JPH0559646B2 - - Google Patents

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JPH0559646B2
JPH0559646B2 JP59203665A JP20366584A JPH0559646B2 JP H0559646 B2 JPH0559646 B2 JP H0559646B2 JP 59203665 A JP59203665 A JP 59203665A JP 20366584 A JP20366584 A JP 20366584A JP H0559646 B2 JPH0559646 B2 JP H0559646B2
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JP
Japan
Prior art keywords
heat
shrinkable
mol
sealing layer
ethylene
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP59203665A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6185007A (ja
Inventor
Teruyuki Tsujita
Hideo Suzuki
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujikura Ltd
Original Assignee
Fujikura Ltd
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Publication date
Application filed by Fujikura Ltd filed Critical Fujikura Ltd
Priority to JP59203665A priority Critical patent/JPS6185007A/ja
Publication of JPS6185007A publication Critical patent/JPS6185007A/ja
Publication of JPH0559646B2 publication Critical patent/JPH0559646B2/ja
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  • Lining Or Joining Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Graft Or Block Polymers (AREA)
  • Cable Accessories (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
「産業上の利用分野」 本発明は、電気・通信ケーブルの接続部を被覆
する熱収縮性被覆物に係わり、特に、被覆状態に
おける密封性の良好なケーブル接続用熱収縮性被
覆物に関するものである。 「従来の技術」 第3図および第4図は、従来の熱収縮性被覆物
によつて通信ケーブルの接続部を被覆した状態を
示するものである。この熱収縮性被覆物1は、シ
ート状の熱収縮体2の外面に、その両側縁部に沿
つて突出するリプ3が設けられ、かつ、内面に熱
融着層4が設けられたもので、熱収縮体2は、延
伸処理された架橋ポリエチレン等によつて形成さ
れて幅方向(第3図周方向)への熱収縮性を備
え、また、熱融着層4は、低密度ポリエチレンあ
るいはEVA(エチレン−酢酸−ビニル共重合体)
を主成分とする融着剤によつて形成されて、ケー
ブルシース等に対する熱融着性を備えている。そ
して、図示の如く、主ケーブル5と分岐ケーブル
6,6の接続部7に巻き付けられ、前記熱融着層
4同志をその両側縁部および分岐ケーブル6,6
の間で突き合わせた状態で加熱されることによ
り、収縮かつ接続部7に熱融着して、接続部7を
密封状態に被覆するようになつている。 「発明が解決しようとする問題点」 ところで、このような熱収縮性被覆物を加熱す
る際には、全体をできる限り均一に加熱すること
が望ましいが、加熱手段としてバーナやトーチラ
ンプ等を用いた場合、加熱状態が作業者の熱練度
に左右されるため、加熱むらが生じ易く、この加
熱むらによつて、例えば第4図に示す如く、両側
縁部の合わせ目Aあるいは分岐ケーブル6,6の
間の合わせ目Bに空隙Sが発生して、接続部7の
密封状態が不完全となるおそれがある。そこで、
空隙Sの発生を抑えるために、熱融着層4の流動
性あるいは融点等を調整することが考えられる
