JPH0555091U - 出射sor光用のビームモニタ装置 - Google Patents
出射sor光用のビームモニタ装置Info
- Publication number
- JPH0555091U JPH0555091U JP10556191U JP10556191U JPH0555091U JP H0555091 U JPH0555091 U JP H0555091U JP 10556191 U JP10556191 U JP 10556191U JP 10556191 U JP10556191 U JP 10556191U JP H0555091 U JPH0555091 U JP H0555091U
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 光取り出しライン9の先端に出射窓11を設
けるとともに、その内面を観察するための覗き窓13を
設ける。そして、光取り出しラインの最先端部にフラン
ジ31によってチャンバ32を設け、そのフランジ31
に、SOR光を透過させ得る第1の窓33と可視光を透
過させ得る第2の窓34とを設ける。また、そのフラン
ジをラインに対して相対的に径方向に変位させるための
ベローズ35,36をフランジの前後に設ける。 【効果】 第2の窓を光取り出しラインの軸線に合致さ
せた状態とすることで可視光を出射窓の内面に照射させ
ることができるから、その照射位置を覗き窓を通して観
察することでアライメントを容易にかつ正確に行い得
る。
けるとともに、その内面を観察するための覗き窓13を
設ける。そして、光取り出しラインの最先端部にフラン
ジ31によってチャンバ32を設け、そのフランジ31
に、SOR光を透過させ得る第1の窓33と可視光を透
過させ得る第2の窓34とを設ける。また、そのフラン
ジをラインに対して相対的に径方向に変位させるための
ベローズ35,36をフランジの前後に設ける。 【効果】 第2の窓を光取り出しラインの軸線に合致さ
せた状態とすることで可視光を出射窓の内面に照射させ
ることができるから、その照射位置を覗き窓を通して観
察することでアライメントを容易にかつ正確に行い得
る。
Description
【0001】
この考案は、シンクロトロンの光取り出しラインの先端に設けられる出射窓か ら出射されるSOR光をモニタするための出射SOR光用のビームモニタ装置に 関するものである。
【0002】
近年、直径が10m以下の比較的小型の粒子加速器としてシンクロトロンが開 発されつつあり、そのようなシンクロトロンから放射される放射光であるシンク ロトロン放射光(SOR光)を利用して、たとえば超LSI回路の作成、医療分 野における診断、分子解析、構造解析等の様々な分野への適用が期待されている 。
【0003】 図4はシンクロトロンの概要を示すものであって、電子銃等の電子発生装置1 で発生させた電子ビームを直線加速器(ライナック)2で光速近くに加速し、偏 向電磁石3で偏向させてインフレクタ4を介して真空ダクトからなる蓄積リング 5に入射する。蓄積リング5に入射した電子ビームは高周波加速空洞6によりエ ネルギを与えられながら収束電磁石7で収束され、偏向電磁石8で偏向されて蓄 積リング5内を周回し続ける。そして、偏向電磁石8で偏向される際にSOR光 が発生し、それが光取り出しライン9を介してたとえば露光装置10に出射され て利用されるのである。
【0004】 図5は上記シンクロトロンにおける光取り出しライン9の先端部を示すもので あり、その先端にはSOR光を出射させるための出射窓11が設けられているが 、この出射窓11はライン9内部の高真空を維持しつつSOR光を出射させる機 能を必要とするので、SOR光の透過率が高くかつ機械的強度に優れたベリリウ ムの薄板が装着されている。
【0005】 また、上記のような光取り出しライン9においては、SOR光を出射窓11の 位置に正確に照射させるためのアライメントを行うべく、出射窓11の内面に対 するSOR光の照射位置をモニタする必要があり、たとえば図5に示しているよ うなビームモニタ装置12を備えることが考えられている。これは、SOR光に 代えて可視光を出射窓11の内面側に照射し、出射窓11の内面に対する可視光 の照射位置を覗き窓13を通してCCDカメラ14により監視しながらアライメ ントを行うようにしたものである。
【0006】
