JPH056099A - 現像方法 - Google Patents
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- JPH056099A JPH056099A JP3183347A JP18334791A JPH056099A JP H056099 A JPH056099 A JP H056099A JP 3183347 A JP3183347 A JP 3183347A JP 18334791 A JP18334791 A JP 18334791A JP H056099 A JPH056099 A JP H056099A
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- G03G—ELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
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- G03G13/09—Developing using a solid developer, e.g. powder developer using magnetic brush
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- G03—PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
- G03G—ELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
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- G03G9/08—Developers with toner particles
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- G03G9/08—Developers with toner particles
- G03G9/0821—Developers with toner particles characterised by physical parameters
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- G03—PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
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- G03—PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
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- G03G9/08—Developers with toner particles
- G03G9/10—Developers with toner particles characterised by carrier particles
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- Crystallography & Structural Chemistry (AREA)
- Magnetic Brush Developing In Electrophotography (AREA)
- Dry Development In Electrophotography (AREA)
- Developing Agents For Electrophotography (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】磁性キャリヤとトナーとから成る二成分系現像
剤を使用する従来の現像システムの欠点を解消し、細線
やドットの画像再現性を向上させ、トナー飛散のみなら
ずキャリヤ飛散を防止し、しかもカブリの発生を抑制し
つつ画像濃度をも顕著に向上させ得る現像方法を提供す
る。 【構成】磁性キャリヤとトナーとから成る二成分系現像
剤を現像器からスリーブにより現像域に搬送し、現像域
において静電潜像担持体上の静電潜像を現像し、現像済
の現像剤を現像器に循環することから成る現像方法にお
いて、現像域における現像条件を「数1」及び「数2」
を満足するように設定すると共に、磁性キャリヤとして
平均粒子径が60乃至70μmで粒径44μm以下のも
のが全体の3乃至15重量%を占めるような粒度分布を
有するものを使用する。
剤を使用する従来の現像システムの欠点を解消し、細線
やドットの画像再現性を向上させ、トナー飛散のみなら
ずキャリヤ飛散を防止し、しかもカブリの発生を抑制し
つつ画像濃度をも顕著に向上させ得る現像方法を提供す
る。 【構成】磁性キャリヤとトナーとから成る二成分系現像
剤を現像器からスリーブにより現像域に搬送し、現像域
において静電潜像担持体上の静電潜像を現像し、現像済
の現像剤を現像器に循環することから成る現像方法にお
いて、現像域における現像条件を「数1」及び「数2」
を満足するように設定すると共に、磁性キャリヤとして
平均粒子径が60乃至70μmで粒径44μm以下のも
のが全体の3乃至15重量%を占めるような粒度分布を
有するものを使用する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真における高濃
度現像方法に関し、特にトナー飛散の防止、キャリヤ脱
落の防止、ドット画像の再現性及び画像濃度の向上を目
的とした二成分系磁性現像方法に関する。
度現像方法に関し、特にトナー飛散の防止、キャリヤ脱
落の防止、ドット画像の再現性及び画像濃度の向上を目
的とした二成分系磁性現像方法に関する。
【0002】
【従来の技術】磁性キャリヤとトナーとを含有する二成
分系現像剤は商業的な電子写真複写機に広く使用されて
おり、電荷像の現像に際しては、この現像剤の磁気ブラ
シを内部に磁極を備えた現像スリーブ上に形成し、この
磁気ブラシを電荷像を有する感光体と摺擦させてトナー
像を形成している。
分系現像剤は商業的な電子写真複写機に広く使用されて
おり、電荷像の現像に際しては、この現像剤の磁気ブラ
シを内部に磁極を備えた現像スリーブ上に形成し、この
磁気ブラシを電荷像を有する感光体と摺擦させてトナー
像を形成している。
【0003】この二成分系現像剤において、十分な画像
濃度が得られ且つトナー飛散がなく、しかもこれらの特
性が長期間にわたって維持されるという必要条件は、ト
ナーとキャリヤとの相性によって決定されている。一般
的傾向として、トナー濃度が高くなると、高画像濃度は
得られるが、トナーの摩擦帯電が不十分となりやすく、
キャリヤと結合する能力が少なくなり、しかも現像器に
おけるトナーの出入りも激しくなるため、トナー飛散が
増していく傾向が認められる。このため、従来の二成分
系現像方法では、トナー濃度を低めに抑制しているが、
概して現像効率が低く、ベタ部等の画像濃度が低いとい
う傾向がある。
濃度が得られ且つトナー飛散がなく、しかもこれらの特
性が長期間にわたって維持されるという必要条件は、ト
ナーとキャリヤとの相性によって決定されている。一般
的傾向として、トナー濃度が高くなると、高画像濃度は
得られるが、トナーの摩擦帯電が不十分となりやすく、
キャリヤと結合する能力が少なくなり、しかも現像器に
おけるトナーの出入りも激しくなるため、トナー飛散が
増していく傾向が認められる。このため、従来の二成分
系現像方法では、トナー濃度を低めに抑制しているが、
概して現像効率が低く、ベタ部等の画像濃度が低いとい
う傾向がある。
【0004】二成分系現像剤中におけるトナーとキャリ
ヤとの帯電特性が十分であれば、トナー濃度が高い場合
にも、画像濃度が高く、且つトナー飛散も低くなること
が期待されるが、これは商業的なトナーや現像法では実
現不可能に近い。即ち、トナー製造では、帯電制御剤の
含まれなかった或いは含有量の少ない不良トナー粒子が
或る確率で必らず生成し、また現像中にも現像器内外で
の機械的力で帯電制御剤が失われたり或いはその含有量
の低下したトナー粒子が或る頻度で生起する。また、原
稿の面積比が変化したり或いは、環境が変化したりする
等の原因で一時的に必要な帯電が得られなかった未帯電
トナー粒子も含まれるので、トナー飛散は必らず発生
し、複写機内部の汚染やコピー物の汚染につながること
になる。
ヤとの帯電特性が十分であれば、トナー濃度が高い場合
にも、画像濃度が高く、且つトナー飛散も低くなること
が期待されるが、これは商業的なトナーや現像法では実
