JPH0555428B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、別々に運転可能な複数の糸処理ステ
ーシヨンを有する糸処理機械のための糸品質モニ
タシステム（monitoring system）に関するもの
である。

このような機械の例としてはローター紡績機、
エアージエツト又は仮撚の紡績機、自動巻取機、
及び仮撚テクスチヤード加工機等である。

この明細書中で用いられる“別々に運転可能”
とは、１つのステーシヨン（場所）での糸の処理
の停止が、他のステーシヨンでの糸の処理に影響
を与えることなく出来、且つ再始動出来ることを
意味する。

〔先行技術〕 上記型式の糸処理機では、少くとも限られたデ
ータを処理する機能を包含する方向に改善される
傾向がある。このようなデータ処理システムは、
例えばスイスウスターのツエルベーガーアクチエ
ンゲゼルシヤフト（Zellweger AG）の関連機械
の製造業者及び関連設備の別々の供給者によつて
提供される。これらシステムはメリアンドテキス
タイルベリヒテ（Melliand Textile Berichte）
1973年４月に印刷された製品のコレクシヨンで示
された現実の段階を越える開発中にある。

これらシステムの共通の特徴は、それぞれ別々
の処理ステーシヨンの現行の運転状態に関する情
報が、中央モニタ装置中でいくつかの形態での
“状態記録表示器”に集められ蓄積されている。
この状態記録表示器中の情報は予じめ定められた
サンプリングサイクルの度数による評価で最新の
ものにされ、各処理ステーシヨンは各サンプリン
グサイクル（sampling cycle）の間その現行運
転状態に関して取り調べられる。これらシステム
の概要は、第１図を引用して後述されるが、この
システムの細部は本発明に関係なく、したがつ
て、十分な詳細は糸処理技術でのこれら知られた
関連文献から利用出来るから、サンプリングとデ
ータ伝達のシステムの詳細は本願明細書から削除
されている。

その上最近の趨勢として品質モニタシステムを
備えた適切な型式の機械を提供する方向にある。
このようなシステムは、例えば既に引用したツエ
ルベーガーアクチエンゲゼルシヤフト
（Zellweger AG）、西独ブツシンゲンのオツトー
スタウバーコマンデイテアテクステイルマシーネ
ン−アパラーテ（Otto Stu¨ber KG
Textilmaschinen−Apparate）及びスイスシユ
ヴイーツバエハのジークフリードペイヤーアクチ
エンゲゼルシヤフト（Siegfried Peyer AG）等
によつて提供されている。これらシステムは各
別々の処理ステーシヨンの主要処理装置から出る
糸をモニタし、個々の位置での糸欠陥の検出に応
じて、それらは(a)その位置での作業を中断し、(b)
全モニタステーシヨンに共通の“品質欠陥記録表
示器”に糸欠陥の発生を記録する。

システムの設計範囲内で、欠陥を構成する糸特
性が、或所定の基準からの偏差又は偏差の組合せ
として、機械運転者によつて測定出来る。

このような品質モニタシステムの概要は、第２
図に基づいて後述される。しかしながら、これら
システムの細部が本発明にとつて重要でなく、そ
してそれらに関係する情報がそれらを提供する会
社の特許から利用出来るので、これら品質モニタ
システムの細部は本願明細書中には含まれない。

〔発明の概要〕

上述の型式のシステムから抽出出来る情報の量
と有用性とを増すことが本発明の１目的である。

本発明は、複数の別々に運転出来る糸処理ステ
ーシヨン（station）と、別々の処理ステーシヨ
ンの現行運転状態を表すための調節可能手段、及
び該処理ステーシヨンの１つで生じた品質欠陥を
表示する信号を提供する手段、とを有する糸処理
機に於ける改善を提供する。この改善は糸品質欠
陥を個々の処理ステーシヨンと結合して運転出来
る手段を提供する。

