JPH0555198U - キャブ付動力農機における騒音制御装置 - Google Patents

キャブ付動力農機における騒音制御装置

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JPH0555198U
JPH0555198U JP28692U JP28692U JPH0555198U JP H0555198 U JPH0555198 U JP H0555198U JP 28692 U JP28692 U JP 28692U JP 28692 U JP28692 U JP 28692U JP H0555198 U JPH0555198 U JP H0555198U
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JP
Japan
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noise
cab
sound
canceling
ear
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Pending
Application number
JP28692U
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Inventor
弘喜 小野
満孝 和泉
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Iseki and Co Ltd
Original Assignee
Iseki and Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】キャブ付動力農機の室内にこもる騒音を低減し
て快適な操縦空間を確保することを目的とする。 【構成】騒音発生源の近くに配設される騒音検出マイク
と、操縦者の耳元近くに設けられた耳元音検出マイク
と、騒音を打ち消すための音を発生させる消音スピ−カ
と、打ち消し音を生成する制御部とを備え、消音スピ−
カを、キャブ構成部材あるいはキャブ内の外装部材に形
成した凹部に埋設している。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、トラクタ−やコンバイン等の動力農機の騒音を低減させる騒音制 御装置に関し、詳しくは、キャブ付動力農機の室内にこもる騒音を低下させて操 縦者が快適な操縦を行なえるようにしたものである。
【0002】
【従来技術および考案が解決しようとする課題】
自動車室内のエンジン騒音を打ち消す所謂アクティブ騒音制御装置が製品化さ れつつあるが、トラクタ−等の動力農機に適用された事例はない。 自動車等と異なって動力農機の場合はエンジンの回転を最大に上げて作業を行 なうことが多く、また、エンジンから放出される熱を積極的に排出する必要から ボンネット内を完全密閉することができず、騒音をまき散らして作業を行なって いるのが実情である。したがって、動力農機においては、キャブが標準装備され つつあるとは云え、操縦者は未だに騒音に悩まされながら劣悪な環境で作業を行 なわざるを得ない。
【0003】
【課題を解決するための手段】
この考案は前記した問題点に鑑みて提案するものであって、騒音レベルが特に 高い動力農機において、操縦者の安全を確保するキャブとしての剛性は損なわず 、しかも大幅な設計変更を伴わずに室内の騒音のみを低下させようとするもので ある。このため、この考案は次のような技術的手段を講じた。即ち、騒音発生源 の近くに配設される騒音検出マイク50と、操縦者の耳元近くに設けられた耳元 音検出マイク52、52と、騒音を打ち消すための音を発生させる消音スピ−カ 58、58と、打ち消し音を生成する制御部55とを備えたキャブ付の動力農機 において、前記消音スピ−カ58、58を、キャブ25構成部材あるいはキャブ 25内の外装部材の凹部60、66、68に埋設したことを特徴とするものであ る。
【0004】
【実施例】
以下、図面に示す実施例に基づいて、この考案の実施例を説明する。 まず、構成から説明する。 図1は動力農機として代表的なトラクタ−1の側面を示すもので、機体前部に エンジン2を搭載し、その後部にクラッチを収容しているクラッチハウジング3 、変速装置を収容しているミッションケ−ス4を連結している。
【0005】 エンジン2の動力はミッションケ−ス4内の変速装置で適宜減速された後、前 輪5、5と後輪6、6に伝達される。8はエンジン2の周囲を覆うボンネットで 、前部に外気取入口8aが設けられ、横側部のサイドカバ−9、9にはボンネッ ト8内の熱気を排出する排気口9a、9aが設けられている。 10はメ−タパネル、12はハンドルポスト、14はステアリングハンドル、 16、16は後輪6、6の上方と内側を覆うフェンダ−である。
【0006】 トラクタ−1の機体の一部を構成するミッションケ−ス4の後上部には、左右 にリフトア−ム17、17を枢支している油圧シリンダケ−ス18が搭載され、 リフトア−ム17、17と機体下部に枢着したロアリンク20、20との間には リフトロッド22、22が介装連結されている。 25はキャブで、座席26に座っている操縦者の周囲を覆う。このキャブ25 はフロア28の前部に立設された前側支柱30、30、フェンダ−16、16後 上部に立設された後側支柱32、32、支柱上部に設けられたル−フ35、前側 支柱30、30間に介装されたフロントウインド36、後側支柱32、32間に 介装されたリヤウインド37、及び前後支柱30、32間に介装されたドア38 、38等からなる。フロア28の足元部分は平坦に形成され、座席26を支持す る部分は一段高く構成されている。
【0007】 次に騒音を低減させる騒音制御装置の構成を簡単に説明する。 この実施例で説明する騒音制御装置は図3に示すように、騒音検出マイク50と 、操縦者の頭部近傍の音を検出する耳元音検出マイク52、52と、制御部55 と、アンプ56、56と、消音スピ−カ58、58とからなり、騒音検出マイク 50はボンネット8内のエンジン2の近傍に取り付けられ、耳元音検出マイク5 2はル−フ35の天井から操縦者の頭部近傍に2本垂下されている。
