
…後左室、127……後右室、130……送風
機、131……熱交換器、134……圧縮機、1
36……輻射パネル、137……空気吸込口、1
38……冷風吹出口、139,139A,139
B……温風吹出口。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 ユニツト本体内に、少なくとも冷凍機と熱交
    換器とフアンとが組込まれ、上記冷凍機により冷
    却または加熱された媒体を熱交換器に循環させる
    とともに、フアンにより吸込口から吸込まれた室
    内空気を熱交換器を通して吹出口から室内に吹出
    すようにしたパツケージ空調機において、 上記ユニツト本体は、横長四角箱状に形成さ
    れ、該ユニツト本体の前面全体は、熱放射の良好
    な素材で輻射パネルとして形成され、該ユニツト
    本体内には前面との間に温風通路を形成する隔壁
    材が設けられ、該ユニツト本体の上面後側には空
    気吸込口が形成され、該ユニツト本体の上面前側
    の一方には冷風吹出口が形成され、他方には温風
    吹出口が形成され、上記ユニツト本体内には、冷
    房時に熱交換器で冷却された空気を冷風吹出口に
    導入し、暖房時に熱交換器で加熱された空気を温
    風通路を介して温風吹出口に導入する切換部材が
    設けられていることを特徴とするパツケージ空調
    機。 2 ユニツト本体内に、少なくとも冷凍機と熱交
    換器とフアンが組込まれ、上記冷凍機により冷却
    または加熱された媒体を熱交換器に循環させると
    ともに、フアンにより吸込口から吸込まれた室内
    空気を熱交換器を通して吹出口から室内に吹出す
    ようにしたパツケージ空調機において、 上記ユニツト本体は、横長四角箱状に形成さ
    れ、該ユニツト本体の前面全体は、熱放射の良好
    な素材で輻射パネルとして形成され、該ユニツト
    本体内には前面との間に温風通路を形成する隔壁
    材が設けられ、該ユニツト本体の上面前側には冷
    風吹出口が形成され、該ユニツト本体の前面下側
    の一方には空気吸込口が形成され、他方には温風
    吹出口が形成され、上記ユニツト本体の両側面前
    面には温風吹出口が形成され、上記ユニツト本体
    内には、冷房時に熱交換器で冷却された空気を冷
    風吹出口に導入し、暖房時に熱交換器で加熱され
    た空気を温風通路を介して温風吹出口に導入する
    切換部材が設けられていることを特徴とするパツ
    ケージ空調機。
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