JPH0558260A - ブレーキ油圧ユニツト - Google Patents

ブレーキ油圧ユニツト

Info

Publication number
JPH0558260A
JPH0558260A JP22442191A JP22442191A JPH0558260A JP H0558260 A JPH0558260 A JP H0558260A JP 22442191 A JP22442191 A JP 22442191A JP 22442191 A JP22442191 A JP 22442191A JP H0558260 A JPH0558260 A JP H0558260A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
reservoir
inlet
circulation pump
damper chamber
brake
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP22442191A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshinari Takano
嘉也 高野
Seiji Yamashita
誠二 山下
Hisatsugu Ishikura
久嗣 石倉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Hitachi Automotive Systems Engineering Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Automotive Engineering Co Ltd
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Automotive Engineering Co Ltd, Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Automotive Engineering Co Ltd
Priority to JP22442191A priority Critical patent/JPH0558260A/ja
Publication of JPH0558260A publication Critical patent/JPH0558260A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Valves And Accessory Devices For Braking Systems (AREA)
  • Regulating Braking Force (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】アンチロックブレーキ装置のブレーキ油圧ユニ
ットにおいて、ハウジングの加工性を損なわずに装置の
小形化を図る。 【構成】ハウジング20の側面20aに循環ポンプ11
の駆動モータ21を取付け、反対側の側面20bに開口
する取付穴100〜103に、上下方向に配列された入
口及び出口電磁弁を1組として上下方向に直交する方向
に配列された4組の入口及び出口電磁弁6a,6b及び
9a,9bを配置する。また、リザーバ10、循環ポン
プ11及びダンパー室12を、上下方向の側面20cか
ら加工された穴部100〜103に、電磁弁取付穴内端
に隣接してモータ軸線方向に直交する方向に整列して、
下からリザーバ10、循環ポンプ11及びダンパー室1
2の順で配置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はアンチロックブレーキ装
置のブレーキ油圧ユニットに係わり、特に構成要素の効
果的な配置を実現したブレーキ油圧ユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】アンチロックブレーキ装置(以下、適宜
「ABS」という)は、その一般的な構成として、運転
者のブレーキ操作力に対して液圧を発生させるマスター
シリンダと、マスターシリンダの液圧を受けて車輪に制
動を加えるホイールシリンダと、マスターシリンダとホ
イールシリンダ間に配置され、マスターシリンダとホイ
ールシリンダとの通路の開閉を行う常時開の入口電磁弁
と、ホイールシリンダからの液圧の排出を行う常時閉の
出口電磁弁と、ホイールシリンダからの排出液を一時蓄
えるリザーバと、このリザーバ内の排出液を加圧し、入
口電磁弁の上流側へ再圧送する循環ポンプと、入口電磁
弁と循環ポンプ間に配置されたダンパー室と、ダンパー
室と入口電磁弁間に配置された絞り要素とを備えてい
る。このようなABSにおいて、入口及び出口電磁弁、
リザーバ、循環ポンプ、ダンパー室及び絞り要素は循環
ポンプを駆動する駆動モータと共にブレーキ油圧ユニッ
トとして構成される。従来のブレーキ油圧ユニットは、
