JPH0558320A - 車両の後輪操舵装置 - Google Patents

車両の後輪操舵装置

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Publication number
JPH0558320A
JPH0558320A JP3218396A JP21839691A JPH0558320A JP H0558320 A JPH0558320 A JP H0558320A JP 3218396 A JP3218396 A JP 3218396A JP 21839691 A JP21839691 A JP 21839691A JP H0558320 A JPH0558320 A JP H0558320A
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JP
Japan
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wheel
vehicle
rear wheel
toe
friction coefficient
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Application number
JP3218396A
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English (en)
Inventor
Kenji Nakatani
健次 中谷
Hidetoshi Matsushita
秀利 松下
Masatoshi Nishiyama
雅敏 西山
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Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Publication date
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  • Steering Control In Accordance With Driving Conditions (AREA)
  • Regulating Braking Force (AREA)
  • Power Steering Mechanism (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 車両のABS制御が行なわれている際には、
後輪側を確実にトーイン方向に保持するとともに、必要
度に応じてトーイン傾向を大きく設定することにより、
タイヤの偏摩耗を抑制しつつ、車両の走行安定性を高め
ることができる車両の後輪操舵装置を提供する。 【構成】 左右の後輪2L,2Rを操舵する後輪操舵装
置において、ブレーキ圧を調整するブレーキ制御システ
ム115と、車輪の回転速度に基づいて路面摩擦係数を
推定する路面摩擦係数推定手段と、それに基づいて、ブ
レーキ圧が増圧と減圧フェーズと周期的に増減するよう
ブレーキ制御システムを作動させるABS制御ユニット
124とを備えてなるスリップ制御装置が搭載されてお
り、車輪のブレーキ圧制御が行なわれている際には、後
輪側を常にトーイン方向に制御する。更に、路面摩擦係
数が所定値より低い場合後輪側をよりトーイン方向に制
御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、左右の後輪を対称的
にトーイン方向またはトーアウト方向に操舵する車両の
後輪操舵装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、自動車等の車両の後輪操舵装
置として、例えば特開昭59−23716号公報に示さ
れるように、車体左右に対応する各サスペンションアー
ム部材の端部に左右一対の油圧シリンダを取り付け、該
油圧シリンダによって左右の後輪のサスペンションアー
ム部材を軸方向(車幅方向)へ移動させることにより、左
右の後輪を、車速に応じて対称的にトーイン方向または
トーアウト方向に操舵するようにしたものは一般に良く
知られている。かかる後輪操舵装置を搭載することによ
り、低速時には後輪側をトーアウト方向に操舵して回頭
性の向上を図る一方、車両制動時あるいは高速時には後
輪側をトーイン方向に操舵して走行安定性を高めること
ができる。
【0003】ところで、車輪のスリップを制御するスリ
ップ制御装置として、車両制動時に過大なブレーキ圧に
よって車輪がロック状態となり、その制動性が損なわれ
ることを防止するために、車輪のブレーキ圧を制御する
ことによってそのスリップを制御する、所謂、アンチス
キッド制御機構を備えたものが知られている。かかるス
リップ制御装置では、通常、車輪が急激な制動力を受け
た場合などにおいて、車輪がロックしそうになるとブレ
ーキ圧が減圧されて制動力を解除する方向に制御され、
車輪ロックのおそれがなくなるとブレーキ圧が増圧され
て制動力を付与する方向に制御される。そして、このよ
うな一連の車輪制動力の制御(以下、これをABS制御
と略称する)を、例えば車両が停止するまで継続して行
わせることにより、急制動時における車輪のロックない
しスキッド状態の発生を防止し、当該車両を、その方向
安定性を損なうことなく、極力短い制動距離で停止させ
ることが可能になる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記ABS制御は、通
常、急制動時などにおいて、車輪のスリップ傾向が大き
くなり、その制動性が不安定になりかけた場合に行なわ
れるものであるので、この制御に入った際には、走行安
定性を確保するために、後輪側をトーイン方向に、より
好ましくは、通常の制動時における場合よりも更にトー
イン方向に制御することが望ましい。しかしながら、A
BS制御においては、ブレーキ圧の増圧および減圧、従
って車輪の加減速が繰り返して行なわれる関係上、上記
後輪の制御を例えばブレーキ圧あるいは車輪減速度に応
じて行ったのでは、後輪側を安定してトーイン方向に制
御することができないという問題がある。
【0005】また、後輪側をトーイン方向に制御するこ
とによって車両の走行安定性の向上を図る場合、トーイ
ン傾向が大きいほどより効果的であるが、このトーイン
傾向を余りに大きく、また余りに頻繁にこのトーイン制
御が行なわれると、タイヤが偏摩耗してその寿命が低下
するという問題があった。
【0006】この発明は、上記問題点に鑑みてなされた
もので、車両のスリップ制御装置が作動されABS制御
が行なわれている際には、後輪側を確実にトーイン方向
