JP3009435B2 - 磁気ブラシ現像方法 - Google Patents

磁気ブラシ現像方法

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JP3009435B2
JP3009435B2 JP2203236A JP20323690A JP3009435B2 JP 3009435 B2 JP3009435 B2 JP 3009435B2 JP 2203236 A JP2203236 A JP 2203236A JP 20323690 A JP20323690 A JP 20323690A JP 3009435 B2 JP3009435 B2 JP 3009435B2
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則昭 坪田
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Description

【発明の詳細な説明】 (発明の利用分野) 本発明は、複写機やプリンターなどの現像装置に用い
られる磁気ブラシ現像方法に関するものであり、より詳
細には、現像剤中のキャリヤの感光体上への移行(キャ
リヤ引き)が防止され、特に小型の現像装置が有効に適
用される磁気ブラシ現像方法に関する。
(従来技術) 電子写真法の分野において、二成分系磁性現像剤は静
電潜像を現像する為の手段として広く使用されている。
二成分系現像剤は、通常着色剤を含んだトナー粒子と磁
性キャリヤ粒子とからなり、現像の際に攪拌される。ト
ナーとキャリヤは攪拌により摩擦帯電を受け、トナーは
帯電によりキャリヤ表面に吸着される。このような状態
の現像剤は内部に磁石を備えた現像スリーブ上に供給さ
れ、内部磁石の吸引によって磁気ブラシ状態に形成され
る。現像剤はこの状態でスリーブによって搬送され、静
電潜像を有した感光体へと送られる。
現像剤は磁気ブラシとして感光体面に摺擦し、帯電し
たトナーは静電潜像面との電位差に基づくクーロン力に
よって、静電潜像面に移行してトナー像を形成する。一
方、磁性キャリヤはスリーブ内の磁石により吸引されて
スリーブ上にそのまま残ることになる。静電潜像面のト
ナー像は後段の転写紙等に転写、定着され画像形成が行
われる。
第5図は、一般的な現像装置の説明図であり、第5図
に示すように現像装置2には現像剤供給機構4が設けら
れ、その上方から現像剤6が供給される。現像剤6はフ
イーダー付き供給口8を介して下方の現像器10内に供給
され、現像器10内の攪拌器12、12によって攪拌される。
二成分系現像剤の場合、キャリヤとトナーは摩擦により
帯電され、相互に結合する。
現像器10内には多数の磁極を備えた現像スリーブ16が
配せられ、現像スリーブ16には摩擦帯電を得た後の現像
剤14が供給され、更にスリーブ表面には現像剤によって
磁気ブラシが形成される。磁気ブラシはドクターブレー
ド20によって穂立ち長さが調整され、電子写真感光体ド
ラム22の感光層24のニップ位置まで搬送される。感光体
ドラム22は現像スリーブ16からの距離DD-Sを置いて配
せられ、現像スリーブ16及び感光体ドラム22は機枠(図
示せず)に回転可能に支持されてニップ位置における移
動方向(矢印)が同方向(または逆方向)となるように
駆動される。
感光体ドラム22の周囲には、可変高電圧電源25に接続
されたコロナチャージャー26及び露光用光学系28が前記
現像器10の上流側に配せられて所定の表面電位の静電潜
像を形成し得るようになっている。また、感光体ドラム
22と現像スリーブ12との間には、電圧調整機構30を備え
たバイアス電源33が接続され、感光層24上の表面電位と
同極でしかも該表面電位よりも低い任意の値(バイアス
電位)が印加できる様になっている。更に、感光層24の
周囲で現像部の下流にはトナー像27を複写紙に転写する
ための転写機構34が設けられている。
このような構成において、現像剤14は現像スリーブ18
上で磁気ブラシ18を形成し、ドクターブレード20によっ
て規制を受けた後、ニップ位置で感光層24の静電潜像と
反応して感光層24上にトナー像27を形成する。
(発明が解決しようとする課題) 通常、現像に於ける画像濃度を高めるために、現像ス