ところで、近年、図6に示すように、光取り出しライン9の先端部をフランジ 20により仕切ることによってその先端側にヘリウムガスを充填するチャンバ2 1を設け、その内圧を数Torr〜大気圧程度に維持することが検討されている 。この場合、フランジ20の中心位置にSOR光を透過させるための窓22を設 けて、その窓22の位置でSOR光を集光させるようにしているが、その窓22 には、上記の出射窓11の場合と全く同様の理由によりベリリウムの薄板を装着 する必要がある。
【0007】 しかしながら、上記のようなチャンバ21を設けた場合、従来のビームモニタ 装置12ではアライメントを行うことができないものである。すなわち、上述し たように、SOR光に代えて可視光を出射窓11の内面に照射することでアライ メントを行おうとしても、窓22に装着されているベリリウムは可視光を透過さ せないから、モニタ用の可視光は出射窓11の内面には到達し得ず、したがって CCDカメラ14によってはモニタを行うことが不可能なのである。このため、 上記のように光取り出しライン9の先端部にフランジ20によりチャンバ21を 設けた場合に適用し得る有効なビームモニタ装置の開発が要望されていた。
【0008】
本考案は、シンクロトロンの光取り出しラインの先端に出射窓を設けるととも に、その光取り出しラインの先端部に前記出射窓の内面側を観察するための覗き 窓を設けることにより、前記出射窓から出射されるSOR光を前記覗き窓を通し てモニタするためのビームモニタ装置において、前記ラインの先端部をフランジ により仕切ることでそのフランジの先端側にチャンバを形成し、前記フランジに 、ライン内の真空を保持し得るとともにSOR光を透過させ得る第1の窓を設け るとともに、その第1の窓の近傍に、ライン内の真空を保持し得るとともに可視 光を透過させ得る第2の窓を設け、かつ、そのフランジを前記ラインに対して相 対的に径方向に変位させるためのベローズをフランジの前後に設けてなることを 特徴とするものである。
【0009】
本考案のビームモニタ装置を備える光取り出しラインでは、フランジに設けた 第1の窓を光取り出しラインの軸線に合致させ、その第1の窓を通してSOR光 を出射窓に到達させて外部に取り出す。そして、本考案のビームモニタ装置では 、第2の窓をラインの軸線に合致させ、その第2の窓を通して可視光を出射窓の 内面に照射させ、その照射位置を覗き窓を通して観察することでにアライメント を行う。
【0010】
以下、本考案の一実施例を図1ないし図3を参照して説明するが、図6におい て説明したものと同一のものには同一符号を付してある。図1は本実施例のビー ムモニタ装置30が備えられた光取り出しライン9の先端部を示す概略構成図で あって、この光取り出しライン9の先端部にはフランジ31により仕切られるこ とでヘリウムガスが充填されるチャンバ32が設けられている。
【0011】 上記フランジ31の中心位置には図3に示すように第1の窓33が設けられ、 その第1の窓33にはSOR光を透過させ得るとともにライン9内の真空を保持 し得る機械的強度を有するベリリウムが装着されている。また、第1の窓33の 近傍には第2の窓34が設けられ、その第2の窓34には可視光を透過し得ると ともにライン内の真空を保持し得るような機械的強度を有する透光性材料たとえ ばポリイミドやカプトン等、が装着されている。
【0012】 また、フランジ31の前後にはそれぞれベローズ35,36が設けられていて 、それらベローズ35,36によりフランジ31はライン9に対して相対的に径 方向に変位可能とされている。図1は第1の窓33がライン9の軸線40に合致 している状態を示し、図2はフランジ31が図において上方に変位して第2の窓 34がライン9の軸線40に合致している状態を示している。
【0013】 さらに、フランジ31の上流側の位置には、図2に示す状態で第2の窓34を 観察するための覗き窓37およびCCDカメラ38が備えられている。
【0014】 上記構成の光取り出しライン9では、フランジ31を図1に示す状態、つまり 、第1の窓33をライン9の軸線40に合致させた状態として、SOR光を第1 の窓33の位置において集光させるとともにそこに装着されているベリリウムを 透過させ、出射窓11を通して外部に取り出して各種の光源として利用する。
【0015】 そして、上記構成のビームモニタ装置30は、図2に示すようにフランジ31 を上方に変位させて第2の窓34をライン9の軸線40に合致させることにより 、従来のように可視光を用いることでアライメントを行い得る。つまり、図2に 示す状態では可視光は第2の窓34を透過して出射窓11の内面に到達し得るの で、覗き窓13を通してCCDカメラ14により出射窓11の内面に対する可視 光の照射位置を観察することで、正確なアライメントを行なうことができるので ある。
