JPH0587235A - 車両のクリープ制御装置 - Google Patents
車両のクリープ制御装置Info
- Publication number
- JPH0587235A JPH0587235A JP27460991A JP27460991A JPH0587235A JP H0587235 A JPH0587235 A JP H0587235A JP 27460991 A JP27460991 A JP 27460991A JP 27460991 A JP27460991 A JP 27460991A JP H0587235 A JPH0587235 A JP H0587235A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- creep
- state
- control
- time
- range
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16H—GEARING
- F16H61/00—Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing
- F16H61/20—Preventing gear creeping ; Transmission control during standstill, e.g. hill hold control
Landscapes
- Control Of Transmission Device (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 クリープ防止制御を実行するシステムにおい
て、該クリープ防止制御に移行するとき及び復帰すると
きの時間を一定に保つ。 【構成】 シフトレンジが前進走行レンジであっても、
所定の条件が成立したときにニュートラル状態としてク
リープを防止するシステムにおいて、当該クリープ防止
制御に移行するとき及び復帰するときの時間を検出し、
これに基づいて(次回の)クリープ防止制御に移行する
とき及び復帰するときの制御を学習補正する。この結
果、各種ばらつきや経時変化等の如何に拘らず常に一定
の時間でクリープ防止制御に移行し、又復帰することが
できるようになる。その結果、ショックが増大するのを
抑えながら、振動の低減、燃費の向上等の効果を最大限
に得ることができる。
て、該クリープ防止制御に移行するとき及び復帰すると
きの時間を一定に保つ。 【構成】 シフトレンジが前進走行レンジであっても、
所定の条件が成立したときにニュートラル状態としてク
リープを防止するシステムにおいて、当該クリープ防止
制御に移行するとき及び復帰するときの時間を検出し、
これに基づいて(次回の)クリープ防止制御に移行する
とき及び復帰するときの制御を学習補正する。この結
果、各種ばらつきや経時変化等の如何に拘らず常に一定
の時間でクリープ防止制御に移行し、又復帰することが
できるようになる。その結果、ショックが増大するのを
抑えながら、振動の低減、燃費の向上等の効果を最大限
に得ることができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両のクリープを低減
・制御する装置に関する。
・制御する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車両用自動変速機は、一般にエンジンか
ら回転動力を受ける流体式トルクコンバータと、該流体
式トルクコンバータから回転動力を受ける歯車変速装置
とを有し、該歯車変速装置の変速段を車速及びアクセル
開度の踏み込み量に応じて、予め定められた変速パター
ンに従って切り換える構成とされている。
ら回転動力を受ける流体式トルクコンバータと、該流体
式トルクコンバータから回転動力を受ける歯車変速装置
とを有し、該歯車変速装置の変速段を車速及びアクセル
開度の踏み込み量に応じて、予め定められた変速パター
ンに従って切り換える構成とされている。
【0003】周知のように、自動変速機のシフトレンジ
には、ドライブレンジ、ニュートラルレンジ、パーキン
グレンジ、・・・等のシフトレンジが設定されている
が、このシフトレンジをドライブレンジ等の走行レンジ
に設定した場合には、車両が少しずつ前進するいわゆる
クリープが発生する。
には、ドライブレンジ、ニュートラルレンジ、パーキン
グレンジ、・・・等のシフトレンジが設定されている
が、このシフトレンジをドライブレンジ等の走行レンジ
に設定した場合には、車両が少しずつ前進するいわゆる
クリープが発生する。
【0004】これは、例えばドライブレンジに設定する
と、前記歯車変速装置が第1速段状態とされ、且つエン
ジンがアイドル回転速度で回転しているため、トルクコ
ンバータを介して若干のトルクが車輪側に伝達されてく
るためである。
と、前記歯車変速装置が第1速段状態とされ、且つエン
ジンがアイドル回転速度で回転しているため、トルクコ
ンバータを介して若干のトルクが車輪側に伝達されてく
るためである。
【0005】このクリープ現象は、シフトレンジをニュ
ートラルレンジにすることによってこれを解除すること
ができるが、走行中特に発進と停止とが頻繁に行われる
状態等においては、シフトレンジをドライブレンジに維
持したままフットブレーキによってこのクリープ現象を
抑え込むことがよく行われる。
ートラルレンジにすることによってこれを解除すること
ができるが、走行中特に発進と停止とが頻繁に行われる
状態等においては、シフトレンジをドライブレンジに維
持したままフットブレーキによってこのクリープ現象を
抑え込むことがよく行われる。
【0006】このような点に鑑み、従来、シフトレンジ
が前進走行レンジとされているときであっても、所定の
条件が成立したときにはニュートラル状態を自動的に形
成してクリープを防止するようにした技術が提案されて
いる(例えば特開昭59−34052)。
が前進走行レンジとされているときであっても、所定の
条件が成立したときにはニュートラル状態を自動的に形
成してクリープを防止するようにした技術が提案されて
いる(例えば特開昭59−34052)。
【0007】具体的には、この所定の条件とは、アクセ
ルペダルが解放され、フットブレーキが踏み込まれ、且
つ、車速が実質的に零と検出されたときとすることが多
い。
ルペダルが解放され、フットブレーキが踏み込まれ、且
つ、車速が実質的に零と検出されたときとすることが多
い。
【0008】なお、ニュートラル状態を形成するには、
具体的にはフォワードクラッチ(発進用摩擦係合装置)
を滑らせることになる。
具体的にはフォワードクラッチ(発進用摩擦係合装置)
を滑らせることになる。
【0009】こうしたクリープ制御を実行することによ
り、クリープの発生を防止すると共に、アイドル時の振
動を低減し、更にトルクコンバータの引き摺りによって
アイドル運転時の燃料消費効率が悪化するのを防止する
ことができるようになる。
り、クリープの発生を防止すると共に、アイドル時の振
動を低減し、更にトルクコンバータの引き摺りによって
アイドル運転時の燃料消費効率が悪化するのを防止する
ことができるようになる。
【0010】ところで、クリープ防止制御(ニュートラ
ル制御)を開始するべき所定の条件が満足されると、前
