JP2001225735A - アンチロックブレーキ装置 - Google Patents
アンチロックブレーキ装置Info
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- brake circuit
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Abstract
(57)【要約】
【課題】装置の小型・軽量化およびコスト低減化が可能
なアンチロックブレーキ装置の提供。 【解決手段】流入側電磁弁5の装着穴5aの底部に同軸
状に形成された穴空間でダンパ室3を構成させる。
なアンチロックブレーキ装置の提供。 【解決手段】流入側電磁弁5の装着穴5aの底部に同軸
状に形成された穴空間でダンパ室3を構成させる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は、少なくとも制動
時の車輪ロック防止制御(この制御を本明細書ではAB
S制御という)を行うことが可能なアンチロックブレー
キ装置に関し、特に、装置の小型・軽量化およびコスト
低減化技術に関する。
時の車輪ロック防止制御(この制御を本明細書ではAB
S制御という)を行うことが可能なアンチロックブレー
キ装置に関し、特に、装置の小型・軽量化およびコスト
低減化技術に関する。
【0002】
【従来の技術】 従来、ABS制御を実行可能なアンチ
ロックブレーキ装置としては、特開平5−58260号
公報に記載されているものが知られている。この従来の
アンチロックブレーキ装置は、運転者のブレーキ操作に
応じて液圧を発生させるマスタシリンダと、各車輪にお
いて制動力を発生させるホイルシリンダと、マスタシリ
ンダと各ホイルシリンダとを結ぶブレーキ回路の途中に
介装されていて各ホイルシリンダ圧力を制御する常開の
流入側電磁弁と、ブレーキ回路における各流入側電磁弁
と各ホイルシリンダとの間とマスタシリンダとの間に介
装された還流回路と、循環回路に設けられた常閉の流出
側電磁弁と、循環回路における流出側電磁弁とマスタシ
リンダとの間に介装されていてホイルシリンダからの流
出作動液を一時蓄えるリザーバと、循環回路におけるリ
ザーバとマスタシリンダとの間に介装されていてリザー
バに蓄えられた作動液をマスタシリンダ側へ還流させる
液圧ポンプと、循環回路における液圧ポンプとマスタシ
リンダとの間に介装されていて液圧ポンプから吐出され
る作動液の脈圧を減衰させるダンパ室と、を備え、この
ダンパ室が、ハウジングの一側面から形成された加工穴
の開口部をプラグおよび固定ネジで閉鎖することにより
形成されたものであった。
ロックブレーキ装置としては、特開平5−58260号
公報に記載されているものが知られている。この従来の
アンチロックブレーキ装置は、運転者のブレーキ操作に
応じて液圧を発生させるマスタシリンダと、各車輪にお
いて制動力を発生させるホイルシリンダと、マスタシリ
ンダと各ホイルシリンダとを結ぶブレーキ回路の途中に
介装されていて各ホイルシリンダ圧力を制御する常開の
流入側電磁弁と、ブレーキ回路における各流入側電磁弁
と各ホイルシリンダとの間とマスタシリンダとの間に介
装された還流回路と、循環回路に設けられた常閉の流出
側電磁弁と、循環回路における流出側電磁弁とマスタシ
リンダとの間に介装されていてホイルシリンダからの流
出作動液を一時蓄えるリザーバと、循環回路におけるリ
ザーバとマスタシリンダとの間に介装されていてリザー
バに蓄えられた作動液をマスタシリンダ側へ還流させる
液圧ポンプと、循環回路における液圧ポンプとマスタシ
リンダとの間に介装されていて液圧ポンプから吐出され
る作動液の脈圧を減衰させるダンパ室と、を備え、この
ダンパ室が、ハウジングの一側面から形成された加工穴
の開口部をプラグおよび固定ネジで閉鎖することにより
形成されたものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】 しかしながら、従来
技術にあっては、上述のように、ハウジングの一側面か
ら形成された加工穴の開口部をプラグおよび固定ネジで
閉鎖することにより該加工穴の底部空間でダンパ室を構
成させるようにしたものであったため、以下に述べるよ
うな問題点があった。即ち、ハウジングには、ダンパ室
を形成するための加工穴の他に、流入側電磁弁、流出側
電磁弁および液圧ポンプ機構を装着するための装着穴
や、マスタシリンダおよび各ホイルシリンダへの配管ポ
ート、流路形成のための加工孔等を形成する必要がある
関係で、ハウジングの表面積(外形)を小さくするには
一定の制限があり、従って、装置の小型・軽量化には限
界がある。また、ダンパ室の形成のために、プラグおよ
び固定ネジ等の部品を必要とすると共に、その部品を組
み付けるための作業工程が必要となることから、その分
だけコストが高くつく。
技術にあっては、上述のように、ハウジングの一側面か
ら形成された加工穴の開口部をプラグおよび固定ネジで
閉鎖することにより該加工穴の底部空間でダンパ室を構
成させるようにしたものであったため、以下に述べるよ
うな問題点があった。即ち、ハウジングには、ダンパ室
を形成するための加工穴の他に、流入側電磁弁、流出側
電磁弁および液圧ポンプ機構を装着するための装着穴
や、マスタシリンダおよび各ホイルシリンダへの配管ポ
ート、流路形成のための加工孔等を形成する必要がある
関係で、ハウジングの表面積(外形)を小さくするには
一定の制限があり、従って、装置の小型・軽量化には限
界がある。また、ダンパ室の形成のために、プラグおよ
び固定ネジ等の部品を必要とすると共に、その部品を組
み付けるための作業工程が必要となることから、その分
だけコストが高くつく。
【0004】本発明は、上述の従来の問題点に着目して
なされたもので、装置の小型・軽量化およびコスト低減
化が可能なアンチロックブレーキ装置を提供することを
目的とする。
なされたもので、装置の小型・軽量化およびコスト低減
化が可能なアンチロックブレーキ装置を提供することを
目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】 上述の目的を達成する
ために、本発明請求項1記載のアンチロックブレーキ装
置は、運転者のブレーキ操作に応じて液圧を発生させる
操作液圧発生手段と、各車輪において制動力を発生させ
るホイルシリンダと、前記操作液圧発生手段と各ホイル
シリンダとを結ぶブレーキ回路の途中に介装されていて
前記各ホイルシリンダ圧力を制御する常開の流入側電磁
弁と、前記ブレーキ回路における前記各流入側電磁弁と
各ホイルシリンダとの間と操作液圧発生手段との間に介
装された還流回路と、該循環回路に設けられた常閉の流
出側電磁弁と、前記循環回路における流出側電磁弁と操
作液圧発生手段との間に介装されていてホイルシリンダ
からの流出作動液を一時蓄えるリザーバと、前記循環回
路におけるリザーバと操作液圧発生手段との間に介装さ
れていてリザーバに蓄えられた作動液を操作液圧発生手
段側へ還流させる液圧ポンプと、前記循環回路における
液圧ポンプと操作液圧発生手段との間に介装されていて
液圧ポンプから吐出される作動液の脈圧を減衰させるダ
ンパ室と、を備え、前記流入側電磁弁および流出側電磁
弁がそれぞれハウジングの一側面から形成された装着穴
に対して装着固定されることによりハウジングに形成さ
れた前記ブレーキ回路および還流回路をそれぞれ構成す
る流路と連通されるように構成されたアンチロックブレ
ーキ装置において、前記流入側電磁弁の装着穴の底部に
同軸状に形成された穴空間で前記ダンパ室が構成されて
いる手段とした。
ために、本発明請求項1記載のアンチロックブレーキ装
置は、運転者のブレーキ操作に応じて液圧を発生させる
操作液圧発生手段と、各車輪において制動力を発生させ
るホイルシリンダと、前記操作液圧発生手段と各ホイル
シリンダとを結ぶブレーキ回路の途中に介装されていて