第１手段（調節可能手段）は、各独立した別々
の処理ステーシヨンの現行運転状態を表示するデ
ータを貯えるために用いられる貯蔵記録表示器を
含んでも良い。

最後に挙げられた手段（結合手段）は、各別々
の処理ステーシヨンで生ずる糸切断数を表示する
データを貯えるのにそれぞれ用いられる少なくと
も２つの貯蔵記録表示器を含んでも良い。

結合手段（association means）は、品質欠陥
の発生を指示する信号が供給され、そして該欠陥
が個々の処理ステーシヨンにあてがわれた時に他
の所定状態に再設定された時、或所定状態に設定
される調節可能要素を含んでも良い。

システムはそれから、調節可能要素の状態に従
つて該一対の貯蔵記録表示器の１方又は他方に相
応するデータを貯えるために、そして該要素が品
質欠陥を指示する状態中に設定されている場合に
該要素を再設定するために、糸切断の発生を表示
しているそれぞれの処理ステーシヨンの記録表示
状態への変更に応答するために、用いられる。

本発明は更にその上、それぞれ糸処理システム
の運転状態に応答するシステムによつて糸切断の
発生を検知するシステムから成り、品質モニタシ
ステムによつて処理ステーシヨンの１つで品質欠
陥の発生を表示する信号を作り、品質モニタシス
テムからのデータと状態モニタシステムのデータ
を組合せる、個々の糸処理ステーシヨンに品質欠
陥を帰属させる方法を提供する。

〔実施例〕

例として、ローター紡績機に適用された本発明
の実施例が添付図面に基づいて以下詳述される。

第１図と第２図で符号１０はローター紡績機の
部分を示し、この構造と作用は糸処理の産業分野
で良く知られている。米国特許第3375649号明細
書はこのような機械の全体にわたるレイアウトと
配置を適切に示している。しかしながら、実際に
はそのレイアウトについての多くの変形が知られ
且つ用いられており、そして本発明はこのような
レイアウトのどれにも限定されない。

第１図と第２図に線図的に指示されるように、
機械は複数の区分Ｓ１，Ｓ２，Ｓ３（図示なし）
等に組織されている。各区分内の組織（構成）は
同じであり、そしてそれゆえに第１区分Ｓ１のみ
が本明細書中で扱かわれ、記述されて原理は他の
全機械区分に対して変更なしに適用出来るもので
ある。

各機械区分は複数の紡績ステーシヨン（場所又
は位置）から成つている。包含された原理の図解
の目的のために、区分Ｓ１はそれぞれＢ１からＢ
８まで番号付けされた８ステーシヨンから成るこ
とがわかる。これらは機械の向かい合つた側で２
つの平行な列に配置されている。実際に機械区分
はもつと多くのステーシヨン、例えば20を含む。
機械はその場合には１列中に配置された10又は11
の区分を含むだろう。事情の下で今機機械は合計
Bnの紡績ステーシヨンを有したものと仮定する。

各紡績ステーシヨンは繊維スライバー（図示な
し）の供給を受けるために、そしてローター紡績
装置によつて繊維スライバーをローター装置から
適切な捲取り（図示なし）へと通される糸に変え
るために配置されている。幾多の紡績ステーシヨ
ンの為の駆動と補助的な運転が共通の駆動又は動
力源（例えば前に述べた米国特許明細書に記述さ
れた如く）から供給されているが、各紡績ステー
シヨンは１つのステーシヨンでの紡績の中断が機
械中での他のどのステーシヨンでの紡績にも影響
を及ぼさないように、別々に独立して運転可能に
なつている。

全体としての機械が運転していると仮定して、
どれか１つのステーシヨンの中断はどのような多
くの原因でも、例えば、ａ）そのステーシヨンで
の不作意の糸切断、ｂ）スライバー供給の使い尽
くし、ｃ）ステーシヨンが作用を停止するような
欠陥のある紡績装置又は他のステーシヨン要素、
ｄ）玉揚が作業を待つために引起された紡績ステ
ーシヨンの運転の中断に到る（コントロールシス
テム（図示なし）による）予じめ与えられた糸長
の糸パツケージの捲取の完了、でも当然可能であ
る。