に保持するとともに、必要度に応じてトーイン傾向を大
きく設定することにより、タイヤの偏摩耗を抑制しつ
つ、車両の走行安定性を高めることができる車両の後輪
操舵装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】このため、本願の第1の
発明は、左右の後輪を対称的に操舵する車両の後輪操舵
装置において、上記車両には、車輪の回転速度を検出す
る車輪速検出手段と、車輪のブレーキ圧を調整する油圧
調整手段と、上記車輪速検出手段によって検出された車
輪速に基づいて路面摩擦係数を推定する路面摩擦係数推
定手段とを備えるとともに、少なくとも該路面摩擦係数
に基づいて、上記ブレーキ圧が、少なくとも増圧フェー
ズと減圧フェーズとを含むサイクルに従って周期的に増
減するように上記油圧調整手段を作動させる制御手段を
備えてなるスリップ制御装置が搭載されており、該スリ
ップ制御装置による車輪のブレーキ圧制御が行なわれて
いる際には、後輪側を常にトーイン方向に制御するよう
にしたものである。
【0008】また、本願の第2の発明は、左右の後輪を
対称的に操舵する車両の後輪操舵装置において、上記車
両には、車輪の回転速度を検出する車輪速検出手段と、
車輪のブレーキ圧を調整する油圧調整手段と、上記車輪
速検出手段によって検出された車輪速に基づいて路面摩
擦係数を推定する路面摩擦係数推定手段とを備えるとと
もに、少なくとも該路面摩擦係数に基づいて、上記ブレ
ーキ圧が、少なくとも増圧フェーズと減圧フェーズとを
含むサイクルに従って周期的に増減するように上記油圧
調整手段を作動させる制御手段を備えてなるスリップ制
御装置が搭載されており、車両制動時には後輪側をトー
イン方向に制御するとともに、車両制動時でかつ上記ス
リップ制御装置による車輪のブレーキ圧制御が行なわれ
ている際には、後輪側を制動時よりも更にトーイン方向
に制御するようにしたものである。
【0009】更に、本願の第3の発明は、上記第1また
は第2の発明に係る車両の後輪操舵装置において、上記
スリップ制御装置による車輪のブレーキ圧制御が行なわ
れている際には、上記路面摩擦係数が低いほど、後輪側
をよりトーイン方向に制御することを特徴としたもので
ある。
【0010】また、更に、本願の第4の発明は、上記第
1または第2の発明に係る車両の後輪操舵装置におい
て、上記スリップ制御装置による車輪のブレーキ圧制御
が行なわれている際に、上記路面摩擦係数が左右で異な
るときには、後輪側をよりトーイン方向に制御すること
を特徴としたものである。
【0011】
【発明の効果】本願の第1の発明によれば、上記スリッ
プ制御装置による車輪のブレーキ圧制御が行なわれてい
る際(つまりABS制御中)には、後輪側を常にトーイン
方向に制御するようにしたので、ABS制御において、
例えば車輪のブレーキ圧が減圧されて制動力を解除する
方向に制御されたような場合でも、後輪側は確実にトー
イン方向に制御され、ABS制御中における車両の走行
安定性を高めることができる。
【0012】また、本願の第2の発明によれば、車両制
動時には後輪側をトーイン方向に制御するとともに、車
両制動時でかつ上記スリップ制御装置による車輪のブレ
ーキ圧制御が行なわれている際(ABS制御中)には、後
輪側を制動時よりも更にトーイン方向に制御するように
したので、車両制動時における走行安定性の確保を図る
とともに、この車両制動時でかつABS制御中における
走行安定性を高めることができる。この場合において、
車両の走行状態がより不安定になるABS制御中にトー
イン傾向が大きくなるように設定したので、タイヤの偏
摩耗を抑制しつつ、効果的に走行安定性の向上を図るこ
とができる。
【0013】更に、本願の第3の発明によれば、上記第
1または第2の発明において、上記スリップ制御装置に
よる車輪のブレーキ圧制御が行なわれている際(ABS
制御中)には、上記路面摩擦係数が低いほど後輪側をよ
りトーイン方向に制御するようにしたので、上記第1ま
たは第2の発明と同様の効果を奏することができるとと
もに、路面摩擦係数が低く、従って車輪のロック状態が
発生し易い場合ほど、後輪側をよりトーイン方向に制御
することができ、低摩擦路面での走行安定性を高めるこ
とができる。この場合において、路面摩擦係数が低く車
輪のロック状態が発生し易い場合ほどトーイン傾向が大
きくなるように設定したので、タイヤの偏摩耗を抑制し
つつ、より効果的に車両の走行安定性の向上を図ること
ができる。
【0014】また、更に、本願の第4の発明によれば、
上記第1または第2の発明において、上記スリップ制御
装置による車輪のブレーキ圧制御が行なわれている際
(ABS制御中)に、上記路面摩擦係数が左右で異なる所
謂スプリット状態が発生した場合には、後輪側をよりト
ーイン方向に制御するようにしたので、上記第1または
第2の発明と同様の効果を奏することができるととも
に、車両の走行状態がより不安定となる上記スプリット
発生時における車両の走行安定性を向上させることがで
きる。この場合において、スリップ発生時にトーイン傾
向がより大きくなるように設定したので、タイヤの偏摩
耗を抑制しつつ、より効果的に車両の走行安定性を向上
させることができる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例を、添付図面に基づい
て詳細に説明する。図6は、本発明の一実施例に係る後
輪操舵装置を備えた車両の操舵系の全体構成を概略的に
表す平面説明図であるが、この図に示すように、この車
両の操舵系は、左右の前輪1L,1Rを操舵する前輪操
舵装置Aと、左右の後輪2L,2Rを操舵する後輪操舵
装置Bにより構成されている。
【0016】上記前輪操舵装置Aは、それぞれ左右一対
のナックルアーム3L,3R及びタイロッド4L,4R
と、該左右一対のタイロッド4L,4R同士を連結する
リレーロッド5と、該リレーロッド5上に形成されたラ
ック歯(図示せず)に噛合するピニオン6が一端部に設け
られ、他端部にステアリングホイール7が設けられたス
テアリングシャフト8とを備え、ステアリングホイール
7のハンドル操作によりリレーロッド5が車幅方向に変
位して、左右の前輪1L,1Rが同じ方向に操舵される
構成になっている。
【0017】一方、左右の後輪2L,2Rは、それぞれ
サスペンション装置Cにより車体に懸架されている。該
サスペンション装置Cは、後輪2L,2Rを回転自在に
支持する車輪支持部材11と、該車輪支持部材11の前
端及び後端をそれぞれ車体側に連結するサスペンション
アーム部材としての前後一対のラテラルリンク12,1
3L(又は13R)を備えている。
【0018】そして、上記後輪操舵装置Bは、上記左右