現不可能に近い。即ち、トナー製造では、帯電制御剤の
含まれなかった或いは含有量の少ない不良トナー粒子が
或る確率で必らず生成し、また現像中にも現像器内外で
の機械的力で帯電制御剤が失われたり或いはその含有量
の低下したトナー粒子が或る頻度で生起する。また、原
稿の面積比が変化したり或いは、環境が変化したりする
等の原因で一時的に必要な帯電が得られなかった未帯電
トナー粒子も含まれるので、トナー飛散は必らず発生
し、複写機内部の汚染やコピー物の汚染につながること
になる。
【0005】本発明者等は、磁性キャリヤとトナーとか
ら成る二成分系現像剤を用いる現像剤では、現像域を通
る現像剤の流動状態にキーポイントがあり、この流動状
態に関連して、現像条件を一定の範囲に設定することに
より、比較的トナー濃度が高く、不良帯電粒子が含有さ
れたトナーを用いた場合にも、トナー飛散を有効に防止
し得ることを見出し、特願平1−308902号におい
て提案した。
ら成る二成分系現像剤を用いる現像剤では、現像域を通
る現像剤の流動状態にキーポイントがあり、この流動状
態に関連して、現像条件を一定の範囲に設定することに
より、比較的トナー濃度が高く、不良帯電粒子が含有さ
れたトナーを用いた場合にも、トナー飛散を有効に防止
し得ることを見出し、特願平1−308902号におい
て提案した。
【0006】
【発明が解決しようとする問題点】上記提案は、トナー
飛散を防止し、ベタ部の画像濃度を向上させるという目
的には概ね満足し得るものであるとしても、細線画像や
ドット画像(レーザ露光等によるデジタル画像)の再現
性、更にはキャリヤ飛散等に関して未だ問題を生じるこ
とが認められた。
飛散を防止し、ベタ部の画像濃度を向上させるという目
的には概ね満足し得るものであるとしても、細線画像や
ドット画像(レーザ露光等によるデジタル画像)の再現
性、更にはキャリヤ飛散等に関して未だ問題を生じるこ
とが認められた。
【0007】すなわち、上記提案は、現像剤を比較的疎
な状態において現像域に供給するものであるが、ベタ部
の画像濃度が向上する反面、細線部及びドットの部分で
は画像の太りやトナー飛散が生じる傾向があり、またキ
ャリヤ飛散を生じたり、更に用いるキャリヤの粒径及び
粒度分布によっては、実際の運転条件にそぐわなくなる
という傾向が認められる。
な状態において現像域に供給するものであるが、ベタ部
の画像濃度が向上する反面、細線部及びドットの部分で
は画像の太りやトナー飛散が生じる傾向があり、またキ
ャリヤ飛散を生じたり、更に用いるキャリヤの粒径及び
粒度分布によっては、実際の運転条件にそぐわなくなる
という傾向が認められる。
【0008】従って、本発明の目的は、磁性キャリヤと
トナーとから成る二成分系現像剤を使用する上記現像シ
ステムの欠点を解消し、細線やドットの画像再現性を向
上させ、トナー飛散のみならずキャリヤ飛散を防止し、
しかもカブリの発生を抑制しつつ画像濃度をも顕著に向
上させ得る現像方法を提供するにある。
トナーとから成る二成分系現像剤を使用する上記現像シ
ステムの欠点を解消し、細線やドットの画像再現性を向
上させ、トナー飛散のみならずキャリヤ飛散を防止し、
しかもカブリの発生を抑制しつつ画像濃度をも顕著に向
上させ得る現像方法を提供するにある。
【0009】
【問題を解決するための手段】本発明によれば、磁性キ
ャリヤとトナーとから成る二成分系現像剤を現像器から
スリーブにより現像域に搬送し、現像域において静電潜
像担持体上の静電潜像を現像し、現像済の現像剤を現像
器に循環することから成る現像方法において、現像域に
おける現像条件を式 「数1」 140≧R*(S/D)≧50 及び式 「数2」 R=M(Wt*(1/ρt )+Wc*(1/ρc ))/H 式中、Sは現像スリーブの周速(cm/sec)、Dは
静電潜像担持体の周速(cm/sec)であり、Mは現
像剤のスリーブ単位面積当りの塗布量(g/cm2 )で
あり、Hは感光体ドラムとスリーブと最も近接する距離
(cm)であり、Wtは現像剤中のトナー重量濃度
(%)であり、Wcは現像剤中のキャリヤ重量濃度
(%)であり、ρt はトナーの真密度(g/cm3 )で
あり、ρc はキャリヤの真密度(g/cm3 )である、
を満足するように設定すると共に、磁性キャリヤとして
平均粒子径が60乃至70μmで粒径44μm以下のも
のが全体の3乃至15重量%を占めるような粒度分布を
有するものを使用することを特徴とする現像方法が提供
される。
ャリヤとトナーとから成る二成分系現像剤を現像器から
スリーブにより現像域に搬送し、現像域において静電潜
像担持体上の静電潜像を現像し、現像済の現像剤を現像
器に循環することから成る現像方法において、現像域に
おける現像条件を式 「数1」 140≧R*(S/D)≧50 及び式 「数2」 R=M(Wt*(1/ρt )+Wc*(1/ρc ))/H 式中、Sは現像スリーブの周速(cm/sec)、Dは
静電潜像担持体の周速(cm/sec)であり、Mは現
像剤のスリーブ単位面積当りの塗布量(g/cm2 )で
あり、Hは感光体ドラムとスリーブと最も近接する距離
(cm)であり、Wtは現像剤中のトナー重量濃度
(%)であり、Wcは現像剤中のキャリヤ重量濃度
(%)であり、ρt はトナーの真密度(g/cm3 )で
あり、ρc はキャリヤの真密度(g/cm3 )である、
を満足するように設定すると共に、磁性キャリヤとして
平均粒子径が60乃至70μmで粒径44μm以下のも
のが全体の3乃至15重量%を占めるような粒度分布を
有するものを使用することを特徴とする現像方法が提供
される。
【0010】本発明ではまた、現像スリーブ内の現像磁
極の主極の位置を静電潜像担持体と現像スリーブが最も
近接する位置よりもスリーブ回転方向上流側に配置し、
前記主極の磁束分布において磁束密度がスリーブ回転方
向下流側へ減少していく領域を静電潜像担持体と現像ス
リーブが最も近接する位置に対応させて現像を行うのが
よく、特に、現像スリーブ−静電潜像担持体間に静電潜
像と同極性で静電潜像の最高電位−最低電位間で交互電
界を形成する交流電圧を印加して現像を行うのが最もよ
い。
極の主極の位置を静電潜像担持体と現像スリーブが最も
近接する位置よりもスリーブ回転方向上流側に配置し、
前記主極の磁束分布において磁束密度がスリーブ回転方
向下流側へ減少していく領域を静電潜像担持体と現像ス
リーブが最も近接する位置に対応させて現像を行うのが
よく、特に、現像スリーブ−静電潜像担持体間に静電潜
像と同極性で静電潜像の最高電位−最低電位間で交互電
界を形成する交流電圧を印加して現像を行うのが最もよ
い。
【0011】更に、現像磁極の主極を、静電潜像担持体
ドラムの中心と現像スリーブの中心とを結ぶ直線よりも
スリーブ回転方向上流側へ2乃至30度離して位置させ
て現像を行うが好ましい。
ドラムの中心と現像スリーブの中心とを結ぶ直線よりも
スリーブ回転方向上流側へ2乃至30度離して位置させ
て現像を行うが好ましい。
【0012】
【作用】本発明は、前記式「数1」及び「数2」が満足
されるように現像条件、即ち現像スリーブの周速(S;
cm/sec)、静電潜像担持体の周速(D;cm/s
ec)、スリーブ単位面積当りの現像剤の塗布量(M;
g/cm2)、感光体ドラムとスリーブとの最近接距離
(H;cm‥‥ドラム−スリーブ間(D−S間)距離と
も呼ぶ)、現像剤中のトナー重量濃度(Wt)及びトナ
ーの真密度(ρt;g/cm3 )並びに現像剤中のキャ
リヤ重量濃度(Wc)及びキャリヤの真密度(ρc ;g
/cm3 )を設定すると共に、磁性キャリヤとして平均
粒子径が60乃至70μmで粒径44μm以下のものが
全体の3乃至15重量%を占めるような粒度分布を有す
るものを使用することが特徴であり、前者の現像条件の
設定により、現像域における二成分系現像剤の流動状
態、供給速度及び静電潜像担持体との摺擦状態が顕著に
改善されて、画像濃度が高くなるような現像条件におい
てさえトナー飛散やキャリヤ付着が有効に抑制され、一
方後者のキャリヤ粒度の選択により、細線やドットの画
像再現性を向上させ、トナー飛散のみならずキャリヤ飛
散を防止し、しかも画像濃度をも顕著に向上させること
ができ、更に驚くべきことに、現像条件の設定を緩和な
ものにして、実際の運転条件にそぐうようにすることが
できるようになる。
されるように現像条件、即ち現像スリーブの周速(S;
cm/sec)、静電潜像担持体の周速(D;cm/s
ec)、スリーブ単位面積当りの現像剤の塗布量(M;
g/cm2)、感光体ドラムとスリーブとの最近接距離
(H;cm‥‥ドラム−スリーブ間(D−S間)距離と
も呼ぶ)、現像剤中のトナー重量濃度(Wt)及びトナ
ーの真密度(ρt;g/cm3 )並びに現像剤中のキャ
