JPH0560224A - 車両のクリープ制御装置 - Google Patents

車両のクリープ制御装置

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JPH0560224A
JPH0560224A JP3244947A JP24494791A JPH0560224A JP H0560224 A JPH0560224 A JP H0560224A JP 3244947 A JP3244947 A JP 3244947A JP 24494791 A JP24494791 A JP 24494791A JP H0560224 A JPH0560224 A JP H0560224A
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JP
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creep
throttle valve
vehicle
steering
sub
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JP3244947A
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Yasunori Nakawaki
康則 中脇
Kazumi Hoshiya
一美 星屋
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H61/00Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing
    • F16H61/20Preventing gear creeping ; Transmission control during standstill, e.g. hill hold control
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H61/00Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing
    • F16H61/20Preventing gear creeping ; Transmission control during standstill, e.g. hill hold control
    • F16H2061/202Active creep control for slow driving, e.g. by controlling clutch slip

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Control Of Transmission Device (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 クリープ防止制御を実行するシステムにおい
て、車両の幅寄せ、縦列駐車、あるいは狭い場所での車
庫入れ等の操作を容易化する。 【構成】 シフトレンジが前進走行レンジであっても所
定の条件が成立したときにニュートラル状態としてクリ
ープを防止するシステムにおいて、該所定の条件の1つ
としてステアリングの操作状態を考慮する。即ち、ステ
アリングが操作状態にあると判断されるときは、クリー
プ防止制御を禁止して積極的にクリープを発生させ、フ
ットブレーキによるクリープ車速以下での種々の微速状
態を容易に作り出せるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両のクリープを低減
・制御する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車両用自動変速機は、一般にエンジンか
ら回転動力を受ける流体式トルクコンバータと、該流体
式トルクコンバータから回転動力を受ける歯車変速装置
とを有し、該歯車変速装置の変速段を車速及びアクセル
開度の踏み込み量に応じて、予め定められた変速パター
ンに従って切り換える構成とされている。
【0003】周知のように、自動変速機のシフトレンジ
には、ドライブレンジ、ニュートラルレンジ、パーキン
グレンジ、・・・等のシフトレンジが設定されている
が、このシフトレンジをドライブレンジに設定した場合
には、車両が少しずつ前進するいわゆるクリープが発生
する。
【0004】これは、ドライブレンジに設定すると、前
記歯車変速装置が第1速段状態とされ、且つエンジンが
アイドル回転速度で回転しているため、トルクコンバー
タを介して若干のトルクが車輪側に伝達されてくるため
である。
【0005】このクリープ現象は、シフトレンジをニュ
ートラルレンジにすることによってこれを解除すること
ができるが、走行中特に発進と停止とが頻繁に行われる
状態等においては、シフトレンジをドライブレンジに維
持したままフットブレーキによってこのクリープ現象を
抑え込むことがよく行われる。
【0006】このような点に鑑み、従来、シフトレンジ
が前進走行レンジとされているときであっても、所定の
条件が成立したときにはニュートラル状態を形成してク
リープを防止するようにした技術が提案されている(例
