JP3020287B2 - 現像方法 - Google Patents

現像方法

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JP3020287B2
JP3020287B2 JP3009183A JP918391A JP3020287B2 JP 3020287 B2 JP3020287 B2 JP 3020287B2 JP 3009183 A JP3009183 A JP 3009183A JP 918391 A JP918391 A JP 918391A JP 3020287 B2 JP3020287 B2 JP 3020287B2
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裕之 迫
浩二 本田
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三田工業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真法における現
像方法に関するもので、より詳細には実効電位差が小さ
い感光体に対して、多重細線の再現に際して各線毎の線
幅が一定で、所謂先端欠けや後端欠けが防止された高画
質画像の形成を可能とする現像方法に関する。
【0002】
【従来の技術】キャリヤとトナーとを含有する二成分系
現像剤は商業的な電子写真複写機に広く使用されてお
り、電荷像の現像に際しては、この現像剤の磁気ブラシ
を内部に磁極を備えた現像スリーブ上に形成し、この磁
気ブラシを電荷像を有する感光体と摺擦させてトナー像
を形成している。
【0003】この現像条件の設定等については、既に多
くの提案がなされており、例えば特開昭59−1726
60号公報には、フェライトキャリヤと顕電性トナーと
から成る二成分系現像剤を使用し、トナー濃度、感光体
ドラム/現像スリーブ周速比及び現像スリーブ内の主極
角度を一定の範囲に設定することにより、高濃度で階調
性に優れた画像を得ることが記載されている。また、特
開昭61−118767号公報には、二成分現像剤を用
いる現像に際して、表面電位、D−S間(感光体ドラム
−現像スリーブ間)距離及び磁性キャリヤ抵抗値を一定
の範囲に選定することにより、画像ムラのない高画質画
像を得ることが示されている。
【0004】本出願人は、先に特願平1ー107331
号において、実際の現像に際して現像剤磁気ブラシと感
光面との接触状態は、この磁気ブラシにコロジオンを注
加することにより固定した後、これを走査型電子顕微鏡
写真に撮影することにより、容易に知り得ること;及び
このようにして測定した感光体面積当りのキャリヤ接触
個数(n,個/mm 2 )と、現像長さ(L)との積とし
て定義される頻度(k)を一定の範囲に設定することに
より、先端欠け後端欠けの発生を防止して、高品質の画
像が得られることを提案している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、アモル
ファスシリコン感光体や、有機感光体(OPC)のよう
な現像域での実効電位の低い感光体を使用した場合、従
来の現像条件では、未だ形成される画像の濃度や、品質
の点で未だ欠点があることが分かった。即ち、現像域で
の実効電位が小さい感光体に対して、通常の現像材(帯
電量が20乃至40μC/g)を使用すると、画像濃度
が著しく低下するのを免れない。一方、所定の画像濃度
を維持するために、帯電量の低い現像剤を使用すると、
尾引きを発生したり、細線再現性が低下するなど、画像
品質が劣化する傾向が著しくなる。
【0006】従って、本発明の目的は、現像域での実効
