JP2015141379A - 現像装置、画像形成方法、画像形成装置、プロセスカートリッジ及び現像方法 - Google Patents

現像装置、画像形成方法、画像形成装置、プロセスカートリッジ及び現像方法 Download PDF

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宏之 岸田
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宏一 坂田
東松 宏
Hiroshi Higashimatsu
宏 東松
仁 岩附
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仁 岩附
豊明 田野
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豊明 田野
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Abstract

【課題】静電潜像担持体汚れに起因する異常画像のない高品質な画像を出力できる現像装置を提供する。
【解決手段】磁界発生手段を内包し、トナーと磁性キャリアとの二成分現像剤を担持し、現像剤を搬送する円筒状の現像剤担持体を有し、前記磁界発生手段が有する磁極のうち現像剤担持体の表面上の現像剤を保持し得る強さの磁界を発生させる現像剤担持極が、現像磁極と現像前磁極と現像後磁極との3つの磁極を有し、これらの磁極により現像剤の汲み上げ、保持等を行うよう構成した現像装置であって、前記磁性キャリアは、芯材と被覆層を有し、かさ密度が2.08〜2.24(g/cm)であり、前記被覆層中に含まれる導電性微粒子の体積平均粒子径D、被覆層の平均厚みhが0.5≦(D/h)≦1.1であり、現像主極と、現像剤担持体の中心と静電潜像担持体の中心を結ぶ直線とのなす角度が、現像剤担持体の回転方向上流側に5〜15度となる現像装置である。
【選択図】図2

Description

本発明は、電子写真法、静電記録法に用いられる現像装置、画像形成方法、画像形成装置、プロセスカートリッジ及び現像方法に関する。
電子写真方式による画像形成では、光導電性物質等の静電潜像担持体上に静電潜像を形成し、この静電潜像に対して、帯電したトナーを付着させてトナー像を形成した後、トナー像を記録媒体に転写し、定着され、出力画像となる。近年、電子写真方式を用いた複写機やプリンタの技術は、モノクロからフルカラーへの展開が急速になりつつあり、フルカラーの市場は拡大する傾向にある。
フルカラー画像形成では、一般に、イエロー、マゼンタ、シアンの3色のカラートナー又はこれに黒色を加えた4色のカラートナーを積層させて全ての色の再現を行う。したがって、色再現性に優れ、鮮明なフルカラー画像を得るためには、定着されたトナー像の表面を平滑にして光散乱を減少させる必要がある。このような理由から、従来のフルカラー複写機等の画像光沢は、10〜50%の中〜高光沢のものが多かった。
一般に、乾式のトナー像を記録媒体に定着させる方法としては、平滑な表面を持ったローラやベルトを加熱し、トナーと圧着する接触加熱定着方法が多用されている。このような方法は、熱効率が高く、高速定着が可能であり、カラートナー像に光沢や透明性を与えることが可能である反面、加熱定着部材の表面と溶融状態のトナーとを加圧下で接触させた後、剥離するために、トナー像の一部が定着ローラ表面に付着して別の画像上に転移する、いわゆるオフセット現象が生じる。
このようなオフセット現象を防止することを目的として、離型性に優れたシリコーンゴムやフッ素樹脂で定着ローラの表面を形成し、さらにその定着ローラ表面にシリコーンオイル等のトナー固着防止用オイルを塗布する方法が一般に採用されている。しかしながら、このような方法は、トナーのオフセットを防止する点では極めて有効であるが、オイルを供給するための装置が必要であり、定着装置が大型化するという問題がある。
このため、モノクロ画像形成では、溶融したトナーが内部破断しないように、溶融時の粘弾性が大きく、離型剤を含有するトナーを用いることにより、定着ローラにオイルを塗布しないオイルレスシステム、或いはオイルの塗布量を微量とするシステムが採用される傾向にある。
一方、フルカラー画像形成においても、モノクロ画像形成と同様に、定着装置の小型化、構成の簡素化の目的で、オイルレスシステムが採用される傾向がある。しかしながら、フルカラー画像形成では、定着されたトナー像の表面を平滑にするために、溶融時のトナーの粘弾性を低下させる必要があるため、光沢のないモノクロ画像形成の場合よりもオフセットが発生しやすく、オイルレスシステムの採用が困難になる。また、離型剤を含有するトナーを用いると、トナーの付着性が高まり、記録媒体への転写性が低下する。さらに、トナーのフィルミングが発生して、帯電性が低下することにより、耐久性が低下するという問題がある。
一方、キャリアとしては、トナーのフィルミングの防止、均一な表面の形成、表面の酸化の防止、感湿性の低下の防止、現像剤の寿命の延長、感光体の表面への付着の防止、感光体のキズ付きあるいは摩耗からの保護、帯電極性の制御、帯電量の調節等の目的で、キャリア芯材表面に、表面エネルギーの低い樹脂、例えばフッ素樹脂、シリコーン樹脂などをコートすることによりキャリアの長寿命化が図られてきた。
低表面エネルギーの樹脂を被覆したキャリアの例としては、例えば以下のものが挙げられる。特許文献1に記載の常温硬化型シリコーン樹脂と正帯電性窒素樹脂で被覆したキャリア、特許文献2に記載の変性シリコーン樹脂を少なくとも1種含有した被覆材をコートしたキャリア、特許文献3に記載の常温硬化型シリコーン樹脂及びスチレン・アクリル樹脂を含有した樹脂被覆層を有するキャリア、特許文献4に記載の核粒子表面を2層以上のシリコーン樹脂でコートし、層間に接着性がないようにしたキャリア、特許文献5に記載の核粒子表面にシリコーン樹脂を多層塗布したキャリア、特許文献6に記載の炭化ケイ素を含有するシリコーン樹脂で表面を被覆したキャリア、特許文献7に記載の20dyn/cm以下の臨界表面張力を示す材料で被覆した正帯電性キャリア、特許文献8に記載のフッ素アルキルアクリレートを含有する被覆材でコートしたキャリアと、含クロムアゾ染料を含くむトナーからなる現像剤等が挙げられる。
しかしながら、近年のさらなる画像形成装置の小型化、長寿命化による環境廃棄負荷の低減、ならびに一枚あたりの印刷コストダウンを求められるようになり、一層高耐久化したキャリアが必要とされている。なぜならば、小型の画像形成装置は現像装置に投入する現像剤量が減るため、キャリアが受けるストレスは増えるためである。
一方、高耐久化に関しては、特許文献9〜13に記載のように、キャリアコート材中に金属微粒子に導電性材料を塗膜した導電性微粒子を用いることで向上が図られている。
以上の項目はキャリアとしての耐久性向上に関する先行事例であるが、現像装置を最適化することによって高耐久化を目指す必要もある。それと同時に、高耐久化することによって、現像剤が静電潜像担持体と接触する時間が長くなるため、静電潜像担持体に対するハザードを低減する対策が必要になってくる。
静電潜像担持体が原因となる課題として静電潜像担持体汚れによる異常画像がある。これは静電潜像担持体に現像剤中のトナー由来のシリカ又は紙粉等の異物が付着し、これに起因して印刷画像に異常画像として現れる現象である。この異物付着は静電潜像担持体についた傷から成長することが多く、現像中に傷を発生させないことも重要である。
課題解決のためにはトナー側での対策のみならず、それ以外の現像装置構成での対策も必要となっている。
また、特許文献14では、キャリア表面と現像スリーブ表面の表面性を規定することで濃度ムラ解消と耐久性向上を図っており、これによれば現像時の画像濃度を一定のまま長期に亘って保つことができ、かつ、二成分現像剤の長寿命化を図ることができるとしている。
しかしながら、いわゆる現像主極と、現像剤担持体の中心と静電潜像担持体の中心を結ぶ直線とのなす角度は規定されておらず、静電潜像担持体への汚れが発生する場合があった。
本発明は、従来における前記諸問題を解決し、以下の目的を達成することを課題とする。すなわち、本発明は、静電潜像担持体汚れに起因する異常画像のない高品質な画像を出力できる現像装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は、複数の磁極を有する磁界発生手段を内包し、トナー及び磁性キャリアからなる二成分現像剤を表面に担持して、表面を回転駆動することによって表面上の二成分現像剤を搬送する円筒状の現像剤担持体と、
前記現像剤担持体の表面に供給する二成分現像剤を収納する現像剤収納部と、を有してなり、
前記磁界発生手段が有する磁極のうち前記現像剤担持体の表面上の二成分現像剤を保持し得る強さの磁界を発生させる現像剤担持極が、
前記現像剤担持体と静電潜像担持体とが対向する現像領域に磁界を発生させるための現像磁極と、
前記現像剤収納部から供給された二成分現像剤を前記現像領域へ搬送する磁界を発生させる現像前磁極と、
前記現像領域を通過した後の二成分現像剤を前記現像剤担持体表面から離脱させるために前記現像前磁極との間で二成分現像剤を離脱させる磁界を発生させる現像後磁極と、の3つの磁極を有し、
前記現像前磁極が発生させる磁界によって前記現像剤担持体の表面上への二成分現像剤の汲み上げを行い、
前記現像前磁極及び前記現像磁極が発生させる磁界によって前記現像剤収納部により現像剤が供給される位置から現像領域までの前記現像剤担持体上の二成分現像剤の保持を行い、
前記現像磁極及び前記現像後磁極が発生させる磁界によって前記現像領域から前記現像剤担持体の表面の二成分現像剤を離脱させる位置までの前記現像剤担持体上の二成分現像剤の保持を行うように構成した現像装置であって、
前記磁性キャリアは、芯材と該芯材を被覆する被覆層とを有し、
前記磁性キャリアのかさ密度が2.08〜2.24(g/cm)であり、
前記被覆層中に含まれる導電性微粒子の体積平均粒子径をDとし、前記被覆層の平均厚みをhとすると、前記D及びhは次式、0.5≦(D/h)≦1.1を満たし、
前記現像磁極によって発生する磁界での前記現像剤担持体の表面上における磁束密度が最大となる法線方向磁束密度ピーク位置と、前記現像剤担持体の回転中心とを結んだ直線を現像主極としたとき、
前記現像主極と、前記現像剤担持体の中心と前記静電潜像担持体の中心を結ぶ直線とのなす角度が、前記現像剤担持体の回転方向上流側に5〜15度であることを特徴とする。