【0008】 制御部55は、こもり音を作り出すFIRフィルタ(適応フィルタ)と信号処 理部とからなり、まず、騒音検出マイク50が拾った音を検出し、音圧の大きい 周波数を検出する。そして、この検出音と逆位相の音を、音圧と周波数を同期さ せて消音スピ−カ58、58から発生させる。 そして、さらに耳元音検出マイク52、52で、検出音と発生音の周波数や音 圧のずれを検出しFIRフィルタで発生音の音圧と周波数を調節する。
【0009】 なお、消音スピ−カ58、58はキャブ25内の凹部を利用して取り付けるの がよく、以下、図4乃至図8に基づいて2〜3の実施例を説明する。 図4、図5は座席26の側方、且つ下方に設置した場合の例であり、具体的に はフェンダ−16、16と座席26との間の空間部に形成された凹部60に消音 スピ−カ58、58を埋設したものである。図において符号62、62は消音ス ピ−カ58、58部分の上方を覆う着脱自在なカバ−である。
【0010】 図6、図7はキャブ25の後方の壁を利用して消音スピ−カ58、58を設置 したものである。すなわち、キャブ25の一部を構成するフェンダ−16、16 後部を相互に連結している横板64に消音スピ−カ58、58を配設させるため の凹部66を形成して消音スピ−カ58、58をここに配置し、座席26の背当 部に向けて音を発生させるようにしたものである。
【0011】 座席26の後方空間は比較的に余裕があり、しかも視界や運転操作を妨げるこ とが少ないので、ここに大径の大パワ−の消音スピ−カ58、58を設置するこ とが可能であり、騒音低減効果をより一層高めることができる。 図8はル−フ35内に消音スピ−カ58、58を配設したものである。この例 の場合もル−フ35内に凹部68を設け、この凹部58に消音スピ−カ58、5 8を埋設させている。ル−フ35は高さが高いために、消音スピ−カ58、58 をル−フ35の凹部68に埋設してもこれが視界を妨げることがなく、効果的に 配設できる。なお、図示は省略するが、消音スピ−カ58、58が小型のもので 済む場合には、メ−タパネル10の下部空間に取り付けてもよい。
【0012】 本出願人が前記制御装置を用いて実験を行なったところ、騒音の周波数帯域が 50〜300Hzでは6〜7dB程度の騒音低減効果が確認された。50Hz以 下の周波数では消音スピ−カ自体が大きくなるため、ル−フ35や座席26の下 方に設けることは多少の困難性があるが、座席26後方であれば設置も容易であ る。 [考案の効果] この考案は前記のように構成したので、次のような技術的効果を奏する。
【0013】 即ち、騒音発生源の近くに配設される騒音検出マイク50と、操縦者の耳元近 くに設けられた耳元音検出マイク52、52と、騒音を打ち消すための音を発生 させる消音スピ−カ58、58と、打ち消し音を生成する制御部55とを備えた キャブ付の動力農機において、前記消音スピ−カ58、58を、キャブ25構成 部材あるいはキャブ25内の外装部材の凹部60、66、68に埋設したもので あるから、操縦者の安全を確保するキャブとしての剛性は損なわず、また、操縦 者の視界や操作性も全く妨げないでキャブ25内にこもる騒音を低下させること ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】トラクタ−の側面図である。
【図2】トラクタ−の背面図である。
【図3】騒音制御装置のブロック図である。
【図4】要部の側面断面図である。
【図5】要部の背面断面図である。
【図6】要部の側面断面図である。
【図7】要部の正面断面図である。
【図8】要部の側面断面図である。
【符号の説明】
1 トラクタ− 2 エンジン 3 クラッチハウジング 4 ミッションケ−ス 8 ボンネット 25 キャブ 28 フロア 50 騒音検出マイク 52 耳元音検出マイク 55 制御部 58 消音スピ−カ 60 凹部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】騒音発生源の近くに配設される騒音検出マ
    イク50と、操縦者の耳元近くに設けられた耳元音検出
    マイク52、52と、騒音を打ち消すための音を発生さ
    せる消音スピ−カ58、58と、打ち消し音を生成する
    制御部55とを備えたキャブ付の動力農機において、前
    記消音スピ−カ58、58を、キャブ25構成部材ある
    いはキャブ25内の外装部材の凹部60、66、68に
    埋設したことを特徴とするキャブ付動力農機における騒
    音制御装置。
JP28692U 1992-01-08 1992-01-08 キャブ付動力農機における騒音制御装置 Pending JPH0555198U (ja)

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JP28692U JPH0555198U (ja) 1992-01-08 1992-01-08 キャブ付動力農機における騒音制御装置

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JP28692U JPH0555198U (ja) 1992-01-08 1992-01-08 キャブ付動力農機における騒音制御装置

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JPH0555198U true JPH0555198U (ja) 1993-07-23

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ID=11469665

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