JPH1020672A - 静電荷像現像方法及び静電荷像現像装置 - Google Patents

静電荷像現像方法及び静電荷像現像装置

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JPH1020672A
JPH1020672A JP8171072A JP17107296A JPH1020672A JP H1020672 A JPH1020672 A JP H1020672A JP 8171072 A JP8171072 A JP 8171072A JP 17107296 A JP17107296 A JP 17107296A JP H1020672 A JPH1020672 A JP H1020672A
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JP
Japan
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electrostatic image
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developing
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Application number
JP8171072A
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English (en)
Inventor
Hiroaki Miho
広晃 三保
Koichi Ito
幸一 伊藤
Katsuichi Kawabata
勝一 川端
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 磁性二成分現像方式非接触現像において、高
濃度、高解像度で、画像ちらつきやかぶりや白ポチ、黒
ポチ等の画像欠陥のない、又トナー飛散のない静電荷像
現像方法と静電荷像現像装置を提供する。 【解決手段】 静電荷像形成体上に形成された静電荷像
を、内部に磁石体を有する現像剤担持体により搬送され
る、少なくとも磁性キャリアとトナーよりなる現像剤を
用いて非接触現像する静電荷像現像方法において、静電
荷像形成体面に対向する部分に、現像剤担持体面に向け
て少なくとも一対互いに近接して配置したブロック状の
異方性マグネットを有する現像剤担持体により搬送され
る現像剤を用いて非接触現像することを特徴とする静電
荷像現像方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、プリンタ
等に用いられる静電荷像現像方法及び装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来より、高画質を要求される複写機、
プリンタ等には静電荷像現像方式による画像形成システ
ムが用いられている。
【0003】最近においてはこれらの分野においても、
カラー化の傾向が著しく、中でも像形成体(通常は電子
写真感光体、以下、電子写真感光体又は感光体と記すこ
とがある)上に、カラー重ね合わせ画像を形成し、一括
転写するカラー画像形成方法の研究開発が盛んに行われ
ている。
【0004】カラー画像形成においては、色彩の純度を
確保する必要上、又、現像性が安定していることから非
磁性トナーを用いた磁性二成分現像方式が多く用いられ
ている。特に、像形成体上に、カラー重ね合わせ画像を
形成し、一括転写するカラー画像形成方法においては、
静電荷像形成体上に形成された未定着トナー画像の上
に、繰り返し現像してカラー重ね合わせ像を形成するた
めに、少なくとも第2画像形成時以降は非接触現像を行
う必要がある。
【0005】しかし、非接触現像において、高濃度、高
解像度で、画像のちらつき(ノイズ)かぶりや白ポチ、
黒ポチ等の画像欠陥のない、又トナー飛散のない条件を
見いだすことは容易ではない。その大きな理由は、上記
要求を満たすためには現像剤担持体上に、薄層で密な現
像剤層を形成する必要があるが、磁性二成分現像剤にお