リーブと感光体間の電界強度を大きくすることが考えら
れ、現像スリーブと感光体間に印加する電圧を大きくし
たり、現像スリーブと感光体間の距離を接近させること
が考えられる。しかしながら、このような過大な電圧印
加は、キャリヤ粒子が感光体面に移行する虞がありいわ
ゆるキャリヤ引きを生じ易くする。また、高画質化のた
めに低飽和磁化のキャリヤを用いて磁気ブラシの磁気的
拘束力を強めると、キャリヤ引きは一層発生しやすくな
る。
従来このようなキャリヤ引きを防止するためには、現
像スリーブ面の磁力を強力にすることや、現像スリーブ
内の交互に配されるN,S極と、現像域との位置関係を変
えたもの、例えば、主磁石の磁束中心位置を感光体対向
位置より上流へ2度乃至15度傾けたもの(特開昭62−17
775号公報)、現像域に入る時の磁力と出る時の磁力を
変えたもの(特開昭59−228681号公報)が提案されてい
る。
しかしながら、これらの方法はある程度キャリヤ引き
を防止するものの、現像域での現像剤磁気ブラシが強力
な磁気により硬くなり、感光体の潜像部にキャリヤ粒子
が悪影響を与え良好な画質が得られない。
また、最近主流に成りつつあるデジタル複写機は、レ
ーザーのドット配列による中間調再現を行うが、この画
像の良否は、ドット周辺のトナー散り(ドット画像の周
囲に飛散付着)をいかに防止するかが課題となってい
る。
本発明の目的は、キャリヤ引きが有効に防止され、し
かもドット画像の形成に際してもトナー飛散が有効に防
止された磁気ブラシ現像方法を提供することにある。
また、近年、複数個の現像装置を必要とするフルカラ
ー現像システムが広く採用されるようになっている。こ
の種の現像装置では、その小型化のために、例えば径が
20mm以下の現像スリーブを用いることが望まれている。
従って、本発明の目的は、更に、このような20mm以下の
現像スリーブを用いた現像装置に適用される磁気ブラシ
現像方法を提供することにある。
(課題を解決するための手段) 本発明によれば、磁性キャリヤとトナーとから成る二
成分系現像剤を、内部にマグネットを有し且つ20mm以下
の径を有する現像スリーブ上に供給して、現像スリーブ
面上に磁気ブラシの形の現像剤層を形成し、該現像剤層
を、該現像スリーブと感光体ドラムとの間の現像域に搬
送して感光体ドラム面と摺擦させることにより、該感光
体ドラム上に形成されている静電潜像を現像して成る磁
気ブラシ現像方法において、 前記感光体ドラムと現像スリーブとは、両者が最も近
接する位置での間隔を示すD−S間距離が0.5乃至1.0mm
の範囲に設定され、且つ該現像剤層を形成する磁気ブラ
シは、0.7乃至1.0mmの高さに穂切りされた後に現像域に
供給され、 前記現像剤層を構成する磁気ブラシが感光体ドラム面
との摺擦を終了する位置と現像スリーブ中心とを結ぶ線
上に位置する現像スリーブ面において、接線方向の磁力
Xを430ガウス以上、または、接線方向の磁力Xを430ガ
ウス未満且つ法線方向の磁力YをY≧−X+800(ガウ
ス)とし、 直流電圧と交流電圧とが重ねられた交番バイアス電圧
を印加しながら磁気ブラシを感光体ドラム表面に摺擦さ
せて現像を行うことを特徴とする磁気ブラシ現像方法が
提供される。
本発明において、前記交番のバイアス電圧は、感光体
表面の主帯電電位以下で且つ残留電位以上とするのがよ
く、またスリーブ面での最大磁力を1500ガウス以下とす
るのがよい。
尚、法線方向とはスリーブの半径方向であり、法線方
向の磁力とは、磁力をベクトル分解したときの法線方向
の値をいう。また、接線方向は現像剤が摺擦を終了する
位置のスリーブ円周面で接線を引いたときの、その接線
の方向をいい、接線方向の磁力とは磁力をベクトル分解
した時の接線方向の値をいう。
(作用) 本発明は、現像剤が感光体と摺擦を終了する現像スリ
ーブ面の位置に於ける磁力及びその磁力の方向を特定の
範囲に設定したことにより、現像に際してキャリヤ引き
が十分に防止されること、特にキャリヤ引きによるベタ
画像部後端部欠陥などが防止され、更に、前記現像剤の
現像域の状態で、現像スリーブと感光体面との間に交番
バイアス電圧を印加することにより、ドット形式の静電
画像を画質良く現像できるという知見に基づくものであ
る。
本発明は、現像スリーブ面と感光体面とを対向させ、
