JP2003228229A - 現像装置、画像形成方法及び装置 - Google Patents

現像装置、画像形成方法及び装置

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JP2003228229A
JP2003228229A JP2002026005A JP2002026005A JP2003228229A JP 2003228229 A JP2003228229 A JP 2003228229A JP 2002026005 A JP2002026005 A JP 2002026005A JP 2002026005 A JP2002026005 A JP 2002026005A JP 2003228229 A JP2003228229 A JP 2003228229A
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carrier
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Hajime Koyama
一 小山
Katsuhiro Aoki
勝弘 青木
Kazuo Goto
一雄 後藤
Hiroshi Ikeguchi
弘 池口
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 現像時におけるトナー飛散を防止でき、且つ
現像時における潜像担持体へのキャリアの付着を防止
し、緻密で滑らか且つ地肌汚れの無い高品質なトナー像
を得る。 【解決手段】 トナーとキャリアとを含む現像剤を担持
して搬送するトナー供給ローラ44と、トナー供給ロー
ラ上の現像剤量を規制するドクターブレード45と、ト
ナー供給ローラに対向して回動する現像ローラ43とを
備え、トナー供給ローラ上の磁気ブラシから転移させた
トナーを現像ローラに担持させ、潜像を現像する現像装
置において、キャリアの体積平均粒径が上記トナーの体
積平均粒径以下であり、ドクタブレードにより規制され
た直後のトナー供給ローラ上に供給された現像剤のキャ
リア表面のトナー被覆率が100%以下であり、現像剤
の空隙部分を除く単位体積当りの平均磁化率が50em
u/cc以上になるように、上記現像剤のトナーとキャ
リアとの割合を制御する制御手段を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリンタ、ファッ
クス、複写機等の画像形成装置における現像装置、該現
像装置を用いて画像形成をおこなう画像形成方法及び画
像形成装置に関するものである。詳しくは、トナーとキ
ャリアからなる2成分現像剤を用いた現像装置、該現像
装置を用いて画像形成をおこなう画像形成方法及び画像
形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の画像形成装置の現像装置におい
ては、形成される画像の高画質化、及び画像形成速度の
高速化にともない、潜像担持体上の潜像を現像する際の
トナー飛散の低減が必要不可欠な課題となっている。こ
のようなトナー飛散を低減することを目的とした現像装
置として、従来、特開平10−312105号公報、特
開平11−194525号公報などの現像装置が提案さ
れている。
【0003】上記特開平10−312105号公報の現
像装置は、複数個の磁極を持ち現像剤を磁力担持しなが
ら回動して潜像担持体表面の潜像を現像する現像ローラ
を用いている。また、この現像ローラに担持・搬送され
る現像剤の量を規制する現像剤規制部材(ドクタ)や、
該ドクタの上流に設けられた開口を有する剤撹拌室を備
えている。さらに、この剤撹拌室内には、現像剤のトナ
ー濃度を検知するためのトナー濃度センサや、磁性キャ
リアとトナーとからなる現像剤を撹拌するためのアジテ
ータが設けられている。また、上記剤撹拌室に連通する
トナー補給用開口を有するトナー収容部や、このトナー
収容部内でトナーを補給するためのアジテータを備えて
いる。この現像装置においては、上記剤撹拌室における
現像剤のトナー濃度を、所定の式で表されるキャリア被
覆率が130%以下になるように設定して、トナー飛散
を低減するようにしている。
【0004】また、特開平11−194525号公報の
現像装置は、安全性に有利とされるマンガンマグネシウ
ム系フェライトキャリアを含有する現像剤を使用してい
る。そして、該マンガンマグネシウム系フェライトキャ
リア表面のトナー被覆率を30乃至65%とし、且つ3
0nm乃至2μmの平均粒径を有する導電性シリカ粒子
を、トナー全重量に対し、0.05乃至0.3重量%外
添して、トナー飛散の発生を防止するようにしている。
【0005】一方、上記2成分現像剤を用いる現像装置
としては、2成分現像剤からなる磁気ブラシで、上記潜
像担持体上の潜像を直接現像する現像装置が実用化され
ている。また、2成分現像剤からなる磁気ブラシを、ト
ナー担持体上へのトナー供給手段及びトナー薄層形成部
材として用い、上記潜像担持体上の潜像を、トナー担持
体上に供給したトナーで現像する現像装置が実用化され
ている。この現像装置では、トナーをトナーと磁性粒子
との摩擦により所定極性に帯電し、磁気ブラシから所定
極性に帯電されたトナーのみが、トナー担持体上に移動
して担持される。このため、トナーの帯電が安定すると
共に、潜像担持体上の潜像の現像をトナーのみで行うの
で、磁気ブラシが像担持体の表面に当たって現像ムラな
どが生じる不具合がない。よって、潜像担持体上にざら
つき感がなく、高品位な画像が得られる。
【0006】これらの現像装置においては、何れも上記
キャリアの小粒径化が、形成画像の高画質化に有効であ
る。すなわち、小粒径のキャリアを用いることにより、
木目の細かい磁気ブラシを形成できるようになる。この
ような木目の細かな磁気ブラシにより、上記潜像担持体
上の潜像を直接もしくは間接的に現像する。これによ
り、磁気ブラシの摺擦による磁気ブラシマークや穂跡と
呼称されている画像のざらつき感を低減でき、画像欠陥
の少ない均質な画像が得られるようになる。
【0007】また、同じ嵩量のキャリアでは、その粒径
が小さくなるほど全体の表面積が大きくなって、より多
くのトナーを静電気力で担持することができる。従っ
て、このような小粒径のキャリアを用いた現像では、現
像剤のトナー濃度がある程度高くても、トナー飛散や地
汚れを起こす虞が少なく、トナー濃度不足やトナー濃度
変化の少ない画質が安定した画像を形成できる利点があ
る。
【0008】このようなことから、上記従来の画像形成
装置の現像装置においては、現像剤担持体に供給される
現像剤のトナー濃度をキャリア粒径及びトナー粒径に応
じたトナー濃度に設定してトナー飛散を低減するように
している。また、キャリア表面のトナー被覆率を所定の
範囲に制約して、トナー飛散を低減するようにしてい
る。さらに、トナー濃度不足やトナー濃度変化の少ない
画質が安定した画像を得るために、現像剤のトナー濃度
のレベルを、トナー飛散を効果的に抑制できる範囲の、
できるだけ高めのレベルに設定するようにしている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の現像装置の
ように、2成分現像剤のトナー濃度のレベルを、トナー
飛散を効果的に抑制できる範囲の、できるだけ高めのレ
ベルに設定する。これにより、トナー濃度不足やトナー
濃度変化の少ない画質が安定した画像を得るようにした
場合、潜像担持体へのキャリア付着が起こりやすくな
る。
【0010】すなわち、上記2成分現像剤は、そのトナ
ーとキャリアとが静電気力で互いに引き合うことによ
り、現像装置の現像剤担持体に対し一体的になって磁力
により保持されて移動する。ここで、現像剤のトナー濃
度が高い場合には、キャリア表面の全体が帯電トナーに
より覆われた状態となり、現像剤担持体の磁力による現
像剤全体としてのキャリアの磁化率が低下する。
【0011】このような磁化率が低下した現像剤は、現
像剤担持体へのキャリアの吸着力が弱くなっている。こ
のようなトナー濃度のレベルが高い現像剤を用いた現像
装置では、現像時にキャリアがトナーとともに現像剤担
持体上から対向部材である潜像担持体上またはトナー担
持体上に転移しやすくなる。このため、潜像担持体上ま
たはトナー担持体上へのキャリア付着が起こりやすくな
る。なお、トナー担持体上のトナーにより潜像を現像す
る装置では、トナー担持体上にキャリア付着がこると、
トナー担持体を介して最終的に潜像担持体上へのキャリ
ア付着が起こってしまう。また、上述のようなトナー濃
度のレベルが高い現像剤を用いた現像装置においては、
トナーを担持するキャリアの磁化率の低下する。これに
より、現像剤担持体の回動により付与されるキャリアの
運動エネルギーによって生じるキャリアの飛散や落下が
多くなる。しかし、現状の現像装置では、上述したよう
な現像時におけるトナー飛散の問題と、潜像担持体への
キャリア付着、キャリア飛散やキャリア落下の問題と
を、同時に解決できる技術が確立されていなかった。
【0012】本発明は以上の背景に鑑みなされたもので
あり、その目的とするところは、現像時におけるトナー
飛散を防止でき、且つ現像時における潜像担持体へのキ
ャリアの付着を防止できる現像装置を提供することであ
る。また、該現像装置を用いてトナー濃度不足やトナー
濃度変化の少ない緻密で滑らか且つ地肌汚れの無い高品
質な画像を得ることができる画像形成方法、及び画像形
成装置を提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、磁界発生手段を備え、トナーと
キャリアとを含む現像剤を担持して搬送する現像剤担持
体と、該現像剤担持体上の現像剤量を規制する現像剤量