特開平2−231253号公報に記載のように、 (a)電磁弁をハウジングに形成した弁受入部に収納す
る; (b)これら弁受入部の延長部にリザーバ又はダンパー
室を形成する; (c)弁受入部の延長部に循環ポンプの圧力弁を配置す
る; (d)弁受入部とダンパー室の中間に設けた仕切り板に
絞り要素形成する。
【0003】以上(a)〜(d)の構成を備え、弁受入
部の加工工程と同じ単一の工程でリザーバ及びダンパー
室を形成することを可能とし、またその延長部の空間を
循環ポンプの圧力弁、絞り要素の設置スペースとして利
用している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ABSブレーキ油圧ユ
ニットの寸法関係については、次のことがいえる。
【0005】(1)上記従来技術も含め、ABS油圧ユ
ニットのハウジングには循環ポンプを駆動する駆動モー
タが取付けられている。ABS油圧ユニットにおいて、
その大きさを支配しているのは駆動モータの軸線方向の
寸法である。
【0006】(2)また、リザーバは、一時的にホイー
ルシリンダからの排出液を蓄えるだけの容量を必要とす
る。この容量は通常の車両では2ないし3ccである。
【0007】(3)さらに、ダンパー室については、ポ
ンプ脈動を吸収させるような絞り効果を与え、かつリザ
ーバでの圧力上昇を他の要素の耐圧以下に抑えるために
は、5cc程度以上の容量を必要とする。
【0008】ところで、上記従来技術では、リザーバ及
びダンパー室が弁受入部の延長上にあるので、リザーバ
及びダンパー室の形状について考えると、その径は弁受
入部の先端部の外形寸法以下にしなければならないこと
は明白である。したがって、上記(2)及び(3)の容
量を確保するためには、弁受入部の軸線方向の寸法で容
量を確保せざるを得ない。ここで、弁受入部の軸線方向
は上記(1)の駆動モータの軸線方向と一致している。
したがって、この従来技術では、加工的な効果はあるも
のの、上記(1)で述べたABSブレーキ油圧ユニット
としてのモータ軸線方向の寸法増加が避けられないとい
う問題がある。
【0009】また、上記従来技術では、入口電磁弁及び
出口電磁弁を2組配置し、2輪を1組の入口及び出口電
磁弁で制御するブレーキ回路を2回路提供する構成とな
っているが、最近では車両の大型化及びより高性能なA
BSとして、4輪を個別に制御する方式も提案されてい
る。このような4輪ABS用のブレーキ油圧ユニットで
は、当然ながら入口及び出口電磁弁を1組として4組、
即ち8個の電磁弁をハウジング内に収容しなければなら
ない。このような4輪ABS用の油圧ユニットを上記従
来技術で構成した場合、2組の入口及び出口電磁弁に加
えて更に2組の入口及び出口電磁弁を隣接配置すること
になり、当然ながらモータ軸線と直角方向の寸法が少な
くとも増加した電磁弁の寸法分は大きくなる。したがっ
て、上記従来技術では、モータ軸線方向の寸法増加に加
えてこれに直角方向の寸法も増加するので、ABS油圧
ユニット全体の小形化に支障をきたすという問題があ
る。
【0010】本発明の目的は、ハウジングの加工性を損
なわずに装置の小形化が可能なアンチロックブレーキ装
置のブレーキ油圧ユニットを提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のアンチロックブレーキ装置のブレーキ油圧
ユニットは、(a)ハウジングと;(b)前記ハウジン
グの第1の側面に取付けられた前記循環ポンプの駆動モ
ータと;(c)前記ハウジングの第1の側面と反対側の
第2の側面に開口する取付穴にそれぞれ収納された複数
組の入口及び出口電磁弁であって、第1の方向に配列さ
れた入口及び出口電磁弁を1組として、複数の組が第1
の方向に直交する第2の方向に配列された複数組の入口
及び出口電磁弁と;(d)前記ハウジングの第1及び第
2の側面の側面に直交しかつ及び前記第1の方向と同方
向の第3の側面から加工された穴部にそれぞれ設けら
れ、前記複数組の入口及び出口電磁弁の取付穴内端に隣
接して前記モータの軸線方向に直交する方向に整列配置
された少なくとも1ブレーキ回路分のリザーバ、循環ポ
ンプ及びダンパー室と;を有することを特徴としてい
る。
【0012】好ましくは、上記ブレーキ油圧ユニットに
おいて、前記リザーバ、循環ポンプ及びダンパー室は垂
直方向に配列されており、リザーバが最下部、ダンパー
室が最上部、循環ポンプが中間に配置されている。
【0013】
【作用】多チャンネルABS用のブレーキ油圧ユニット
では、入口及び出口電磁弁の複数の組の配列方向(上記
第2の方向)の寸法は増加せざるを得ない。また、AB
Sの循環ポンプは往復運動ポンプが用いられ、このポン
プは従来技術にも見られるようにハウジングの側面より
中心方向への加工穴を必要とし、この加工穴のためのス
ペースはハウジングのモータ軸線方向寸法として基本的
に必要な寸法である。本発明は、この電磁弁配列方向の
寸法とポンプ用加工穴のモータ軸線方向の寸法を利用し