前記各ホイルシリンダ圧力を制御する常開の流入側電磁
弁と、前記ブレーキ回路における前記各流入側電磁弁と
各ホイルシリンダとの間と操作液圧発生手段との間に介
装された還流回路と、該循環回路に設けられた常閉の流
出側電磁弁と、前記循環回路における流出側電磁弁と操
作液圧発生手段との間に介装されていてホイルシリンダ
からの流出作動液を一時蓄えるリザーバと、前記循環回
路におけるリザーバと操作液圧発生手段との間に介装さ
れていてリザーバに蓄えられた作動液を操作液圧発生手
段側へ還流させる液圧ポンプと、前記循環回路における
液圧ポンプと操作液圧発生手段との間に介装されていて
液圧ポンプから吐出される作動液の脈圧を減衰させるダ
ンパ室と、を備え、前記流入側電磁弁および流出側電磁
弁がそれぞれハウジングの一側面から形成された装着穴
に対して装着固定されることによりハウジングに形成さ
れた前記ブレーキ回路および還流回路をそれぞれ構成す
る流路と連通されるように構成されたアンチロックブレ
ーキ装置において、前記流入側電磁弁の装着穴の底部に
同軸状に形成された穴空間で前記ダンパ室が構成されて
いる手段とした。
【0006】請求項2に記載のアンチロックブレーキ装
置では、請求項1に記載のアンチロックブレーキ装置に
おいて、前記操作液圧発生装置からのブレーキ回路が前
記ハウジング内において前輪側ブレーキ回路と後輪側ブ
レーキ回路とに分岐され、前記前輪側ブレーキ回路に介
装される流入側電磁弁の装着穴の底部に前記ダンパ室が
形成され、該ダンパ室は後輪側ブレーキ回路に介装され
る流入側電磁弁の流入側と流路で接続されている手段と
した。
置では、請求項1に記載のアンチロックブレーキ装置に
おいて、前記操作液圧発生装置からのブレーキ回路が前
記ハウジング内において前輪側ブレーキ回路と後輪側ブ
レーキ回路とに分岐され、前記前輪側ブレーキ回路に介
装される流入側電磁弁の装着穴の底部に前記ダンパ室が
形成され、該ダンパ室は後輪側ブレーキ回路に介装され
る流入側電磁弁の流入側と流路で接続されている手段と
した。
【0007】請求項3に記載のアンチロックブレーキ装
置では、請求項1に記載のアンチロックブレーキ装置に
おいて、前記操作液圧発生装置からのブレーキ回路が前
記ハウジング内において前輪側ブレーキ回路と後輪側ブ
レーキ回路とに分岐され、前記後輪側ブレーキ回路に介
装される流入側電磁弁の装着穴の底部に前記ダンパ室が
形成され、該ダンパ室は前輪側ブレーキ回路に介装され
る流入側電磁弁の流入側に流路で接続されている手段と
した。
置では、請求項1に記載のアンチロックブレーキ装置に
おいて、前記操作液圧発生装置からのブレーキ回路が前
記ハウジング内において前輪側ブレーキ回路と後輪側ブ
レーキ回路とに分岐され、前記後輪側ブレーキ回路に介
装される流入側電磁弁の装着穴の底部に前記ダンパ室が
形成され、該ダンパ室は前輪側ブレーキ回路に介装され
る流入側電磁弁の流入側に流路で接続されている手段と
した。
【0008】請求項4に記載のアンチロックブレーキ装
置では、請求項2または3に記載のアンチロックブレー
キ装置において、前記ダンパ室と該ダンパ室が設けられ
ていない方の流入側電磁弁の流入側とを接続する流路の
途中にはオリフィスが介装されている手段とした。
置では、請求項2または3に記載のアンチロックブレー
キ装置において、前記ダンパ室と該ダンパ室が設けられ
ていない方の流入側電磁弁の流入側とを接続する流路の
途中にはオリフィスが介装されている手段とした。
【0009】請求項5に記載のアンチロックブレーキ装
置では、請求項1に記載のアンチロックブレーキ装置に
おいて、前記操作液圧発生装置からのブレーキ回路が前
記ハウジング内において前輪側ブレーキ回路と後輪側ブ
レーキ回路とに分岐され、前記前輪側ブレーキ回路およ
び後輪側ブレーキ回路にそれぞれ介装される流入側電磁
弁の各装着穴の底部に前記ダンパ室がそれぞれ形成さ
れ、該両ダンパ室相互間が流路で接続されていて該流路
の途中にはオリフィスが介装されている手段とした。
置では、請求項1に記載のアンチロックブレーキ装置に
おいて、前記操作液圧発生装置からのブレーキ回路が前
記ハウジング内において前輪側ブレーキ回路と後輪側ブ
レーキ回路とに分岐され、前記前輪側ブレーキ回路およ
び後輪側ブレーキ回路にそれぞれ介装される流入側電磁
弁の各装着穴の底部に前記ダンパ室がそれぞれ形成さ
れ、該両ダンパ室相互間が流路で接続されていて該流路
の途中にはオリフィスが介装されている手段とした。
【0010】
【作用】 ABS制御を実行していない通常ブレーキ時
には、運転者の制動操作により操作液圧発生手段で発生
したブレーキ液圧は、途中、流入側電磁弁を経ながらブ
レーキ回路を介して各ホイルシリンダに伝達されて制動
が成される。また、制動操作を緩めるかあるいは終了す
ると、ホイルシリンダに供給されていた作動液は、途中
で、流入側電磁弁を経ながらブレーキ回路を通って操作
液圧発生手段に戻る。なお、操作液圧発生手段は、例え
ば、マスタシリンダのようにブレーキ操作に機械的に連
動して液圧を発生する手段のことをいうが、この他、ブ
レーキ操作を電気的に検出して、この検出値に応じた液
圧を圧力制御弁などの電気的にコントロールされる手段
により発生させる手段も含むものである。
には、運転者の制動操作により操作液圧発生手段で発生
したブレーキ液圧は、途中、流入側電磁弁を経ながらブ
レーキ回路を介して各ホイルシリンダに伝達されて制動
が成される。また、制動操作を緩めるかあるいは終了す
ると、ホイルシリンダに供給されていた作動液は、途中
で、流入側電磁弁を経ながらブレーキ回路を通って操作
液圧発生手段に戻る。なお、操作液圧発生手段は、例え
ば、マスタシリンダのようにブレーキ操作に機械的に連
動して液圧を発生する手段のことをいうが、この他、ブ
レーキ操作を電気的に検出して、この検出値に応じた液
圧を圧力制御弁などの電気的にコントロールされる手段
により発生させる手段も含むものである。
【0011】次に、運転者が制動操作を行った時に、車
輪ロックを防止すべくブレーキ液圧の最適制御を行うA
BS制御時には、液圧ポンプの駆動を開始させ、流入側
電磁弁および流出側電磁弁の開閉によりホイルシリンダ
圧の最適制御が行われる。そして、液圧ポンプの駆動に
より、リザーバに排出された作動液を還流回路を経由し
てブレーキ回路および操作液圧発生手段側に還流し、運
転者が制動操作を行っている間、流入側電磁弁の上流
(本明細書では、操作液圧発生手段側を上流といい、ホ
イルシリンダ側を下流という)の液圧を高圧に保持し、
その後の再増圧の際にホイルシリンダの増圧速度を早め
る。
輪ロックを防止すべくブレーキ液圧の最適制御を行うA
BS制御時には、液圧ポンプの駆動を開始させ、流入側
電磁弁および流出側電磁弁の開閉によりホイルシリンダ
圧の最適制御が行われる。そして、液圧ポンプの駆動に
より、リザーバに排出された作動液を還流回路を経由し
てブレーキ回路および操作液圧発生手段側に還流し、運
転者が制動操作を行っている間、流入側電磁弁の上流
(本明細書では、操作液圧発生手段側を上流といい、ホ
イルシリンダ側を下流という)の液圧を高圧に保持し、
その後の再増圧の際にホイルシリンダの増圧速度を早め
る。
【0012】また、以上のようなABS制御時において
は、液圧ポンプの駆動により吐出側に脈圧を発生させる
が、この脈圧が、吐出側に接続されたダンパ室を経由す
る際に吐出液圧の脈圧が減衰される。そして、このダン
パ室は、流入側電磁弁の装着穴の底部に同軸状に形成さ
れた穴空間で構成されるため、ハウジングの一側面に流
入側電磁弁の装着穴とは別にダンパ室形成用の加工穴を
形成する必要がなく、これにより、その分だけハウジン
グの表面積(外形)を小さくすることが可能となる。ま
た、流入側電磁弁が加工穴の開口部を閉塞してダンパ室
を区画形成するプラグおよび固定ネジの役目を果たすこ
とから、部品点数の削減と部品組み付け工数の削減が可
能となる。