いては、磁性キャリアを多く含んでいるため(全現像剤
に対するトナーの含有比率は、多くても15重量%程度
であり、他はキャリア)、現像剤層表面の凹凸を小さく
ししかも密にすることは甚だ困難なためである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記問題を
解決するために成されたものである。より具体的には磁
性二成分現像方式非接触現像において、高濃度、高解像
度で、画像のちらつき、かぶりや白ポチ、黒ポチ等の画
像欠陥のない、又トナー飛散のない静電荷像現像方法と
静電荷像現像装置を提供する為に成されたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、下記構
成のいずれかを採ることによって達成される。
【0008】(1) 静電荷像形成体上に形成された静
電荷像を内部に磁石体を有する現像剤担持体により搬送
される少なくとも磁性キャリアとトナーよりなる現像剤
を用いて非接触現像する静電荷像現像方法において、静
電荷像形成体面に対向する部分に、現像剤担持体面に向
けて少なくとも一対互いに近接して配置したブロック状
の異方性マグネットを有する現像剤担持体により搬送さ
れる現像剤を用いて非接触現像することを特徴とする静
電荷像現像方法。
【0009】(2) 前記少なくとも一対の近接するマ
グネットの磁界の方向のなす角度が、130°以上、1
80°以下であることを特徴とする(1)記載の静電荷
像現像方法。
【0010】(3) 前記少なくとも一対の近接するマ
グネットの距離が3mm以内となるように配置したこと
を特徴とする(1)又は(2)記載の静電荷像現像方
法。
【0011】(4) 前記少なくとも一対の近接するマ
グネットの現像剤担持体の移動方向下流側のマグネット
が、現像剤担持体と静電荷像形成体の最近接位置に配置
されていることを特徴とする(1)、(2)又は(3)
記載の静電荷像現像方法。
【0012】(5) 前記少なくとも一対の近接するマ
グネットの近接部が、現像剤担持体と静電荷像形成体の
最近接位置付近に配置されていることを特徴とする
(1)、(2)又は(3)記載の静電荷像現像方法。
【0013】(6) 前記一対のマグネットのいずれの
法線方向磁束密度も500G以上であることを特徴とす
る(1)〜(5)の何れか1項記載の静電荷像現像方
法。
【0014】(7) 静電荷像が形成される静電荷像形
成体と、内部に磁石体を有し、前記静電荷像形成体に対
向し、表面に少なくとも磁性キャリアとトナーよりなる
現像剤を担持する現像剤担持体とを備え、前記現像剤を
用いて前記静電荷像を非接触現像する静電荷像現像装置
において、前記現像剤担持体は、異極を現像剤担持体面
に向けて近接する少なくとも一対のブロック状の異方性
マグネットを有することを特徴とする静電荷像現像装
置。
【0015】(8) 前記少なくとも一対の近接するマ
グネットの磁界の方向のなす角度が、130°以上、1
80°以下であることを特徴とする(7)記載の静電荷
像現像装置。
【0016】(9) 前記少なくとも一対の近接するマ
グネットの距離が3mm以内となるように配置したこと
を特徴とする(7)又は(8)記載の静電荷像現像装
置。
【0017】(10) 前記少なくとも一対の近接する
マグネットの現像剤担持体の移動方向下流側のマグネッ
トが、現像剤担持体と静電荷像形成体の最近接位置に配
置されていることを特徴とする(7)、(8)又は
(9)記載の静電荷像現像装置。
【0018】(11) 前記少なくとも一対の近接する
マグネットの近接部が、現像剤担持体と静電荷像形成体
の最近接位置付近に配置されていることを特徴とする
(7)、(8)、(9)又は(10)記載の静電荷像現
像装置。
【0019】(12) 前記一対のマグネットのいずれ
の法線方向磁束密度も500G以上であることを特徴と
する(7)〜(11)の何れか1項記載の静電荷像現像
装置。
【0020】図4は現像スリーブ内の磁石の種類と配置
を説明する概念図である。
【0021】異方性マグネットとは、磁性粉体をあらか
じめ着磁して配向させて固め、各磁性粉の磁化容易軸が
ほぼそろっているマグネットである。又、ブロック状の
