JPH055928Y2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH055928Y2 JPH055928Y2 JP15559587U JP15559587U JPH055928Y2 JP H055928 Y2 JPH055928 Y2 JP H055928Y2 JP 15559587 U JP15559587 U JP 15559587U JP 15559587 U JP15559587 U JP 15559587U JP H055928 Y2 JPH055928 Y2 JP H055928Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- oil
- filter paper
- filter
- laminated
- grooves
- Prior art date
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- Expired - Lifetime
Links
- 239000012466 permeate Substances 0.000 claims description 8
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 claims description 5
- 238000001914 filtration Methods 0.000 description 9
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 2
- 230000003204 osmotic effect Effects 0.000 description 2
- 230000000149 penetrating effect Effects 0.000 description 2
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 1
- 238000003780 insertion Methods 0.000 description 1
- 230000037431 insertion Effects 0.000 description 1
- 238000010030 laminating Methods 0.000 description 1
- 239000000463 material Substances 0.000 description 1
- 230000002787 reinforcement Effects 0.000 description 1
Landscapes
- Lubrication Details And Ventilation Of Internal Combustion Engines (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
《産業上の利用分野》
この考案は、積層形オイルフイルタに関し、特
に同一容積内で有効濾過面積の増加を図つた構造
に関する。
に同一容積内で有効濾過面積の増加を図つた構造
に関する。
《従来の技術》
バイパスフイルタ、コンバインフイルタなどに
用いる積層形オイルフイルタは、従来一般に中央
開口した円盤状の濾紙を積層し、この積層濾紙の
上下端部に端板を配置し、さらには結束用の針金
を各積層濾紙を貫通した状態で上下端板間を結合
して積層形フイルタエレメントを構成し、これを
円筒形のケースの内周に所定の隙間を保つて収容
した構造である。
用いる積層形オイルフイルタは、従来一般に中央
開口した円盤状の濾紙を積層し、この積層濾紙の
上下端部に端板を配置し、さらには結束用の針金
を各積層濾紙を貫通した状態で上下端板間を結合
して積層形フイルタエレメントを構成し、これを
円筒形のケースの内周に所定の隙間を保つて収容
した構造である。
そして、オイルはケースの端面周縁に開口した
複数の入口ポートを通じて内部に導入され、積層
濾紙の外周から内周に透過し、その間に濾過され
る。
複数の入口ポートを通じて内部に導入され、積層
濾紙の外周から内周に透過し、その間に濾過され
る。
そして、濾紙の中央開口の内周に至つたオイル
は前記ケースの端面中央に開口した出口ポートよ
り外部に吐出する。
は前記ケースの端面中央に開口した出口ポートよ
り外部に吐出する。
前記濾紙には針金の通し用穴の内側において、
前記内周開口に連通する多数本の筋押溝が放射状
に形成され、濾紙の外周部全周に導入されたオイ
ルは流通抵抗の小さな筋押溝まで至り、この筋押
溝を油路として内周側に流通する。
前記内周開口に連通する多数本の筋押溝が放射状
に形成され、濾紙の外周部全周に導入されたオイ
ルは流通抵抗の小さな筋押溝まで至り、この筋押
溝を油路として内周側に流通する。
《考案が解決しようとする問題点》
この構造のフイルタエレメントでは、油路が濾
紙の外周から内周に全通していると、濾紙の素材
そのものによる濾過状態とはならないので、前記
挿通穴と筋押溝を連通して形成しておらず、必然
的に各筋押溝は挿通穴の内周にこれと縁を切つた
状態で形成されている。
紙の外周から内周に全通していると、濾紙の素材
そのものによる濾過状態とはならないので、前記
挿通穴と筋押溝を連通して形成しておらず、必然
的に各筋押溝は挿通穴の内周にこれと縁を切つた
状態で形成されている。
したがつて、濾紙の外周側から内周に至る油路
は、針金の挿通本数分確保されているものの、そ
の長さは実質的に短い。
は、針金の挿通本数分確保されているものの、そ
の長さは実質的に短い。