本発明によれば、静電潜像担持体汚れに起因する異常画像のない高品質な画像を出力できる現像装置を提供することができる。
体積固有抵抗を測定するためのセルを説明する概略図である。 静電潜像担持体(感光体)周りの概略構成図である。 現像ローラに形成される磁束密度分布を示す概略図である。 3極構成の法線磁束密度分布の一例を示すグラフである。 本発明のプロセスカートリッジの一例を示す概略図である。 本発明の画像形成装置の一例を示す概略図である。
以下、本発明に係る現像装置、画像形成方法、画像形成装置、プロセスカートリッジ及び現像方法について図面を参照しながら説明する。なお、本発明は以下に示す実施形態に限定されるものではなく、他の実施形態、追加、修正、削除など、当業者が想到することができる範囲内で変更することができ、いずれの態様においても本発明の作用・効果を奏する限り、本発明の範囲に含まれるものである。
(現像剤)
本発明に用いられる現像剤は、トナーと磁性キャリアからなる二成分現像剤である。以下、詳細を説明する。
<キャリア>
現像剤に用いられるキャリアは、芯材と該芯材を被覆する被覆層を有する磁性キャリアであり、キャリアのかさ密度は2.08〜2.24(g/cm)である。また、磁性キャリアの被覆層中に含まれる導電性微粒子の体積平均粒子径をD(μm)とし、前記被覆層の平均厚みをh(μm)とすると、次式、0.5≦(D/h)≦1.1を満たす。さらに、現像主極と、現像剤担持体と静電潜像担持体の中心を結ぶ直線のなす角度が、前記現像剤担持体の回転方向上流側に5〜15度であることを特徴とする。
本発明によれば、キャリアのかさ密度、D/h及び主極角度のなす角を最適に組み合わせることで静電潜像担持体汚れによる異常画像のない現像方式を提供することができる。上記項目を最適に組み合わせることで、穂立ちした現像剤の、静電潜像担持体への衝撃を和らげることができ、静電潜像担持体表面に傷ができにくくなるため、汚れ起因の異常画像が発生しにくくなると考えられる。
また、本発明の現像装置は転写工程でのトナー転写が非常に良好であることがわかった。詳しい原因はわかっていないが、現像剤の静電潜像担持体への衝突が和らぐことによって、トナー表面の外添剤がトナー母体に埋め込まれて流動性が悪化することを抑制できるためであると推察される。トナーの流動性が悪くなると、記録媒体への転写の際に一部トナーが移動せずに、ぼそつきといわれる画像抜けが生じる。
このように、本発明の現像装置はキャリアのかさ密度、D/h及び主極角度のなす角を規定することで、高品質画像を提供できる非常に優れた現像装置であるといえる。
本発明において、キャリアのかさ密度は2.08〜2.24(g/cm)であり、2.12〜2.20(g/cm)が好ましい。2.08(g/cm)未満であると、一粒子あたりのキャリア重量が軽くなり、キャリア付着が問題になる。一方、2.24(g/cm)より大きいと静電潜像担持体への衝突度合いが大きくなる。かさ密度は、例えば、JIS−Z2504に記載の方法で測定することができる。
本発明においては、キャリアの被覆層に含まれる導電性微粒子の体積平均粒子径D(μm)と、前記被覆層の平均厚みh(μm)とが、次式、0.5≦(D/h)≦1.1を満たし、0.7≦(D/h)≦0.9を満たすことが好ましい。前記(D/h)が、0.5未満であると、前記導電性微粒子は結着樹脂中に埋もれてしまい、キャリア表面に凸となる粒子が減少するため、キャリアの流動性が非常に良くなってしまう。結果として、キャリアの間隔が密になりすぎてしまい、現像剤の穂が硬くなる。穂が硬くなると、現像領域においてトナーを現像した後の現像剤の穂が像担持体上の潜像を強くこすってしまい、これによって画像上に穂跡のような異常画像が発生してしまう。一方、前記(D/h)が1.1を超えても、表面の凹凸が大きいために現像剤の穂が像担持体上の潜像を強くこすってしまい、これによって画像上に穂跡のような異常画像が発生してしまう。
前記キャリアの被覆層の平均厚みhは、0.05μm〜4μmが好ましく、0.08μm〜3μmがより好ましい。前記平均厚みhが、0.05μm未満であると、被覆層が破壊されやすくなり、被覆層が削れてしまうことがある。4μmを超えると、被覆層は磁性体でないため、画像にキャリア付着しやすくなることがある。
ここで、前記キャリアの被覆層の平均厚みhは、例えば、透過型電子顕微鏡(TEM)を用いて、キャリア断面を観察し、キャリア表面を覆う被覆層の樹脂部の厚みを測定して、その平均値から求めることができる。具体的には、芯材表面と導電性微粒子との間に存在する樹脂部の厚みのみを測定する。導電性微粒子間に存在する樹脂部の厚みや、導電性微粒子上の樹脂部の厚みは測定には含めない。前記キャリア断面の任意の50点測定の平均を求め、平均厚みh(μm)とすることができる
前記導電性微粒子の体積平均粒子径Dは、0.2μm〜1.5μmが好ましく、0.3μm〜1μmがより好ましい。ここで、前記導電性微粒子の体積平均粒子径(D)は、例えば、ナノトラックUPA−EX150(日機装社製)にて測定することができる。
現像主極と、現像剤担持体の中心と静電潜像担持体の中心を結ぶ直線のなす角度は、現像剤担持体の回転方向上流側に5〜15度であり、8〜12度であることが好ましい。5度より小さいと、穂の辺りが強くなり、現像剤の穂が像担持体上の潜像を強くこすってしまい、これによって画像上に穂跡のような異常画像が発生してしまう。一方、15度より大きいと現像剤の穂が像担持体上の潜像に対するあたりが弱くなり、十分な画像濃度が得られなくなる。なお、現像主極についての詳細は後述する。
キャリア粒子は、体積平均粒径が32μm以上40μm以下であることが好ましい。キャリア粒子の体積平均粒径が32μm未満であると、キャリア付着が発生することがあり、40μmを超えると、画像細部の再現性が低下し、精細な画像を形成できなくなることがある。なお、体積平均粒径は、例えば、マイクロトラック粒度分布計モデルHRA9320−X100(日機装社製)を用いて測定することができる。
本発明におけるキャリアは、体積固有抵抗が8〜14(LogΩ・cm)であることが好ましい。体積固有抵抗が8(LogΩ・cm)未満であると、非画像部でキャリア付着が発生することがあり、14(LogΩ・cm)を超えると、エッジ効果が許容できないレベルになることがある。
ここで、体積固有抵抗は、図1に示すセルを用いて測定することができる。具体的には、まず、表面積2.5cm×4cmの電極51a及び電極51bを、0.2cmの距離を隔てて収容したフッ素樹脂製容器52からなるセルに、キャリア53を充填し、落下高さ1cm、タッピングスピード30回/分で、10回のタッピングを行う。次に、電極51a及び51bの間に1000Vの直流電圧を印加して30秒後の抵抗値r[Ω]を、ハイレジスタンスメーター4329A(横河ヒューレットパッカード社製)を用いて測定し、下記式1から、体積固有抵抗[Ω・cm]を算出することができる。
Figure 2015141379
キャリアの被覆樹脂としてはシリコーン樹脂、アクリル樹脂、またはこれらを併用して使用することができる。アクリル樹脂は接着性が強く脆性が低いので耐磨耗性に非常に優れた性質を持つが、その反面、表面エネルギーが高いため、スペントしやすいトナーとの組み合わせでは、トナー成分スペントが蓄積することによる帯電量低下など不具合が生じる場合がある。その場合、表面エネルギーが低いためトナー成分のスペントがし難く、膜削れが生じるためのスペント成分の蓄積が進み難い効果が得られるシリコーン樹脂を併用することで、この問題を解消することができる。しかし、シリコーン樹脂は接着性が弱く脆性が高いので、耐磨耗性が悪いという弱点も有するため、この2種の樹脂の性質をバランス良く得ることが重要であり、これによりスペントがし難く耐摩耗性も有する被覆膜を得ることが可能となる。そのため、改善効果が顕著である。これは、シリコーン樹脂は表面エネルギーが低いため、トナー成分のスペントがし難く、膜削れが生じるためのスペント成分の蓄積が進み難い効果が得られるためである。
本発明において、シリコーン樹脂としては、一般的に知られているシリコーン樹脂を用いることができ、オルガノシロサン結合のみからなるストレートシリコーンや、アルキド、ポリエステル、エポキシ、アクリル、ウレタンなどで変性したシリコーン樹脂などが挙げられるが、これに限るものではない。例えば、市販品としてストレートシリコーン樹脂としては、信越化学製のKR271、KR255、KR152、東レ・ダウコーニング・シリコーン社製のSR2400、SR2406、SR2410等が挙げられる。この場合、シリコーン樹脂単体で用いることも可能であるが、架橋反応する他成分、帯電量調整成分等を同時に用いることも可能である。さらに、変性シリコーン樹脂としては、信越化学製のKR206(アルキド変性)、KR5208(アクリル変性)、ES1001N(エポキシ変性)、KR305(ウレタン変性)、東レ・ダウコーニング・シリコーン社製のSR2115(エポキシ変性)、SR2110(アルキド変性)などが挙げられる。
また、被覆樹脂として以下に示すようなモノマーA、B、Cからなるアクリル共重合体を用いても良い。被膜が極めて強靭で削れ難く、高耐久化を図ることができ、被覆層を薄くしても、使用により芯材が露出し難くなる。
Figure 2015141379
一般式(1)中、Rは水素原子、又はメチル基を示し、Rは炭素原子数1〜4のアルキル基を示し、m=1〜8が好ましく、X=10〜40が好ましい。
Figure 2015141379
一般式(2)中、Rは水素原子、又はメチル基を示し、Rは炭素原子数1〜4のアルキル基を示し、Rは炭素数1〜8のアルキル基、又は炭素数1〜4のアルコキシ基を示し、m=1〜8が好ましく、Y=10〜40が好ましい。
Figure 2015141379
一般式(3)中、Rは水素原子、又はメチル基を示し、Rは炭素原子数1〜4のアルキル基を示し、Z=30〜80が好ましい。
縮重合触媒としては、チタン系触媒、スズ系触媒、ジルコニウム系触媒、アルミニウム系触媒等が挙げられる。本発明では、これら各種触媒のうち、優れた結果をもたらすチタン系触媒が好ましく、特にチタンジイソプロポキシビス(エチルアセトアセテート)が好ましい。これは、シラノール基の縮合反応を促進する効果が大きく、且つ触媒が失活しにくいためであると考えられる。
本発明において、アクリル樹脂としては、アクリル成分を有する樹脂であればよく、特に限定するものではない。また、アクリル樹脂単体で用いることも可能であるが、架橋反応する他成分を少なくとも1つ以上同時に用いることも可能である。
前記架橋反応する他成分としては、例えばアミノ樹脂、酸性触媒などが挙げられるが、これらに限るものではない。
