JP2667044B2 - 現像装置 - Google Patents

現像装置

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JP2667044B2
JP2667044B2 JP2203240A JP20324090A JP2667044B2 JP 2667044 B2 JP2667044 B2 JP 2667044B2 JP 2203240 A JP2203240 A JP 2203240A JP 20324090 A JP20324090 A JP 20324090A JP 2667044 B2 JP2667044 B2 JP 2667044B2
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政準 松田
健志 堀
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は電子写真現像装置に関するものであり、より
詳細には、現像剤を現像域に供給するための現像スリー
ブ上に形成される現像剤の磁気ブラシを、均一な薄層に
形成し、且つ逆帯電トナーの発生を有効に防止し得る現
像装置に関する。
(従来の技術) 電子写真法により画像形成を行うに際して、所謂磁気
ブラシ現像法が広く採用されている。この磁気ブラシ現
像法では、磁性キャリヤと顕電性トナーとの混合物から
成る二成分系磁性現像剤や、それ単独で磁性を有する磁
性トナーから成る一成分系磁性現像剤があり、内部に磁
石を有する現像剤搬送用のスリーブ(現像スリーブ)上
に現像剤の磁気ブラシを形成し、現像スリーブと一定間
隔を置いて設けられたドクターブレードにより磁気ブラ
シを一定の穂長に調整し、一定量の現像剤を磁気ブラシ
の形で現像域に搬送し、感光体表面に形成されている静
電像を磁気ブラシで摺擦することにより、静電像の現像
を行い、画像形成を行っている。
従って、ドクターブレードと現像スリーブとの間隔
(穂切りギャップ)によって現像剤の搬送量や磁気ブラ
シの摺擦力が直接的に定まるため、その間隔は極めて厳
密に精度良く設定される必要がある。例えば、この間隔
が必要以上に大きく設定されると、磁気ブラシの穂長が
高く、現像剤量が多くなる結果として、画像濃度にムラ
が生じたり、あるいはカブリ等を生じ易くなる。そし
て、この間隔は、通常、約100μm(0.1mm)程度が適当
であるとされていた。
(発明が解決しようとする課題) 然しながら、ドクターブレードと現像スリーブとの間
隔を、上記の様に極めて微小なオーダーでしかも精度良
く設定することは極めて困難であり、必要以上の労力を
要する。
また現像剤(トナー)は、一定極性に摩擦帯電されて
おり、帯電された現像剤が感光体上に形成されている静
電像に吸着することにより現像が行われる。従って、良
好な画像を形成するためには、現像剤が均一に所定極性
に帯電されていることが必要であるが、これらの中には
目的とする極性とは逆極性に帯電されているものも極僅
かではあるが含まれており、この微量の逆帯電現像剤が
トナー飛散やカブリ等の原因となる。しかるに、従来の
ドクターブレードを用いての現像剤搬送量の調整では、
逆帯電現像剤の現像域への供給を防止することはできな
かったのである。
従って本発明の目的は、ドクターブレードと現像スリ
ーブとの間隔の公差を比較的大きくすることができ、こ
れによりドクターブレードの装着を緩やかな条件で行う
ことができ、間隔の誤差による現像に対する影響が緩和
された現像装置を提供することにある。
本発明の他の目的は、逆帯電現像剤の発生が有効に防
止された現像装置を提供することにある。
(問題点を解決するための手段) 本発明によれば、静電像形成用感光体と、粉末現像剤
を帯電させる帯電機構と、帯電された現像剤を磁気ブラ
