JPH0559616B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は１つの制御局が複数の局を制御してい
る網での伝送路の切替方式に関するものである。

〔従来の技術〕

多重化された高次群のデジタル信号を用いてデ
ジタル伝送を実現するデジタル伝送路網におい
て、自然災害や不慮の事故による伝送路断障害発
生に対する救済方法として、一般に、障害が発生
した伝送路を他の伝送路に切替えることにより救
済する網切替方式が導入されており、これにより
伝送路網の信頼性が確保されている。

従来のこの種の伝送路網の切替方式の一例を第
２図に示し説明する。

図において、２０は制御装置、２１〜２３は伝
送路切替装置、２４〜２６は記憶装置、２７は制
御局、２８〜３０は被制御局、３１〜３４は制御
線である。

いま、例えば、被制御局２９の監視する伝送路
に障害が発生した場合には、この被制御局２９は
その障害番号を制御局２７に伝える。この制御局
２７は被制御局２８と３０にその障害番号をそれ
ぞれ送出する。そして、この被制御局２８〜３０
はその障害番号に対応した切替パターン、例えば
入力伝送路として１番の伝送路、出力伝送路とし
て５番の伝送路をそれぞれ接続する等という伝送
路切替装置２１〜２３の接続状態を設定する接続
情報を自らそれぞれの記憶装置２４〜２６を検索
し、切替える。

〔発明が解決しようとする問題点〕

上述した従来の伝送路網の切替方式では、以上
のように構成されているので、記憶装置２４〜２
６に格納されている切替パターンが有限であるた
め、複雑な障害に対応するような切替パターンを
持つていないという問題点があつた。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明の伝送路網の切替方式は、それぞれの被
制御局に設定された切替パターンが使用された
際、制御局において新たな切替パターンを設計
し、上記被制御局に設定されている切替パターン
を新たに設計した切替パターンに書き変える機能
を有する制御装置と、上記被制御局において切替
パターンを記憶する記憶装置と、伝送路を切替え
る伝送路切替装置と、上記制御局から上記各被制
御局の切替を制御する制御線とを備え、各被制御
局の記憶装置に設定された切替パターンが伝送路
障害の発生に応じて使用された際、上記各被制御
局の伝送路障害情報から上記制御局の制御装置で
次の伝送路障害に対応する新たな切替パターンを
設計し、上記各被制御局において設定されている
使用済切替パターンを上記制御装置が設計した新
たな切替パターンに書き替えて各被制御局の記憶
装置に設定されている切替パターンを常時新たな
切替パターンに設定し得るようにしたものであ
る。

〔作用〕

本発明においては、切替パターンを障害発生時
に更新する。

〔実施例〕

以下、図面に基づき本発明の実施例を詳細に説
明する。

第１図は本発明による伝送路網の切替方式の一
実施例を示す構成図である。

図において、１は夫々の被制御局８〜１０に設
定された切替パターン、例えば入力伝送路として
１番の伝送路、出力伝送路として５番の伝送路を
それぞれ接続するという切替パターンが障害発生
に応じて使用されたとき、制御局１５において各
被制御局８〜１０に現在設定されており障害発生
に応じて使用された切替パターンとは異なる新た
な切替パターン、例えば入力伝送路として１番の
伝送路、出力伝送路として４番の伝送路をそれぞ
れ接続するという、次の障害発生に対応するため
の切替パターンを設計し、上記被制御局８〜１０
に設定されている切替パターンを新たに設計した
切替パターンに書き変える機能を有する制御装
置、２〜４は接続された複数の伝送路の中から入
力伝送路および出力伝送路として任意の伝送路を
それぞれ切替接続する伝送路切替装置、５〜７は
被制御局８〜１０において切替パターンを記憶す
る記憶装置、１１〜１４は制御局１５から各被制
御局８〜１０の切替を制御する制御線である。

そして、各被制御局８〜１０の記憶装置５〜７
に設定された切替パターンが伝送路障害の発生に
応じて使用された際、上記各被制御局８〜１０の
伝送路障害情報から上記制御局１５の制御装置１
で次の伝送路障害に対応する新たな切替パターン
を設計し、上記各被制御局８〜１０において設定
されている使用済切替パターンを上記制御装置１
が設計した新たな切替パターンに書き換えて各被
制御局８〜１０の記憶装置５〜７に設定されてい
る切替パターンを常時新たな切替パターンに設定
し得るように構成されている。

つぎにこの第１図に示す実施例の動作を説明す
る。

まず、例えば、被制御局９の監視する伝送路に
障害が発生した場合には、この被制御局９はその
障害情報を制御線１１〜１４を用いて制御局１５
に伝えるとともに、各被制御局８と１０に伝え
る。つぎに、この各被制御局８〜１０に設置され
た伝送路切替装置２〜４はその障害情報をもとに
各々の記憶装置５〜７の切替パターンから履障回
線を救済する切替パターンを検索し、伝送路を切
替える。そして、この後、次の障害に対処する切
替パターンがなくなれば、制御装置１で切替パタ
ーンを新たに設計し、記憶装置５〜７の切替パタ
ーンの内容を制御線１１〜１４を使い書き替え
る。

〔発明の効果〕

以上説明したように、本発明によれば、切替パ
ターンを障害発生時に更新することにより、次の
障害発生に対する切替パターンを常時有し、障害
発生に速やかに対処できる効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明による伝送路網の切替方式の一
実施例を示すブロツク図、第２図は従来の伝送路
網の切替方式の一例を示すブロツク図である。 １……制御装置、２〜４……伝送路切替装置、
５〜７……記憶装置、８〜１０……被制御局、１
１〜１４……制御線、１５……制御局。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ １つの制御局が複数の局を制御している網で
   の伝送路の切替方式において、それぞれの被制御
   局に設定された切替パターンが使用された際、前
   記制御局において新たな切替パターンを設計し、
   前記被制御局に設定されている切替パターンを新
   たに設計した切替パターンに書き変える機能を有
   する制御装置と、前記被制御局において切替パタ
   ーンを記憶する記憶装置と、伝送路を切替える伝
   送路切替装置と、前記制御局から前記各被制御局
   の切替を制御する制御線とを備え、各被制御局の
   記憶装置に設定された切替パターンが伝送路障害
   の発生に応じて使用された際、前記各被制御局の
   伝送路障害情報から前記制御局の制御装置で次の
   伝送路障害に対応する新たな切替パターンを設計
   し、前記各被制御局において設定されている使用
   済切替パターンを前記制御装置が設計した新たな
   切替パターンに書き替えて各被制御局の記憶装置
   に設定されている切替パターンを常時新たな切替
   パターンに設定し得るようにしたことを特徴とす
   る伝送路網の切替方式。