の後側ラテラルリンク13L,13Rの車体側端部に連
結され、該両ラテラルリンク13L,13Rを共に軸方
向(車幅方向)に変位させて左右の後輪2L,2Rを対称
的にトーイン方向又はトーアウト方向に操舵する駆動機
構部21と、該駆動機構部21(詳しくは後述の駆動モ
ータ58の作動)を制御する制御部を構成するコントロ
ールユニット22とを備えている。
【0019】また、23はハンドル舵角を検出するハン
ドル舵角センサ、24は車速を検出する車速センサであ
り、これらのセンサ23,24からの信号は、上記コン
トロールユニット22に入力される。このコントロール
ユニット22による駆動機構部21の制御は、後で詳し
く説明するように、通常時おいては車速Vに応じて行わ
れ、低車速時には後輪2L,2Rはトーアウト方向に操
舵され、中・高車速時には後輪2L,2Rはトーイン方
向に操舵される。
【0020】上記駆動機構部21の具体的構成を、図1
ないし図5に示す。この図1ないし図5において、31
は車幅方向に配設された車体強度部材たるクロスメンバ
ーであって、該クロスメンバー31は、アッパパネル3
1aとロアパネル31bとにより略矩形状の閉断面を構成
している。上記クロスメンバー31の前側には、左右の
前側ラテラルリンク12,12の車体側端部がそれぞれ
弾性ブッシュ33を介して上下揺動可能に連結支持され
ているとともに、上記弾性ブッシュ33を覆うカバー部
材34が一体的に設けられている。また、クロスメンバ
ー31の後側壁面には開口部35が設けられ、該開口部
35から後輪操舵装置Bのユニット化された駆動機構部
21がクロスメンバー31内に挿入配置されている。
【0021】上記駆動機構部21は、上記クロスメンバ
ー31後側壁面の開口部35より後方に突出する後端部
に球状のジョイント部42,42を介して上記左右の後
側ラテラルリンク13L,13Rの車体側端部がそれぞ
れ個別に連結され、かつ前端部が上下方向に突出する軸
部43,43を介してハウジング40に揺動自在(回転自
在)に支持された左右一対の後側ラテラルリンク支持部
材44,45と、該各後側ラテラルリンク支持部材44,
45のうち、左側の後側ラテラルリンク支持部材44の
前端部より平面視で車体内方側(後述の右側レバー部4
7側)の斜め前方向きで水平方向に延びる断面略矩形状
の左側レバー部46と、右側の後側ラテラルリンク支持
部材45の前端部より平面視で車体内方側(左側レバー
部46側)の斜め後方向きで水平方向に延びる断面略矩
形状の右側レバー部47と、上記互いに対向する向きに
延びる左右のレバー部46,47下面の先端部に対して
両端部がそれぞれ揺動自在に支持されたリンク部材48
と、上記右側の後側ラテラルリンク支持部材45(一方
のラテラルリンク支持部材)の前端部より反後側ラテラ
ルリンク部材13R側となる車体内方側の斜め前方向き
(右側レバー部47よりも前方向き)で水平方向の延び、
かつ反後側ラテラルリンク部材13R側端面となる前端
面にウォームホイール状のギヤ部49が設けられたアー
ム部50と、該アーム部50のギヤ部49に対して上下
方向に延びる軸部51を有して噛合するウォームギヤ状
の第1歯車52と、該第1歯車52と同期して回転する
よう、第1歯車52の軸部51と同軸上における第1歯
車52よりも上側に位置する軸部51に基端部が固着さ
れ、かつ先端側となる後面側にギヤ部53が形成された
ウォームホイール状の第2歯車54と、該第2歯車54
のギヤ部53に対して噛合するウォームギヤ状の第3歯
車55と、該第3歯車55を軸上の略中間部に有し、か
つ右側端部がハウジング40に回転自在に支持された水
平方向に延びる伝達シャフト56と、該伝達シャフト5
6の左側端部に連結部材57を介して連結され、且つそ
の左側端部において伝達シャフト56を回転駆動させる
アクチュエータとしての正逆回転可能な駆動モータ58
とを備えている。
【0022】また、上記第1歯車52の軸部51は、上
端部が受部としての第1ベアリング59を介してハウジ
ング40に、下端部が第2ベアリング60を介してハウ
ジング40にそれぞれ回転自在に支持されている。さら
に、上記伝達シャフト56は、連結部材57よりも第3
歯車55寄りの左側端部だ第3ベアリング61を介して
ハウジング40に、右側端部が第4ベアリング62及び
該第4ベアリング62を保持する第4ベアリング受部6
3を介してハウジング40にそれぞれ回転自在に支持さ
れている。上記第4ベアリング受部63には、伝達シャ
フト56をその軸方向の駆動モータ58側へ付勢する付
勢スプリング66が設けられている。
【0023】上記ハウジング40は、クロスメンバー3
1の天板部(アッパパネル31a)及び底板部(ロアパネル
31b)に対して四隅の4箇所がボルト止めにより固定さ
れていると共に、後側壁面の開口部35周縁の5箇所に
対してボトル止めにより固定されている。また、上記リ
ンク部材48の両レバー部46,47に対する回転軸方
向より視た角度がそれぞれ略直角に設定されている。さ
らに、第2歯車54と駆動モータ58とは伝達シャフト
56を介して連結されているとともに、該伝達シャフト
56は、第2歯車54と右側の後側ラテラルリンク支持
部材45との上下間に位置するよう、第2歯車54のギ
ヤ部53に対して噛合する第3歯車55を同軸上の略中
間部に配置している。そして、上記ハウジング40の後
面には開口穴部40aが設けられている。
【0024】上記開口穴部40aには、該開口穴部40a
を後方より閉塞する閉塞部材64がビス止めされて設け
られており、該閉塞部材64より後方に突出する左右一
対の後側ラテラルリンク支持部材44,45の後端部
は、閉塞部材64に対する後側ラテラルリンク支持部材
44,45の動きが可能となるよう、ゴム性のラバー部
65,65を介して閉塞部材64にシールされている。
【0025】また、上記第2ベアリング60には、第1
歯車52に対して噛合するアーム部50のギヤ部49に
対向する対向位置において第1歯車52の軸部51と直
交する方向に設けられた第1孔部71と、該第1孔部7
1内に縮装され、かつ第2ベアリング60をアーム部5
0のギヤ部49に対向する斜め前方より付勢する第1ス
プリング72と、該第1スプリング72を第1孔部71
内に保持するためのボルト状の第1保持部材73とから
なる第1付勢手段74が設けられている。
【0026】一方、上記第4ベアリング受部63には、
伝達シャフト56の第3歯車55に対して噛合する第2
歯車54のギヤ部53に対向する対向位置において第3
歯車55の軸としての伝達シャフト56と直交する方向
に設けられた第2孔部75と、該第2孔部75内に縮装
され、かつ第4ベアリング受部63を第2歯車54のギ
