JPH055878U - ヘルドフレーム - Google Patents
ヘルドフレームInfo
- Publication number
- JPH055878U JPH055878U JP8097391U JP8097391U JPH055878U JP H055878 U JPH055878 U JP H055878U JP 8097391 U JP8097391 U JP 8097391U JP 8097391 U JP8097391 U JP 8097391U JP H055878 U JPH055878 U JP H055878U
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- JP
- Japan
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- reinforcing member
- fixed
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- spacer
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 CFRP製フレームステーブの両端に於け
る、剪断方向の強度を高め、サイドステーとの結合によ
って破損を起さないヘルドフレームを提供する。 【構成】 CFRP製フレームステーブ1の両端の中空
部2内面に、補強材4を固着する。補強材4は、サイド
ステーの結合突部を嵌入させる為の、結合空間10を有
する。結合空間10の下底面11にはスペーサー9があ
って、このスペーサー9は、補強材4に対して位置調節
の上で固着されている。
る、剪断方向の強度を高め、サイドステーとの結合によ
って破損を起さないヘルドフレームを提供する。 【構成】 CFRP製フレームステーブ1の両端の中空
部2内面に、補強材4を固着する。補強材4は、サイド
ステーの結合突部を嵌入させる為の、結合空間10を有
する。結合空間10の下底面11にはスペーサー9があ
って、このスペーサー9は、補強材4に対して位置調節
の上で固着されている。
Description
【0001】
本考案は織機に用いるヘルドフレーム、特にカーボンファイバー強化プラスチ ック製(CFRP製)のヘルドフレームの改良に関する。
【0002】
ヘルドフレームは、上下枠となるフレームステーブと、左右枠となるサイドス テーとで組立てられる。従来のヘルドフレームは全てアルミニウムなどの金属製 であったが、最近では軽量化の為にフレームステーブにCFRPを用いたものが 開発されている。
【0003】 CFRP製のフレームステーブの一般的な構造は、フレームステーブの壁肉の 芯部にはロービング状のカーボンファイバーを長手方向に配し、外表面にはカー ボンファイバークロスを配した構造である。
【0004】 CFRP製フレームステーブを用いたヘルドフレームの組立方式は、従来の金 属製のフレームステーブの場合と同様に、サイドステーの結合突部をフレームス テーブの両端の中空部に嵌め込んで、ボルト止めによって固定保持する方式であ る。
【0005】
前記のようなCFRP製のフレームステーブは、フレームステーブの長手方向 に作用する応力、例えば、稼動時に発生する引張や、曲げに対する強度では優れ ているが、反面、剪断方向、即ちフレームステーブの肉厚方向に作用する応力に 対しては非常に弱い。この為、フレームステーブの両端の、サイドステーとの結 合部に問題が出て、稼動時に生ずるサイドステーの結合突部との間の激しい衝突 や、ボルトによる締付過ぎなどの原因で、フレームステーブ端に割れや、欠けが 発生し易いという欠点がある。
【0006】 更に、CFRP製のフレームステーブは、従来のアルミニウム押出成形製のも のに比べて、製作時の寸法公差が大きく、サイドステーと結合させて組立てる際 の位置決めが面倒であるという欠点がある。
【0007】 本考案は以上の欠点を解消し、強度に富み、かつ、組立時の位置決めが容易に 行えるヘルドフレームを提供せんとするものである。
【0008】
本考案のへルドフレームの技術的手段は、中空状のCFRP製フレームステー ブと、結合突部を有するサイドステーと、補強材とからなり、補強材は、フレー ムステーブの両端の中空部内面に嵌入固着され、かつ、補強材は、サイドステー の結合突部を嵌入させる為の結合空間を有し、この結合空間の下底面を構成する スペーサーは、補強材に対して位置調節の上で固着されていることにある。
【0009】
本考案のヘルドフレームでは、フレームステーブの両端の中空部内面に補強材 が嵌入固着されているので、フレームステーブの肉厚方向の強度が高まり、サイ ドステーとの結合によって発生する剪断応力に対して強く、欠けや割れなどの損 傷事故を起こさない。
【0010】 更に、スペーサーは、補強材に対して位置調節の上で固着されているので、組 立状態で、結合空間の下底面の位置を正確に定めることができる。フレームステ ーブにとって重要な寸法は、懸吊支持突条と結合空間下底面との間の寸法である 。なぜなら、結合空間の下底面には、サイドステーの結合突部が当接するから、 この寸法を正確に定めておけば、懸吊支持突条に取付けられる上下のキャリヤロ ッドの間隔が規格通りに定まり、ヘルドを適性状態で支持できるようになる。
【0011】
【実施例】 本考案のヘルドフレームの一実施例を図面について説明する。1はフレームス テーブで、CFRP製である。その構造は第1図に示されているように、従来と 同様で、壁肉の芯部には長手方向にロービング状のカーボンファイバーが埋め込 まれ、外表面にはカーボンファイバークロスが配されている。2は中空部、3は キャリヤロッドを支持するフックハンガー用の懸吊支持突条である。