また、濾紙の外周より浸透するオイルは出入口
ポート間の圧力差によつて全周から濾紙内部に至
り、最短距離で前記油路に到達しようとするた
め、筋押溝間の濾過面積を十分有効に活用でき
ず、有効濾過面積が小さくなる欠点があつた。
ポート間の圧力差によつて全周から濾紙内部に至
り、最短距離で前記油路に到達しようとするた
め、筋押溝間の濾過面積を十分有効に活用でき
ず、有効濾過面積が小さくなる欠点があつた。
この考案は以上の問題を解決するものであつ
て、その目的は、筋押溝の長さの拡大を図り、ま
た各筋押溝まで至るまでにオイルが濾紙に充分に
浸透できるようにし、これによつて有効濾過面積
の増加を図つた積層形オイルフイルタを提供する
ものである。
て、その目的は、筋押溝の長さの拡大を図り、ま
た各筋押溝まで至るまでにオイルが濾紙に充分に
浸透できるようにし、これによつて有効濾過面積
の増加を図つた積層形オイルフイルタを提供する
ものである。
《問題点を解決するための手段》
前記目的を達成するため、この考案は、円筒状
のケース内に濾紙を多段に積層したフイルタエレ
メントを収装した積層形オイルフイルタにおい
て、前記濾紙は、円筒形ケースの内周縁に接する
中央開口した円盤の周縁部を多角形状に切除し、
かつ前記濾紙の内接する部位から前記中央開口に
向く複数の筋押溝を放射状に形成してなり、前記
ケースの内周縁と積層濾紙の多角形状の各辺との
間に形成された三日月状の隙間に供給されたオイ
ルが濾紙の外周から内周側に浸透し、前記筋押溝
を油路として内周側に流通するようにした。
のケース内に濾紙を多段に積層したフイルタエレ
メントを収装した積層形オイルフイルタにおい
て、前記濾紙は、円筒形ケースの内周縁に接する
中央開口した円盤の周縁部を多角形状に切除し、
かつ前記濾紙の内接する部位から前記中央開口に
向く複数の筋押溝を放射状に形成してなり、前記
ケースの内周縁と積層濾紙の多角形状の各辺との
間に形成された三日月状の隙間に供給されたオイ
ルが濾紙の外周から内周側に浸透し、前記筋押溝
を油路として内周側に流通するようにした。
《作用》
前記隙間は濾紙の筋押溝間に形成され、三日月
状の隙間から濾紙の内部に浸透したオイルはその
形状分布に応じた圧力分布で濾紙の筋押溝間の面
を実質的濾過面として浸透しつつ筋押溝までに至
る。
状の隙間から濾紙の内部に浸透したオイルはその
形状分布に応じた圧力分布で濾紙の筋押溝間の面
を実質的濾過面として浸透しつつ筋押溝までに至
る。
《実施例》
以下、この考案の一実施例を図面を用いて詳細
に説明する。
に説明する。
第1図ないし第3図において、1は有底円筒形
のケース、2は周縁部に複数のオイル入口ポート
2aを形成し、中央に取付けネジ兼用の出口ポー
ト2bを突設し、かつ前記ケース1の上面開口を
蓋するベースフレーム、3はケース1内に収装さ
れたフイルタエレメントである。
のケース、2は周縁部に複数のオイル入口ポート
2aを形成し、中央に取付けネジ兼用の出口ポー
ト2bを突設し、かつ前記ケース1の上面開口を
蓋するベースフレーム、3はケース1内に収装さ
れたフイルタエレメントである。
フイルタエレメント3は、円盤状に形成された
多数の濾紙4を積層状態に重ね、その上下面に端
板5,6を配置し、各濾紙4および端板5,6を
貫通する4本の針金7によつて各部を結束したも
のである。
多数の濾紙4を積層状態に重ね、その上下面に端
板5,6を配置し、各濾紙4および端板5,6を
貫通する4本の針金7によつて各部を結束したも
のである。
前記各濾紙4は、中央に前記ベースフレーム2
の出口ポート2bに連通する開口4aを形成した
前記ケース1の内周径と等しい外径の円盤状をな
し、その円盤の周縁部をほぼ八角形状に切除した
形状であり、切除した各辺4bとケース1の内周
部に形成された三日月状の隙間dよりオイルが供
給されるようになつている。
の出口ポート2bに連通する開口4aを形成した
前記ケース1の内周径と等しい外径の円盤状をな
し、その円盤の周縁部をほぼ八角形状に切除した
形状であり、切除した各辺4bとケース1の内周
部に形成された三日月状の隙間dよりオイルが供
給されるようになつている。
また、前記濾紙4の表面には前記ケース1に内
接する円弧状の部位から前記開口4aに向く八本
の筋押溝8,9は放射状に形成されている。
接する円弧状の部位から前記開口4aに向く八本
の筋押溝8,9は放射状に形成されている。
そして、90°間隔で対向位置する一方の筋押溝
8の外周側には前述の針金7を挿通する通し穴1
0が開口され、これに応じて筋押溝8の長さは短
くなつている。
8の外周側には前述の針金7を挿通する通し穴1
0が開口され、これに応じて筋押溝8の長さは短
くなつている。
これに対し、前記筋押溝8と45°間隔で隣り合
う他方の筋押溝9は前記通し穴10が介在されて
いない分だけ濾紙4の外周側に延長して形成さ
れ、油路を延長している。
う他方の筋押溝9は前記通し穴10が介在されて
いない分だけ濾紙4の外周側に延長して形成さ
れ、油路を延長している。
以上の構成において、入口ポート2aからケー
ス1の内部に導入されたオイルは、前記三日月状
の隙間dのみを通じて濾紙4の外周から浸透し、
その形状分布に応じた圧力分布で筋押溝8,9間
の三角形状部分に浸透しつつ、最も流通抵抗の小
さな前記筋押溝8,9にバイパスし、各筋押溝
8,9を油路として内周側に流通し、開口4aの
内周にいたり、出口ポート2bを通じて外部に吐
出する。
ス1の内部に導入されたオイルは、前記三日月状
の隙間dのみを通じて濾紙4の外周から浸透し、
その形状分布に応じた圧力分布で筋押溝8,9間
の三角形状部分に浸透しつつ、最も流通抵抗の小