規制部材と、該現像剤担持体に対向して回動するトナー
担持体とを備え、該現像剤量規制部材により量が規制さ
れた現像剤を磁気ブラシ状に形成し、該現像剤担持体と
該トナー担持体との間に電界を形成して、該磁気ブラシ
状の現像剤中のトナーを上記トナー担持体上に転移・担
持させ、該トナー担持体上に転移・担持したトナーで潜
像担持体上の潜像を現像する現像装置において、上記キ
ャリアの体積平均粒径が上記トナーの体積平均粒径以下
であり、上記現像剤量規制部材により現像剤層圧量が規
制された直後の上記現像剤担持体上に供給された現像剤
のキャリア表面のトナー被覆率が100%以下であり、
上記現像剤の空隙部分を除く単位体積当りの平均磁化率
が50emu/cc以上になるように、上記現像剤のト
ナーとキャリアとの割合を制御する制御手段を有してい
ることを特徴とするものである。この現像装置において
は、トナー担持体上のトナー層が、均一、緻密な1成分
現像を行うので、潜像担持体上にざらつき感がなく、高
精細、高鮮鋭、地汚れ等のないトナー像を形成すること
ができる。また、この現像装置では、磁気ブラシで直接
潜像を現像する現像装置と較べ、磁気ブラシから対向部
材へのキャリア付着がおき難い。磁気ブラシで直接潜像
を現像する現像装置では、画像周辺部地肌で最もキャリ
ア付着がおきやすい。これは、潜像担持体の地肌部で
は、キャリアを潜像担持体の地肌部に向かわせる方向の
電界が働くうえ、画像周辺部地肌に画像部に付着したト
ナーと逆極性のカウンターチャージがおよぶためと考え
られる。一方、この現像装置では、現像剤中のトナーを
トナー担持体上に転移・担持させるために現像剤担持体
とトナー担持体との間に働く電界は、トナーをトナー担
持体側に向かわせキャリアを現像剤担持体に向かわせる
ような一様な電界である。このため、磁気ブラシから対
向部材へのキャリア付着が起き難くなる。また、体積平
均粒径がトナーの体積平均粒径以下の小粒径のキャリア
を使用している。このキャリアは、同じ嵩量の通常のキ
ャリアと比較して、上記現像剤のキャリア全体の表面積
が大きくなり、より多くのトナーを静電気力で担持する
ことができるようになる。これにより、トナー濃度不足
やトナー濃度変化の少ない画質が安定した画像を得るた
めに、現像剤のトナー濃度を高くしても、現像時にトナ
ー飛散や地汚れを起こす虞が少なくなる。また、この現
像装置では、上記現像剤量規制部材により現像剤量が規
制された直後の上記現像剤担持体上に供給された現像剤
のキャリア表面のトナー被覆率が100%以下、上記現
像剤の空隙部分を除く単位体積当りの平均磁化率が50
emu/cc以上になるように、上記制御手段により現
像剤のトナーとキャリアとの割合が制御される。キャリ
ア表面のトナー被覆率が100%を越えるた場合には、
トナーの帯電不足、地汚れ、トナー飛散等の問題が発生
する。さらに、表1を用いて後述する実験により、上記
現像剤の空隙部分を除く単位体積当りの平均磁化率が5
0emu/cc以上の場合には、トナー担持体へのキャ
リア付着が無くなることがわかった。逆に、この平均磁
化率が50emu/ccよりも小さくなると、トナー担
持体へのキャリア付着が多くなり、トナー担持体を介し
て潜像担持体にキャリアが付着することがわかった。な
お、現像剤のトナーとキャリアとの割合を制御する制御
手段としては、現像剤中にトナーを補給するトナー補給
装置を用いることができる。これにより、現像時におけ
る現像剤の磁気特性が管理されるようになり、現像剤の
トナー濃度を高めた場合の大きな課題である、潜像担持
体へのキャリア付着、キャリア飛散、キャリア落下等の
問題を解消できるようになる。請求項2の発明は、潜像
担持体の表面を一様に帯電し画像情報に基づいて露光す
ることにより該潜像担持体上に潜像を形成し、現像剤を
磁力により担持する現像剤担持体の表面に、トナーとキ
ャリアとを含む現像剤を担持させ、現像剤規制部材によ
り現像剤担持体の表面の現像剤量を規制した後、現像剤
担持体上に現像剤を磁気ブラシ状に形成し、該現像剤担
持体に対向して回動するトナー担持体との間に電界を形
成して、該電界により上記磁気ブラシ状の現像剤中のト
ナーを上記トナー担持体上に転移・担持させ、該トナー
担持体上に転移・担持したトナーで該潜像担持体上の潜
像をトナー像化した後、該潜像担持体上のトナー像を転
写材に転写する画像形成方法において、上記磁性キャリ
アの体積平均粒径が上記トナーの体積平均粒径以下であ
り、上記現像剤量規制部材により現像剤量が規制された
直後の上記現像剤担持体上に供給された現像剤のキャリ
ア表面のトナー被覆率が100%以下であり、上記現像
剤の空隙部分を除く単位体積当りの平均磁化率が50e
mu/cc以上になるように、上記現像剤のトナーとキ
ャリアとの割合を制御する制御して画像形成をおこなう
ことを特徴とするものである。請求項3の発明は、潜像
担持体と、該潜像担持体の表面を一様に帯電し画像情報
に基づいて露光することにより該潜像担持体上に潜像を
形成する潜像形成手段と、磁界発生手段を備え、磁界発
生手段を備え、トナーとキャリアとを含む現像剤を担持
して搬送する現像剤担持体と、該現像剤担持体上の現像
剤量を規制する現像剤量規制部材と、該現像剤担持体に
対向して回動するトナー担持体とを備え、該現像剤量規
制部材により量が規制された現像剤を磁気ブラシ状に形
成し、該現像剤担持体と該トナー担持体との間に電界を
形成して、該磁気ブラシ状の現像剤中のトナーを上記ト
ナー担持体上に転移・担持させ、該トナー担持体上に転
移・担持したトナーで潜像担持体上の潜像を現像してト
ナー像化する現像手段と、該潜像担持体上のトナー像を
転写材に転写する転写手段とを備えた画像形成装置にお
いて、上記キャリアの体積平均粒径が上記トナーの体積
平均粒径以下であり、上記現像剤量規制部材により現像
剤層圧量が規制された直後の上記現像剤担持体上に供給
された現像剤のキャリア表面のトナー被覆率が100%
以下であり、上記現像剤の空隙部分を除く単位体積当り
の平均磁化率が50emu/cc以上になるように、上
記現像剤のトナーとキャリアとの割合を制御する制御手
段を有する現像装置を使用して画像形成をおこなうこと
を特徴とするものである。請求項4の発明は、請求項1
の現像装置において、上記キャリアの空隙部分を除く単
位体積当りの平均磁化率が、1kOe磁場中で50em
u/cc以上であることを特徴とするものである。請求
項5の発明は、請求項1または4の現像装置において、
上記キャリアが、磁場中の動的電気抵抗が10Ω以上
の磁性粒子からなることを特徴とするものである。請求
項6の発明は、請求項1、4または5の現像装置におい
て、上記現像剤量規制部材により現像剤量が規制された
直後の上記現像剤担持体上の現像剤中のトナーの、単位
質量当りの平均帯電量の絶対値が、5μc/g以上であ
ることを特徴とするものである。請求項7の発明は、請
求項1、4、5または6の現像装置において、上記現像
剤担持体から上記トナー担持体に対して、電界作用によ
る静電力で上記磁気ブラシ中のトナーを受け渡す現像領
域の最下流部の、該現像剤担持体の法線方向の磁束密度
が、60mT以上であることを特徴とするものである。
請求項8の発明は、請求項1、4、5、6または7の現
像装置において、上記キャリアの平均球形度が、0.8
以上であることを特徴とするものである。請求項9の発
明は、請求項1、4、5、6、7または8の現像装置に
おいて、上記トナーの上記現像剤への補給動作と連動又
は独立して、上記キャリアを使用済みキャリアの一部と
入れ替えて上記現像剤に補充するキャリア補充手段を有
していることを特徴とするものである。請求項10の発
明は、請求項1、4、5、6、7、8または9の現像装
置において、上記トナー担持体の表面に近接するように
対向配置されて、該トナー担持体の表面に付着したキャ
リアを補足するキャリア補足手段を有していることを特
徴とするものである。請求項11の発明は、請求項1、
4、5、6、7、8または9または10の現像装置にお
いて、上記トナーの現像又は供給ポテンシャル(絶対
値)が、400V以下であることを特徴とするものであ
る。請求項12の発明は、請求項1、4、5、6、7、
8、9または11の現像装置において、上記キャリアの
心材が樹脂と磁性粒子とを混練した混合物からなること
を特徴とするものである。請求項13の発明は、請求項
1、4、5、6、7、8、9、10、11または12の
現像装置において、上記トナーの体積平均粒径が、4〜
9μmであることを特徴とするものである。請求項14
の発明は請求項1、4、5、6、7、8、9、10、1
1、12又は13の現像装置において、上記トナーが磁
性トナーであることを特徴とするものである。請求項1
5の発明は、請求項7の現像装置において、上記現像剤
担持体の表面線速が、900mm/sec以下であるこ
とを特徴とするものである。請求項16の発明は、請求
項8または12の現像装置において、上記キャリアの芯
材が、MO・Fe(Mは2価の金属イオン)の組
成を持つ一群のフェライトからなることを特徴とするも
のである。請求項17の発明は、請求項10の現像装置
において、上記キャリア補足手段により補足したキャリ
アを、上記現像剤に戻すことを特徴とするものである。
請求項18の発明は、請求項1、4、5、6、7、8、
9、10、12、13、14、15、16または17の
現像装置において、上記現像剤担持体と上記現像剤量規
制部材との間隙を400μm以下にしたことを特徴とす
るものである。請求項19の発明は、請求項18の現像
装置において、上記現像剤担持体と上記現像剤量規制部
材とが互いに近接する方向の圧力を受けるよう構成した
ことを特徴とするものである。請求項20の発明は、請