記フォワードクラッチの係合圧を徐々に減少する制御に
入るが、この場合に、ショック緩和のために該フォワー
ドクラッチの係合圧の低下をゆっくりと行った場合には
制御開始からクラッチ解放までの時間が長くなって振動
の低減や燃費向上の効果がそれだけ小さくなるという不
具合がある。
ル制御)を開始するべき所定の条件が満足されると、前
記フォワードクラッチの係合圧を徐々に減少する制御に
入るが、この場合に、ショック緩和のために該フォワー
ドクラッチの係合圧の低下をゆっくりと行った場合には
制御開始からクラッチ解放までの時間が長くなって振動
の低減や燃費向上の効果がそれだけ小さくなるという不
具合がある。
【0011】一方、解放までの時間をただ単に短くした
だけでは、当該フォワードクラッチが解放する際のショ
ックが大きくなってしまうという不具合がある。
だけでは、当該フォワードクラッチが解放する際のショ
ックが大きくなってしまうという不具合がある。
【0012】従って、この係合圧の低下制御は、実験等
に基づいて最も適正と思われる低下速度等に予め設定さ
れている。
に基づいて最も適正と思われる低下速度等に予め設定さ
れている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、個々の
車両には必ずフォワードクラッチのクラッチ諸元のばら
つきがあり、又、これに摩擦材やエンジンの経時変化等
が関係してクラッチ解放までの時間は必ずしも一定しな
いという問題がある。即ち、長くなった場合には上述し
たように振動の制限や燃費向上の効果はそれだけ小さく
なり、又、短くなった場合には解放時のショックが大き
くなってしまうという不具合が発生する。
車両には必ずフォワードクラッチのクラッチ諸元のばら
つきがあり、又、これに摩擦材やエンジンの経時変化等
が関係してクラッチ解放までの時間は必ずしも一定しな
いという問題がある。即ち、長くなった場合には上述し
たように振動の制限や燃費向上の効果はそれだけ小さく
なり、又、短くなった場合には解放時のショックが大き
くなってしまうという不具合が発生する。
【0014】又、この事情は、係合圧が低減された状
態、即ちクリープ防止状態から通常状態に復帰する場合
でも同様のことが言える。
態、即ちクリープ防止状態から通常状態に復帰する場合
でも同様のことが言える。
【0015】本発明は、このような従来の問題に鑑みて
なされたものであって、通常の前進走行レンジの状態か
らクリープ防止状態に移行するときの時間、及び復帰す
るときの時間を検出し、この検出値に基づいて次回のク
リープ制御における係合圧の低下制御やその復帰制御を
学習・補正し、振動低減、燃費向上の効果とショックの
低減効果等を常に両立させるようにしたものである。
なされたものであって、通常の前進走行レンジの状態か
らクリープ防止状態に移行するときの時間、及び復帰す
るときの時間を検出し、この検出値に基づいて次回のク
リープ制御における係合圧の低下制御やその復帰制御を
学習・補正し、振動低減、燃費向上の効果とショックの
低減効果等を常に両立させるようにしたものである。
【0016】
【発明を解決するための手段】本発明は、図1(A)に
その要旨を示すように、自動変速機のシフトレンジが前
進走行レンジとされているときであっても、所定の条件
が成立したときには発進用摩擦係合装置の係合圧を低下
させてニュートラル状態を形成し、クリープを防止する
ように構成した車両のクリープ制御装置において、通常
の前進走行レンジの状態からクリープ防止状態への移行
開始を検出する手段と、クリープ防止状態への移行完了
を検出する手段と、クリープ防止状態への移行開始から
完了までの時間を検出する手段と、該時間に基づいて前
記発進用摩擦係合装置の係合圧の低下制御の仕方を補正
する手段と、を備えたことにより、上記課題を解決した
ものである。
その要旨を示すように、自動変速機のシフトレンジが前
進走行レンジとされているときであっても、所定の条件
が成立したときには発進用摩擦係合装置の係合圧を低下
させてニュートラル状態を形成し、クリープを防止する
ように構成した車両のクリープ制御装置において、通常
の前進走行レンジの状態からクリープ防止状態への移行
開始を検出する手段と、クリープ防止状態への移行完了
を検出する手段と、クリープ防止状態への移行開始から
完了までの時間を検出する手段と、該時間に基づいて前
記発進用摩擦係合装置の係合圧の低下制御の仕方を補正
する手段と、を備えたことにより、上記課題を解決した
ものである。
【0017】又、本発明は、図1(B)にその要旨を示
すように、自動変速機のシフトレンジが前進走行レンジ
とされているときであっても、所定の条件が成立したと
きには発進用摩擦係合装置の係合圧を低下させてニュー
トラル状態を形成し、クリープを防止するように構成し
た車両のクリープ制御装置において、クリープ防止状態
から通常の前進走行レンジの状態への復帰開始を検出す
る手段と、通常の前進走行レンジの状態への復帰完了を
検出する手段と、通常の前進走行レンジの状態への復帰
開始から完了までの時間を検出する手段と、該時間に基
づいて前記発進用摩擦係合装置の係合圧の低下状態から
の復帰制御の仕方を補正する手段と、を備えたことによ
り、上記課題を解決したものである。
すように、自動変速機のシフトレンジが前進走行レンジ
とされているときであっても、所定の条件が成立したと
きには発進用摩擦係合装置の係合圧を低下させてニュー
トラル状態を形成し、クリープを防止するように構成し
た車両のクリープ制御装置において、クリープ防止状態
から通常の前進走行レンジの状態への復帰開始を検出す
る手段と、通常の前進走行レンジの状態への復帰完了を
検出する手段と、通常の前進走行レンジの状態への復帰
開始から完了までの時間を検出する手段と、該時間に基
づいて前記発進用摩擦係合装置の係合圧の低下状態から
の復帰制御の仕方を補正する手段と、を備えたことによ
り、上記課題を解決したものである。
【0018】
【作用】本発明においては、通常の前進走行レンジの状
態からクリープ防止状態に移行する際の時間、及びクリ
ープ防止状態から通常の前進走行レンジの状態にまで復
帰する際の時間を検出し、これに基づいて(次回の)係
合圧の低減制御、あるいは復帰制御の仕方を学習・補正
するようにしている。
態からクリープ防止状態に移行する際の時間、及びクリ
ープ防止状態から通常の前進走行レンジの状態にまで復
帰する際の時間を検出し、これに基づいて(次回の)係
合圧の低減制御、あるいは復帰制御の仕方を学習・補正
するようにしている。
【0019】この具体的な方法としては、例えば検出さ
れた時間を予め設定された所定時間と比較し、その比較
結果に基づいて次回の係合圧の低下開始時の油圧や勾
配、あるいは復帰開始時の油圧や勾配を変更・設定する
ようにする方法が考えられる。
れた時間を予め設定された所定時間と比較し、その比較
結果に基づいて次回の係合圧の低下開始時の油圧や勾
配、あるいは復帰開始時の油圧や勾配を変更・設定する
ようにする方法が考えられる。
【0020】このような学習・補正を行うことにより、
各種ばらつきや経時変化等の如何に拘らず、常に一定の
時間でクリープ防止状態に移行でき、あるいは復帰でき
るようになる。この結果、変速ショックを大きくするこ
