JPH05297148A - 粒子加速器のスクリーンモニタ装置 - Google Patents

粒子加速器のスクリーンモニタ装置

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JPH05297148A
JPH05297148A JP10325692A JP10325692A JPH05297148A JP H05297148 A JPH05297148 A JP H05297148A JP 10325692 A JP10325692 A JP 10325692A JP 10325692 A JP10325692 A JP 10325692A JP H05297148 A JPH05297148 A JP H05297148A
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JP
Japan
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screen
filter
beam line
light
wavelength
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP10325692A
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English (en)
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Motoharu Marushita
元治 丸下
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IHI Corp
Original Assignee
IHI Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 ビームライン9中に配置されるスクリーン3
0の上流側に、所定の波長以下のX線を透過させるとと
もにそれより長波長の放射光の透過を阻止するフィルタ
31を、スクリーンとともにビームラインに対して進入
退出可能に設ける。上記のフィルタとしては安価なアル
ミニウムやニッケルの薄膜もしくは薄板を採用し得る。 【効果】 実際に利用するべくモニタの必要なX線のみ
がフィルタを透過してスクリーンに到達し、モニタの不
要な長波長の放射光はスクリーンに達することがない。
したがって、それら長波長の放射光の影響を受けること
なく、実際に利用するX線の光軸の位置のみを高精度で
モニタすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、シンクロトロン等の粒
子加速器の光取り出しラインであるビームライン中に設
けられて、そのビームライン中の放射光の位置をモニタ
するためのスクリーンモニタ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、直径が10m以下の比較的小型の
粒子加速器としてシンクロトロンが開発されつつあり、
そのようなシンクロトロンから放射される放射光である
シンクロトロン放射光(SOR光)を利用して、たとえ
ば超LSI回路の製造、医療分野における診断、分子解
析、構造解析等の様々な分野への適用が期待されてい
る。
【0003】図3はシンクロトロンの概要を示すもので
あって、電子銃等の電子発生装置1で発生させた電子ビ
ームを直線加速器(ライナック)2で光速近くに加速
し、偏向電磁石3で偏向させてインフレクタ4を介して
蓄積リングである真空ダクト5に入射する。真空ダクト
5に入射した電子ビームは高周波加速空洞6によりエネ
ルギを与えられながら収束電磁石7で収束され、偏向電
磁石8で偏向されて真空ダクト5内を周回し続ける。そ
して、偏向電磁石8で偏向される際にSOR光が発生
し、それが光取り出しラインであるビームライン9を介
してたとえば露光装置10に出射されて利用されるので
ある。
【0004】上記のような粒子加速器においては、SO
R光がビームライン9中の所定の軌道を通るかどうかを
運転開始当初にモニタしてアライメントを行う必要があ
り、そのためのスクリーンモニタ装置をビームライン9
の要所に設置するようにしている。
【0005】図4は従来一般に採用されているスクリー
ンモニタ装置の一例を示す。これは、ビームライン9に
対して所定角度傾斜するようなスクリーン15を、ビー
ムライン9内に進入、退出させるべくビームライン9に
対して昇降自在(図4においては紙面の表裏方向に移動
自在)に設けるとともに、そのスクリーン15の側方に
カメラ16をスクリーン15側に向けて設けた構成のも
のである。そのスクリーン15はたとえば図5に示すよ
うに、ガラス等の基板17の表面に水平基準線18およ
び垂直基準線19を描いてそれらに目盛20を付した構
成のものである。符号21は原点である。なお、スクリ