シの形で搬送し且つ前記感光体に形成されている静電像
に現像剤の磁気ブラシを摺擦させる現像剤搬送スリーブ
と、該スリーブによって搬送される磁気ブラシの穂長を
調整するためのドクターブレードとから成り、 前記ドクターブレードは、現像剤搬送スリーブと0.1
乃至1.5mmの間隔で設けられ、且つその表面には、現像
剤の帯電極性と同極性の永久電荷を有するエレクトレッ
ト誘電体層が形成されており、 該エレクトレット誘電体層の電荷密度(絶対値)が5
×10-10乃至2×10-7C/cm2の範囲に設定されていること
を特徴とする現像装置が提供される。
本発明において、前記エレクトレット誘電体層はフッ
素樹脂から形成されていることが好適である。
(作用) 本発明によれば、ドクターブレード表面に、現像剤の
帯電極性と同極性の永久電荷を有するエレクトレット層
を設けておくことにより、電源等の格別の装置を用いる
ことなく、ドクターブレードと現像スリーブとの間隔を
余裕を持って大きく設定することが可能となり、また逆
帯電現像剤の現像域への供給も防止することが可能とな
ったものである。
例えば、本発明の現像装置において、現像スリーブ上
の磁気ブラシが、ドクターブレードの下を通過すると、
エレクトレット層によって現像剤に電気的反発力が作用
するため、該磁気ブラシが収縮し、均一な厚みの薄層と
なる。従って、ドクターブレードと現像スリーブとの間
隔を比較的大きく、例えば0.1乃至1.5mmの範囲に設定し
ても、従来と同様に現像剤の搬送量を適当な範囲に設定
することができるのである。また、このように前記間隔
を比較的大きな範囲に設定し得るということは、その公
差が比較的緩やかであり、遊びをとれるということであ
るから、その間隔を厳密に設定する必要がなく、現像装
置の設計上、極めて大きな利点を有する。換言すると、
ドクターブレードと現像スリーブとの間隔の誤差による
現像に対する影響が有効に緩和されたものとなってい
る。
またエレクトレット層は、現像剤の帯電極性と同極性
の永久電荷を有するものであるから、逆極性に帯電され
た現像剤は該エレクトレット層でトラップされ、現像域
への供給が有効に防止され、結果として現像剤飛散やカ
ブリ等、逆帯電現像剤により生じるトラブルを有効に防
止できるのである。
撹拌後の現像剤は帯電され、且つスリーブのマグネッ
ト等に吸引された状態でスリーブ面に保持され、前記ブ
レードとスリーブとの間、即ち穂切りギャップを通過す
る。現像剤はその通過時、ブレードによって物理的に量
が制限される他に、現像剤の帯電極と同極のエレクトレ
ットによって電気的反発力を受ける。したがって、現像
層はブレードの電気的反発力によって、場合によっては
スリーブの磁気的吸引力が加わって圧縮凝集される。そ
して、この圧縮凝集が穂切りギャップの精度に余裕を与
え、現像剤の密度を均一にし、現像剤の帯電性を均一に
する。
この原理を説明するための第2図において、スリーブ
は16、感光体は22、撹拌現像剤は18、ドクターブレード
は20、及びエレクトレット層は40である。磁性現像剤粒
子18は、例えば負に帯電しており、スリーブ16で磁気ブ
ラシを形成して感光体22へと運ばれる。エレクトレット
層40は、その外表面が現像剤粒子18と同極の電荷となる
ようになっている。また、エレクトレット層40の電荷密
度を5.1×10-10乃至2.1×10-7C/cm2の範囲となってい
る。
現像剤18はブレード20によってある程度規制され、通
過中の穂立ち現像剤はスリーブ16とエレクトレット40と
の間で圧縮される。これはエレクトレット40の電気的反
発力とスリーブ16の磁気的吸引力によるものである。従
って、現像剤は圧縮され密な状態でしかも穂切りギャッ
プの幅より薄層に形成され得る。これは従来の物理的な