従つて各紡績ステーシヨンは複数の“運転状
態”の１つであることが理解されるだろう。この
記述のために、記述されるモニタシステムが２つ
の基本的な運転状態、すなわち、“装置紡績中”
と“装置非紡績中”とに区別するのが考察するに
十分である。少なくとも該２番目の状態の幾多の
可能な分類は本願の考察にとつて重要でない。

各区分がそれぞれ監視（モニタ）とコントロー
ルの装置MCであるのに関連して、区分Ｓ１の為
の装置はMC１で指示されている。第１図の２つ
の頭の矢印によつて指示されるように、装置MC
１はその区分で各紡績ステーシヨンに連結され、
そしてこれらステーシヨンの状態をモニタし且つ
コントロールする、本明細書のために序文で言及
したように、このようなモニタ及びコントロール
の装置はローター紡績技術で現在良く知られてい
るから、その細部は省略される。

装置（unit）MC１はDTで線図的に指示され
たデータ伝達システムの部分を形成し、それによ
つて選択された全紡績ステーシヨンの運転状態に
かかわる情報が中央モニタ装置CMUに通される
ことが出来る。中央モニタ装置は機械の一部とし
て備えられても良く、又はそれから分離されてこ
れら複数の機械と関連されても良い。とに角機械
１０の各区分のモニタとコントロールの装置（装
置MC１）はデータ伝達リンクDTを経て中央装
置CMUに連結されている。リンクDTは機械か
ら中央装置へのデータの伝達を指す１本の矢の頭
で示されている。実際にはデータとコントロール
信号とは又リンクで中央装置から機械に伝達され
る。

中央装置CMUは入力ストア（input store）１
２と貯蔵記録表示器１４とから成り、記録表示器
１４はそれぞれ紡績ステーシヨンＢ１，Ｂ２…
Bnに相応するセル（cell）Ｚ１，Ｚ２…Znを含
んでいる。適切なサンプリングシステム（図示な
し）は予じめ定められたサンプリングサイクルに
従つてデータリンクDTと区分コントロールMC
を経て各紡績ステーシヨンを検査し、そして所定
のサンプリングサイクルは記録表示器１４中の情
報が傾向として持続されるのを保証するために適
切な頻度で繰返される。各サンプリングサイクル
の間、紡績ステーシヨンから引出された情報はス
トア１２中に一時的に貯えられる。ストア１２中
に一時的に貯えられた情報は、記録表示器１４の
内容を最新のものにするために用いられ、その後
次のサンプリングサイクルで新しい情報を受け入
れるためにストア１２を自由に放置せんがために
捨てられる。

第１図を引用して上に略述されたシステムは糸
処理機の設計にたづさわつている当業者には既に
知られており、それゆえにシステムの作用の詳細
が省略されている。このような詳部は、ともか
く、最新の電子技術での急速な進歩を伴なう縦続
的変化の課題である。

現今の目的にとつて、重要な点は中央記録表示
器（第１図の記録表示器１４）が紡績ステーシヨ
ンＢ１からBnまでの現行運転状態の“情況”を
入れることである。

第２図で、区分Ｓ１，Ｓ２等の配置は同じであ
り、紡績ステーシヨンＢ１からBnまでの配置も
又同じである。第２図はしかしながら、第１図の
それとは異なつた電子システムを示している。こ
の第２のシステムは第１図に表わされた物と代え
られるものではなく付加されるものである。２つ
のシステムは独立して作用する。第１図のシステ
ムは種々の運転効率の特性の計算の為の、そして
又多分紡績ステーシヨンの現行運転状態に関する
他の計算の為のデータベース（deta base）を提
供する。記述されるように、第２図に示されたシ
ステムは、紡績ステーシヨンの製品の品質をモニ
タする。