は、液圧ポンプの駆動により吐出側に脈圧を発生させる
が、この脈圧が、吐出側に接続されたダンパ室を経由す
る際に吐出液圧の脈圧が減衰される。そして、このダン
パ室は、流入側電磁弁の装着穴の底部に同軸状に形成さ
れた穴空間で構成されるため、ハウジングの一側面に流
入側電磁弁の装着穴とは別にダンパ室形成用の加工穴を
形成する必要がなく、これにより、その分だけハウジン
グの表面積(外形)を小さくすることが可能となる。ま
た、流入側電磁弁が加工穴の開口部を閉塞してダンパ室
を区画形成するプラグおよび固定ネジの役目を果たすこ
とから、部品点数の削減と部品組み付け工数の削減が可
能となる。
【0013】
【発明の実施の形態】 以下に、本発明の実施の形態を
図面に基づいて説明する。 (発明の実施の形態1)まず、本発明の実施の形態1の
全体の構成について図1の油圧回路図により説明する。
図において、W/Cはホイルシリンダを示しており、こ
のホイルシリンダを示す符号W/Cに続けて記載してい
る符号(FL)、(RR)、(FR)、(RL)はそれ
ぞれホイルシリンダW/Cの配置を示すもので、(F
L)は左前輪、(RR)は右後輪、(FR)は右前輪、
(RL)は左後輪を示している(ちなみに、前段の
(F)は前輪側、(R)は後輪側、後段の(R)は右
側、(L)は左側を示している)。なお、以下説明する
にあたりホイルシリンダW/Cのうちで特定のものを示
すものではない場合には、符号(FL)、(RR)、
(FR)、(RL)は省略して説明する。また、前記符
号(FL)、(RR)、(FR)、(RL)、および、
前段の(F)、(R)は、後述の流入側電磁弁5および
流出側電磁弁6等についても同様の意味で使用する。
図面に基づいて説明する。 (発明の実施の形態1)まず、本発明の実施の形態1の
全体の構成について図1の油圧回路図により説明する。
図において、W/Cはホイルシリンダを示しており、こ
のホイルシリンダを示す符号W/Cに続けて記載してい
る符号(FL)、(RR)、(FR)、(RL)はそれ
ぞれホイルシリンダW/Cの配置を示すもので、(F
L)は左前輪、(RR)は右後輪、(FR)は右前輪、
(RL)は左後輪を示している(ちなみに、前段の
(F)は前輪側、(R)は後輪側、後段の(R)は右
側、(L)は左側を示している)。なお、以下説明する
にあたりホイルシリンダW/Cのうちで特定のものを示
すものではない場合には、符号(FL)、(RR)、
(FR)、(RL)は省略して説明する。また、前記符
号(FL)、(RR)、(FR)、(RL)、および、
前段の(F)、(R)は、後述の流入側電磁弁5および
流出側電磁弁6等についても同様の意味で使用する。
【0014】図中M/Cは操作液圧発生手段を構成する
2系統のタンデム型マスタシリンダである。このマスタ
シリンダM/Cは、ブレーキペダルB/Pを踏み込むの
に連動して2系統のブレーキ液圧を発生させるもので、
さらに、この2系統のブレーキ液圧の一方は、ブレーキ
回路を構成する第1チャンネル回路1を介して左前輪お
よび右後輪側のホイルシリンダW/C(FR)、W/C
(RL)に伝達されると共に、ブレーキ液圧の一方は、
ブレーキ回路を構成する第2チャンネル回路2を介して
右前輪および左後輪側のホイルシリンダW/C(F
L)、W/C(RR)に伝達されるように構成されてい
るもので、前記マスタシリンダM/Cは、請求の範囲の
操作液圧発生手段に相当する。なお、前記マスタシリン
ダM/Cには、作動液を溜めておくリザーバタンクR/
Tが設けられている。
2系統のタンデム型マスタシリンダである。このマスタ
シリンダM/Cは、ブレーキペダルB/Pを踏み込むの
に連動して2系統のブレーキ液圧を発生させるもので、
さらに、この2系統のブレーキ液圧の一方は、ブレーキ
回路を構成する第1チャンネル回路1を介して左前輪お
よび右後輪側のホイルシリンダW/C(FR)、W/C
(RL)に伝達されると共に、ブレーキ液圧の一方は、
ブレーキ回路を構成する第2チャンネル回路2を介して
右前輪および左後輪側のホイルシリンダW/C(F
L)、W/C(RR)に伝達されるように構成されてい
るもので、前記マスタシリンダM/Cは、請求の範囲の
操作液圧発生手段に相当する。なお、前記マスタシリン
ダM/Cには、作動液を溜めておくリザーバタンクR/
Tが設けられている。
【0015】以下、構成を説明するにあたり両チャンネ
ル回路1、2の構成は、略同一であるので、第1チャン
ネル回路1の構成について説明すると共に、両チャンネ
ル回路1、2において同一の構成には同じ符号を付けて
第2チャンネル回路2の構成の説明を省略する。前記第
1チャンネル回路1は、その分岐部1aから、右前輪の
ホイルシリンダW/C(FR)に至る前輪分岐回路1f
と、左後輪のホイルシリンダW/C(RL)に至る後輪
分岐回路1rとに分岐されている。
ル回路1、2の構成は、略同一であるので、第1チャン
ネル回路1の構成について説明すると共に、両チャンネ
ル回路1、2において同一の構成には同じ符号を付けて
第2チャンネル回路2の構成の説明を省略する。前記第
1チャンネル回路1は、その分岐部1aから、右前輪の
ホイルシリンダW/C(FR)に至る前輪分岐回路1f
と、左後輪のホイルシリンダW/C(RL)に至る後輪
分岐回路1rとに分岐されている。
【0016】前記各分岐回路1f、1r側には、各ホイ
ルシリンダW/Cのブレーキ液圧を減圧・保持・増圧す
る液圧制御弁を構成する流入側電磁弁5(FR)、5
(RL)および流出側電磁弁6(FR)、6(RL)が
設けられている。即ち、前記流入側電磁弁5は、前記各
分岐回路1f、1rの途中に設けられ、非作動時にスプ
リング力によりそれぞれ分岐回路1f、1rを連通状態
とし、作動時に各分岐回路1f、1rを遮断する常開の
2ポート2ポジションの電磁切替弁により構成されてい
る。また、前記流出側電磁弁6は、前記各分岐回路1
f、1rの流入側電磁弁5よりもホイルシリンダW/C
側(以下、各チャンネル回路1、2において相対的にマ
スタシリンダM/Cに近い側を上流といい、ホイルシリ
ンダW/Cに近い側を下流という)に設けられた分岐点
1e、1eから分岐されてリザーバ7に至る排出回路
(還流回路)4kの途中に設けられて、非作動時に排出
回路4kを遮断し、作動時に排出回路4kを連通させる
常閉の2ポート2ポジションの電磁切替弁により構成さ
れている。そして、前記流入側電磁弁5と分岐部1aと
の間に後輪側分岐回路1rの途中には、上流側から順に
オリフィス4dとダンパ室3とが介装されている。
ルシリンダW/Cのブレーキ液圧を減圧・保持・増圧す
る液圧制御弁を構成する流入側電磁弁5(FR)、5
(RL)および流出側電磁弁6(FR)、6(RL)が
設けられている。即ち、前記流入側電磁弁5は、前記各
分岐回路1f、1rの途中に設けられ、非作動時にスプ
リング力によりそれぞれ分岐回路1f、1rを連通状態
とし、作動時に各分岐回路1f、1rを遮断する常開の
2ポート2ポジションの電磁切替弁により構成されてい
る。また、前記流出側電磁弁6は、前記各分岐回路1
f、1rの流入側電磁弁5よりもホイルシリンダW/C
側(以下、各チャンネル回路1、2において相対的にマ
スタシリンダM/Cに近い側を上流といい、ホイルシリ
ンダW/Cに近い側を下流という)に設けられた分岐点
1e、1eから分岐されてリザーバ7に至る排出回路
(還流回路)4kの途中に設けられて、非作動時に排出
回路4kを遮断し、作動時に排出回路4kを連通させる
常閉の2ポート2ポジションの電磁切替弁により構成さ
れている。そして、前記流入側電磁弁5と分岐部1aと
の間に後輪側分岐回路1rの途中には、上流側から順に
オリフィス4dとダンパ室3とが介装されている。
【0017】なお、前記各前輪側分岐回路1f側には、
流入側電磁弁5を迂回して途中に下流から上流への流通
のみを許す逆止弁1gを有した流入側電磁弁バイパス回
路1hが設けられている。また、前記各後輪側分岐回路