前記アミノ樹脂としては、グアナミン、メラミン樹脂等が挙げられるが、これらに限るものではない。これらの中でも、キャリアの帯電付与能力を向上させることができるという観点から、メラミン樹脂、ベンゾグアナミン樹脂が好ましい。また、適度にキャリアの帯電付与能力を制御する必要がある場合には、メラミン樹脂及び/又はベンゾグアナミン樹脂と、他のアミノ樹脂を併用してもよい。
また、被覆層は、アクリル樹脂とアミノ樹脂の架橋物を含有することが好ましい。これにより、適度な弾性を維持したまま、被覆層同士の融着を抑制することができる。
前記アミノ樹脂と架橋し得るアクリル樹脂としては、ヒドロキシル基及び/又はカルボキシル基を有するものが好ましく、ヒドロキシル基を有するものがさらに好ましい。これにより、芯材粒子や導電性微粒子との密着性をさらに向上させることができ、導電性微粒子の分散安定性も向上させることができる。このとき、アクリル樹脂は、水酸基価が10mgKOH/g以上であることが好ましく、20mgKOH/g以上がより好ましい。
前記酸性触媒としては、触媒作用を持つものであればよく、例えば、完全アルキル化型、メチロール基型、イミノ基型、メチロール/イミノ基型等の反応性基を有するものが挙げられるが、これらに限るものではない。
前記導電性微粒子としては、例えば、金属粉、酸化チタン、酸化錫、酸化亜鉛、アルミナ、酸化インジウムスズ(ITO)、リンドープスズ、タングステンドープスズ、カーボンブラック又はこれらに表面処理を施したアンチモンがドープされ、酸化インジウムで表面処理されたアルミナ微粒子、酸化チタン微粒子などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記導電性微粒子をキャリアの被覆層中に分散させる理由として、キャリア表面へ加わる外力から被覆層を保護する効果が挙げられる。前記外力により粒子が容易に砕けたり摩耗したりすると、被覆層の保護効果は初期では得られるが、長期間にわたって維持することができず、安定した品質を得ることができず好ましくない。ここで挙げた導電性微粒子は、強靭な性質を有しているため、前記外力に対し強く、割れ摩耗が生じず、長期にわたり被覆層の保護効果を維持することができる。
前記被覆層中における導電性微粒子の存在場所は、アクリル樹脂に存在させることが好ましい。その理由は、アクリル樹脂の強い接着性により、導電性微粒子を長期にわたり保持することが可能であるためであるが、必ずしもアクリル樹脂中に存在させる必要はない。
前記導電性微粒子の含有量は、結着樹脂100質量部に対して、0.1質量部〜1,000質量部が好ましく、70質量部〜700質量部がより好ましい。
本発明において、被覆層用組成物はシランカップリング剤を含有することが好ましい。これにより、導電性微粒子を安定に分散させることができる。
シランカップリング剤としては、特に限定されないが、r−(2−アミノエチル)アミノプロピルトリメトキシシラン、r−(2−アミノエチル)アミノプロピルメチルジメトキシシラン、r−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、N−β−(N−ビニルベンジルアミノエチル)−r−アミノプロピルトリメトキシシラン塩酸塩、r−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、r−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、メチルトリメトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、ビニルトリアセトキシシラン、r−クロルプロピルトリメトキシシラン、ヘキサメチルジシラザン、r−アニリノプロピルトリメトキシシラン、ビニルトリメトキシシラン、オクタデシルジメチル[3−(トリメトキシシリル)プロピル]アンモニウムクロライド、r−クロルプロピルメチルジメトキシシラン、メチルトリクロルシラン、ジメチルジクロロシラン、トリメチルクロロシラン、アリルトリエトキシシラン、3−アミノプロピルメチルジエトキシシラン、3−アミノプロピルトリメトキシシラン、ジメチルジエトキシシラン、1,3−ジビニルテトラメチルジシラザン、メタクリルオキシエチルジメチル(3−トリメトキシシリルプロピル)アンモニウムクロライド等が挙げられ、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
シランカップリング剤の市販品としては、AY43−059、SR6020、SZ6023、SH6026、SZ6032、SZ6050、AY43−310M、SZ6030、SH6040、AY43−026、AY43−031、sh6062、Z−6911、sz6300、sz6075、sz6079、sz6083、sz6070、sz6072、Z−6721、AY43−004、Z−6187、AY43−021、AY43−043、AY43−040、AY43−047、Z−6265、AY43−204M、AY43−048、Z−6403、AY43−206M、AY43−206E、Z6341、AY43−210MC、AY43−083、AY43−101、AY43−013、AY43−158E、Z−6920、Z−6940(東レ・シリコーン社製)等が挙げられる。
シランカップリング剤の添加量は、シリコーン樹脂に対して、0.1〜10質量%であることが好ましい。シランカップリング剤の添加量が0.1質量%未満であると、芯材粒子や導電性微粒子とシリコーン樹脂の接着性が低下して、長期間の使用中に被覆層が脱落することがあり、10質量%を超えると、長期間の使用中にトナーのフィルミングが発生することがある。
本発明において、芯材粒子としては、磁性体であれば、特に限定されないが、鉄、コバルト等の強磁性金属;マグネタイト、ヘマタイト、フェライト等の酸化鉄;各種合金や化合物;これらの磁性体を樹脂中に分散させた樹脂粒子等が挙げられる。中でも、環境面への配慮から、Mn系フェライト、Mn−Mg系フェライト、Mn−Mg−Srフェライト等が好ましい。
<トナー>
本発明に用いられるトナーは結着樹脂と着色剤を含有するが、モノクロトナー及びカラートナーのいずれであってもよい。また、定着ローラにトナー固着防止用オイルを塗布しないオイルレスシステムに適用するために、トナー粒子は離型剤を含有してもよい。このようなトナーは、一般にフィルミングが発生しやすいが、本発明におけるキャリアはフィルミングを抑制することができるため、本発明に用いられる現像剤は長期にわたり、良好な品質を維持することができる。
さらに、カラートナー、特に、イエロートナーは、一般にキャリアの被覆層の削れによる色汚れが発生するという問題があるが、本発明における現像剤は、色汚れの発生を抑制することができる。
本発明に用いられるトナーは粉砕法、重合法等の公知の方法を用いて製造することができる。例えば、粉砕法を用いてトナーを製造する場合、まず、トナー材料を混練することにより得られる溶融混練物を冷却した後、粉砕し、分級して、母体粒子を作製する。次に、転写性、耐久性をさらに向上させるために、母体粒子に外添剤を添加し、トナーを作製する。
このとき、トナー材料を混練する装置としては、特に限定されないが、バッチ式の2本ロール;バンバリーミキサー;KTK型2軸押出し機(神戸製鋼所社製)、TEM型2軸押出し機(東芝機械社製)、2軸押出し機(KCK社製)、PCM型2軸押出し機(池貝鉄工社製)、KEX型2軸押出し機(栗本鉄工所社製)等の連続式の2軸押出し機;コ・ニーダ(ブッス社製)等の連続式の1軸混練機等が挙げられる。
また、冷却した溶融混練物を粉砕する際には、ハンマーミル、ロートプレックス等を用いて粗粉砕した後、ジェット気流を用いた微粉砕機、機械式の微粉砕機等を用いて微粉砕することができる。なお、平均粒径が3〜15μmとなるように粉砕することが好ましい。
さらに、粉砕された溶融混練物を分級する際には、風力式分級機等を用いることができる。なお、母体粒子の平均粒径が5〜20μmとなるように分級することが好ましい。
また、母体粒子に外添剤を添加する際には、ミキサー類を用いて混合攪拌することにより、外添剤が解砕されながら母体粒子の表面に付着する。
−結着樹脂−
結着樹脂としては、特に限定されないが、ポリスチレン、ポリp−スチレン、ポリビニルトルエン等のスチレン及びその置換体の単独重合体;スチレン−p−クロロスチレン共重合体、スチレン−プロピレン共重合体、スチレン−ビニルトルエン共重合体、スチレン−アクリル酸メチル共重合体、スチレン−アクリル酸エチル共重合体、スチレン−メタクリル酸共重合体、スチレン−メタクリル酸メチル共重合体、スチレン−メタクリル酸エチル共重合体、スチレン−メタクリル酸ブチル共重合体、スチレン−α−クロロメタクリル酸メチル共重合体、スチレン−アクリロニトリル共重合体、スチレン−ビニルメチルエーテル共重合体、スチレン−ビニルメチルケトン共重合体、スチレン−ブタジエン共重合体、スチレン−イソプレン共重合体、スチレン−マレイン酸エステル共重合体等のスチレン系共重合体;ポリメタクリル酸メチル、ポリメタクリル酸ブチル、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、ポリエチレン、ポリエステル、ポリウレタン、エポキシ樹脂、ポリビニルブチラール、ポリアクリル酸、ロジン、変性ロジン、テルペン樹脂、フェノール樹脂、脂肪族又は芳香族炭化水素樹脂、芳香族系石油樹脂等が挙げられ、1種単独で使用してもよく、2種以上併用してもよい。
圧力定着用の結着樹脂としては、特に限定されないが、低分子量ポリエチレン、低分子量ポリプロピレン等のポリオレフィン;エチレン−アクリル酸共重合体、エチレン−アクリル酸エステル共重合体、スチレン−メタクリル酸共重合体、エチレン−メタクリル酸エステル共重合体、エチレン−塩化ビニル共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、アイオノマー樹脂等のオレフィン共重合体;エポキシ樹脂、ポリエステル、スチレン−ブタジエン共重合体、ポリビニルピロリドン、メチルビニルエーテル−無水マレイン酸共重合体、マレイン酸変性フェノール樹脂、フェノール変性テルペン樹脂等が挙げられ、1種単独で使用してもよく、2種以上併用してもよい。
−着色剤−