リヤ重量濃度(Wc)及びキャリヤの真密度(ρc ;g
/cm3 )を設定すると共に、磁性キャリヤとして平均
粒子径が60乃至70μmで粒径44μm以下のものが
全体の3乃至15重量%を占めるような粒度分布を有す
るものを使用することが特徴であり、前者の現像条件の
設定により、現像域における二成分系現像剤の流動状
態、供給速度及び静電潜像担持体との摺擦状態が顕著に
改善されて、画像濃度が高くなるような現像条件におい
てさえトナー飛散やキャリヤ付着が有効に抑制され、一
方後者のキャリヤ粒度の選択により、細線やドットの画
像再現性を向上させ、トナー飛散のみならずキャリヤ飛
散を防止し、しかも画像濃度をも顕著に向上させること
ができ、更に驚くべきことに、現像条件の設定を緩和な
ものにして、実際の運転条件にそぐうようにすることが
できるようになる。
【0013】即ち、「数2」で定義されるRは無次元の
数であり、現像域体積中における二成分系現像剤の占め
る体積比(%)を示すものであり、このR(現像剤占有
率)の値が大きいほど現像域中に現像剤が密に詰まって
いることを示す。一方、「数1」における(S/D)の
項は、静電潜像担持体の周速当たりの現像スリーブの周
速の比であり、この値が大きいほど、現像剤の供給が多
いことを示す。本発明では、現像剤占有率(R)とスリ
ーブ/担持体の周速比(S/D)との積(Z;この値は
現像域体積基準の現像剤置換率ということができる)
を、50乃至140(%)の範囲に設定することによ
り、トナー飛散を有効に防止しながら、画質と画像濃度
とを向上させ、しかもキャリヤ付着を防止することが可
能となる。
数であり、現像域体積中における二成分系現像剤の占め
る体積比(%)を示すものであり、このR(現像剤占有
率)の値が大きいほど現像域中に現像剤が密に詰まって
いることを示す。一方、「数1」における(S/D)の
項は、静電潜像担持体の周速当たりの現像スリーブの周
速の比であり、この値が大きいほど、現像剤の供給が多
いことを示す。本発明では、現像剤占有率(R)とスリ
ーブ/担持体の周速比(S/D)との積(Z;この値は
現像域体積基準の現像剤置換率ということができる)
を、50乃至140(%)の範囲に設定することによ
り、トナー飛散を有効に防止しながら、画質と画像濃度
とを向上させ、しかもキャリヤ付着を防止することが可
能となる。
【0014】先ず、この現像剤置換率(Z)が50%よ
りも小さくなると、トナー供給量が少なくなり、画像濃
度が低下する。また、D−S間現像域において現像剤の
占める体積が少なくなり、この領域における磁気ブラシ
がD−S間の谷間の上から空気を巻き込んでD−S間の
谷間の下へと運んで、気流を発生させ、現像器外の機内
に気流と共にトナーを飛散させ、カブリを発生させる傾
向が認められる。一方、この現像剤置換率(Z)が14
0%を越えると、現像剤と静電潜像担持体との摺擦力が
大きくなりすぎ、現像剤がD−S間の谷間に詰りすぎ、
現像剤がスムーズに流れなく、その影響で現像剤スリー
ブに相当な負荷がかかり、スリーブの回転がスムーズに
行われなくなって現像剤に擾乱が与えられ、谷間の上側
でかえってトナー飛散が生じ易くなり、現像剤詰まりを
発生したり、画像の乱れ(先端欠け、後端欠け、ブラシ
マーク)を生じたり、キャリヤ付着が発生したりする。
これに対して、本発明で規定した範囲では、現像域でD
−S間の谷間を通して現像剤の流れがスムーズに行われ
る一方で十分の量のトナーも供給され、前述した気流の
発生も防止され、トナー飛散或いはキャリヤ付着や画像
の乱れが、有効に防止され、高濃度で高品質の画像が形
成されるのである。
りも小さくなると、トナー供給量が少なくなり、画像濃
度が低下する。また、D−S間現像域において現像剤の
占める体積が少なくなり、この領域における磁気ブラシ
がD−S間の谷間の上から空気を巻き込んでD−S間の
谷間の下へと運んで、気流を発生させ、現像器外の機内
に気流と共にトナーを飛散させ、カブリを発生させる傾
向が認められる。一方、この現像剤置換率(Z)が14
0%を越えると、現像剤と静電潜像担持体との摺擦力が
大きくなりすぎ、現像剤がD−S間の谷間に詰りすぎ、
現像剤がスムーズに流れなく、その影響で現像剤スリー
ブに相当な負荷がかかり、スリーブの回転がスムーズに
行われなくなって現像剤に擾乱が与えられ、谷間の上側
でかえってトナー飛散が生じ易くなり、現像剤詰まりを
発生したり、画像の乱れ(先端欠け、後端欠け、ブラシ
マーク)を生じたり、キャリヤ付着が発生したりする。
これに対して、本発明で規定した範囲では、現像域でD
−S間の谷間を通して現像剤の流れがスムーズに行われ
る一方で十分の量のトナーも供給され、前述した気流の
発生も防止され、トナー飛散或いはキャリヤ付着や画像
の乱れが、有効に防止され、高濃度で高品質の画像が形
成されるのである。
【0015】本発明において、現像剤置換率(Z)と現
像条件の諸因子との関係は、前記式「数1」及び「数
2」より明らかである。即ち、現像剤置換率(Z)は、
現像剤占有率(R)と現像スリーブ/像担持体の周速比
(S/D)との双方に比例する。一方、スリーブへの現
像剤塗布量Mが大きくなればなる程Rは増大し、またD
−S間距離Hが大きくなればなる程Rは小さくなる。ま
た、一般に式
像条件の諸因子との関係は、前記式「数1」及び「数
2」より明らかである。即ち、現像剤置換率(Z)は、
現像剤占有率(R)と現像スリーブ/像担持体の周速比
(S/D)との双方に比例する。一方、スリーブへの現
像剤塗布量Mが大きくなればなる程Rは増大し、またD
−S間距離Hが大きくなればなる程Rは小さくなる。ま
た、一般に式
【数3】ρt <ρc
であることから、二成分系現像剤中のトナー濃度(重量
濃度)が高くなればなる程、現像剤占有率は増大する。
濃度)が高くなればなる程、現像剤占有率は増大する。
【0016】本発明では、磁性キャリヤとして平均粒子
径が60乃至70μmで粒径44μm以下のものが全体
の3乃至15重量%を占めるような粒度分布を有するも
のを使用することが本発明の目的に対してクリテカルで
ある。
径が60乃至70μmで粒径44μm以下のものが全体
の3乃至15重量%を占めるような粒度分布を有するも
のを使用することが本発明の目的に対してクリテカルで
ある。
【0017】本明細書において、磁性キャリヤの平均粒
子径とは、メッシュ法で測定されるものをいい、これは
重量基準メジアン径(D50)に相当するものである。
子径とは、メッシュ法で測定されるものをいい、これは
重量基準メジアン径(D50)に相当するものである。
【0018】現像剤の動きやトナーの動きに関して、前
述した現像剤充填率のみならず、磁性キャリヤの粒径も
重大な影響を及ぼすことがわかった。上記平均粒子径の
磁性キャリヤを使用すると、現像剤の動きがソフトにな
り、しかもトナーの動きもスムーズになって、細線やド
ット画像の再現性や濃度の向上が達成される。前記「数
1」を満足するような現像条件下では、キャリヤの付
着、飛散が生じ易いが、上記平均粒子径の磁性キャリヤ
を使用すると、キャリヤの飛散等も抑制することができ
る。
述した現像剤充填率のみならず、磁性キャリヤの粒径も
重大な影響を及ぼすことがわかった。上記平均粒子径の
磁性キャリヤを使用すると、現像剤の動きがソフトにな
り、しかもトナーの動きもスムーズになって、細線やド
ット画像の再現性や濃度の向上が達成される。前記「数
1」を満足するような現像条件下では、キャリヤの付
着、飛散が生じ易いが、上記平均粒子径の磁性キャリヤ
を使用すると、キャリヤの飛散等も抑制することができ
る。
【0019】キャリヤの平均粒子径が70μm以上で
は、たとえ「数1」を満足する現像条件下でも高濃度画
像形成能及びドット画像の再現性が悪くなる。一方、キ
ャリヤの平均粒子径が60μm以下では、たとえ「数
1」を満足する現像条件下でもキャリヤ付着等が発生す
るようになる。
は、たとえ「数1」を満足する現像条件下でも高濃度画
像形成能及びドット画像の再現性が悪くなる。一方、キ
ャリヤの平均粒子径が60μm以下では、たとえ「数
1」を満足する現像条件下でもキャリヤ付着等が発生す
るようになる。
【0020】キャリヤの平均粒子径は、その粒度分布が
正規分布である場合そのピーク粒子径に対応するが、一
定の小粒径側の分布も画像濃度やキャリヤ付着に影響を
与えることがわかった。即ち、本発明者等の研究による
と、上記平均粒子径の磁性キャリヤにおいては、粒径4
4μm以下の粒子の含有率が動的現像条件下における磁
気ブラシの長さ或いは穂の切れ易さに重大な影響をもた
らすことがわかった。上記小径粒度分布を有するキャリ
ヤでは、トナーの補給やトナーの動きがスムースに行わ
れる程度に磁気ブラシの切断が動的条件下で行われる