1r側には、流入側電磁弁5、ダンパ室3およびオリフ
ィス4dを迂回して途中に下流から上流への流通のみを
許す逆止弁1gを有した流入側電磁弁バイパス回路1h
が設けられている。また、前記リザーバ7には、吸入弁
4aおよび吐出弁4bを備えた液圧ポンプ4の吸入側に
連通された吸入側回路(還流回路)4gが接続されてい
る。
流入側電磁弁5を迂回して途中に下流から上流への流通
のみを許す逆止弁1gを有した流入側電磁弁バイパス回
路1hが設けられている。また、前記各後輪側分岐回路
1r側には、流入側電磁弁5、ダンパ室3およびオリフ
ィス4dを迂回して途中に下流から上流への流通のみを
許す逆止弁1gを有した流入側電磁弁バイパス回路1h
が設けられている。また、前記リザーバ7には、吸入弁
4aおよび吐出弁4bを備えた液圧ポンプ4の吸入側に
連通された吸入側回路(還流回路)4gが接続されてい
る。
【0018】前記液圧ポンプ4は、その吐出側に吐出側
回路(還流回路)4cが接続され、この吐出側回路4c
は、前記ダンパ室3に接続されている。ちなみに、前記
液圧ポンプ4は、カム4eを回転させるのに伴って2つ
のプランジャ4f、4fをそれぞれ往復ストロークさせ
て吸入・吐出を行うものであり、前記カム4eは各プラ
ンジャ4f、4fの位相を180゜異ならさせてストロ
ークさせるよう構成されている。
回路(還流回路)4cが接続され、この吐出側回路4c
は、前記ダンパ室3に接続されている。ちなみに、前記
液圧ポンプ4は、カム4eを回転させるのに伴って2つ
のプランジャ4f、4fをそれぞれ往復ストロークさせ
て吸入・吐出を行うものであり、前記カム4eは各プラ
ンジャ4f、4fの位相を180゜異ならさせてストロ
ークさせるよう構成されている。
【0019】次に、アンチロックブレーキ装置が組み込
まれるハウジングB部分の具体的構成を、図2〜図6に
基づいて説明する。なお、図2はアンチロックブレーキ
装置の平面図、図3は同一部正面図、図4は図3のIV−
IV線における横断平面図、図5は図2のV−V線におけ
る縦断面図、図6は図2のVI−VI線における縦断面図で
ある。なお、これらの図においては、電磁コイルや制御
回路部分は省略されている。
まれるハウジングB部分の具体的構成を、図2〜図6に
基づいて説明する。なお、図2はアンチロックブレーキ
装置の平面図、図3は同一部正面図、図4は図3のIV−
IV線における横断平面図、図5は図2のV−V線におけ
る縦断面図、図6は図2のVI−VI線における縦断面図で
ある。なお、これらの図においては、電磁コイルや制御
回路部分は省略されている。
【0020】これらの図に示すように、立方体をなした
ハウジングBの一方の広面積側には同ハウジングB内に
組み込まれた液圧ポンプ4、4を駆動するためのモータ
Mが組み付けられ、その反対側の広面積側には、流入側
電磁弁5および流出側電磁弁6がそれぞれ横方向に各4
個つづ上下2段に並べた状態で組み付けられている。
ハウジングBの一方の広面積側には同ハウジングB内に
組み込まれた液圧ポンプ4、4を駆動するためのモータ
Mが組み付けられ、その反対側の広面積側には、流入側
電磁弁5および流出側電磁弁6がそれぞれ横方向に各4
個つづ上下2段に並べた状態で組み付けられている。
【0021】前記流入側電磁弁5および流出側電磁弁6
の配置関係を説明すると、図2、4に示すように、第1
チャンネル回路1側の両流入側電磁弁5(FR)、5
(RL)と、第2チャンネル回路2側の両流入側電磁弁
5(FL)、5(RR)とをそれぞれ並べると共に、そ
れぞれ前輪側の流入側電磁弁5(FR)、5(FL)が
外側になるように4個が一直線状に配置されている。
の配置関係を説明すると、図2、4に示すように、第1
チャンネル回路1側の両流入側電磁弁5(FR)、5
(RL)と、第2チャンネル回路2側の両流入側電磁弁
5(FL)、5(RR)とをそれぞれ並べると共に、そ
れぞれ前輪側の流入側電磁弁5(FR)、5(FL)が
外側になるように4個が一直線状に配置されている。
【0022】また、図3、5、6に示すように、各流出
側電磁弁6(FL)、6(RR)、6(FR)、6(R
L)がそれぞれ対応する流入側電磁弁5(FL)、5
(RR)、5(FR)、5(RL)の下段に位置するよ
うに4個が一直線状に配置されている。
側電磁弁6(FL)、6(RR)、6(FR)、6(R
L)がそれぞれ対応する流入側電磁弁5(FL)、5
(RR)、5(FR)、5(RL)の下段に位置するよ
うに4個が一直線状に配置されている。
【0023】各流入側電磁弁5(FL)、5(RR)、
5(FR)、5(RL)、および、各流出側電磁弁6
(FL)、6(RR)、6(FR)、6(RL)は、図
4〜6に示すように、ハウジングBに加工形成された各
装着穴5a(F)、5a(R)、6a(F)、6a
(R)内にそれぞれ弁部側を装着固定した状態で組み付
けが行なわれている。そして、図4、6に示すように、
後輪側の左右両流入側電磁弁5(RL)、5(RR)を
装着する装着穴5a(R)、5a(R)の底部にさらに
同軸状に形成された穴空間でそれぞれ前記ダンパ室3、
3が形成されている。
5(FR)、5(RL)、および、各流出側電磁弁6
(FL)、6(RR)、6(FR)、6(RL)は、図
4〜6に示すように、ハウジングBに加工形成された各
装着穴5a(F)、5a(R)、6a(F)、6a
(R)内にそれぞれ弁部側を装着固定した状態で組み付
けが行なわれている。そして、図4、6に示すように、
後輪側の左右両流入側電磁弁5(RL)、5(RR)を
装着する装着穴5a(R)、5a(R)の底部にさらに
同軸状に形成された穴空間でそれぞれ前記ダンパ室3、
3が形成されている。
【0024】即ち、図4、5に示すように、前記各流入
側電磁弁5は、装着穴5aの底部側がそれぞれ上流側と
なるもので、前輪側の各装着穴5a(F)の底部は、各
前輪側分岐回路1f、分岐点1a、第1チャンネル回路
1または第2チャンネル回路2を経由し、接続ポートP
1、P2から図外のパイプを介してマスタシリンダM/
Cに接続されるようになっている。一方、後輪側の各装
着穴5a(R)の底部と連通されたダンパ室3は、各オ
リフィス4d、各後輪側分岐回路1r、分岐点1a、第
1チャンネル回路1または第2チャンネル回路2を経由
し、接続ポートP1、P2から図外のパイプを介してマ
スタシリンダM/Cに接続されるようになっている。
側電磁弁5は、装着穴5aの底部側がそれぞれ上流側と
なるもので、前輪側の各装着穴5a(F)の底部は、各
前輪側分岐回路1f、分岐点1a、第1チャンネル回路
1または第2チャンネル回路2を経由し、接続ポートP
1、P2から図外のパイプを介してマスタシリンダM/
Cに接続されるようになっている。一方、後輪側の各装
着穴5a(R)の底部と連通されたダンパ室3は、各オ
リフィス4d、各後輪側分岐回路1r、分岐点1a、第
1チャンネル回路1または第2チャンネル回路2を経由
し、接続ポートP1、P2から図外のパイプを介してマ
スタシリンダM/Cに接続されるようになっている。
【0025】また、前記両ダンパ室3は、図6に示すよ
うに、吐出側回路4cを経由して図外の液圧ポンプ4の
吐出側に接続されている。なお、前記各流入側電磁弁5
は、図5、6に示すように、その装着穴5aの底部側が
上流で側面側が下流側となり、また、各流出側電磁弁6
は、逆にその装着穴6aの底部側が下流(リザーバ7
側)で側面側が上流側(ホイルシリンダW/C側)とな
るもので、両電磁弁5、6の側面同士が、ハウジングB
の上面から装着穴5aを貫通して装着穴6aに連通する
縦孔(分岐回路1f,1rと、還流回路4k)でそれぞ
れ接続されると共に、接続ポートP3、P4、P5、P
6を介して各ホイルシリンダW/C(FR)、W/C
(RL)、W/C(FL)、W/C(RR)に接続され
ている。
うに、吐出側回路4cを経由して図外の液圧ポンプ4の
吐出側に接続されている。なお、前記各流入側電磁弁5
