JPH0554867B2 - - Google Patents

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JPH0554867B2
JPH0554867B2 JP15180286A JP15180286A JPH0554867B2 JP H0554867 B2 JPH0554867 B2 JP H0554867B2 JP 15180286 A JP15180286 A JP 15180286A JP 15180286 A JP15180286 A JP 15180286A JP H0554867 B2 JPH0554867 B2 JP H0554867B2
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bis
phenyl
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polycarbonate
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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕 本発明は、ポリカーボネート系共重合体および
スチレン系共重合体からなる光学的性質に優れた
熱可塑性樹脂組成物に関する。 〔従来の技術〕 従来、代表的なポリカーボネート樹脂として
は、2,2−ビス−(4′−ヒドロキシフエニル)
プロパン(ビスフエノールA)に、ホスゲンやジ
フエニルカーボネートを反応させて得られるもの
が知られており、このものは、透明性、耐熱性お
よび機械特性に優れる上に、成形精度が良いな
ど、優れた性質を有することから、エンジニアリ
ングプラスチツクとして、多くの分野において幅
広く用いられている。 ところで、プラスチツク光学素子は、ガラス製
のものに比べて軽い、耐衝撃性に優れる、研磨が
不要である。大量生産が容易である、非球面レン
ズが量産できるなどの利点を有することから、近
年その需要が増大している。このプラスチツク光
学素子の素材として、ポリカーボネート系重合体
は透明性、耐熱性、機械的強度に優れ、かつ屈折
率が高いなど光学的性質に優れていて、有用であ
ることが知られているが、射出成形時に生ずる応
力歪みが大きく、このため光学材料として十分な
ものとはいえない。このポリカーボネートにポリ
スチレンを配合して光学的性質を改良する試み
(特開昭61−19656号公報)があるが、両者は非相
溶であり、光の散乱、光学的歪みが大きいという
問題点を有している。 〔発明が解決しようとする問題点〕 本発明の目的は、このような事情のもとで、光
学機器の素材などとして有用な、光学的歪みが小
さいポリカーボネート系共重合体からなる熱可塑
性樹脂組成物を提供することにある。 〔問題点を解決するための手段〕 本発明者らは、ポリカーボネート系樹脂の組成
物について鋭意研究を重ねた結果、特定の構造を
有するポリカーボネート系共重合体およびスチレ
ン系重合体を配合したものは光学的な歪みが小さ
いことを見い出し、この知見に基づいて本発明を
完成するり至つた。 すなわち、本発明は一般式 および 〔式中のX、Yは単結合、エーテル結合またはチ
オエーテル結合、あるいは−SO2−、 (ただし、R3およびR4はそれぞれ水素原子、炭
素数1〜5のアルキル基またはフエニル基であ
る)、(―CH2o――(ただし、nは2〜10の整数で
ある)または (ただし、n′は4〜8の整数である)を示し、X
=YでもX≠Yでもよく、R1およびR2はそれぞ
れ水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜5のアル
キル基またはフエニル基で、lおよびmはそれぞ
れ1〜4の整数である〕 で表される繰り返し単位を有するポリカーボネー
ト系共重合体50〜97重量部に対し、スチレン系重
合体3〜50重量部配合したことを特徴とする熱可
塑性樹脂組成物を提供するものである。 本発明の樹脂組成物に使用するポリカーボネー
ト系共重合体は、例えば、一般式 および 〔式中のX、Y、R1、R2、l、mは前記と同じ
意味をもつ) で表される二価フエノールと、炭酸エステル形成