ーン15の表面にはSOR光が当たると光る蛍光物質が
塗布されている。
【0006】上記のスクリーンモニタ装置によりSOR
光の光軸のモニタを行う際には、図4に示すようにスク
リーン15をビームライン9中に配置したうえで、ビー
ムライン9の上流側からSOR光Sをスクリーン15の
表面に対して照射する。すると、SOR光Sが当った位
置が光るのでその位置をカメラ16により観測すること
でSOR光Sの光軸の位置を確認し、それに基づいて必
要に応じて光軸修正やアライメントを行うのである。そ
のような作業が終了した後には、スクリーン15をビー
ムライン9内から退出させ、通常運転に移行する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
なSOR光Sは、比較的長波長の遠赤外線から極めて短
波長のX線までの広範囲の波長を含むいわゆるホワイト
な光(より厳密には電磁波)であるが、上記のようなシ
ンクロトロンのビームライン9中においてはそれら各波
長の光の光軸が水平方向に若干広がる現象を生じる。つ
まり、SOR光Sのうち、遠赤外線や赤外線、可視光線
等の比較的長波長の光の光軸の位置と、X線等の短波長
の光の光軸の位置とは必ずしも一致せず、僅かにずれて
しまうことが通常である。
【0008】そして、ビームライン9から露光装置10
に取り出して実際に利用する光としては波長が比較的短
いX線であることが多く、したがって、そのようなX線
のビームライン9中における位置を特に厳密にモニタす
ることが必要なのであるが、従来のスクリーンモニタ装
置による場合には、どのような波長の光が当たってもス
クリーン15が一様に光ってしまうので、SOR光Sの
うちのX線のみを他の光から区別してモニタするような
ことができるものではなかった。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の事情に鑑み、本発
明のスクリーンモニタ装置は、スクリーンの上流側に、
所定の波長以下のX線を透過させるとともにそれより長
波長の放射光の透過を阻止するフィルタをスクリーンと
ともにビームラインに対して進入退出可能に設けたこと
を特徴とするものである。この場合、フィルタとして
は、アルミニウムやニッケル等の金属材料からなる薄膜
もしくは薄板を用いると良い。
【0010】
【作用】本発明の装置では、モニタを行う必要のあるX
線はフィルタを透過してスクリーンに達するが、モニタ
を行う必要のない長波長の可視光線や赤外線はフィルタ
により遮蔽されてスクリーンに達することがない。つま
り、モニタの不要な放射光がスクリーンに達することを
フィルタにより阻止し、実際に利用するX線のみをスク
リーンに到達させてそれをモニタし、必要に応じて光軸
修正やアライメントを行う。
【0011】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1および図2を
参照して説明する。本実施例のスクリーンモニタ装置
は、図3に示したようなシンクロトロンのビームライン
9に設けられるものであって、スクリーン30と、その
上流側に設けられたフィルタ31と、カメラ等の観察機
器32とから構成されている。
【0012】スクリーン30は、図4および図5に示し
た従来のものと同様に、ビームライン9内に進入退出可
能なようにビームライン9に対して昇降可能(図1にお
いては紙面の表裏方向に移動可能)に設けられるととも
に、ビームライン9の軸線に対して傾斜状態で配置さ
れ、かつ、ビームライン9の上流側を向く表面には蛍光
塗料が塗布されてそこには基準線や目盛が描かれてい
る。
【0013】一方、上記のフィルタ31は、たとえばア
ルミニウムやニッケル等の金属材料からなる薄膜もしく
は薄板であって、所定の波長以下のX線は透過させる
が、それより長波長の可視光線や赤外線等の透過は阻止
するためのものである。このフィルタ31の材質や厚み
寸法は、透過させるべきX線(換言すれば遮蔽するべき
SOR光)の波長に応じて適宜設定すれば良いが、通常
は数μm〜数十μm程度の厚みの金属薄膜を用いること
が良い。また、このフィルタ31は、図2に示すよう
に、上記のスクリーン30とともに駆動レバー33に対
して連結されていて、その駆動レバー33を昇降させる
ことによりスクリーン30とフィルタ31とを昇降させ
てビームライン9に対して進入、退出させる構成となっ
ている。
【0014】上記構成のスクリーンモニタ装置では、ビ
ームライン9を通るSOR光Sのうち、所望の波長以下
のX線のみがフィルタ31を透過してスクリーン30に
達し、それより長波長のSOR光はフィルタ31により
遮蔽されてスクリーン30に達することがない。したが
って、スクリーン30の表面の光った位置をカメラ32
により観察することによって、モニタを行う必要のない
可視光線や赤外線等の長波長の光の影響を受けることな
く、実際に利用するX線の光軸の位置のみを高精度でモ