着色剤(顔料又は染料)としては、特に限定されないが、カドミウムイエロー、ミネラルファストイエロー、ニッケルチタンイエロー、ネーブルスイエロー、ナフトールイエローS、ハンザイエローG、ハンザイエロー10G、ベンジジンイエローGR、キノリンイエローレーキ、パーマネントイエローNCG、タートラジンレーキ等の黄色顔料;モリブデンオレンジ、パーマネントオレンジGTR、ピラゾロンオレンジ、バルカンオレンジ、インダンスレンブリリアントオレンジRK、ベンジジンオレンジG、インダンスレンブリリアントオレンジGK等の橙色顔料;ベンガラ、カドミウムレッド、パーマネントレッド4R、リソールレッド、ピラゾロンレッド、ウォッチングレッドカルシウム塩、レーキレッドD、ブリリアントカーミン6B、エオシンレーキ、ローダミンレーキB、アリザリンレーキ、ブリリアントカーミン3B等の赤色顔料;ファストバイオレットB、メチルバイオレットレーキ等の紫色顔料;コバルトブルー、アルカリブルー、ビクトリアブルーレーキ、フタロシアニンブルー、無金属フタロシアニンブルー、フタロシアニンブルー部分塩素化物、ファーストスカイブルー、インダンスレンブルーBC等の青色顔料;クロムグリーン、酸化クロム、ピグメントグリーンB、マラカイトグリーンレーキ等の緑色顔料;カーボンブラック、オイルファーネスブラック、チャンネルブラック、ランプブラック、アセチレンブラック、アニリンブラック等のアジン系色素、金属塩アゾ色素、金属酸化物、複合金属酸化物等の黒色顔料等が挙げられ、1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
−離型剤−
離型剤としては、特に限定されないが、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン、脂肪酸金属塩、脂肪酸エステル、パラフィンワックス、アミド系ワックス、多価アルコールワックス、シリコーンワニス、カルナウバワックス、エステルワックス等が挙げられ、1種単独で使用してもよく、2種以上併用してもよい。
−帯電制御剤−
また、トナーは、帯電制御剤をさらに含有してもよい。帯電制御剤としては、特に限定されないが、ニグロシン;炭素数が2〜16のアルキル基を有するアジン系染料(特公昭42−1627号公報参照);C.I.Basic Yello 2(C.I.41000)、C.I.Basic Yello 3、C.I.Basic Red 1(C.I.45160)、C.I.Basic Red 9(C.I.42500)、C.I.Basic Violet 1(C.I.42535)、C.I.Basic Violet 3(C.I.42555)、C.I.Basic Violet 10(C.I.45170)、C.I.Basic Violet 14(C.I.42510)、C.I.Basic Blue 1(C.I.42025)、C.I.Basic Blue 3(C.I.51005)、C.I.Basic Blue 5(C.I.42140)、C.I.Basic Blue 7(C.I.42595)、C.I.Basic Blue 9(C.I.52015)、C.I.Basic Blue 24(C.I.52030)、C.I.Basic Blue25(C.I.52025)、C.I.Basic Blue 26(C.I.44045)、C.I.Basic Green 1(C.I.42040)、C.I.Basic Green 4(C.I.42000)等の塩基性染料;これらの塩基性染料のレーキ顔料;C.I.Solvent Black 8(C.I.26150)、ベンゾイルメチルヘキサデシルアンモニウムクロライド、デシルトリメチルクロライド等の4級アンモニウム塩;ジブチル、ジオクチル等のジアルキルスズ化合物;ジアルキルスズボレート化合物;グアニジン誘導体;アミノ基を有するビニル系ポリマー、アミノ基を有する縮合系ポリマー等のポリアミン樹脂;特公昭41−20153号公報、特公昭43−27596号公報、特公昭44−6397号公報、特公昭45−26478号公報に記載されているモノアゾ染料の金属錯塩;特公昭55−42752号公報、特公昭59−7385号公報に記載されているサルチル酸;ジアルキルサルチル酸、ナフトエ酸、ジカルボン酸のZn、Al、Co、Cr、Fe等の金属錯体;スルホン化した銅フタロシアニン顔料;有機ホウ素塩類;含フッ素4級アンモニウム塩;カリックスアレン系化合物等が挙げられるが、1種単独で使用してもよく、2種以上併用してもよい。なお、ブラック以外のカラートナーにおいては、白色のサリチル酸誘導体の金属塩等が好ましい。
−外添剤−
外添剤としては、特に限定されないが、シリカ、酸化チタン、アルミナ、炭化珪素、窒化珪素、窒化ホウ素等の無機粒子;ソープフリー乳化重合法により得られる平均粒径が0.05〜1μmのポリメタクリル酸メチル粒子、ポリスチレン粒子等の樹脂粒子が挙げられ、1種単独で使用してもよく、2種以上併用してもよい。中でも、表面が疎水化処理されているシリカ、酸化チタン等の金属酸化物粒子が好ましい。さらに、疎水化処理されているシリカ及び疎水化処理されている酸化チタンを併用し、疎水化処理されているシリカよりも疎水化処理されている酸化チタンの添加量を多くすることにより、湿度に対する帯電安定性に優れるトナーが得られる。
本発明におけるキャリアを、キャリアとトナーから成る補給用現像剤とし、現像装置内の余剰の現像剤を排出しながら画像形成を行う画像形成装置に適用することで、極めて長期にわたって安定した画像品質が得られる。つまり、現像装置内の劣化したキャリアと、補給用現像剤中の劣化していないキャリアを入れ替え、長期間にわたって帯電量を安定に保ち、安定した画像が得られる。本方式は、特に高画像面積印字時に有効である。高画像面積印字時は、キャリアへのトナースペントによるキャリア帯電劣化が主なキャリア劣化であるが、本方式を用いることで、高画像面積時には、キャリア補給量も多くなるため、劣化したキャリアが入れ替わる頻度が上がる。これにより、極めて長期間にわたって安定した画像を得ることができる。
補給用現像剤の混合比率は、キャリア1質量部に対してトナーを2〜50質量部の配合割合とすることが好ましい。トナーが2質量部未満の場合には、補給キャリア量が多すぎ、キャリア供給過多となり現像装置中のキャリア濃度が高くなりすぎるため、現像剤の帯電量が増加しやすい。また、現像剤帯電量が上がることにより、現像能力が下がり画像濃度が低下してしまう。50質量部を超えると、補給用現像剤中のキャリア割合が少なくなるため、画像形成装置中のキャリアの入れ替わりが少なくなり、キャリア劣化に対する効果が期待できなくなる。
(現像装置)
ここで、図2は、静電潜像担持体(感光体)1を用いた本発明の画像形成装置に、本発明の現像装置3を用いたときの一実施形態における感光体1周囲の概略構成図である。
感光体1は、矢印で示すように時計まわりの向きに回転される。この感光体1の上部、時計の文字盤で表現すれば略11時の位置には帯電手段2が配置されている。帯電手段2は本実施形態では感光体と同速度で回転される回転体からなるが、回転体に限らずコロナ放電タイプでもよい。
この帯電手段2により感光体1の表面は暗中で一様に帯電された後、図示を省略している露光手段からの露光用の光Lの照射を受けて静電潜像が形成される。この静電潜像は感光体1の回転と共に下流側に移動し現像装置3に至る。現像装置3は感光体1の右横に配置されている。
本発明の現像装置3は、現像剤収納部としてのケーシング301内に、現像剤320を撹拌搬送する供給室搬送部材304及び回収室搬送部材305、現像ローラ302などの回転部材及びその他の部材を具備している。
現像ローラ302(現像剤担持体)は2時と3時の間の位置(2時半の位置)で感光体1に近接して対向させることで現像ニップ領域Aを構成するようにして近接配置されている。この感光体1との対向部位に相当するケーシング301の部位は現像ローラ302を露出させるため開口している。
現像ローラ302によりケーシング301内の現像剤320は現像ニップ領域Aへ搬送されるようになっている。現像ニップ領域Aで感光体1の表面に形成されている静電潜像に現像剤320中のトナーが付着してトナー像(可視像)として顕像化される。
このトナー像は感光体1の回転と共に下流側に移動し転写手段5に至る。転写手段5は感光体1の下部、6時の位置に配置されている。本実施形態では転写手段5は回転体からなるが、回転体に限らずコロナ放電タイプでもよい。感光体1と転写手段5とが対向する領域を転写領域Eと称する。
感光体1上のトナー像は転写領域Eにおいて記録媒体8に転写され記録媒体8上の画像となる。なお、感光体上のトナーを中間転写体(中間転写ベルト等)に一端転写し、その後多色トナーを一括して記録媒体に転写する中間転写ベルト方式にも適用は可能であり、その場合は転写領域Eで感光体上のトナーを中間転写体(中間転写ベルト等)に転写することになる。
転写後の感光体1は、該感光体1の回転と共に下流側へ移動してクリーニング手段6に至る。クリーニング手段6は10時の位置に配置されている。クリーニング手段6は、記録媒体に転写し切れずに感光体1の表面に残ったトナーを、クリーニングブレード601により除去する。クリーニング手段6を通過した感光体1の表面は、その後、帯電手段2により表面を一様に帯電され、次の画像形成工程を繰返す。
本実施形態の現像装置3は、ケーシング301の内部に現像ローラ302、供給室搬送部材304、回収室搬送部材305、現像剤層厚規制部材303を有し、現像剤320を撹拌搬送して循環させている。
図3に示すように、現像ローラ302は、円周方向に複数の磁石MGを配置したマグネットローラ302dを内部に有し、その周囲を円筒状のスリーブ302cが回転軸302eと一体的に回転する構成とすることができるが、これに限られるわけではない。
スリーブ302cはアルミニウム等の非磁性の金属で形成することができる。マグネットローラ302dは、各磁石MGが所定の方向を向くように不動部材、例えば、ケーシング301に固定されており、その周囲をスリーブ302cが回転して、磁石MGによって引き付けた現像剤320を搬送していくように構成することができる。
図4は、3極構成の法線磁束密度分布の一例を示すグラフである。図4に示すように、3つの磁極によって発生するそれぞれの磁界での現像ローラ302の表面上の法線方向における磁束密度が最大となる法線方向磁束密度ピーク位置を、現像前磁極中心M1、現像磁極中心M2及び現像後磁極中心M3とする。これら3つの法線方向磁束密度ピーク位置と、現像スリーブ302cの回転中心34p(図3における回転軸302e)とを結んだ3つの直線を、現像前磁極中心線L1、現像磁極中心線L2及び現像後磁極中心線L3とする。本発明において、現像磁極中心線L2は現像主極に相当する。