現像層をその対向面の間に搬送して感光体面と摺擦させ
たときの現像スリーブ面に現れる磁気の状態が重要であ
り、現像剤が感光体面との摺擦終了位置での接線方向の
磁力Xを430ガウス以上とすることが重要である。接線
方向とは前述したように磁力線の方向がスリーブ面に対
して、平行あるいはねかせた状態の方向をとることであ
る。これは現像スリーブ内に交互に設けられるN,S極の
磁極の強度と距離、及びスリーブ径の総体的な関係によ
って設定することができる。接線方向の磁力Xが前記範
囲を満たす場合には、感光体から離れる位置で現像剤層
のブラシが感光体面に対して十分に屈曲された状態とな
る。このようなブラシ状態は、摺擦部においても大きく
作用することが理解され、スリーブの径等が小さくて、
摺擦部での主極の強度が十分に確保できない場合でもキ
ャリヤ引きのない、または画像後端欠けのない画像が得
られる。また、このような状態においては、主極の強度
を低くして飽和磁化の低いキャリヤの使用が可能で、ソ
フトな現像剤の磁気ブラシを形成して鮮明な現像をする
ことができる。更に、摺擦部では現像剤の磁気ブラシは
スリーブ表面に張り付くように束縛されており、この部
分でのキャリヤ飛散が防止され、従来と異なり主極から
は外れた摺擦部でのキャリヤ飛散が防止される。
また、接線方向の磁力Xが430ガウス未満では、摺擦
部終了位置の法線方向の磁力Yを規制することが重要で
あり、法線方向の磁力YをY≧−X+800(ガウス)と
することが重要である。法線方向とはスリーブ面に対し
て垂直に延びる方向であり、現像剤の磁気ブラシが穂立
ちする状態を意味する。後述する実施例の表1からも明
らかなように、前記関係を満たす装置においては、キャ
リヤ引きが生じず、X≧430ガウスの場合と同様に摺擦
部のスリーブ面で、現像剤が張り付いた状態となり前記
作用を十分に発揮する。
本発明はまた、主極あるいはスリーブ内の交互に置か
れる極、即ちスリーブ面に現れる最大磁力が1500ガウス
以下、特に1200ガウス以下であることが重要である。前
記主極の磁力が大きすぎると、スリーブの径にもよるが
ソフトが磁気ブラシが形成できなくなり、鮮明な画像が
得られない。
本発明においては、また、現像スリーブと感光体ドラ
ムとの間に、直流電圧と交流電圧とを重ね合わせた交番
バイアス電圧を印加しながら現像を行うことが重要であ
る。正規現像或いは反転現像では、現像スリーブと感光
体ドラムとの間に一定の直流バイアス電界を形成するこ
とによって、トナーが感光体表面に潜像部に移行しやす
くしているが、本発明では、このような直流バイアス電
界に交流バイアス電界を重ね合わせ、バイアス電位を振
動させる。このような交番バイアス電位は、感光体ドラ
ムの主帯電電位以下で残留電位以上であることが望まし
い。
通常、前述したトナー散りは、静電画像であるドット
部周囲に現れるものであり、このトナーは過剰移行であ
って潜像部に電気的に引きつけられたとは考えられず、
過剰量のトナーが行き場所を失った結果生じるものと考
えられ、潜像部周囲に物理的或いは若干電気的に付着し
ているものと考えられる。しかし、本発明のように交番
バイアス電位を重ね合わせると、物理的にドット周囲に
付着したトナーは、バイアス電位の周期的な低電位状態
の時に逆極であるキャリヤに再び吸着され回収される。
この結果、ドット周辺にはトナー散りによる不要部付着
が防止され画像が鮮明となる。この場合、前述したよう
にキャリヤは磁界を特定の値に設定しているので、現像
スリーブ面で自由度があり電気的振幅によって微動しや
すい状態にあり、キャリヤのこのような状態はトナー散
りの回収をより有効なものとするものと考えられる。
したがって、交番バイアス電位を感光体と現像スリー
ブとの間に重ねることにより、キャリヤの良好な状態で
ドット形成された静電部の画像を鮮明なものにする。
(発明の実施態様) 以下、本発明に係る好ましい実施態様を添付図面に従
って詳説する。また、第1図及び第2図は本発明に係る
現像装置の要部説明図であり、その他の部分については
第5図の全体を示した装置とほぼ同様な構造を有するの
で、その詳しい説明は省略する。
第1図に示すように現像スリーブ全体16は、多数の磁
極N,Sを備えたマグネットロール52がアルミの如く非磁
