JPH0617098Y2 - 粒子加速器のスクリーンモニタ - Google Patents

粒子加速器のスクリーンモニタ

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JPH0617098Y2
JPH0617098Y2 JP3834590U JP3834590U JPH0617098Y2 JP H0617098 Y2 JPH0617098 Y2 JP H0617098Y2 JP 3834590 U JP3834590 U JP 3834590U JP 3834590 U JP3834590 U JP 3834590U JP H0617098 Y2 JPH0617098 Y2 JP H0617098Y2
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JP
Japan
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screen
camera
scale
vacuum duct
particle accelerator
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JP3834590U
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JPH03128880U (ja
Inventor
元治 丸下
充 上坂
Original Assignee
石川島播磨重工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、シンクロトロン等の粒子加速器において、
真空ダクト中の荷電粒子ビーム位置を計測するためのス
クリーンモニタに関し、ビーム位置の正確な計測を可能
にしたものである。
〔従来の技術〕
近年、シンクロトロンは、シンクロトロン放射光(SO
R)装置として、超々LSI回路の作成、医療分野にお
ける診断、分子解折、構造解析等様々な分野への適用が
期待されている。
シンクロトロン放射光装置の概要を第2図に示す。荷電
粒子発生装置(電子銃等)10で発生した荷電粒子は線
型加速装置(ライナック)12で光速近くに加速され、
ビーム輸送部14の偏向電磁石16で偏向されて、イン
フレクタ18を介してシンクロトロン20の真空ダクト
22内に入射される。真空ダクト22に入射された荷電
粒子は高周波加速空洞21でエネルギを与えられながら
収束電磁石23で所定の軌道を保持しつつ偏向電磁石2
4で偏向されて、真空ダクト22内を回り続ける。偏向
電磁石24で偏向される時に発生するシンクロトロン放
射光はビームチャンネル26を通して例えば露光装置2
8に送られて超々LSI回路作成用の光源等として利用
される。
粒子加速器においては、運転開始当初に荷電粒子ビーム
が真空ダクト内の所定の軌道を通っているかどうかを確
かめるため、線型加速装置12、ビーム輸送部14、真
空ダクト(蓄積リング)22の各部にスクリーンモニタ
を入れてビーム位置の計測を行なっている。
スクリーンモニタは、例えば第3図に示すように、真空
ダクト30内のビーム33が通る位置にスクリーン32
を進出、退出可能に配置する。スクリーン32には蛍光
物質が塗布されており、ビームが衝突した位置で蛍光を
発する。スクリーン32の側方にはカメラ(テレビカメ
ラ等)34が配設され、スクリーン32上の蛍光を観測
する。この観測を行なうため、スクリーン32はビーム
軸に対してカメラ34の方向に適当な角度θだけ水平方
向に傾斜して配設されている。
スクリーン32は運転時にはビーム軌道位置から退出し
て、ビームの通過の妨げとならないようにされている。
運転開始時には、スクリーン32はビーム軌道位置に進
出する。進出状態で、真空ダクト30中にビームを入射
すると、スクリーン32の面のいずれかの部分に衝突
し、その部分で蛍光を発する。そして、この位置をカメ
ラ34で観測することによりビームの所定の軌道からの
ずれを測定することができ、このずれに応じて電磁石の
励磁量を調整することによりビームの軌道を修正するこ
とができる。修正が終了したらスクリーン32をビーム
軌道から退出させる。
従来におけるスクリーン32は、例えば第4図に正面図
で示すように、ガラス等の基板36に原点37(ビーム
の設計軌道位置)を中心に垂直方向および水平方向に等
間隔にけがき等で目盛38,40を付して構成され、カ
メラ34の画面から蛍光を発した点42が原点37から
どれだけずれているかを目盛38,40で計測してずれ
量を計測していた。
〔考案が解決しようとする課題〕
前記第4図のスクリーン32を使用すると、垂直方向は
ビーム軸に対して直角に配されるので、目盛40はビー
ムの垂直方向位置に正確に対応したものとなるが、水平
方向はビーム軸に対して角度θ傾斜して配されるので、
目盛38はビームの水平方向位置に正確に対応しなくな
り、ビーム位置の水平方向のずれを正確に計測すること
ができなかった。
この考案は、前記従来の技術における欠点を解決して、
真空ダクト中のビーム位置を正確に計測することができ
るスクリーンモニタを提供しようとすものである。
〔課題を解決するための手段〕
この考案は、粒子加速器の真空ダクト中のビーム位置に
進出、退出可能に配設されて、ビームが衝突した位置で
蛍光を発するスクリーンと、このスクリーン面を望むよ
うに配設されたカメラとを具え、前記スクリーンを前記
カメラの方向に傾斜させて配設するとともに、このスク
リーンにこの傾斜による距離変化を修正した目盛を付し
てなるものである。
〔作用〕
この考案によれば、スクリーンを傾斜して配したことに
よる距離変化を修正して目盛を付したので、ビーム位置
を正確に計測することができる。
〔実施例〕
この考案の一実施例を以下説明する。この実施例では、