が、キャリヤが飛散し付着する程度の切断は動的条件下
でも抑制されるのである。
正規分布である場合そのピーク粒子径に対応するが、一
定の小粒径側の分布も画像濃度やキャリヤ付着に影響を
与えることがわかった。即ち、本発明者等の研究による
と、上記平均粒子径の磁性キャリヤにおいては、粒径4
4μm以下の粒子の含有率が動的現像条件下における磁
気ブラシの長さ或いは穂の切れ易さに重大な影響をもた
らすことがわかった。上記小径粒度分布を有するキャリ
ヤでは、トナーの補給やトナーの動きがスムースに行わ
れる程度に磁気ブラシの切断が動的条件下で行われる
が、キャリヤが飛散し付着する程度の切断は動的条件下
でも抑制されるのである。
【0021】実際に、44μm以下の粒子の含有率が3
%よりも少ない粒度分布を有する磁性キャリヤでは、他
の条件が本発明のそれを満足しても、十分満足し得る画
像濃度を与えないことが認められる。また、44μm以
下の粒子の含有率が15%よりも多い粒度分布を有する
磁性キャリヤでは、他の条件が本発明のそれを満足して
も、キャリヤ付着を発生することが認められる。
%よりも少ない粒度分布を有する磁性キャリヤでは、他
の条件が本発明のそれを満足しても、十分満足し得る画
像濃度を与えないことが認められる。また、44μm以
下の粒子の含有率が15%よりも多い粒度分布を有する
磁性キャリヤでは、他の条件が本発明のそれを満足して
も、キャリヤ付着を発生することが認められる。
【0022】
(現像装置)本発明に用いる磁気ブラシ現像方法を説明
するための図1において、多数の磁極N,Sを備えたマ
グネットロール(現像磁極)11がアルミニウムの如き
非磁性材料から成る現像スリーブ12内に収容されてい
る。この現像スリーブ12から微小間隙、すなわちHを
おいて、基体13とその上に設けられた電子写真感光層
14とから成る感光体ドラム(像担持体)15が設けら
れている。現像スリーブ12及び感光体ドラム15は機
枠(図示せず)に回転可能に支持されており、ニップ位
置における移動方向(矢印)が同方向(回転方向は互い
に逆方向)となるように駆動される。現像スリーブ12
は 現像器16の開口部に位置しており、この現像器1
6の内部には二成分系現像剤(すなわち、トナーと磁性
キャリヤとの混合物)18の混合攪拌器17が設けら
れ、その上方にはトナー19を供給するためのトナー供
給機構20が設けられている。二成分系現像剤18は攪
拌器17で混合されてトナーが摩擦電荷を得た後、現像
スリーブ12に供給されて、その表面に磁気ブラシ21
を形成する。この磁気ブラシ21は穂切機構22により
穂立長を調節され、電子写真感光層14とのニップ位置
(現像域)26まで搬送され、感光層14上に静電潜像
をトナー19で可視像を形成する。
するための図1において、多数の磁極N,Sを備えたマ
グネットロール(現像磁極)11がアルミニウムの如き
非磁性材料から成る現像スリーブ12内に収容されてい
る。この現像スリーブ12から微小間隙、すなわちHを
おいて、基体13とその上に設けられた電子写真感光層
14とから成る感光体ドラム(像担持体)15が設けら
れている。現像スリーブ12及び感光体ドラム15は機
枠(図示せず)に回転可能に支持されており、ニップ位
置における移動方向(矢印)が同方向(回転方向は互い
に逆方向)となるように駆動される。現像スリーブ12
は 現像器16の開口部に位置しており、この現像器1
6の内部には二成分系現像剤(すなわち、トナーと磁性
キャリヤとの混合物)18の混合攪拌器17が設けら
れ、その上方にはトナー19を供給するためのトナー供
給機構20が設けられている。二成分系現像剤18は攪
拌器17で混合されてトナーが摩擦電荷を得た後、現像
スリーブ12に供給されて、その表面に磁気ブラシ21
を形成する。この磁気ブラシ21は穂切機構22により
穂立長を調節され、電子写真感光層14とのニップ位置
(現像域)26まで搬送され、感光層14上に静電潜像
をトナー19で可視像を形成する。
【0023】現像スリーブ12は、全体として23で示
す現像器の開口部に位置しており、現像スリーブへの供
給側には前述した穂切機構22が配置され、且つスリー
ブから現像器への循環側には、開口端縁24を有する現
像剤受25が配置されている。
す現像器の開口部に位置しており、現像スリーブへの供
給側には前述した穂切機構22が配置され、且つスリー
ブから現像器への循環側には、開口端縁24を有する現
像剤受25が配置されている。
【0024】穂切機構22を通過して現像域26に到達
したとき、この領域での現像剤占有率Rが小さくなるに
つれて、現像域での現像剤の占める体積が少なくなり、
この領域で形成された磁気ブラシ21は現像スリーブ1
2と像担持ドラム15との谷間27の上から空気を吸い
込んで現像スリーブ12と像担持ドラム15との谷間の
下へ運んで気流を発生させる傾向を示し、現像器外の機
内(図示しない)に気流とともにトナーが飛散するよう
になり、更に小さくなるとトナー飛散だけでなくトナー
供給能の低下から画像濃度の低下を引き起こすようにな
る。
したとき、この領域での現像剤占有率Rが小さくなるに
つれて、現像域での現像剤の占める体積が少なくなり、
この領域で形成された磁気ブラシ21は現像スリーブ1
2と像担持ドラム15との谷間27の上から空気を吸い
込んで現像スリーブ12と像担持ドラム15との谷間の
下へ運んで気流を発生させる傾向を示し、現像器外の機
内(図示しない)に気流とともにトナーが飛散するよう
になり、更に小さくなるとトナー飛散だけでなくトナー
供給能の低下から画像濃度の低下を引き起こすようにな
る。
【0025】逆に、この現像剤占有率(R)が大きくな
りすぎると、現像剤が静電潜像担持ドラム15と現像ス
リーブ12間の谷間27に詰まる傾向を示し、現像剤が
スムーズに流れないために現像スリーブ12に相等な負
担がかかる。その結果、スリーブの回転がスムーズでな
くなり、現像剤に擾乱が与えられ、トナー飛散を生じ、
或いは画像の乱れを生じるようになる。
りすぎると、現像剤が静電潜像担持ドラム15と現像ス
リーブ12間の谷間27に詰まる傾向を示し、現像剤が
スムーズに流れないために現像スリーブ12に相等な負
担がかかる。その結果、スリーブの回転がスムーズでな
くなり、現像剤に擾乱が与えられ、トナー飛散を生じ、
或いは画像の乱れを生じるようになる。
【0026】本発明によれば、現像スリーブ12/静電
潜像担持体15の周速比、現像剤の組成、現像剤塗布
量、D−S間距離を前記式「数1」を満足するように設
定する。現像剤塗布量Mは、スリーブ12の周速を変化
させることにより、またスリーブ12と穂切機構22と
の間隔を調節することにより所定の値に設定できる。
潜像担持体15の周速比、現像剤の組成、現像剤塗布
量、D−S間距離を前記式「数1」を満足するように設
定する。現像剤塗布量Mは、スリーブ12の周速を変化
させることにより、またスリーブ12と穂切機構22と
の間隔を調節することにより所定の値に設定できる。
【0027】本発明では、現像スリーブ12内の現像磁
極11の主極の位置を静電潜像担持体15と現像スリー
ブ12が最も近接する位置よりもスリーブ回転方向上流
側に配置し、前記主極の磁束分布において磁束密度がス
リーブ回転方向下流側へ減少していく領域を静電潜像担
持体15と現像スリーブ12が最も近接する位置に対応
させて現像を行うのがよく、特に、現像スリーブ−静電
潜像担持体間に静電潜像と同極性で静電潜像の最高電位
−最低電位間で交互電界を形成する交流電圧を印加して
現像を行うのがよい。
極11の主極の位置を静電潜像担持体15と現像スリー
ブ12が最も近接する位置よりもスリーブ回転方向上流
側に配置し、前記主極の磁束分布において磁束密度がス
リーブ回転方向下流側へ減少していく領域を静電潜像担
持体15と現像スリーブ12が最も近接する位置に対応
させて現像を行うのがよく、特に、現像スリーブ−静電
潜像担持体間に静電潜像と同極性で静電潜像の最高電位
−最低電位間で交互電界を形成する交流電圧を印加して
現像を行うのがよい。
【0028】図2は本発明の好適な現像方法の現像要部
を表す側面図であり、(a)は現像スリーブ上の磁力分
布を表し、(b)図は現像スリーブ上の磁気ブラシ(現
像剤)配列を表す。図中、現像スリーブ12とドラム状
の静電潜像担持体15は直線8の位置で最も近接するよ
うに配置されており、共に矢印方向に回転している。現
像磁極の主極N1の磁力分布9に対応して形成された磁
気ブラシ(現像剤)21は現像域26での現像開始(摺
擦開始)位置26aにおいて穂立ち高さを最も高くし、
順次穂立ち高さがなだらかに減少するように現像(摺
擦)が行われる。
を表す側面図であり、(a)は現像スリーブ上の磁力分