作用により規制を更に電気的に規制しており、従来に比
して穂切りギャップを広げても良いことを意味し、その
ギャップ精度の要求はゆるやかとなることが理解され
る。また、エレクトレット40とスリーブ16間に位置する
現像剤磁気ブラシは密で隙間のない状態となり、その密
度或は濃度が均一となり、しかもその密度自体の値も撹
拌時の現像剤の密度ムラ或は濃度ムラに何等影響されず
ほぼ一定となる。密度が均一となることは、前述した通
りの作用であるが、撹拌時の密度自体の値が影響されな
いことは、穂切りギャップ間の精度誤差が少なくなり、
公差に余裕がでることが理解される。
また、ドクターブレードを通過する現像剤は、エレク
トレット層によって静電気的影響を受けており、撹拌現
像剤中に生じた不均一な帯電状態はエレクトレットの電
気作用によって均一にされ、未帯電現像剤や逆極性現像
剤の割合が軽減される傾向にある。この作用は、現像剤
とエレクトレット層が同極である場合に一層効果がで
る。
更に、本発明においては、前述したようにエレクトレ
ット層の電荷密度を(絶対値)5×10-10乃至2×10-7C
/cm2の範囲、特に1×10-9乃至1.5×10-7C/cm2の範囲に
することが望ましい。エレクトレット層の電荷密度が前
記範囲内にある場合には、電荷密度の均一な現像剤の薄
層が良好に形成され、トナー飛散等が防止される。
(実施例) 以下、添付図面に従って、本発明に係る現像装置の好
ましい実施例を詳述する。
第1図は本発明に用いる現像装置の原理的な説明図で
あり、本発明の現像装置はこのような構造に限るもので
はない。
第1図に示すように通常の現像装置2にはボックス状
の現像剤供給機構4が設けられ、その上方から現像剤6
が供給される。現像剤6はフィーダー付き供給口8を介
して下方の現像器10内に供給され、現像器10内の撹拌器
12、12、によって撹拌(二成分系現像剤の場合はキャリ
ヤと共にする。)されて帯電される。
現像器10内には多数の磁極を備えた現像スリーブ16が
配せられ、現像スリーブ16には摩擦帯電を得た後の現像
剤14が供給され、更にスリーブ表面には現像剤によって
磁気ブラシが形成される。磁気ブラシはドクターブレー
ド20によって穂立ち長さが調整され、電子写真感光体ド
ラム22の感光層24のニップ位置まで搬送される。感光体
ドラム22は現像スリーブ16からの距離DD-Sを置いて配
せられ、現像スリーブ16及び感光体ドラム22は機枠(図
示せず)に回転可能に支持されてニップ位置における移
動方向(矢印)が同方向(または逆方向)となるように
駆動される。
感光体ドラム22の周囲には、可変高電圧電源25に接続
されたコロナチャージャー26及び露光用光学系28が前記
現像器10の上流側に配せられて所定の表面電位の静電潜
像を形成し得るようになっている。また、感光体ドラム
22と現像スリーブ16との間には、電圧調整機構30を備え
たバイアス電源33が接続され、感光層24上の表面電位と
同極でしかも該表面電位よりも低い任意の軸(バイアス
電位)が印加できる様になっている。更に、感光層24の
周囲で現像部の下流には現像剤像を複写紙に転写するた
めの転写機構34が設けられている。
このような構成において、現像剤14は現像スリーブ16
上で磁気ブラシ18を形成し、ドクターブレード20によっ
て規制を受けた後、ニップ位置で感光層24の静電潜像と
反応して感光層24上に現像剤の可視像を形成する。形成
可視像は転写機構34で転写紙に転写される。
第2図は本発明に係る現像装置の要部説明図である。
第2図に示すようにドクターブレード20の外表奏にはエ
レクトレット誘導体層40が形成されており、エレクトレ
ット層の電荷密度は5×10-10乃至2×10-7C/cm2の範