性化合物とを反応させることにより、製造するこ
とができる。 この共重合体の原料として用いる前記一般式
()で表される構造を有する化合物としては、
具体的にはビス(3−フエニル−4−ヒドロキシ
フエニル)メタン、1,1−ビス(3−フエニル
−4−ヒドロキシフエニル)エタン、1,2−ビ
ス(3−フエニル−4−ヒドロキシフエニル)エ
タン、2,2−ビス(3−フエニル−4−ヒドロ
キシフエニル)プロパン、1,3−ビス(3−フ
エニル−4−ヒドロキシフエニル)プロパン、
2,2−ビス(3−フエニル−4−ヒドロキシフ
エニル)ブタン、1,4−ビス(3−フエニル−
4−ヒドロキシフエニル)ブタン、2,2−ビス
(3−フエニル−4−ヒドロキシフエニル)オク
タン、1,8−ビス(3−フエニル−4−ヒドロ
キシフエニル)オクタン、1−フエニル−1,1
−ビス(3−フエニル−4−ヒドロキシフエニ
ル)エタン、ジフエニル−ビス(3−フエニル−
4−ヒドロキシフエニル)メタン、1,1−ビス
(3−フエニル−4−ヒドロキシフエニル)シク
ロペンタン、1,1−ビス(3−フエニル−4−
ヒドロキシフエニル)シクロヘキサン、3,3′−
ジフエニル−4,4′−ジヒドロキシビフエニル、
3,3′−ジフエニル−4,4′−ジヒドロキシジフ
エニルエーテル、3,3′−ジフエニル−4,4′−
ジヒドロキシジフエニルスルフイド、3,3′−ジ
フエニル−4,4′−ジヒドロキシジフエニルスル
ホンなどが挙げられる。 また、一般式()で示される化合物として
は、2,2−ビス(4−ヒドロキシフエル)プロ
パン、2,2−ビス(3−メチル−4−ヒドロキ
シフエニル)プロパン、ビス(4−ヒドロキシフ
エニル)メタン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ
フエニル)ブタン、2,2−ビス(4−ヒドロキ
シフエニル)オクタン、4,4−ビス(4−ヒド
ロキシフエニル)ヘプタン、2,2−(3,5,
3′,5′−テロラブロモ−4,4′−ジヒドロキシジ
フエニル)プロパン、3,3′−ジクロロ−4,
4′−ジヒドロキシジフエニル)メタン、ビス−
(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフエニル)
エーテル、ビス−(3,5−ジメチル−4−ヒド
ロキシフエニル)スルホン、ビス−(3,5−ジ
メチル−4−ヒドロキシフエニル)スルフイド、
ビス−(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフエ
ニル)シクロヘキサンなどが挙げられる。 一方、炭酸エステル形成性化合物としては、例
えばホスゲンや、ジフエニルカーボネート、ジ−
p−トリルカーボネート、フエニル−p−トリル
カーボネート、ジ−p−クロロフエニルカーボネ
ート、ジナフチルカーボネートなどのビスアリー
ルカーボネートが挙げられる。 前記共重合体の製造法としては、ビスフエノー
ルAからポリカーボネートを製造する際に用いら
れている公知の方法、例えば二価フエノールとホ
スゲンとの直接反応、あるいは二価フエノールと
ビスアリールカーボネートとのエステル交換反応
などの方法を採用することができる。 前者の二価フエノールとホスゲンとの直接反応
法においては、通常酸結合剤および溶媒の存在下
において、前記一般式()および()で表さ
れる二価フエノールとホスゲンとを反応させる。
酸結合剤としては、例えばピリジンや、水酸化ナ
トリウム、水酸化カリウムなどのアルカリ金属の
水酸化物などが用いられ、また溶媒としては、例
えば塩化メチレン、クロロベンゼン、キシレンな
どが用いられる。さらに、縮重合反応を促進する
ために、トリエチルアミンのような第三級アミン
または四級アンモニウム塩などの触媒を、また、
重合度を調製するために、p−t−ブチルフエノ
ールやフエニルフエノールなどの分子量調節剤を
添加して反応を行うことが望ましい。また、所望
に応じ亜硫酸ナトリウム、ハイドロサルフアイド
などの酸化防止剤を少量添加してもよい。 二価フエノールの()と()の配合割合は
任意であり、共重合体として屈折率の高いものを
得たい場合には、()の化合物の使用割合を増
やせばよく、()の二価フエノールの共重合組
