JPH0590000A - 粒子加速器のビームモニタ - Google Patents

粒子加速器のビームモニタ

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JPH0590000A
JPH0590000A JP27314291A JP27314291A JPH0590000A JP H0590000 A JPH0590000 A JP H0590000A JP 27314291 A JP27314291 A JP 27314291A JP 27314291 A JP27314291 A JP 27314291A JP H0590000 A JPH0590000 A JP H0590000A
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JP
Japan
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fluorescent screen
particle
screen
fluorescent
vacuum chamber
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Application number
JP27314291A
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English (en)
Inventor
Shinya Oishi
真也 大石
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IHI Corp
Original Assignee
IHI Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 粒子加速器において粒子ビームの進行方向に
直角な面内での粒子ビームの位置を観測するためのビー
ムモニタを簡易に構成するとともに、粒子ビームが設計
軌道に正しく乗っている場合はそのまま通過できるよう
にする。 【構成】 偏向部の真空チャンバー42の下流側に、ビ
ーム設計軌道33を包囲してリング状の蛍光板48を配
置する。また、蛍光板48を覗く位置に覗き窓50を設
けて、その外側からテレビカメラ52で蛍光板48の表
面を観測する。ビーム35が設計軌道33から外れると
ビーム35の一部が蛍光板48に衝突して発光するのが
テレビカメラ52で観測される。ビーム35が設計軌道
33上に乗っている場合は、ビーム35は蛍光板48の
中心開口部49を通過する。したがって、蛍光板48は
固定配置したままでよいので、駆動機構が不要となり、
構成が簡略化される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、シンクロトロン等の
粒子加速器において真空チャンバー内を通過するビーム
の設計軌道からのずれを観測するためのビームモニタに
関し、ビームが設計軌道を正しく通過している時は、ビ
ームを消滅させずに通過できるようにしたものである。
【0002】
【従来の技術】近年、シンクロトロンは、シンクロトロ
ン放射光(SOR)装置として、超々LSI回路の作
成、医療分野における診断、分子解析、構造解析等様々
な分野への適用が期待されている。SOR装置の概要を
図2に示す。荷電粒子発生装置(電子銃等)10で発生
した電子ビームは線型加速装置(ライナック)12で光
速近くに加速され、ビーム輸送部14の偏向電磁石16
で偏向されて、インフレクタ18を介して蓄積リング2
2内に入射される。蓄積リング22に入射された電子ビ
ームは高周波加速空洞21でエネルギを与えられながら
収束電磁石23(垂直方向用)、25(水平方向用)で
収束され、偏向電磁石24で偏向されて蓄積リング22
中を回り続ける。偏向電磁石24で偏向される時に発生
するシンクロトロン放射光はビームチャンネル26を通
して例えば露光装置28に送られて超々LSI回路作成
用の光源等として利用される。
【0003】粒子加速器においては、運転開始当初等に
粒子ビームが真空チャンバー内の所定の軌道(ビーム設
計軌道)を通っているかどうかを確かめるため、線型加
速装置12、ビーム輸送部14、蓄積リング22の各真
空チャンバー内にビームモニタを配置してビーム位置の
計測を行なっている。
【0004】従来のビームモニタは、例えば図3に示す
ように、真空チャンバー30内のビーム設計軌道33上
にスクリーン32を進出、退出可能に配置する。スクリ
ーン32は蛍光物質で構成あるいは塗布されており、ビ
ームが衝突した位置で蛍光を発する。スクリーン32の
側方にはテレビカメラ34が配設され、スクリーン32
上の蛍光を観測する。この観測を行なうため、スクリー
ン32はビーム軸に対してテレビカメラ34の方向に適
当な角度θだけ水平方向に傾斜して配設されている。
【0005】スクリーン32は運転時にはビーム設計軌
道33上から退出して、ビーム35の通過の妨げとなら
ないようにされている。運転開始時には、スクリーン3