図4では、現像磁極と現像前磁極との2つの法線磁束密度ピーク位置と回転中心34pとを直線(図4中の破線L1及びL2)で結んで形成される中心角の開き角度をθ1、現像磁極と現像後磁極との2つの法線磁束密度ピーク位置と回転中心34pとを直線(図4中の破線L2及びL3)で結んで形成される中心角の開き角度をθ2、現像後磁極と現像前磁極との2つの法線磁束密度ピーク位置と回転中心34pとを直線(図4中の破線L3及びL1)で結んで形成される中心角の開き角度をθ3とする。なお、図4中34hは、水平軸を表す。
このとき、現像後磁極中心線L3と現像前磁極中心線L1とがなす中心角の角度θ3が180°以上となるように剤離れ磁極として機能する現像後磁極(P2極)と汲み上げ磁極として機能する現像前磁極(P3極)とを配置することにより、剤離れ磁極として機能する磁極の磁束が現像磁極(P1極)に流れやすくなるため、剤離れ磁極として機能する磁極と汲み上げ磁極として機能する磁極との極間に発生する磁場を小さくすることができ、剤離れを更に良好に行うことができる。
また、本発明においては先に述べたように、現像主極と、現像剤担持体と静電潜像担持体の中心を結ぶ直線のなす角度は、現像剤担持体の回転方向上流側に5〜15度であり、8〜12度であることが好ましい。5度より小さいと、穂の辺りが強くなり、現像剤の穂が像担持体上の潜像を強くこすってしまい、これによって画像上に穂跡のような異常画像が発生してしまう。一方、15度より大きいと現像剤の穂が像担持体上の潜像に対するあたりが弱くなり、十分な画像濃度が得られなくなる。なお、図面を参照すると、この角度は、現像主極(図4に示す現像磁極中心線L2)と、現像剤担持体の回転中心34pと静電潜像担持体の中心O−2を結ぶ直線のなす角度θとなる。
図3に示すように、現像ローラ302と感光体1は現像ニップ領域A(図2参照)で直接には接触せずに、現像に適する一定の間隔、現像ギャップGPを保持して対向している。
現像ローラ302上において、現像剤320を穂立ちさせ、現像剤320を感光体1に接触させることで、感光体1表面の静電潜像にトナーを付着させて顕像化する。
この現像装置3では、固定軸302aには接地されたバイアス用の電源が接続されている(不図示)。固定軸302aに接続された電源VPの電圧は、導電性の軸受、導電性の回転軸302eを経てスリーブ302cに印加される。一方、感光体1を構成する最下層の導電性支持体は接地されている。
こうして、現像ニップ領域A(図2参照)には、キャリアから離脱したトナーを感光体1側へ移動させる電界を形成しておき、スリーブ302cと感光体1の表面に形成された静電潜像との電位差によりトナーを感光体1側に向けて移動させることに供している。
ここで、上述のように現像剤担持体は複数の磁極を有する磁界発生手段を内包しており、前記磁界発生手段が有する磁極のうち、現像剤担持体の表面上の二成分現像剤を保持し得る強さの磁界を発生させる現像剤担持極は以下の3つの磁極を有する。すなわち、
(1)現像剤担持体と静電潜像担持体とが対向する現像領域に磁界を発生させるための現像磁極(P1極)
(2)現像剤収納部から供給された二成分現像剤を現像領域へ搬送する磁界を発生させる現像前磁極(P3極)
(3)現像領域を通過した後の二成分現像剤を現像剤担持体表面から離脱させるために現像前磁極との間で現像剤を離脱させる磁界を発生させる現像後磁極(P2極)である。
現像剤担持体の表面上の二成分現像剤を保持し得る強さの磁界を発生させる現像剤担持極が3つの場合、従来の構成に比べて磁界発生手段の配置に要するスペースを小さくすることができる。これにより、磁界発生手段を内包する現像剤担持体を小径化することができる。この構成によって、現像装置を小型化しながら、各工程に必要な強さの磁界を発生させることができ、二成分現像剤の搬送、現像、現像剤離れの各工程を良好に実施することができる。
図3を参照して、二成分現像剤の汲み上げ、保持等について説明する。
現像前磁極(P3)が発生させる磁界によって現像ローラ302の表面上への現像剤320の汲み上げが行われる。現像前磁極(P3)及び現像磁極(P1)が発生させる磁界によって現像剤収納部により現像剤320が供給される位置から現像領域までの現像ローラ302上の現像剤320の保持が行われる。そして、現像磁極(P1)及び現像後磁極(P2)が発生させる磁界によって、現像領域から現像ローラ302の表面の現像剤320を離脱させる位置までの現像ローラ302上の現像剤320の保持が行われる。
現像後、図3に示すように、P2極は現像ローラ302上に担持された現像後の現像剤320を現像ローラ302の回転と共に下流側に搬送し、ケーシング301内に引き入れる。P2とP3極は同極性としてあり、P2〜P3極間では穂立ちさせる磁力がなく穂が寝た状態となり、それまで現像ローラ302周囲に引き寄せていた現像剤320を現像ローラ302から引き離す“剤離し”の作用が働く。この穂が寝た状態となる現像ローラ上のP2〜P3極対応部(磁力分布曲線の山形のピークが他と比べて極めて低い領域)は現像ローラ302から現像剤320を離す、剤離し領域(図3に符号9で示す)を形成している。また、切り離された現像剤320は、図示しない搬送経路により、供給室搬送部材304側に搬送される構成とすることができる。
感光体1にトナーを付着させた現像剤320は、現像剤中のトナー濃度が下がっているため、仮に、このトナー濃度が低下した現像剤が現像ローラ302から離れずに再度現像ニップ領域Aに搬送され現像に供されると狙いの画像濃度を得ることができないという不具合が生じてしまう。これを防止するため、本実施形態では、現像後の剤離し領域9で、現像ローラ302から現像剤を離す。現像ローラ302から離した現像剤はその後、狙いのトナー濃度、トナー帯電量になるように、ケーシング301内で十分に撹拌混合する。
こうして、狙いのトナー濃度、帯電量にされた現像剤は、供給室搬送部材304により現像剤貯留スペースCに供給される(図3参照)。貯留スペースCに供給された現像剤は、P3極のピーク位置の直近下流部に位置する現像剤層厚規制部材303を通過することにより、所定の厚みに整えられて、磁気ブラシを形成しながら現像ニップ領域A(図2参照)に搬送される。
(現像方法)
上述したように、本発明によれば、高画質な画像が得られる現像方法を提供することができる。本発明の現像方法は、現像剤搬送工程と、現像剤汲み上げ工程と、第1の現像剤保持工程と、第2の現像剤保持工程とを有しており、必要に応じてその他の工程を有していてもよい。
現像剤搬送工程は、複数の磁極を有する磁界発生手段を内包する円筒状の現像剤担持体の表面に、トナー及び磁性キャリアからなる二成分現像剤を担持して、前記現像剤担持体の表面を回転駆動することによって表面上の二成分現像剤を搬送する。
現像剤汲み上げ工程は、現像剤担持体と静電潜像担持体とが対向する現像領域に二成分現像剤を搬送する磁界を発生させる現像前磁極によって、現像剤担持体の表面上への二成分現像剤の汲み上げを行う。
第1の現像剤保持工程は、現像領域に磁界を発生させるための現像磁極及び前記現像前磁極が発生させる磁界によって、現像剤収納部により二成分現像剤が供給される位置から現像領域までの現像剤担持体上の二成分現像剤の保持を行う。
第2の現像剤保持工程は、現像領域を通過した後の二成分現像剤を現像剤担持体表面から離脱させるために現像前磁極との間で二成分現像剤を離脱させる磁界を発生させる現像後磁極及び前記現像磁極が発生させる磁界によって、現像領域から現像剤担持体の表面の現像剤を離脱させる位置までの現像剤担持体上の二成分現像剤の保持を行う。
本発明の現像方法では、本発明の現像装置に用いられる二成分現像剤が用いられる。また、前記現像主極と、前記現像剤担持体の中心と前記静電潜像担持体の中心を結ぶ直線とのなす角度が、前記現像剤担持体の回転方向上流側に5〜15度である。
(画像形成方法及びプロセスカートリッジ)
本発明の画像形成方法は、静電潜像担持体上に静電潜像を形成する静電潜像形成工程と、前記静電潜像を二成分現像剤を用いて現像して可視像を形成する現像工程と、前記可視像を記録媒体に転写する転写工程と、前記記録媒体に転写された転写像を定着させる定着工程とを含む画像形成方法であり、前記現像工程が本発明の現像装置を用いて行われる。
また、本発明のプロセスカートリッジは、静電潜像担持体と、該静電潜像担持体上に形成した静電潜像を二成分現像剤を用いて現像し可視像を形成する現像手段とを有し、前記現像手段が本発明の現像装置である。
図5に、本発明のプロセスカートリッジの一例を示す。プロセスカートリッジ10は、感光体11、感光体11を帯電する帯電装置12、感光体11上に形成された静電潜像を現像剤を用いて現像してトナー像(可視像)を形成する現像装置13及び感光体11上に形成されたトナー像を記録媒体に転写した後、感光体11上に残留したトナーを除去するクリーニング装置14が一体に支持されており、プロセスカートリッジ10は、複写機、プリンタ等の画像形成装置の本体に対して着脱可能である。
以下、プロセスカートリッジ10を搭載した画像形成装置を用いて画像を形成する方法について説明する。まず、感光体11が所定の周速度で回転駆動され、帯電装置12により、感光体11の周面が正又は負の所定電位に均一に帯電される。次に、スリット露光方式の露光装置、レーザービームで走査露光する露光装置等の露光装置(不図示)から感光体11の周面に露光光が照射され、静電潜像が順次形成される。さらに、感光体11の周面に形成された静電潜像は、現像装置13により、本発明に用いられる現像剤を用いて現像され、トナー像が形成される。次に、感光体11の周面に形成されたトナー像は、感光体11の回転と同期されて、給紙部(不図示)から感光体11と転写装置(不図示)の間に給紙された転写紙(記録媒体)に、順次転写される。さらに、トナー像が転写された転写紙は、感光体11の周面から分離されて定着装置(不図示)に導入されて定着された後(記録媒体に転写された転写像が定着された後)、複写物(コピー)として、画像形成装置の外部へプリントアウトされる。一方、トナー像が転写された後の感光体11の表面は、クリーニング装置14により、残留したトナーが除去されて清浄化された後、除電装置(不図示)により除電され、繰り返し画像形成に使用される。
(画像形成装置)
本発明の画像形成装置は、静電潜像担持体と、該静電潜像担持体上に静電潜像を形成する静電潜像形成手段と、前記静電潜像をトナーを用いて現像して可視像を形成する現像手段と、前記可視像を記録媒体に転写する転写手段と、前記記録媒体に転写された転写像を定着させる定着手段とを有する画像形成装置であり、前記現像手段が本発明の現像装置である。さらに必要に応じて適宜選択したその他の手段、例えば、除電手段、クリーニング手段、リサイクル手段、制御手段等を有していてもよい。本発明の画像形成装置の構成例を図6に示す。