て、電磁弁以外の要素を集約配置したものである。即
ち、 (1)リザーバ、循環ポンプ及びダンパー室をハウジン
グの第3の側面から加工された穴部に設けることによ
り、同一面からの加工が可能となり、加工時間の短縮ひ
いては低コストに寄与する。
【0014】(2)リザーバ、循環ポンプ及びダンパー
室を電磁弁の取付穴内端に隣接してモータ軸線に直交す
る方向に整列配置することにより、リザーバ及びダンパ
ー室を循環ポンプの設置のため基本的に必要な寸法であ
るハウジングのモータ軸線方向の寸法以内又はほぼ同等
の寸法とすることで、ユニットの主寸法となるモータ軸
線方向の寸法の増加を最小限に抑えることが可能とな
る。
【0015】(3)リザーバ、循環ポンプ及びダンパー
室を、複数組の弁の配列方向である第2の方向に直交す
る第1の方向と同方向の第3の側面から加工した穴部に
それぞれ設けることにより、リザーバ、循環ポンプ及び
ダンパー室の軸線方向は電磁弁の配列方向(第2の方
向)に一致し、電磁弁配列に必要な寸法以内であればリ
ザーバ、循環ポンプ及びダンパー室の軸方向寸法は十分
にとれる。
【0016】(4)上記(3)及び(4)により、電磁
弁及び循環ポンプの設置に必要な基本的な寸法のまま
で、リザーバ及びダンパー室をハウジングに配置するこ
とが可能となり、ABS油圧ユニットの小型化が図れ
る。
【0017】また、雪道等の低μ路が続く長い下り坂等
の走行時には、ABSも頻繁に使用され、さらにブレー
キ液の温度も上昇し、ABSのブレーキ液中に空気が発
生する。本発明では、リザーバ、循環ポンプ及びダンパ
ー室を垂直方向に、リザーバが最下部、ダンパー室が最
上部、循環ポンプが中間の順で配置することにより、A
BS動作によりホイールシリンダから排出されたブレー
キ液がリザーバ、循環ポンプ、ダンパー室、絞り要素を
介して入口電磁弁上流に戻る際、ブレーキ液は順次上方
に移動し、これによりブレーキ液中に発生した空気は油
圧ユニット内に滞留することなく上方に移動してマスタ
ーシリンダへ戻る。
【0018】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面により説明す
る。まず、本発明のブレーキ油圧ユニットを用いるアン
チロックブレーキ装置(ABS)の概要を図5を用いて
説明する。図5は、前後輪2回路のブレーキ回路を有し
かつ4輪を個別に制御するABSの油圧回路図である。
【0019】図5において、運転者の制動の意思はブレ
ーキペダル1に伝えられブレーキペダル1を踏み込むこ
とで踏み力に対応した圧力がマスターシリンダ2に発生
する。この圧力は導管3a、3bによりそれぞれ前輪、
後輪回路へ伝えられる。前後輪とも動作としては同一で
あり、前輪回路について説明する。
【0020】導管3aは前輪のそれぞれの車輪4a、4
bのホイールシリンダ5a,5bに接続されている。そ
れぞれのホイールシリンダ5a,5bに至る経路中には
常時開状態で励時されることで閉状態を作る電磁弁6
a,6b(以下NO電磁弁6a,6bと記す)が配置さ
れ、それぞれのNO電磁弁6a,6b下流側には、主回
路7a,7bから分岐する通路8a,8bが構成されて
おり、通路8a,8b中には常時閉状態で励時されるこ
とで開状態を作る電磁弁9a,9b(以下NC電磁弁9
a,9bと記す。)が接続されている。このNC電磁弁
9a,9bの下流はホイールシリンダ5a,5b内のブ
レーキ液がNC電磁弁9a,9bより排出されたときの
排出液を一時的に蓄えるリザーバ10と、排出したブレ
ーキ液を上流側に循環させる循環ポンプ11の吸入側に
接続されている。循環ポンプ11の吐出側にはポンプ1
1の脈動を吸収するダンパー室12及び絞り13が接続
されており、絞り13の出口は配管3aに接続されて排
出液をNO電磁弁6a,6bの上流に戻す回路構成とな
っている。
【0021】以上がABSの構成であり、次にその動作
について説明する。
【0022】通常の制動状態では、マスターシリンダ2
のブレーキ液圧はNO電磁弁6a,6bを通過してホイ
ールシリンダ5a,5bに伝えられ、車輪4a,4bに
制動を加える。ブレーキペダル1を解放すると回路中の
ブレーキ液はマスターシリンダ2に戻され、ホイールシ
リンダ5a,5b内の圧力は低下する。
【0023】ABS動作では、制動中に車輪5a,5b
に車輪ロックの傾向が発生すると、その状態を車輪4
a,4bに取り付けられている車輪速センサー(図示せ
ず)で検出し、この情報を図示しない制御コントローラ
に送信し、コントローラでは所定の制御形態でNO電磁
弁6a,6b、NC電磁弁9a,9bの励磁、消磁を行
う。
【0024】具体的に今右前輪4aに車輪ロックが発生
した状態を考える。制御コントローラではこの状態を検
出する。この状態はブレーキ液圧が高すぎる状態になっ
ているものであり、コントローラからはNO電磁弁6a
に励磁する信号が与えられる。これにより導管7aとホ
イールシリンダ5a間は完全に閉じられた状態となり、
それ以上のマスターシリンダ2からのブレーキ液供給は