は、図5、6に示すように、その装着穴5aの底部側が
上流で側面側が下流側となり、また、各流出側電磁弁6
は、逆にその装着穴6aの底部側が下流(リザーバ7
側)で側面側が上流側(ホイルシリンダW/C側)とな
るもので、両電磁弁5、6の側面同士が、ハウジングB
の上面から装着穴5aを貫通して装着穴6aに連通する
縦孔(分岐回路1f,1rと、還流回路4k)でそれぞ
れ接続されると共に、接続ポートP3、P4、P5、P
6を介して各ホイルシリンダW/C(FR)、W/C
(RL)、W/C(FL)、W/C(RR)に接続され
ている。
【0026】前記流入側電磁弁5ならびに流出側電磁弁
6は、ブレーキ液圧の減圧・保持・増圧を行うために必
要に応じて開弁・閉弁される。そして、前記ABS制御
時には、液圧ポンプ4を駆動させる。即ち、液圧ポンプ
4、流入側電磁弁5、流出側電磁弁6により、ABSユ
ニットが構成されている。即ち、各ホイルシリンダW/
Cが制動作動を行った時に車輪ロックが生じた場合、流
入側電磁弁5を閉弁すると共に流出側電磁弁6を開弁す
れば、ホイルシリンダW/Cのブレーキ液圧はリザーバ
7に抜かれて減圧されて、制動力が弱まり車輪ロックを
解除することができ、また、この状態から流入側電磁弁
5、流出側電磁弁6を閉弁すればホイルシリンダW/C
のブレーキ液圧は保持されて、その車輪ロック解除状態
を維持することができ、さらに、流入側電磁弁5を開弁
すると共に流出側電磁弁6を閉弁すれば、液圧ポンプ4
の作動により流入側電磁弁5の上流に供給されたリザー
バ7の作動液がホイルシリンダW/Cに供給されて制動
力が増すものであり、このような作動により車輪ロック
を防止する範囲で最大制動力が得られるよう構成されて
いる。
6は、ブレーキ液圧の減圧・保持・増圧を行うために必
要に応じて開弁・閉弁される。そして、前記ABS制御
時には、液圧ポンプ4を駆動させる。即ち、液圧ポンプ
4、流入側電磁弁5、流出側電磁弁6により、ABSユ
ニットが構成されている。即ち、各ホイルシリンダW/
Cが制動作動を行った時に車輪ロックが生じた場合、流
入側電磁弁5を閉弁すると共に流出側電磁弁6を開弁す
れば、ホイルシリンダW/Cのブレーキ液圧はリザーバ
7に抜かれて減圧されて、制動力が弱まり車輪ロックを
解除することができ、また、この状態から流入側電磁弁
5、流出側電磁弁6を閉弁すればホイルシリンダW/C
のブレーキ液圧は保持されて、その車輪ロック解除状態
を維持することができ、さらに、流入側電磁弁5を開弁
すると共に流出側電磁弁6を閉弁すれば、液圧ポンプ4
の作動により流入側電磁弁5の上流に供給されたリザー
バ7の作動液がホイルシリンダW/Cに供給されて制動
力が増すものであり、このような作動により車輪ロック
を防止する範囲で最大制動力が得られるよう構成されて
いる。
【0027】次に、本発明の実施の形態のアンチロック
ブレーキ装置の作動および効果を説明する。 a)通常のブレーキ操作時 通常は、各弁5、5、6、6は、図1に示す非作動状態
となっており、この状態でブレーキペダルB/Pを踏む
と、マスタシリンダM/Cで発生したブレーキ液圧が、
各チャンネル回路1、2を、途中流入側電磁弁5を経な
がら通り、各分岐回路1f、1rを通って各ホイルシリ
ンダW/Cに伝達され、ブレーキペダルB/Pの踏力に
応じた車輪の制動が行われる。
ブレーキ装置の作動および効果を説明する。 a)通常のブレーキ操作時 通常は、各弁5、5、6、6は、図1に示す非作動状態
となっており、この状態でブレーキペダルB/Pを踏む
と、マスタシリンダM/Cで発生したブレーキ液圧が、
各チャンネル回路1、2を、途中流入側電磁弁5を経な
がら通り、各分岐回路1f、1rを通って各ホイルシリ
ンダW/Cに伝達され、ブレーキペダルB/Pの踏力に
応じた車輪の制動が行われる。
【0028】また、運転者がブレーキ操作を終えると、
ホイルシリンダW/Cに供給されていたブレーキ液は、
各チャンネル回路1、2を上記とは逆に流れてマスタシ
リンダM/CのリザーバタンクR/Tに戻り、車輪の制
動が解除される。
ホイルシリンダW/Cに供給されていたブレーキ液は、
各チャンネル回路1、2を上記とは逆に流れてマスタシ
リンダM/CのリザーバタンクR/Tに戻り、車輪の制
動が解除される。
【0029】b)ABS制御時 [I] 減圧制御時 上述のブレーキ操作時に、車輪がロックしたりあるいは
ロックしそうな状態となったことを検出すると、車輪の
スリップ率を所定の範囲内に納めて車輪のロックを防止
するABS制御を行う。即ち、このABS制御は、制動
時に車輪がロックしないようにブレーキ液圧を減圧・保
持・増圧するもので、まず、上述のブレーキ操作により
生じたブレーキ液圧により、いずれかの車輪のスリップ
率が所定値以上となると、モータMの駆動を開始し、さ
らに、そのロックしそうな車輪を制動するホイルシリン
ダW/Cに接続されている分岐回路1f、1rの流入側
電磁弁5ならびに流出側電磁弁6に通電して、流入側電
磁弁5を閉弁し、流出側電磁弁6を開弁する。この流出
側電磁弁6の開弁によりホイルシリンダW/Cの作動液
が排出回路4kを経てリザーバ7に排出されて減圧され
ることで制動力が弱まる。なお、リザーバ7に排出され
た作動液は、液圧ポンプ4の駆動により随時吸入側回路
4gを経由して吸引され、吐出側回路4cを経て各チャ
ンネル回路1、2に還流される。
ロックしそうな状態となったことを検出すると、車輪の
スリップ率を所定の範囲内に納めて車輪のロックを防止
するABS制御を行う。即ち、このABS制御は、制動
時に車輪がロックしないようにブレーキ液圧を減圧・保
持・増圧するもので、まず、上述のブレーキ操作により
生じたブレーキ液圧により、いずれかの車輪のスリップ
率が所定値以上となると、モータMの駆動を開始し、さ
らに、そのロックしそうな車輪を制動するホイルシリン
ダW/Cに接続されている分岐回路1f、1rの流入側
電磁弁5ならびに流出側電磁弁6に通電して、流入側電
磁弁5を閉弁し、流出側電磁弁6を開弁する。この流出
側電磁弁6の開弁によりホイルシリンダW/Cの作動液
が排出回路4kを経てリザーバ7に排出されて減圧され
ることで制動力が弱まる。なお、リザーバ7に排出され
た作動液は、液圧ポンプ4の駆動により随時吸入側回路
4gを経由して吸引され、吐出側回路4cを経て各チャ
ンネル回路1、2に還流される。
【0030】[II] 保持制御時 そして、この制動力の低下の結果、車輪のスリップ率が
所定値未満に低下したら、流出側電磁弁6への通電を停
止して流出側電磁弁6を閉弁させる。この流出側電磁弁
6の開弁により、ホイルシリンダW/Cの液圧が保持さ
れた状態となる。
所定値未満に低下したら、流出側電磁弁6への通電を停
止して流出側電磁弁6を閉弁させる。この流出側電磁弁
6の開弁により、ホイルシリンダW/Cの液圧が保持さ
れた状態となる。
【0031】[III] 再増圧制御時 さらに、この保持作動の結果、スリップ率が他の所定値
未満まで低下すると、流入側電磁弁5への通電を停止し
て開弁させる。この結果、高圧となっているチャンネル
回路1、2の作動液がホイルシリンダW/Cに供給され
て制動力が再増加される。
未満まで低下すると、流入側電磁弁5への通電を停止し
て開弁させる。この結果、高圧となっているチャンネル
回路1、2の作動液がホイルシリンダW/Cに供給され
て制動力が再増加される。
【0032】以上の作動を繰り返すことで、ブレーキペ
ダルB/Pを踏んでいる間、各車輪のスリップ率を所定
の範囲内に保持して、車輪のロックを防止させながら最
大制動力が得られるABS制御が成される。
ダルB/Pを踏んでいる間、各車輪のスリップ率を所定
の範囲内に保持して、車輪のロックを防止させながら最
大制動力が得られるABS制御が成される。
【0033】この後、運転者がブレーキ操作を終えて、
ABS制御を終了すると、流入側電磁弁5、流出側電磁
弁6を元の図1に示した状態に戻す。従って、ホイルシ
リンダW/Cに供給されていた作動液は、各チャンネル