この図6の画像形成装置は、記録媒体8を搬送する搬送ベルト15に沿って該搬送ベルトの移動方向(搬送方向)上流側から順に、複数の画像形成部17K,17M,17Y,17Cが配列された、所謂タンデムタイプといわれるものである。なお、色の順序はこの限りではない。例えば、黒を最下流に配置し、マゼンタM、シアンC、イエローY、及びブラックKの順に作像することも可能である。
これらの画像形成部は、それぞれが複数部材の組み合わせからなり画像形成を行う。必ずしもユニットとして構成されている必要はない。画像形成部17Kは黒、画像形成部17Mはマゼンタ、画像形成部17Yはイエロー、画像形成部17Cはシアン、の各画像を形成するもので、これら各画像形成部は形成する画像の色が異なるだけで、内部構成は各画像形成部とも共通である。よって、以下の説明では、画像形成部17Kについて概要を説明し、他の画像形成部については、画像形成部17Kにおける各部材の符号末尾に付したKを、画像形成部17MについてはM、画像形成部17YについてはY、画像形成部17CについてはCにそれぞれ置き換えて示すにとどめ、説明は省略する。
搬送ベルト15は、その一方が駆動回転させられる駆動ローラと、他方が従動回転させられる従動ローラである搬送ローラ18,19によって回動可能に支持されたエンドレスベルトからなり、これら搬送ローラの回転と共に、矢印の向きに回転させられるようになっている。搬送ベルト15の下方には記録媒体8が収納された給紙トレイ20,21,22が備えられている。
例えば、給紙トレイ20に収納された記録媒体8のうち、最上位置にある記録媒体8は、画像形成時に送り出されてレジストローラ23で一旦待機させられ、画像形成部17Kにおける画像形成とタイミングを合わせて送り出され、静電吸着により搬送ベルト15に吸着される。こうして搬送ベルト15に吸着された記録媒体8は最初の画像形成部17Kに搬送され、ここで黒の画像が転写される。
画像形成部17Kは、図2により説明した部材と構成機能が同等の部材を備えている。これら構成機能が同等の部材については、図2におけるものと同じ符号の末尾にKを付し感光体1K、帯電手段2K、現像装置3Kなどで示している。なお、図2では搬送ベルト15を省略して示したが、実際は、図6に示すように、搬送ベルト15の上側張設部分の裏側には転写手段5Kが配置されており、また、感光体1に露光用の光Lを照射して静電潜像を形成する手段として光走査手段16が設けられている。
カラー画像の画像形成に際し、画像形成部17Kでは、感光体1Kの周面が暗中にて帯電手段2Kにより一様に帯電された後、光走査手段16Kからの黒画像に対応した露光用の光Lにより露光され、静電潜像が形成される。この静電潜像は、現像装置3Kにおいて黒トナーにより可視像化され、感光体1K上に黒のトナー像が形成される。
このトナー像は感光体1Kと搬送ベルト15上の記録媒体8とが接する位置、所謂転写位置で記録媒体8と合致して転写手段5Kの働きにより記録媒体8上に転写され、該記録媒体8上に単色(黒)の画像が形成される。転写を終えた感光体1Kは該感光体1Kの周面に残留した不要なトナーがクリーニング手段6Kにより除去され、次の画像形成に備えられる。
このようにして、画像形成部17Kで単色(黒)を転写された記録媒体8は、搬送ベルト15によって次の画像形成部17Mに搬送される。画像形成部17Mでは、前記画像形成部17Kにおけると同様のプロセスにより感光体1M上に形成されたマゼンタのトナー像が前記記録媒体8上の黒のトナー像に重ね転写される。
記録媒体8は更に次の画像形成部17Yに搬送され、同様にして感光体1Y上に形成されたイエローのトナー像が記録媒体8上に既に形成されている黒及びマゼンタのトナー像に重ね転写される。同様にして更に、次の画像形成部17Cでは、シアンのトナー像が重ね転写されて、フルカラーのカラー画像が得られる。
こうしてフルカラーの重ね画像が形成された記録媒体8は、画像形成部17Cを通過した後、搬送ベルト15から剥離されてから定着手段24で一対の定着ローラ間を通過する間に定着された後、排紙トレイ25へ排紙される。
本実施形態のように、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色毎に、感光体を横方向に並べて各感光体に帯電手段や現像装置等を設けて静電潜像を形成し、可視像化してから記録媒体に順次転写してフルカラー画像を得るタンデム方式のカラー画像形成装置では、横方向に並べた感光体1K,1M,1Y,1Cに対してそれぞれ現像装置3K,3M,3Y,3Cが設けられているので、画像形成装置を小さくするためには、各感光体の間隔を狭める必要があるがそのためには、各現像装置も水平方向(横方向)の大きさを小さくする必要がある。
各現像装置として本発明の構成のものを使用することにより、各現像装置の横寸法が従来の現像装置よりも小さくできるので、画像形成装置の小型化を図ることができる。しかも、これらの現像装置3K,3M,3Y,3Cは前記したように、剤離し領域、剤汲み上げ領域、供給室搬送部材、回収室搬送部材、仕切板などを具備した構成としているので、狙いの帯電量を持ったトナーが現像に用いられることとなり、高画質を得ることができる。また、トナーの劣化を抑制できるので、現像剤の性能を長期間にわたって安定に維持することが可能で、高寿命、高耐久な現像装置を提供することができる。このような利益はタンデム式のフルカラー画像形成装置に特有のものではなく、単色の画像形成装置においても得ることができる。
上記の説明から理解されるように、本発明によれば、かさ密度、導電性微粒子の体積平均粒子径と被覆層の平均厚みの関係が規定されたキャリアと、磁極角度を適切に調整された現像剤担持体とを組み合わせることで静電潜像担持体汚れに起因する異常画像の無い現像装置、画像形成方法、画像形成装置、プロセスカートリッジ及び現像方法を提供できる。
また、本発明に用いられるキャリアは表面エネルギーが小さいシラン系の架橋成分、及び導電性微粒子により強靭な被膜が形成されているため、抵抗が調節されて長期間帯電安定性に優れ、キャリア抵抗や現像剤の汲み上げ量が変化し難く、被膜削れ/剥がれが少なく、かつトナースペントが少ない、かつキャリア付着を抑制できる高耐久キャリア及び現像剤を得ることができる。さらに、帯電の環境変動を抑制し、さまざまな使用環境においても画像濃度変動、地肌汚れ、トナー飛散による機内汚染などを生じないようにすることができる。
加えて、信頼性の高い画像形成装置を提供することができるという極めて優れた効果を奏するものである。このように、本発明においては現像条件とキャリア物性を規定することで、静電潜像担持体上の潜像に忠実な画像を形成することが可能となる。
以下、実施例及び比較例を挙げて、本発明をさらに具体的に説明するが、本発明は、これらに限定されるものではない。なお、「部」は、重量部を表わす。
<芯材の製造例>
[芯材製造例1]
MnCO、Mg(OH)、Fe2O、及びSrCO粉を秤量し混合して混合粉を得た。この混合粉を、加熱炉により850℃、1時間、大気雰囲気下で仮焼し、得られた仮焼物を冷却後、粉砕して、粒径3μm以下の粉体とした。この粉体を1wt%の分散剤を水と共に加えてスラリーとし、このスラリーをスプレードライヤに供給して造粒し、平均粒径約40μmの造粒物を得た。この造粒物を焼成炉に装填し、窒素雰囲気下で、1130℃、4時間焼成した。
得られた焼成物を解砕機で解砕した後、篩い分けにより粒度調整を行い、体積平均粒径35μm、かさ密度2.05g/cmの球形の[フェライト粒子C1]を得た。
体積平均粒径は体積平均粒径は、マイクロトラック粒度分布計モデルHRA9320−X100(日機装社製)を用いて水中にて、物質屈折率2.42、溶媒屈折率1.33、濃度を約0.06に設定して測定した。
かさ密度はJIS−Z2504に則って測定した。
[芯材製造例2]
[芯材製造例1]において、造粒物を1165℃で焼成した以外は同様にして、体積平均粒径35μm、かさ密度2.19g/cmの球形の[フェライト粒子C2]を得た。
[芯材製造例3]
[芯材製造例1]において、造粒物を1150℃で焼成した以外は同様にして、体積平均粒径35μm、かさ密度2.11g/cmの球形の[フェライト粒子C3]を得た。
[芯材製造例4]
[芯材製造例1]において、造粒物を1120℃で焼成した以外は同様にして、体積平均粒径35μm、かさ密度2.01g/cmの球形の[フェライト粒子C4]を得た。
[芯材製造例5]
[芯材製造例1]において、造粒物を1170℃で焼成した以外は同様にして、体積平均粒径35μm、かさ密度2.21g/cmの球形の[フェライト粒子C5]を得た。
<導電性微粒子製造例>
酸化アルミニウム(住友化学製AKP−30)100gを水1リットルに分散させ懸濁液とし、この液を65℃に加温した。その懸濁液に塩化第二錫720gと五酸化りん38gを2N塩酸1.7リットルに溶かした溶液と12重量%アンモニア水とを懸濁液のPHが7〜8になるように14時間30分かけて滴下した。滴下後、懸濁液を濾過、洗浄して得られたケーキを110℃で乾燥した。次にこの乾燥粉末を窒素気流中で500℃1時間処理し、平均粒径0.30μm、粉体比抵抗10Ω・cmの導電性微粒子P1を得た。
平均粒径はナノトラックUPA−EX150(日機装社製)を用いて水中で物質屈折率1.66、溶媒屈折率1.33に設定して測定した。
導電性微粒子の粉体比抵抗は試料粉末を230Kg/cmで圧縮成形後、横河ヒューレットパッカード社製のLCRメーターを用いて電気抵抗値を測定し、比抵抗に換算した。
<樹脂合成例1>
撹拌機付きフラスコにトルエン300gを投入して、窒素ガス気流下で90℃まで昇温
した。次いでこれに、CH=CMe−COO−C−Si(OSiMe(式中、Meはメチル基である。)で示される3−メタクリロキシプロピルトリス(トリメチルシロキシ)シラン84.4g(200ミリモル:サイラプレーンTM−0701T/チッソ株式会社製)、3−メタクリロキシプロピルメチルジエトキシシラン39g(150ミリモル)、メタクリル酸メチル65.0g(650ミリモル)、及び、2,2’−アゾビス−2−メチルブチロニトリル0.58g(3ミリモル)の混合物を1時間かけて滴下した。滴下終了後、さらに、2,2’−アゾビス−2−メチルブチロニトリル0.06g(0.3ミリモル)をトルエン15gに溶解した溶液を加えて(2,2’−アゾビス−2−メチルブチロニトリルの合計量0.64g=3.3ミリモル)、90〜100℃で3時間混合してラジカル共重合させてメタクリル系共重合体R1を得た。