マグネットとは、図4(a)に示すような通常の円筒状
マグネット1以外の図4(b)、(c)に示すような形
状のマグネット2である。そして、極間の広い割り箸状
マグネットに比し、本発明の構成のごとく異方性マグネ
ットを近接して用いたとき、優れた性能を示すことがわ
かった。
【0022】従来より、図4(a)のような単にゴムや
樹脂に磁性体を混ぜて成型した円筒状異方性マグネット
は作られているが、円筒状異方性マグネットの磁力の強
さは、磁性体の体積に依存するため、磁力を強くしよう
とすると、現像スリーブ上の磁極数を少なくする必要が
あり、又、磁力も大きく出来ない。更に磁極間の角度
(各磁極の現像剤担持体上での現像剤担持体の法線方向
磁束密度ピークのなす角度θ)は必然的に大きくなる。
【0023】従来、現像剤層の高密度化のためには、現
像剤担持体内のマグネットを高磁力化したり、現像剤担
持体外面になるべく近づけることにより、法線方向磁束
密度を上げていた。しかし、高磁力の希土類焼結マグネ
ットは安定した性能が得にくく、その上コストが高く、
製品化しにくい問題があった。本発明においてはマグネ
ットをごく近接して配置することにより、マグネットの
極間の合成磁束密度(法線方向と接線方向の磁束密度の
和であり、各々をB1、B2とすると、B=(B1 2
2 21/2で表される。)を上げて、極間部でキャリア
にかかるスリーブ面方向へ押し付ける力を強くする。こ
れにより、希土類焼結マグネットより低コストで安定し
た特性の得られる低磁力である希土類プラマグ、フェラ
イトマグネットを用いても高密度、薄層の現像剤層を形
成するとともに下流側極上部での現像剤の穂を短くで
き、穂の凹凸が小さくなる。
【0024】高密度、薄層の現像剤層を形成することに
より、現像剤担持体と静電荷像形成体の最近接位置にお
ける両者の距離を短く出来、又トナー飛散等も防止する
ことが出来るので高画質、故障の少ない現像プロセス条
件を達成することが出来る。
【0025】本発明において、少くとも一対の近接する
異方性マグネットの磁界の方向のなす角度(各マグネッ
トの現像剤担持体の法線方向の磁束密度ピーク位置での
磁界の方向のなす角度(図4(b)のθ))が、130
°以上、180°以下であることが望ましく、又、少く
とも一対の近接するマグネットの距離(図4(b)の
l)が3mm以内となるように配置するのが望ましい。
【0026】さらに前記少なくとも一対の近接するマグ
ネットの現像剤担持体の移動方向下流側のマグネットの
磁極の位置が、現像剤担持体と静電荷像形成体の最近接
位置に配置されている後述図1のタイプ、あるいは少く
とも一対の近接するマグネットの近接部が、現像剤担持
体と静電荷像形成体の最近接位置付近に配置されている
後述図3のタイプのいずれかが望ましい。又、前記マグ
ネットのいずれの法線方向磁束密度も500G以上であ
ることが望ましい。
【0027】500G以上にすることにより、現像剤層
の高さ(穂立ち)のばらつきが小さくなり、ノイズ減少
に好結果をもたらす。又、実用上は2400G以上にす
ることは容易ではなく、その効果も飽和してくるので、
2400Gを超える必要はない。
【0028】本発明の効果における特徴は、画像のちら
つき(ノイズ)が、顕著に減少することにある。ちらつ
きとは、現像剤像担持体上の現像剤層の凹凸に基づき起
こる欠陥と考えられ、潜像では幅の変動がない線画像が
現像画像では局部的な太さの違いが出る現象を指す。こ
の欠陥に対し、今までは有効な手段が見つかっていなか
った。
【0029】図1は本発明の静電荷像現像方法による画
像形成方法に用いられる静電荷像現像装置(現像器)の
一例を示す断面図である。この図において、41は内部
に固定の磁石体42を有する現像剤担持体である現像ス
リーブ、46は現像剤搬送量規制部材である規制棒、4
7は現像剤掻き取り部材であるスクレーパ、48は現像
剤撹拌部材である撹拌ローラ、49は現像装置のケーシ
ング、50はトナーTとキャリアCからなる二成分現像
剤、51はバイアス印加手段としての電源、10は導電
性基体11上に感光層12を形成した静電荷像形成体で