回路1、2を通ってマスタシリンダM/Cのリザーバタ
ンクR/Tに戻る。また、リザーバ7に排出されたブレ
ーキ液も液圧ポンプ4の駆動により各チャンネル回路
1、2に戻された後、マスタシリンダM/Cのリザーバ
タンクR/Tに戻るもので、これに要する時間が経過し
た後、モータMの駆動が停止される。
ABS制御を終了すると、流入側電磁弁5、流出側電磁
弁6を元の図1に示した状態に戻す。従って、ホイルシ
リンダW/Cに供給されていた作動液は、各チャンネル
回路1、2を通ってマスタシリンダM/Cのリザーバタ
ンクR/Tに戻る。また、リザーバ7に排出されたブレ
ーキ液も液圧ポンプ4の駆動により各チャンネル回路
1、2に戻された後、マスタシリンダM/Cのリザーバ
タンクR/Tに戻るもので、これに要する時間が経過し
た後、モータMの駆動が停止される。
【0034】なお、以上のABS制御時には、モータM
の駆動により両液圧ポンプ4が作動を継続する結果、液
圧ポンプ4の吐出側回路4cおよび第1チャンネル回路
1(2)に間欠的に加圧液圧が吐出供給されるため、脈
圧を発生させることになるが、この吐出液の脈圧は、ダ
ンパ室3およびオリフィス4dを経由することで減衰さ
れる。
の駆動により両液圧ポンプ4が作動を継続する結果、液
圧ポンプ4の吐出側回路4cおよび第1チャンネル回路
1(2)に間欠的に加圧液圧が吐出供給されるため、脈
圧を発生させることになるが、この吐出液の脈圧は、ダ
ンパ室3およびオリフィス4dを経由することで減衰さ
れる。
【0035】このように、液圧ポンプ4の吐出脈圧が十
分に減衰されるため、脈圧発生による弊害、即ちマスタ
シリンダ等におけるシール類の耐久性の悪化、キックバ
ックの発生、および、脈圧騒音の発生を十分に防止する
ことができる。
分に減衰されるため、脈圧発生による弊害、即ちマスタ
シリンダ等におけるシール類の耐久性の悪化、キックバ
ックの発生、および、脈圧騒音の発生を十分に防止する
ことができる。
【0036】そして、このダンパ室3は、流入側電磁弁
5の装着穴5aの底部に同軸状に形成された穴空間で構
成されるため、ハウジングBの一側面に流入側電磁弁5
の装着穴5aとは別にダンパ室形成用の加工穴を形成す
る必要がなく、これにより、その分だけハウジングBの
表面積(外形)を小さくすることが可能となり、従っ
て、装置の小型・軽量化、および、コスト低減化が可能
になるという効果が得られる。
5の装着穴5aの底部に同軸状に形成された穴空間で構
成されるため、ハウジングBの一側面に流入側電磁弁5
の装着穴5aとは別にダンパ室形成用の加工穴を形成す
る必要がなく、これにより、その分だけハウジングBの
表面積(外形)を小さくすることが可能となり、従っ
て、装置の小型・軽量化、および、コスト低減化が可能
になるという効果が得られる。
【0037】また、装着穴5aに流入側電磁弁5を装着
することにより、該流入側電磁弁5が穴の開口部を閉塞
してダンパ室3を区画形成するプラグおよび固定ネジの
役目を果たすことから、部品点数の削減と部品組み付け
工数の削減が可能となるという効果が得られる。
することにより、該流入側電磁弁5が穴の開口部を閉塞
してダンパ室3を区画形成するプラグおよび固定ネジの
役目を果たすことから、部品点数の削減と部品組み付け
工数の削減が可能となるという効果が得られる。
【0038】次に、本発明の他の実施の形態について説
明する。なお、この他の発明の実施の形態の説明に当た
っては、前記発明の実施の形態1と同様の構成部分には
同一の符号を付してその説明を省略し、相違点について
のみ説明する。
明する。なお、この他の発明の実施の形態の説明に当た
っては、前記発明の実施の形態1と同様の構成部分には
同一の符号を付してその説明を省略し、相違点について
のみ説明する。
【0039】(発明の実施の形態2)図7は本発明の実
施の形態2のアンチロックブレーキ装置の全体の構成を
示す油圧回路図、図8〜10は本発明の実施の形態2の
アンチロックブレーキ装置が組み込まれるハウジングB
部分の具体的構成を示すもので、図8は図3の IIX−II
X線における横断平面図、図9は図2のIX−IX線におけ
る縦断面図、図10は図2のX−X線における縦断面図
である。
施の形態2のアンチロックブレーキ装置の全体の構成を
示す油圧回路図、図8〜10は本発明の実施の形態2の
アンチロックブレーキ装置が組み込まれるハウジングB
部分の具体的構成を示すもので、図8は図3の IIX−II
X線における横断平面図、図9は図2のIX−IX線におけ
る縦断面図、図10は図2のX−X線における縦断面図
である。
【0040】この発明の実施の形態2のアンチロックブ
レーキ装置は、前記発明の実施の形態1のアンチロック
ブレーキ装置において、後輪側の流入側電磁弁5(R
L)、5(RR)を装着する装着穴5a(R)の底部に
ダンパ室3を形成したのに対し、前輪側の流入側電磁弁
5(FR)、5(FL)を装着する装着穴5a(F)の
底部にダンパ室3を形成した点で相違したものである。
従って、前記発明の実施の形態1と同様の効果が得られ
る。
レーキ装置は、前記発明の実施の形態1のアンチロック
ブレーキ装置において、後輪側の流入側電磁弁5(R
L)、5(RR)を装着する装着穴5a(R)の底部に
ダンパ室3を形成したのに対し、前輪側の流入側電磁弁
5(FR)、5(FL)を装着する装着穴5a(F)の
底部にダンパ室3を形成した点で相違したものである。
従って、前記発明の実施の形態1と同様の効果が得られ
る。
【0041】(発明の実施の形態3)図11は本発明の
実施の形態3のアンチロックブレーキ装置の全体の構成
を示す油圧回路図、図12〜14は本発明の実施の形態
3のアンチロックブレーキ装置が組み込まれるハウジン
グB部分の具体的構成を示すもので、図12は図3のXI
I− XII線における横断平面図、図13は図2のXIII−X
III線における縦断面図、図14は図2の XIV− XIV線
における縦断面図である。
実施の形態3のアンチロックブレーキ装置の全体の構成
を示す油圧回路図、図12〜14は本発明の実施の形態
3のアンチロックブレーキ装置が組み込まれるハウジン
グB部分の具体的構成を示すもので、図12は図3のXI
I− XII線における横断平面図、図13は図2のXIII−X
III線における縦断面図、図14は図2の XIV− XIV線
における縦断面図である。
【0042】この発明の実施の形態3のアンチロックブ
レーキ装置は、後輪側の流入側電磁弁5(RL)、5
(RR)を装着する装着穴5a(R)の底部、および、
前輪側の流入側電磁弁5(FR)、5(FL)を装着す
る装着穴5a(F)の底部の両方にダンパ室3をそれぞ
れ形成した点で相違したものである。従って、前記発明
の実施の形態1、2と同様の効果が得られる他に、ダン
パ室の容量を大きく取れるため、液圧ポンプ4の吐出脈
圧抑制効果を高めることができるようになる。
レーキ装置は、後輪側の流入側電磁弁5(RL)、5
(RR)を装着する装着穴5a(R)の底部、および、
前輪側の流入側電磁弁5(FR)、5(FL)を装着す
る装着穴5a(F)の底部の両方にダンパ室3をそれぞ
れ形成した点で相違したものである。従って、前記発明
の実施の形態1、2と同様の効果が得られる他に、ダン
パ室の容量を大きく取れるため、液圧ポンプ4の吐出脈
圧抑制効果を高めることができるようになる。
【0043】以上発明の実施の形態を図面により説明し
たが、具体的な構成はこれらの発明の実施の形態に限ら
れるものではない。例えば、発明の実施の形態では、2
つの液圧ポンプ4、4を1つのモータMにより作動させ
るように構成したが、第1チャンネル回路1と第2チャ
ンネル回路2とで異なるモータにより作動させるように
構成してもよい。
たが、具体的な構成はこれらの発明の実施の形態に限ら
れるものではない。例えば、発明の実施の形態では、2
つの液圧ポンプ4、4を1つのモータMにより作動させ