<キャリアの製造例>
[キャリア製造実施例1]
−キャリア被覆層−
・シリコーン樹脂溶液[固形分20重量%(SR2410:東レ・ダウコーニング・シリコーン社製)] 810重量部
・チタン触媒[固形分60重量%(TC−750:マツモトファインケミカル社製)]
4重量部
・アミノシラン[固形分100重量%(SH6020:東レ・ダウコーニング・シリコーン社製)] 3.2重量部
・導電性微粒子P1 110重量部
・トルエン 1000重量部
をホモミキサーで10分間分散し、アクリル樹脂とシリコーン樹脂の混合被覆膜形成溶液を得た。芯材として[フェライト粒子C1]5000重量部を用い、上記被覆膜形成溶液を芯材表面にスピラコーター(岡田精工社製)によりコーター内温度55℃で塗布し乾燥した。得られたキャリアを電気炉中にて200℃で1時間放置して焼成した。
冷却後フェライト粉バルクを目開き63μmの篩を用いて解砕し、体積平均粒径36μm、体積固有抵抗11LogΩcm、かさ密度2.08g/cm、平均厚み0.60μmの[キャリア1]を得た。
体積平均粒径は、マイクロトラック粒度分布計モデルHRA9320−X100(日機装社製)を用いて水中にて、物質屈折率2.42、溶媒屈折率1.33、濃度を約0.06に設定して測定した。
体積固有抵抗は、図1に示すセルを用いて、表面積2.5cm×4cmの電極51a及び電極51bを、0.2cmの距離を隔てて収容したフッ素樹脂製容器52からなるセルに、キャリア53を充填し、落下高さ1cm、タッピングスピード30回/分で、10回のタッピングを行った後、電極51a及び51bの間に1000Vの直流電圧を印加して30秒後の抵抗値r[Ω]を、ハイレジスタンスメーター4329A(横河ヒューレットパッカード社製)を用いて測定し、上記式1から体積固有抵抗[Ω・cm]を算出した。
かさ密度はJIS−Z2504に則って測定した。
キャリアの被覆層の平均厚みhは、透過型電子顕微鏡(TEM)を用いて、キャリア断面を観察し、キャリア表面を覆う被覆層の樹脂部の厚みを測定し、その平均値から求めた。具体的には、芯材表面と粒子との間に存在する樹脂部の厚みのみを測定した。導電性微粒子間に存在する樹脂部の厚みや、導電性微粒子上の樹脂部の厚みは測定には含めない。前記キャリア断面の任意の50点測定の平均を求め、平均厚みh(μm)とした。
[キャリア製造実施例2]
[キャリア製造実施例1]において、シリコーン樹脂溶液を365重量部にした以外は同様にして、体積平均粒径36μm、体積固有抵抗11LogΩcm、かさ密度2.08g/cm、平均厚み0.27μmの[キャリア2]を得た。
[キャリア製造実施例3]
[キャリア製造実施例1]において、芯材として[フェライト粒子C2]にした以外は同様にして、体積平均粒径36μm、体積固有抵抗11LogΩcm、かさ密度2.24g/cm、平均厚み0.60μmの[キャリア3]を得た。
[キャリア製造実施例4]
[キャリア製造実施例3]において、シリコーン樹脂溶液を365重量部にした以外は同様にして、体積平均粒径36μm、体積固有抵抗11LogΩcm、かさ密度2.24g/cm、平均厚み0.27μmの[キャリア4]を得た。
[キャリア製造実施例5]
[キャリア製造実施例1]において、芯材として[フェライト粒子C3]、シリン樹脂溶液を486重量部にした以外は同様にして、体積平均粒径36μm、体積固有抵抗11LogΩcm、かさ密度2.16g/cm、平均厚み0.36μmの[キャリア5]を得た。
[キャリア製造実施例6]
−キャリア被覆層−
・メタクリル系共重合体R1(固形分20重量%) 468重量部
・チタン触媒[固形分60重量%(TC−750:マツモトファインケミカル社製)]
4重量部
・アミノシラン[固形分100重量%(SH6020:東レ・ダウコーニング・シリコーン社製)] 3.2重量部
・導電性微粒子P1 100重量部
・トルエン 1000重量部
をホモミキサーで10分間分散し、混合被覆膜形成溶液を得た。芯材として[フェライト粒子C3]5000重量部を用い、上記被覆膜形成溶液を芯材表面にスピラコーター(岡田精工社製)によりコーター内温度55℃で塗布し乾燥した。得られたキャリアを電気炉中にて200℃で1時間放置して焼成した。冷却後フェライト粉バルクを目開き63μmの篩を用いて解砕し、体積平均粒径36μm、体積固有抵抗11LogΩcm、かさ密度2.16g/cm、平均厚み0.36μmの[キャリア6]を得た。
[キャリア製造実施例1’]
[キャリア製造実施例1]において、芯材として[フェライト粒子C4]にした以外は同様にして、体積平均粒径36μm、体積固有抵抗11LogΩcm、かさ密度2.06g/cm、平均厚み0.60μmの[キャリア1’]を得た。
[キャリア製造実施例2’]
[キャリア製造実施例1]において、シリコーン樹脂溶液を1080重量部にした以外は同様にして、体積平均粒径36μm、体積固有抵抗11LogΩcm、かさ密度2.08g/cm、平均厚み0.80μmの[キャリア2’]を得た。
[キャリア製造実施例3’]
[キャリア製造実施例3]において、シリコーン樹脂溶液を1080重量部にした以外は同様にして、体積平均粒径36μm、体積固有抵抗11LogΩcm、かさ密度2.24g/cm、平均厚み0.80μmの[キャリア3’]を得た。
[キャリア製造実施例4’]
[キャリア製造実施例1]において、芯材として[フェライト粒子C5]にした以外は同様にして、体積平均粒径36μm、体積固有抵抗11LogΩcm、かさ密度2.26g/cm、平均厚み0.60μmの[キャリア4’]を得た。
[キャリア製造実施例5’]
[キャリア製造実施例1’]において、シリコーン樹脂溶液を365重量部にした以外は同様にして、体積平均粒径36μm、体積固有抵抗11LogΩcm、かさ密度2.06g/cm、平均厚み0.27μmの[キャリア5’]を得た。
[キャリア製造実施例6’]
[キャリア製造実施例1]において、シリコーン樹脂溶液を351重量部にした以外は同様にして、体積平均粒径36μm、体積固有抵抗11LogΩcm、かさ密度2.08g/cm、平均厚み0.26μmの[キャリア6’]を得た。
[キャリア製造実施例7’]
[キャリア製造実施例3]において、シリコーン樹脂溶液を351重量部にした以外は同様にして、体積平均粒径36μm、体積固有抵抗11LogΩcm、かさ密度2.24g/cm、平均厚み0.26μmの[キャリア7’]を得た。
[キャリア製造実施例8’]
[キャリア製造実施例4’]において、シリコーン樹脂溶液を365重量部にした以外は同様にして、体積平均粒径36μm、体積固有抵抗11LogΩcm、かさ密度2.26g/cm、平均厚み0.27μmの[キャリア8’]を得た
<トナー製造例>
[ポリエステル樹脂Aの合成例]
温度計、攪拌機、冷却器及び窒素導入管の付いた反応槽中にビスフェノールAのPO付加物(水酸基価 320)443部、ジエチレングリコール135部、テレフタル酸422部及びジブチルチンオキサイド2.5部を入れて、200℃で酸価が10になるまで反応させて、[ポリエステル樹脂A]を得た。本樹脂のガラス転移温度(Tg)は63℃、ピーク個数平均分子量6000であった。
[ポリエステル樹脂Bの合成例]
温度計、攪拌機、冷却器及び窒素導入管の付いた反応槽中にビスフェノールAのPO付加物(水酸基価 320)443部、ジエチレングリコール135部、テレフタル酸422部及びジブチルチンオキサイド2.5部を入れて、230℃で酸価が7になるまで反応させて、[ポリエステル樹脂B]を得た。本樹脂のガラス転移温度(Tg)は65℃、ピーク個数平均分子量16000であった。
[母体トナー粒子1の製造]
・ポリエステル樹脂A・・・・40部
・ポリエステル樹脂B・・・・60部
・カルナバワックス・・・・1部
・カーボンブラック(#44 三菱化学社製)・・・・15部
上記のトナー構成材料を、ヘンシェルミキサー(三井鉱山社製のヘンシェル20Bで1500rpmで3分間)で混合し、一軸混練機(Buss社製の小型ブス・コ・ニーダー)にて以下の条件で混練を行い(設定温度:入口部100℃、出口部50℃で、フィード量:2kg/Hr)、[母体トナーA1]を得た。
更に、[母体トナーA1]を混練後圧延冷却し、パルペライザーで粉砕し、更に、I式ミル(日本ニューマチック社製IDS−2型にて、平面型衝突板を用い、エアー圧力:6.8atm/cm、フィード量:0.5kg/hrの条件)にて微粉砕を行い、更に分級を行って(アルピネ社製の132MP)、[母体トナー粒子1]を得た。
<外添剤処理>
[母体トナー粒子1]100部に対し、外添剤として疎水性シリカ微粒子(R972:日本アエロジル社製)を1.0部添加し、ヘンシェルミキサーで混合してトナー粒子を得た(以下[トナー1]という)。
〔現像剤1〜6、1’〜8’の作製〕
キャリア製造例で得られた[キャリア1〜6、1’〜8’](93部)に対して、トナー製造例で得られた[トナー1](平均粒子径7.2μm)を7.0部加えて、ボールミルで20分攪拌して、[現像剤1〜6、1’〜8’]を作製した。
(実施例1)
図2に示す現像装置を備えた図6に示す画像形成装置を用い、図2に示す現像装置の中に、作製した前記[現像剤1]を装填した画像形成装置とした。画像形成装置として、リコー社製imagioC3503(リコー製デジタルカラー複写機・プリンタ複合機)を用いて画像評価を実施した。現像剤特性評価の条件は以下のとおりである。
〔現像剤特性評価〕
・現像ギャップ(感光体−現像スリーブ):0.3mm
・ドクターギャップ(現像スリーブ−ドクター):0.65mm
・感光体線速度:440mm/sec
・(現像スリーブ線速度)/(感光体線速度):1.80
・書込み密度:600dpi
・帯電電位(Vd):−600V
・画像部(ベタ原稿)にあたる部分の感光後の電位:−100V
・現像バイアス:DC−500V/交流バイアス成分:2KHz、−100V〜−900V、50%duty
使用するキャリアの特性及び現像主極と、現像剤担持体と静電潜像担持体の中心を結ぶ直線のなす角度を表1に示す。具体的には、まず、実施例1の現像剤と、[トナー1]を用いて、画像面積率5%で、初期及び1万枚のランニング後のキャリアの帯電量及び体積固有抵抗を測定し、帯電量の低下量及び体積固有抵抗の変化量を算出した。
なお、初期のキャリアの帯電量(Q1)は、[キャリア1〜6、1’〜8’]と、[トナー1]を、質量比93:7で混合し、摩擦帯電させたサンプルを、ブローオフ装置TB−200(東芝ケミカル社製)を用いて測定した。また、1万枚ランニング後のキャリアの帯電量(Q2)は、ブローオフ装置を用いてランニング後の現像剤中の各色のトナーを除去したキャリアを用いた以外は、上記と同様にして測定した。なお、帯電量の変化量の目標値は10(μC/g)以下である。