成は10〜50モル%とすることが好ましい。 反応は通常0〜150℃、好ましくは5〜40℃の
範囲の温度で行われる。反応時間は反応温度によ
つて左右されるが、通常0.5分〜10時間、好まし
くは1分〜2時間である。また、反応中は、反応
系のPHを10以上に保持することが望ましい。 一方後者のエステル交換法においては、前記一
般式()および()で表される二価フエノー
ルとビスアリールカーボネートとを混合し、減圧
下で高温において反応させる。反応は通常150〜
350℃、好ましくは200〜300℃の範囲の温度にお
いて行われ、また減圧度は最終で好ましくは1mm
Hg以下にして、エステル交換反応により生成し
た該ビスアリールカーボネートから由来するフエ
ノール類を系外へ留去させる。反応時間は反応温
度や減圧度などによつて左右されるが、通常1〜
4時間程度である。反応は窒素やアルゴンなどの
不活性ガス雰囲気下で行うことが好ましく、ま
た、所望に応じ、前記の分子量調節剤や酸化防止
剤などを添加して、反応を行つてもよい。 このようにして得られたポリカーボネート系共
重合体は、前記一般式で表される繰り返し単位を
有するものであり、塩化メチレンを溶媒とする
0.5g/dl濃度の溶液の温度20℃における還元粘
度〔ηsp/c〕が0.2dl/g以上のものが好ましく
用いられる。この還元粘度が0.2dl/g未満のも
のは機械的強度が不十分となる。 上述のポリカーボネート系共重合体に配合する
スチレン系樹脂としては、ポリスチレンの他に、
ポリ(p−メチルスチレン)、ポリ(m−メチル
スチレン)、ポリ(α−メチルスチレン)等のポ
リ(アルキル置換スチレン)、ポリ(p−クロル
スチレン)、ポリ(m−クロルスチレン)等のポ
リ(ハロゲン置換スチレン)、およびこれらの混
合物、さらに、スチレン系化合物と不飽和モノカ
ルボン酸もしくは不飽和ジカルボン酸またはこれ
らの誘導体との共重合体、例えばスチレン−無水
マレイン酸共重合体、その他スチレン系化合物と
共重合可能な不飽和化合物、例えばアクリロニト
リル、メチルメタアクリレート、メチルアクリレ
ートなどを10モル%以内でスチレン系化合物に共
重合させたものなどが挙げられる。 上記のポリカーボネート系共重合体とスチレン
系重合体の割合は前者が50〜97重量部に対し、後
者を3〜50重量部配合することが必要である。ス
チレン系重合体の配合割合が3重量部未満では光
学的性質の改善効果が小さく、50重量部を越える
と光学的性質、耐熱性、機械的強度が低下する。 ポリカーボネート系重合体とスチレン系重合体
とを均一に混合させる方法としては、射出成形機
中、あるいは押出機、ニーダー、バンバリーミキ
サー等による公知の溶融混練法、あるいは塩化メ
チレン等の共通溶媒に溶解させて溶媒混合させ、
後乾燥させる方法等が挙げられる。 本発明の樹脂組成物の成形法としては、通常ポ
リカーボネート樹脂の成形に用いられている方
法、例えば射出成形法、圧縮成形法、射出成形と
圧縮成形の析衷法であるローリンクス法やマイク
ロモールデイングなどの中から任意の方法を使用
することができる。 前記成形法においては、前記組成物をそのまま
成形してもよいが、所望に応じ、該組成物に各種
の成分、例えば着色や透明性の劣化を防止するた
めの亜リン酸エステル類、メルトインデツクス値
を増大させるための可塑剤などを配合して成形し
てもよいし、また、本発明の組成物の特性を損な
わない範囲で、他の樹脂を配合して成形してもよ
い。 この際使用される亜リン酸エステル類として
は、例えばトリブチルホスフアイト、トリス(2
−エチルヘキシル)ホスフアイト、トリデシルホ
スフアイト、トリスステアリルホスフアイト、ト
リフエニルホスフアイト、トリクレジルホスフア
イト、トリス(ノニルフエニル)ホスフアイト、
2−エチルヘキシルジフエニルホスフアイト、デ
シルジフエニルホスフアイト、フエニル−ジ−2
−エチルヘキシルホスフアイト、フエニルジデシ
ルホスフアイト、トリシクロヘキシルホスフアイ
ト、ジステアリルペンタエリスリチルジホスフア
イト、ジフエニルペンタエリスリチルジホスフア
イトなどが挙げられる。 また、可塑剤としては、例えば2−エチルヘキ
シルフタレート、n−ブチルフタレート、イソデ
カニルフタレート、トリデカニルフタレート、ヘ