となく振動低減、燃費向上の効果を常に最大限に得るこ
とができるようになる。
各種ばらつきや経時変化等の如何に拘らず、常に一定の
時間でクリープ防止状態に移行でき、あるいは復帰でき
るようになる。この結果、変速ショックを大きくするこ
となく振動低減、燃費向上の効果を常に最大限に得るこ
とができるようになる。
【0021】
【実施例】以下図面を参照して本発明の実施例を詳細に
説明する。
説明する。
【0022】図2は、本発明が適用される、吸入空気量
感知式の自動車用電子燃料噴射エンジンと組合わされた
自動変速機の全体概要図である。この実施例ではクリー
プ制御を実行する際にエンジンのトルク制御を一体的に
行っている。
感知式の自動車用電子燃料噴射エンジンと組合わされた
自動変速機の全体概要図である。この実施例ではクリー
プ制御を実行する際にエンジンのトルク制御を一体的に
行っている。
【0023】エアクリーナ10から吸入された空気は、
エアフローメータ12、サブスロットル弁14B、メイ
ンスロットル弁14A、サージタンク16、吸気マニホ
ルド18へと順次送られる。この空気は、吸気ポート2
0付近でインジェクタ22から噴射される燃料と混合さ
れ、吸気弁24を介して更にエンジン本体26の燃焼室
26Aへと送られる。
エアフローメータ12、サブスロットル弁14B、メイ
ンスロットル弁14A、サージタンク16、吸気マニホ
ルド18へと順次送られる。この空気は、吸気ポート2
0付近でインジェクタ22から噴射される燃料と混合さ
れ、吸気弁24を介して更にエンジン本体26の燃焼室
26Aへと送られる。
【0024】燃焼室26A内において混合気が燃焼した
結果生成される排気ガスは、排気弁28、排気ポート3
0、排気マニホルド32及び排気管(図示省略)を介し
て大気に放出される。
結果生成される排気ガスは、排気弁28、排気ポート3
0、排気マニホルド32及び排気管(図示省略)を介し
て大気に放出される。
【0025】前記エアフローメータ12には、吸気温を
検出するための吸気温センサ100が設けられている。
又、前記排気マニホルド32には、エンジンの排気ガス
中の酸素の量を検出するためのO2 センサ106が設け
られている。
検出するための吸気温センサ100が設けられている。
又、前記排気マニホルド32には、エンジンの排気ガス
中の酸素の量を検出するためのO2 センサ106が設け
られている。
【0026】前記メインスロットル弁14Aは、運転席
に設けられた図示せぬアクセルペダルと連動して回動す
る。前記サブスロットル弁14Bは、自動変速機等の制
御を行うときに、エンジントルクを制御するためのもの
である。
に設けられた図示せぬアクセルペダルと連動して回動す
る。前記サブスロットル弁14Bは、自動変速機等の制
御を行うときに、エンジントルクを制御するためのもの
である。
【0027】このメインスロットル弁14A及びサブス
ロットル弁14Bには、それぞれ、その開度を検出する
ためのスロットルセンサ102A、102Bが設けられ
ている。
ロットル弁14Bには、それぞれ、その開度を検出する
ためのスロットルセンサ102A、102Bが設けられ
ている。
【0028】前記エンジン本体26のシリンダブロック
26Bには、エンジン冷却水温を検出するための水温セ
ンサ104が配設されている。
26Bには、エンジン冷却水温を検出するための水温セ
ンサ104が配設されている。
【0029】更に、エンジン本体26のクランク軸によ
って回転される軸を有するディストリビュータ38に
は、前記軸の回転からクランク角を検出するためのクラ
ンク角センサ108が設けられており、これからエンジ
ン回転速度が検出されるようになっている。
って回転される軸を有するディストリビュータ38に
は、前記軸の回転からクランク角を検出するためのクラ
ンク角センサ108が設けられており、これからエンジ
ン回転速度が検出されるようになっている。
【0030】コンピュータ80では、各センサからの入
力信号をパラメータとして燃料噴射量や最適点火時期を
計算し、該燃料噴射量に対応する所定時間だけ燃料を噴
射するように前記インジェクタ22を制御する。又、前
記最適点火時期が得られるように、前記イグニッション
コイル44を制御する出力を行う。
力信号をパラメータとして燃料噴射量や最適点火時期を
計算し、該燃料噴射量に対応する所定時間だけ燃料を噴
射するように前記インジェクタ22を制御する。又、前
記最適点火時期が得られるように、前記イグニッション
コイル44を制御する出力を行う。
【0031】又、メインスロットル弁14Aの上流とサ
ージタンク16とを連通させるバイパス通路には、ステ
ップモータで駆動されるアイドル回転速度制御弁42が
設けられており、前記コンピュータ80から出力される
信号によってアイドル回転速度が制御される。
ージタンク16とを連通させるバイパス通路には、ステ
ップモータで駆動されるアイドル回転速度制御弁42が
設けられており、前記コンピュータ80から出力される
信号によってアイドル回転速度が制御される。
【0032】この実施例における自動変速機50は、ス
ロットルセンサ102A、102B、車速センサ11
8、あるいはNc0センサ113等の信号により予め設定
された変速パターンに従って予め定められた処理を行
い、これにより自動変速機50内の図示せぬソレノイド
が駆動・制御され、各クラッチ、ブレーキ等の係合の組
合せが行われて変速制御がなされる。
ロットルセンサ102A、102B、車速センサ11
8、あるいはNc0センサ113等の信号により予め設定
された変速パターンに従って予め定められた処理を行
い、これにより自動変速機50内の図示せぬソレノイド
が駆動・制御され、各クラッチ、ブレーキ等の係合の組
合せが行われて変速制御がなされる。
【0033】このような装置において、前記コンピュー
タ80は、前記サブスロットル弁14Bにより、クリー
プ制御解除時にエンジントルクの低減制御を実行する。
タ80は、前記サブスロットル弁14Bにより、クリー
プ制御解除時にエンジントルクの低減制御を実行する。
【0034】図3は、前記サブスロットル弁14Bの開
度θs と、エンジントルクについてのグラフである。こ
のグラフによれば、サブスロットル弁開度θs の変化に
対するエンジントルクの変化の度合は、メインスロット
ル弁開度θm により影響を受けることが判る。
度θs と、エンジントルクについてのグラフである。こ
のグラフによれば、サブスロットル弁開度θs の変化に
対するエンジントルクの変化の度合は、メインスロット
ル弁開度θm により影響を受けることが判る。
【0035】しかしながら、メインスロットル弁開度θ
m が、例えば15%の場合、サブスロットル弁開度θs
が30%から100%の間ではエンジントルクは略一定
である。メインスロットル弁開度θm が25%の場合
は、サブスロットル弁開度θsが40%から100%の
範囲内ではエンジントルクは略一定である。メインスロ
ットル弁開度θm が60%と100%の場合は、サブス
ロットル弁開度θs が50%から100%の範囲内では
エンジントルクは略一定である。この関係をまとめる
と、図4で示されるようになる。
m が、例えば15%の場合、サブスロットル弁開度θs
が30%から100%の間ではエンジントルクは略一定