えば特開昭59−34052)。
【0007】具体的には、この所定の条件とは、アクセ
ルペダルが解放され、フットブレーキが踏み込まれ、且
つ、車速が実質的に零と検出されたときとすることが多
い。
【0008】なお、ニュートラル状態を形成するには、
具体的にはフォワードクラッチ(前進走行を実行すると
きに係合するクラッチ)を滑らせることになる。
【0009】このようなクリープ制御を実行することに
より、クリープの発生を防止すると共に、アイドル時の
振動を低減し、更にトルクコンバータの引き摺りによっ
てアイドル運転時の燃料消費効率が悪化するのを防止す
ることができるようになる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、自動変速機
を搭載した車両の運転操作上のメリットとして、車両の
幅寄せ、縦列駐車、あるいは狭い場所での車庫入れ操作
等において、アクセルを解放(スロットル全閉)したま
まフットブレーキを操作することによってクリープによ
る微速状態を制御し、車両操作をより容易にすることが
掲げられる。
【0011】しかしながら、例えば前記特開昭59−3
4052で取上げられている車両の場合、上記操作時
は、アクセルペダルが解放され、フットブレーキが踏込
まれ、且つ、車速が停止状態に近いため実質的に零と検
出されることが多く、そのためクリープを防止するため
の条件が全て成立し、車両の前進が完全に不可能となっ
てしまい、上記「運転操作上のメリット」が得られなく
なってしまうという問題が発生する。
【0012】この場合、運転者がフットブレーキをオフ
とすると、クリープ防止制御が解除されてクリープ状態
の車速となる。即ち、運転者はブレーキのオン−オフに
よってクリープ状態と非クリープ状態の2段階の制御し
かすることができず、車両の周囲環境(状況)、車両の
位置、向きに注意をしつつステアリング操作するため
に、クリープ車速以下の種々の微速状態をブレーキ操作
量にて調整・確保するということができなくなってしま
う。
【0013】本発明は、このような従来の問題に鑑みて
なされたものであって、車両の幅寄せや縦列駐車、ある
いは狭い場所での車庫入れ操作のように、クリープ現象
を積極的に利用して車両の運転操作を行いたいと欲する
ときには、これを自動的に検出してクリープ防止制御を
中止し、クリープ現象を有効利用することができるよう
にした車両のクリープ制御装置を提供し、上記課題を解
決せんとしたものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、図1にその要
旨を示すように、自動変速機のシフトレンジが前進走行
レンジとされているときであっても、所定の条件が成立
したときにはニュートラル状態を形成してクリープを防
止するように構成した車両のクリープ制御装置におい
て、ステアリングの操作量を検出する手段と、前記操作
量からステアリングが操作されている状態にあるか否か
を判断する手段と、ステアリングが操作されている状態
にあると判断されたときは、前記ニュートラル状態への
移行を禁止する手段とを備えたことにより、上記課題を
解決したものである。
【0015】
【作用】本発明においては、クリープ防止制御を実行す
るための条件の1つとして、ステアリングの操作状態を
加えるようにしている。
【0016】即ち、本発明においては、ステアリングの
操作量を検出し、この操作量の検出によって現在ステア
リングが操作状態にあるか否かを判断し、操作状態にあ
ると判断されたときにはニュートラル状態への移行を禁
止してクリープ防止制御に入らないようにしている。
【0017】この結果、ステアリングの操作を伴った車
両の幅寄せや縦列駐車、あるいは狭い場所での車庫入れ
操作時のようなクリープ現象を積極的に利用したいよう
なときに、クリープの発生が抑制されてしまうような事
態を防止することができ、運転者はクリープ車速以下の
種々の微速状態をブレーキの操作量にて自在に調整・確
保することができるようになって運転操作が非常に容易
となる。
【0018】なお、ステアリングが操作状態にあるか否
かの判断は、 ステアリングの操作量(操舵角)が所定値以上、 ステアリングの操作量の変化量が所定値以上、 パワーステアリングの油圧が所定値以下、 等の条件のうち、いずれか1つ、あるいは2つ以上が成
立した場合とすることにより判断することができる。
【0019】あるいは、車両の幅寄せ等の操作を行って
いるときには、一時的にステアリングの操作量(操舵
角)が零の状態が維持されるときがあることに鑑み、上
記〜のいずれかの条件が成立しなくなってから所定
時間は、なおステアリングが操作状態にあると判断する
ような構成としてもよい。
【0020】
【実施例】以下図面を参照して本発明の実施例を詳細に
説明する。
【0021】図2は、本発明が適用される、吸入空気量
感知式の自動車用電子燃料噴射エンジンと組合わされた
自動変速機の全体概要図である。この実施例ではクリー
プ制御を実行する際にエンジンのトルク制御を一体的に
行っている。
【0022】エアクリーナ10から吸入された空気は、
エアフローメータ12、サブスロットル弁14B、メイ
ンスロットル弁14A、サージタンク16、吸気マニホ
ルド18へと順次送られる。この空気は、吸気ポート2