ある感光体ドラム、D1は前記感光体ドラム10と前記
現像スリーブ41の最近接距離、また図中10における
矢印は前記感光体ドラム10及び前記現像スリーブ41
の回転方向を示す。
【0030】現像スリーブ41は例えばアルミニウム、
ステンレス等の非磁性かつ導電性の金属からなる直径
0.5〜3cmの円筒であり、表面粗さ(Rz)が1〜
30μmとなるように加工されている。前記現像スリー
ブ41の内部には、該現像スリーブ41の表面の法線方
向の磁束密度が500G以上、2,400G以下となる
ようにN極又はS極に着磁された4〜12極の磁極を有
する円柱状或いは割り箸状の集合体等の磁石体42が固
定して配設されており、前記現像スリーブ41は前記磁
石体42に対して回転可能になっている。
【0031】ケーシング49は例えばアクリル、ポリカ
ーボネート等の絶縁性の樹脂からなるケーシングであ
り、ケーシング49内には前記固定の磁石体42を内包
した現像スリーブ41、供給ローラ45、スクレーパ4
7及び撹拌ローラ48が配置され、前記ケーシング49
の出口には規制棒46が配置されている。
【0032】前記ケーシング49の内部にはトナーTと
キャリアCからなる二成分現像剤50が貯留される。該
二成分現像剤50は前記撹拌ローラ48により撹拌混合
されるとともに、前記供給ローラ45により供給されて
前記現像スリーブ41上に付着して磁気ブラシを形成す
る。該磁気ブラシは前記現像スリーブ41の回転ととも
に前記規制棒46により搬送量を規制されながら搬送さ
れる。
【0033】前記現像スリーブ41には前記電源51か
ら直流成分を有する交流電圧が、前記現像スリーブ41
と前記感光体ドラム10との間隙にはそれぞれ強い振動
電界が形成されている。前記強い振動電界によりトナー
TがキャリアCから離れて飛翔し、トナークラウドが発
生する。これによりトナーTが前記感光体ドラム10上
の潜像に向かう飛翔を起こし、前記感光体ドラム10上
にトナー像が形成される。
【0034】図2は本発明の静電荷像現像装置を内部に
有する画像形成装置の一例を示す構成図である。図にお
いて、10は静電荷像形成体である感光体ドラム、20
は帯電手段であるスコロトロン帯電器、25は画像読み
取り部、30は露光手段であるレーザービームを用いた
画像書き込み部、40A、40B、40C及び40Dは
それぞれ異なる色の二成分現像剤を収容した図1に示す
現像装置、60は第1給紙ローラ61及び第2給紙ロー
ラ62を備えた給紙部、70は転写手段である転写用コ
ロナ帯電器、75は分離手段である分離用コロナ帯電
器、80は搬送部、85は定着部、90はクリーニング
ブレード91を備えたクリーニング装置、95は帯電前
露光ランプを表す。また図中の矢印は前記感光体ドラム
10の回転方向を示す。
【0035】本実施例による多色画像形成プロセスの基
本動作は、まず、図示しない操作部から図示しない制御
部にコピー開始指令が送出され、感光体ドラム10が回
転を始める。前記感光体ドラム10の回転に従い、その
周面はスコロトロン帯電器20により一様に帯電され
る。また、画像読み取り部25では原稿からの光情報が
電気信号に変換され、該電気信号は画像処理を加えられ
た後、画像書き込み部30に入力される。前記帯電され
た感光体ドラム10上には、画像書き込み部30により
レーザービームが照射され、前記感光体ドラム10上に
潜像が形成される。前記感光体ドラム10上の潜像は、
前記現像装置40A、40B、40C又は40Dの何れ
かにより現像され、前記感光体ドラム10上にトナー像
が形成される。
【0036】前記トナー像が形成された感光体ドラム1
0は、再び前記スコロトロン帯電器20により一様に帯
電され、前記画像書き込み部30によりレーザービーム
が照射され、次の潜像が形成される。前記感光体ドラム
10上の潜像は、前記現像装置40A、40B、40C
又は40Dの何れかにより現像され、前記感光体ドラム
10上に次のトナー像が重ね合わされる。
【0037】本実施例では以上のような潜像形成工程、
現像工程が4回繰り返され、前記感光体ドラム10上に
は4色のトナー像が重ね合わされる。
【0038】給紙部60には転写材である記録紙が収納