性材料から成るスリーブ51内に収容され、このマグネッ
トロール52は固定され、スリーブ51は矢印方向、即ち反
時計方向に駆動回転されるように設けられている。この
スリーブ51の外周面には二成分系現像剤層18である磁気
ブラシが形成され、磁気ブラシ18は、スリーブ51の回転
に伴なって、スリーブ回転方向と同方向に移動する。
対向する感光体22の感光体層24に形成される静電潜像
には、現像域、即ち磁気ブラシとの摺擦部(第1図のA
部)でトナーのみが転写され、これによって潜像部が現
像される。また、スリーブ面51の第1図に示す点Pは現
像剤の摺擦が終了する位置に対応しており、感光体層24
上の摺擦部終了位置とスリーブ中心とを結ぶ直線とスリ
ーブ面の交点である。
本発明においては、第2図に示すように点Pにおいて
内部のマグネットロール52から所定と磁力が作用してお
り、その磁力を法線方向Y(スリーブ面に垂直)と接線
方向Xとにベクトル分解してそのスカラー量を測定し、
その値を一定の範囲に設定している。第3図(A)はス
リーブ面に生じている法線方向に作用する磁力のチャー
トを示したものである。また、第3図(B)はスリーブ
面に生じる接線方向に作用する磁力のチャートを示した
ものである。スリーブ51の等距離基準円は磁力のスカラ
ー量(ガウス)を示すもので、スリーブ面での法線方向
及び接線方向の磁界の強度を示すものである。
本発明においては、前記摺擦が終了するスリーブ面点
Pにおける接線方向Xの磁力がX≧430ガウスであり、
このような磁力の形成はスリーブ51内マグネットロール
52のN,S極の位置関係、及び距離をスリーブの半径に応
じて調節することによって行われる。また、接線方向X
の磁力が430ガウスに満たない場合には、法線方向Yの
値が制限され、Y≧−X+800ガウスとなるように設定
される。
更に本発明では、N,S極の持つ最大磁力が1500ガウス
以下、特に1200ガウス以下であることが望ましい。この
ような範囲に設定されたスリーブ上では磁気ブラシの穂
がソフトに維持される傾向にある。
また、本発明で用いる現像スリーブは、20mm以下、特
に15〜20mmの径を有する小径スリーブであり、これに関
連して、磁気ブラシの穂切り長さは、0.7〜1.0mm、感光
体ドラム−現像スリーブ間隔(D−S間距離)は、0.5
〜1.0mmの範囲に設定される。
他の条件としては感光体周速vD、現像スリーブの周速
vSとの比(vS/vD)は一般に1乃至5、特に1.5乃至3の
範囲にあることが好ましい、 感光体としては、従来電子写真法に使用されている感
光体、例えば、セレン感光体、非晶質シリコン感光体、
酸化亜鉛感光体、セレン化カドミウム感光体、硫化カド
ミウム感光体、各種有機感光体等がすべて使用される。
現像条件として、現像スリーブと感光体導電性基体と
の間に印加する直流バイアス電圧は、平均電界強度が10
0乃至1000V/mm、特に125乃至700V/mmの範囲となるよう
なものが好まし、それに重ねられる交番バイアス電圧は
100乃至800V、特に300乃至700Vの振幅のものが用いら
れ、重ねられた電位が感光体面の表面電位と残留電位と
の間にあることが望ましい。また、交番バイアス電位の
周期(振動数)は0.2乃至4kHz、特に0.5乃至3kHzの範囲
であることが望ましい。
現像剤 フェライトとして従来、例えば酸化鉄亜鉛(ZnFe
2O4)、酸化鉄イットリウム(Y3Fe5O12)、酸化鉄カド
ミウム(CdFe2O4)、酸化鉄ガドリニウム(Gd3Fe
5O12)、酸化鉄銅(CuFe2O4)、酸化鉄鉛(PbFe
12O19)、酸化鉄ニッケル(NiFe2O4)、酸化鉄ネオジウ
ム(NdFeO3)、酸化鉄バリウム(BaFe12O19)、酸化鉄
マグネシウム(MgFe2O4)、酸化鉄マンガン(MnFe
2O4)、酸化鉄ランタン(LaFeO3)等の1種或いは2種
以上から成る組成の焼結フェライト粒子が使用されてお
り、特にCu,Zn,Mg,Mn及びNiから成る群より選ばれた金
属成分の少なくとも1種、好適には2種以上含有するソ
フトフェライト、例えば、銅−亜鉛−マグネシウムフェ
ライトが使用されているが、これらのフェライトの内、
前記条件を満足するものを用いる。