プチルフタレート、ノニルフタレートなどのアル
キルフタレート類、2−エチルヘキシルアジペー
ト、2−エチルヘキシルセバケートなどの二塩基
酸のアルキルエステル類、リン酸トリブチル、リ
ン酸トリオクチル、リン酸トリクレジル、リン酸
トリフエニルなどのリン酸アルキルエステル類、
エポキシ化オレイン酸オクチル、エポキシ化オレ
イン酸ブチルなどのエポキシ化脂肪酸エステル
類、あるいはポリエステル系可塑剤、塩素化脂肪
酸エステル類などが挙げられる。 これらの添加剤を樹脂に配合する方法として
は、ドライブレンドする方法、押出機でペレツト
化する際に溶融混合する方法、あるいは添加剤の
濃度の高いマスターペレツトをつくり、未添加ペ
レツトとドライブレンドする方法等が挙げられ
る。 このようにして得られた本発明の熱可塑性樹脂
組成物は透明性、耐熱性、機械的強度に優れる上
に、光学的な歪みが小さいという特性を有してい
る。 〔実施例〕 次に実施例により本発明をさらに詳細に説明す
るが、本発明はこれらの例によつてなんら限定さ
れるものではない。 製造例 1 2,2−ビス(3−フエニル−4−ヒドロキシ
フエニル)プロパンの製造 o−フエニルフエノール510g(3モル)とア
セトン58g(1モル)を混合して、60℃に昇温し
溶解させたのち、触媒としてメルカプト酢酸10g
を加え、撹拌下に塩酸ガスを36時間吹き込んだ。
得られた反応生成物を温水で3回洗浄したのち、
有機相を減圧下に190℃に加熱した。次いで、残
留物を塩化メチレン400mlに溶解し、2規定の水
酸化ナトリウム水溶液500mlを加えて撹拌後、氷
冷して結晶を析出させ、この結晶を塩化メチレン
400mlで2回洗浄したのち、2規定の水酸化ナト
リウム水溶液500mlで洗浄し、次いで1規定の塩
酸2に加えて撹拌後、結晶をろ過し、水で数回
洗浄したのち、減圧乾燥した。 このようにして、結晶154g(収率40%)を得
た。この化合物の融点は58〜60℃であり、純度は
99.3%であつた。この化合物はプロトンNMRに
よる分析より、下記の構造を有する2,2−ビス
(3−フエニル−4−ヒドロキシフエニル)プロ
パンであることが確認された。 実施例 1 (1) ポリカーボネート系共重合体の製造 内容積1のフラスコに、2,2−ビス
(4′−ヒドロキシフエニル)プロパン70g
(0.307モル)を6%濃度の水酸化ナトリウム水
溶液480mlに溶解させた溶液と、塩化メチレン
250mlを加え、撹拌下にホスゲンガスを900ml/
分の供給割合で14分間吹き込んだ。ついで、生
成物を静置分離し、、クロロホーメート基末端
を有する重合度2〜3のポリカーボネートオリ
ゴマーの塩化メチレン溶液を得た。 つぎに、この溶液300mlを塩化メチレンで希
釈して450mlとし、分式量調節剤としてp−タ
ーシヤリーブチルフエノール1.2gと、上記製
造例1で得た2,2−ビス(3−フエニル−4
−ヒドロキシフエニル)プロパン29.0gを加え
て溶解し、水120mlを加えて撹拌しながら、触
媒のトリエチルアミンの7%水溶液1mlを加
え、12.5規定濃度の水酸化ナトリウム水溶液20
mlを30分間にわたつて滴下した。ひきつづき、
撹拌下に室温で1時間反応させた。反応終了
後、反応生成物を塩化メチレン1で希釈し、
水、0.01規定の塩酸、水の順に洗浄したのち、
5のメタノール中に注入して共重合体108g
を得た。 ここで得られた共重合体は、塩化メチレンを
溶媒とする0.5g/dl濃度の溶液の20℃におけ
る還元粘度〔ηsp/c〕は0.44dl/gであつた。
また赤外線吸収スペクトル分析から、1650cm-1
の位置にカルボニル基による吸収、1240cm-1
位置にエーテル結合による吸収が見られ、カー
ボネート結合を有することが認められた。ま
た、NMRスペクトル分析から前記式〔〕で
表わされる繰り返し単位のモル分率は0.33であ
つた。これらのことから、この共重合体は、下
記繰り返し単位を有するものと認められた。 (2) 熱可塑性樹脂組成物の製造 上記(1)で得たポリカーボネート共重合体と、
スチレン系重合体としてスチレンの単独重合体
〔出光石油化学(株)製:出光スチロール US−
305〕を、前者:後者=90:10重量部の配合比
率で混合し、射出成形機〔住友重機(株)製:ミニ