囲、特に1×10-9乃至1.5×10-7C/cm2の範囲に形成され
る。
磁性現像剤粒子18は、例えば負に帯電した場合、エレ
クトレット層40はその外表面は現像剤粒子9と同極性の
電荷となるように、この場合負に帯電されている。
エレクトレットの材料としては、永久電気分極可能な
膜形成性素材であれば、有機のものでも無機のものでも
何れの素材でも使用可能であるが、エレクトレット化の
容易さ及び被覆形成の容易さの点では各種高分子材料が
好適である。その適当な例は、これに限定されないが、
ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−ブテン共重
合体、イオン架橋オレフィン共重合体、エチレン−アク
リル共重合体等のオレフィン系樹脂;ポリフッ化ビニ
ル、ポリフッ化ビニリデン、フッ化ビニル/フッ化ビニ
リデン共重合体、四フッ化エチレン樹脂(PTFE)、四フ
ッ化エチレン−パーフルオロアルコキシエチレン共重合
樹脂(PFA樹脂)、四フッ化エチレン−六フッ化プロピ
レン共重合樹脂(FEP樹脂)等のフッ素樹脂;ポリ塩化
ビニル、塩素化ポリオレフィン等の塩素樹脂;ポリエチ
レンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリ
ブチレンテレフタレート等の熱可塑性ポリエステル;ナ
イロン6、ナイロン12、ナイロン6,6、ナイロン6,10等
のポリアミド;各種アクリル系樹脂等が単独或は2種以
上の組合せで使用される。これらの内でも、PTFE樹脂、
PFA樹脂、FEP樹脂等のフッ素樹脂が臨界表面張力の面で
よく、電荷の保持性がよく、耐久性もよいことから好ま
しい。
エレクトレットの生成は、熱エレクトレット化法、エ
レクトロエレクトレット化法、放射線エレクトレット化
法、光エレクトレット化法等のそれ自体公知の任意の方
法を、用いる高分子の種類に応じて適用することにより
行われる。上記高分子、特にフッ素樹脂に対しては熱エ
レクトレット化法やエレクトロエレクトレット化法が有
利に適用される。
また、ドクターブレード表面に、エレクトレット層を
設けるには、ブレード表面にエレクトレット化されてい
ない高分子フィルムの層を設け、次いで前述した手段で
この高分子フィルム層をエレクトレット化してもよく、
或いはエレクトレット化フィルムをブレード表面に接着
剤層を介して貼り合せてもよい。前者の方法が一般に有
利である。
また、エレクトレット層の厚みは0.005乃至2mm、特に
0.01乃至0.1mmの範囲で形成される。エレクトレット層4
2の表面粗さは0.02乃至2μm、特に0.025乃至1μmの
範囲に形成される。
現像スリーブとドクターブレードとの間、即ち穂切り
ギャップDは0.1乃至1.5mmの範囲とする。このような設
定幅においては、スリーブ上に形成される現像剤層D′
は、Dより薄く形成され、また現像剤層D′の均一な層
厚を最小0.05mmまでの調整が可能となる。磁気ブラシの
現像剤層D′は現像剤の種類にもよるが、二成分系現像
剤の場合は、0.5乃至1.5mm、一成分系現像剤の場合は、
0.05乃至0.5mmの範囲内にあることが望ましい。
本発明において、現像スリーブ(現像剤搬送部材)内
の磁極は、キャリヤ引きを生じない範囲内で磁束密度の
比較的小さいものがよく、一般に400乃至1200ガウス、
特に500乃至1000ガウスのものがよい。現像スリーブの
回転数は現像剤の飛散を生じない範囲内で比較的大きい
範囲内にあるのがよく、一般にその周速は5乃至100cm/
sec、特に10乃至80cm/secの範囲内にあるのがよい。ま
た、現像スリーブと感光層との距離DD-Sは、二成分系
現像剤の場合は0.5乃至3.5mm、一成分系現像剤の場合は
0.1乃至1.0mmの範囲が適当である。