である。メインスロットル弁開度θm が25%の場合
は、サブスロットル弁開度θsが40%から100%の
範囲内ではエンジントルクは略一定である。メインスロ
ットル弁開度θm が60%と100%の場合は、サブス
ロットル弁開度θs が50%から100%の範囲内では
エンジントルクは略一定である。この関係をまとめる
と、図4で示されるようになる。
【0036】この具体的な数字は、個々のエンジン、あ
るいはメインスロットル弁14Aとサブスロットル弁1
4Bの大きさの比率等によって変化するが、サブスロッ
トル弁14Bが特定の所定値以上の範囲ではエンジント
ルクが殆ど変わらないという定性的な傾向は、特に電子
制御エンジンにおいて一般的に認められる現象である。
るいはメインスロットル弁14Aとサブスロットル弁1
4Bの大きさの比率等によって変化するが、サブスロッ
トル弁14Bが特定の所定値以上の範囲ではエンジント
ルクが殆ど変わらないという定性的な傾向は、特に電子
制御エンジンにおいて一般的に認められる現象である。
【0037】そこで、例えば図3、図4において例示し
たようなスロットル弁システムを採用しているエンジン
にあっては、例えばクリープ防止状態とされているとき
(メインスロットル弁開度θm は0%)に予めサブスロ
ットル弁開度θs を30%〜50%付近にまで絞り込ん
でおくことにより、クリープ防止状態におけるエンジン
トルクに影響を与えることなく「待機」することがで
き、しかもアクセルが踏み込まれてメインスロットル弁
14Aがどのように変化したとしても、サブスロットル
弁14Bを閉じ始めるのとほぼ同時にエンジントルクを
急激に低下させることができるようになる。
たようなスロットル弁システムを採用しているエンジン
にあっては、例えばクリープ防止状態とされているとき
(メインスロットル弁開度θm は0%)に予めサブスロ
ットル弁開度θs を30%〜50%付近にまで絞り込ん
でおくことにより、クリープ防止状態におけるエンジン
トルクに影響を与えることなく「待機」することがで
き、しかもアクセルが踏み込まれてメインスロットル弁
14Aがどのように変化したとしても、サブスロットル
弁14Bを閉じ始めるのとほぼ同時にエンジントルクを
急激に低下させることができるようになる。
【0038】一方、コンピュータ80には、シフトレン
ジがドライブレンジであることを検出するためのシフト
レンジセンサ112、アイドル接点信号がオンであるこ
と(アクセルが全閉であること)を検出するためのアイ
ドルセンサ114、フットブレーキが踏込まれているこ
とを検出するためのフットブレーキセンサ116、車速
が零に近い所定値V0 以下であることを検出するための
車速センサ118、ステアリングが非操作状態にあるこ
とを検出するためのステアリングセンサ120、ターン
シグナルスイッチがオフであることを検出するためのタ
ーンシグナルスイッチセンサ122からの各種信号が取
込まれる。
ジがドライブレンジであることを検出するためのシフト
レンジセンサ112、アイドル接点信号がオンであるこ
と(アクセルが全閉であること)を検出するためのアイ
ドルセンサ114、フットブレーキが踏込まれているこ
とを検出するためのフットブレーキセンサ116、車速
が零に近い所定値V0 以下であることを検出するための
車速センサ118、ステアリングが非操作状態にあるこ
とを検出するためのステアリングセンサ120、ターン
シグナルスイッチがオフであることを検出するためのタ
ーンシグナルスイッチセンサ122からの各種信号が取
込まれる。
【0039】コンピュータ80は以上のような各種セン
サからの信号を分析し、クリープ防止制御に入るべきと
判断したときには、後述するフローにより自動変速機5
0のフォワードクラッチ(図示省略)の係合圧を低減す
るように指令し、ドライブレンジであってもニュートラ
ル状態を形成してクリープの発生を防止する。なお、こ
のニュートラルを形成するための具体的な油圧構成等
は、従来周知のものがそのまま適用できるため、ここで
は詳細な説明は省略する。
サからの信号を分析し、クリープ防止制御に入るべきと
判断したときには、後述するフローにより自動変速機5
0のフォワードクラッチ(図示省略)の係合圧を低減す
るように指令し、ドライブレンジであってもニュートラ
ル状態を形成してクリープの発生を防止する。なお、こ
のニュートラルを形成するための具体的な油圧構成等
は、従来周知のものがそのまま適用できるため、ここで
は詳細な説明は省略する。
【0040】図5は、上記実施例装置において具体的に
実行される制御フローを示している。
実行される制御フローを示している。
【0041】図においてステップ200〜206までが
クリープ制御の成立条件を判断するステップである。
クリープ制御の成立条件を判断するステップである。
【0042】即ち、この実施例では、 シフトレンジがドライブレンジ(ステップ200)、 アイドル接点信号がオン(ステップ201)、 フットブレーキ信号がオン(ステップ202)、 車速Vが零に近い所定値V0 以下(ステップ20
3)、 ターンシグナルスイッチがオフ(ステップ204)、 ニュートラル状態からのステアリングの操舵角の絶対
値|HA|が所定値HAo 以下(ステップ205)、 エンジン回転速度Ne が所定値Neo以下(ステップ2
06)、 の全ての条件が成立したときに初めてクリープ防止制御
が実行される。
3)、 ターンシグナルスイッチがオフ(ステップ204)、 ニュートラル状態からのステアリングの操舵角の絶対
値|HA|が所定値HAo 以下(ステップ205)、 エンジン回転速度Ne が所定値Neo以下(ステップ2
06)、 の全ての条件が成立したときに初めてクリープ防止制御
が実行される。
【0043】ここで、〜の条件は、クリープ防止制
御の実質的成立条件に相当し、の条件はフェイルセー
フの観点から確認のために検出される条件に相当する。
御の実質的成立条件に相当し、の条件はフェイルセー
フの観点から確認のために検出される条件に相当する。
【0044】〜の条件が全て成立すると、ステップ
207に進んでサブスロットル弁14Bの開度が所定値
θs1まで閉じられる。このθs1は、エンジントルクが低
減する直前の値に設定されている。
207に進んでサブスロットル弁14Bの開度が所定値
θs1まで閉じられる。このθs1は、エンジントルクが低
減する直前の値に設定されている。
【0045】その後、ステップ208に進んで図示せぬ
フォワードクラッチが解放されてニュートラル状態が形
成され、クリープ防止状態とされる。
フォワードクラッチが解放されてニュートラル状態が形
成され、クリープ防止状態とされる。
【0046】この詳細なフローは後に詳述する。
【0047】ステップ201〜206の1つでも条件の
不成立が判定された場合には、即座にニュートラル防止
状態が解除される。
不成立が判定された場合には、即座にニュートラル防止
状態が解除される。
【0048】この結果、例えばターンシグナルスイッチ
の信号がオンとされている、即ち運転者が右左折しよう
としている状態で待機していると判断された場合には、
「クリープ防止制御の条件が不成立」となり、クリープ
の発生は防止されない。従って、交差点において大きな
道路に右左折して進入するような場合に、通常のドライ
ブレンジの状態からの発進と全く同様な発進の応答性を