ヤ部53に対向する下方より付勢する第2スプリング7
6と、該第2スプリング76を第2孔部75内に保持す
るためのボルト状の第2保持部材77とからなる第2付
勢手段78が設けられている。
【0027】上記第2保持部材77は、図7に示すよう
に、第4ベアリング受部63との間で第2スプリング7
6を縮装させる対向面を有する前側第2保持部材79
と、該前側第2保持部材79をその後面側より保持する
後側第2保持部材80とからなる。さらに、上記第1歯
車52の軸部51近傍のハウジング40には、第2歯車
54の回転角を検出するための回転角検出手段としての
回転角センサ81が、第2ベアリング60側つまり第1
歯車52側に位置して設けられている。
【0028】次に、上記実施例の作動、特に、後輪操舵
装置Bの駆動機構部21の作動について説明するに、駆
動モータ58が作動すると、その動力が、伝達シャフト
56、第3歯車55、第2歯車54のギヤ部53、第1
歯車52及びギヤ部49を順に介してアーム部50に伝
達されることにより、該アーム部50は、その後端部に
位置する右側の後側ラテラルリンク支持部材45の前端
部の軸部43を支点として該軸部43廻りに水平揺動す
る。この水平揺動に伴い、右後輪2Rの後側ラテラルリ
ンク13Rがその軸方向である車幅方向に変位するとと
もに、左後輪2Lの後側ラテラルリンク13Lが後側ラ
テラルリンク支持部材45の右側レバー部47から、リ
ンク部材48、左側レバー部46及び左側の後側ラテラ
ルリンク支持部材44を介して受ける動力により車幅方
向に変位し、これにより、左右の後輪2L,2Rが対称
的に操舵される。
【0029】そして、この後輪2L,2Rの操舵は、後
述するスリップ制御装置の不作動状態においては、コン
トロールユニット22の制御に基づいて、図8において
実線曲線aで示すように、車速Vに応じて行われ、低車
速時には、駆動機構部21、つまり伝達シャフト56、
アーム部50、リンク部材48、左右のレバー部46,
47、左右一対の後側ラテラルリンク支持部材44,4
5、左右一対の後側ラテラルリンク13L,13Rが、
図2に示す白抜き矢印方向に回転(揺動)して後輪2L,
2Rがトーアウト方向に操舵されて回頭性が高められ、
中・高車速時には、伝達シャフト56、アーム部50、
リンク部材48、左右のレバー部46,47、左右一対
の後側ラテラルリンク支持部材44,45、左右一対の
後側ラテラルリンク13L,13Rが、図2に示す斜線
矢印方向に回転して後輪2L,2Rがトーイン方向に操
舵されて走行安定性が高められる。
【0030】この実施例の場合、駆動機構部21は、1
つの駆動モータ58により左右一対の後側ラテラルリン
ク13L,13Rの動きを同期させたので、後輪操舵装
置のコンパクト化及び低廉化を図ることができるととも
に、左右一対の後側ラテラルリンク13L,13Rの同
期性を向上させることができる。しかも、リンク部材4
8の両レバー部46,47に対する回転軸方向より視た
角度がそれぞれ略直角に設定されているので、互いに対
向するレバー部46,47の動きが微小であるにも拘ら
ず左右一対の後側ラテラルリンク支持部材44,45の
動きが対称的なものとなり、左右一対の後側ラテラルリ
ンク13L,13Rの同期性を効果的に向上できる。
【0031】また、上記駆動機構部21は、左右一対の
後側ラテラルリンク支持部材44,45と、左右のレバ
ー部46,47と、リンク部材48と、アーム部50
と、伝達シャフト56と、駆動モータ58とを備えた簡
単なリンク機構により構成されているので、後輪操舵装
置Bをコンパクトでかつシンプルなものにできるなど、
従来の油圧シリンダを用いたものに比べて、装置全体の
コスト低減と小形化とを達成することができる。
【0032】本実施例に係る車両には、車両制動時に過
大なブレーキ圧によって車輪がロック状態となり、その
制動性が損なわれることを防止するために、車輪のブレ
ーキ圧を制御することによってそのスリップを制御す
る、所謂、アンチスキッド制御機構を備えたスリップ制
御装置が搭載されており、上記後輪操舵装置Bは、通常
時は上記したように車速に応じて後輪制御を行うが、上
記スリップ制御装置の作動中にあっては、該スリップ制
御装置の作動状態等に応じて後輪側を制御するようにな
っている。
【0033】以下、上記車両の制動系およびスリップ制
御装置について説明する。図9に示すように、上記車両
では、例えば、左右の前輪1L,1Rが従動輪、左右の
後輪2L,2Rが駆動輪とされ、エンジン5の出力トル
クが自動変速機6からプロペラシャフト7、差動装置8
および左右の駆動軸9,10を介して左右の後輪2L,2
Rに伝達されるようになっている。
【0034】上記各車輪1L,1R及び2L,2Rには、
これらの車輪1L,1R及び2L,2Rと一体的に回転す
るディスク111a〜114aと、制動圧の供給を受けて
該ディスク111a〜114aの回転を制動するキャリパ
111b〜114bなどで構成されるブレーキ装置111
〜114がそれぞれ備えられていると共に、これらのブ
レーキ装置111〜114を制動操作するブレーキ制御
システム115が設けられている。このブレーキ制御シ
ステム115は、運転者によるブレーキペダル116の
踏込力を増大させる倍力装置117と、この倍力装置1
17によって増大された踏込力に応じた制動圧を発生さ
せるマスターシリンダ118とを有する。
【0035】そして、このマスターシリンダ118から
導かれた前輪用制動圧供給ライン119が二つの経路に
分岐されて、これらの前輪用分岐制動圧ライン119a,
119bが左右の前輪1L,1R,ににおけるブレーキ装
置111,112のキャリパ111b,112bにそれぞれ
接続されると共に、左前輪1Lのブレーキ装置111に
通じる一方の前輪用分岐制動圧ライン119aには、電
磁式の開閉弁120aと、同じく電磁式のリリーフ弁1
20bとからなる第1バルブユニット120が設置さ
れ、また右前輪1Rのブレーキ装置112に通じる他方
の前輪用分岐制動圧ライン119bにも、上記第1バル
ブユニット120と同様に、電磁式の開閉弁121a
と、同じく電磁式のリリーフ弁121bとからなる第2
バルブユニット121が設置されている。
【0036】一方、上記マスターシリンダ118から導
かれた後輪用制動圧供給ライン122には、上記第1、
第2バルブユニット120,121と同様に、電磁式の
開閉弁123aと、同じく電磁式のリリーフ弁123bと
からなる第3バルブユニット123が設置されていると
共に、この後輪用制動圧供給ライン122は、上記第3
バルブユニット123の下流側で二つの経路に分岐され
て、これらの後輪用分岐制動圧ライン122a,122b