求項19の現像装置において、上記現像剤担持体と上記
現像剤量規制部材との間隔を一定に保つ間隙保持部材を
設けたことを特徴とするものである。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明を、画像形成装置で
あるプリンタに適用した一実施形態について説明する。
なお、本実施形態は、プリンタ以外に、複写機やファク
シミリなどにも適用することができる。まず、本実施形
態の説明に先立って、本発明が適用されるプリンタにつ
いて説明する。このプリンタの主要部の概略構成を図1
に示す。
【0015】図1において、静電潜像担持体である感光
体ドラム1の周囲に、当該ドラム表面を帯電するための
帯電装置2が備えられている。また、一様帯電処理面に
潜像を形成するためのレーザー光Lを照射するための露
光装置が備えられている。また、ドラム表面の潜像に帯
電トナーを付着することでトナー像を形成する現像装置
4が備えられている。また、形成されたドラム上のトナ
ー像を記録紙やOHPシートなどの転写材へ転写するた
めの転写装置5が備えられている。また、感光体ドラム
1上の残留トナーを除去するためのクリーニング装置7
が備えられている。また、感光体ドラム1上の残留電位
を除去するための除電ランプ8などがが備えられてい
る。
【0016】このような構成のプリンタにおいて、チャ
ージャあるいは帯電ローラからなる帯電装置2によって
表面を一様に帯電された感光体ドラム1の表面には、レ
ーザー光Lの露光によって、静電潜像が形成される。こ
の静電潜像は、現像装置4によってトナー像化される。
該トナー像は、転写ローラあるいは転写ベルトなどで構
成された転写装置5によって、感光体ドラム1の表面か
ら、図示しない給紙トレイから搬送された記録紙Pへ転
写される。
【0017】この転写の際に、感光体ドラム1に静電的
に付着した記録紙Pは、図示しない分離爪によって感光
体ドラムから分離される。そして未定着の記録紙P上の
トナー像は、定着装置6によって記録紙Pに定着され
る。
【0018】一方、転写されずに感光体ドラム1上に残
留したトナーは、クリーニング装置7によって除去され
回収される。残留トナーを除去された感光体ドラム1は
除電ランプ8で初期化され、次回の画像形成プロセスに
供される。
【0019】上記現像装置4の構成を図2に基づいて説
明する。現像装置内4には、トナー担持体としての現像
ローラ43が感光体ドラム1に当接するように配置され
ている。この現像ローラ43には、内部に固定磁石48
が内蔵されている現像剤担持体としてのトナー供給ロー
ラ44が対向配置されている。固定磁石48はトナー供
給ローラ44の周表面に現像剤の穂立ちを生じるように
磁界を形成する。固定磁石48から発せられる法線方向
磁力線に沿うように、現像剤のキャリアがトナー供給ロ
ーラ44上にチェーン状に穂立ちを起こし、このチェー
ン状に穂立ちを生じたキャリアに帯電トナーが付着され
て、磁気ブラシが構成される。この磁気ブラシは現像ロ
ーラ41の回転によって現像ローラと同方向(図で見て
時計回り方向)に移送され、現像ローラ43との対向部
である供給領域に搬送される。現像剤の搬送方向(図で
見て反時計回り方向)における供給領域の上流側部分
に、現像剤チェーン穂の穂高さ、即ち、トナー供給ロー
ラ44上の現像剤量を規制するためのドクタブレード4
5が設置されている。このドクタブレード45とトナー
供給ローラ44との間隔であるドクタギャップは0.4
mmに設定されている。そして、選択的にトナー供給電
界を形成することにより、この磁気ブラシ中のトナーの
みが、現像ローラ43上に供給され、現像ローラ43の
表面に過不足のない量(トナー1〜2層相当が好適)の
トナー薄層が形成される。ここで、トナー供給ローラ4
4は、アルミニウム、真鍮、ステンレス、導電性樹脂な
どの非磁性体を円筒形に形成してなり、図示しない回転
駆動機構によって回転されるようになっている。また、
トナー供給ローラ44の表面はサンドブラストもしくは
1〜数mmの深さを有する複数の溝を形成する処理を行
い2〜10μmRZの範囲に入るように荒らしている。
また、トナー供給ローラ44の現像ローラ43とは反対
側領域には、現像ケーシング46内の現像剤を攪拌しな
がらトナー供給ローラ44へ汲み上げるためのスクリュ
ーあるいはパドル等からなる攪拌・搬送部材47が設置
されている。さらに、攪拌・搬送部材47の上方の現像
ケーシング46には、図示しないトナー補給口が設けら
れている。感光体ドラムはアルミ等の素管に感光性を有
する有機感光体を塗布し、感光層を形成したドラムタイ
プのものを示した。
【0020】本実施形態のプリンタでは、現像剤とし
て、トナーとキャリアとを混合した2成分現像剤を使用
している。そして、このような2成分現像剤の磁気ブラ
シをトナー担持体としての現像ローラ43へのトナー供
給及びトナー薄層形成手段として用い、感光体ドラム1
上の潜像を、上記現像ローラ42で現像する現像装置4
である。
【0021】この現像装置4においては、前述したよう
に、上記キャリアとして小粒径のものを用いることが、
木目の細かな磁気ブラシを形成できるので、現像ローラ
43上のトナー層が均一なものとなり高画質化に有効と
なる。さらに、この現像ローラ43上のトナー層を用い
て、感光体ドラム1上の潜像を現像する。このため、磁
気ブラシで直接感光体ドラム1上の潜像を現像する装置
に較べると現像ムラなどが生じる不具合がなく、潜像に
忠実な現像を行うことができる。また、同等の嵩当りの
キャリアの表面積は、小粒径のもの程大きくなるので、
キャリアにより多くのトナーを静電気力で担持できる。
従って、現像剤のキャリアを小粒径化することで、高ト
ナー濃度にしてもトナー飛散防止や地汚れ防止ができ、
濃度不足や濃度変化の無い画像が安定して得られるよう
になる。
【0022】しかし、このような小粒径のキャリアを用
いた現像剤は、そのトナー濃度が高くなる程、キャリア
の磁化率が低くなる。従って、トナーとキャリアとが静
電気力で引き合って一体的に振舞う場合には、現像剤全
体の磁化率も低下することになる。このため、上記現像
装置4の現像ローラ43の回動により付与されるキャリ
アの運動エネルギーで生じるキャリア飛散が多くなる。
つまり、現像剤のトナー濃度をあげるほど、トナーを担
持するキャリアの磁化率が低下する。これにより、現像
剤全体としての磁力が低下する。この結果、キャリアは
現像ローラ43に付着し易くなり、現像ローラ43を介
して感光体ドラム1上に付着してしまう。
【0023】ここで、現像剤のトナー濃度が高くなる
と、トナーを担持するキャリアの電荷量も低下するが、
上述のキャリア付着は、現像剤の全体的な磁力低下によ
って発生するもので、キャリアの電荷量によるものでは
ない。現像剤のトナー濃度が高くなって、キャリアの静
電気力が低下すると、上記キャリア付着は起こり難くな
る。すなわち、小粒径のキャリアを用いた現像剤は、磁
気的にはキャリア付着を起こし易くなり、電気的にはキ
ャリア付着を起こし難くなる。
【0024】従って、上記磁力低下によるキャリア付着
が起こり難い現像剤のトナー濃度範囲を規定することが
できれば、高トナー濃度にしてもトナー飛散防止や地汚
れ防止ができ、且つ上キャリア付着が無くすることがで
きる。これにより、濃度不足や濃度変化の無い画像が安
定して得られるようになる。
【0025】そこで、本発明者らは、現像剤としての磁
気特性管理等を行うことにより、トナーを静電気的に担
持してトナーと一体的に振舞うキャリアに働く磁力下限
を保証した。と同時に、キャリアが現像終了後も多くの
トナーを静電気力で担持することによってこのキャリア
(担持トナー含)に働く、現像ローラ43方向に向かう
静電気力を低減させる。これにより、大きな課題である
現像ローラ43および感光体ドラム1へのキャリア付
着、キャリア飛散、キャリア落下等の問題を防止するこ
とを試みた。
【0026】すなわち、本実施形態に係る現像装置4で
は、体積平均粒径がトナーの体積平均粒径以下である小
粒径のキャリアを使用する。さらに、トナーを含む2成
分現像剤による磁気ブラシが、現像剤量を規制する現像
剤量規制部材(ドクタ)を通過した直後の、キャリア表
面上のトナー被覆率は、100%以下の範囲とした。そ
して、上記現像剤の空隙部分を除く単位体積当りの平均
磁化率が50emu/cc以上になるように、上記現像
剤のトナーとキャリアとの割合を制御した。
【0027】このように、本実施形態に係る現像装置で
使用される現像剤のキャリアは、体積平均粒径がトナー
の体積平均粒径以下の小粒径のキャリアである。このキ
ャリアは、同じ嵩量の通常のキャリアと比較して、上記
現像剤のキャリア全体の表面積が大きくなり、より多く
のトナーを静電気力で担持することができるようにな
る。これにより、トナー濃度不足やトナー濃度変化の少
ない画質が安定した画像を得るために、現像剤のトナー
濃度を高くしても、現像時にトナー飛散や地汚れを起こ
す虞が少なくなる。
【0028】また、キャリア表面のトナー被覆率が10
0%を越えるた場合には、トナーの帯電不足、地汚れ、
トナー飛散等の問題が発生する。
【0029】さらに、上記キャリアの磁化率とキャリア
と一体的に振舞うトナー(トナー被覆率100%以下)
の合わせた磁化率、すなわち、現像剤の空隙部分を除く
単位体積当りの平均磁化率を求めた。そして、該磁化率
と、キャリア付着との関係を、上記現像装置4を用いた
実験により評価した。なお、単位体積当り磁化率平均は
単位質量当り磁化率平均に2成分現像剤の真比重ρ
乗じたものである。また、2成分現像剤の真比重:ρ
=1÷(p/ρ+p/ρ)である。ρ :トナ
ー真比重(g/cc)、p:トナー重量比率(%)、
ρ:キャリア真比重(g/cc)、p:キャリア重量比