【0016】 なお、このようなアライメントを行うに際しては、覗き窓37を通してCCD カメラ38により第2の窓34の位置を観察することで、フランジ31の正確な 位置決めを行えるが、これら覗き窓37やCCDカメラ38は省略しても良い。 また、上記実施例では、フランジ31の中心位置に第1の窓33を設けるととも にその近傍に第2の窓34を設けるようにしたが、それらの位置は、フランジ3 1が変位した際にそれぞれライン9の軸線40に合致できるように設定する限り において任意である。
【0017】
以上で説明したように、本考案は、光取り出しラインとチャンバとを仕切るフ ランジに、SOR光を透過させ得る第1の窓と可視光を透過させ得る第2の窓と を設け、かつ、そのフランジをラインに対して相対的に径方向に変位させるため のベローズをフランジの前後に設けた構成であるから、第2の窓をラインの軸線 に合致させた状態とすることで可視光を出射窓の内面に照射させることができ、 その照射位置を覗き窓を通して観察することでアライメントを行うことができる ものであるから、光取り出しラインの先端部にチャンバを設けた場合におけるア ライメントを従来のように可視光を用いて容易にかつ正確に行い得る、という優 れた効果を奏する。
【図1】本考案の実施例であるビームモニタ装置が備え
られた光取り出しラインを示す概略構成図である。
られた光取り出しラインを示す概略構成図である。
【図2】同ビームモニタ装置によりモニタを行っている
状態を示す図である。
状態を示す図である。
【図3】同装置におけるフランジの正面図である。
【図4】シンクロトロンの概要を示す図である。
【図5】同シンクロトンにおける光取り出しラインの先
端部の一例を示す概略構成図である。
端部の一例を示す概略構成図である。
【図6】同シンクロトンにおける光取り出しラインの先
端部の他の例を示す概略構成図である。
端部の他の例を示す概略構成図である。
9 光取り出しライン 11 出射窓 13 覗き窓 14 CCDカメラ 30 ビームモニタ装置 31 フランジ 32 チャンバ 33 第1の窓 34 第2の窓 35,36 ベローズ
Claims (1)
- 【請求項1】 シンクロトロンの光取り出しラインの先
端に出射窓を設けるとともに、その光取り出しラインの
先端部に前記出射窓の内面側を観察するための覗き窓を
設けることにより、前記出射窓から出射されるSOR光
を前記覗き窓を通してモニタするためのビームモニタ装
置において、前記ラインの先端部をフランジにより仕切
ることでそのフランジの先端側にチャンバを形成し、前
記フランジに、ライン内の真空を保持し得るとともにS
OR光を透過させ得る第1の窓を設けるとともに、その
第1の窓の近傍に、ライン内の真空を保持し得るととも
に可視光を透過させ得る第2の窓を設け、かつ、そのフ
ランジを前記ラインに対して相対的に径方向に変位させ
るためのベローズをフランジの前後に設けてなることを
特徴とする出射SOR光用のビームモニタ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10556191U JPH0555091U (ja) | 1991-12-20 | 1991-12-20 | 出射sor光用のビームモニタ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10556191U JPH0555091U (ja) | 1991-12-20 | 1991-12-20 | 出射sor光用のビームモニタ装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0555091U true JPH0555091U (ja) | 1993-07-23 |
Family
ID=14410958
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10556191U Withdrawn JPH0555091U (ja) | 1991-12-20 | 1991-12-20 | 出射sor光用のビームモニタ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0555091U (ja) |
-
1991
- 1991-12-20 JP JP10556191U patent/JPH0555091U/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19960404 |