るように構成したが、第1チャンネル回路1と第2チャ
ンネル回路2とで異なるモータにより作動させるように
構成してもよい。
【0044】また、発明の実施の形態では、操作液圧発
生手段として、マスタシリンダM/Cを示したが、要は
運転者のブレーキ操作に応じて液圧を発生させる手段で
あればよく、例えば、運転者のブレーキ操作量や速度を
検出して、それに見合った液圧をコントローラが液圧制
御弁等を作動させるように構成したものを用いてもよ
い。
生手段として、マスタシリンダM/Cを示したが、要は
運転者のブレーキ操作に応じて液圧を発生させる手段で
あればよく、例えば、運転者のブレーキ操作量や速度を
検出して、それに見合った液圧をコントローラが液圧制
御弁等を作動させるように構成したものを用いてもよ
い。
【0045】
【発明の効果】 以上説明してきたように本発明請求項
1記載のアンチロックブレーキ装置は、流入側電磁弁お
よび流出側電磁弁がそれぞれハウジングの一側面から形
成された装着穴に対して装着固定されることによりハウ
ジングに形成された前記ブレーキ回路および還流回路を
それぞれ構成する流路と連通されるように構成されたア
ンチロックブレーキ装置において、前記流入側電磁弁の
装着穴の底部に同軸状に形成された穴空間で前記ダンパ
室が構成されている手段としたことで、ハウジングの一
側面に流入側電磁弁の装着穴とは別にダンパ室形成用の
加工穴を形成する必要がなく、これにより、その分だけ
ハウジングの表面積(外形)を小さくすることが可能と
なると共に、流入側電磁弁が加工穴の開口部を閉塞して
ダンパ室を区画形成するプラグおよび固定ネジの役目を
果たすことから、部品点数の削減と部品組み付け工数の
削減が可能となる。従って、装置の小型・軽量化および
コスト低減化が可能になるという効果が得られる。
1記載のアンチロックブレーキ装置は、流入側電磁弁お
よび流出側電磁弁がそれぞれハウジングの一側面から形
成された装着穴に対して装着固定されることによりハウ
ジングに形成された前記ブレーキ回路および還流回路を
それぞれ構成する流路と連通されるように構成されたア
ンチロックブレーキ装置において、前記流入側電磁弁の
装着穴の底部に同軸状に形成された穴空間で前記ダンパ
室が構成されている手段としたことで、ハウジングの一
側面に流入側電磁弁の装着穴とは別にダンパ室形成用の
加工穴を形成する必要がなく、これにより、その分だけ
ハウジングの表面積(外形)を小さくすることが可能と
なると共に、流入側電磁弁が加工穴の開口部を閉塞して
ダンパ室を区画形成するプラグおよび固定ネジの役目を
果たすことから、部品点数の削減と部品組み付け工数の
削減が可能となる。従って、装置の小型・軽量化および
コスト低減化が可能になるという効果が得られる。
【0046】請求項2に記載のアンチロックブレーキ装
置では、請求項1に記載のアンチロックブレーキ装置に
おいて、前記操作液圧発生装置からのブレーキ回路が前
記ハウジング内において前輪側ブレーキ回路と後輪側ブ
レーキ回路とに分岐され、前記前輪側ブレーキ回路に介
装される流入側電磁弁の装着穴の底部に前記ダンパ室が
形成され、該ダンパ室は後輪側ブレーキ回路に介装され
る流入側電磁弁の流入側と流路で接続されている手段と
したことで、請求項1と同様の効果が得られる。
置では、請求項1に記載のアンチロックブレーキ装置に
おいて、前記操作液圧発生装置からのブレーキ回路が前
記ハウジング内において前輪側ブレーキ回路と後輪側ブ
レーキ回路とに分岐され、前記前輪側ブレーキ回路に介
装される流入側電磁弁の装着穴の底部に前記ダンパ室が
形成され、該ダンパ室は後輪側ブレーキ回路に介装され
る流入側電磁弁の流入側と流路で接続されている手段と
したことで、請求項1と同様の効果が得られる。
【0047】請求項3に記載のアンチロックブレーキ装
置では、請求項1に記載のアンチロックブレーキ装置に
おいて、前記操作液圧発生装置からのブレーキ回路が前
記ハウジング内において前輪側ブレーキ回路と後輪側ブ
レーキ回路とに分岐され、前記後輪側ブレーキ回路に介
装される流入側電磁弁の装着穴の底部に前記ダンパ室が
形成され、該ダンパ室は前輪側ブレーキ回路に介装され
る流入側電磁弁の流入側に流路で接続されている手段と
したことで、請求項1と同様の効果が得られる。
置では、請求項1に記載のアンチロックブレーキ装置に
おいて、前記操作液圧発生装置からのブレーキ回路が前
記ハウジング内において前輪側ブレーキ回路と後輪側ブ
レーキ回路とに分岐され、前記後輪側ブレーキ回路に介
装される流入側電磁弁の装着穴の底部に前記ダンパ室が
形成され、該ダンパ室は前輪側ブレーキ回路に介装され
る流入側電磁弁の流入側に流路で接続されている手段と
したことで、請求項1と同様の効果が得られる。
【0048】請求項4に記載のアンチロックブレーキ装
置では、請求項2または3に記載のアンチロックブレー
キ装置において、前記ダンパ室と該ダンパ室が設けられ
ていない方の流入側電磁弁の流入側とを接続する流路の
途中にはオリフィスが介装されている手段としたこと
で、液圧ポンプからの吐出脈圧抑制効果を高めることが
できるようになる。
置では、請求項2または3に記載のアンチロックブレー
キ装置において、前記ダンパ室と該ダンパ室が設けられ
ていない方の流入側電磁弁の流入側とを接続する流路の
途中にはオリフィスが介装されている手段としたこと
で、液圧ポンプからの吐出脈圧抑制効果を高めることが
できるようになる。
【0049】請求項5に記載のアンチロックブレーキ装
置では、請求項1に記載のアンチロックブレーキ装置に
おいて、前記操作液圧発生装置からのブレーキ回路が前
記ハウジング内において前輪側ブレーキ回路と後輪側ブ
レーキ回路とに分岐され、前記前輪側ブレーキ回路およ
び後輪側ブレーキ回路にそれぞれ介装される流入側電磁
弁の各装着穴の底部に前記ダンパ室がそれぞれ形成さ
れ、該両ダンパ室相互間が流路で接続されていて該流路
の途中にはオリフィスが介装されている手段としたこと
で、ダンパ室の容積を大きく取ることができ、これによ
り、液圧ポンプからの吐出脈圧抑制効果を高めることが
できるようになる。
置では、請求項1に記載のアンチロックブレーキ装置に
おいて、前記操作液圧発生装置からのブレーキ回路が前
記ハウジング内において前輪側ブレーキ回路と後輪側ブ
レーキ回路とに分岐され、前記前輪側ブレーキ回路およ
び後輪側ブレーキ回路にそれぞれ介装される流入側電磁
弁の各装着穴の底部に前記ダンパ室がそれぞれ形成さ
れ、該両ダンパ室相互間が流路で接続されていて該流路
の途中にはオリフィスが介装されている手段としたこと
で、ダンパ室の容積を大きく取ることができ、これによ
り、液圧ポンプからの吐出脈圧抑制効果を高めることが
できるようになる。
【図1】発明の実施の形態1のアンチロックブレーキ装
置を示す油圧回路図である。
置を示す油圧回路図である。
【図2】発明の実施の形態1のアンチロックブレーキ装
置の平面図である。
置の平面図である。
【図3】発明の実施の形態1のアンチロックブレーキ装
置の一部正面図である。
置の一部正面図である。
【図4】図3のIV−IV線における横断平面図である。
【図5】図2のV−V線における縦断面図である。
【図6】図2のVI−VI線における縦断面図である。
【図7】発明の実施の形態2のアンチロックブレーキ装
置を示す油圧回路図である。
置を示す油圧回路図である。
【図8】図3の IIX−IIX 線における横断平面図であ
る。
る。
【図9】図2のIX−IX線における縦断面図である。
【図10】図2のX−X線における縦断面図である。
【図11】発明の実施の形態3のアンチロックブレーキ
装置を示す油圧回路図である。
装置を示す油圧回路図である。
【図12】図3の XII−XII 線における横断平面図であ
る。
る。
【図13】図2のXIII−XIII線における縦断面図であ
る。
る。
【図14】図2の XIV−XIV における縦断面図である。