得ることができる。
の信号がオンとされている、即ち運転者が右左折しよう
としている状態で待機していると判断された場合には、
「クリープ防止制御の条件が不成立」となり、クリープ
の発生は防止されない。従って、交差点において大きな
道路に右左折して進入するような場合に、通常のドライ
ブレンジの状態からの発進と全く同様な発進の応答性を
得ることができる。
【0049】又、例えばステアリングの操舵角|HA|
が所定値以上であると判断されるた場合も「クリープ防
止制御の条件が不成立」となり、クリープは防止されな
い。従って車両の幅寄せ、縦列駐車、あるいは狭い場所
での車庫入れのようにステアリングの操作を伴うような
場合にはクリープが発生するようになるため、フットブ
レーキの操作により、クリープ車速以下の種々の微速状
態を容易に調整・確保することが可能となり、こうした
運転操作が非常に容易となる。
が所定値以上であると判断されるた場合も「クリープ防
止制御の条件が不成立」となり、クリープは防止されな
い。従って車両の幅寄せ、縦列駐車、あるいは狭い場所
での車庫入れのようにステアリングの操作を伴うような
場合にはクリープが発生するようになるため、フットブ
レーキの操作により、クリープ車速以下の種々の微速状
態を容易に調整・確保することが可能となり、こうした
運転操作が非常に容易となる。
【0050】ステップ202〜206のいずれかの条件
が不成立となった場合にはステップ214を経て(ステ
ップ201の条件が不成立となった場合には直接)、ス
テップ209に進んでサブスロットル弁14Bの開閉制
御の終了タイミングが到来したか否かが判定される。こ
の判定は、具体的には例えば(1)式が成立するか否か
を判断することにより行う。
が不成立となった場合にはステップ214を経て(ステ
ップ201の条件が不成立となった場合には直接)、ス
テップ209に進んでサブスロットル弁14Bの開閉制
御の終了タイミングが到来したか否かが判定される。こ
の判定は、具体的には例えば(1)式が成立するか否か
を判断することにより行う。
【0051】 Nc0<N0 ×i +D ………(1)
【0052】ここで、Nc0は自動変速機のトルクコンバ
ータのタービン回転速度(自動変速機の入力軸回転速
度)、N0 は自動変速機の出力軸回転速度、i は第1速
段のギヤ比、Dは定数である。
ータのタービン回転速度(自動変速機の入力軸回転速
度)、N0 は自動変速機の出力軸回転速度、i は第1速
段のギヤ比、Dは定数である。
【0053】当初は、フォワードクラッチが未だ大きく
滑っている状態であるため、この判定は「NO」とな
り、ステップ210へと進む。
滑っている状態であるため、この判定は「NO」とな
り、ステップ210へと進む。
【0054】ステップ210では、クリープ制御の解除
時におけるトルクダウン制御を実行するべく、サブスロ
ットル弁14Bの開度を所定値θs2まで閉じる。これに
より、速やかにトルクダウンが実行される。
時におけるトルクダウン制御を実行するべく、サブスロ
ットル弁14Bの開度を所定値θs2まで閉じる。これに
より、速やかにトルクダウンが実行される。
【0055】ステップ212では、第1速段を形成・維
持するべく、フォワードクラッチを完全係合させる指令
が出される。
持するべく、フォワードクラッチを完全係合させる指令
が出される。
【0056】やがて、ステップ209において前述
(1)式が成立したと判定されると、ステップ211に
進んでサブスロットル弁14Bが全開とされ、トルクダ
ウン制御が終了される。即ち、この実施例によれば、ア
イドルスイッチがOFFとされたときは、フォワードク
ラッチはエンジントルクが低減させられている状態で直
ちに係合できるようになるため、小さな変速ショックで
速く完全係合することができ、しかも、適正な時期にお
いてエンジントルクが復帰させられるため、係合完了と
同時に速やかな発進が可能となるものである。
(1)式が成立したと判定されると、ステップ211に
進んでサブスロットル弁14Bが全開とされ、トルクダ
ウン制御が終了される。即ち、この実施例によれば、ア
イドルスイッチがOFFとされたときは、フォワードク
ラッチはエンジントルクが低減させられている状態で直
ちに係合できるようになるため、小さな変速ショックで
速く完全係合することができ、しかも、適正な時期にお
いてエンジントルクが復帰させられるため、係合完了と
同時に速やかな発進が可能となるものである。
【0057】なお、シフトレンジがドライブレンジでな
いと判断されたときには、ステップ213あるいはステ
ップ216へと進むようになっている。シフトレンジが
ドライブレンジでないときには、クリープ低減制御は実
行されない。即ち、ステップ214においてフォワード
クラッチが完全係合し終わったかどうかが判定され、係
合中であるときにはステップ217に進んで、サブスロ
ットル弁14Bは全開とされると共に、ステップ218
でフォワードクラッチがゆっくりと係合させられる。な
お、係合が終了するとフローはステップ214から20
9、211、212と進み、フォワードクラッチの完全
係合が維持される構成とされている。
いと判断されたときには、ステップ213あるいはステ
ップ216へと進むようになっている。シフトレンジが
ドライブレンジでないときには、クリープ低減制御は実
行されない。即ち、ステップ214においてフォワード
クラッチが完全係合し終わったかどうかが判定され、係
合中であるときにはステップ217に進んで、サブスロ
ットル弁14Bは全開とされると共に、ステップ218
でフォワードクラッチがゆっくりと係合させられる。な
お、係合が終了するとフローはステップ214から20
9、211、212と進み、フォワードクラッチの完全
係合が維持される構成とされている。
【0058】このステップ214、217、218は、
クリープ防止制御が実行された後、アイドルスイッチ以
外の条件が不成立となることによって復帰する際にも通
るようになっている。ステップ218の係合制御(復帰
制御)については後に詳述する。
クリープ防止制御が実行された後、アイドルスイッチ以
外の条件が不成立となることによって復帰する際にも通
るようになっている。ステップ218の係合制御(復帰
制御)については後に詳述する。
【0059】一方、シフトレンジがドライブレンジでも
2レンジでもLレンジでもないと判定されたときには、
ステップ219に進んでサブスロットル弁14Bが全開
とされると共に、前進レンジでないため、ステップ22
0でフォワードクラッチが完全解放される。
2レンジでもLレンジでもないと判定されたときには、
ステップ219に進んでサブスロットル弁14Bが全開
とされると共に、前進レンジでないため、ステップ22
0でフォワードクラッチが完全解放される。
【0060】このような構成により、クリープ防止状態
とされているときに予めサブスロットル弁14Bをエン
ジントルクに影響のない所定値θs1まで閉じて、いわゆ
る待機状態を形成するため、クリープ制御の解除と共に
サブスロットル弁を更に所定値θs2まで閉じることによ
り、応答性良くエンジントルクを低減することができ
る。
とされているときに予めサブスロットル弁14Bをエン
ジントルクに影響のない所定値θs1まで閉じて、いわゆ