されており、第1給紙ローラ61及び第2給紙ローラ6
2により前記感光体ドラム10上に重ね合わされたトナ
ー像と同期して転写用コロナ帯電器70に送出される。
前記感光体ドラム10上で重ね合わされたトナー像は前
記転写用コロナ帯電器70により記録紙上に転写され、
該記録紙は分離用コロナ帯電器75により前記感光体ド
ラム10から分離される。トナー像を転写された記録紙
は搬送部80を経て定着部85へ搬送され、溶融加圧定
着された後、装置外に排出される。
【0039】一方、記録紙に転写されずに前記感光体ド
ラム10上に残ったトナーはタイミングをとって前記感
光体ドラム10上に圧着されるクリーニングブレード9
1を備えたクリーニング装置90により掻き落とされ、
帯電前露光ランプ95により残留電位を除去された後、
次回の画像形成プロセスに入る。
【0040】本発明における現像においては、交流電圧
を印加した非接触現像を行うが、この場合の周波数は5
0〜50,000Hzが望ましく、現像領域における現
像電界が0.5MV/m以上20MV/m以下が良い。
尚、現像電界とは、下記の値を示す。
【0041】 現像電界={VDC+(VACMAX/2−VH}/Dsd VDC:直流電圧(V) VAC:交流電圧(V) VH:感光体帯電電圧(V) Dsd:感光体と現像スリーブの最近接距離 ここにおいて、感光体面上に形成するイエロー、マゼン
タ、シアン、ブラック等色像の重ね合わせ順序は何れで
も良いが、現像スリーブ上の現像剤層厚は非接触現像を
行う必要上Dsdより小さくせねばならない。
【0042】キャリアと共に用いられるトナーの体積平
均粒径は、通常5〜20μm程度であるが、4〜10μ
mが高画質を得る点では特に望ましい。着色剤、離型剤
以外の添加剤としては、例えば荷電制御剤、クリーニン
グ性向上剤、流動性向上剤等を用いることができる。
【0043】尚、トナーとの混合割合はトナー濃度が3
〜15重量%となることが好ましい。
【0044】トナーの体積平均粒径の測定には通常コー
ルターカウンターが用いられる。コールターカウンター
は例えばCoulter TA−II(コールター社製)
を用いる。測定はトナーを電界液ISOTONE−II
((株)日科機製)に溶解、分散し、前述のコールター
カウンターで行った。精度を上げるため測定を2〜3回
行い、その平均値を採るとよい。
【0045】トナーを構成する結着樹脂としては、特に
限定されず、従来この種の用途に使用されている樹脂を
用いることができる。具体的には、例えば、スチレン系
樹脂、スチレン/アクリル系樹脂、スチレン/ブタジエ
ン系樹脂、エステル系樹脂、エポキシ系樹脂を用いるこ
とができる。このうち、トナーの摩擦帯電性が安定して
いるものとして、特にエステル系樹脂、スチレン/アク
リル系樹脂を好ましく用いることができる。これらの樹
脂は単独或いは2種以上の混合物として用いられる。
【0046】着色剤としては、特に限定されず、従来こ
の種の用途に使用されているカーボンブラック、フタロ
シアニンブルー、ピグメントグリーンB、ソルベントレ
ッド49等多くの染料及び顔料等を用いることができ
る。離型剤としては、例えば低分子量ポリオレフィン、
脂肪族エステル及び脂肪族エステル系ワックス、カルナ
バワックス等を用いることができる。荷電制御剤として
は、例えばニグロシン系染料、金属錯体系染料等を用い
ることができる。
【0047】クリーニング性向上剤としては、例えばス
テアリン酸亜鉛、ステアリン酸リチウム等の脂肪族金属
塩、ポリマー微粒子等を用いることができる。流動性向
上剤としては、例えば無機微粒子が用いられ、シリカ、
アルミナ、チタニア等の無機酸化物微粒子が好ましく用
いられる。これらの無機酸化物微粒子はシランカップリ
ング剤等により疎水化処理されていることが好ましい。
【0048】トナーの製造方法は、結着樹脂、着色剤、
離型剤等をヘンシェルミキサー等により混合し、種々の
条件により着色剤・離型剤等を所定の分散径に分散させ
ながら混練し、その後粉砕、分級の各工程を経て、更に
場合によってはクリーニング性向上剤、流動性向上剤な
どを外部添加混合することができる。