ニタすることができ、それに基づいて必要に応じて光軸
の修正やアライメントを確実に行い得る。また、フィル
タ31としては安価なアルミニウムやニッケルの薄膜も
しくは薄板を用いることで十分であるので、設備費の増
大を招くこともないし、図4に示したような既設のスク
リーンモニタ装置に対してフィルタ31を付加する改修
も容易に行うことができる。
【0015】なお、上記実施例では、フィルタ31をス
クリーン30の直前の位置に配置してそれらを駆動レバ
ー33により一体に昇降させる構成としたが、フィルタ
31の位置はスクリーン30の上流側である限りにおい
て適宜で良い。また、スクリーン30とフィルタ31と
を各々別に昇降させるようにしても良いし、それらを昇
降させるための駆動機構も駆動レバー33によるものの
他、適宜の構成が可能である。
【0016】
【発明の効果】以上で説明したように、本発明のスクリ
ーンモニタ装置は、ビームライン中に配置されるスクリ
ーンの上流側に、所定の波長以下のX線を透過させると
ともにそれより長波長の放射光の透過を阻止するフィル
タをスクリーンとともにビームラインに対して進入退出
可能に設けた構成であるから、実際に利用するべきX線
のみがフィルタを透過してスクリーンに到達し、モニタ
の不要な長波長の放射光はスクリーンに達することがな
く、したがって、それら長波長の放射光の影響を受ける
ことなく、実際に利用するX線の光軸の位置のみを高精
度でモニタすることができる、という効果を奏する。そ
して、フィルタとして安価なアルミニウムやニッケルの
薄膜もしくは薄板を用いることにより、設備費の増大を
招くことがないし、既設のスクリーンモニタ装置に対し
てフィルタを付加する改修も容易に可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例であるスクリーンモニタ装置の
概略構成を示す平面図である。
【図2】同装置におけるスクリーンとフィルタを示す斜
視図である。
【図3】シンクロトロンの概要を示す平面図である。
【図4】従来のスクリーンモニタ装置の一例を示す平面
図である。
【図5】従来のスクリーンの例を示す図である。
【符号の説明】
9 ビームライン 30 スクリーン 31 フィルタ 32 カメラ(観察機器) S SOR光(放射光)。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粒子加速器における放射光取り出しライ
    ンであるビームライン中にスクリーンを進入退出可能に
    設け、そのスクリーンの表面に対する放射光の照射位置
    をカメラ等の観察機器により観察することによって、ビ
    ームライン中における放射光の位置をモニタする装置で
    あって、前記スクリーンの上流側に、所定の波長以下の
    X線を透過させるとともにそれより長波長の放射光の透
    過を阻止するフィルタを前記スクリーンとともにビーム
    ラインに対して進入退出可能に設けたことを特徴とする
    粒子加速器のスクリーンモニタ装置。
  2. 【請求項2】 前記フィルタは、アルミニウムやニッケ
    ル等の金属材料からなる薄膜もしくは薄板であることを
    特徴とする請求項1に記載の粒子加速器のスクリーンモ
    ニタ装置。
JP10325692A 1992-04-22 1992-04-22 粒子加速器のスクリーンモニタ装置 Withdrawn JPH05297148A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07159543A (ja) * 1993-12-08 1995-06-23 Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd 粒子加速器のビームモニタ装置
KR101438165B1 (ko) * 2013-06-13 2014-09-05 이비테크(주) 선형가속기를 이용한 x-선 전환장치
WO2017199385A1 (ja) * 2016-05-19 2017-11-23 三菱電機株式会社 粒子線治療装置用のビームモニタ及び粒子線治療装置

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JPH07159543A (ja) * 1993-12-08 1995-06-23 Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd 粒子加速器のビームモニタ装置
KR101438165B1 (ko) * 2013-06-13 2014-09-05 이비테크(주) 선형가속기를 이용한 x-선 전환장치
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A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 19990706