率(%)である。このときの、現像ローラ43の径が1
8mmで、現像ローラ線速が360mm/秒に設定され
ている。また、トナー供給ローラ44のスリーブ径が2
0mmで、スリーブ線速が540mm/秒に設定されて
いる。従って、現像ローラ線速に対するトナー供給ロー
ラ線速の比は1.5である。また、トナー供給ローラ4
4の主極磁束密度60mTである。この結果を表1に示
す。表1より、上記現像剤の空隙部分を除く単位体積当
りの平均磁化率が50emu/cc以上の場合には、像
担持体へのキャリア付着が無くなる。逆に、この平均磁
化率が50emu/ccよりも小さくなると、像担持体
へのキャリア付着が多くなる。
【表1】 これにより、現像時における現像剤の磁気特性が厳密に
管理されるようになり、現像剤のトナー濃度を高めた場
合の大きな課題である、現像ローラ43及び感光体ドラ
ム1へのキャリア付着、キャリア飛散、キャリア落下等
の問題を解消できるようになる。
【0030】また、上記キャリアの空隙部分を除く単位
体積当りの平均磁化率は、表1に示すように、1kOe
磁場中で50emu/cc以上であることが好ましい。
また、現像剤のトナーとキャリアとの割合を制御する制
御手段としては、図示しないトナー補給装置やキャリア
補充装置により、現像装置4へのトナー補給量やキャリ
ア補充量を制御することで達成することができる。
【0031】また、本実施形態に係る現像装置4では、
特に低電位現像に好適な抵抗が低目のキャリアを使用す
る場合に、このキャリアの抵抗下限を管理することによ
り、静電誘導現象による現像ローラ43へのキャリア付
着を防止している。すなわち、このキャリアは、キャリ
アのみの磁場中の動的電気抵抗(以下DRと略記)が、
10Ωオーダー以上の磁性粒子からなることが好まし
い。
【0032】図4に、本実施形態に係る現像装置で用い
る現像剤のキャリア12の一例を示す。図5は、従来の
キャリア例である。このキャリアは、トナーを現像ロ
ーラへ供給する供給領域に搬送する。トナーに所望の
電荷を与える。トナー供給電極となる。現像ローラ
上の不用トナーを除去する。等の多くの機能が備わって
いる。従って、上記キャリアは、その粉体特性(粒径、
形状)、電気特性、磁気特性が重要な要素であり、現像
プロセスに適合させる性能が要求される。また、上記現
像剤のキャリアとしては、摩擦帯電性、環境安定性、耐
久性向上のために、従来から樹脂コートキャリアも多く
使用されている。コート樹脂としては、ポリエステル系
樹脂、フッ素樹脂、アクリル系樹脂、シリコン系樹脂、
などが用いられる。このコート樹脂は、噴射法、浸漬法
によりキャリア表面に被覆される。
【0033】また、上記ドクタを通過した直後の磁気ブ
ラシ中のトナーの単位質量当りの平均帯電量としては、
トナー被覆率が50%以上で、トナー濃度が10%以上
の比較的高濃度な状態でも、絶対値が5μc/g以上と
なるようにした。これにより、トナー飛散や地汚れの問
題を防止することができた。
【0034】また、現像ローラ43とトナー供給ローラ
48との間のニップ(以下、供給ニップという)に形成
した電界作用によって、上記ドクタを通過した後の磁気
ブラシ中のトナーを、現像ローラ43の表面に静電力で
受け渡す領域の最下流部の、トナー供給ローラ48の法
線方向の磁束密度は、60mT以上とした。これによ
り、キャリアに磁力が強く作用して、現像ローラ43へ
のキャリア付着や、キャリア飛散を殆ど防止できるよう
になった。
【0035】ところで、キャリア表面に不定形の大きな
凹部や平面部があると、トナーフィルミングや帯電能力
の違う表層材料がまばらに存在するケースが多い。この
ため、トナーの帯電量にムラが生じやすくなって、地汚
れや、トナー飛散などの問題が生じ易い。そこで、本実
施形態に係る現像装置においては、球形度が0.8以上
の球形キャリアを用いることにより上記問題を回避する
ようにしている。
【0036】また、上記樹脂コートキャリアでは、その
表面が多少削れるようにしても良い。この場合、キャリ
ア表面に付着した異物のみが削れて、キャリア母体が変
化しない構成とすることが望ましい。このようなキャリ
アとしては、耐磨耗性をさらに向上させる狙いから、表
面を鉄系金属としても良い。また、低電位現像等に適合
させるため、キャリアの抵抗は、実抵抗で、10Ωオ
ーダー以下の低目にした。また錆の進行による磨耗が発
生しないように適度に焼成する等で酸化膜を設けた。但
し、前述したように、キャリアの下限抵抗は、上記キャ
リア付着を防止するために、10Ωオーダー以上とし
た。
【0037】このようなキャリアとしては、例えば、樹
脂中にマグネタイトなどの微粉末磁性体を分散させたバ
インダ型粒子(1〜10μm,2〜3×1013Ω・c
m以上,20〜50emu/g)をキャリア芯材とし、
表面に金属皮膜を設けた系のものを用いることができ
る。このバインダ型粒子からなるキャリア芯材には、低
磁力である、比重が小さい、電気抵抗が高い、小粒径で
あるなどの多くの特徴がある。また、材料の選択、構成
比の調整により幅広い特性が得られるので、高画質用キ
ャリアに適しているといえる。
【0038】フェライト系キャリア(1〜10μm,
4.5〜5.5×10〜1015Ω・cm,40〜70
emu/g)としては、銅、ニッケル、亜鉛、コバル
ト、マンガン、マグネシウムなどのフェライト粉末が用
いられる。このフェライト系キャリアは、組成、製造
条件により磁力、電気抵抗などの物性の調整が容易であ
る。球形で流動性が良い。化学的に安定である。な
どの特徴を有しており、高画質化、長寿命化に適してい
るといえる。
【0039】鉄粉系キャリア(1〜10μm,7〜8×
10Ω・cm以下,70〜250emu/g)は、製造
方法により還元鉄粉、アトマイズ鉄粉、窒化鉄粉などに
分けられる。還元鉄粉、窒化鉄粉は不定型であるため球
形化処理されることがある。また鉄粉キャリアにはあら
かじめ酸化処理が施されている。
【0040】上記キャリアの粒径は、1〜10μmの範
囲が良好である。また抵抗はダイナミック抵抗で10
〜10Ωの範囲が最適である。但し、このキャリアの
抵抗値は、磁石を内包したローラ(φ20;600RP
M)に坦持して、幅65mm、長さ1mmの面積の電極
をギャップ0.9mmで当接させ、200V(又は20
0V未満の耐圧上限レベル。鉄粉キャリアでは数V)の
印加電圧を印加して測定した場合の測定値である。
【0041】図3に、本実施形態に係る現像装置で用い
る現像剤のトナー11の構成例を示す。 トナーのバインダ樹脂(構成比:80〜90%)は、
結着性、定着性、摩擦帯電性(摩擦帯電性は主に現像に
関与する)などの機能を備えている。トナーの摩擦帯電
は、バインダ樹脂の摩擦帯電系列、電機抵抗、誘電率に
支配されるが、酸素、塩基性窒素などの置換基を含む電
子供与性のもので正電荷を帯び易くすることができる。
また、塩素、フッ素など置換基を含む電子受容性のもの
で負電荷を帯び易くすることができる。トナーの摩擦帯
電性は、バインダ樹脂だけでなく、添加剤との組合せで
制御する。また高湿時においても電荷を維持できるよう
に、電気抵抗を設定することが好ましい(1014Ωc
m程度以上)。トナーの熱的特性は、定着およびトナー
の保存に関与する。ここでは、トナーの保存中や移送
中、ならびに現像装置内で、トナーが凝集しないように
するために、バインダ樹脂が50〜60℃以上のTg
(ガラス転移温度)をもつようにした。また、現在主流
となっている熱ローラ定着システム用のトナーに対して
は、溶融時の粘弾性が重要であり、架橋、分子量分布、
共重合体組成などで制御した。
【0042】トナーの機械的特性は、現像剤の耐久性お
よびトナー製造工程に関与する。トナーは、現像、クリ
ーニングなど、プリンタ内で常に機械的衝撃を受けてい
る。従って、トナーには、これらの機械的衝撃を上回る
機械的強度が必要であるが、製造面からは、粉砕性の良
いほうがコスト的に有利である。トナー用のバインダ樹
脂には、例えば、一般的なポリスチレン、スチレン-ア
クリル共重合体、ポリエステル、エポキシ、ポリアミ
ド、ポリメチルメタアクリレート、ポリビニルブチラー
ルなどが使用している。これらのなかでもポリスチレン
系樹脂、スチレン-アクリル共重合体樹脂、ポリエステ
ル系樹脂などが好適である。
【0043】トナーの着色剤(染顔料)は、構成比が
5〜15%で、着色する機能を有している。摩擦帯電性
を有する黒トナー用には、ファーネスブラック、チャン
ネルブラックなどのカーボンブラックを使用した。カー
ボンブラックの種類、添加量により、トナーの電気的物
性、摩擦帯電性が影響を受ける。塩基性のものは正帯電
用に、酸性のものは負帯電用に用いた例が好適であっ
た。用いられる着色剤としては、公知の染料及び顔料が
使用できる。
【0044】ここで、黄色系着色剤としては、例えば、
ナフトールイエローS、ハンザイエロー(10G、5
G、G)、カドミュウムイエロー、黄色酸化鉄、黄土、
黄鉛、チタン黄、ポリアゾイエロー、オイルイエロー、
ハンザイエロー、(GR、A、RN、R),ピグメント
イエローL、ベンジジンイエロー(G、GR)、パーマ
ネントイエロー(NCG)、バルカンファストイエロー
(5G、R)、タートラジンレーキ、キノリンイエロー
レーキ、アンスラザンイエローBGL、ベンズイミダゾ
ロンイエロー、イソインドリノンイエロー等が挙げられ
る。
【0045】赤色系着色剤としては、例えば、ベンガ
ラ、鉛丹、鉛朱、カドミュウムレッド、カドミュウムマ
ーキュリレッド、アンチモン朱、パーマネントレッド4
R、パラレッド、ファイヤーレッド、パラクロロオルト
ニトロアニリンレッド、リソールファストスカーレット
G、ブリリアントファストスカーレット、ブリリアント