電位が小さい感光体に対しても、高い画像濃度と優れた
画像品質とを有するトナー像を形成し得る二成分磁性現
像方法を提供することにある。本発明の他の目的は、現
像域での実効電位が小さく、従って使用するトナーの帯
電量が比較的低い場合にも、尾引きや濃度斑の発生が少
なく、細線再現性に優れた現像方法を提供するにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明では、上記問題を
解決するため、トナーとキャリヤとから成る現像剤を現
像スリーブ上に支持し、静電像を有するドラム上に搬送
し、静電像を現像する二成分系磁性現像方法において、
現像剤中のトナーの抵抗率を3×10 9 乃至1×10 11
Ω・cmとし、トナーの帯電量を絶対値で5乃至15μ
C/gとし、且つ現像ニップ幅内でドラムに接触するキ
ャリヤの密度分布がニップ幅のほぼ最近接位置に極大値
があり、且つニップ幅最近接位置近傍で実質上一山分布
となるように現像条件を設定する。
【0008】
【作用】本発明では先ず、現像域での実効電位が小さい
場合にも、所定の画像濃度を維持するために、トナーの
帯電量を絶対値で5乃至15μC/gとする。現像剤の
トナー帯電量が絶対値で5μC/g未満では、トナー飛
散が発生し、後述するトナー抵抗率やキャリヤ密度分布
を本発明範囲内に維持したとしても、画質が劣化する。
一方、トナー帯電量が絶対値で15μC/gを越える
と、画像濃度が低下する。
【0009】次に、細線再現性を向上させるために、ト
ナーの抵抗率を3×10 9 乃至1×10 11 Ω・cmとす
る。トナーの抵抗率が3×10 9 Ω・cm未満では、細
線再現性の悪い画像となり、トナーの抵抗率が1×10
11 Ω・cmを越えると、エッジ効果が強く、画像濃度も
低下する。
【0010】本発明では更に、尾引き(前引き)や濃度
斑を発生させないために、現像ニップ幅内でドラムに接
触するキャリヤの密度分布がニップ幅のほぼ最近接位置
に極大値があり、且つニップ幅最近接位置近傍で実質上
一山分布となるように現像条件を設定する。本明細書に
おいて、現像ニップ幅内でドラムに接触するキャリヤの
密度分布は次の方法で測定される。
【0011】(密度分布の測定) 感光体ドラム、現像スリーブ、及び現像剤を、全て実機
で運転する現像条件に設定した後、若干馴染み運転(エ
ージング)を行う。機械停止後に現像剤が動かないよう
に、D−S間にコロジオン溶液等を流し込み、D−S間
の現像剤を固定させる。それが固まった後、ニップ幅全
域の現像剤を取り出し、走査型電子顕微鏡写真により撮
影し、ドラムに接しているキャリヤ個数を数えて密度分
布を算出する。密度分布の算出は、固定された現像剤の
帯状物を、ドラム軸方向に1mm幅に区画し、更に最近
接位置を中心として、ドラムの上流側及び下流側に順次
1mmの間隔で区分し、面積1mm 2 の各区分のキャリ
ヤの密度を出す。区分は、上流側に、+1、+2、…、
下流側に、−1、−2、…で示す。
【0012】図1は、本発明の現像条件内にあるキャリ
ヤ密度分布を示す線図であり、A及びBは測定時点を変
えて測定した分布曲線である。これらの分布曲線から、
本発明の現像条件では、常に、現像ニップ幅内でドラム
に接触するキャリヤの密度分布がニップ幅のほぼ最近接
位置に極大値があり、且つニップ幅最近接位置近傍で実
質上一山分布となり、しかもこの現像条件では、尾引き
や現像濃度斑が有効に防止されることが、後述する実施
例から明かである。一方、図2は、本発明の範囲外の現
像条件でのキャリヤ密度分布を示す線図であり、A及び
Bは測定時点を変えて測定した分布曲線である。これら
の分布曲線から、本発明外の現像条件では、常に、現像