各紡績ステーシヨンＢ１からBnまではそれ自
体の別々の糸品質モニタ装置（図示なし）を含ん
でいる。本明細書の序文で指適されたように、こ
のようなモニタ装置は商業上たやすく利用され、
そして特許文献で良く実証されている。それらは
糸の欠陥、所定の基準から偏差で明らかにされる
欠陥、を検出するために設計されている。モニタ
装置の設計範囲内で、該基準が機械使用者によつ
て設定可能である。モニタ装置は一般に光電管か
静電気タイプかであり、そしてそれらはモニタ装
置の測定領域で糸断面か糸材料の分量かに感流し
ている。各モニタ装置は、第２図で２つの矢印で
指示されるように、評価装置Ｅに通される電気的
出力信号を作り出す。図の簡単な割には、各機械
区分について１つの評価装置Ｅがあることが第２
図で推測出来るだろうが、この事は必須の要件で
はない。

各個々のモニタ装置によつて発せられる電気的
信号は所定の基準に関してその特定の装置Ｅで評
価される。適切な基準は処理されている糸のタイ
プとその指定された使用とに依存する。ローター
紡出糸については、一般に用いられる基準は、
ａ）太い部分の長さを無視した所定の最小断面を
越える太い部分、ｂ）上のａ）の条件として指定
された“限界”より低く、太い部分の長さも又所
定基準を越えた、所定最小限を超えた断面を有す
る太い部分、ｃ）糸断面の同期的変化、特にロー
ターの角回転の速度に関した周期を有する周期的
変化等である。この基準表は、しかしながら、完
全であることはない、他の基準、例えば細い部分
の基準も又ローター紡出糸の為に用いることが出
来、そして全体として異なる基準が異なつた紡績
システムによつて紡出される糸に適切となる。

評価装置Ｅが、個々の紡績ステーシヨンで所定
の設置領域からモニタ装置の出力信号の経路によ
つて表示された欠陥を検出した時、区分評価装置
Ｅは紡績ステーシヨンで紡績の中断を生ずる関連
ステーシヨンに信号を送る。同時に、装置Ｅは中
央品質装置Ｑに連結しているリンクＬに“欠陥信
号”を発する。各評価装置Ｅにつき１つのリンク
Ｌがあり、第２図では単に３本のリンクが示され
ているが実際の機械ではこのようなリンクをもつ
と多く有している。評価装置Ｅは、欠陥の発生に
よつても只該当位置のみが中断するように、欠陥
の形成される紡績ステーシヨンと直接通じてい
る。しかしながら、中央品質装置Ｑに通される信
号は、欠陥を形成した紡績ステーシヨン又はセク
シヨンさえ確認することなく、単に“品質欠陥”
が生じたことを指摘する。

紡績の中断後、適切な手当てが施こされ、紡績
ステーシヨンはそのあと運転状態に復帰出来る。
太い部分の場合に、欠陥は糸パツケージ中に巻か
れた糸から切り取られ、そして紡績ステーシヨン
を再始動するために“糸継ぎ”される。周期的な
糸欠点の場合には、欠点の原因は通常ローターの
掃除によつて取除くことが出来、ローター上で糸
継ぎ（口付け）することによつて紡績ステーシヨ
ンが再び運転状態に置かれる。個々の紡績ステー
シヨン、たとえばステーシヨンBXが運転をやめ
た事実は、記録表示器１４に記録され、そしてス
テーシヨンBXでの運転の再始動も又その記録表
示器に記録される。