カーミンBS、パーマネントレッド(F2R、F4R、
FRL、FRLL、F4RH)、ファストスカーレット
VD、ベルカンファストルビンB、ブリリアントスカー
レットG、リソールルビンGX、パーマネントレッド
(F5R、FBB)、ブリリアントカーミン6B、ピグ
メントスカーレット3B、ボルドー5B、トルイジンマ
ルーン、パ−マネントボルドーF2K、ヘリオボルドー
BL、ボルドー10B、ボンマルーンライト、ボンマル
ーンメジアム、エオシンレーキ、ローダミンレーキB、
ローダミンレーキY、アリザリンレーキ、チオインジゴ
レッドB、チオインジゴマルーン、オイルレッド、キナ
クリドンレッド、ピラゾロンレッド、ポリアゾレッド、
クロームバーミリオン、ベンジジンオレンジ、ペリノン
オレンジ、オイルオレンジ等が挙げられる。
【0046】青色系着色剤としては、例えば、コバルト
ブルー、セルリアンブルー、アルカリブルーレーキ、ピ
ーコックブルーレーキ、ビクトリアブルーレーキ、無金
属フタロシアニンブルー、フタロシアニンブルー、ファ
ストスカイブルー、インダンスレンブルー(RS、B
C)、インジゴ、群青、紺青、アントラキノンブルー、
ファストバイオレットB、メチルバイオレットレーキ、
コバルト紫、マンガン紫、ジオキサンバイオレット、ア
ントラキノンバイオレット、クロムグリーン、ジンクグ
リーン、酸化クロム、ピリジアン、エメラルドグリー
ン、ピグメントグリーンB、ナフトールグリーンB、グ
リーンゴールド、アシッドグリーンレーキ、マラカイト
グリーンレーキ、フタロシアニングリーン、アントラキ
ノングリーン等が挙げられる。
【0047】黒色系着色剤としては、例えば、カーボン
ブラック、オイルファーネスブラック、チャンネルブラ
ック、ランプブラック、アセチレンブラック、アニリン
ブラック等のアジン系色素、金属塩アゾ色素、金属酸化
物、複合金属酸化物等が挙げられる。また、その他の着
色剤としては、チタニア、亜鉛華、リトボン、ニグロシ
ン染料、鉄黒等が挙げられる。これらの着色剤の含有量
は結着樹脂100重量部に対して、通常1〜30重量部
の範囲内である。
【0048】トナーの電荷制御剤(構成比:1〜5
%)は、トナーの摩擦帯電性を制御する。トナーの摩擦
帯電量は、トナー像の現像及転写性を支配するため、ト
ナー設計上最も重要と考えられている。材料からのトナ
ーの摩擦帯電量の制御方法としては、バインダ樹脂によ
る方法、着色剤(カーボンブラック、無機・有機顔料)
による方法もあるが、この電荷制御剤による方法が一般
的である。本実施形態では、正帯電トナーにはニグロシ
ン染料、脂肪酸金属塩、第4級アンモニウム塩などの電
子供与物質を、負帯電トナーにはアゾ系含金属染料、塩
素化パラフィン、塩素化ポリエステルなどの電子受容性
物質を用いた。
【0049】上記トナーに用いられる帯電制御剤として
は、まず、トナーを正帯電性に制御するものとして、ニ
グロシン及びその変成物、トリブチルベンジルアンモニ
ウム−1−ヒドロキシ−4−ナフトスルフォン酸塩、テ
トラブチルアンモニウムテトラフルオロボレート等の四
級アンモニウム塩、ジブチルスズオキサイド、ジオクチ
ルスズオキサイド、ジシクロヘキシルスズオキサイド等
のジオルガノスズオキサイド、ジブチルスズボレート、
ジオクチルスズボレート、ジシクロヘキシルスズボレー
ト等のジオルガノスズボレート等が挙げられる。また、
トナーを負帯電性に制御するものとして、サリチル酸金
属錯体や塩類、有機ホウ素塩類、カリックスアレン系化
合物等が挙げられる。これらは、それぞれ単独あるいは
2種類以上組合わせて用いることも可能である。これら
の帯電制御剤の含有量は結着樹脂100重量部に対し
て、0.5〜8重量部が好ましい。
【0050】トナーの離型剤(構成比:0〜5%)
は、クリーニング特性の向上、定着オフセット防止、キ
ャリアへのトナー樹脂のスペント防止などの機能を備え
ている。熱ローラ定着用トナーでは、オフセット防止剤
として低分子量ポリプロピレン、低分子量ポリエチレン
などを用いた。
【0051】トナーの外添剤(構成比:0〜5%)
は、トナーの流動性、摩擦帯電性、クリーニング特性、
キャリアへのトナートナー樹脂スペント防止、トナー流
動性の向上、摩擦帯電量の調整、クリーニング性向上、
キャリア表面への付着物除去などを目的としてトナー表
面に添加される。コロイダルシリカ、酸化チタン、アル
ミナ、炭化珪素、などの微粉末(1次粒径10〜30n
m)は、トナーブロッキング防止、流動性改善、クリー
ニング性改善、に大きく寄与する。またステアリン酸亜
鉛などの脂肪酸金属塩の微粉末は、感光体の傷つき防止
剤として使用される。
【0052】この他、上記トナーには、潤滑剤(半固
体、固体)としての金属石鹸(アルミニウム、マンガ
ン、コバルト、鉛、カルシウム、クロム、銅、鉄、水
銀、マグネシウム、亜鉛、ニッケルなどの石鹸)、フッ
カ物、研摩材としてのアルミナ(溶融物)、炭化珪素、
炭化ホウ素、等の炭化物、タクマ材としての酸化鉄
(3)、酸化クロム(3)アルミナ(焼成物)等が適宜添加
される。
【0053】このようなトナーの用いられる添加剤とし
ては、従来公知のものが使用できるが、具体的には、S
i,Ti,Al,Mg,Ca,Sr,Ba,In,G
a,Ni,Mn,W,Fe,Co,Zn,Cr,Mo,
Cu,Ag,V,Zr等の酸化物や複合酸化物等が挙げ
られ、特にSi,Ti,Alの酸化物であるシリカ、チ
タニア、アルミナが好適に用いられる。また、このとき
の添加剤の添加量は、母体粒子100重量部に対して
0.5〜1.8重量部であることが好ましく、特に好ま
しくは、0.7〜1.5重量部である。
【0054】添加剤の添加量が、0.5重量部未満であ
ると、トナーの流動性が低下するため、十分な帯電性が
得られず、また、転写性や耐熱保存性も不十分となり、
また、地汚れやトナー飛散の原因にもなりやすい。ま
た、添加剤の添加量が、1.8重量部より多いと、流動
性は向上する。しかしながら、ビビリ、ブレードめくれ
等の感光体クリーニング不良や、トナーから遊離した添
加剤による感光体等へのフィルミングが生じやすくな
り、クリーニングブレードや感光体等の耐久性が低下
し、定着性も悪化する。さらに、細線部におけるトナー
のチリが発生しやすくなり、特に、フルカラー画像にお
ける細線の出力の場合には、少なくとも2色以上のトナ
ーを重ねる必要があり、付着量が増えるため、特にその
傾向が顕著である。さらに、カラートナーとして用いる
場合には、添加剤が多く含有されていると、透明シート
に形成されたトナー画像をオーバーヘッドプロジェクタ
ーで投影した場合に投影像にかげりが生じ、鮮明な投影
像が得られにくくなる。ここで、添加剤の含有量の測定
には種々の方法があるが、蛍光X線分析法で求めるのが
一般的である。すなわち、添加剤の含有量既知のトナー
について、蛍光X線分析法で検量線を作成し、この検量
線を用いて、添加剤の含有量を求めることができる。
【0055】さらに、本実施形態で用いられる添加剤
は、必要に応じ、疎水化、流動性向上、帯電性制御等の
目的で、表面処理を施されていることが好ましい。ここ
で、表面処理に用いる処理剤としては、有機系シラン化
合物等が好ましく、例えば、メチルトリクロロシラン、
オクチルトリクロロシラン、ジメチルジクロロシラン等
のアルキルクロロシラン類、ジメチルジメトキシシラ
ン、オクチルトリメトキシシラン等のアルキルメトキシ
シラン類、ヘキサメチルジシラザン、シリコーンオイル
等が挙げられる。また、処理方法としては、有機シラン
化合物を含有する溶液中に添加剤を漬積し乾燥させる方
法、添加剤に有機シラン化合物を含有する溶液を噴霧し
乾燥させる方法等があるが、本実施形態においては、い
ずれの方法も好適に用いることができる。
【0056】上述トナーは、磁性体を含有させ、磁性ト
ナーとしても使用することもできる。具体的な磁性体と
しては、マグネタイト、ヘマタイト、フェライト等の酸
化鉄、コバルト、ニッケルのような金属あるいはこれら
金属とアルミニウム、銅、鉛、マグネシウム、スズ、亜
鉛、アンチモン、ベリリウム、ビスマス、カドミウム、
カルシウム、マンガン、セレン、チタン、タングステ
ン、バナジウムのような金属との合金及びその混合物等
が挙げられる。これらの磁性体は平均粒径が0.1〜2
μm程度のものが望ましく、このときの磁性体の含有量
は、結着樹脂100重量部に対して20〜200重量
部、特に好ましくは結着樹脂100重量部に対して40
〜150重量部である。
【0057】トナーの体積平均粒径の範囲は3〜12μ
mが好適であるが、本実施例では5μmであり、120
0dpi以上の高解像度の画像にも十分対応することが
可能である。
【0058】上記トナーがキャリアの表面を覆う被覆率
Tnは、25〜100%未満(トナー1層完全被覆未
満)が適切である。この被覆率Tnが少ないと、トナー
の過剰帯電、キャリア付着、現像能力不足等の問題が発
生し易く、逆に被覆率Tnが過剰な場合には、トナーの
帯電不足、地汚れ、トナー飛散等の問題が発生する。被
覆率Tn=100C/{3(1/2)}/[2π(100-
C){(1+r/R)}・(r/R)・(ρr /ρc
)]であらわせる。ここで、 C:TC(wt%)、
r:トナー半径(μm)、R:キャリア半径(μm)、
ρr:トナーの真比重、ρC:キャリアの真比重であ
る。以下の特性の7μm径のフェライトキャリア、7μ
m径のトナーを用いた場合の被覆率を算出した。r=7
μm、R=7μm、ρr=1.15g/cm、ρC=
5.2g/cmとする。この結果、TC=75wt%
では被覆率は50.0%となった。
【0059】上記トナー濃度TCの水準を振り画像を比
較したところ60wt%以上すなわち被覆率が25%以
上の時は問題無く均一な画像が得られた。反対に40w