ニップ幅内でドラムに接触するキャリヤの密度分布が、
ニップ幅のほぼ最近接位置以外に極大値があり、且つニ
ップ幅最近接位置近傍で実質上二山分布となり、しかも
この現像条件では、尾引きや現像濃度斑が発生すること
が、後述する比較例から明かである。
【0013】本発明範囲外での現像条件で、尾引き(前
引き)が発生するのは、次のメカニズムによるものと認
められる。 a.この現像条件では、ニップ幅の最近接位置よりも上
流側で穂が最大に立つ。これは、穂切り寸法が大きいこ
と、現像剤搬送量が過大であること、及び主極角度が上
流側に大きいことが関連している。 b.最近接位置よりも上流側で最大穂立ちをすると、こ
れから更に間隔が狭くなるD−S間を現像剤が通り難く
なる。 c.D−S間に入りきらなかった分の穂は現像域上方に
溜まってしまう。そのため、この部分の現像剤密度(圧
力)が大きくなっていく。 d.現像剤がある程度溜まって圧力が高くなると、現像
剤がD−Sを一気に抜けてしまう。 e.以上の過程が反復され、現像圧力強弱が反復して生
じる。 f.この現像圧力の強弱の変動により、一度静電潜像上
に乗ったトナーが前方に掻き飛ばされ、前引き(複写物
からいえば尾引き)となる。 g.また、現像圧力の強弱変動が反復して生じるため、
ベタ部画像に横筋状濃度斑が発生する。
【0014】これに対して、本発明の現像条件では、キ
ャリヤ密度で示される現像剤密度の分布が一山分布でし
かもこの分布の極大値がほぼニップ幅の最近接位置に位
置しているため、現像域上方に溜まりを生じることな
く、D−S間を現像剤がスムースに通り抜け、現像圧力
の強弱の変動を生じないため、前引き(尾引き)や、濃
度斑の発生が有効に防止されることになる。
【0015】
【発明の好適態様】本発明に用いる磁気ブラシ現像方法
を説明するための第3図において、多数の極磁10
(N,S)を備えたマグネットロール11がアルミニウ
ムの如き非磁性材料から成る現像スリーブ12内に収容
されている。この現像スリーブ12から微小間隙、即ち
距離dD-S をおいて、基体13とその上に設けられた電
子写真感光層14とから成る感光ドラム15が設けられ
ている。現像スリーブ12及び感光ドラム15は機枠
(図示せず)に回転可能に支持されており、ニップ位置
における移動方向(矢印)が同方向(回転方向は互いに
逆方向)となるように駆動される。
【0016】現像スリーブ12は現像器16の開口部に
位置しており、この現像器16の内部には二成分系現像
剤(即ち、トナーと磁性キャリヤとの混合物)18の混
合攪拌器17が設けられ、その上方にはトナー19が供
給するためのトナー供給機構20が設けられている。二
成分系現像剤18は攪拌器17で混合されてトナーが摩
擦電荷を得た後、現像スリーブ12に供給されて、その
表面に磁気ブラシ21を形成する。この磁気ブラシ21
は穂切機構22により穂立長を調節され、電子写真感光
層14とのニップ位置、即ち現像領域迄搬送され、感光
層14上に静電潜像をトナー19で現像して可視像を形
成する。
【0017】(現像剤) 本発明では、トナーとして、抵抗率が3×10 9 乃至1
×10 11 Ω・cm、特に5×10 9 乃至5×10 10 Ω・
cm、及び帯電量が絶対値で5乃至15μC/g、特に
8乃至13μC/gの範囲にあるものを用いる。トナー
の抵抗率は、用いる定着用樹脂媒質の抵抗率と、配合す
る導電剤の種類、配合量及び表面における分散構造とに
依存する。即ち、用いる定着用樹脂媒質の抵抗率が高く
なればトナーの抵抗率も高くなる。また、配合する導電
剤の導電性がよくなれば、トナーの抵抗率が低くなり、
配合量が多くなるにつれて、トナーの抵抗率が低くな