マツト〕に供給して300℃において射出成形し
た。成形品の形状は、肉厚2.75mm、幅12.6mm、
長さ610mmとした。この成形品の光学的な性質
として光線透過率と、複屈折を測定した。複屈
折は、光の波長633nmにおける光路差を測定
した。これら結果をまとめて表に示す。 実施例 2 ポリカーボネート共重合体とポリエチレンの比
率を前者:後者=80:20重量部としたほかは、実
施例1の(2)と同様にした。結果を表に示す。 実施例 3 ポリカーボネート共重合体とポリエチレンの比
率を前者:後者=70:30重量部としたほかは、実
施例1の(2)と同様にした。結果を表に示す。 実施例 4 スチレン系共重合体として、スチレンと無水マ
レイン酸との共重合体〔出光石油化学(株)製:モア
マツクス UG460〕20重量部を、上記ポリカー
ボネート共重合体80重量部に配合したほかは、実
施例1の(2)と同様にした。結果を表に示す。 実施例 5 (1) ポリカーボネート共重合体の製造 2,2−ビス(4′−ヒドロキシフエニル)プ
ロパンに代え、3,3−ビス(4′−ヒドロキシ
フエニル)ペンタン78g(0.307モル)を用い
たほかは、実施例1の(1)と同様にして、下記の
繰り返し単位からなる共重合体112gを得た。
この共重合体の還元粘度〔ηsp/c〕は0.43
dl/gであつた。 (2) 樹脂組成物の製造 上記(1)で得たポリカーボネート共重合体80重
量部に対し、ポリスチレン20重量部を配合した
ほかは、実施例1の(2)と同様にして樹脂組成物
を得た。このものの光学的性質を表に示す。 比較例 1 実施例1の(1)で得られたポリカーボネート系共
重合体につき、光学的性質を測定した。結果を表
に示す。 比較例 2 2,2−ビス(4′−ヒドロキシフエニル)プロ
パンを原料とする市販のポリカーボネート〔出光
石油化学(株)製:出光ポリカーボネートN2200〕に
つき、光学的性質を測定した。結果を表に示す。 比較例 3 実施例1の(2)で用いたポリスチレンにつき、光
学的性質を測定した。結果を表に示す。 比較例 4 実施例4で用いたスチレンと無水マレイン酸と
の共重合体につき光学的性質を測定した。結果を
表に示す。 比較例 5 比較例2で用いた市販のポリカーボネート80重
量部に対し、実施例1の(2)で用いた市販ポリスチ
レン20重量部を配合して得た組成物につき、光学
的性質を測定した。結果を表に示す。
【表】 *1:ホモポリマー
〔発明の効果〕 本発明の熱可塑性樹脂組成物は機械的特性に優
れているとともに、光学的性質に優れており、特
に光学的歪みが小さいという特長を有しており、
各種光学機器用素材として、例えばスチールカメ
ラ、ビデオカメラ、望遠鏡、眼鏡、コンタクトレ
ンズ、プリズム類、オプテイカラフアイバー、ビ
デオデイスク、オーデイオデイスクなどに利用可
能である。 また、エンジニアリングプラスチツクとして、
各種成形品の素材としても有用である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一般式 および 〔式中のX、Yは単結合、エーテル結合またはチ
    オエーテル結合、あるいは−SO2−、 (ただし、R3およびR4はそれぞれ水素原子、炭
    素数1〜5のアルキル基またはフエニル基であ
    る)、(―CH2o――(ただし、nは2〜10の整数で
    ある)または (ただし、n′は4〜8の整数である)を示し、X
    =YでもX≠Yでもよく、R1およびR2はそれぞ
    れ水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜5のアル
    キル基またはフエニル基で、lおよびmはそれぞ
    れ1〜4の整数である〕 で表される繰り返し単位を有するポリカーボネー
    ト系共重合体50〜97重量部に対し、スチレン系重
    合体3〜50重量部を配合したことを特徴とする熱
    可塑性樹脂組成物。
JP15180286A 1986-06-30 1986-06-30 熱可塑性樹脂組成物 Granted JPS6310654A (ja)

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