t%より小さいときは被覆率10%以下であり、ベタ消
費直後の低コントラスト画像の濃度が低くなった。キャ
リアに対するトナーの被覆率の寄与は如何にトナーを高
効率で現像できるのかという点と考える。また被覆率の
規定はトナー粒径等が変化した場合でも適用可能であ
る。ここでトナー粒径を5μmとなった場合を考え比較
を行う。(1)式を使用して比較すると、現状の7μm
径のトナーではTCの下限が40wt%であったのが、
5μm径のトナーでは29wt%が下限となった。この
ように、トナー粒径を小さくする事で被覆率を維持しつ
つトナー濃度を下げる事が可能となり、トナー飛散等の
悪影響が抑える事が可能である。被覆率が上記、下限よ
り下回ったときはベタ消費直後の現像能力が低減する為
に残像が発生してしまい、画像品質が劣化したものとな
る。
【0060】この現像装置4は、感光体ドラム1のドラ
ム径が60mmで、ドラム線速が240mm/秒に設定
されている。また、現像ローラ43の径が18mmで、
現像ローラ線速が360mm/秒に設定されている。ま
た、トナー供給ローラ44のスリーブ径が20mmで、
スリーブ線速が540mm/秒に設定されている。従っ
て、現像ローラ線速に対するトナー供給ローラ線速の比
は1.5である。またトナー供給ローラ44と現像ロー
ラ43との間隔である供給ギャップは0.4mm以下に
設定されている。供給ギャップは、従来ではキャリア粒
径が50μmであれば0.4mmから0.8mm程度、
すなわち、現像剤粒径の約10倍以下に設定されていた
が、本実施例では100倍以下に設定するのが良い事に
なる。これより広くすると望ましいとされる画像濃度が
出にくくなる。
【0061】また、トナー供給ローラ線速が900mm
/secを超えるとキャリアに働く慣性力が大きくな
る。このため、トナー供給ローラ回転方向出口側におけ
るトナー供給部では、現像ローラ磁束密度をかなり大き
くしないと、キャリア飛散や現像ローラへのキャリア付
着を阻止するのが困難となる。そこで、トナー供給ロー
ラ線速が900mm/secとする。
【0062】次に、現像装置4における現像条件につい
て説明する。この現像装置40においては、感光体ドラ
ム1の帯電(露光前)電位V0を−350V、露光後電
位VLを−50Vとして現像バイアス電圧VBを−25
0Vとした。すなわち現像ポテンシャル(VL−VB=
200V)として現像工程が行われるものである。この
とき、|VD−VL|>|VL−VB|は、400V>
300Vとなる。|VD−VL|<400Vは、感光体
ドラム1の露光部分とそうで無い部分の放電を避けるた
めに、パッシェンの放電則より設定したものである。本
実施形態はネガポジのプロセスである。
【0063】上記トナー供給ローラ44内には、このト
ナー供給ローラ44の周表面に現像剤の穂立ちを生じる
ように磁界を形成する磁石ローラ48が固定状態で備え
られている。この磁石ローラ48から発せられる法線方
向磁力線に沿うように、現像剤のキャリアが現像ローラ
上にチェーン状に穂立ちを起こし、このチェーン状に穂
立ちを生じたキャリアに帯電トナーが付着されて、磁気
ブラシが構成される。この磁気ブラシはトナー供給ロー
ラ44の回転によってトナー供給ローラと同方向(図で
見て時計回り方向)に移送されることとなる。上記磁石
ローラは、複数の磁極(磁石)を備えている。
【0064】上記現像装置40は、現像剤による現像駆
動トルクの範囲を0.15N・m以内に設定してトナー
帯電を十分立ち上げさらに十分現像能力を確保した例で
ある。駆動トルクのうち、現像剤の攪拌に使用される分
の割合は大きい。現像剤の攪拌はトナーの均一な帯電に
必要であるからである。それを決める条件は現像剤量、
攪拌に使用する部材、特に最近はスクリュウ形状のもの
が多く提案されている。これらから、現像剤に当接する
面積、接触頻度(回転数)、現像ローラ中の磁極の磁
力、現像剤中のキャリアの飽和磁化、現像剤の規制部材
である規制部剤の現像ローラとの間隙、磁力等に依存す
ることが分かっている。これらの条件を組み合わせてト
ナーの効率的な帯電を促していたが、現像剤が受ける機
械的なハザードが寿命を短くする要因になっており、こ
れを低減することが重要と考える。そこで、本実施形態
に係る現像装置では上記、トナーへストレスを与える要
因である現像トルクに着目し、余分な磁力を現像剤こ及
ぼさないようにしている。これにより、経時における現
像剤の劣化促進が低減され、現像剤の寿命が最大100
K枚以上のレベルに飛躍的に向上した。
【0065】また、磁気ブラシの硬さは、各磁極の形成
する磁界と2成分現像剤の飽和磁化によって決まるもも
ので、本実施形態では主磁極の磁力MDが70(T)、
キャリアの飽和磁化MCが500(emu/cc)であ
る。この範囲では磁気ブラシの硬さは適度であり、経時
でも現像剤がストレスを受ける事なく使用し続けること
ができる(図10(a)参照)。MD<60(T)もし
くはMC<300(emu/cc)では十分強固な磁気
ブラシが形成できず、均一な現像が行えない。またMD
>80(T)もしくはMC>910(emu/cc)で
は磁気ブラシがトナー供給ローラ44上で強固に形成さ
れる。トナーと、キャリアの摩擦力高まり、両者の表面
が前者では添加剤の埋まり、後者ではトナーの一部がキ
ャリアに付着する、所謂スペント化現象が発生する。こ
のため、トナーの流動性低減、トナー帯電量の低減によ
り現像特性が著しく劣化して、画像品質も劣化する(図
10参照(b))。なお、ここで用いたキャリアの真比
重は3〜5g/cm程度である。
【0066】また、トナー供給ローラ44とドクタブレ
ード45とは、互いに近接する方向の圧力を受けるよう
構成することで、トナー供給ローラ44とドクタの間隙
がトナー供給ローラのフレに拠らずに安定する。具体的
には、図6にしめすよう、ドクタブレード45は、トナ
ー供給ローラ44端部に設けたスペーサに軽微な圧力で
押し当ている。また、ドクタブレード45とトナー供給
ローラ44との当接面は互いに滑り易く且つ磨耗し難い
材料で構成することで、長期使用に耐えられる。このよ
うにすることで、トナーの過不足帯電を防止して、現像
特性を安定化することができる。
【0067】上記トナー供給ローラ44上の2成分現像
剤中のトナーは、トナー供給ローラに印加されたバイア
スと現像ローラ23に印加されたバイアスの電位差に依
存して現像ローラ43に供給される。現像ローラ43に
印加される現像バイアス電圧VBを−250Vであり、
トナー供給ローラ44に印加されるトナー供給ローラバ
イアス電圧を−350V、すなわち供給ポテンシャルを
100Vとしてトナー供給おこなう。そして、上記感光
体ドラム1の帯電(露光前)電位V0を−350V、露
光後電位VLを−50Vとして現像バイアス電圧を−2
50Vすなわち現像ポテンシャル(VL−VB=200
V)として現像工程が行われる。感光体ドラム1上に形
成されたトナーの顕像は、その後、転写、定着工程を経
て画像として完成される。転写は転写紙もしくは中間転
写体の裏側に当接させたバイアス印加したローラもしく
はチャージャー等が配設される。
【0068】上述のように現像剤としての磁気特性管理
等のトナー補給をしていくことで、高画質な画像が得ら
れる。しかし、経時でキャリアが劣化していくと、地汚
れが増したり、高画像濃度が得られなくなり、高画質を
維持できない虞がある。そこで、トナー補給動作と連動
又は独立して、キャリアを使用済みキャリアの一部と入
れ替えて現像剤に補充するキャリア補充手段を設けるこ
とで、高画質を長期的に維持することができる。ても良
い。
【0069】図7は、キャリアとトナーの補給動作と連
動してキャリア補充するをおこなうキャリア補充手段を
備えた現像装置の概略構成図である。この現像装置4
は、現像装置内4の現像剤のトナー濃度を検知するトナ
ー濃度センサ41と、現像剤攪拌部材47の上方に配置
されるトナー補給口49、現像剤攪拌部材47の近傍の
現像ケーシング46には位置されるオーバーフロー孔9
0とを備えている。そして、トナー濃度センサ41の検
知結果に基づきトナー補給が必要と判断されたトナー補
給を行う際、トナー濃度センサで制御するレベルよりト
ナー濃度が非常に高い現像剤(キャリアを含むトナー)
をトナー補給口49より補給する。例えばトナー濃度セ
ンサで制御するレベルが40wt%の場合、補給トナー
のトナー濃度を95wt%とする。現像剤は一定容積以
上になるとオーバーフロー孔90からさ排出される。排
出される現像剤は、使用済みキャリアだけでなくトナー
と一緒に補給したばかりの新しいキャリアが直ちに排出
されることもありえる。しかしながら、キャリアが劣化
してキャリア寿命となる前に、少しずつ新キャリアと交
換することができる。また、図8に示すように、トナー
補給口49と別にキャリア補給口50を設け、トナー補
給制御と独立のタイミングで間歇的にキャリア補充して
も良い。この場合も、キャリア補充が行われ、現像剤が
一定容積以上になるとオーバーフロー孔90から排出
し、少しずつ新キャリアと交換することができる。この
ように、キャリア寿命に至る前に少しづつ新しいキャリ
アと入れ替えられるので、おおがかりな現像剤の交換が
不要になる。
【0070】また、何らかの異常により現像ローラ43
上にキャリアが付着してしまうと、感光体ドラム1への
キャリア付着がおこってしまう。このようなキャリア付
着を防止するために、現像ローラ43の表面付着したキ
ャリアを補足するキャリア補足手段を設ける。図9は、
キャリア捕集手段を設けた現像装置4の概略構成図であ
る。現像ローラ43に非接触・近接状態で内部に固定磁
石を有するキャリア捕集ローラ91と、キャリア捕集ロ
ーラ91上からキャリア除去しトナー供給ローラ44近