遮断され、圧力上昇は阻止され圧力の保持状態となる。
【0025】その後、さらに車輪のロック傾向が進むと
コントローラからはNC電磁弁9aに励磁する信号が与
えられる。ホイールシリンダ5a内のブレーキ液はNC
電磁弁9aを経由してリザーバ10に排出され、ブレー
キ圧力が低下する減圧状態を作る。
【0026】NC電磁弁9aから排出したブレーキ液は
リザーバ10に一時的に収容されると共に、ポンプ11
が図示しないモータにより駆動されており、排出液はポ
ンプ11により高圧状態となり吐出される。吐出された
液はポンプ11の脈動を吸収すべく設けられているダン
パー室12及び絞り13を経由して、導管3aに循環さ
れる。
【0027】この減圧状態が続くと車輪のロック傾向は
回避される。この状態になると、コントローラからはN
O電磁弁6a及びNC電磁弁9aを消磁し、ホイールシ
リンダ5aへのブレーキ液流入を許容し、再度車輪5a
の制動を加える動作に移行する。上記動作を繰り返し行
なって、完全に車輪ロック状態を回避したところあるい
は車両が停止した状態で制御を終了する。
【0028】以上がABSの油圧回路の構成と動作であ
る。実際には前輪4a,4b及び後輪全てが同様な制御
をされている。
【0029】図5に示す油圧回路図において、本実施例
のブレーキ油圧ユニットは符号14で示される部分に対
応しており、NO電磁弁6a,6b及びNC電磁弁9
a,9b、通路7a,7b、リザーバ10、ポンプ1
1、ダンパー室12及び絞り13を含む構成となってい
る。
【0030】次に本実施例のブレーキ油圧ユニット14
の詳細構造を図1〜図4により説明する。図1は本実施
例のブレーキ油圧ユニット14の側面図、図2は図1の
II−II線断面図、図3は図1のIII−III線断
面図、図4は図2のIV−IV線断面図であり、それぞ
れ図5と同一部材には同じ符号を付している。また、図
2では通路説明のため電磁弁を除いて示している。図3
では、前輪側のポンプ11、リザーバ10、ダンパー室
12は全て図示し、後輪側についてはハウジング加工形
状のみを示している。
【0031】図1において、油圧ユニット14は直方体
形状のハウジング21を有し、ハウジング20の一側面
20aにポンプ11の駆動モータ21が取付けられ、反
対側の側面20bには電磁弁6a,6b,9a,9bを
支持固定するカバー22がボルト23で固定されてい
る。ハウジング20の側面20bには、図2に示すよう
に、入口及び出口電磁弁6a,9a及び6b,9bを収
容する取付穴100,102及び101,103が形成
され、開口している。後輪回路に対しては図5と同様に
符号を省略している。これら取付穴は、図2の上下方に
配列された2個の取付穴100(101),102(1
03)を1組として、これら取付穴の4組が図2の左右
方向に配列されている。取付穴100,102には入口
及び出口電磁弁6a,9aが、取付穴101,103に
入口及び出口電磁弁6b,9bが収容され、残りの2組
の取付穴にも後輪回路の電磁弁が同様に収容されてい
る。したがって、図2の上下方向を第1の方向とし、左
右方向を第2の方向とすれば、電磁弁は、第1の方向に
配列された入口及び出口電磁弁6a(6b),9a(9
b)を1組として、これら電磁弁の複数組が第1の方向
に直交する方向に配列される。
【0032】また、ハウジング20の側面20bに直交
する図1の上下方向の側面20cには、リザーバ10、
ポンプ11及びダンパー室12を構成する3つの穴部1
0a,10b,10cが形成されている。これら穴部は
図3に示すように、側面20から開けられた加工穴であ
り、上記電磁弁取付孔の内端に隣接して上下方向(第1
の方向)に整列配置され、これに対応してリザーバ1
0、ポンプ11及びダンパー室12も上下方向に整列配
置されている。リザーバ10が最下部、ダンパー室12
が最上部、循環ポンプ11が中間に配置されている。
【0033】循環ポンプ11の加工穴11bは、図3に
示すように、ハウジング20の中央に形成された穴部3
03に貫通しており、穴部303にはモータ21の先端
にあるポンプ駆動の偏心カム302が収容されている。
リザーバ10は、加工穴10b、ピストン400、ガイ
ド401、スプリング402で構成され、ピストン40
0の図示左方の空間にブレーキ液が入るとピストン40
0は液圧とスプリング402のバランス点まで移動し、
ブレーキ液を貯蔵する。ダンパー室12は、絞り13で
の圧力降下作用を行わせるためポンプ11から吐出され
た液の一時的な容積室であり、加工穴12aを閉鎖する
プラグ500及び固定ネジ501で構成されている。
【0034】次に、図5の油圧回路に対応させて油圧ユ
ニット14の通路構成を説明する。マスターシリンダ2
からの導管3a,3bは、図2及び図4に示すようにそ
れぞれのコネクタ部25,26に接続される。前輪回路
及び後輪回路は同一となっているので、以下前輪回路の
み説明する。コネクタ部25からは通路25A,27,