が、熱融着層4がEVAの場合、VAの存在によつ
て凝集力が不足し、特に加温時にあつては、材料
強度(引張強度)や接着強度が低下する問題があ
る。また例えばVA(酢酸ビニル)の含有量が多
く融点の低い材料を用いた場合には、接続部7と
の接着強度が低下し、また、分子量が低く流動性
(メルトインデツクス)の高い材料を用いた場合
には、材料強度が低下して前記合わせ目A,B等
における気密性が損なわれるという問題が生じ
る。 「問題点を解決するための手段」 本発明は、前記問題点を解決するために、熱融
着層として、エチレンと炭素数が4〜8のα‐オ
レフインと共役ジエンとを共重合してなり、エチ
レンが50〜95モル%、α‐オレフインが5〜50モ
ル%、共役ジエンが3モル%以下である共重合体
に不飽和ジカルボン酸、またはその無水物をグラ
フトした熱可塑性エラストマーを主体とする組成
物を用いたものである。 「作用」 本発明のケーブル接続用熱収縮性被覆物を加熱
した場合、熱融着層が容易に溶融し、かつ、すみ
やかに流動して空隙を埋めさ、らには、十分な凝
集力を有していることから、高温時にあつても優
れた引張強度を維持し、また接続部との間あるい
は合わせ目等において優れた接着強度を発揮す
る。 「実施例」 以下本発明の一実施例を第1図および第2図に
基づいて説明すると、この熱収縮性被覆物8は、
幅方向(第1図−方向)に熱収縮性を有する
とともに、リブ3を備えた熱収縮体2の内面に、
エチレン・α−オレフイン共重合体に不飽和ジカ
ルボン酸、またはその無水物をグラフトした熱可
塑性エラストマーを主体とする組成物からなる熱
融着層9が設けられたものである。 前記エチレン・α−オレフイン共重合体として
は、エチレンに、炭素数が4〜8のα−オレフイ
ン、例えば1−プテン、4−メチル−1ペンテ
ン、1−ヘキセン、1−オクテンと、ブタジエ
ン、イソプレン、ジシクロペンタジエン、5−エ
チルデン−2−ノルボルネン、1,6−ヘキサジ
エン等の共役ジエンとを共重合させたものが使用
され、エチレン50〜95モル%、α−オレフイン5
〜50モル%、共役ジエン3モル%以下の量比のも
のが好適である。また、不飽和ジカルボン酸また
はその無水物としては、マレイン酸、フマル酸、
イタコン酸、シトラコン酸、ナジツク酸、無水マ
レイン酸、無水シトラコン酸、無水ナジツク酸等
が使用される。そして、不飽和ジカルボン酸、ま
たはその無水物のグラフト重合は、過酸化物等の
ラジカル開始剤を用いて反応溶媒中で行なわれ
る。この不飽和ジカルボン酸の熱可塑性エラスト
マー中での含有率は0.01〜5重量%の範囲とされ
る。このような熱可塑性エラストマーの具体例と
して、例えば「アドマーAT−347」(三井石油化
学(株)製)などがある。この熱可塑性エラストマー
は、溶融流動性に優れ、しかも十分な凝集力を有
し、また接着性も良好で熱変形温度も高く、耐熱
性も良好であり、任意の形状に押出加工、射出加
工が行なえ、熱融着層をなす材料としては好適で
ある。また、この熱可塑性エラストマーには、必
要に応じて酸化防止剤、各種安定剤、充填剤、顔
料等を適宜配合して、熱融着層とすることもでき
る。 このように構成されたケーブル接続用熱収縮性
被覆物8は、従来のものと同様に熱融着層9を内
側にしてケーブルの接着部7等に巻き付け、熱融
着層9同志をその両側縁部等において突き合わせ
た状態とし、バーナあるいはトーチランプ等を用
いて加熱することにより収縮させて使用する。こ
の加熱時に熱融着層9は容易に溶融し、かつ、そ
の流動性が良いので、第2図の如く両側縁部の合
わせ目Aあるいは分岐ケーブル6,6の間の合わ
せ目Bにできる空隙を埋めて、これら合わせ目
A,Bを気密に接合し、かつ、接続部の表面に強
固に接着して、簡単に剥れるようなことが全くな
い。 次に、本発明の熱収縮性被覆物イと、EVAに
よる熱融着層を有する熱収縮性被覆物、すなわち
比較例ロ,ハ,ニについて、密封性およびケーブ
ルシース(ポリエチレン)に対する剥離強度
(JIS K 6854)を調べた結果を第1表に示して、
本発明の作用効果をより明確にする。但し、表
中、密封性試験1は60℃の恒温湯中において、密
封性試験2は60℃の恒温雰囲気中において、
各々、接続部に0.4Kg/cm2のガス圧をかけてガス
のリークを調べた試験結果であり、また、密封性
試験3は接続部に0.4Kg/cm2のガス圧をかけた後、
60℃から−30℃までのヒートサイクル処理を12時
間かけて1サイクル行なつてからガスのリークを
調べた試験結果である。なお、数値は10回の試験
のうちガスのリークがなかつた合格回数を示して
いる。
【表】 第1表から明らかなように、比較例ロに対して