が左右の後輪2L,2Rにおけるブレーキ装置113,1
14のキャリパ113b,114bにそれぞれ接続されて
いる。
【0037】すなわち、本実施例におけるブレーキ制御
システム115は、第1バルブユニット120の作動に
よって左前輪1Lにおけるブレーキ装置111の制動圧
を可変制御する第1チャンネルと、第2バルブユニット
121の作動によって右前輪1Rにおけるブレーキ装置
112の制動圧を可変制御する第2チャンネルと、第3
バルブユニット123の作動によって左右の後輪2L,
2Rにおける両ブレーキ装置113,114の制動圧を
可変制御する第3チャンネルとが設けられて、これら第
1〜第3チャンネルが互いに独立して制御されるように
なっている。
【0038】そして、上記ブレーキ制御システム115
には上記第1〜第3チャンネルを制御する制御装置12
4(ABS制御ユニット)が備えられ、このABS制御ユ
ニット24は、ブレーキペダル116のON/OFFを
検出するブレーキスイッチ125からのブレーキ信号
と、各車輪の回転速度をそれぞれ検出する車輪速センサ
126〜129からの車輪速信号とを入力し、これらの
信号に応じた制動圧制御信号を第1〜第3バルブユニッ
ト120,121,123にそれぞれ出力することによ
り、左右の前輪1L,1Rおよび後輪2L,2Rのスリッ
プに対する制動制御、すなわちABS制御を第1〜第3
チャンネルごとに並行して行うようになっている。
【0039】すなわち、ABS制御ユニット124は、
上記各車輪速センサ126〜129からの車輪速信号が
示す車輪速に基づいて上記第1〜第3バルブユニット1
20,121,123における開閉弁120a,121a,1
23aとリリーフ弁120b,121b,123bとをそれぞ
れデューティ制御によって開閉制御することにより、ス
リップの状態に応じた制動圧で前輪1L,1Rおよび後
輪2L,2Rに制動力を付与するようになっている。な
お、第1〜第3バルブユニット120,121,123に
おける各リリーフ弁120b,121b,123bから排出
されたブレーキオイルは、図示しないドレンラインを介
して上記マスターシリンダ118のリザーバタンク11
8aに戻されるようになっている。
【0040】そして、ABS非制御状態においては、上
記ABS制御ユニット124からは制動圧制御信号が出
力されず、したがって、図示のように第1〜第3バルブ
ユニット120,121,123におけるリリーフ弁12
0b,121b,123bがそれぞれ閉保持され、かつ各ユ
ニット120,121,123の開閉弁120a,121a,
123aがそれぞれ開保持されることになって、ブレー
キペダル116の踏込力に応じてマスターシリンダ11
8で発生した制動圧が、前輪用制動圧供給ライン119
および後輪用制動圧供給ライン122を介して左右の前
輪1L,1Rおよび後輪2L,2Rにおけるブレーキ装置
111〜114に対して供給され、これらの制動圧に応
じた制動力が前輪1L,1Rおよび後輪2L,2Rに対し
てダイレクトに付与されることになる。
【0041】次に、上記ABS制御ユニット124が行
うブレーキ制御の概略について説明する。すなわち、A
BS制御ユニット124は、上記センサ126〜129
からの信号が示す車輪速に基づいて各車輪ごとの加速度
および減速度をそれぞれ算出する。ここで、加速度ない
し減速度の算出方法を説明すると、ABS制御ユニット
124は、車輪速の前回値に対する今回値の差分をサン
プリング周期Δt(例えば7ms)で除算した上で、その結
果を重力加速度に換算した値を今回の加速度ないし減速
度として更新する。
【0042】また、ABS制御ユニット124は、より
好ましくは、所定の悪路判定処理を実行して走行路面が
悪路か否かを判定する。この悪路判定処理は、例えば次
のように実行される。つまり、ABS制御ユニット12
4は、例えば後輪2L,2Rの減速度ないし加速度が一
定時間内に所定の上限値もしくは下限値を超えた回数が
設定値以内ならば悪路フラグFakroを0に維持すると共
に、加速度および減速度を示す値が、一定時間内に上記
上限値および下限値を超えた回数が上記設定値以上なら
ば走行路面が悪路であると判定して悪路フラグFakroを
1にセットする。
【0043】更に、ABS制御ユニット124は、上記
第3チャンネル用の車輪速および加減速度を代表させる
後輪2L,2Rを選択する。本実施例においては、例え
ば、スリップ時における後輪2L,2Rの両車輪速セン
サ128,129の検出誤差を考慮して両車輪速のうち
の小さい方の車輪速が後輪車輪速として選択され、ま
た、該車輪速から求めた加速度および減速度が後輪減速
度および後輪加速度として選択される。
【0044】また、更に、ABS制御ユニット124
は、上記各チャンネルごとの路面摩擦係数を推定すると
共に、それと平行して当該車両の疑似車体速を算出す
る。ABS制御ユニット124は、上記車輪速センサ1
28,129からの信号から求めた後輪車輪速および車
輪速センサ126,127からの信号が示す左右の各前
輪1L,1Rの車輪速と疑似車体速とから第1〜第3チ
ャンネルについてのスリップ率をそれぞれ算出するので
あるが、その場合に、例えば次の関係式、スリップ率=
(車輪速/疑似車体速)×100を用いてスリップ率が算
出される。つまり、疑似車体速に対する車輪速の偏差が
大きくなるほどスリップ率が小さくなって、当該車輪の
スリップ傾向が大きくなる。
【0045】続いて、ABS制御ユニット124は上記
第1〜第3チャンネルの制御に用いる各種の制御閾値を
それぞれ設定すると共に、これらの制御閾値を用いて各
チャンネルごとのロック判定処理と、上記第1〜第3バ
ルブユニット120,121,123に対する制御量を規
定するためのフェーズ決定処理と、カスケード判定処理
とを行うようになっている。
【0046】ここで、上記ロック判定処理について説明
すると、概略次のようなものとなる。例えば、左前輪用
の第1チャンネルに対するロック判定処理においては、
ABS制御ユニット124は、まず、疑似車体速Vrと
車輪速W1とが所定の条件(例えば、Vr<5Km/hr.,
1<7.5Km/hr.)を満足するか否かを判定し、これ
らの条件を満足するときにロックフラグFlok1を0にリ
セットする一方、満足していなければロックフラグFlo
k1が1にセットされているか否かを判定する。ロックフ
ラグFlok1が1にセットされていなければ、所定の条件
のとき(例えば、疑似車体速Vrが車輪速W1より大きい
とき)にロックフラグFlok1に1をセットする。また、
ロックフラグFlok1が1にセットされていると判定した
ときには、例えば、第1チャンネルのフェーズ値P1