キャリヤの飽和磁化は40乃至65emu/g,特に45乃至56em
u/gの範囲にあるのが望ましい。磁性キャリヤは、上記
条件を満足するフェライトキャリヤ、特に球状のフェラ
イトキャリヤが好適なものであり、その粒径は20乃至14
0μm,特に50乃至100μmの範囲にあることが望ましい。
フェライトキャリヤの電気抵抗は、その化学的組成に
よって変動するのは勿論であるが、その粒子構造や製造
方法或いはコーティングの種類や厚みによっても変動す
る。一般に、その体積固有抵抗は、5×108乃至5×10
11Ω・cm、特に1×109乃至1×1011Ω・cmの範囲にあ
るのがよい。
本発明に用いるトナーは、定着用樹脂媒質中に着色剤
及び電荷制御剤或いは更にそれ自体周知のトナー用配合
剤を配合したものである。本発明に用るトナーはまた、
1×10-11乃至5×10-8S/cm、特に5×10-10乃至1×10
-9S/cmの導電率を有するのが好ましく、またその誘電率
は2.5乃至4.5、特に2.5乃至4.2の範囲にあるのが望まし
い。
トナー用の定着用樹脂媒質、着色剤、電荷制御剤及び
その他のトナー用配合剤は上記特性が得られるように選
択し組合せるのがよい。先ず定着用樹脂媒体としては、
スチレン系樹脂、アクリル系樹脂、スチレン−アクリル
系樹脂、ポリエステル、エポキシ樹脂、ロジン変性マレ
イン酸樹脂、シリコーン樹脂、キシレン樹脂、ポリビニ
ルブチラール樹脂等が使用される。また、用いる樹脂
は、一般に0乃至25の酸価を有するのが好ましい。ま
た、定着性の見地から50乃至65℃のガラス転移温度(T
g)を有するのがよい。
樹脂中に含有させる着色剤としては、それ自体公知の
任意の無機または有機の顔料や染料等が単独または2種
以上の組合せで使用される。例えば、ファーネスブラッ
ク、チャンネルブラック等のカーボンブラック;四三酸
化鉄等の鉄黒;ルチル型またはアナターゼ型等の二酸化
チタン;フタロシアニンブルー;フタロシアニングリー
ン;カドミウムイエロー;モリブレンオレンジ;ピラゾ
ロンレッド;ファストバイオレットB等が挙げられる。
電荷制御剤としては、それ自体公知の任意の電荷制御
剤、例えば、ニグロシンベース(CI50415)、オイルブ
ラック(CI20150)、スピロンブラック等の油溶性染料
や、1:1型或いは2:1型金属錯塩染料、(アルキル)サリ
チル酸やナフトエ酸の金属(錯)塩等が使用される。
トナー粒子の粒径は、コールターカウンターで測定し
た粒径は体積基準メジアン系で8乃至14μm、特に10乃
至12μmの範囲にあるのがよく、また粒子形状は溶融混
練・粉砕法で製造された不定形のものでも、また分散乃
至懸濁重合法で製造された球状のものでもよい。
また、現像剤全体としては電気抵抗は、1×108乃至
1×1011Ω・cm、特に5×109乃至5×1011Ω・cmの範
囲にあることが本発明の目的に好ましい。
以下、実施例及び比較例を示した実験例を示す。
(実験例1) 現像条件 三田工業株式会社製レーザープリンターLPX−1(商
品名)改造機において、現像スリーブ径:20mm、現像ス
リーブ周速:210mm/sec、感光体ドラム径:6mm、感光体ド
ラム周速:70mm/sec、感光体ドラム:負帯電用有機感光
体、感光体表電位:−700V、現像バイアス電位:−500
V、現像磁極:法線方向の最大磁力の位置はマグネット
ローラと感光体ドラムとの中心を結ぶ線上とし、種々の
マグネットロールを使用し、トナー:ポリエステルにカ
ーボンブラックを分散した体積基準のメジアン径が11μ
mで真密度1.11g/cm3のトナー、キャリア:フェライト
コアに樹脂コートした飽和磁化が55emu/gで、電気抵抗
が5×109Ω・cmで真密度が5g/cm3のキャリア。
上記現像条件にて画像出しを行った。その結果を表−
1及び第4図に示す接線方向の磁力をX、法線方向の磁
力をYとした時、 接線方向の磁力を430ガウス以上とするか、接線方向
の磁力が430ガウス未満の場合では、第4図に示す直線
Y=−X+800の直線(Y:法線方向の磁力、X:接線方向
の磁力)を境にY≧−X+800で表される領域では、キ
ャリア引きの発生が有効に防止されることが分かる。
(実験例2) 実験例1においてキャリア引きを発生しなかったもの
について、更に、現像バイアスとして交流電圧(周波