り、導電剤がトナーの表面に多く分布するようになれ
ば、やはりトナーの抵抗率は低くなる。一方、トナーの
帯電量は、トナーの粒径乃至比表面積、トナーの抵抗
率、定着媒質中の極性基の種類及び濃度等に依存する。
即ち、トナーの粒径が微細になり、或いはその比表面積
が増大するほど帯電量は増大する。また、トナーの抵抗
率が減少すると、電荷のリークが生じる結果として、帯
電量が減少する。定着媒質中の極性基の種類は、帯電に
より生じる電荷極性を制御すると共に、電荷量にも重大
な影響をもたらし、一方、その濃度は、帯電時にトラッ
プされる電荷量とリークする電荷量との両方に関係す
る。
【0018】本発明に用いるトナーは、通常のトナーに
比して、高抵抗及び低帯電量のトナーということがで
き、上述した基準の基に、トナー構成素材の種類及び配
合量を選択する。その基準の一例は次の通りである。 a.定着用樹脂媒質として、抵抗率の比較的高いものを
使用する。 b.導電剤の配合量を少なくする。 c.導電剤がトナー中に十分分散するように、導電剤と
樹脂との組み合わせを選択し(例えばブリードアウトを
利用し)、混練条件を選ぶ。 d.トナーの粒径を大きくし、或いはその比表面積を小
さくするが、解像度との関係で一定限度がある。 e.定着媒質中の極性基(樹脂中のものと添加する電荷
制御剤のものとの両方)の濃度を、帯電時にトラップさ
れる電荷量とリークする電荷量との関連で一定範囲に選
ぶ。
【0019】定着用樹脂媒質としては、スチレン系樹
脂、アクリル系樹脂或いはスチレン−アクリル系共重合
体樹脂が一般に使用される。これらの樹脂に用いる、ス
チレン系単量体としては、スチレン、ビニルトルエン、
α−メチルスチレン、α−クロルスチレン、ビニルキシ
レン等やビニルナフタレン等を挙げることができる。こ
の中でも、スチレンが好適である。一方、アクリル系単
量体としては、エチルアクリレート、メチルメタクリレ
ート、ブチルアクリレート、ブチルメタクリレート、2
−エチルヘキシルアクリレート、2−エチルヘキシルメ
タクリレート、2−ヒドロキシエチルアクリレート、3
−ヒドロキシプロピルメタクリレート、2−アミノエチ
ルアクリレート、N−アミノエチルアミノエチルメタク
リレート、アクリル酸、メタクリル酸等である。アクリ
ル系単量体としては、上述したものの他に他のエチレン
系不飽和カルボン酸乃至その無水物、例えば無水マレイ
ン酸、フマル酸、マレイン酸、クロトン酸、イタコン酸
等を用いることもできる。
【0020】スチレン−アクリル系共重合体樹脂は、樹
脂媒質として好適なものの一つであり、スチレン系単量
体(A) とアクリル系単量体(B) とは、A:B=50:5
0乃至90:10、特に60:40乃至85:15の範
囲とするのがよい。また、用いる樹脂は、一般に0乃至
25の酸価を有するのが好ましい。また、定着性の見地
から50乃至65℃のガラス転移温度(Tg)を有するの
がよい。
【0021】電荷制御剤としては、それ自体公知の任意
の電荷制御剤、例えば、ニグロシンベース(CI50415)、オ
イルブラック(CI26150)、スピロンブラック等の油溶性
染料や、1:1型或いは2:1型金属錯塩染料、ナフテ
ン酸金属塩、脂肪酸や石鹸、樹脂酸石鹸等が使用され
る。
【0022】樹脂中の極性基及び/または電荷制御剤中
の極性基は、トナーに所望の帯電極性を与えるような種
類である。
【0023】樹脂中に含有させる着色剤としては、次に
示す無機又は有機の顔料や染料等が単独又は2種以上の
組合せで使用される。ファーネスブラック、 チャンネ
ルブラック等のカーボンブラック;四三酸化鉄等の鉄
黒;ルチル型又はアナターゼ型等の二酸化チタン;フタ