【0012】 4はインサート補強材であり、フレームステーブ1の両端の中空部2に挿入さ れ、かつ、接着剤などによって中空部2内面に固定される。この補強材4の本体 は、厚さ0.5mm程度の金属板などを断面コ字形の折り曲げ加工して製作され ている。また、補強材4の頂部内面には、金属製の角ナットが挿入固定されてい る。そして、角ナット5のネジ孔6と、補強材4の頂部に設けられたボルト孔7 と、フレームステーブ1に設けられたボルト孔8とは、組立状態で互いの位置が 合致するようになり、フレームステーブ1の上面から締付ボルト(図示せず)を 挿入して、嵌入結合されたサイドステーの結合突部を締付け固定する。
【0013】 補強材4の本体の下端開放部には、金属製のスペーサー9が嵌め込み固定され ている。この固定手段には溶接、接着、リベットカシメなどを自由に採択可能で あるが、その際にはスペーサー9の位置決めを正確に行った上で固着する。即ち 、ヘルドフレーム組立時に寸法上、重要なのは、図3に示されるように、懸吊支 持突条3と、スペーサー9の上面、即ち、結合空間10の下底面11との間の寸 法Hであるので、補強材4の製作時には、スペーサー9の上下方向の位置を慎重 に定めた上で、固着する。なお、補強材4はスペーサー9などを完全に組み付け 固定した上で、フレームステーブ1の中空部2に挿入して、接着固定する。
【0014】 図2に於いて、15はサイドステー、16は結合突部、17はホルダーである 。この図示例では、サイドステー15として、その結合部を柔構造にする為のホ ルダー17を用いたものが示されているが、サイドステー15の構造は自由であ り、従来の通常形式の単なる結合突部だけのものや、更には種々の目的の為の別 の構造を有するものなども使用可能である。
【0015】 なお、本考案のヘルドフレームは、前記の実施例に限定されるものではなく、 実用新案登録請求の範囲内での自由な変形実施が可能であり、特に補強材4は中 空部2内で安定的に固定でき、かつ、結合空間の下面11の位置を調節した上で 固定できるものであれば、その詳細な構造は自由である。
【0016】
本考案のヘルドフレームでは、補強材の存在により、フレームステーブの両端 部での強度が高く、サイドステーとの結合部での破損が生じない。また、スペー サーの取付位置によって、ヘルドフレームとして重要な寸法調節ができるので、 組立作業が容易になる。
【図1】本考案のヘルドフレームの実施例に於けるフレ
ームステーブ端部の分解状態の斜視図。
ームステーブ端部の分解状態の斜視図。
【図2】フレームステーブとサイドステーとの結合部の
断面図。
断面図。
【図3】フレームステーブの断面図。
1 フレームステーブ 2 中空部 3 懸吊支持突条 4 補強材 5 ナット 9 スペーサー 10 結合空間
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項1】 中空状のCFRP製フレームステーブ
と、結合突部を有するサイドステーと、補強材とからな
り、補強材は、フレームステーブの両端の中空部内面に
嵌入固着され、かつ、補強材は、サイドステーの結合突
部を嵌入させる為の結合空間を有し、この結合空間の下
底面を構成するスぺーサーは、補強材に対して位置調節
の上で固着されているヘルドフレーム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8097391U JPH055878U (ja) | 1991-07-01 | 1991-07-01 | ヘルドフレーム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8097391U JPH055878U (ja) | 1991-07-01 | 1991-07-01 | ヘルドフレーム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH055878U true JPH055878U (ja) | 1993-01-26 |
Family
ID=13733460
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8097391U Pending JPH055878U (ja) | 1991-07-01 | 1991-07-01 | ヘルドフレーム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH055878U (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100593241B1 (ko) * | 2003-10-21 | 2006-06-26 | 그로츠-베케르트 카게 | 복합 구성의 종광 샤프트 |
JP2006528284A (ja) * | 2003-07-21 | 2006-12-14 | シュトイブリー・ファベルゲ | ヘルドフレームとそのフレームを少なくとも一つ備えた織機 |
JP2015083727A (ja) * | 2013-10-25 | 2015-04-30 | 新日鉄住金マテリアルズ株式会社 | 炭素繊維強化複合材製ヘルドフレームステーブ、及び、サイドステー取付部構造 |
-
1991
- 1991-07-01 JP JP8097391U patent/JPH055878U/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006528284A (ja) * | 2003-07-21 | 2006-12-14 | シュトイブリー・ファベルゲ | ヘルドフレームとそのフレームを少なくとも一つ備えた織機 |
KR100593241B1 (ko) * | 2003-10-21 | 2006-06-26 | 그로츠-베케르트 카게 | 복합 구성의 종광 샤프트 |
JP2015083727A (ja) * | 2013-10-25 | 2015-04-30 | 新日鉄住金マテリアルズ株式会社 | 炭素繊維強化複合材製ヘルドフレームステーブ、及び、サイドステー取付部構造 |
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