2はビーム設計軌道33上に進出する。進出状態で、真
空チャンバー30中にビーム35を入射すると、スクリ
ーン32の面のいずれかの部分に衝突し、その部分で蛍
光を発する。そして、この位置をテレビカメラ34で観
測することによりビーム35の設計軌道33からのずれ
を観測することができ、このずれに応じて電磁石の励磁
量を調整することによりビーム35の軌道を修正するこ
とができる。修正が終了したらスクリーン32をビーム
設計軌道33から退出させる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前記従来のスクリーン
32によるビーム位置の観測では、ビーム35がビーム
設計軌道33上に正しく乗っている場合でもスクリーン
32に衝突して消滅してしまうので、粒子加速器の試運
転の時にしか使用することができず、実際の運転時には
使用することができなかった。このため、運転中に経時
的にビーム位置がビーム設計軌道33からずれていくの
を検出することができなかった。また、スクリーン32
をビーム設計軌道33上に進入、退出させるための駆動
機構が必要となり、構成が複雑となっていた。この発明
は、前記従来の技術における問題点を解決して、実際の
運転中にも使用することができ、かつ駆動機構を不要に
することができるビームモニタを提供しようとするもの
である。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は、粒子加速器
の真空チャンバー内にビーム設計軌道を包囲するように
配置された蛍光部材と、この蛍光部材を覗くように前記
真空チャンバーに形成された覗き窓と、この覗き窓から
前記蛍光部材を観測する観測手段とを具備してなるもの
である。
【0008】
【作用】この発明によれば、蛍光部材をビーム設計軌道
を包囲するように配置したので、粒子ビームがビーム設
計軌道上から外れている場合にのみ粒子ビームが蛍光部
材に衝突して消滅し、ビーム設計軌道上に正しく乗って
いる場合は、蛍光部材に衝突せずにそのまま通過するこ
とができる。したがって、実際の運転時にもビーム設計
軌道上に配置したままにしてビーム位置の観測を行なう
ことができる。また、ビーム設計軌道上から進入・退出
させるための駆動機構を不要にすることもでき、構成が
簡略化される。
【0009】
【実施例】
(実施例1)この発明の一実施例を図1に示す。これは
図2のSOR装置におけるビーム輸送部14の偏向部
(偏向電磁石16の位置)にこの発明のビームモニタを
配置したものである。粒子加速器1において、電子ビー
ム35は真空チャンバー40を通って偏向電磁石(図示
せず)が外側に配設された偏向チャンバー42(真空チ
ャンバー)で偏向され、真空チャンバー44を通ってイ
ンフレクタ18(図2)の方向に出射される。偏向部の
下流側の偏向チャンバー42の出射口46には、ビーム
設計軌道33を包囲するようにリング状の螢光板48が
固定配設されている。リング中心はビーム設計軌道33
に一致している。螢光板48は例えばAl(アル
ミナセラミックス)、デマルキスト等粒子ビームが衝突
すると蛍光を発する材料で構成されている(必要に応じ
て蛍光物質を表面に塗布してもよい)。
【0010】偏向チャンバー42には、蛍光板48の螢
光面を覗く位置にガラス板等で封止された覗き窓50が
設けられ、その外側にテレビカメラ52(必要に応じて
ズームレンズを使用)が配置されている。
【0011】上記構成によれば、電子ビーム35がビー
ム設計軌道33上に正しく乗っているとビーム35は螢
光板48に衝突することなくその中心開口部49(開口
部49はビーム35の径よりもやや大きく作られてい
る。)から出射され、そのままインフレクタ18を介し
て蓄積リング22(図1)入射することができる。した
がって、運転中も螢光板48をそのまま配置して観測を
行なうことができる。
【0012】電子ビーム35がビーム設計軌道33から
外れると、電子ビーム35の一部が螢光板48に衝突し
て強く発光する。この時テレビカメラ52でとらえた画
像は例えば図4に示すようにテレビ画面54上に映し出
され、強く光った部分56に衝突していることがわか
る。したがって、強く光った部分56がなくなるように
この位置の偏向電磁石16(図2)の励磁量を調整す
る。このようにして、ビーム位置の観測および調整を行
なうことができる。
【0013】なお、真空チャンバー44に従来の進入・
退出式スクリーンを配置してテレビカメラ52に望遠レ
ンズを取付けてスクリーンに衝突したビームの発光を観
測して、ビーム形状、位置を正確に観測することもでき
る。
【0014】(実施例2)この発明の他の実施例を図5
に示す。これは、図2のSOR装置におけるインフレク
タ18にこの発明のビームモニタを配置したものであ
る。インフレクタ18は真空チャンバー58内にパルス
マグネット60を具え、蓄積リング22内を周回してい
る電子ビーム35′の設計軌道2から水平方向外側にや
や偏位した位置にビーム輸送部14からの電子ビーム3
5を入射する。この入射の際パータベータ(図示せず)