る待機状態を形成するため、クリープ制御の解除と共に
サブスロットル弁を更に所定値θs2まで閉じることによ
り、応答性良くエンジントルクを低減することができ
る。
【0061】なお、前記所定値θs1、θs2の具体的な
値、及びその閉じ速度は、 1)定数、 2)メインスロットル弁14Aの開度θm をパラメータ
とするマップ、 3)メインスロットル弁14Aの開度θm とエンジン回
転速度Ne をパラメータとするマップ、 4)メインスロットル弁14Aの開度θm とサブスロッ
トル弁14Bの開度θs とエンジン回転速度Ne とによ
り算出されるエンジントルクを一定とするようにフィー
ドバック制御を行った値、 等により、エンジントルクを十分に且つ支障なく低減で
きるように、それぞれ決定する。
値、及びその閉じ速度は、 1)定数、 2)メインスロットル弁14Aの開度θm をパラメータ
とするマップ、 3)メインスロットル弁14Aの開度θm とエンジン回
転速度Ne をパラメータとするマップ、 4)メインスロットル弁14Aの開度θm とサブスロッ
トル弁14Bの開度θs とエンジン回転速度Ne とによ
り算出されるエンジントルクを一定とするようにフィー
ドバック制御を行った値、 等により、エンジントルクを十分に且つ支障なく低減で
きるように、それぞれ決定する。
【0062】サブスロットル弁14Bを全開とするとき
の速度は、前記1)、2)及び4)サブスロットル弁を
パラメータとしたマップ値、のいずれの方法による値で
もよい。
の速度は、前記1)、2)及び4)サブスロットル弁を
パラメータとしたマップ値、のいずれの方法による値で
もよい。
【0063】なお、上記実施例装置においては、メイン
スロットル弁14Aの他にサブスロットル弁14Bを設
け、このサブスロットル弁14Bを電子的に制御するよ
うにしていたが、本発明の実施に当りエンジントルクは
必ずしも制御する必要はない。
スロットル弁14Aの他にサブスロットル弁14Bを設
け、このサブスロットル弁14Bを電子的に制御するよ
うにしていたが、本発明の実施に当りエンジントルクは
必ずしも制御する必要はない。
【0064】次に、前述したステップ208の詳細につ
いて説明する。このステップは通常のドライブレンジの
状態からクリープ防止制御の状態に移行するステップに
相当する。
いて説明する。このステップは通常のドライブレンジの
状態からクリープ防止制御の状態に移行するステップに
相当する。
【0065】まず、ステップ301では既にクリープ防
止制御(フォワードクラッチのスリップ量のフィードバ
ック制御によりクリープ防止制御がなされている状態)
に入っているか否かをフラグF0 によって判定する。
止制御(フォワードクラッチのスリップ量のフィードバ
ック制御によりクリープ防止制御がなされている状態)
に入っているか否かをフラグF0 によって判定する。
【0066】ステップ302では、(開始モードに入る
ために)フォワードクラッチの係合圧を制御するリニア
ソレノイド(図示省略)のデューティ比duをdu1 まで増
大させる。次いで、ステップ304でタイマt がリセッ
トされる。
ために)フォワードクラッチの係合圧を制御するリニア
ソレノイド(図示省略)のデューティ比duをdu1 まで増
大させる。次いで、ステップ304でタイマt がリセッ
トされる。
【0067】この実施例では、2段に分けて係合圧の低
減制御を実行するようにしており、この所定値du1 は、
フォワードクラッチが絶対に滑り出さない値に設定され
ている。
減制御を実行するようにしており、この所定値du1 は、
フォワードクラッチが絶対に滑り出さない値に設定され
ている。
【0068】ステップ305では、第2段目のスィープ
制御が終了したか否かが判定される。この判定は、目標
タービン回転速度から実タービン回転速度を引いた値が
所定値以下となることによって判定する。
制御が終了したか否かが判定される。この判定は、目標
タービン回転速度から実タービン回転速度を引いた値が
所定値以下となることによって判定する。
【0069】ステップ306では、第1段目のスィープ
制御が終了したか否かが判定される。この判定は、デュ
ーティ比duが所定値以下となったか否かによって判定す
る。
制御が終了したか否かが判定される。この判定は、デュ
ーティ比duが所定値以下となったか否かによって判定す
る。
【0070】ステップ307では、前記リニアソレノイ
ドのデューティ比duをdu1 から第1段目の傾斜αにより
スィープアップさせる。ステップ308では、前記開始
モードフラグF1 が1に設定される。
ドのデューティ比duをdu1 から第1段目の傾斜αにより
スィープアップさせる。ステップ308では、前記開始
モードフラグF1 が1に設定される。
【0071】やがてステップ306で第1段のスィープ
終了が判定されると、ステップ309に進んで、リニア
ソレノイドのデューティ比duが第2段目の傾斜β(α>
β)によりスィープアップされる。
終了が判定されると、ステップ309に進んで、リニア
ソレノイドのデューティ比duが第2段目の傾斜β(α>
β)によりスィープアップされる。
【0072】ステップ310では、タービン回転速度が
実質的に0であるか否かが判定される。フォワードクラ
ッチが係合状態にある間は、タービン回転速度は停止状
態にある車輪側と連結されている状態であるため、実質
的に0である。従って当初は「YES」の判定がなされ
る。やがて、フォワードクラッチが滑り出すとタービン
は車輪側との連結から離れ、エンジンと共に連れ回るよ
うになるため、該ステップ310で「NO」の判定がな
され、ステップ311に進んでくる。ステップ311で
は、学習制御の実行フラグF2 が1であるか否かが判定
される。当初は0にリセットされているため、ステップ
312以降に進む。
実質的に0であるか否かが判定される。フォワードクラ
ッチが係合状態にある間は、タービン回転速度は停止状
態にある車輪側と連結されている状態であるため、実質
的に0である。従って当初は「YES」の判定がなされ
る。やがて、フォワードクラッチが滑り出すとタービン
は車輪側との連結から離れ、エンジンと共に連れ回るよ
うになるため、該ステップ310で「NO」の判定がな
され、ステップ311に進んでくる。ステップ311で
は、学習制御の実行フラグF2 が1であるか否かが判定
される。当初は0にリセットされているため、ステップ
312以降に進む。
【0073】ステップ312では、学習制御の実行フラ
グF2 が1に設定され、ステップ313以降の学習制御
に入る。
グF2 が1に設定され、ステップ313以降の学習制御
に入る。
【0074】即ち、ステップ313では、ステップ30
4でカウント開始されたタイマt が第1所定値 t1 より
小さいか否かが判定される。t < t1 であったときは、
クリープ防止制御に移行するまでの時間が短すぎるとい
うことであるため、ステップ314に進んで、第1段ス
ィープ制御に入る前のスキップアップのデューティ比du
1 をΔduだけ減少させる学習がなされる。
4でカウント開始されたタイマt が第1所定値 t1 より
小さいか否かが判定される。t < t1 であったときは、
クリープ防止制御に移行するまでの時間が短すぎるとい
うことであるため、ステップ314に進んで、第1段ス