さな前記筋押溝8,9にバイパスし、各筋押溝
8,9を油路として内周側に流通し、開口4aの
内周にいたり、出口ポート2bを通じて外部に吐
出する。
ここで、従来の全周からオイルを浸透する濾紙
と、本考案の濾紙とでその浸透分布を比較すると
第4図a,bの斜線で示す分布となる。
と、本考案の濾紙とでその浸透分布を比較すると
第4図a,bの斜線で示す分布となる。
aの全周から中心に向けてオイルは浸透する従
来構造であると、浸透圧力は全周に亘つて均等で
あり、かつ最も流通抵抗の少ない筋押溝側に流通
するため、その流通抵抗分布に応じて花弁状の無
効領域Aを生ずる。
来構造であると、浸透圧力は全周に亘つて均等で
あり、かつ最も流通抵抗の少ない筋押溝側に流通
するため、その流通抵抗分布に応じて花弁状の無
効領域Aを生ずる。
これに対して、この考案ではbに示すように隙
間dの最も広い部分の浸透圧力が最大で、筋押溝
8,9の近房が最も浸透圧力が小さい三日月状の
圧力分布となり、この圧力分布と前記各筋押溝
8,9による流通抵抗の軽減状態から相殺される
ため、無効領域Aの幅は極めて小さく、各濾紙4
の有効濾過面積を向上できることになる。
間dの最も広い部分の浸透圧力が最大で、筋押溝
8,9の近房が最も浸透圧力が小さい三日月状の
圧力分布となり、この圧力分布と前記各筋押溝
8,9による流通抵抗の軽減状態から相殺される
ため、無効領域Aの幅は極めて小さく、各濾紙4
の有効濾過面積を向上できることになる。
《効果》
以上実施例によつて詳細に説明したように、こ
の考案による積層形オイルフイルタにあつては、
濾紙とケース間に形成された三日月状の隙間から
濾紙の内部に浸透したオイルが濾紙の筋押溝間で
囲われた面を実質的濾過面として浸透しつつ筋押
溝までに至り、流通抵抗分布の最も高い部分に油
路が形成されることによつて有効濾過面積を増加
することができ、油路の長さも従来より長くでき
る。
の考案による積層形オイルフイルタにあつては、
濾紙とケース間に形成された三日月状の隙間から
濾紙の内部に浸透したオイルが濾紙の筋押溝間で
囲われた面を実質的濾過面として浸透しつつ筋押
溝までに至り、流通抵抗分布の最も高い部分に油
路が形成されることによつて有効濾過面積を増加
することができ、油路の長さも従来より長くでき
る。
したがつて、この考案にあつては、各筋押溝ま
で至るまでにオイルが濾紙に充分に浸透できるよ
うにし、これによつて同一容積で有効濾過面積の
増加を図ることができる。
で至るまでにオイルが濾紙に充分に浸透できるよ
うにし、これによつて同一容積で有効濾過面積の
増加を図ることができる。
第1図はこの考案に係る積層形オイルフイルタ
の縦断面図、第2図は第1図の−線断面図、
第3図は第2図の−線部分断面図、第4図
a,bは従来構造によるオイルの浸透分布とこの
考案によるオイルの浸透分布を比較した説明図で
ある。 1……ケース、3……フイルタエレメント、4
……濾紙、4a……開口、4b……辺、8,9…
…筋押溝。
の縦断面図、第2図は第1図の−線断面図、
第3図は第2図の−線部分断面図、第4図
a,bは従来構造によるオイルの浸透分布とこの
考案によるオイルの浸透分布を比較した説明図で
ある。 1……ケース、3……フイルタエレメント、4
……濾紙、4a……開口、4b……辺、8,9…
…筋押溝。
Claims (1)
- 円筒状のケース内に濾紙を多段に積層したフイ
ルタエレメントを収装した積層形オイルフイルタ
において、前記濾紙は、円筒形ケースの内周縁に
接する中央開口した円盤の周縁部を多角形状に切
除し、かつ前記濾紙の内接する部位から前記中央
開口に向く複数の筋押溝を放射状に形成してな
り、前記ケースの内周縁と積層濾紙の多角形状の
各辺との間に形成された三日月状の隙間に供給さ
れたオイルが濾紙の外周から内周側へと浸透し、
前記筋押溝を油路として内周側に流通するように
したことを特徴とする積層形オイルフイルタ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15559587U JPH055928Y2 (ja) | 1987-10-13 | 1987-10-13 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15559587U JPH055928Y2 (ja) | 1987-10-13 | 1987-10-13 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0161905U JPH0161905U (ja) | 1989-04-20 |
JPH055928Y2 true JPH055928Y2 (ja) | 1993-02-16 |
Family
ID=31433362
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15559587U Expired - Lifetime JPH055928Y2 (ja) | 1987-10-13 | 1987-10-13 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH055928Y2 (ja) |
-
1987
- 1987-10-13 JP JP15559587U patent/JPH055928Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0161905U (ja) | 1989-04-20 |
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