【0049】本発明においてキャリアの磁化は20em
u/cm3以上、60emu/cm3以下であることが望
ましく、特に望ましいのは30emu/cm3以上、5
0emu/cm3以下である。20emu/cm3未満で
はキャリアが感光体の未現像部に付着してしまう現象を
起こし、60emu/cm3を越えると現像スリーブ上
に柔らかく均一な現像層が形成しにくくなる。
【0050】この現像剤用キャリアの芯材粒子として
は、鉄、フェライト、マグネタイト等の金属、それらの
金属とアルミニウム、鉛等の金属との合金等の従来から
公知の材料を用いることができる。特にLi2O、Mg
O、MnOの少なくとも一種を含有するFe23からな
る芯材粒子が好ましい。上記芯材粒子を通常は被覆(コ
ーティング)してキャリアとして用いるが、その体積平
均粒径としては10μm以上、50μm以下、特に20
μm以上、40μm以下のものが好ましい。
【0051】キャリアの体積平均粒径の測定は、代表的
には湿式分散機を備えたレーザ回折式粒度分布測定装置
「ヘロス(HELOS)」(シンパチィク(SYMPA
TEC)社製)により測定される。
【0052】コーティング膜厚は0.5〜3μmが良
く、樹脂にカーボンなどの導電性物質を添加してもよ
い。また磁性体芯材にコーティング樹脂が密着するよう
シランカップリング剤などを添加してもよい。
【0053】コーティング磁性キャリア製造の一例にお
いては、磁性体粒子と被覆用の樹脂微粒子とを水平方向
回転体を有する撹拌混合装置により撹拌して均一に混合
し、得られた混合物に更に撹拌により繰り返し機械的衝
撃力を付与することにより、磁性体粒子の表面に被覆樹
脂微粒子による被覆樹脂層を形成する。又、湿式法であ
る浸積法によって製造することも出来る。
【0054】被覆用(コーティング用)の樹脂組成とし
ては、特に限定は無く、スチレン系樹脂、スチレン/ア
クリル系樹脂、シリコーン系樹脂、エステル系樹脂或い
はフッ素含有重合体系樹脂等が用いられる。
【0055】更に、コーティングキャリアの比抵抗は1
5Ω・cm以上、1014Ω・cm以下であることが望
ましく、105Ω・cm未満では、電荷注入が起こる場
合があり、一方1014Ω・cmを越えると現像層の上面
(現像剤の穂の先端)まで電荷が達しにくく現像性が低
くなる。
【0056】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を詳細に説明す
るが、本発明の態様はこれに限定されない。なお、本文
中「部」とは「重量部」を表す。
【0057】1)キャリアの作製 体積平均粒径30μmのLi2O系フェライト芯材に、
以下のようにして膜厚1μmの樹脂コーティングを行い
本発明の実施例用キャリア1を得た。
【0058】シリコーン樹脂(東レシリコーン社製)1
部をキシレン50部に溶解して成る被覆樹脂溶液中に、
上記フェライト粒子100部を浸漬した後、加熱してキ
シレンを除去し、更に180℃で3時間にわたり熱処理
し、次いで凝集物を篩分けした。
【0059】2)トナーの作製 ポリエステル樹脂100部、カーボンブラック5部、低
分子量ポリプロピレン3部を加えて熔融、混練し、粉砕
分級して体積平均粒径8.3μmの着色粒子を得た。つ
いで疎水性シリカを0.8重量%添加してトナーを得
た。
【0060】3)現像剤の調製 キャリアに対してトナーを添加し、トナー濃度7重量%
になる様に現像剤を作製した。
【0061】4)画像形成条件 非接触2成分現像方式のコニカ(株)社製カラー複写機
Konica9028を改良し、下記条件で図1のよう
な磁石体の極上、及び図3のような磁石体の極間で現像
を行い、画像形成を行った。
【0062】感光体表面帯電電位:−850V(チタニ
ルフタロシアニン積層型有機感光体) DCバイアス:−750V ACバイアス:2.2kVp-p,8kHz 現像領域間隙:500μm(現像剤担持体と感光体の最
近接位置における現像剤担持体と感光体表面との距離) 現像剤層厚:現像剤担持体面に直径3mmの磁性ステン
レス規制棒(SUS416)を押圧し250μmを得
た。