ィープ制御に入る前のスキップアップのデューティ比du
1 をΔduだけ減少させる学習がなされる。
【0075】一方、タイマt が第1所定値 t1 よりも大
きいと判定されたときは、ステップ315に進んで、第
2所定値 t2 よりも更に大きいか否かが判定され、大き
いと判定されたときには変速時間が長すぎるため、スキ
ップアップのデューティ比du1 がΔduだけ増大させられ
る学習制御がなされる。タイマt が t1 と t2の間に入
っていたときは、クリープ防止状態に移行する際の時間
が適切であるため、スキップアップのデューティ比du1
の補正はなされない。
きいと判定されたときは、ステップ315に進んで、第
2所定値 t2 よりも更に大きいか否かが判定され、大き
いと判定されたときには変速時間が長すぎるため、スキ
ップアップのデューティ比du1 がΔduだけ増大させられ
る学習制御がなされる。タイマt が t1 と t2の間に入
っていたときは、クリープ防止状態に移行する際の時間
が適切であるため、スキップアップのデューティ比du1
の補正はなされない。
【0076】以上を特性図上で表わしたのが図7であ
る。
る。
【0077】なお、ステップ305で第2段目のスィー
プ制御が終了したと判定されると、ステップ318に進
んで、クリープ防止制御モードが実行され、ステップ3
19でフラグF0 が1、F1 、F2 が0に設定される。
クリープ防止制御モードでは、具体的にはフォワードク
ラッチのスリップ量が目標スリップ量となるようにフィ
ードバック制御される。
プ制御が終了したと判定されると、ステップ318に進
んで、クリープ防止制御モードが実行され、ステップ3
19でフラグF0 が1、F1 、F2 が0に設定される。
クリープ防止制御モードでは、具体的にはフォワードク
ラッチのスリップ量が目標スリップ量となるようにフィ
ードバック制御される。
【0078】次に、図8を用いて前述したステップ21
8の詳細について説明する。このステップは、基本的に
先の図6のステップと全く同様である。但し、係合圧を
増大させるフローであるため、デューティ比は最初にdu
2 だけスキップダウンした後、2段に分けてスィープダ
ウンさせるようにしている。
8の詳細について説明する。このステップは、基本的に
先の図6のステップと全く同様である。但し、係合圧を
増大させるフローであるため、デューティ比は最初にdu
2 だけスキップダウンした後、2段に分けてスィープダ
ウンさせるようにしている。
【0079】学習制御は、2段目のスィープ制御が終了
した時点で行われる。この判定はタービン回転速度Nt
が実質的に0となったか否かにより判定する。復帰時間
に基づいてスキップダウンのデューティ比を補正するの
も基本的に先の学習と同様である。従って、図6と同様
のステップに下2桁が同一のステップ符号を付すに止ど
め、重複説明を省略する。
した時点で行われる。この判定はタービン回転速度Nt
が実質的に0となったか否かにより判定する。復帰時間
に基づいてスキップダウンのデューティ比を補正するの
も基本的に先の学習と同様である。従って、図6と同様
のステップに下2桁が同一のステップ符号を付すに止ど
め、重複説明を省略する。
【0080】なお、この実施例では、学習制御をスキッ
プアップ、あるいはスキップダウンのデューティ比の量
を変更することによって行っていたが、本発明において
は、学習制御のやり方自体を限定するものではなく、例
えば、スキップアップ、あるいはスキップダウン量は一
定にしておき、第1段目、あるいは第2段目のスィープ
量の傾き(αあるいはβ)を変更するようにしてもよ
い。あるいは、これらを適宜組合せるようにしてもよ
い。
プアップ、あるいはスキップダウンのデューティ比の量
を変更することによって行っていたが、本発明において
は、学習制御のやり方自体を限定するものではなく、例
えば、スキップアップ、あるいはスキップダウン量は一
定にしておき、第1段目、あるいは第2段目のスィープ
量の傾き(αあるいはβ)を変更するようにしてもよ
い。あるいは、これらを適宜組合せるようにしてもよ
い。
【0081】この実施例では、クリープ防止制御に入る
際、及び復帰する際に、まずデューティ比を所定値だけ
スキップアップあるいはスキップダウンさせ、その後ゆ
っくりとスィープアップあるいはスィープダウンさせる
ようにしているため、クリープ防止状態への移行あるい
は復帰に要する時間を短縮しながら、ショックを最小限
に抑えることができている。しかも、この実施例では、
クリープ防止状態から復帰する際にエンジンのトルクダ
ウンをも併用しているため、例えばアクセルペダルが一
気に踏み込まれたようなときでもショックを最小限に抑
えることができるようになっている。
際、及び復帰する際に、まずデューティ比を所定値だけ
スキップアップあるいはスキップダウンさせ、その後ゆ
っくりとスィープアップあるいはスィープダウンさせる
ようにしているため、クリープ防止状態への移行あるい
は復帰に要する時間を短縮しながら、ショックを最小限
に抑えることができている。しかも、この実施例では、
クリープ防止状態から復帰する際にエンジンのトルクダ
ウンをも併用しているため、例えばアクセルペダルが一
気に踏み込まれたようなときでもショックを最小限に抑
えることができるようになっている。
【0082】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明によれば、ク
リープ防止状態への移行及びその復帰とも、各種ばらつ
きや経時変化等の如何に拘らず常に所定の時間で実行す
ることができるようになり、ショックを最小限に抑えな
がら、振動の低減、燃費の向上の効果を最大限に得るこ
とができるようになる。
リープ防止状態への移行及びその復帰とも、各種ばらつ
きや経時変化等の如何に拘らず常に所定の時間で実行す
ることができるようになり、ショックを最小限に抑えな
がら、振動の低減、燃費の向上の効果を最大限に得るこ
とができるようになる。
【図1】図1は、本発明の要旨を示すブロック図であ
る。
る。
【図2】図2は、本発明の実施例が適用された自動変速
機及びエンジンの一体制御装置の全体スケルトン図であ
る。
機及びエンジンの一体制御装置の全体スケルトン図であ
る。
【図3】図3は、サブスロットル弁開度θs とエンジン
トルクとの関係を示した線図である。
トルクとの関係を示した線図である。
【図4】図4は、メインスロットル弁開度θm とエンジ
ントルク不変の下限サブスロットル弁開度θs の関係を
示した線図である。
ントルク不変の下限サブスロットル弁開度θs の関係を
示した線図である。
【図5】図5は、上記実施例装置において実行される制
御フローを示す流れ図である。
御フローを示す流れ図である。
【図6】図6は、フォワードクラッチが解放される時の
制御フローの詳細を示す流れ図である。
制御フローの詳細を示す流れ図である。
【図7】図7は、学習制御によるデューティ比の補正態
様を示す線図である。
様を示す線図である。
【図8】図8は、フォワードクラッチが係合(あるいは
再係合)されるときの制御フローの詳細を示す流れ図で
ある。
再係合)されるときの制御フローの詳細を示す流れ図で
ある。