を励磁して、蓄積リング22内の蓄積電子ビーム35′
を蓄積リング22の中心軌道2からインフレクタ18側
にキックしてバンプ軌道2′を形成し、入射する電子ビ
ーム35がバンプ軌道2′の周りに形成されるアクセプ
タンス(入射可能領域)に入るようにする。
【0015】偏向部を構成するビーム輸送部14の下流
側のパルスマグネット60の前端面61には、ビーム輸
送部14からのビーム設計軌道33を包囲するようにリ
ング状の蛍光板48が固定配設されている。リング中心
はビーム設計軌道33に一致している。蛍光板48は例
えばAl(アルミナセラミックス)、デマルキス
ト等粒子ビームが衝突すると蛍光を発する材料で構成さ
れている(必要に応じて蛍光物質を表面に塗布してもよ
い)。
【0016】真空チャンバー58には、蛍光板48の螢
光面を覗く位置にガラス板等で封止された覗き窓50が
設けられ、その外側にテレビカメラ52(必要に応じて
ズームレンズを使用)が配置されている。
【0017】上記構成によれば、電子ビーム35がビー
ム設計軌道33上に正しく乗っているとビーム35は螢
光板48に衝突することなくその中心開口部49(開口
部49はビーム35の径よりもやや大きく作られてい
る。)からパルスマグネット60を通って蓄積リング2
2(図1)入射することができる。したがって、運転中
も螢光板48をそのまま配置して観測を行なうことがで
きる。
【0018】電子ビーム35がビーム設計軌道33から
外れると、電子ビーム35の一部が螢光板48に衝突し
て強く発光する。この時テレビカメラ52でとらえた画
像は例えば図6に示すようにテレビ画面54上に映し出
され、強く光った部分56に衝突していることがわか
る。したがって、強く光った部分56がなくなるように
ビーム輸送部14の偏向電磁石16(図2)の励磁量を
調整する。このようにして、ビーム位置の観測および調
整を行なうことができる。
【0019】なお、前記実施例で示したもの以外に、例
えば蓄積リングの偏向部の出口に蛍光部材を配置して、
蓄積リング内のビーム位置ずれを観測することもでき
る。また、この発明はSOR装置以外の各種粒子加速器
にも適用することができる。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、蛍光部材をビーム設計軌道を包囲するように配置し
たので、粒子ビームがビーム設計軌道上から外れている
場合にのみ粒子ビームが蛍光部材に衝突して消滅し、ビ
ーム設計軌道上に正しく乗っている場合は、蛍光部材に
衝突せずにそのまま通過することができる。したがっ
て、実際の運転時にもビーム設計軌道上に配置したまま
にしてビーム位置の観測を行なうことができる。また、
ビーム設計軌道上から進入・退出させるための駆動機構
を不要にすることもでき、構成が簡略化される。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明を図2のビーム輸送部14に適用した
一実施例を示す平面図およびA−A矢視図である。
【図2】SOR装置の概要を示す平面図である。
【図3】従来のスクリーンによるビームモニタを示す平
面図である。
【図4】図1のテレビカメラ52による観測画像の一例
である。
【図5】この発明を図2のインフレクタ18に適用した
一実施例を示す平面図およびB−B矢視図である。
【図6】図5のテレビカメラ52による観測画像の一例
である。
【符号の説明】 1 粒子加速器 33 ビーム設計軌道 42,58 真空チャンバー 48 螢光材(蛍光部材) 50 覗き窓 52 テレビカメラ(観測手段)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】粒子加速器の真空チャンバー内にビーム設
    計軌道を包囲するように配置された蛍光部材と、 この蛍光部材を覗くように前記真空チャンバーに形成さ
    れた覗き窓と、 この覗き窓から前記蛍光部材を観測する観測手段とを具
    備してなる粒子加速器のビームモニタ。
JP27314291A 1991-09-25 1991-09-25 粒子加速器のビームモニタ Pending JPH0590000A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108020859A (zh) * 2017-12-29 2018-05-11 合肥中科离子医学技术装备有限公司 一种用于测量束流横向参数的可调节传动装置
CN113311472A (zh) * 2021-05-19 2021-08-27 中国原子能科学研究院 一种检测装置和粒子加速器

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CN108020859B (zh) * 2017-12-29 2023-12-29 合肥中科离子医学技术装备有限公司 一种用于测量束流横向参数的可调节传动装置
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