28,29を経由してNO電磁弁6a,6bの取付穴1
00,101へ通じる通路30,31へ連通している。
それぞれのNO電磁弁6a,6bからは導管7a,7b
へ通じる通路32,32Aがある。ここで通路29と導
管7a,7bは図4に示すように、図2の奥行き方向に
距離が異なっており、交差しない構成となっている。導
管7a,7bは吐出コネクタ部33,34へ通じ、この
コネクタ部33,34から前輪の各ホイールシリンダ5
a,5bへ接続される。
【0035】一方、導管7a,7bからのNC電磁弁9
a,9bへの分岐通路はNC電磁弁9a,9bの取付穴
102,103へ通じる通路35,36で形成される。
NC電磁弁9a,9bからリザーバ10への排出通路は
通路104,105で形成される。NC電磁弁9aから
リザーバ10への排出は通路104,106,107,
108によりリザーバ10へ通じることで、NC電磁弁
9bからの排出は通路105,107,108によりリ
ザーバ10へ通じることで行われる。通路107は循環
ポンプ11の吸入部にも連通しており、ポンプ吐出部は
図3及び図4に示すように吐出通路200でダンパー室
12へ通じる。ダンパー室12の最上方には図4に示す
ように絞り13があり、この絞り13を経由して導管3
aへ通じる通路25Aへ連通している。
【0036】本実施例は以上のように構成したので、以
下の効果が得られる。 (1)リザーバ10、循環ポンプ11及びダンパー室1
2の加工穴10a,11a,12aはハウジング20の
同じ側面20cから加工されているので、加工時間を短
縮し、低コスト化が可能である。
【0037】(2)リザーバ10、循環ポンプ11及び
ダンパー室12が入口及び出口電磁弁の取付穴内端に隣
接して、モータ21の軸線に直交する方向に整列配置さ
れるので、循環ポンプ11の設置のため基本的に必要な
寸法であるハウジングのモータ軸線方向の寸法を利用し
てリザーバ10及びダンパー室12を配置することがで
き、ユニット14の主寸法となるモータ軸線方向の寸法
の増加を最小限に抑えることができる。
【0038】(3)リザーバ10、循環ポンプ11及び
ダンパー室12の加工穴10a,11a,12aの軸線
方向が電磁弁の複数の組の配列方向に一致しているの
で、電磁弁配列に必要な寸法以内であればリザーバ1
0、循環ポンプ11及びダンパー室12の軸方向寸法を
十分にとれる。
【0039】(4)上記(3)及び(4)により、電磁
弁及び循環ポンプの設置に必要な基本的な寸法のまま
で、リザーバ10及びダンパー室12をハウジング20
に配置することが可能となり、ABS油圧ユニットを小
型化できる。
【0040】(5)雪道等の低μ路が続く長い下り坂等
の走行時には、ABSも頻繁に使用され、さらにブレー
キ液の温度も上昇し、ABSのブレーキ液中に空気が発
生する。本実施例では、リザーバ10、循環ポンプ11
及びダンパー室12を垂直方向に下からこの順序で配置
したので、ABS動作によりホイールシリンダ2から排
出されたブレーキ液がリザーバ10、循環ポンプ11、
ダンパー室12、絞り13を介して入口電磁弁上流に戻
る際、ブレーキ液は順次上方に移動し、これに対応して
ブレーキ液中に発生した空気も順次上方に移動し、マス
ターシリンダへ戻る。したがってABS制御中に空気混
入あるいは発生があっても、その空気が油圧ユニット1
4内に滞留することはなく、ブレーキ制御の信頼性が向
上する。
【0041】
【発明の効果】本発明によれば以下の効果が得られる。 (1)ABSを構成する構成要素の加工面及び加工方面
を集約でき、加工工程の短縮が図れ、低コスト化に寄与
できる (2)ABS油圧ユニット内の空きスペースを利用して
リザーバ、ダンパー室を収容でき、装置の小型軽量化が
図れる。
【0042】(3)ABS油圧ユニット内に発生する空
気の迅速確実な排除ができ、信頼性向上に寄与できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例によるブレーキ油圧ユニット
の部分断面側面図である。
【図2】図1のII−II線断面図である。
【図3】図1のIII−III線断面図である。
【図4】図2のIV−IV線断面図である。
【図5】本発明のブレーキ油圧ユニットに係わるアンチ
ロックブレーキ装置の油圧回路図である。
【符号の説明】 2 マスターシリンダ 4a,4b 車輪 5a,5b ホイールシリンダ 6a,6b 常時開の電磁弁 9a,9b 常時閉の電磁弁 10a,11a,12a 穴部(加工穴) 10 リザーバ 11 循環ポンプ 12 ダンパー室 13 絞り 20 ハウジング 20a〜20d 側面 100〜103 電磁弁取付穴
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山下 誠二 茨城県勝田市大字高場2520番地 株式会社 日立製作所自動車機器事業部内 (72)発明者 石倉 久嗣 茨城県勝田市大字高場字鹿島谷津2477番地 3 日立オートモテイブエンジニアリング 株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 運転者のブレーキ操作力に対して液圧を