14A…メインスロットル弁、 14B…サブスロットル弁、 26…エンジン本体、 102A、102B…スロットルセンサ、 116…フットブレーキセンサ、 118…車速センサ、 120…ステアリングセンサ、 122…ターンシグナルスイッチセンサ。
Claims (2)
- 【請求項1】自動変速機のシフトレンジが前進走行レン
ジとされているときであっても、所定の条件が成立した
ときには発進用摩擦係合装置の係合圧を低下させてニュ
ートラル状態を形成し、クリープを防止するように構成
した車両のクリープ制御装置において、 通常の前進走行レンジの状態からクリープ防止状態への
移行開始を検出する手段と、 クリープ防止状態への移行完了を検出する手段と、 クリープ防止状態への移行開始から完了までの時間を検
出する手段と、 該時間に基づいて前記発進用摩擦係合装置の係合圧の低
下制御の仕方を補正する手段と、 を備えたこと特徴とする車両のクリープ制御装置。 - 【請求項2】自動変速機のシフトレンジが前進走行レン
ジとされているときであっても、所定の条件が成立した
ときには発進用摩擦係合装置の係合圧を低下させてニュ
ートラル状態を形成し、クリープを防止するように構成
した車両のクリープ制御装置において、 クリープ防止状態から通常の前進走行レンジの状態への
復帰開始を検出する手段と、 通常の前進走行レンジの状態への復帰完了を検出する手
段と、 通常の前進走行レンジの状態への復帰開始から完了まで
の時間を検出する手段と、 該時間に基づいて前記発進用摩擦係合装置の係合圧の低
下状態からの復帰制御の仕方を補正する手段と、 を備えたこと特徴とする車両のクリープ制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27460991A JPH0587235A (ja) | 1991-09-26 | 1991-09-26 | 車両のクリープ制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27460991A JPH0587235A (ja) | 1991-09-26 | 1991-09-26 | 車両のクリープ制御装置 |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001355335A Division JP3468237B2 (ja) | 2001-11-20 | 2001-11-20 | 車両のクリープ制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0587235A true JPH0587235A (ja) | 1993-04-06 |
Family
ID=17544116
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27460991A Pending JPH0587235A (ja) | 1991-09-26 | 1991-09-26 | 車両のクリープ制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0587235A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006170364A (ja) * | 2004-12-17 | 2006-06-29 | Toyota Motor Corp | 自動変速機の制御装置 |
US7328094B2 (en) | 2003-07-22 | 2008-02-05 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Vehicle take-off control apparatus and method |
-
1991
- 1991-09-26 JP JP27460991A patent/JPH0587235A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7328094B2 (en) | 2003-07-22 | 2008-02-05 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Vehicle take-off control apparatus and method |
US7536248B2 (en) | 2003-07-22 | 2009-05-19 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Vehicle take-off control apparatus and method |
JP2006170364A (ja) * | 2004-12-17 | 2006-06-29 | Toyota Motor Corp | 自動変速機の制御装置 |
JP4622501B2 (ja) * | 2004-12-17 | 2011-02-02 | トヨタ自動車株式会社 | 自動変速機の制御装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPH0281939A (ja) | 自動変速機付車両におけるエンジンの吸入空気量制御装置 | |
JP2764749B2 (ja) | 自動変速機の変速制御装置 | |
JPH09195832A (ja) | 内燃機関を運転するための戦略的方法 | |
JP2920710B2 (ja) | 車両のクリープ制御装置 | |
JPH11107825A (ja) | エンジンの空気量制御装置 | |
JP2005132356A (ja) | 駆動ユニットの運転方法 | |
JPH0587235A (ja) | 車両のクリープ制御装置 | |
JP2002061536A (ja) | 内燃機関の運転方法および装置 | |
JP3468237B2 (ja) | 車両のクリープ制御装置 | |
JPH0560225A (ja) | 車両のクリープ制御装置 | |
JP2004100528A (ja) | 内燃機関の点火時期制御装置 | |
JP2949157B2 (ja) | 車両のクリープ防止制御の解除装置 | |
JPH01218932A (ja) | 自動変速機の変速制御装置 | |
JPH0560224A (ja) | 車両のクリープ制御装置 | |
JP3109158B2 (ja) | 自動変速機のクリープ制御装置 | |
JP3157218B2 (ja) | 自動変速機のクリープ制御装置 | |
JPH01113531A (ja) | 自動変速機付車両の発進制御装置 | |
JPH0291444A (ja) | 自動変速機付内燃機関のアイドル回転数制御装置 | |
US10281040B2 (en) | Controller for vehicle | |
JP2666897B2 (ja) | エンジンのスロットル弁制御装置 | |
JP3125260B2 (ja) | 自動変速機のロックアップ制御装置 | |
JP2887538B2 (ja) | エンジンの暖機制御装置 | |
JP2001248487A (ja) | 内燃機関の制御装置 | |
JPH11200928A (ja) | 車両用エンジンのアイドル回転数制御装置 | |
JPH06147312A (ja) | 車両のクリープ制御装置 |