0付近でインジェクタ22から噴射される燃料と混合さ
れ、吸気弁24を介して更にエンジン本体26の燃焼室
26Aへと送られる。
【0023】燃焼室26A内において混合気が燃焼した
結果生成される排気ガスは、排気弁28、排気ポート3
0、排気マニホルド32及び排気管(図示省略)を介し
て大気に放出される。
【0024】前記エアフローメータ12には、吸気温を
検出するための吸気温センサ100が設けられている。
又、前記排気マニホルド32には、エンジンの排気ガス
中の酸素の量を検出するためのO2 センサ106が設け
られている。
【0025】前記メインスロットル弁14Aは、運転席
に設けられた図示せぬアクセルペダルと連動して回動す
る。前記サブスロットル弁14Bは、自動変速機等の制
御を行うときに、エンジントルクを制御するためのもの
である。
【0026】このメインスロットル弁14A及びサブス
ロットル弁14Bには、それぞれ、その開度を検出する
ためのスロットルセンサ102A、102Bが設けられ
ている。
【0027】前記エンジン本体26のシリンダブロック
26Bには、エンジン冷却水温を検出するための水温セ
ンサ104が配設されている。
【0028】更に、エンジン本体26のクランク軸によ
って回転される軸を有するディストリビュータ38に
は、前記軸の回転からクランク角を検出するためのクラ
ンク角センサ108が設けられており、これからエンジ
ン回転速度が検出されるようになっている。
【0029】コンピュータ80では、各センサからの入
力信号をパラメータとして燃料噴射量や最適点火時期を
計算し、該燃料噴射量に対応する所定時間だけ燃料を噴
射するように前記インジェクタ22を制御する。又、前
記最適点火時期が得られるように、前記イグニッション
コイル44を制御する出力を行う。
【0030】又、メインスロットル弁14Aの上流とサ
ージタンク16とを連通させるバイパス通路には、ステ
ップモータで駆動されるアイドル回転速度制御弁42が
設けられており、前記コンピュータ100から出力され
る信号によってアイドル回転速度が制御される。
【0031】この実施例における自動変速機50は、ス
ロットルセンサ102A、102B、車速センサ11
8、あるいはNc0センサ113等の信号により予め設定
された変速パターンに従って予め定められた処理を行
い、これにより自動変速機50内の図示せぬソレノイド
S1 〜S3 が駆動・制御され、各クラッチ、ブレーキ等
の係合の組合せが行われて変速制御がなされる。
【0032】このような装置において、前記コンピュー
タ80は、前記サブスロットル弁14Bにより、クリー
プ制御解除時にエンジントルクの低減制御を実行する。
【0033】図3は、前記サブスロットル弁14Bの開
度θs と、エンジントルクについてのグラフである。こ
のグラフによれば、サブスロットル弁開度θs の変化に
対するエンジントルクの変化の度合は、メインスロット
ル弁開度θm により影響を受けることが判る。
【0034】しかしながら、メインスロットル弁開度θ
m が、例えば15%の場合、サブスロットル弁開度θs
が30%から100%の間ではエンジントルクは略一定
である。メインスロットル弁開度θm が25%の場合
は、サブスロットル弁開度θsが40%から100%の
範囲内ではエンジントルクは略一定である。メインスロ
ットル弁開度θm が60%と100%の場合は、サブス
ロットル弁開度θs が50%から100%の範囲内では
エンジントルクは略一定である。この関係をまとめる
と、図4で示されるようになる。
【0035】この具体的な数字は、個々のエンジン、あ
るいはメインスロットル弁14Aとサブスロットル弁1
4Bの大きさの比率等によって変化するが、サブスロッ
トル弁14Bが特定の所定値以上の範囲ではエンジント
ルクが殆ど変わらないという定性的な傾向は、特に電子
制御エンジンにおいて一般的に認められる現象である。
【0036】そこで、例えば図3、図4において例示し
たようなスロットル弁システムを採用しているエンジン
にあっては、例えばクリープ防止状態とされているとき
(メインスロットル弁開度θm は0%)に予めサブスロ
ットル弁開度θs を30%〜50%付近にまで絞り込ん
でおくことにより、クリープ防止状態におけるエンジン
トルクに影響を与えることなく「待機」することがで
き、しかもアクセルが踏み込まれてメインスロットル弁
14Aがどのように変化したとしても、サブスロットル
弁14Bを閉じ始めるのとほぼ同時にエンジントルクを
急激に低下させることができるようになる。
【0037】一方、コンピュータ80には、シフトレン
ジがドライブレンジであることを検出するためのシフト
レンジセンサ112、アイドル接点信号がオンであるこ
と(アクセルが全閉であること)を検出するためのアイ
ドルセンサ114、フットブレーキが踏込まれているこ
とを検出するためのフットブレーキセンサ116、車速
が零に近い所定値V0 以下であることを検出するための
車速センサ118、ステアリングが操作状態にあるか否
かを検出するためのステアリングセンサ120からの各
種信号が取込まれる。
【0038】コンピュータ80は以上のような各種セン
サからの信号を分析し、後述する制御フローに従ってク
リープ防止制御に入るべきと判断したときには、自動変