ロシアニンブルー;フタロシアニングリーン;カドミウ
ムイエロー;モリブデンオレンジ;ピラゾロンレッド;
フアストバイオレットB等を例示することができる。
【0024】トナー粒子の粒径は、コールターカウンタ
ーで測定した粒径が体積基準メジアン径で8乃至16μ
m 、特に10乃至14μm の範囲にあるのがよく、また
粒子径状は溶融混練・粉砕法で製造された不定形のもの
でも、また分散乃至懸濁重合法で製造された球状のもの
でもよい。
【0025】磁性キャリヤとしては、フェライトキャリ
ヤ、鉄粉キャリヤ等任意のものが使用されるが、本発明
のキャリヤ分布構造を形成させ、現像剤がD−S間を通
り易くするには、飽和磁化が、一定の範囲、40乃至7
0emu/g 、特に45乃至65emu/g の範囲にあるのが望
ましい。磁性キャリヤとしては、上記条件を満足するフ
ェライトキャリヤ、特に球状のフェライトキャリヤが好
適なものであり、その粒径は20乃至140μm 、特に
50乃至100μm の範囲にあることが望ましい。
【0026】フェライトとして従来、例えば酸化鉄亜鉛
(ZnFe2 4 )、酸化鉄イットリウム(Y3 Fe5
12)、酸化鉄カドミウム(CdFe2 4 )、酸化鉄
ガドリニウム(Gd3 Fe2 12)、酸化鉄銅(CuF
2 4 )、酸化鉄鉛(PbFe2 12)、酸化鉄ニッ
ケル(NiFe2 4 )、酸化鉄ネオジウム(NdFe
3 )、酸化鉄バリウム(BaFe1219)、酸化鉄マ
グネシウム(MgFe2 4 )、酸化鉄マンガン(Mn
Fe2 4 )、酸化鉄ランタン(LaFeO3)等の1
種或いは2種以上から成る組成の焼結フェライト粒子が
使用されており、特にCu,Zn,Mg,MnおよびN
iから成る群より選ばれた金属成分の少なくとも1種、
好適には2種以上含有するソフトフェライト、例えば銅
−亜鉛−マグネシウムフェライトが使用されているが、
これらのフェライトの内、前記条件を満足するものを用
いる。フェライトキャリヤの電気抵抗は、その化学的組
成によって変動するのは勿論であるが、その粒子構造や
製造方法或いはコーティングの種類や厚みによっても変
動する。一般に、その体積固有抵抗は1×10 10 乃至5×
10 11 Ω・cm、特に4×10 10 乃至1×10 11 Ω・cmの範囲に
あるのがよい。
【0027】トナーと磁性キャリヤとの混合比率は、上
記トナー及び磁性キャリヤの物性によっても相違するが
重量比で一般に1:99乃至10:90、特に2:98
乃至5:95の範囲内にあることが望ましい。また、現
像剤全体としての電気抵抗率は、5×10 9 乃至5×
10 Ω・cm、特に1×10 10 乃至4×10 10 Ω・cmの範
囲にあることが本発明の目的に好ましい。
【0028】(現像条件)本発明の現像条件を満足する
ためには、 a.D−S間距離が最も狭いニップ幅最近接位置近傍で
最も穂立ちがよくなるようにする。 b.D−S間距離に比して、現像剤供給量を見合った量
として、現像剤の現像域上流側での溜まりを無くし或い
は少なくする。の何れか一方或いは両方が満足されるよ
うにする。上記条件aを満足させるには、磁角α、即ち
ニップ幅最近接位置から主極の軸への角度を低く(小さ
く)するのが有効であり、この磁角αは、一般に0乃至
12度、特に3乃至8度の範囲とする事が好ましい。
【0029】一方、上記条件bを満足するようにするに
は、D−S間距離を大きくするか、穂切り寸法を小さく
するのがよいが、勿論D−S間距離を過度に大きくした
り、穂切り寸法を過度に小さくすると、現像濃度が低下
するので、最適範囲がある。一般に、D−S間距離、即
ちdD-S は0.5乃至3.0mm,特に0.7乃至1.