フェーズ1を示す5にセットされる。尚、第2、第3チ
ャンネルに対しても上記と同様にしてロック判定処理が
行われる。
【0047】また、上記フェーズ決定処理の概略を説明
すると、ABS制御ユニット124は、当該車両の運転
状態に応じて設定したそれぞれの制御閾値と、車輪加減
速度やスリップ率との比較によって、ABS非制御状態
を示すフェーズ0、ABS制御時における増圧状態を示
すフェーズ1、増圧後の保持状態を示すフェーズ2、減
圧状態を示すフェーズ3、急減圧状態を示すフェーズ4
および減圧後の保持状態を示すフェーズ5を選択するよ
うになっている。
【0048】さらに、上記カスケード判定処理は、特に
アイスバーンのような低摩擦路面においては、小さな制
動圧でも車輪がロックしやすいことから、車輪のロック
状態が短時間に連続して発生するカスケードロック状態
を判定するものであり、カスケードロックの生じやすい
所定の条件を満たしたときにカスケードフラグFcasが
1にセットされるようになっている。
【0049】そして、ABS制御ユニット124は、各
チャンネルごとに設定されたフェーズ値に応じた制御量
を設定した上で、その制御量に従った制動圧制御信号を
第1〜第3バルブユニット120,121,123に対し
てそれぞれ出力する。これにより、第1〜第3バルブユ
ニット120,121,123の下流側における前輪用分
岐制動圧ライン119a,119bおよび後輪用分岐制動
圧ライン122a,122bの制動圧が、増圧あるいは減
圧または急減圧されたり、増圧あるいは減圧または急減
圧後の圧力レベルに保持されたりする。
【0050】上記路面摩擦係数(路面μ)の推定処理は、
例えば、第1チャンネルについては図10のフローチャ
ートに従って次のように行われる。すなわち、ABS制
御ユニット124は、ステップ#1で各種データを読み
込んだ上で、ステップ#2でABSフラグFabsが1に
セットされているか否かを判定する。つまり、ABS制
御中かどうか判定するのである。このABSフラグFab
sは、例えば、上記第1〜第3チャンネルのロックフラ
グFlok1,Flok2,Flok3のどれかが1にセットされたと
きに1にセットされ、また、ブレーキスイッチ125が
ONからOFF状態に切り変わったときなどには0にリ
セットされるようになっている。
【0051】そして、ABS制御ユニット124は、A
BSフラグFabsが1にセットされていないとき判定(ス
テップ#2:NO)したときには、ステップ#3に進んで
摩擦係数値MU1として高摩擦路面(高μ路)を示す3を
セットする。また、ABS制御ユニット124は、上記
ステップ#2においてABSフラグFabsが1にセット
されていると判定(ステップ#2:YES)したとき、す
なわち、ABS制御中と判定したときには、ステップ#
4に進んで前サイクル中における減速度DW1が−20
Gより小さいか否かを判定すると共に、YESと判定し
たときにはステップ#5に進んで同じく前サイクル中に
おける加速度AW1が10Gより大きいか否かを判定し
た上で、NOと判定したときにステップ#6を実行して
摩擦係数値MU1として低摩擦路面(低μ路)を示す1を
セットする。
【0052】一方、ABS制御ユニット124は、上記
ステップ#4において減速度DW1が−20Gより小さ
くないと判定したときには、ステップ#5をスキップし
てステップ#7に移り、加速度AW1が20Gより大き
いか否かを判定し、YESと判定したときにはステップ
#8を実行して摩擦係数値MU1として3をセットする
一方、NOと判定したときにはステップ#9を実行して
摩擦係数値MU1として中摩擦路面(中μ路)を示す2を
セットする。なお、第2、第3チャンネルについても、
同様にして路面摩擦係数が推定されるようになってい
る。
【0053】一方、上記疑似車体速の算出処理は、具体
的には図11のフローチャートに従って次のように行わ
れる。すなわち、ABS制御ユニット124は、ステッ
プ#21で各種データを読み込んだ上で、ステップ#2
2で上記センサ126〜129からの信号が示す車輪速
1〜W4の中から最高車輪速Wmxを決定すると共に、ス
テップ#23で該車輪速Wmxのサンプリング周期Δtあ
たりの車輪速変化量ΔWmxを算出する。
【0054】次いで、ABS制御ユニット124は、ス
テップ#24を実行し、例えば図12に示すようなマッ
プから代表摩擦係数値MU(第1〜第3チャンネルの最
小値)に対応する車体速補正値Cvrを読み出すと共に、
ステップ#25でこの車体速補正値Cvrより上記車輪速
変化量ΔMmxが小さいか否かを判定する。そして、車輪
速変化量ΔWmxが上記車体速補正値Cvrより小さいと判
定したときには、ステップ#26を実行して疑似車体速
Vrの前回値から上記車体速補正値Cvrを減算した値を
今回値に置き換える。したがって、疑似車体速Vrが上
記車体速補正値Cvrに応じた所定の勾配で減少すること
になる。
【0055】一方、ABS制御ユニット124は、上記
ステップ#25において車輪速変化量ΔWmxが車体速補
正値Cvrより大きいと判定したとき、すなわち、上記最
高車輪速Wmxが過大な変化を示したときには、ステップ
#27に移って疑似車体速Vrから最高車輪速Wmxを減
算した値が所定値V0より大きいか否かを判定する。つ
まり、最高車輪速Wmxと疑似車体速Vrとの間に大きな
開きがないかどうかを判定するのである。そして、大き
な開きがないときには、上記ステップ#26を実行して
疑似車体速Vrの前回値から上記車体速補正値Cvrを減
算した値を今回値に置き換える。また、ABS制御ユニ
ット124は、最高車輪速Wmxと疑似車体速Vrとの間
に大きな開きが生じたときには、ステップ#28を実行
して最高車輪速Wmxを疑似車体速Vrに置き換える。こ
のようにして、当該車両の疑似車体速Vrが各車輪速W1
〜W4に応じてサンプリング周期Δtごとに更新されてい
く。
【0056】次に、上記制御閾値の設定処理の概略につ
いて、図13のフローチャートを参照しながら説明す
る。なお、この制御閾値の設定処理は、各チャンネルご
とに独立して行われることになるが、ここでは例えば左
前輪用の第1チャンネルに対する設定処理について説明
する。すなわち、ABS制御ユニット124は、まずス
テップ#41で各種データを読み込んだ上で、ステップ
#42を実行して、表1に示すように、高速,中速,低速
の各車速域と路面摩擦係数とをパラメータとして予め設
定したパラメータ選択テーブルより、車輪速W1〜W4
ら求めた路面摩擦係数(代表摩擦係数値MU)と車速(疑
似車体速Vr)とに応じたパラメータを選択する。
【0057】
【表1】
