JPH0554724U - ル−フドレン - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】 ステンレス鋼板などの金属板を防水被覆とし
て用いた屋根などに用いる取付容易で水漏れのない、ア
スファルト防水など一般の用途にも適用できるル−フド
レンを提供する。 【構成】 ステンレス鋼板などより成型してなり、漏斗
状をなす本体１、環状プレ−ト２およびハット状をなす
ストレ−ナ３よりなるル−フドレンにおいて、本体１と
環状プレ−ト２、環状プレ−ト２とストレ−ナ３をそれ
ぞれボルト５、ナット６を用いて組立てるよう構成する
と共に、環状のパッキング４を本体１と環状プレ−ト２
の間に設けたことを特徴とするル−フドレン。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、ステンレス鋼板など金属板を用いて防水被覆した屋根などに取付け られるル−フドレンに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

近時、建物の屋根などにおいて、腐蝕しにくい光沢のあるステンレス鋼板など の金属板を、シ−ム溶接しながら防水被覆することが行なわれるようになってき た。 このような新しい施工法による屋根に取付けられるル−フドレンは、同じステ ンレス鋼板などの金属板にて成型し、屋根に防水被覆した金属板に穴を穿設し、 ル−フドレンを防水被覆した金属板に直接溶接し取付けており、実開昭58-9424 号公報においては、予め下地コンクリ−ト駆体に埋設したドレン管にル−フドレ ン金具を螺合するに際し、面材（防水被覆）をル−フドレン金具とドレン管によ り挟持或いはル−フドレン金具に溶接するなどの方法が提案されている。

【０００３】 さらに、実公昭61-26508号公報のル−フドレン取付装置においては、ル−フド レン本体の上面に、略円形状の孔部を穿設した上面板を固着してル−フドレンと し、該上面板の円形状の孔部の周縁と屋根に被覆した金属板に設けた同形の円形 状の孔部の周縁を重合しつゝシ−ム溶接し、その周縁を下向きの傾斜縁として形 成することが提案されている。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

以上述べた如く、屋根などにステンレス鋼板などの金属板を用い、シ−ム溶接 した防水被覆をする施工法が行なわれるようになり、ル−フドレンも前述の如く 特別に製作され取付けられるようになってきた。 然し乍ら、このように製作された金属板による防水被覆用は特別に製作する必 要があり、従来のステンレス鋼板製のル−フドレンと共用できず、従って高価と なることはさけられず、取付けもシ−ム溶接をしたのち、特別の治具を用いて排 水が容易となるよう加工する必要があり手間のかゝることであり、シ−ム溶接を しない場合、ル−フドレンと防水被覆の接触面より雨水が防水被覆の裏側に浸透 し水漏れを生ずる恐れがあった。

【０００５】 本願考案は、かゝる現状に鑑み、従来使用されていたアスファルト、モルタル などを用いた防水用のル−フドレンとしても使用でき、取付けも容易で水漏れな どのないル−フドレンを提供するを目的とするものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

本願考案は、かゝる課題を解決するため種々検討の結果、ステンレス鋼板より 成型してなり、漏斗状をなす本体と、シ−ト押え、ストレ−ナよりなるル−フド レンにおいて、シ−ト押えの代りに、ほゞ同形の平板状の環状プレ−トを用いる と共に、漏斗状をなす本体に環状プレ−トでステンレス鋼板などの金属板よりな る防水被覆をボルト、ナットで締付けるに際し、漏斗状の本体と防水被覆の間に 環状のパッキングを介在せしめるよう構成することにより解決せるものである。

【０００７】

【作用】

ル−フドレンの本体は、ステンレス鋼板などよりなる防水被覆を取付ける前に 、屋根本体のスラブなどに透孔を設けて埋設され、排水管に接続される。 防水被覆に設けた円形の透孔の内縁が、該ル−フドレンの本体に隆設したねじ の外側にまで位置するようにし、防水被覆とル−フドレンの本体間に環状のパッ キングを介在せしめ、環状プレ−トで防水被覆をル−フドレン本体に、ボルト、 ナットで締付け固定する。環状のパッキングは、防水被覆とル−フドレン本体と の間の密着性を保持する。

【０００８】

【実施例】

本考案を、図面に示す実施例に従って説明する。 本考案のル−フドレンは、図１、２に示す如く、ステンレス鋼板より成型して なる漏斗状の本体(1)、環状プレ−ト(2)と帽子状の側面および必要あれば天面に も透孔を有するストレ−ナ(3)、および弾性を有する天然ゴムまたは合成ゴムな どより成型してなる環状のパッキング(4)とよりなり、本体(1)と環状プレ−ト (2)、環状プレ−ト(2)とストレ−ナ(3)はそれぞれボルト(5)、ナット(6)により 結合するよう構成される。

【０００９】 ル−フドレンの本体(1)の皿状部(7)は、排水管に接続する円筒部(8)に向って 傾斜するように成型されるが、環状プレ−ト(2)を結合するボルト(5)を隆設する ため傾斜する皿状部(7)の円筒部(8)に近接する部分に水平の段部(9)を設け、環 状をなす段部(9)をほゞ３等分する位置にボルト(5)を隆設する。 また、本体(1)の皿状部(7)の中間部に、環状のパッキング(4)を載置するが、 この部分もほゞ水平な段部を形成することが望ましい。

【００１０】 環状プレ−ト(2)は、従来の防水シ−ト押えと寸法はほゞ同じとするが、平ら な環状体となし、本体(1)に隆設したボルト(5)の挿通孔(10)を設けると共に、ス トレ−ナ(3)結合用のボルト(5)が等間隔に３ケ所隆設される。 従って、環状プレ−ト(2)が本体(1)と直接接する際に密着するよう環状のパッ キング(4)の載置部もほゞ水平な段部にするとよい。

【００１１】 環状のパッキング(4)は、弾性を有する天然ゴムまたは合成ゴムなどで成型し てなり、図面では断面が方形をなすよう図示したが、本体(1)の傾斜部の形状に 合わせ成型し、雨水が防水被覆(12)の裏面に浸透しなければよい。

【００１２】

【考案の効果】

本考案は、以上述べた如く構成されているので、コンクリ−トスラブのル−フ ドレン取付位置に、本体を埋設しておき、ステンレス鋼板などの防水被覆にル− フドレンの本体に合わせ排水用の透孔を設け、防水被覆と本体間に環状パッキン グを配設し、環状プレ−トで本体に防水被覆をボルト、ナットにより締付け固定 すればよいので、従来品の如く溶接する必要なく、かつ防水被覆と本体の間をパ ッキングにより密封しているので防水被覆の裏側に水が浸透する恐れもないなど の効果を有する。

【図面の簡単な説明】

【図１】断面図

【図２】ストレ−ナおよびナットを省略した分解斜視図

【符号の説明】

１ 本体 ２ 環状プレ−ト ３ ストレ−ナ ４ パッキング ５ ボルト ６ ナット ７ 皿状部 ８ 円筒部 ９ 段部 １１ コンクリ−トスラブ １２ 防水被覆

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ステンレス鋼板などより成型してなり、
   漏斗状をなす本体(1)と、環状プレ−ト(2)および、ハッ
   ト状をなすストレ−ナ(3)よりなるル−フドレンにおい
   て、本体(1)と環状プレ−ト(2)、環状プレ−ト(2)とス
   トレ−ナ(3)をそれぞれボルト(5)ナット(6)を用いて組
   立てるよう構成すると共に、環状のパッキング(4)を本
   体(1)と環状プレ−ト(2)との間に設けたことを特徴とす
   るル−フドレン。