【0063】現像剤搬送量:15mg/cm2 5)評価方法 ノイズ(ちらつき) 評価の表示方法は、各色でパルス幅20%以下の露光の
トナー像を連続実写5万コピーを行い、そのスタート時
から終了時までの鮮鋭性、解像性の状態を肉眼で観察し
て判定した。
【0064】評価基準は、感光体上に縦横の細い直線の
潜像を形成し、これを現像して肉眼で観察した場合、現
像された線が一直線で凸凹、ゆらぎの全く認められない
ものを“◎”とした。一方、その程度が極めてひどいも
のを“×”とし、その中間のものを程度に応じて、
“○”、“△”に分けて表示した。
【0065】
【表1】
【0066】
【表2】
【0067】本発明内のものは全て実用レベルにあり、
優れた特性を示すことがわかる。
【0068】すなわち、実施例1〜8は、異方性マグネ
ットを2個近接させ、下流側の極上部で現像を行った場
合について示している。異方性マグネットを少なくとも
2個以上近接させ、下流側の極上部で現像を行うことに
より、近接した異方性マグネットの極間部は、極上部に
比べ現像スリーブ表面の合成磁束密度が高くなり、スリ
ーブ上に現像剤を押し付ける力が強くなる。従って、下
流側の極上での現像剤穂が短い状態で切れ、立ち上がる
ため、極上での穂上が低くなる上、穂の密度が向上す
る。これにより、穂の高低差に起因するノイズが減少す
る。又、現像領域間隙を小さくすることが可能となり、
吸い込みも少なくすることが出来るのであろう。
【0069】実施例9〜16は、異方性マグネットを感
光体と現像剤担持体との最近接位置付近に設け、前記異
方性マグネットの極間での現像を行った場合について示
している。極間の現像剤担持体表面の合成磁束密度は、
極上の現像スリーブ表面の合成磁束密度よりも高くな
り、現像剤担持体上に現像剤を押し付ける力が強くな
る。従って、極間部の現像剤穂高のばらつきが小さくな
り、穂の高低差に起因するノイズが減少するのであろ
う。
【0070】又、本発明のごときマグネット配位にすれ
ば、フェライト異方性焼結磁石を用い、極間部合成磁束
密度が低い場合においても実用化可能な特性を得ること
が出来る(実施例6〜8、14〜16参照)。
【0071】
【発明の効果】本発明により、磁性二成分現像方式非接
触現像において、高濃度、高解像度で画像ちらつき、か
ぶりや白ポチ、黒ポチ等の画像欠陥のない、又トナー飛
散のない静電荷像現像方法と静電荷像現像装置を提供す
ることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による現像装置の一例を示す断面図。
【図2】本発明の画像形成装置の一例を示す構成図。
【図3】本発明による現像装置の他の一例を示す断面
図。
【図4】現像スリーブ内の磁石の種類と配置を説明する
概念図。
【符号の説明】
10 感光体ドラム(静電荷像形成体) 11 導電性基体 12 感光層 20 スコロトロン帯電器 25 画像読み取り部 30 画像書き込み部 40A,40B,40C,40D 現像装置(現像器) 41 現像スリーブ(現像剤担持体) 42 磁石体(マグネット) 45 供給ローラ 46 規制棒 47 スクレーパ 48 撹拌ローラ 49 ケーシング 50 二成分現像剤 51 電源 60 給紙部 61 第1給紙ローラ 62 第2給紙ローラ 70 転写用コロナ帯電器 75 分離用コロナ帯電器 80 搬送部 85 定着部 90 クリーニング装置 91 クリーニングブレード 95 帯電前露光ランプ

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 静電荷像形成体上に形成された静電荷像
    を内部に磁石体を有する現像剤担持体により搬送される
    少なくとも磁性キャリアとトナーよりなる現像剤を用い
    て非接触現像する静電荷像現像方法において、静電荷像
    形成体面に対向する部分に、現像剤担持体面に向けて少
    なくとも一対互いに近接して配置したブロック状の異方
    性マグネットを有する現像剤担持体により搬送される現
    像剤を用いて非接触現像することを特徴とする静電荷像
    現像方法。
  2. 【請求項2】 前記少なくとも一対の近接するマグネッ