布を表し、(b)図は現像スリーブ上の磁気ブラシ(現
像剤)配列を表す。図中、現像スリーブ12とドラム状
の静電潜像担持体15は直線8の位置で最も近接するよ
うに配置されており、共に矢印方向に回転している。現
像磁極の主極N1の磁力分布9に対応して形成された磁
気ブラシ(現像剤)21は現像域26での現像開始(摺
擦開始)位置26aにおいて穂立ち高さを最も高くし、
順次穂立ち高さがなだらかに減少するように現像(摺
擦)が行われる。
【0029】この結果、従来に比べて現像開始位置26
aを静電像担持体の回転方向かなり上流側へ持つていく
ことができ、更に、穂立ち高さがなだらかに減少してい
くため磁気ブラシが静電像担持体を摺擦する摺擦領域を
長くすることができる。またこの結果として、気流の巻
き込みを一層効果的に防止できるとともに、スリーブの
周速度を低くしても十分なトナー供給が行えるようにな
る。更に現像スリーブ12には電源28によって静電潜
像の最高電位−最低電位間で交互電界を形成する交流電
圧が印加されており、磁束密度の減少と相互に作用して
摺擦の進行に伴って磁気ブラシ中の個々のブラシは微動
しながら自由度を広げ、磁気ブラシの摺擦圧を低減し、
且つ、非画像部に散った不要トナーを拾い取るため、線
画像の偏り、磁気ブラシによって生じるブラシマーク、
非画像部(特に、ドット周辺部)のトナーの散りを抑制
することができる。
aを静電像担持体の回転方向かなり上流側へ持つていく
ことができ、更に、穂立ち高さがなだらかに減少してい
くため磁気ブラシが静電像担持体を摺擦する摺擦領域を
長くすることができる。またこの結果として、気流の巻
き込みを一層効果的に防止できるとともに、スリーブの
周速度を低くしても十分なトナー供給が行えるようにな
る。更に現像スリーブ12には電源28によって静電潜
像の最高電位−最低電位間で交互電界を形成する交流電
圧が印加されており、磁束密度の減少と相互に作用して
摺擦の進行に伴って磁気ブラシ中の個々のブラシは微動
しながら自由度を広げ、磁気ブラシの摺擦圧を低減し、
且つ、非画像部に散った不要トナーを拾い取るため、線
画像の偏り、磁気ブラシによって生じるブラシマーク、
非画像部(特に、ドット周辺部)のトナーの散りを抑制
することができる。
【0030】図3は、本発明における現像領域での現像
スリーブと像担持体との好適な位置関係を表す配置図で
あり、現像スリーブ12内の現像磁極の主極N1の位置
は、静電潜像担持体15の中心15aと現像スリーブ1
2の中心12aとを結ぶ直線8よりも主極N1と現像ス
リーブ12の中心12aとを結ぶ直線6が、スリーブ回
転方向上流へ所定角度(α)ずれるように設定し、像担
持体15に対して最も近接する位置4には主極N1の磁
力分布5の磁束密度が減少していく領域5aを対向する
ようにする。現像スリーブ内の現像磁極の主極N1をス
リーブ回転方向上流側へずらす程度としては、現像スリ
ーブの径や回転速度によっても異なるが、現像スリーブ
径を9乃至50mmとする時、一般にαが2乃至30
度、好ましくは8乃至20度となるように設定するのが
よく、更に好ましくは8乃至20度の範囲に設定し、前
記現像剤占有率を30%乃至75%とするのがよい。こ
の角度(α)が2度より小さい場合は画質の向上と有効
現像剤占有率の拡大を達成することが困難となり、所定
角度(α)が30度より大きくなると逆に摺擦領域を狭
くする傾向となって画像濃度が低下しやすくなる。
スリーブと像担持体との好適な位置関係を表す配置図で
あり、現像スリーブ12内の現像磁極の主極N1の位置
は、静電潜像担持体15の中心15aと現像スリーブ1
2の中心12aとを結ぶ直線8よりも主極N1と現像ス
リーブ12の中心12aとを結ぶ直線6が、スリーブ回
転方向上流へ所定角度(α)ずれるように設定し、像担
持体15に対して最も近接する位置4には主極N1の磁
力分布5の磁束密度が減少していく領域5aを対向する
ようにする。現像スリーブ内の現像磁極の主極N1をス
リーブ回転方向上流側へずらす程度としては、現像スリ
ーブの径や回転速度によっても異なるが、現像スリーブ
径を9乃至50mmとする時、一般にαが2乃至30
度、好ましくは8乃至20度となるように設定するのが
よく、更に好ましくは8乃至20度の範囲に設定し、前
記現像剤占有率を30%乃至75%とするのがよい。こ
の角度(α)が2度より小さい場合は画質の向上と有効
現像剤占有率の拡大を達成することが困難となり、所定
角度(α)が30度より大きくなると逆に摺擦領域を狭
くする傾向となって画像濃度が低下しやすくなる。
【0031】現像スリーブとしては、それ自体公知の現
像スリーブが使用され、材質としては例えば、ステンレ
ス、アルミ等が使用されるが、特にアルミのサンドブラ
スト処理を施したものが現像剤の搬送性の点で好まし
い。
像スリーブが使用され、材質としては例えば、ステンレ
ス、アルミ等が使用されるが、特にアルミのサンドブラ
スト処理を施したものが現像剤の搬送性の点で好まし
い。
【0032】現像スリーブ内の現像磁極は、図3に示す
ように現像主極としてのN1極、穂切り極としてのS1
極、汲み上げ極としてのN2極、現像剤回収極としての
S2極を備えた4極タイプのもの、或いは、現像剤を交
換する役割を果たす極を更に加えた5極タイプのもので
あってよい。これら現像磁極は永久磁石、電磁石等の磁
界発生手段で構成されており、例えば図に示した位置に
固定配置される。
ように現像主極としてのN1極、穂切り極としてのS1
極、汲み上げ極としてのN2極、現像剤回収極としての
S2極を備えた4極タイプのもの、或いは、現像剤を交
換する役割を果たす極を更に加えた5極タイプのもので
あってよい。これら現像磁極は永久磁石、電磁石等の磁
界発生手段で構成されており、例えば図に示した位置に
固定配置される。
【0033】現像磁極の主極N1の磁束密度は600乃
至1200ガウス、特に画質の面から700乃至100
0ガウスの範囲にあることが望ましく、また、他の磁極
はそれぞれ500乃至1000ガウス、特に650乃至
850ガウスの範囲から適宜選択される。
至1200ガウス、特に画質の面から700乃至100
0ガウスの範囲にあることが望ましく、また、他の磁極
はそれぞれ500乃至1000ガウス、特に650乃至
850ガウスの範囲から適宜選択される。
【0034】穂切り機構は、極の角度の組み付け誤差に
対する安定性を考慮して図3におけるS1極とN1極の
間の位置に配置するのがよい。また、穂切りの長さとし
ては磁束密度にもよるが、0.5乃至1.8mm、特に
0.6乃至1.6mmの範囲が適当である。
対する安定性を考慮して図3におけるS1極とN1極の
間の位置に配置するのがよい。また、穂切りの長さとし
ては磁束密度にもよるが、0.5乃至1.8mm、特に
0.6乃至1.6mmの範囲が適当である。
【0035】また、現像スリーブに印加する交流電圧の
値としては、静電潜像の最高電位と最低電位との間にピ
ーク電圧を有するものであればよく、特に最高電位と最
低電位との電位差の60乃至90%の値を目安とすれば
よい。また、交流電圧と共に直流電圧を印加してもよ
く、この場合、静電潜像と同極性で静電潜像の最高電位
の10乃至120%の電位となるようにするのがよい。
値としては、静電潜像の最高電位と最低電位との間にピ
ーク電圧を有するものであればよく、特に最高電位と最
低電位との電位差の60乃至90%の値を目安とすれば
よい。また、交流電圧と共に直流電圧を印加してもよ
く、この場合、静電潜像と同極性で静電潜像の最高電位
の10乃至120%の電位となるようにするのがよい。
【0036】更に、静電潜像担持体と現像スリーブの周
速差としては、現像スリーブ上への現像剤塗布量と磁気
ブラシによる静電潜像担持体への摺擦圧とに影響を与え
るため、これらを考慮して30乃至600mm/se
c、特に60乃至300mm/secの範囲で設定する
のがよい。
速差としては、現像スリーブ上への現像剤塗布量と磁気
ブラシによる静電潜像担持体への摺擦圧とに影響を与え
るため、これらを考慮して30乃至600mm/se
c、特に60乃至300mm/secの範囲で設定する
のがよい。
【0037】(磁性キャリヤ)本発明では、磁性キャリ
ヤとして平均粒子径が60乃至70μmで粒径44μm
以下のものが全体の3乃至15重量%を占めるような粒
度分布を有するものを使用する。磁性キャリヤの密度
は、キャリヤ濃度Wcにも依存するが、一般に密度ρc
が3.50乃至6.50g/cm^3 特に4.00乃至
5.50g/cm3のものが好ましく、四三酸化鉄、フ
ェライト、鉄粉等のそれ自体公知のものが使用される。
特にフェライト系の磁性キャリヤが好適である。
ヤとして平均粒子径が60乃至70μmで粒径44μm
以下のものが全体の3乃至15重量%を占めるような粒