VA含有量を多くしてビカツト軟下点を下げた比
較例ハ、およびメルトインデツクスを大きくした
比較例ニは、密封性、剥離強度ともに低下してし
まう。これに対して、本発明の熱収縮性被覆物イ
は、比較例ロよりも、ビカツト軟化点が低く、か
つ、メルトインデツクスも大きく、しかも、引張
強度(材料強度)が高い。従つて、数値に示され
るるように、密封性、剥離強度(接着強度)とも
に優れている。 なお、上記実施例においては、熱収縮体2をシ
ート状としたが、これに限らず、チユーブ状ある
いはスリーブ状の熱収縮体の内面に熱融着層9を
設けるようにしてもよい。 「発明の効果」 以上説明したように、本発明によれば、熱融着
層をエチレンと炭素数が4〜8のα‐オレフイン
と共役ジエンとを共重合してなり、エチレンが50
〜95モル%、α‐オレフインが5〜50モル%、共
役ジエンが3モル%以下である共重合体に不飽和
ジカルボン酸、またはその無水物をグラフトした
熱可塑性エラストマーを主体とする組成物で構成
したので、加熱した際に熱融着層が容易に溶融
し、かつ、すみやかに流動して合わせ目における
空隙の発生を抑制し、しかも流動時、十分な凝集
力を保持しているので、合わせ目を強固に接着す
るとともに、接続部に気密に接着して、被覆状態
における密着性を高め、さらには、加熱時の作業
性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図は、本発明の一実施例を示
し、第1図は斜視図、第2図は使用状態における
分岐部分の横断面図、第3図は従来の熱収縮性被
覆物の使用状態を示す斜視図、第4図は第3図の
−線に沿う矢視図である。 2……熱収縮体、3……リブ、5……主ケーブ
ル、6……分岐ケーブル、7……接続部、8……
ケーブル接続用熱収縮性被覆物、9……熱融着
層、A,B……合わせ目、S……空隙。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 熱収縮性を有するとともにシート状あるいは
    チユーブ状をなす熱収縮体の内面に熱融着層を設
    けてなり、 この熱融着層は、エチレンと炭素数が4〜8の
    α−オレフインと共役ジエンとを共重合してな
    り、エチレンが50〜95モル%、α−オレフインが
    5〜50モル%、共役ジエンが3モル%以下である
    共重合体に不飽和ジカルボン酸、またはその無水
    物をグラフトした熱可塑性エラストマーを主体と
    する組成物で構成されることを特徴とするケーブ
    ル接続用熱収縮性被覆物。
JP59203665A 1984-09-28 1984-09-28 ケ−ブル接続用熱収縮性被覆物 Granted JPS6185007A (ja)

Priority Applications (1)

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JP59203665A JPS6185007A (ja) 1984-09-28 1984-09-28 ケ−ブル接続用熱収縮性被覆物

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JP59203665A JPS6185007A (ja) 1984-09-28 1984-09-28 ケ−ブル接続用熱収縮性被覆物

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Publication Number Publication Date
JPS6185007A JPS6185007A (ja) 1986-04-30
JPH0559646B2 true JPH0559646B2 (ja) 1993-08-31

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JP59203665A Granted JPS6185007A (ja) 1984-09-28 1984-09-28 ケ−ブル接続用熱収縮性被覆物

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JPS56123823A (en) * 1980-03-05 1981-09-29 Sumitomo Electric Ind Ltd Mterials with thermal re

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JPS6185007A (ja) 1986-04-30

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