今、本発明に従つて変更された中央モニタ装置
CMUの形態を示している第３図について熟考す
る。入力ストア１２と記録表示器１４は変更され
ていない。２つの付加的記録表示器１６と１８が
それぞれ今備えられている。記録表示器１６はス
テーシヨンＢ１からBnまでとそれぞれ対応して
いるセルCR１からCRnまでを含んでおり、記録
表示器１８はステーシヨンＢ１からBnまでそれ
ぞれ対応しているセルCQ１からCQnまでを含ん
でいる。各CRセルは、セルの結びつけられた紡
績ステーシヨンで使用者によつて選択された所定
の周期を越えて生じる不作意な糸切断の数を表示
するデータを含んでいる。各CQセルは、そのセ
ルの結びつけられた紡績ステーシヨンで、同様の
周知を越えて生じる品質欠陥の数を表示するデー
タを含んでいる。データの記録表示器１６と１８
への記入は中央処理装置CPUのコントロールの
下にある。

付加的貯蔵要素QDもまた備えられ、そして第
２図の引用で記述された品質モニタシステムの中
央装置Ｑからの入力２０を持つている。品質欠陥
がＱに記録されるたびに、貯蔵要素QDが第１状
態に設定されるように、信号が入力２０に供給さ
れる。要素QDは、そこで、以下に記述されるよ
うに処理装置CPUによつて第２状態に再設定。
される。

今、ストア１２が現行のサンプリングサイクル
を通じて紡績ステーシヨンBXの状態を表わして
いるデータ1xを入れていると仮定する。記録表
示器１４中のセルZxは先立つサンプリングサイ
クルを通してステーシヨンBXの状態を表示する
データを入れている。第３図に示されるように、
これら２つの状態は処理装置CPUによつて比較
される。若し両者が同じか、或いはステーシヨン
BXが中断後に運転状態に復帰していることを指
摘していれば、その後、本発明に関する限りで、
それ以上の手段は要求されない。しかしながら若
し、この比較が、ステーシヨンBXに於いてZxに
貯えられたサンプルが取り出されて以来紡績が中
断されていることを指摘すれば、その後処理装置
CPUが貯蔵要素QDの現行の状態を検査する。若
し要素QDがその第１状態にあれば、処理装置
CPUは“欠陥”を記録表示器１８のセルCQXに
入れる（該セルと処理装置を連結する実線によつ
て指示される如く）。しかしながら若し、処理装
置CPUによつて検査された時、要素QDがその第
２状態中にあれば、そこで処理装置は“不作意糸
切断”を記録表示器１６中のセルCRXに入れる。

記録表示器１８のセルCQXへの欠陥の記入と
共に同時に処理装置CPUは要素QDをその第２状
態に再設定する。従つて、処理装置CPUが次の
紡績ステーシヨンBX＋１の状態を表示するデー
タに移る時、紡績が又このステーシヨンに於て現
行のサンプリングサイクルと先立つサイクル間で
中断されていることを指摘する結果、“不作意糸
切断”は、該要素が処理装置CPUによつて再設
定された後第２の欠陥信号が瞬時に要素QDに適
用されるというありそうもない成行きを除き、記
録表示器１６中の特定のセルCRに入れられる。
それによつて、システムは、欠陥の入力後要素
QD内に発生することで初めて感知された紡績の
中断と品質欠陥を関連して作用する。システムは
従つて論理上のエラーを許さない。しかしなが
ら、状態及び品質をモニタするシステムでの準備
された信号伝達時間は十分に短かく持続され、実
際問題として生ずるだろうエラーは統計上取るに
たらぬものであろう。この事は第４図に示された
タイミング線図から理解されるが、しかしながら
第４図は、現今、求めに応じられる状態と品質モ
ニタシステムによつて目的が達成出来るタイミン
グの単なる１例として提供されている。