度分布を有するものを使用する。磁性キャリヤの密度
は、キャリヤ濃度Wcにも依存するが、一般に密度ρc
が3.50乃至6.50g/cm^3 特に4.00乃至
5.50g/cm3のものが好ましく、四三酸化鉄、フ
ェライト、鉄粉等のそれ自体公知のものが使用される。
特にフェライト系の磁性キャリヤが好適である。
【0038】キャリヤの飽和磁化は30乃至70emu
/g、特に53乃至65emu/gの範囲にあるのが望
ましい。磁性キャリヤは、上記条件を満足するフェライ
トキャリヤ、特に球状のフェライトキャリヤが好適なも
のである。その粒度分布は、前述した条件を満足するも
のであるが、正規分布或いはこれに近い分布を有するも
のが好ましい。用いるキャリヤは、無コートキャリヤで
もよく、また、それ自体公知の樹脂、例えば、シリコー
ン樹脂、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、フッ素樹脂等で
コートされた樹脂コートキャリヤであってもよい。
/g、特に53乃至65emu/gの範囲にあるのが望
ましい。磁性キャリヤは、上記条件を満足するフェライ
トキャリヤ、特に球状のフェライトキャリヤが好適なも
のである。その粒度分布は、前述した条件を満足するも
のであるが、正規分布或いはこれに近い分布を有するも
のが好ましい。用いるキャリヤは、無コートキャリヤで
もよく、また、それ自体公知の樹脂、例えば、シリコー
ン樹脂、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、フッ素樹脂等で
コートされた樹脂コートキャリヤであってもよい。
【0039】フェライトキャリヤの電気抵抗は、その化
学的組成によって変動するのは勿論であるが、その粒子
構造や製造方法或いはコーティングの種類や厚みによっ
ても変動する。一般に、その体積固有抵抗は、5×10
8 乃至5×101 1 Ω・cm、特に1×109 乃至1×
101 1 Ω・cmの範囲にあるのがよい。
学的組成によって変動するのは勿論であるが、その粒子
構造や製造方法或いはコーティングの種類や厚みによっ
ても変動する。一般に、その体積固有抵抗は、5×10
8 乃至5×101 1 Ω・cm、特に1×109 乃至1×
101 1 Ω・cmの範囲にあるのがよい。
【0040】(トナー)本発明に用いるトナーは、顕電
性、着色性及び定着性を有するそれ自体公知の任意のト
ナーであり、定着用樹脂媒質中に着色剤及び電荷制御剤
或いは更にそれ自体周知のトナー用配合剤を配合したも
のである。このトナーの粒径は一般に5乃至30μmの
範囲にあり、その密度ρt は1.00乃至1.40g/
cm3 、特に1.10乃至1.20g/cm3 のものが
好適である。
性、着色性及び定着性を有するそれ自体公知の任意のト
ナーであり、定着用樹脂媒質中に着色剤及び電荷制御剤
或いは更にそれ自体周知のトナー用配合剤を配合したも
のである。このトナーの粒径は一般に5乃至30μmの
範囲にあり、その密度ρt は1.00乃至1.40g/
cm3 、特に1.10乃至1.20g/cm3 のものが
好適である。
【0041】本発明に用るトナーはまた、1×108 乃
至3×101 0 Ω・cm、特に2×108 乃至8×10
9 Ω・cmの体積固有抵抗を有するのが好ましく、また
その誘電率は2.0乃至4.5、特に2.5乃至3.5
の範囲にあるのが望ましい。
至3×101 0 Ω・cm、特に2×108 乃至8×10
9 Ω・cmの体積固有抵抗を有するのが好ましく、また
その誘電率は2.0乃至4.5、特に2.5乃至3.5
の範囲にあるのが望ましい。
【0042】トナー用の定着用樹脂媒質、着色剤、電荷
制御剤及びその他のトナー用配合剤は上記特性が得られ
るように選択し組合せるのがよい。
制御剤及びその他のトナー用配合剤は上記特性が得られ
るように選択し組合せるのがよい。
【0043】先ず定着用樹脂媒体としては、熱可塑性樹
脂や、未硬化或いは初期縮合物の形の熱硬化性樹脂が何
れも使用され、例えばポリスチレン等のビニル芳香族樹
脂、アクリル樹脂、ポリビニルアセタール樹脂、ポリエ
ステル樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、石油樹
脂、ポリオレフィン樹脂等が挙げられ、これらの内でも
スチレン系樹脂、アクリル系樹脂或いはスチレン−アク
リル系共重合体樹脂が好適に使用される。
脂や、未硬化或いは初期縮合物の形の熱硬化性樹脂が何
れも使用され、例えばポリスチレン等のビニル芳香族樹
脂、アクリル樹脂、ポリビニルアセタール樹脂、ポリエ
ステル樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、石油樹
脂、ポリオレフィン樹脂等が挙げられ、これらの内でも
スチレン系樹脂、アクリル系樹脂或いはスチレン−アク
リル系共重合体樹脂が好適に使用される。
【0044】樹脂中に含有させる着色剤としては、例え
ば次に示す無機または有機の顔料や染料等が単独または
2種以上の組合せで使用されるが、勿論これに限定され
ない。ファーネスブラック、チャンネルブラック等のカ
ーボンブラック;四三酸化鉄等の鉄黒;ルチル型または
アナターゼ型等の二酸化チタン;フタロシアニンブル
ー;フタロシアニングリーン;カドミウムイエロー;モ
リブレンオレンジ;ピラゾロンレッド;ファストバイオ
レットB等。
ば次に示す無機または有機の顔料や染料等が単独または
2種以上の組合せで使用されるが、勿論これに限定され
ない。ファーネスブラック、チャンネルブラック等のカ
ーボンブラック;四三酸化鉄等の鉄黒;ルチル型または
アナターゼ型等の二酸化チタン;フタロシアニンブル
ー;フタロシアニングリーン;カドミウムイエロー;モ
リブレンオレンジ;ピラゾロンレッド;ファストバイオ
レットB等。
【0045】電荷制御剤としては、それ自体公知の任意
の電荷制御剤、例えば、ニグロシンベース(CI50415)、オ
イルブラック(CI20150) 、スピロンブラック等の油溶性
染料や、1:1型或いは2:1型金属錯塩染料、ナフテ
ン酸金属塩、脂肪酸や石鹸、樹脂酸石鹸等が使用され
る。
の電荷制御剤、例えば、ニグロシンベース(CI50415)、オ
イルブラック(CI20150) 、スピロンブラック等の油溶性
染料や、1:1型或いは2:1型金属錯塩染料、ナフテ
ン酸金属塩、脂肪酸や石鹸、樹脂酸石鹸等が使用され
る。
【0046】また粒子形状は溶融混練・粉砕法で製造さ
れた不定形のものでも、また分散乃至懸濁重合法で製造
された球状のものでもよい。
れた不定形のものでも、また分散乃至懸濁重合法で製造
された球状のものでもよい。
【0047】(現像剤)現像剤中のトナー重量濃度Wt
は一般に3乃至8%、特に3.5乃至7.5%の範囲内
とするのがよい。また、現像剤全体としての電気抵抗
は、1×109 乃至1×101 1 Ω・cm、特に5×1
09 乃至5×101 1 Ω・cmの範囲にあるのがよい。
は一般に3乃至8%、特に3.5乃至7.5%の範囲内
とするのがよい。また、現像剤全体としての電気抵抗
は、1×109 乃至1×101 1 Ω・cm、特に5×1
09 乃至5×101 1 Ω・cmの範囲にあるのがよい。
【0048】(他の現像条件)現像スリーブと静電潜像
担持体との最近接距離、D−S間距離(H)は、0.0
4乃至0.2cm、特に0.06乃至0.1cmの範囲
から選択するのがよい。感光体としては、従来電子写真
法に使用されている感光体、例えば、セレン感光体、非
晶質シリコン感光体、酸化亜鉛感光体、セレン化カドミ
ウム感光体、硫化カドミウム感光体、各種有機感光体等
がすべて使用される。
担持体との最近接距離、D−S間距離(H)は、0.0
4乃至0.2cm、特に0.06乃至0.1cmの範囲
から選択するのがよい。感光体としては、従来電子写真
法に使用されている感光体、例えば、セレン感光体、非
晶質シリコン感光体、酸化亜鉛感光体、セレン化カドミ
ウム感光体、硫化カドミウム感光体、各種有機感光体等
がすべて使用される。
【0049】
【実施例】本発明を次の例で具体的に説明する。現像条
件は次の通りである。 担体とスリーブとが最も近接する距離H:0.07c
m、 主極強度:980ガウス、 主極の傾き角度α:15℃、 静電潜像電位:−700V〜−85V、 現像バイアス電位:直流電圧−400V、 :交流電圧−150〜−650V。
件は次の通りである。 担体とスリーブとが最も近接する距離H:0.07c
m、 主極強度:980ガウス、 主極の傾き角度α:15℃、 静電潜像電位:−700V〜−85V、 現像バイアス電位:直流電圧−400V、 :交流電圧−150〜−650V。
【0050】上記現像条件で、トナー真密度ρt が1.