本発明において、感光体としては、従来電子写真法に
使用されている感光体、例えばセレン感光体、非晶質シ
リコン感光体、酸化亜鉛感光体、セレン化カドミウム感
光体は、硫化カドミウム感光体、各種有機感光体等が全
て使用される。
二成分系磁性現像剤としては磁性キャリヤと、顕電性
トナーとの混合物が使用され、ここで磁性キャリヤとし
ては、フェライトキャリヤや鉄粉系キャリヤが使用され
る。フェライトキャリヤとしては、例えば酸化鉄亜鉛
(ZnFe2O4)、酸化鉄イットリウム(Y3Fe5O12)、酸化
鉄カドミニウム(CdFe2O4)、酸化鉄ガドリニウム(Gd3
Fe5O12)、酸化鉄銅(CuFe2O4)、酸化鉄鉛(PbFe
12O19)、酸化鉄ニッケル(NiFe2O4)、酸化鉄ネオジウ
ム(NdFeO3)、酸化鉄バリウム(BaFe12O19)、酸化鉄
マグネシウム(MgFe2O4)、酸化鉄マンガン(MnFe
2O4)、酸化鉄ランタン(LaFeO3)等の1種或は2種以
上から成る組成の焼結フェライト粒子が使用されてお
り、特にCu,Zn,Ng,Mn及びNiから成る群より選ばれた金
属成分の少なくとも1種、好適には2種以上が有するソ
フトフェライト、例えば銅−亜鉛−マグネシウムフェラ
イトや、それらの粒子を樹脂等でコートしたものが使用
され、その粒径は30乃至120μm、特に40乃至100μm
で、飽和磁化は40乃至70emu/g、特に45乃至65emu/gの範
囲内にあるものが有利に使用される。その体積固有抵抗
は106乃至1012Ωcmの範囲にあるのがよい。
本発明に用いるトナーは、定着用樹脂媒質中に着色剤
及び電荷制御剤或は更にそれ自体周知のトナー用配合剤
を配合したものである。本発明に用いるトナーは、1×
108乃至3×109Ω・cm、特に2×108乃至8×108Ω・cm
の体積固有抵抗を有するのが好ましく、またその誘電率
は2.5乃至4.5、特に3.0乃至4.0の範囲にあるのが望まし
い。
トナー用の定着用樹脂媒質、着色剤、電荷制御剤及び
その他のトナー用配合剤は上記特性が得られるように選
択し組合せるのがよい。先ず定着用樹脂媒質としては、
スチレン系樹脂、アクリル系樹脂或いはスチレン−アク
リル系共重合体樹脂が一般に使用される。
これらの樹脂に用いる、スチレン系単量体としては、
下記式 (式中、R1は水素原子、低級(炭素数4以下の)アルキ
ル基、或はハロゲン原子であり、R2は低級アルキル基、
ハロゲン原子等の置換基であり、nはゼロを含む2以下
の整数である。) で表わされる単量体、例えばスチレン、ビニルトルエ
ン、α−メチルスチレン、α−クロルスチレン、ビニル
キシレン等やビニルナフタレン等を挙げることができ
る。この中でも、スチレンが好適である。
一方、アクリル系単量体としては、 (式中、R3は水素原子または低級アルキル基であり、R4
は水素原子又は炭素数18迄のアルキル基である。) で表わされる単量体、例えばエチルアクリレート、メチ
ルメタクリレート、ブチルアクリレート、ブチルメタク
リレート、2−エチルヘキシルアクリレート、2−エチ
ルヘキシルメタクリレート、アクリル酸、メタクリル酸
等である。アクリル系単量体としては、上述したものの
他に他のエチレン系不飽和カルボン酸乃至その無水物、
例えば無水マレイン酸、フマル酸、マレイン酸、クトロ
ン酸、イタコン酸等を用いることもできる。
スチレン−アクリル系共重合体樹脂、樹脂媒質として
好適なものの一つであり、スチレン系単量体(A)とア
クリル系単量体(B)とは、A:B=50:50乃至90:10、特
に60:40乃至85:15の範囲とするのがよい。また、用いる
樹脂は、一般に0乃至25の酸価を有するのが好ましい。
また、定着性の見地から50乃至65℃ガラス転移温度(T
g)を有するのが良い。
樹脂中に含有させる着色剤としては、次に示す無機又