一方、初期のキャリアの体積固有抵抗(LogR1)は、上記体積固有抵抗と同様にして測定したキャリアの体積固有抵抗の常用対数値である。1万枚ランニング後のキャリアの体積固有抵抗(LogR2)は、ブローオフ装置を用いてランニング後の現像剤中の各色のトナーを除去したキャリアを用いた以外は、上記と同様にして測定した。なお、体積固有抵抗の目標値は絶対値で2.0(LogΩcm)未満である。
実施例1で用いたキャリアの体積平均粒径、体積固有抵抗、かさ密度等を表1に示す。また、実施例1で用いた現像剤の評価結果を表2に示す。
なお、表1中、D(μm)とあるのは、キャリアの被覆層中に含まれる導電性微粒子の体積平均粒子径を表し、h(μm)とあるのは、被覆層の平均厚みを表す。
(実施例2〜10、比較例1〜10)
実施例1で用いた[現像剤1]を表1、表2のように変更し、実施例1と同様の評価を行った。また、現像主極と、現像剤担持体と静電潜像担持体の中心を結ぶ直線とのなす角度を変えた例についても評価を行った。
Figure 2015141379
Figure 2015141379
次に、実施例、比較例で用いた画像形成装置について、下記の評価を行った。
(1)ベタ部画像濃度
上記現像条件における、30mm×30mmのベタ部(注1)の中心をX−Rite938分光測色濃度計で、5個所測定し平均値を出した。
注1;現像ポテンシャル400V相当箇所=(露光部電位−現像バイアスDC)=−100V−(−500V)
初期と100万枚後のID差を以下の基準に従い評価した。
〔評価基準〕
◎(大変良好) :0以上〜0.2未満
○(良好) :0.2以上〜0.3未満
△(使用可能) :0.3以上〜0.4未満
×(不良) :0.4以上
(2)ベタキャリア付着
キャリア付着が発生すると、感光体ドラムや定着ローラーの傷の原因となり、画像品質の低下を招く。感光体上にキャリア付着が発生しても、一部のキャリアしか紙に転写しないため、以下の方法で評価した。
前述の現像条件(帯電電位(Vd):−600V、画像部(ベタ原稿)にあたる部分の感光後の電位:−100V、現像バイアス:DC−500V)における、ベタ画像(30mm×30mm)に付着したキャリアの個数を、感光体上でカウントしてベタキャリア付着の評価を行った。
〔評価基準〕
◎:大変良好
○:良好
△:使用可能
×:不良
(3)縦筋画像
上記現像条件における、静電潜像担持体汚れに起因する画像異常を確認した。前述の現像条件(帯電電位(Vd):−600V、画像部(ベタ原稿)にあたる部分の感光後の電位:−100V、現像バイアス:DC−500V)における、全ベタ画像の目視評価を行った。
〔評価基準〕
◎:大変良好
○:良好
△:使用可能
×:不良
(4)ぼそつき
上記現像条件における、転写不良に起因する画像異常を確認した。前述の現像条件(帯電電位(Vd):−600V、画像部(ベタ原稿)にあたる部分の感光後の電位:−100V、現像バイアス:DC−500V)における、全ベタ画像の目視評価を行った。
〔評価基準〕
◎:大変良好
○:良好
△:使用可能
×:不良
得られた評価結果を表3に示す。なお、表3中、実装に耐え得るレベルは、各評価項目について、「×」が一つもないことである。
Figure 2015141379
1 静電潜像担持体(感光体)
2 帯電手段
3 現像装置
5 転写手段
6 クリーニング手段
8 記録媒体
9 剤離し領域
10 プロセスカートリッジ
11 感光体
12 帯電装置
13 現像装置
14 クリーニング装置
15 搬送ベルト
16 光走査手段
17 画像形成部
18 搬送ローラ
19 搬送ローラ
20 給紙トレイ
21 給紙トレイ
22 給紙トレイ
23 レジストローラ
24 定着手段
25 排紙トレイ
34p 回転中心
34h 水平軸
51a 電極
51b 電極
52 フッ素樹脂製
53 キャリア
301 ケーシング
302 現像ローラ
302a 固定軸
302c スリーブ
302d マグネットローラ
302e 回転軸
302f 軸受
303 現像剤層厚規制部材
304 供給室搬送部材
305 回収室搬送部材
306 仕切版
307 連通口
308 連通口
309 補給用開口
320 二成分現像剤
M1 現像前磁極中心
M2 現像磁極中心
M3 現像後磁極中心
L1 現像前磁極中心線
L2 現像磁極中心線
L3 現像後磁極中心線
特開昭55−127569号公報 特開昭55−157751号公報 特開昭56−140358号公報 特開昭57−96355号公報 特開昭57−96356号公報 特開昭58−207054号公報 特開昭61−110161号公報 特開昭62−273576号公報 特許4307352号公報 特開2006−79022号公報 特開2008−262155号公報 特開2009−186769号公報 特開2009−251483号公報 特開2013−33223号公報

Claims (6)

  1. 複数の磁極を有する磁界発生手段を内包し、トナー及び磁性キャリアからなる二成分現像剤を表面に担持して、表面を回転駆動することによって表面上の二成分現像剤を搬送する円筒状の現像剤担持体と、
    前記現像剤担持体の表面に供給する二成分現像剤を収納する現像剤収納部と、を有してなり、
    前記磁界発生手段が有する磁極のうち前記現像剤担持体の表面上の二成分現像剤を保持し得る強さの磁界を発生させる現像剤担持極が、
    前記現像剤担持体と静電潜像担持体とが対向する現像領域に磁界を発生させるための現像磁極と、
    前記現像剤収納部から供給された二成分現像剤を前記現像領域へ搬送する磁界を発生させる現像前磁極と、
    前記現像領域を通過した後の二成分現像剤を前記現像剤担持体表面から離脱させるために前記現像前磁極との間で二成分現像剤を離脱させる磁界を発生させる現像後磁極と、の3つの磁極を有し、
    前記現像前磁極が発生させる磁界によって前記現像剤担持体の表面上への二成分現像剤の汲み上げを行い、
    前記現像前磁極及び前記現像磁極が発生させる磁界によって前記現像剤収納部により現像剤が供給される位置から現像領域までの前記現像剤担持体上の二成分現像剤の保持を行い、
    前記現像磁極及び前記現像後磁極が発生させる磁界によって前記現像領域から前記現像剤担持体の表面の二成分現像剤を離脱させる位置までの前記現像剤担持体上の二成分現像剤の保持を行うように構成した現像装置であって、
    前記磁性キャリアは、芯材と該芯材を被覆する被覆層とを有し、
    前記磁性キャリアのかさ密度が2.08〜2.24(g/cm)であり、
    前記被覆層中に含まれる導電性微粒子の体積平均粒子径をDとし、前記被覆層の平均厚みをhとすると、前記D及びhが次式、0.5≦(D/h)≦1.1を満たし、
    前記現像磁極によって発生する磁界での前記現像剤担持体の表面上における磁束密度が最大となる法線方向磁束密度ピーク位置と、前記現像剤担持体の回転中心とを結んだ直線を現像主極としたとき、
    前記現像主極と、前記現像剤担持体の中心と前記静電潜像担持体の中心を結ぶ直線とのなす角度が、前記現像剤担持体の回転方向上流側に5〜15度であることを特徴とする現像装置。
  2. 前記被覆層の平均厚みhが、0.05μm〜4μmであることを特徴とする請求項1に記載の現像装置。
  3. 静電潜像担持体上に静電潜像を形成する静電潜像形成工程と、前記静電潜像を二成分現像剤を用いて現像して可視像を形成する現像工程と、前記可視像を記録媒体に転写する転写工程と、前記記録媒体に転写された転写像を定着させる定着工程とを含む画像形成方法であって、前記現像工程が、請求項1又は2に記載の現像装置を用いて行われることを特徴とする画像形成方法。
  4. 静電潜像担持体と、該静電潜像担持体上に静電潜像を形成する静電潜像形成手段と、前記静電潜像を二成分現像剤を用いて現像して可視像を形成する現像手段と、前記可視像を記録媒体に転写する転写手段と、前記記録媒体に転写された転写像を定着させる定着手段とを有する画像形成装置であって、
    前記現像手段が、請求項1又は2に記載の現像装置であることを特徴とする画像形成装置。
  5. 静電潜像担持体と、該静電潜像担持体上に形成した静電潜像を二成分現像剤を用いて現像し可視像を形成する現像手段とを有するプロセスカートリッジであって、
    前記現像手段が、請求項1又は2に記載の現像装置であることを特徴とするプロセスカートリッジ。
  6. 複数の磁極を有する磁界発生手段を内包する円筒状の現像剤担持体の表面に、トナー及び磁性キャリアからなる二成分現像剤を担持して、前記現像剤担持体の表面を回転駆動することによって表面上の二成分現像剤を搬送する現像剤搬送工程と、
    前記現像剤担持体と静電潜像担持体とが対向する現像領域に前記二成分現像剤を搬送する磁界を発生させる現像前磁極によって、前記現像剤担持体の表面上への二成分現像剤の汲み上げを行う現像剤汲み上げ工程と、
    前記現像領域に磁界を発生させるための現像磁極及び前記現像前磁極が発生させる磁界によって、現像剤収納部により二成分現像剤が供給される位置から現像領域までの前記現像剤担持体上の二成分現像剤の保持を行う第1の現像剤保持工程と、
    前記現像領域を通過した後の二成分現像剤を前記現像剤担持体表面から離脱させるために前記現像前磁極との間で二成分現像剤を離脱させる磁界を発生させる現像後磁極及び前記現像磁極が発生させる磁界によって、前記現像領域から前記現像剤担持体の表面の現像剤を離脱させる位置までの前記現像剤担持体上の二成分現像剤の保持を行う第2の現像剤保持工程と、を有する現像方法であって、
    前記磁性キャリアは、芯材と該芯材を被覆する被覆層とを有し、
    前記磁性キャリアのかさ密度が2.08〜2.24(g/cm)であり、
    前記被覆層中に含まれる導電性微粒子の体積平均粒子径をDとし、前記被覆層の平均厚みをhとすると、次式、0.5≦(D/h)≦1.1を満たし、
    前記現像磁極によって発生する磁界での前記現像剤担持体の表面上における磁束密度が最大となる法線方向磁束密度ピーク位置と、前記現像剤担持体の回転中心とを結んだ直線を現像主極としたとき、
    前記現像主極と、前記現像剤担持体の中心と前記静電潜像担持体の中心を結ぶ直線とのなす角度が、前記現像剤担持体の回転方向上流側に5〜15度であることを特徴とする現像方法。
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