W/C ホイルシリンダ M/C マスタシリンダ(操作液圧発生手段) B/P ブレーキペダル B ハウジング M モータ P1 接続ポート P2 接続ポート P3 接続ポート P4 接続ポート P5 接続ポート P6 接続ポート 1 第1チャンネル回路(ブレーキ回路) 1a 分岐部 1b 分岐点 1e 分岐点 1f 前輪分岐回路 1g 逆止弁 1h 流入弁バイパス回路 1r 後輪分岐回路 2 第2チャンネル回路(ブレーキ回路) 3 ダンパ室 4 液圧ポンプ 4a 吸入弁 4b 吐出弁 4c 吐出側回路(還流回路) 4d オリフィス 4e カム 4f プランジャ 4g 吸入側回路(還流回路) 4h 吸入弁 4j 分岐部 4k 排出回路 5 流入側電磁弁 6 流出側電磁弁 7 リザーバ
Claims (5)
- 【請求項1】 運転者のブレーキ操作に応じて液圧を発
生させる操作液圧発生手段と、 各車輪において制動力を発生させるホイルシリンダと、 前記操作液圧発生手段と各ホイルシリンダとを結ぶブレ
ーキ回路の途中に介装されていて前記各ホイルシリンダ
圧力を制御する常開の流入側電磁弁と、 前記ブレーキ回路における前記各流入側電磁弁と各ホイ
ルシリンダとの間と操作液圧発生手段との間に介装され
た還流回路と、 該循環回路に設けられた常閉の流出側電磁弁と、 前記循環回路における流出側電磁弁と操作液圧発生手段
との間に介装されていてホイルシリンダからの流出作動
液を一時蓄えるリザーバと、 前記循環回路におけるリザーバと操作液圧発生手段との
間に介装されていてリザーバに蓄えられた作動液を操作
液圧発生手段側へ還流させる液圧ポンプと、 前記循環回路における液圧ポンプと操作液圧発生手段と
の間に介装されていて液圧ポンプから吐出される作動液
の脈圧を減衰させるダンパ室と、を備え、 前記流入側電磁弁および流出側電磁弁がそれぞれハウジ
ングの一側面から形成された装着穴に対して装着固定さ
れることによりハウジングに形成された前記ブレーキ回
路および還流回路をそれぞれ構成する流路と連通される
ように構成されたアンチロックブレーキ装置において、 前記流入側電磁弁の装着穴の底部に同軸状に形成された
穴空間で前記ダンパ室が構成されていることを特徴とす
るアンチロックブレーキ装置。 - 【請求項2】 前記操作液圧発生装置からのブレーキ回
路が前記ハウジング内において前輪側ブレーキ回路と後
輪側ブレーキ回路とに分岐され、 前記前輪側ブレーキ回路に介装される流入側電磁弁の装
着穴の底部に前記ダンパ室が形成され、 該ダンパ室は後輪側ブレーキ回路に介装される流入側電
磁弁の流入側と流路で接続されていることを特徴とする
請求項1に記載のアンチロックブレーキ装置。 - 【請求項3】 前記操作液圧発生装置からのブレーキ回
路が前記ハウジング内において前輪側ブレーキ回路と後
輪側ブレーキ回路とに分岐され、 前記後輪側ブレーキ回路に介装される流入側電磁弁の装
着穴の底部に前記ダンパ室が形成され、 該ダンパ室は前輪側ブレーキ回路に介装される流入側電
磁弁の流入側に流路で接続されていることを特徴とする
請求項1に記載のアンチロックブレーキ装置。 - 【請求項4】 前記ダンパ室と該ダンパ室が設けられて
いない方の流入側電磁弁の流入側とを接続する流路の途
中にはオリフィスが介装されていることを特徴とする請
求項2または3に記載のアンチロックブレーキ装置。 - 【請求項5】 前記操作液圧発生装置からのブレーキ回
路が前記ハウジング内において前輪側ブレーキ回路と後
輪側ブレーキ回路とに分岐され、 前記前輪側ブレーキ回路および後輪側ブレーキ回路にそ
れぞれ介装される流入側電磁弁の各装着穴の底部に前記
ダンパ室がそれぞれ形成され、 該両ダンパ室相互間が流路で接続されていて該流路の途
中にはオリフィスが介装されていることを特徴とする請
求項1に記載のアンチロックブレーキ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000040734A JP2001225735A (ja) | 2000-02-18 | 2000-02-18 | アンチロックブレーキ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000040734A JP2001225735A (ja) | 2000-02-18 | 2000-02-18 | アンチロックブレーキ装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001225735A true JP2001225735A (ja) | 2001-08-21 |
Family
ID=18564068
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000040734A Pending JP2001225735A (ja) | 2000-02-18 | 2000-02-18 | アンチロックブレーキ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001225735A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1388476A2 (de) * | 2002-08-08 | 2004-02-11 | Robert Bosch Gmbh | Hydraulikaggregat für eine Fahrzeugbremsanlage mit Blockierschutzeinrichtung |
JP2008056205A (ja) * | 2006-09-04 | 2008-03-13 | Advics:Kk | 車両用ブレーキ液圧制御ユニット |
JP2009234401A (ja) * | 2008-03-27 | 2009-10-15 | Nissin Kogyo Co Ltd | 車両用ブレーキ液圧制御装置 |
EP2939890A3 (de) * | 2014-04-24 | 2016-06-08 | Robert Bosch Gmbh | Hydraulikvorrichtung einer Fahrzeugbremsanlage mit einem Dämpfer |
-
2000
- 2000-02-18 JP JP2000040734A patent/JP2001225735A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1388476A2 (de) * | 2002-08-08 | 2004-02-11 | Robert Bosch Gmbh | Hydraulikaggregat für eine Fahrzeugbremsanlage mit Blockierschutzeinrichtung |
EP1388476A3 (de) * | 2002-08-08 | 2004-03-24 | Robert Bosch Gmbh | Hydraulikaggregat für eine Fahrzeugbremsanlage mit Blockierschutzeinrichtung |
JP2008056205A (ja) * | 2006-09-04 | 2008-03-13 | Advics:Kk | 車両用ブレーキ液圧制御ユニット |
JP2009234401A (ja) * | 2008-03-27 | 2009-10-15 | Nissin Kogyo Co Ltd | 車両用ブレーキ液圧制御装置 |
EP2939890A3 (de) * | 2014-04-24 | 2016-06-08 | Robert Bosch Gmbh | Hydraulikvorrichtung einer Fahrzeugbremsanlage mit einem Dämpfer |
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