1g/cm3 、キャリアの真密度ρc が5.0g/cm
3 、トナー重量濃度Wtが4.1%(キャリア重量濃度
Wcが95.9%)の現像剤であつて、そのキャリア平
均粒径および粒径が44μm以下のキャリア粒子含有率
を変化させたものを使用し、さらに現像スリーブの周速
S(cm/sec )、担体の周速D(cm/sec )、現像
剤のスリーブ単位面積当りの塗布量M(g/cm2 )を
変化させて画像形成を行った。
1g/cm3 、キャリアの真密度ρc が5.0g/cm
3 、トナー重量濃度Wtが4.1%(キャリア重量濃度
Wcが95.9%)の現像剤であつて、そのキャリア平
均粒径および粒径が44μm以下のキャリア粒子含有率
を変化させたものを使用し、さらに現像スリーブの周速
S(cm/sec )、担体の周速D(cm/sec )、現像
剤のスリーブ単位面積当りの塗布量M(g/cm2 )を
変化させて画像形成を行った。
【0051】(複写物の画像評価法)画像濃度(ID)
は、デンシトメーター(サクラ(株)製)によつて測定
したものであり、ID=1.80以上が好ましく、これ
を記号○で、1.80未満を記号×で表す。
は、デンシトメーター(サクラ(株)製)によつて測定
したものであり、ID=1.80以上が好ましく、これ
を記号○で、1.80未満を記号×で表す。
【0052】ドット再現性はドット周辺(非画像部)の
トナー散りを、偏光顕微鏡(Nikon OPTIPH
OT−POL)にて相対的に目視判断したもので、記号
○はトナー散りが少なく良好、記号×はトナー散りが激
しく不可を示す。
トナー散りを、偏光顕微鏡(Nikon OPTIPH
OT−POL)にて相対的に目視判断したもので、記号
○はトナー散りが少なく良好、記号×はトナー散りが激
しく不可を示す。
【0053】カブリ及びキャリア付着は、複写物上及び
複写機内を目視により判断したもので、記号○はカブリ
やキャリヤ付着が全く無く良好、記号×はカブリ及びキ
ャリヤ付着が目視で確認された不可を示す。これらの結
果を表1に示す。
複写機内を目視により判断したもので、記号○はカブリ
やキャリヤ付着が全く無く良好、記号×はカブリ及びキ
ャリヤ付着が目視で確認された不可を示す。これらの結
果を表1に示す。
【0054】
【表1】
【0055】表1より明らかなように、本発明の現像方
法を用いた実施例1乃至実施例3では、キャリア付着、
かぶりを抑制しながら、高濃度画像、ドット画像の再現
性を達成することができる。
法を用いた実施例1乃至実施例3では、キャリア付着、
かぶりを抑制しながら、高濃度画像、ドット画像の再現
性を達成することができる。
【0056】これに比べて、キャリアとして平均粒子径
が60乃至70μmで粒径44μm以下の粒度のものが
全体の3重量%よりも少ない比較例1乃至比較例2では
画像濃度が低下し、この粒度のものが全体の15重量%
よりも多い比較例3乃至比較例4ではキャリア付着の発
生するものであつた。
が60乃至70μmで粒径44μm以下の粒度のものが
全体の3重量%よりも少ない比較例1乃至比較例2では
画像濃度が低下し、この粒度のものが全体の15重量%
よりも多い比較例3乃至比較例4ではキャリア付着の発
生するものであつた。
【0057】また、R×S/Dが50よりも小さい比較
例5乃至比較例7では画像濃度が低下し、140よりも
大きい比較例8乃至比較例11ではドット画像の再現性
が悪く、キャリア付着およびカブリの発生するものであ
つた。
例5乃至比較例7では画像濃度が低下し、140よりも
大きい比較例8乃至比較例11ではドット画像の再現性
が悪く、キャリア付着およびカブリの発生するものであ
つた。
【0058】さらに、キャリアの平均粒子は60μmよ
りも小さい比較例12ではキャリア付着が発生し、70
μmよりも大きい比較例13乃至比較例15では画像濃
度が低下し、ドット再現性が悪くなるものであつた。
りも小さい比較例12ではキャリア付着が発生し、70
μmよりも大きい比較例13乃至比較例15では画像濃
度が低下し、ドット再現性が悪くなるものであつた。
【0059】実施例4
実施例1の現像条件において、主極の傾き角度αを20
°、25°、30°、35°に広げていつたところ、3
5°において画像濃度の低下が見られた。
°、25°、30°、35°に広げていつたところ、3
5°において画像濃度の低下が見られた。
【0060】実施例5
実施例1の現像条件において、主極の傾き角度αを10
°、5°、0°と狭めていつたところ、0°においてト
ナー飛散、カブリ、磁気ブラシによる掃き跡(ブラシマ
ーク)が見られた。
°、5°、0°と狭めていつたところ、0°においてト
ナー飛散、カブリ、磁気ブラシによる掃き跡(ブラシマ
ーク)が見られた。
【0061】
【発明の効果】本発明によれば、磁性キャリヤとトナー
とから成る二成分系現像剤の磁気ブラシによる現像に際
して、現像条件、即ち、現像スリーブ/静電潜像担持体
の周速比、現像剤の組成及び密度、現像剤塗布量並びに
ドラム−スリーブ間距離を前記「数1」を満足する一定
の範囲に選ぶと共に、磁性キャリヤとして平均粒子径が
60乃至70μmで粒径44μm以下のものが全体の3
乃至15重量%を占めるような粒度分布を有するものを
使用することにより、現像域における二成分系現像剤の
流動状態、トナーの供給状態、及び現像剤の摺擦状態が
顕著に改善されて、トナー飛散や画像の乱れが有効に抑
制され、一方後者のキャリヤ粒度の選択により、細線や
ドットの画像再現性を向上させ、トナー飛散のみならず
キャリヤ飛散を防止し、しかも画像濃度をも顕著に向上
させることができ、更に驚くべきことに、現像条件の設
定を緩和なものにして、実際の運転条件にそぐうように
することができるようになる。
とから成る二成分系現像剤の磁気ブラシによる現像に際
して、現像条件、即ち、現像スリーブ/静電潜像担持体
の周速比、現像剤の組成及び密度、現像剤塗布量並びに
ドラム−スリーブ間距離を前記「数1」を満足する一定
の範囲に選ぶと共に、磁性キャリヤとして平均粒子径が
60乃至70μmで粒径44μm以下のものが全体の3
乃至15重量%を占めるような粒度分布を有するものを
使用することにより、現像域における二成分系現像剤の
流動状態、トナーの供給状態、及び現像剤の摺擦状態が
顕著に改善されて、トナー飛散や画像の乱れが有効に抑
制され、一方後者のキャリヤ粒度の選択により、細線や
ドットの画像再現性を向上させ、トナー飛散のみならず
キャリヤ飛散を防止し、しかも画像濃度をも顕著に向上
させることができ、更に驚くべきことに、現像条件の設
定を緩和なものにして、実際の運転条件にそぐうように
することができるようになる。
【図1】本発明に用いる磁気ブラシ現像方法を説明する
ための側面配置図である。
ための側面配置図である。
【図2】本発明の好適な現像方法の現像要部を表す側面
図であり、(a)は現像スリーブ上の磁力分布を表し、
(b)は現像スリーブ上の磁気ブラシ(現像剤)配列を
表す。
図であり、(a)は現像スリーブ上の磁力分布を表し、
(b)は現像スリーブ上の磁気ブラシ(現像剤)配列を
表す。
【図3】本発明における現像領域での現像スリーブと像
担持体との好適な位置関係を表す配置図である。
担持体との好適な位置関係を表す配置図である。
11はマグネットロール(現像磁極)、12は現像スリ
ーブ、13は基体、14は電子写真感光層、15は感光
体ドラム(像担持体)、16は現像器、17は攪拌機、
18は二成分系現像剤、19はトナー、20はトナー供
給機構、21は磁気ブラシ、22は穂切機構、26は現
像域、26aは現像開始位置、N1は現像主極。
ーブ、13は基体、14は電子写真感光層、15は感光
体ドラム(像担持体)、16は現像器、17は攪拌機、
18は二成分系現像剤、19はトナー、20はトナー供
給機構、21は磁気ブラシ、22は穂切機構、26は現
像域、26aは現像開始位置、N1は現像主極。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 丸山 浩規
大阪市中央区玉造1丁目2番28号 三田工
業株式会社内
Claims (5)
- 【請求項1】 磁性キャリヤとトナーとから成る二成分
系現像剤を現像器からスリーブにより現像域に搬送し、
現像域において静電潜像担持体上の静電潜像を現像し、
現像済の現像剤を現像器に循環することから成る現像方
法において、現像域における現像条件を式 【数1】140≧R*(S/D)≧50 及び式 【数2】 R=M(Wt*(1/ρt )+Wc*(1/ρc ))/H 式中、Sは現像スリーブの周速(cm/sec)、Dは
静電潜像担持体の周速(cm/sec)であり、Mは現
像剤のスリーブ単位面積当りの塗布量(g/cm2 )で
あり、Hは感光体ドラムとスリーブと最も近接する距離
(cm)であり、Wtは現像剤中のトナー重量濃度
(%)であり、Wcは現像剤中のキャリヤ重量濃度
(%)であり、ρt はトナーの真密度(g/cm3 )で
あり、ρc はキャリヤの真密度(g/cm3 )である、
を満足するように設定すると共に、磁性キャリヤとして
平均粒子径が60乃至70μmで粒径44μm以下のも
のが全体の3乃至15重量%を占めるような粒度分布を
有するものを使用することを特徴とする現像方法。 - 【請求項2】 現像スリーブ内の現像磁極の主極の位置
を静電潜像担持体と現像スリーブが最も近接する位置よ
りもスリーブ回転方向上流側に配置し、前記主極の磁束
分布において磁束密度がスリーブ回転方向下流側へ減少
していく領域を静電潜像担持体と現像スリーブが最も近
接する位置に対応させて現像を行う請求項1記載の現像
方法。 - 【請求項3】 現像スリーブ−静電潜像担持体間に静電