7mm、穂切り寸法dBは、0.5乃至3mm、特に
0.6乃至1.7mmで、dD-S /dBの値が0.5乃
至1.2、特に0.7乃至1と成るようにするのがよ
い。
【0030】また、式 式中、Nip は感光体表面における現像剤のニップ巾
(mm) であり、VS は現像スリーブの移動速度(mm/se
c)であり、Vd は感光体表面の移動速度(mm/sec)で
ある、で規定される現像長さLは、キャリヤ密度分布に
関係すると共に、画像濃度にも関係する。本発明におい
て、現像長さLは、4乃至35mm、特に4乃至20mmと
なるように、ニップ幅(Nip)及び現像スリーブ周速(V
S)、並びにドラム周速(Vd)を定めるのがよい。この内
でも現像ニップ幅(Nip)は一般に1乃至15mm、特に2
乃至8mmの範囲とするのがよい。
【0031】また、本発明では、下記式 式中、fは現像スリーブの回転数(回/秒)を表わ
し、mは磁性キャリヤの飽和磁化(e.m.u/g)を表わし、
Hは現像スリーブ内の磁極の磁束密度(ガウス)を表わ
すを満足するように現像条件を設定することが好まし
い。現像スリーブ内の磁極は、キャリヤ引きを生じない
範囲で、磁束密度の比較的小さいものを用いるのがよ
く、一般に400乃至1500ガウス、特に550乃至
1000ガウスのものを用いるのがよい。現像スリーブ
の回転数を比較的大きくすることも有効であり、一般に
スリーブ径にもよるが1.50乃至5.00回/秒の範
囲が適当である。
【0032】感光体としては、従来電子写真法に使用さ
れている感光体、例えばセレン感光体、非晶質シリコン
感光体、酸化亜鉛感光体、セレン化カドミウム感光体、
硫化カドミウム感光体、各種有機感光体等が全て使用さ
れるが、本発明は実効電位差の小さい感光体に特に有効
である。
【0033】他の現像条件として、現像スリーブと感光
体導電性基体との間に印加するバイアス電圧は、平均電
界強度が100乃至1000V/mm、特に125乃至5
00V/mmの範囲となるようなものが好ましい。
【0034】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいて説明する。 現像剤A スチレンアクリル樹脂 100重量部 カーボンブラック(三菱化成社製、商品名MA−100) 6重量部 低分子量ポリプロピレン(三洋化成社製、商品名ビスコール550P) 1重量部 アゾ化合物の金属錯塩化合物 1重量部 上記処方によりなる各成分を混合し、溶融混練した後、
ジェットミルで粉砕し、分級を行って平均12μmの粉
末を得た。上記粉末100重量部に対して、疎水性シリ
カ(日本アエロジル社製、商品名R972)0.8重量
部を用いて、ヘンシェルミキサーで表面処理を行いトナ
ーを得た。上記トナー5重量部と、シリコン樹脂コート
したフェライトキャリア(パウダーテック社製、商品名
F97)95重量部を混合して現像剤を作製した。
【0035】現像剤B 粉末の作製において、カーボンブラックを6重量部に代
えて3重量部とし、トナーの作製において、疎水性シリ
カを0.8重量部に代えて0.3重量部としたこと以外
は現像剤Aと同様にして現像剤を作製した。
【0036】現像剤C 粉末の作製において、カーボンブラックを6重量部に代
えて5重量部とし、トナーの作製において、疎水性シリ
カを0.8重量部に代えて1.0重量部としたこと以外
は現像剤Aと同様にして現像剤を作製した。
【0037】現像剤D 粉末の作製において、カーボンブラック6重量部に代え
てフタロシアニン顔料(青色顔料)10重量部とし、ア
ゾ化合物の金属錯塩化合物に代えてサリチル酸金属化合
物を用いたこと以外は現像剤Aと同様にして現像剤を作
製した。
【0038】現像剤E 現像剤の作製において、シリコン樹脂コートしたフェラ
イトキャリヤ95重量部に代えてアクリル樹脂コートし
たフェライトキャリア95重量部としたこと以外は現像
剤Aと同様にして現像剤を作製した。
【0039】現像剤F 現像剤の作製において、シリコン樹脂コートしたフェラ
イトキャリア95重量部に代えてアクリル樹脂コートし
たフェライトキャリア95重量部としたこと以外は現像
剤Bと同様にして現像剤を作製した。
【0040】現像剤G 粉末の作製において、カーボンブラックを6重量部に代