速機50のフォワードクラッチ(図示省略)の係合圧を
低減するように指令し、ドライブレンジであってもニュ
ートラル状態を形成してクリープ現象の発生を防止す
る。なお、このニュートラルを形成するための具体的な
油圧構成等は、従来周知のものがそのまま適用できるた
め、ここでは詳細な説明は省略する。
【0039】図5は、上記実施例装置において具体的に
実行される制御フローを示している。
【0040】図においてステップ201〜206までが
クリープ制御の成立条件を判断するステップである。
【0041】即ち、この実施例では、 シフトレンジがドライブレンジ(ステップ201)、 アイドル接点信号がオン(ステップ202)、 フットブレーキ信号がオン(ステップ203)、 車速Vが零に近い所定値V0 以下(ステップ20
4)、 ステアリング操作信号がオフ(ステップ205)、 エンジン回転速度Ne が所定値Neo以下(ステップ2
06)、 の全ての条件が成立したときに初めてクリープ制御が実
行される。
【0042】ここで、〜の条件は、クリープ制御の
実質的成立条件に相当し、の条件はフェイルセーフの
観点から確認のために検出される条件に相当する。
【0043】ステアリング操作信号がオンか否かの判
断、即ちステアリングが操作状態にあるか否かを判断す
る方法は、種々考えられるが、この実施例では図6に示
されるような方法が採用されている。
【0044】即ち、ステップ205Aでは、ステアリン
グの操作量(操舵角)θs が所定間隔で定期的に検出さ
れる。ステップ205Bでは、最新の検出値θs (i )
と前回の検出値θs (i −1)との差Δθs (i )が演
算される。
【0045】ステップ205Cでは、この変化量Δθs
(i )が所定値Δθsoより大きいか否かが判定される。
大きいと判定されたときはステップ205Dに進んで、
ステアリング操作信号がオン、即ちステアリングが操作
状態であると判断する。一方、変化量Δθs (i )が所
定値Δθsoより小さいと判断されたときは、ステップ2
05Eに進んで、ステアリング操作信号がオフ、即ちス
テアリングが操作状態にないと判断する。
【0046】なお、ステアリング操作信号がオンかオフ
かを判断する方法は、この方法に限定されることはな
い。
【0047】図5に戻って、〜の条件が全て成立す
ると、ステップ207に進んでサブスロットル弁14B
の開度が所定値θs1まで閉じられる。このθs1は、エン
ジントルクが低減する直前の値に設定されている。
【0048】その後、ステップ208に進んで図示せぬ
フォワードクラッチが解放され、従来周知の方法でニュ
ートラル状態が形成され、クリープ防止状態とされる。
【0049】一方、ステップ201〜206の1つでも
条件不成立が判定された場合には、即座にニュートラル
防止状態が解除される。
【0050】即ち、例えばステアリングが操作状態にあ
ると判断されると「クリープ防止制御の条件が不成立」
となり、クリープは防止されない。従って車両の幅寄
せ、縦列駐車、あるいは狭い場所での車庫入れのように
必然的にステアリングの操作を伴うような場合にはクリ
ープが発生するようになるため、フットブレーキの操作
により、クリープ車速以下の種々の微速状態を容易に調
整・確保することが可能となる。
【0051】ステップ203〜206のいずれかの条件
が不成立となった場合にはステップ214を経て(ステ
ップ202の条件が不成立となったときに直接)、ステ
ップ209に進んでサブスロットル弁14Bの開閉制御
の終了タイミングが到来したか否かが判定される。この
判定は、具体的には例えば(1)式が成立するか否かを
判断することにより行う。
【0052】Nc0<N0 ×i +D …(1)
【0053】ここで、Nc0は自動変速機のトルクコンバ
ータのタービン回転速度(自動変速機の入力軸回転速
度)、N0 は自動変速機の出力軸回転速度、i は第1速
段のギヤ比、Dは定数である。
【0054】当初は、フォワードクラッチが未だ大きく
滑っている状態であるため、この判定は「NO」とな
り、ステップ210へと進む。
【0055】ステップ210では、クリープ制御の解除
時におけるトルクダウン制御を実行するべく、サブスロ
ットル弁14Bの開度を所定値θs2まで閉じる。これに
より、速やかにトルクダウンが実行される。
【0056】ステップ212では、第1速段を形成する
べく、フォワードクラッチを係合させる指令が出され
る。
【0057】やがて、フォワードクラッチの係合が進
み、ステップ209において前述(1)式が成立したと
判定されると、ステップ211に進んでサブスロットル
弁14Bが全開とされ、トルクダウン制御が終了され
る。即ち、この実施例によれば、フォワードクラッチは
エンジントルクが低減させられている状態で係合できる
ようになるため、小さな変速ショックで速く完全係合す
ることができ、しかも、完全係合の直前においてエンジ
ントルクが復帰させられるため、係合完了と同時に速や
かな発進が可能となるものである。
【0058】なお、シフトレンジがドライブレンジでな
いと判断されたときには、ステップ213あるいはステ
ップ216へと進むようになっている。シフトレンジが
ドライブレンジでないときには、クリープ低減制御は実
行されない。即ち、ステップ214においてフォワード