数:1kHz)[−150〜−650V、−150〜−800V、−5
0〜−650V、−50〜−750V]を印加して画像形成を行
ったところ、ドット画像周辺部のトナーの散りが低減し
ていた。特に、のピーク〜ピークの範囲で印加したも
のはその効果が顕著で、鮮明且つ鮮鋭な良好画像であっ
た。一方、の条件のものは、直流電圧のみを印加した
ものにくらべてカブリの程度が劣悪な傾向となった。
のものは直流電圧のみを印加したものにくらべてキャリ
ア付着において劣悪な傾向となった。のものは直流電
圧のみを印加したものにくらべてトナー飛散において劣
悪な傾向となった。
この結果、ドット画像周辺部のトナーの散りが交流電
圧の印加によって抑制され、特に、ピーク〜ピークが感
光体の表面電位と残留電位間にあるものは高品質画像と
なることが確認できた。
(発明の効果) 以上、説明したように本発明によれば、現像剤搬送部
材である現像スリーブ面に生じる磁気、特に現像剤層が
摺擦を終了する点での接線方向の磁力を特定の範囲とす
ることによって、或いは接線方向と法線方向の磁力を特
定の範囲とすることによって、現像の際にキャリヤ引き
を少なくすることができ、且つ現像スリーブの径を小さ
くして現像装置全体の小型化を図ることができる。
また、前記磁力の特性による現像域での前記キャリヤ
に自由度がある状態で、交番バイアス電位を重ねたの
で、ドットで形成される静電画像部に生じるトナー散り
等を防止して鮮明な画像を形成しうる。
【図面の簡単な説明】
第1図、第2図は、本発明の現像方法を用いる現像装置
の要部説明図であり、第3図(A)及び(B)は、点S
及び点Pにける磁力分布チャート図であり、第4図は、
点Pにおける法線方向、接線方向の磁力と、形成される
画像の画質との関係を示す図であり、第5図は、本発明
の現像方法を用いる現像装置の全体を示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 久保 雅彦 大阪府大阪市中央区玉造1丁目2番28号 三田工業株式会社内 (72)発明者 枝廣 和久 大阪府大阪市中央区玉造1丁目2番28号 三田工業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭63−4281(JP,A) 特開 平2−79878(JP,A) 特開 昭62−192757(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 15/08,15/09

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】磁性キャリヤとトナーとから成る二成分系
    現像剤を、内部にマグネットを有し且つ20mm以下の径を
    有する現像スリーブ上に供給して、現像スリーブ面上に
    磁気ブラシの形の現像剤層を形成し、該現像剤層を、該
    現像スリーブと感光体ドラムとの間の現像域に搬送して
    感光体ドラム面と摺擦させることにより、該感光体ドラ
    ム上に形成されている静電潜像を現像して成る磁気ブラ
    シ現像方法において、 前記感光体ドラムと現像スリーブとは、両者が最も近接
    する位置での間隔を示すD−S間距離が0.5乃至1.0mmの
    範囲に設定され、且つ該現像剤層を形成する磁気ブラシ
    は、0.7乃至1.0mmの高さに穂切りされた後に現像域に供
    給され、 前記現像剤層を構成する磁気ブラシが感光体ドラム面と
    の摺擦を終了する位置と現像スリーブ中心とを結ぶ線上
    に位置する現像スリーブ面において、接線方向の磁力X
    を430ガウス以上、または、接線方向の磁力Xを430ガウ
    ス未満且つ法線方向の磁力YをY≧−X+800(ガウ
    ス)とし、 直流電圧と交流電圧とが重ねられた交番バイアス電圧を
    印加しながら磁気ブラシを感光体ドラム表面に摺擦させ
    て現像を行うことを特徴とする磁気ブラシ現像方法。
  2. 【請求項2】前記現像スリーブ面での最大磁力を1500ガ
    ウス以下に設定する請求項1に記載の現像方法。
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