は有機の顔料や染料等が単独又は2種以上の組合せで使
用される。ファーネスブラック、チャンネルブラック等
のカーボンブラック;四三酸化鉄等の銑黒;ルチル型又
はアナターゼ型等の二酸化チタン;フタロシアニンブル
ー;フタロシアニングリーン;カドミウムイエロー;モ
リブデンオレンジ;ピラゾロンレッド;フアストバイオ
レットB等。
電荷制御剤としては、それ自体公知の任意の電荷制御
剤、例えば、ニグロシンベース(CI50415)、オイルブ
ラック(CI216150)、スピロンブラック等の油溶性染料
や、1:1型或は2:1型金属錯塩染料、ナフテン酸金属塩、
脂肪酸や石鹸、樹脂酸石鹸等が使用される。
トナー粒子の粒径は、コールターカウンターで測定し
た粒径は体積基準メジアン径で8乃至14μm、特に10乃
至12μmの範囲にあるのがよく、また粒子形状は溶融混
練・粉砕法で製造された不定形のものでも、また分散乃
至懸濁重合法で製造された球状のものでもよい。
トナーと磁性キャリヤとの混合比率は、上記トナー及
び磁性キャリヤの物性によっても相違するが重量比で一
般に1:99乃至10:90、特に2:98乃至5:95の範囲内にある
ことが望ましい。また、現像剤全体としての電気抵抗
は、5×109乃至5×1010Ω・cm、特に1×1010乃至4
×1010Ω・cmの範囲にあることが本発明の目的に好まし
い。
本発明に用いる一成分系磁性現像剤としては、上記顕
電性トナー組成物中に磁性粉を全体に当り30乃至70重量
%、特に40乃至60重量%含有せしめたものが使用され
る。磁性粉としては、粒径が0.1乃至3μmの範囲にあ
る四三酸化鉄(マグネタイト)やフェライト、特に前述
した化学組成のものが使用される。他の成分は、二成分
系トナーにおける前述した各配合成分と同様であってよ
い。
前記のごとく構成された本発明によれば、一成分系或
は二成分系の帯電された現像剤18は、ブレード20によっ
てある程度規制され、通過中の現像剤18はエレクトレッ
ト層40からの反発力を受ける。エレクトレット層40は表
面電位ESを付与している。現像剤18は第2図に示すよ
うに穂がスリーブ16とエレクトレット40との間で出来る
だけ圧縮される。これは前述のエレクトレット40の電気
的反発力とスリーブ16の磁気的吸引力によるものであ
る。従って、エレクトレット40とスリーブ16間に位置す
る現像剤磁気ブラシは圧縮されて隙間のない密な状態と
なりその密度或は濃度が均一となる。また、現像剤は圧
縮して体積が小さくなり、ギャップの半分程度の薄層と
なる。これは前述したようにギャップ精度の要求を緩い
ものにして、しかもブレード面に現像剤の付着がみられ
ずギャップづまりを防止している。また、現像剤の穂立
ちが常に圧縮凝集した状態であるが故に、スリーブ20と
エレクトレット40を通過する現像剤の濃度乃至密度は所
定の定まった値をとる。これは、従来のように濃度また
は密度がバラ付いた状態ではないので、穂切りギャップ
の幅の調整が敏感に対応することになり、その公差に余
裕がでてくる。
また、ドクターブレードを通過する現像剤は、エレク
トレット層によって静電気的影響を受けており、撹拌現
像剤中に生じた不均一な帯電状態はエレクトレットの電
気作用によって均一にされ、未帯電現像剤や逆極性現像
剤の割合が軽減される傾向にある。
更にこの場合、エレクトレット層の表面粗さが一定の
範囲内を満たすように形成されているので、現像剤層は
適度な摩擦抵抗を受け、流動性が良すぎて圧縮不足が生
じたり、エレクトレットとスリーブの間で現像剤層の目
詰まりや固着が生じることがなく、現像剤層が乱れるこ
とはない。
本発明を次の実験例で更に説明する。
実験例1 ブレードのエレクトレット層はFEP樹脂で形成され、