第４図は、各紡績ステーシヨンが、スライバー
をステーシヨンの紡績装置に供給する供給装置の
運転をコントロールするクラツチを含んでいる配
置を仮定している（前述の米国特許第3375649号
明細書参照）。例として任意の紡績ステーシヨン
BXを再び選んで、このステーシヨンの供給クラ
ツチは第４図の最上線上に表示された信号Ｉによ
つてコントロールされる。信号Ｉが高い時、ステ
ーシヨンBXの供給クラツチは自由であつてスラ
イバーのステーシヨンへの供給を行うために閉ざ
されている。信号Ｉが低い時、クラツチはスライ
バーをステーシヨンに供給出来ないように開放固
定されている。信号Ｉのみが供給クラツチを閉じ
るのを許さない、この閉鎖は他の手段、例えば紡
績ステーシヨンでの必要なサービス（service）
作業の遂行後の移動糸継ぎ（口付け）装置によつ
て達成される。

第４図の線はステーシヨンBXで製造されて
いる糸をモニタしている評価装置の出力を表わし
ている。時間toで糸欠陥が評価装置Ｅによつて検
出されたと仮定する。装置は直ちに信号Ｉを低く
送る。しかしながら、紡績はステーシヨンBXで
は直ちには中断されなく、そこでは供給クラツチ
の開放での必然的な遅れと、更に供給の終了での
慣性遅れが存在し、そして既にローター中に供給
された繊維の少しのストツク（stock）が紡出を
完全停止する前に使い切られねばならない。従つ
て、糸断面が所定の下方基準以下に下がり、後続
の欠陥信号ｄを発する事実を、糸モニタ装置がス
テーシヨンBXで検出するまで、種々の時間遅れ
Tdがある。線上のパルス信号のどちらか、例
えば第４図に描かれた如く、“紡績の終了”信号
ｄは、上述されたようにその第１状態で設定して
いる貯蔵要素QDの入力２０（第３図）に欠陥信
号Ｄを供給することを品質モニタＱが引起こせ
る。

また各紡績ステーシヨンは糸品質モニタから独
立しそして出力信号（第４図）を供給する糸切
断モニタ（図示なし）を含んでいると仮定する。
この糸切断モニタは普通糸張力に感応し、そして
この技術分野では良く知られている。糸張力が所
定の最少限値以上の時、信号が高くなり、そし
てこの信号は糸張力が所定最少限値以下に落ちた
時下がる。この事は信号ｄの放出直後に発生す
る。信号が下がつた時、信号Ｉは上がる。供給
クラツチは、従つて以前に既に述べたように移動
する糸継ぎ（口付け）装置によつて糸継ぎを可能
にするために閉鎖のためもう一度自由になる。

ステーシヨンBXでの糸切断モニタの状態は関
連したセクシヨンモニタMCによつて検査され、
そして結局中央モニタ装置CMU（第１図）によつ
て検査される。第１図に示されたシステムの伝達
遅れのために、ステーシヨンBXで糸切断モニタ
の状態に変更を指示する信号は、そのモニタの状
態に現実の変更を追従する最少限遅れTnを用い
て処理装置CPU（第３図）で利用できる。付加的
な遅れはサンプリングシステムによつて、特にス
テーシヨンBXが検査される所のサンプリングサ
イクルの場所との比較でステーシヨンBXで糸切
断が発生した所のサンプリングサイクルの場所に
引越される。それゆえに、最大見越し遅れTDが
限定され、その遅れの満了で中央処理装置CPU
が糸切断と品質欠陥の信号を結合することにな
る。

中央モニタ装置でCMUでの糸切断信号の到達
のための最少遅れの終了前に、品質欠陥信号が貯
蔵要素QDで利用出来るだろうという事は、上述
の観察からわかる。この方法で、信号の“誤つた
結合（missassociation）”の危険は最少限に出来
る。これは第４図の線で点線パルスによつて示
されている。