【0058】ここで、代表摩擦係数値MUとしては、上
記したように第1〜第3チャンネルの各摩擦係数値MU
1〜MU3の最小値が使用されるようになっている。した
がって、例えば、代表摩擦係数値MUが低摩擦路面を示
す1で、疑似車体速Vrが中速域に属するときには、上
記パラメータとして中速低摩擦路面用のLM2が選択さ
れることになる。
【0059】また、ABS制御ユニット124は、上記
悪路フラグFakroが悪路状態を示す1にセットされてい
るときには、表1に示すように、疑似車体速Vrに応じ
たパラメータを選択する。この場合、例えば、疑似車体
速Vrが中速域に属するときには、上記パラメータとし
て中速摩擦路面用のHM2が強制的に選択されることに
なる。これは、悪路走行時においては車輪速の変動が大
きいために、路面摩擦係数が小さく推定される傾向があ
るからである。更に、本実施例では、低速域から中速域
に至る閾値を例えば7km/hに、また、中速域から高速
域に至る閾値を例えば40km/hに、それぞれ設定し
た。
【0060】パラメータの選択が終了すると、ABS制
御ユニット124はステップ#43に進んで、予め設定
された制御閾値テーブルをルックアップすることによ
り、疑似車体速Vrおよび代表摩擦係数値MUに基づい
て、車輪減速度あるいはスリップ率で設定された制御閾
値をそれぞれ読み出す。ここで、上記制御閾値として
は、フェーズ1(増圧)とフェーズ2(保持)との切替判定
用の1−2中間閾値、フェーズ2(保持)とフェーズ3
(減圧)との切替判定用の2−3中間閾値、フェーズ3
(減圧)とフェーズ5(保持)との切替判定用の3−5中間
閾値、フェーズ5(保持)とフェーズ1(増圧)との切替判
定用の5−1中間閾値、フェーズ4(急減圧)に移行する
際における切替判定用の3−4中間閾値、及びフェーズ
4(急減圧)とフェーズ5(保持)との切替判定用の4−5
中間閾値などが、上記パラメータ選択テーブルにおける
ラベルごとにそれぞれ設定されている。
【0061】次に、ABS制御ユニット124は、ステ
ップ#44で代表摩擦係数値MUが高摩擦路面を示す3
にセットされているか否かを判定し、YESと判定した
場合には、ステップ#45で、悪路フラグFakroが1に
セットされているか否かが判定される。そして、この判
定結果がYESの場合(悪路と判定した場合)には、ステ
ップ#46で閾値の補正が行なわれる。すなわち、悪路
判定時(Fakro=1)には、各制御閾値として、上記各中
間閾値を所定量だけ補正して得られた閾値、あるいは移
行フェーズによっては、そのままの値が採用される。
【0062】上記ABS制御ユニット124は、各種デ
ータを読み込んだ上で、ABS制御に入るか否か、すな
わち車輪減速度DW1が所定値(例えば−3.0G)より小
さいか否か、つまりマイナス値が大きいか否かを判定
し、YESと判定した場合には、例えばフェーズ値P1
の値を増圧後の保持状態(フェーズ2)を示す2にセット
する。これにより、第1チャンネルがABS制御に移行
することになる。そして、このとき、ABS制御に移行
する旨の信号が、後輪操舵装置Bに対して出力される。
【0063】このABS制御に入ると、上記各制御閾値
に応じて増圧,減圧,急減圧あるいは保持などの各フェー
ズの切替制御が適宜行なわれ、車輪のブレーキ圧が、こ
れらフェーズを含むサイクルに従って周期的に増減する
ように制御されることにより、車輪のロック状態の発生
を防止しつつ、できるだけ短い制動距離で上記車両を停
止させることができるようになっている。
【0064】本実施例では、上記後輪操舵装置Bによっ
て左右の後輪2L,2Rを対称的に操舵するに際して、
車速だけでなく、車両が制動状態であるか否かによって
トーイン制御が行なわれ、また、ABS制御中であるか
否かによって、更には、低摩擦路面あるいはスプリット
発生時であるか否かによって、トーイン傾向がより大き
く設定されるようになっている。以下、上記車両の後輪
側のトーイン制御について、図14のフローチャートお
よび図8のグラフを参照しながら説明する。
【0065】すなわち、まず、ステップ#91で、上記
後輪操舵装置Bのコントロールユニット22及びスリッ
プ制御装置のABS制御ユニット124に各種データが
読み込まれた後、ステップ#92で、例えば上記ABS
制御ユニット124により、車両が制動中であるか否
か、つまりいずれかの車輪の減速度が所定値よりも小さ
い(マイナス値が大きい)か否かが判定される。この判定
結果がNOの場合には、車両は制動状態でなく通常の走
行状態である旨の信号が上記後輪操舵装置Bのコントロ
ールユニット22に入力され、図8に示すマップにおい
て実線曲線aで示される操舵特性が選択され(ステップ#
97)、この操舵特性aに基づいて後輪制御が実行される
(ステップ#99)。
【0066】すなわち、後輪2L,2Rは、車速Vが所
定値よりも低い間はトーアウト方向に操舵されて車両の
回頭性の向上を図る一方、車速が上記所定値を越えると
トーイン方向に操舵されて走行安定性を高めるように制
御される。尚、制動中であるか否かを判定する場合、例
えば、ブレーキペダル116の踏み込みを検出するブレ
ーキスイッチ125からブレーキ信号が出力されている
か否か、あるいは車輪のブレーキ圧が所定値以上である
か否か等によって判定することもできる。
【0067】一方、上記ステップ#92での判定結果が
YESの場合には、ステップ#93で、スリップ制御装
置による車輪のブレーキ圧制御(ABS制御)が行なわれ
ているか否か、つまりABS制御ユニット124からA
BS信号が出力されているか否かが判定される。この判
定結果がNOの場合、つまり車両制動中であるがスリッ
プ制御装置は不作動の場合には、図8に示すマップにお
いて破線曲線bで示される操舵特性が選択され(ステップ
#98)、この操舵特性bに基づいて後輪制御が実行され
る(ステップ#99)。この場合、後輪2L,2Rは、高
速走行時のみならず、車速Vが所定値よりも低い低速走
行においてもある程度トーイン方向に制御され、車両制
動時における走行安定性を向上させることができる。
【0068】また、上記ステップ#93での判定結果が
YESの場合には、次いでステップ#94で、ABS制
御ユニット124により、路面摩擦係数が所定値よりも
低い低摩擦路面、もしくは路面摩擦係数が左右で異なる
所謂スプリット状態の少なくともいずれかであるか否か
が判定される。この判定結果がNOの場合には、つまり
スリップ制御装置が作動中であるが、路面摩擦係数が上
記所定値よりも高くかつスリップ状態でない場合には、
図8に示すマップにおいて一点鎖線曲線cで示される操
舵特性が選択され(ステップ#96)、後輪2L,2R