その 厚みが 0.35mm 表面粗さ 0.35μm 電荷密度が −4.5×10-8c/cm2、 表面電位が −600V、 表面張力が 19dyne/cm、 及び現像剤の帯電電荷と同極とした。
このようなブレードを無定形セレン感光体を用いる三
田工業株式会社製電子写真複写機DC−112C改良機に装着
し、次の条件で転写及び定着を行った。
条件は、 感光体の周速が 13.5cm/sec、 現像スリーブ周速が 27cm/sec、 感光層/スリーブ回転方式が 順方向、 スリーブ内磁極が 800ガウス、 感光層スリーブ間距離DD-Sが 0.2mm、 穂切りギャップが 0.3mm、 また、現像剤として一成分磁性現像剤を用いた。
(1)得られた複写物の画像濃度は1.34で、カブリ濃度
は0.003であった。
(2)現像剤層(穂の長さ)は0.2mmであった。
(3)画像濃度ムラは0.09以下であった。
(発明の効果) 以上、説明したように本発明によれば、ドクターブレ
ードにエレクトレット層を設けたので、帯電した現像剤
層は、ブレードとスリーブとの間にあって、電気的吸引
力と磁気的吸引力の作用により、密度が均一且つ所定の
値をとる。このため、支持体に供給される現像剤は密度
の均一な薄層となり、現像の際に画像ムラ等がない優れ
た画像が提供できる。また、この場合、穂切りギャップ
の精度に余裕がでるので、ブレードの調整が容易とな
り、現像剤が過剰供給し過ぎてカブリ等を生じさせるこ
とがない。
また、エレクトレットは現像剤に電気的に作用するた
め、支持体に供給される現像剤は帯電性が良く、支持体
の潜像部に良好に転写して優れた画像が形成される。エ
レクトレット層の電荷密度が特定の範囲に形成され、現
像剤層の電荷密度に乱れを生じさせないので、現像の際
に薄層で均一な現像剤層を形成し画像が良好となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の現像装置の全体の構造を示す図であ
る。 第2図は、本発明で用いるドクターブレードの機能を説
明するための説明図である。 2……現像装置、16……現像スリーブ、20……ドクター
ブレード 22……感光体、40……エレクトレット誘電体層

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】静電像形成用感光体と、粉末現像剤を帯電
    させる帯電機構と、帯電された現像剤を磁気ブラシの形
    で搬送し且つ前記感光体に形成されている静電像に現像
    剤の磁気ブラシを摺擦させる現像剤搬送スリーブと、該
    スリーブによって搬送される磁気ブラシの穂長を調整す
    るためのドクターブレードとから成り、 前記ドクターブレードは、現像剤搬送スリーブと0.1乃
    至1.5mmの間隔で設けられ、且つその表面には、現像剤
    の帯電極性と同極性の永久電荷を有するエレクトレット
    誘電体層が形成されており、 該エレクトレット誘導体層の電荷密度(絶対値)が5×
    10-10乃至2×10-7C/cm2の範囲に設定されていることを
    特徴とする現像装置。
  2. 【請求項2】前記エレクトレット誘導体層がフッ素樹脂
    から形成されている請求項1に記載の現像装置。
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JPS58211173A (ja) * 1982-06-02 1983-12-08 Ricoh Co Ltd 現像装置
JPS59228276A (ja) * 1983-06-09 1984-12-21 Fuji Xerox Co Ltd 磁気ブラシクリ−ニング装置

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