    トの磁界の方向のなす角度が、130°以上、180°
    以下であることを特徴とする請求項1記載の静電荷像現
    像方法。
  3. 【請求項3】 前記少なくとも一対の近接するマグネッ
    トの距離が3mm以内となるように配置したことを特徴
    とする請求項1又は2記載の静電荷像現像方法。
  4. 【請求項4】 前記少なくとも一対の近接するマグネッ
    トの現像剤担持体の移動方向下流側のマグネットが、現
    像剤担持体と静電荷像形成体の最近接位置に配置されて
    いることを特徴とする請求項1、2又は3記載の静電荷
    像現像方法。
  5. 【請求項5】 前記少なくとも一対の近接するマグネッ
    トの近接部が、現像剤担持体と静電荷像形成体の最近接
    位置付近に配置されていることを特徴とする請求項1、
    2又は3記載の静電荷像現像方法。
  6. 【請求項6】 前記一対のマグネットのいずれの法線方
    向磁束密度も500G以上であることを特徴とする請求
    項1〜5の何れか1項記載の静電荷像現像方法。
  7. 【請求項7】 静電荷像が形成される静電荷像形成体
    と、内部に磁石体を有し、前記静電荷像形成体に対向
    し、表面に少なくとも磁性キャリアとトナーよりなる現
    像剤を担持する現像剤担持体とを備え、前記現像剤を用
    いて前記静電荷像を非接触現像する静電荷像現像装置に
    おいて、前記現像剤担持体は、異極を現像剤担持体面に
    向けて近接する少なくとも一対のブロック状の異方性マ
    グネットを有することを特徴とする静電荷像現像装置。
  8. 【請求項8】 前記少なくとも一対の近接するマグネッ
    トの磁界の方向のなす角度が、130°以上、180°
    以下であることを特徴とする請求項7記載の静電荷像現
    像装置。
  9. 【請求項9】 前記少なくとも一対の近接するマグネッ
    トの距離が3mm以内となるように配置したことを特徴
    とする請求項7又は8記載の静電荷像現像装置。
  10. 【請求項10】 前記少なくとも一対の近接するマグネ
    ットの現像剤担持体の移動方向下流側のマグネットが、
    現像剤担持体と静電荷像形成体の最近接位置に配置され
    ていることを特徴とする請求項7、8又は9記載の静電
    荷像現像装置。
  11. 【請求項11】 前記少なくとも一対の近接するマグネ
    ットの近接部が、現像剤担持体と静電荷像形成体の最近
    接位置付近に配置されていることを特徴とする請求項
    7、8、9又は10記載の静電荷像現像装置。
  12. 【請求項12】 前記一対のマグネットのいずれの法線
    方向磁束密度も500G以上であることを特徴とする請
    求項7〜11の何れか1項記載の静電荷像現像装置。
JP8171072A 1996-07-01 1996-07-01 静電荷像現像方法及び静電荷像現像装置 Pending JPH1020672A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US20120070170A1 (en) * 2010-09-22 2012-03-22 Toshimasa Hamada Developing device and image forming apparatus

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US20120070170A1 (en) * 2010-09-22 2012-03-22 Toshimasa Hamada Developing device and image forming apparatus
US9002226B2 (en) * 2010-09-22 2015-04-07 Sharp Kabushiki Kaisha Developing device and image forming apparatus

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