傍に戻すキャリアクリーングブレード92とを備えてい
る。このキャリア捕集ローラ91は磁力により、現像ロ
ーラ43上に形成した非磁性トナーからなるトナー層を
乱すことなく、キャリアのみを磁力で捕集する。さらに
捕集したキャリアをキャリアクリーングブレード92で
トナー供給ローラ44上の磁気ブラシに戻す。キャリア
捕集ローラ91表面の現像ローラ43に対向した磁束密
度は該磁極中央部で法線方向磁束密度で60mT以上と
することが好適である。
【0071】ところで、本発明者等は、低光量の露光光
量を高密度としてビーム径を絞って露光する手法を用い
て、いわゆる2値プロセスと称する画像形成装置を提案
してきた。ところが、このような画像形成装置において
は、露光光量をアップすることによる課題が存在する。
一つは高密度の光量のビーム径を絞ることは、光学設計
の余裕度が低減し、部品精度の向上が不可欠でコストが
上昇してしまう。更にもう一つの点は、露光光量が大き
いために感光体ドラム1に対する帯電・露光における、
通電電荷量アップによるいわゆる静電ハザードを受け
て、感光体ドラム1の寿命が短くなる要因の一つとな
る。そこで、本実施形態に係る画像形成装置において
は、感光体ドラム1の初期帯電電位を低くすることによ
って、露光光量も同時に低減する。これにより、汎用光
学部品を使用して高精細な潜像を形成することができ、
感光体ドラム1への静電ハザードを低減して、感光体ド
ラム1の長寿命化が可能になる。
【0072】また、本実施形態の現像装置4において
は、その現像特性におけるγ曲線(現像電位差に対する
現像量)をみると、その傾きが大きく、比較的低電位で
も現像し易くすぐに飽和できる。これは、現像ローラ4
3上のトナー坦持量を一定にして、ベタ画像で現像ロー
ラ43上の多くの割合のトナーを、効率良く現像に寄与
させることが比較的容易であることを示す。従って、小
径ドットを形成する場合も、トナーの帯電電位を低く抑
えることができ、従来の約半分の光量で、ドット潜像を
形成でき、均一なドット画像を形成できるようになる。
【0073】以上述べたように、本実施形態の画像形成
装置によれば、現像ローラ43上のトナー層が、均一、
緻密な1成分現像を行うので、感光体ドラム1上にざら
つき感がなく、高精細、高鮮鋭、地汚れ等のないトナー
像を形成することができる。また、小粒径のキャリアを
使用し、且つ高トナー濃度現像剤の磁化率の下限を保証
しているので、現像ローラ43及び感光体ドラム1への
キャリア付着を防止できるようになる。また、上記キャ
リアの空隙部分を除く単位体積当りの平均磁化率が、1
kOe磁場中で50emu/cc以上とする。このよう
に、キャリアの磁化率の下限保証することで、キャリア
に働く磁力の下限を保証でき、キャリアの付着を防止す
ることができる。また、上記キャリアが磁場中の動的電
気抵抗が10Ω以上の磁性粒子からなるものとする。
このように、キャリアが磁場中の動的電気抵抗の下限を
規定することで、この下限より小さい場合に発生するの
キャリアの静電誘導荷電の抑制して、キャリアに働く静
電気力を小さくする。よって、現像ローラ43および感
光体ドラム1へのキャリアの付着をさらに抑制すること
ができる。また、ドクターブレード45により現像剤量
が規制された直後のトナー供給ローラ44上の現像剤中
のトナーの、単位質量当りの平均帯電量の絶対値が、5
μc/g以上とする。このように、トナーの帯電電荷量
の下限を管理することで、トナーとキャリアとの静電気
力の下限を保証する。よって、キャリアからのトナーの
浮遊・遊離が防止され、トナー飛散を防止できるように
なる。また、トナー供給ローラ44上から現像ローラ4
3対して、電界作用による静電力で上記磁気ブラシ中の
トナーを受け渡す現像領域の最下流部の、トナー供給ロ
ーラ44の法線方向の磁束密度が60mT以上とする。
このように、トナー供給ローラ44の磁界強度の下限の
保証により、現像剤に働く磁力下限を保証する。よっ
て、現像ローラ43および感光体ドラム1へのキャリア
の付着を防止できるようになる。また、上記キャリアの
平均球形度が、0.8以上とする。これにより、キャリ
ア表面にトナーが引っかかり易い凹部が少なくなる。よ
って、トナースペントを防止し易くなる。また、トナー
の現像剤への補給動作と連動又は独立して、キャリアを
使用済みキャリアの一部と入れ替えて現像剤に補充する
キャリア補充手段としての、キャリア補給口50および
オーバーフロー孔90を設ける。キャリア補給口50よ
りキャリアを補給して、現像装置内の現像剤が一定容積
以上になるとオーバーフロー孔90から現像剤が少しず
つ排出する。これにより、少しずつ新キャリアと交換す
ることができる。このように、キャリア寿命に至る前に
少しづつ新しいキャリアと入れ替えられるので、おおが
かりな現像剤の交換が不要になる。また、現像ローラ4
3の表面に近接するように対向配置されて、現像ローラ
43表面に付着したキャリアを補足するキャリア補足手
段としてのキャリア補足ローラ91を設けた。トナー供
給ローラ44から現像ローラ43にキャリアが移って
も、キャリア補足ローラ91により直にこのキャリアを
磁力回収するので、感光体ドラム1へのキャリア付着を
防止することができる。よって、転写抜け、感光体の損
傷等のトラブルを防止できるようになる。また、現像ロ
ーラ43との間に形成されるトナーの供給ポテンシャル
(絶対値)が400V以下となるようにする。このよう
に、供給ポテンシャルをおさえることで、供給ポテンシ
ャルが過剰でキャリアが電荷注入によって逆極性に帯電
してしまうことを防止する。これにより、トナー担持体
へのキャリアの付着を防止する。また、現像ローラ43
と感光体ドラム1との間に形成される現像ポテンシャル
(絶対値)が400V以下となるようにする。たとえ、
トナー担持体にキャリアが付着した場合でも、現像ポテ
ンシャルをおさえることで、キャリアが電荷注入によっ
て逆極性に帯電し、感光体ドラム1上に付着してしまう
ことを防止する。また、キャリアの心材が樹脂と磁性粒
子とを混練した混合物から構成する。キャリアが小さ
く、且つ、磁性体のみのキャリアより柔らかいため、現
像ローラ44等に与えるストレスを低減することができ
る。よって、現像ローラ44の長寿命化ができる。ま
た、万が一、現像ローラ43、感光体ドラム1へキャリ
アが付着した場合でも、柔らかいため与えるダメージが
少なくてすむ。また、トナーの体積平均粒径を4〜9μ
mとする。これにより、高解像度の画像にも十分対応す
ることができるとともに、トナー飛散を抑制できる。ま
た、トナーを磁性トナーとする。これにより、トナーの
飛散、落ちをさらに抑制できる。また、トナー供給ロー
ラ44の表面線速が、900mm/sec以下とする。
これにより、トナーに働く遠心力を抑制でき、キャリア
飛散、落ち及び付着を抑制する。また、キャリアの芯材
が、MO・Fe(Mは2価の金属イオン)の組成
を持つ一群のフェライトからなるものとする。このよう
な材料を用いることで、キャリア芯材の特性を安定にで
き、キャリア特性を安定化することができる。また、キ
ャリア補足ローラ91により現像ローラ44上から補足
したキャリアをトナー供給ローラ44上の現像剤に戻す
ものである。これにより、キャリアの消費を防止でき
る。また、トナー供給ローラ44とドクターブレード4
5との間隙を400μm以下とする。これにより、現像
ローラ上トナー薄層特性安定化することができる。ま
た、トナー供給ローラ44とドクターブレード45とが
互いに近接する方向の圧力を受けるようにする。これに
より、現像ローラ上トナー薄層特性安定化することがで
きる。また、トナー供給ローラ44とドクターブレード
45との間隔を一定に保つ間隙保持部材としてのスペー
サ42を設けたものである。これにより、簡易な構成で
現像ローラ上トナー薄層特性安定化することができる。
【0074】
【発明の効果】請求項1乃至20の発明によれば、現像
時におけるトナー飛散を防止でき、且つ現像時における
潜像担持体へのキャリアの付着を防止できる。よって、
トナー濃度不足やトナー濃度変化の少ない緻密で滑らか
且つ地肌汚れの無い高品質なトナー像を得ることができ
るという優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用されるプリンタの概略構成図。
【図2】上記プリンタで用いられる現像装置を示す概略
構成図。
【図3】上記現像装置で用いられる現像剤のトナーの一
例を示す概略図。
【図4】上記現像装置で用いられる現像剤のキャリアの
一例を示す概略図。
【図5】従来の現像装置で用いられる現像剤のキャリア
の一例を示す概略図。
【図6】上記現像装置で用いられる現像剤の一例を示す
概略図。
【図7】上記現像装置のキャリア補充手段の一例をしめ
す概略図。
【図8】上記現像装置のキャリア補充手段の他の例をし
めす概略図。
【図9】上記現像装置のキャリア捕集手段の他の例をし
めす概略図。
【図10】(a)上記現像装置で用いられる現像剤のキ
ャリアの経時での状態示す説明図。 (b)従来の現像装置で用いられる現像剤のキャリアの
経時での状態示す説明図。
【符号の説明】
1 感光体ドラム 2 帯電装置 4 現像装置 5 転写装置 6 定着装置 7 クリーニング装置 8 除電ランプ 11 トナー 12 キャリア 13 2成分現像剤 41 トナー濃度センサ 42 スペーサ 43 現像ローラ 44 トナー供給ローラ 45 ドクターブレード 46 現像ケーシング 47 攪拌・搬送部材 48 固定磁石 49 トナー補給口 50 キャリア補給口 90 オーバーフロー孔 91 キャリア捕集ローラ 92 キャリアクリーングブレード P 記録紙