    発生させるマスターシリンダと、前記マスターシリンダ
    の液圧を受けて車輪に制動を加えるホイールシリンダ
    と、前記マスターシリンダと前記ホイールシリンダ間に
    配置され、前記マスターシリンダと前記ホイールシリン
    ダとの通路の開閉を行う常時開の入口電磁弁と、前記ホ
    イールシリンダからの液圧の排出を行う常時閉の出口電
    磁弁と、前記ホイールシリンダからの排出液を一時蓄え
    るリザーバと、このリザーバ内の排出液を加圧し、前記
    入口電磁弁の上流側へ再圧送する循環ポンプと、前記入
    口電磁弁と前記循環ポンプ間に配置されたダンパー室
    と、前記ダンパー室と前記入口電磁弁間に配置された絞
    り要素とを含むアンチロックブレーキ装置のブレーキ油
    圧ユニットにおいて、 (a)ハウジングと; (b)前記ハウジングの第1の側面に取付けられた前記
    循環ポンプの駆動モータと; (c)前記ハウジングの第1の側面と反対側の第2の側
    面に開口する取付穴にそれぞれ収納された複数組の入口
    及び出口電磁弁であって、第1の方向に配列された入口
    及び出口電磁弁を1組として、複数の組が第1の方向に
    直交する第2の方向に配列された複数組の入口及び出口
    電磁弁と; (d)前記ハウジングの第1及び第2の側面の側面に直
    交しかつ及び前記第1の方向と同方向の第3の側面から
    加工された穴部にそれぞれ設けられ、前記複数組の入口
    及び出口電磁弁の取付穴内端に隣接して前記モータの軸
    線方向に直交する方向に整列配置された少なくとも1ブ
    レーキ回路分のリザーバ、循環ポンプ及びダンパー室
    と; を有することを特徴とするブレーキ油圧ユニット。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のブレーキ油圧ユニットに
    おいて、前記リザーバ、循環ポンプ及びダンパー室は垂
    直方向に配列されており、リザーバが最下部、ダンパー
    室が最上部、循環ポンプが中間に配置されていることを
    特徴とするブレーキ油圧ユニット。
JP22442191A 1991-09-04 1991-09-04 ブレーキ油圧ユニツト Pending JPH0558260A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22442191A JPH0558260A (ja) 1991-09-04 1991-09-04 ブレーキ油圧ユニツト

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22442191A JPH0558260A (ja) 1991-09-04 1991-09-04 ブレーキ油圧ユニツト

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0558260A true JPH0558260A (ja) 1993-03-09

Family

ID=16813521

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP22442191A Pending JPH0558260A (ja) 1991-09-04 1991-09-04 ブレーキ油圧ユニツト

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0558260A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6270170B1 (en) * 1998-04-24 2001-08-07 Denso Corporation Hydraulic actuator for an anti-lock braking system
KR100413390B1 (ko) * 2000-07-11 2003-12-31 주식회사 만도 안티록 브레이크시스템용 모듈레이터블록
JP2008056199A (ja) * 2006-09-04 2008-03-13 Advics:Kk 車両用ブレーキ液圧制御ユニット
JP2008290618A (ja) * 2007-05-25 2008-12-04 Nissin Kogyo Co Ltd ポンプ装置
JP2018533521A (ja) * 2015-11-27 2018-11-15 ローベルト ボッシュ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング 液圧式車両ブレーキ装置用ポンプアッセンブリ