えて10重量部としたこと以外は現像剤Aと同様にして
現像剤を作製した。
【0041】現像剤H 粉末の作製において、カーボンブラックを6重量部に代
えて2重量部とし、アゾ化合物の金属錯塩化合物を1重
量部に代えて3重量部としたこと以外は現像剤Aと同様
にして現像剤を作製した。
【0042】[物性評価] トナーの帯電量:ブローオフ法により測定。 トナーの抵抗率:電極面積が2.27cm 2 で、電極間
距離が0.5mmの平行平板電極型の測定装置を使用
し、空隙率25%にトナーを充填し、ピーク〜ピークが
+1Vから−1Vの交流電圧を印加して測定。上記結果
を表1に示す。
【0043】
【表1】
【0044】実施例1乃至実施例4、比較例1乃至比較
例5 (キャリア密度の分布のピーク数)電子写真複写機DC
−1657(三田工業株式会社製)にて、表1に示す現
像剤A乃至Hの各現像剤を用い、感光体の種類及び現像
条件(感光体ドラム−現像スリーブ間距離dD-S 、主極
角度α、穂切寸法dB、バイアス電位)を表2に示すよ
うに設定し、複写画像を得た後、機械を停止させ、現像
剤が動かないように、感光体ドラム−現像スリーブ間に
コロジオン溶液を流し込み、感光体ドラム−現像スリー
ブ間の現像剤を固定させる。それが固まった後、ニップ
幅全域の現像剤を取出し、走査型電子顕微鏡写真により
撮影し、ドラムに接しているキャリア個数を数えて密度
分布を算出し、そのピーク数を数えた。 (実効電位差の測定)上記のような各条件に設定された
電子写真複写機DC−1657(三田工業株式会社製)
を用い、帯電後の感光体の表面電位を測定した後、実効
電位差を算出した。 実効電位差=感光体の表面電位−バイアス電位 (画像濃度:ID)得られた複写画像を用い、東京電色
社製のTC−6D型機で測定。 (画質)得られた複写画象を用い、目視にて判断。上記
測定結果を表3に示す。
【0045】
【表2】
【0046】
【表3】
【0047】
【発明の効果】本発明によれば、トナーとキャリヤとか
ら成る現像剤を現像スリーブ上に支持し、静電像を有す
るドラム上に搬送し、静電像を現像する二成分系磁性現
像方法において、現像剤中のトナーの抵抗率を3×10
9 乃至1×1011Ω・cmとし、トナーの帯電量を絶対
値で5乃至15μC/gとし、且つ現像ニップ幅内でド
ラムに接触するキャリヤの密度分布がニップ幅のほぼ最
近接位置に極大値があり、且つニップ幅最近接位置近傍
で実質上一山分布となるように現像条件を設定すること
じより、現像域での実効電位が小さい感光体に対して
も、高い画像濃度と優れた画像品質とを有するトナー像
を形成することができ、現像域での実効電位が小さく、
従って使用するトナーの帯電量が比較的低い場合にも、
尾引きや濃度斑の発生が少なく、細線再現性に優れた現
像方法を提供することができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の現像条件内にあるキャリヤ密度分布を
示す線図である。
【図2】本発明の範囲外の現像条件でのキャリヤ密度分
布を示す線図である。
【図3】磁気ブラシ現像方法を説明するための側面配置
図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 15/08 - 15/09 101 G03G 13/08,13/09

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トナーとキャリヤとから成る現像剤を現
    像スリーブ上に支持し、静電像を有するドラム上に搬送
    し、静電像を現像する方法において、 現像剤中のトナーの抵抗率を3×10 9 乃至1×10 11
    Ω・cmとし、トナーの帯電量を絶対値で5乃至15μ
    C/gとし、且つ現像ニップ幅内でドラムに接触するキ
    ャリヤの密度分布がニップ幅のほぼ最近接位置に極大値
    があり、且つニップ幅最近接位置近傍で実質上一山分布
    となるように現像条件を設定することを特徴とする現像
    方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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