は、制動中であるがABS制御中でない場合(曲線bの操
舵特性)よりも更にある程度トーイン方向に制御され
る。すなわち、この場合には、車両の走行状態がより不
安定になるABS制御中にトーイン傾向が大きくなるよ
うに設定したので、タイヤの偏摩耗を抑制しつつ、効果
的にABS制御中における走行安定性の向上を図ること
ができる。
【0069】一方、上記ステップ#94での判定結果が
YESの場合、つまり路面が低摩擦路面(所謂、低μ
路)、もしくはスプリット状態が発生している場合に
は、図8に示すマップにおいて二点鎖線曲線dで示され
る操舵特性が選択され(ステップ#95)、後輪2L,2
Rは、単にスリップ制御装置が作動している場合(曲線c
の操舵特性)よりも更にトーイン方向に制御されるよう
になっている。尚、上記スリップ状態であるか否かは、
例えば左右の車輪のブレーキ圧を比較して所定量以上の
差が生じているか否かで判定することができる。
【0070】この場合には、路面摩擦係数が低く車輪ロ
ックが生じ易い状態、あるいはスプリット状態が発生し
て車両の走行状態がより不安定になる場合に、トーイン
傾向が更に大きくなるように設定したので、タイヤの偏
摩耗を抑制しつつ、より効果的に車両の走行安定性の向
上を図ることができる。
【0071】以上、説明したように、本実施例によれ
ば、車両制動時は後輪側を確実にトーイン方向に制御す
ることができ、また制動時でかつABS制御中には後輪
側をよりトーイン方向に制御することができる。更に、
上記ABS制御中、更には路面摩擦係数が低い場合やス
プリット状態発生時など、トーイン制御の必要度が高い
場合には、その必要度に応じて、後輪側をよりトーイン
方向に制御するようにしたので、タイヤの偏摩耗を抑制
しつつ、より効果的に車両の走行安定性を高めることが
できるのである。
【0072】尚、上記実施例では、基本的に車輪制動時
に後輪側をトーイン方向に制御するようにしていたが、
この代わりに、上記スリップ制御装置によるABS制御
が行なわれている場合に、後輪側を常にトーイン方向に
制御するように設定しても良い。この場合には、タイヤ
の偏摩耗の発生をより一層抑制することができる。ま
た、上記実施例は、リンク機構を用いて左右の後輪を対
称的に操舵するようにした後輪操舵装置Bについてのも
のであった、本発明は、上記の場合に限らず、例えば油
圧装置を用いたものなど、他のタイプで後輪側を同様に
操舵するようにした後輪操舵装置に対しても有効に適用
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施例に係る車両の後輪操舵装置の駆動機
構部の構成を示す一部を切開した平面図である。
【図2】 図1に関わる斜視図である。
【図3】 図1に関わる左側面図である。
【図4】 図1に関わる背面図である。
【図5】 クロスメンバを後方よりみた斜視図である。
【図6】 上記車両の操舵系の全体構成図である。
【図7】 上記駆動機構部に係る第2保持部材の分解斜
視図である。
【図8】 上記後輪操舵装置による後輪の操舵特性のマ
ップを示すグラフである。
【図9】 上記車両の制動系およびスリップ制御装置の
概略を示す全体構成図である。
【図10】 上記スリップ制御装置における路面摩擦係
数の推定処理を示すフローチャートである。
【図11】 上記スリップ制御装置における疑似車体速
の算出処理を示すフローチャートである。
【図12】 上記疑似車体速の算出処理で用いるマップ
の説明図である。
【図13】 上記スリップ制御装置における制御閾値の
設定処理の概略を説明するフローチャートである。
【図14】 上記後輪操舵装置による後輪操舵特性の選
択処理を説明するフローチャートである。
【符号の説明】
1L,1R…前輪 2L,2R…後輪 22…コントロールユニット 124…ABS制御ユニット B…後輪操舵装置
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B62D 113:00

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 左右の後輪を対称的に操舵する車両の後
    輪操舵装置であって、上記車両には、車輪の回転速度を
    検出する車輪速検出手段と、車輪のブレーキ圧を調整す
    る油圧調整手段と、上記車輪速検出手段によって検出さ
    れた車輪速に基づいて路面摩擦係数を推定する路面摩擦
    係数推定手段とを備えるとともに、少なくとも該路面摩
    擦係数に基づいて、上記ブレーキ圧が、少なくとも増圧
    フェーズと減圧フェーズとを含むサイクルに従って周期
    的に増減するように上記油圧調整手段を作動させる制御
    手段を備えてなるスリップ制御装置が搭載されており、
    該スリップ制御装置による車輪のブレーキ圧制御が行な
    われている際には、後輪側を常にトーイン方向に制御す
    ることを特徴とする車両の後輪操舵装置。
  2. 【請求項2】 左右の後輪を対称的に操舵する車両の後
    輪操舵装置であって、上記車両には、車輪の回転速度を
    検出する車輪速検出手段と、車輪のブレーキ圧を調整す
    る油圧調整手段と、上記車輪速検出手段によって検出さ
    れた車輪速に基づいて路面摩擦係数を推定する路面摩擦
    係数推定手段とを備えるとともに、少なくとも該路面摩
    擦係数に基づいて、上記ブレーキ圧が、少なくとも増圧
    フェーズと減圧フェーズとを含むサイクルに従って周期
    的に増減するように上記油圧調整手段を作動させる制御
    手段を備えてなるスリップ制御装置が搭載されており、
    車両制動時には後輪側をトーイン方向に制御するととも
    に、車両制動時でかつ上記スリップ制御装置による車輪
    のブレーキ圧制御が行なわれている際には、後輪側を制
    動時よりも更にトーイン方向に制御することを特徴とす
    る車両の後輪操舵装置。
  3. 【請求項3】 上記スリップ制御装置による車輪のブレ
    ーキ圧制御が行なわれている際には、上記路面摩擦係数
    が低いほど、後輪側をよりトーイン方向に制御すること
    を特徴とする請求項1または2記載の車両の後輪操舵装
    置。
  4. 【請求項4】 上記スリップ制御装置による車輪のブレ
    ーキ圧制御が行なわれている場合において、上記路面摩
    擦係数が左右で異なるときには、後輪側をよりトーイン
    方向に制御することを特徴とする請求項1または2記載
    の車両の後輪操舵装置。
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