WO2020012426A1 (ja) * 2018-07-13 2020-01-16 ローベルト ボッシュ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング ブレーキ液圧制御装置

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6270170B1 (en) * 1998-04-24 2001-08-07 Denso Corporation Hydraulic actuator for an anti-lock braking system
DE19918575B4 (de) * 1998-04-24 2008-11-13 Denso Corp., Kariya-shi Hydraulischer Aktuator für ein Antiblockierbremssystem
DE19918575B9 (de) * 1998-04-24 2009-03-12 Denso Corp., Kariya-shi Hydraulischer Aktuator für ein Antiblockierbremssystem
KR100413390B1 (ko) * 2000-07-11 2003-12-31 주식회사 만도 안티록 브레이크시스템용 모듈레이터블록
JP2008056199A (ja) * 2006-09-04 2008-03-13 Advics:Kk 車両用ブレーキ液圧制御ユニット
JP2008290618A (ja) * 2007-05-25 2008-12-04 Nissin Kogyo Co Ltd ポンプ装置
JP2018533521A (ja) * 2015-11-27 2018-11-15 ローベルト ボッシュ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング 液圧式車両ブレーキ装置用ポンプアッセンブリ
US10875513B2 (en) 2015-11-27 2020-12-29 Robert Bosch Gmbh Pump assembly for a hydraulic vehicle braking system
WO2020012426A1 (ja) * 2018-07-13 2020-01-16 ローベルト ボッシュ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング ブレーキ液圧制御装置
US11801815B2 (en) 2018-07-13 2023-10-31 Robert Bosch Gmbh Brake hydraulic pressure controller

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR102545048B1 (ko) 차량용 전자제동장치의 리던던시용 유압블럭
KR20170111310A (ko) 전자식 브레이크 시스템의 밸브블록
JPH1035453A (ja) 自動車用制動液圧制御装置
US5967625A (en) Braking system with independent antilock control channels
US5918949A (en) Brake system
JP5006928B2 (ja) 液圧式のブレーキ装置
JPH0558260A (ja) ブレーキ油圧ユニツト
US7717399B2 (en) Side inlet-typed solenoid valve
US7018003B2 (en) Hydraulic unit for slip-controlled brake systems
JPH04232165A (ja) 液圧式ブレーキ装置
JP4983162B2 (ja) 車両用ブレーキ液圧制御ユニット
JPH04231244A (ja) ブレーキ圧力制御装置
US5743601A (en) Vehicle antilock brake control device
JP4484986B2 (ja) ブレーキ液圧源装置およびブレーキ装置
JP4961911B2 (ja) 車両用ブレーキ液圧制御ユニット
US5924777A (en) Antilock brake system
JP4032460B2 (ja) 車輪ブレーキ液圧制御装置
US5599074A (en) Vehicle brake device housing with proportioning, traction, inlet and outlet valves
JP2001225735A (ja) アンチロックブレーキ装置
JP2001191908A (ja) ブレーキ液圧制御装置
JP3190990B2 (ja) 車輪ブレーキの圧力制御装置
JP3190991B2 (ja) 車輪ブレーキの圧力制御装置
KR20000016879U (ko) 차량용 안티록 브레이크 시스템의 모듈레이터블럭
JPH0485159A (ja) アンチスキッドブレーキ制御装置
JPH04356262A (ja) アンチスキッドブレーキ制御装置