スクリーンモニタを前記第3図と同様に配置している。
すなわち、第3図のスクリーンモニタは、ビームが通過
する真空ダクト30中のビーム33が通る位置にスクリ
ーン32が進出、退出可能に配置されている。スクリー
ン32の側方にはカメラ(テレビカメラ等)34が配設
され、スクリーン32上の蛍光を観測する。この観測を
行なうため、スクリーン32はビーム軸に対してカメラ
34の方向に適当な角度θだけ水平方向に傾斜して配設
されている。
スクリーン32は運転時にはビーム軌道位置から退出し
て、ビームの通過の妨げとならないようにされている。
運転開始時には、スクリーン32はビーム軌道位置に進
出する。
この考案の原理について説明する。第5図に示すよう
に、スクリーン32はビーム軸に対して水平方向に角度
θ傾斜して配置されている。ビーム軸に直角な方向の単
位長をとすると、この単位長はスクリーン32の面
では に拡大され、さらにカメラ34の方向へは に拡大されることになる。したがって、スクリーン32
に対し、垂直方向に単位距離ごとに目盛を付すること
すれば、水平方向には ごとに目盛を付せば、垂直方向および水平方向ともビー
ム位置のずれに対して等間隔の目盛となる。
第1図は、このような考えに基づきスクリーン32上に
付した目盛の一実施例を正面図で示すものである。スク
リーン32はガラス板等の基板45で構成され、その表
面またはその内部には螢光物質が塗布または混入され
て、荷電粒子ビーム(例えば電子ビーム)が衝突した位
置から蛍光を発する。
スクリーン32上には、垂直方向の目盛46と水平方向
の目盛48が縦横にかけがき等により付されている。垂
直方向の目盛46は単位距離ごとに付され、水平方向
の目盛48は ごとに付されている。
第1図のスクリーン32のカメラ34による画像を第6
図に示す。スクリーン32の水平方向の目盛48はスク
リーン32の傾斜分修正されているので、カメラ34の
画像により、蛍光を発した点50の位置を目盛46,4
8から直読すれば、原点52に対するビーム位置の垂直
方向および水平方向ずれを正確に計測することができ軌
道位置の修正が容易になる。
〔変更例〕
前記実施例においては、カメラを真空ダクトの横方向に
配置したのでスクリーンを水平方向に傾けるようにした
が、カメラを真空ダクトの上下方向に配置する場合に
は、スクリーンを垂直方向に傾けるようにすればよく、
その場合は垂直方向の目盛を修正すればよい。また、カ
メラを真空ダクトの横方向と上下方向の中間位置に配置
する場合には、スクリーンを垂直方向および水平方向に
傾けるようにすればよく、その場合は垂直方向および水
平方向の目盛を修正すればよい。
〔考案の効果〕
以上説明したように、この考案によれば、スクリーンを
傾斜して配したことによる距離変化を修正して目盛を付
したので、ビーム位置を正確に計測することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この考案の一実施例を示すスクリーンの正面
図である。 第2図は、シンクロトロン装置の概要を示す平面図であ
る。 第3図は、スクリーンモニタの概要を示す平面断面図で
ある。 第4図は、従来におけるスクリーンの正面図である。 第5図は、この考案の原理を説明する図である。 第6図は、カメラ34による第1図のスクリーンの画像
を示す図である。 30……真空ダクト、32……スクリーン、34……カ
メラ、46,48……目盛。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】粒子加速器の真空ダクト中のビーム位置に
    進出、退出可能に配設されて、ビームが衝突した位置で
    蛍光を発するスクリーンと、 このスクリーン面を望むように配設されたカメラとを具
    え、 前記スクリーンを前記カメラの方向に傾斜させて配設す
    るとともに、このスクリーンにこの傾斜による距離変化
    を修正した目盛を付してなる粒子加速器のスクリーンモ
    ニタ。
JP3834590U 1990-04-10 1990-04-10 粒子加速器のスクリーンモニタ Expired - Lifetime JPH0617098Y2 (ja)

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JP3834590U JPH0617098Y2 (ja) 1990-04-10 1990-04-10 粒子加速器のスクリーンモニタ

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JP3834590U JPH0617098Y2 (ja) 1990-04-10 1990-04-10 粒子加速器のスクリーンモニタ

Publications (2)

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JPH03128880U JPH03128880U (ja) 1991-12-25
JPH0617098Y2 true JPH0617098Y2 (ja) 1994-05-02

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ID=31546266

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JP5057814B2 (ja) * 2007-03-26 2012-10-24 株式会社 エピア 折畳み式の足温器

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JPH03128880U (ja) 1991-12-25

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