本システムは、又機械使用者に貯蔵された情報
を表示するために、第３図に２２で示された表示
手段を含んでいる。貯蔵体としての１４，１６，
１８から表示装置２２への情報の移送は、処理装
置CPUのコントロール下にある。この処理装置
は、又表示装置２２に、例えば機械中の全ステー
シヨンのパーセンテージとしての現行稼動中のス
テーシヨンの数に基づいた効率値、不作意糸切断
に関する最も悪い記録を有するステーシヨンの確
認、特定時間（例えば1000作業時間）当りの品質
欠陥の数の計算及び利用出来る貯蔵されたデータ
から引出し可能の他のどのような所望値をも提供
するために、貯蔵１４，１６及び１８中の情報に
基づいて計算を実行出来る。

表示装置２２は視覚装置であつても良く、例え
ばテレビジヨン型スクリーン又はポータブル計算
器型の表示窓であつても良い。代りに表示装置は
プリンターにも出来る。他のどのような表示装置
も、しかしながら、これら言及した物で取換え可
能である。ポータブル計算器型の引用で指摘した
ように、表示装置は処理装置CPUに取換え不能
の結合であつてはならないが、必要に応じて貯え
られた情報の取出しが可能なように、適当なソケ
ツトにプラグを差込んでも良い。

第３図に示されたシステム中に貯えられた情報
は、又コントロールの目的に使用可能である。例
えば、所定の作業期間での品質欠陥の過度に高い
数値は、そのステーシヨンでの紡績ステーシヨン
か糸モニタかの欠陥作用の指摘として手段が講じ
られる。特定の欠陥信号は、関係するステーシヨ
ンで警報を鳴らしたり紡出の中断を引起こすのに
用いたり出来る。貯蔵記録表示器、貯蔵要素及び
データ処理装置はマイクロコンピユータに備える
ことが出来、そして種々の作用段階がそのような
コンピユータの為の適切なプログラムのコントロ
ールの下で遂行可能である。

【図面の簡単な説明】

第１図は、従来の状態モニタシステムの概要の
説明用ブロツク線図。第２図は、従来の糸品質モ
ニタシステムの概要の説明用ブロツク図。第３図
は、より有用な情部の抽出を可能にするための第
１図と第２図のシステムを連結するための方法及
び装置の説明用ブロツク線図。第４図は、第３図
に示したシステムの説明用時間線図。 Ｂ１…Bn：紡績ステーシヨン、２２：表示装
置、１４，１６，１８：記録表示器、CPU：中
央処理装置、CMU：中央モニタ装置。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 別々に運転の出来る複数の糸処理ステーシヨ
   ンと、各別々の処理ステーシヨンの現行運転状態
   を表示出来る状態モニタ手段と、糸欠陥が該ステ
   ーシヨンの何れかで検出された時に、欠陥の信号
   を作り出すために適用される糸品質モニタ手段と
   を有し、該ステーシヨンの１つと該欠陥の信号と
   を結合するために、状態モニタ手段と糸品質モニ
   タ手段とに応答する結合手段を有する繊維処理機
   械のモニタシステム。 ２ 結合する手段が、ステーシヨンでの不作意な
   糸切断に関するデータの貯蔵に適用されたもの
   と、ステーシヨンの品質の欠陥を表示するデータ
   の貯蔵に適用されたものとの１対の貯蔵装置と、
   該貯蔵装置にデータ入力するための手段とから成
   り、該データ入力手段が、該欠陥のデータに応答
   すると共に、ステーシヨンの１つでの糸切断を表
   わす状態の変更の検出に応答する特許請求の範囲
   第１項に記載のシステム。 ３ 各別々に操作出来る複数の処理ステーシヨン
   の現行運転状態を検出する段階、該ステーシヨン
   の何れか１つでの糸欠陥の発生を表示する欠陥信
   号を作り出す段階、およびそのステーシヨンでの
   糸切断の発生を表示する該ステーシヨンの１つで
   欠陥信号を運転状態の変更に結合する段階から成
   つている繊維機械の別々に運転出来る糸処理ステ
   ーシヨンの運転をモニタする方法。