潜像と同極性で静電潜像の最高電位−最低電位間で交互
電界を形成する交流電圧を印加して現像を行う請求項1
記載の現像方法。 - 【請求項4】 現像スリーブ−静電潜像担持体間に直流
電圧を印加して現像を行う請求項1記載の現像方法。 - 【請求項5】 現像磁極の主極を、静電潜像担持体ドラ
ムの中心と現像スリーブの中心とを結ぶ直線よりもスリ
ーブ回転方向上流側へ2乃至30度離して位置させて現
像を行う請求項1記載の現像方法。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3183347A JPH056099A (ja) | 1991-06-28 | 1991-06-28 | 現像方法 |
US07/904,213 US5239342A (en) | 1991-06-28 | 1992-06-25 | Method of developing an electrostatic latent image utilizing a two-component developer comprising a magnetic carrier and a toner |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3183347A JPH056099A (ja) | 1991-06-28 | 1991-06-28 | 現像方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH056099A true JPH056099A (ja) | 1993-01-14 |
Family
ID=16134145
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3183347A Pending JPH056099A (ja) | 1991-06-28 | 1991-06-28 | 現像方法 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5239342A (ja) |
JP (1) | JPH056099A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH09319225A (ja) * | 1996-05-29 | 1997-12-12 | Fuji Xerox Co Ltd | 画像形成方法及び画像形成装置 |
JP2009237525A (ja) * | 2008-03-06 | 2009-10-15 | Canon Inc | 磁性キャリア及び二成分系現像剤 |
US8824938B2 (en) | 2011-01-07 | 2014-09-02 | Konica Minolta Business Technologies, Inc. | Image forming apparatus |
JP2015141379A (ja) * | 2014-01-30 | 2015-08-03 | 株式会社リコー | 現像装置、画像形成方法、画像形成装置、プロセスカートリッジ及び現像方法 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2862436B2 (ja) * | 1992-05-13 | 1999-03-03 | キヤノン株式会社 | 画像形成方法及び画像形成装置 |
JP3181005B2 (ja) * | 1994-06-30 | 2001-07-03 | 京セラ株式会社 | 画像形成装置 |
US5602630A (en) * | 1994-09-22 | 1997-02-11 | Konica Corporation | Developing device |
DE69609749T2 (de) * | 1995-03-08 | 2001-04-12 | Sharp K.K., Osaka | Toner und es benutzendes Entwicklungsverfahren vom "Ohne Kontakt"-Typ |
US6087056A (en) * | 1995-03-08 | 2000-07-11 | Sharp Kabushiki Kaisha | Developing method by flying toner |
CA2374783A1 (en) * | 2000-05-17 | 2001-11-22 | Heidelberg Digital L.L.C. | Electrostatic image developing process with optimized setpoints |
US6728503B2 (en) | 2001-02-28 | 2004-04-27 | Heidelberger Druckmaschinen Ag | Electrophotographic image developing process with optimized average developer bulk velocity |
US6946230B2 (en) | 2001-11-13 | 2005-09-20 | Heidelberger Druckmaschinen Ag | Electrostatic image developing processes and compositions |
US7035576B2 (en) * | 2002-09-19 | 2006-04-25 | Ricoh Company, Ltd. | Method and apparatus of developing a latent image formed on a surface of an image carrier |
JP2007156334A (ja) * | 2005-12-08 | 2007-06-21 | Ricoh Co Ltd | 現像装置 |
Citations (2)
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JPS62192757A (ja) * | 1986-02-20 | 1987-08-24 | Canon Inc | 現像方法 |
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US4844008A (en) * | 1986-07-03 | 1989-07-04 | Canon Kabushiki Kaisha | Non-contact developing apparatus utilizing a tangential magnetic field |
JP2661091B2 (ja) * | 1988-01-20 | 1997-10-08 | ミノルタ株式会社 | 現像剤 |
JP2763318B2 (ja) * | 1988-02-24 | 1998-06-11 | キヤノン株式会社 | 非磁性トナー及び画像形成方法 |
US4999272A (en) * | 1988-08-31 | 1991-03-12 | Canon Kabushiki Kaisha | Electrophotographic analog and digital imaging and developing using magnetic toner |
EP0371737B1 (en) * | 1988-11-28 | 1994-01-19 | Mita Industrial Co., Ltd. | Development process for formation of high-quality image |
DE68912286T2 (de) * | 1988-11-28 | 1994-04-28 | Mita Industrial Co Ltd | Magnetbürstenentwicklungsverfahren. |
-
1991
- 1991-06-28 JP JP3183347A patent/JPH056099A/ja active Pending
-
1992
- 1992-06-25 US US07/904,213 patent/US5239342A/en not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPS58186768A (ja) * | 1982-04-24 | 1983-10-31 | Canon Inc | 現像装置 |
JPS62192757A (ja) * | 1986-02-20 | 1987-08-24 | Canon Inc | 現像方法 |
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JP2009237525A (ja) * | 2008-03-06 | 2009-10-15 | Canon Inc | 磁性キャリア及び二成分系現像剤 |
US8824938B2 (en) | 2011-01-07 | 2014-09-02 | Konica Minolta Business Technologies, Inc. | Image forming apparatus |
JP2015141379A (ja) * | 2014-01-30 | 2015-08-03 | 株式会社リコー | 現像装置、画像形成方法、画像形成装置、プロセスカートリッジ及び現像方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US5239342A (en) | 1993-08-24 |
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