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03G 9/08 G03G 9/10 9/083 15/06 101 9/10 15/09 A 9/107 15/08 507L 15/06 101 507C 15/09 507A 9/10 321 331 9/08 101 (72)発明者 後藤 一雄 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 池口 弘 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 Fターム(参考) 2H005 AA02 BA02 BA03 BA15 EA01 EA02 EA05 EA10 FA01 FA02 2H031 AC04 AC20 AC34 AC42 BA06 BA08 BA09 BC00 CA07 2H073 AA10 BA02 BA13 BA43 CA03 2H077 AA39 AB15 AC04 AC12 AD02 AD06 AD13 AD18 AD35 AE06 CA01 CA11 CA15 CA19 DA10 DA42 EA01 EA13

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】磁界発生手段を備え、トナーとキャリアと
    を含む現像剤を担持して搬送する現像剤担持体と、該現
    像剤担持体上の現像剤量を規制する現像剤量規制部材
    と、該現像剤担持体に対向して回動するトナー担持体と
    を備え、該現像剤量規制部材により量が規制された現像
    剤を磁気ブラシ状に形成し、該現像剤担持体と該トナー
    担持体との間に電界を形成して、該磁気ブラシ状の現像
    剤中のトナーを上記トナー担持体上に転移・担持させ、
    該トナー担持体上に転移・担持したトナーで潜像担持体
    上の潜像を現像する現像装置において、 上記キャリアの体積平均粒径が上記トナーの体積平均粒
    径以下であり、上記現像剤量規制部材により現像剤層圧
    量が規制された直後の上記トナー供給部材上に供給され
    た現像剤のキャリア表面のトナー被覆率が100%以下
    であり、上記現像剤の空隙部分を除く単位体積当りの平
    均磁化率が50emu/cc以上になるように、上記現
    像剤のトナーとキャリアとの割合を制御する制御手段を
    有していることを特徴とする現像装置。
  2. 【請求項2】潜像担持体の表面を一様に帯電し画像情報
    に基づいて露光することにより該潜像担持体上に潜像を
    形成し、現像剤を磁力により担持する現像剤担持体の表
    面に、トナーとキャリアとを含む現像剤を担持させ、現
    像剤規制部材により現像剤担持体の表面の現像剤量を規
    制した後、現像剤担持体上に現像剤を磁気ブラシ状に形
    成し、該現像剤担持体に対向して回動するトナー担持体
    との間に電界を形成して、該電界により上記磁気ブラシ
    状の現像剤中のトナーを上記トナー担持体上に転移・担
    持させ、該トナー担持体上に転移・担持したトナーで該
    潜像担持体上の潜像をトナー像化した後、該潜像担持体
    上のトナー像を転写材に転写する画像形成方法におい
    て、 上記磁性キャリアの体積平均粒径が上記トナーの体積平
    均粒径以下であり、上記現像剤量規制部材により現像剤
    量が規制された直後の上記現像剤担持体上に供給された
    現像剤のキャリア表面のトナー被覆率が100%以下で
    あり、上記現像剤の空隙部分を除く単位体積当りの平均
    磁化率が50emu/cc以上になるように、上記現像
    剤のトナーとキャリアとの割合を制御する制御して画像
    形成をおこなうことを特徴とする画像形成方法。
  3. 【請求項3】潜像担持体と、該潜像担持体の表面を一様
    に帯電し画像情報に基づいて露光することにより該潜像
    担持体上に潜像を形成する潜像形成手段と、磁界発生手
    段を備え、磁界発生手段を備え、トナーとキャリアとを
    含む現像剤を担持して搬送する現像剤担持体と、該現像
    剤担持体上の現像剤量を規制する現像剤量規制部材と、
    該現像剤担持体に対向して回動するトナー担持体とを備
    え、該現像剤量規制部材により量が規制された現像剤を
    磁気ブラシ状に形成し、該現像剤担持体と該トナー担持
    体との間に電界を形成して、該磁気ブラシ状の現像剤中
    のトナーを上記トナー担持体上に転移・担持させ、該ト
    ナー担持体上に転移・担持したトナーで潜像担持体上の
    潜像を現像してトナー像化する現像手段と、該潜像担持
    体上のトナー像を転写材に転写する転写手段とを備えた
    画像形成装置において、 上記キャリアの体積平均粒径が上記トナーの体積平均粒
    径以下であり、上記現像剤量規制部材により現像剤層圧
    量が規制された直後の上記現像剤担持体上に供給された
    現像剤のキャリア表面のトナー被覆率が100%以下で
    あり、上記現像剤の空隙部分を除く単位体積当りの平均
    磁化率が50emu/cc以上になるように、上記現像
    剤のトナーとキャリアとの割合を制御する制御手段を有
    する現像装置を使用して画像形成をおこなうことを特徴
    とする画像形成装置。
  4. 【請求項4】請求項1の現像装置において、上記キャリ
    アの空隙部分を除く単位体積当りの平均磁化率が、1k
    Oe磁場中で50emu/cc以上であることを特徴と
    する現像装置。
  5. 【請求項5】請求項1または4の現像装置において、上
    記キャリアが、磁場中の動的電気抵抗が10Ω以上の
    磁性粒子からなることを特徴とする現像装置。
  6. 【請求項6】請求項1、4または5の現像装置におい
    て、上記現像剤量規制部材により現像剤量が規制された
    直後の上記現像剤担持体上の現像剤中のトナーの、単位
    質量当りの平均帯電量の絶対値が、5μc/g以上であ
    ることを特徴とする現像装置。
  7. 【請求項7】請求項1、4、5または6の現像装置にお
    いて、上記現像剤担持体から上記トナー担持体に対し
    て、電界作用による静電力で上記磁気ブラシ中のトナー
    を受け渡す現像領域の最下流部の、該現像剤担持体の法
    線方向の磁束密度が、60mT以上であることを特徴と
    する現像装置。
  8. 【請求項8】請求項1、4、5、6または7の現像装置
    において、上記キャリアの平均球形度が、0.8以上で
    あることを特徴とする現像装置。
  9. 【請求項9】請求項1、4、5、6、7または8の現像
    装置において、上記トナーの上記現像剤への補給動作と
    連動又は独立して、上記キャリアを使用済みキャリアの
    一部と入れ替えて上記現像剤に補充するキャリア補充手
    段を有していることを特徴とする現像装置。
  10. 【請求項10】請求項1、4、5、6、7、8または9
    の現像装置において、上記トナー担持体の表面に近接す
    るように対向配置されて、該トナー担持体の表面に付着
    したキャリアを補足するキャリア補足手段を有している
    ことを特徴とする現像装置。
  11. 【請求項11】請求項1、4、5、6、7、8または9
    または10の現像装置において、上記トナーの現像又は
    供給ポテンシャル(絶対値)が、400V以下であるこ
    とを特徴とする現像装置。
  12. 【請求項12】請求項1、4、5、6、7、8、9また
    は11の現像装置において、上記キャリアの心材が樹脂
    と磁性粒子とを混練した混合物からなることを特徴とす
    る現像装置。
  13. 【請求項13】請求項1、4、5、6、7、8、9、1
    0、11または12の現像装置において、上記トナーの
    体積平均粒径が、4〜9μmであることを特徴とする現
    像装置。
  14. 【請求項14】請求項1、4、5、6、7、8、9、1
    0、11、12又は13の現像装置において、上記トナ
    ーが磁性トナーであることを特徴とする現像装置。
  15. 【請求項15】請求項7の現像装置において、上記現像
    剤担持体の表面線速が、900mm/sec以下である
    ことを特徴とする現像装置。
  16. 【請求項16】請求項8または12の現像装置におい
    て、上記キャリアの芯材が、MO・Fe (Mは2
    価の金属イオン)の組成を持つ一群のフェライトからな
    ることを特徴とする現像装置。
  17. 【請求項17】請求項10の現像装置において、上記キ
    ャリア補足手段により補足したキャリアを、上記現像剤
    に戻すことを特徴とする現像装置。
  18. 【請求項18】請求項1、4、5、6、7、8、9、1
    0、12、13、14、15、16または17の現像装
    置において、上記現像剤担持体と上記現像剤量規制部材
    との間隙を400μm以下にしたことを特徴とする現像
    装置。
  19. 【請求項19】請求項18の現像装置において、上記現
    像剤担持体と上記現像剤量規制部材とが互いに近接する
    方向の圧力を受けるよう構成したことを特徴とする現像
    装置。
  20. 【請求項20】請求項19の現像装置において、上記現
    像剤担持体と上記現像剤量規制部材との間隔を一定に保
    つ間隙保持部材を設けたことを特徴とする現像装置。
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