クラッチが完全係合し終わったかどうかが判定され、係
合中であるときにはステップ217に進んで、サブスロ
ットル弁14Bは全開とされると共に、ステップ218
でフォワードクラッチがゆっくりと係合させられる。な
お、係合が終了するとフローはステップ214から20
9、211、212と進み、フォワードクラッチの完全
係合が維持される構成とされている。
【0059】一方、シフトレンジがドライブレンジでも
2レンジでもLレンジでもないと判定されたときには、
ステップ219に進んでサブスロットル弁14Bが全開
とされると共に、前進レンジでないため、ステップ22
0でフォワードクラッチが完全解放される。
【0060】このような構成により、クリープ防止状態
とされているときに予めサブスロットル弁14Bをエン
ジントルクに影響のない所定値θs1まで閉じて、いわゆ
る待機状態を形成するため、クリープ制御の解除と共に
サブスロットル弁を更に所定値θs2まで閉じることによ
り、応答性良くエンジントルクを低減することができ
る。
【0061】なお、前記所定値θs1、θs2の具体的な
値、及びその閉じ速度は、 1)定数、 2)メインスロットル弁14Aの開度θm をパラメータ
とするマップ、 3)メインスロットル弁14Aの開度θm とエンジン回
転速度Ne をパラメータとするマップ、 4)メインスロットル弁14Aの開度θm とサブスロッ
トル弁14Bの開度θs とエンジン回転速度Ne とによ
り算出されるエンジントルクを一定とするようにフィー
ドバック制御を行った値、 等により、エンジントルクを十分に且つ支障なく低減で
きるように、それぞれ決定する。
【0062】サブスロットル弁14Bを全開とするとき
の速度は、前記1)、2)及び4)サブスロットル弁を
パラメータとしたマップ値、のいずれの方法による値で
もよい。
【0063】なお、上記実施例装置においては、メイン
スロットル弁14Aの他にサブスロットル弁14Bを設
け、このサブスロットル弁14Bを電子的に制御するよ
うにしていたが、本発明の実施に当りエンジントルクは
必ずしも制御する必要はない。
【0064】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明によれば、ク
リープ防止制御の成立条件を判断する際に、ステアリン
グが操作状態にあるか否かまで考慮するようにしたた
め、例えば車両の幅寄せ、縦列駐車、あいるいは狭い場
所での車庫入れ操作のような場合に、クリープ現象が抑
制されてしまうのを防止することができる。
【0065】その結果、クリープ現象を積極的に利用し
た運転操作、即ちクリープ車速以下の種々の微速状態を
フットブレーキの踏み加減で調整・確保するという運転
操作が容易にできるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の要旨を示すブロック図であ
る。
【図2】図2は、本発明の実施例が適用された自動変速
機及びエンジンの一体制御装置の全体スケルトン図であ
る。
【図3】図3は、サブスロットル弁開度θs とエンジン
トルクとの関係を示した線図である。
【図4】図4は、メインスロットル弁開度θm とエンジ
ントルク不変の下限サブスロットル弁開度θs の関係を
示した線図である。
【図5】図5は、上記実施例装置において実行される制
御フローを示す流れ図である。
【図6】図6は、ステアリングが操作状態にあるか否か
を判断するための具体的な手順の例を示す流れ図であ
る。
【符号の説明】
14A…メインスロットル弁、14B…サブスロットル
弁、26…エンジン本体、102A、102B…スロッ
トルセンサ、116…フットブレーキセンサ、118…
車速センサ、120…ステアリングセンサ。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】自動変速機のシフトレンジが前進走行レン
    ジとされているときであっても、所定の条件が成立した
    ときにはニュートラル状態を形成してクリープを防止す
    るように構成した車両のクリープ制御装置において、 ステアリングの操作量を検出する手段と、 前記操作量からステアリングが操作されている状態にあ
    るか否かを判断する手段と、 ステアリングが操作されている状態にあると判断された
    ときは、前記ニュートラル状態への移行を禁止する手段
    と、 を備えたことを特徴とする車両のクリープ制御装置。
JP3244947A 1991-08-30 1991-08-30 車両のクリープ制御装置 Pending JPH0560224A (ja)

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JP3244947A JPH0560224A (ja) 1991-08-30 1991-08-30 車両のクリープ制御装置

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012021643A (ja) * 2010-06-15 2012-02-02 Honda Motor Co Ltd 車両の制御装置
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