JPH021378Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は軒樋と竪樋とを連接するために使用
される樋用ドレーン、特に、角形軒樋への角形竪
樋の連接の用に供される樋用ドレーンに係るもの
である。

〔従来の技術〕

従来、この種の樋用ドレーンとしては回動によ
り互いに螺着する螺条を周胴に形成してなる円筒
状内外排水筒体の上端部外周面に設けられた鍔部
にて、取付けんとする軒樋の底面に開設された開
口部の周縁を挟着し得るようになしたものが一般
に使用されているが、上記排水筒体が円筒状から
なるために角形竪樋を連接する場合には該排水筒
体への異形エルボ（角丸エルボ）の接合を必要と
し、この結果排水筒体と異形エルボとの有効排水
面積が異なるために排水性の低下を来すばかりで
なく、施工性、美観性および経済性においても好
ましいものとは言えなかつた。

〔考案が解決しようとする問題点〕 この考案は上記従来品の欠点を解消すべく考案
されたものであつて、上記異形エルボを使用する
ことなく角形軒樋に角形竪樋を連接し得る樋用ド
レーンを提供せんとするものである。

〔問題を解決するための手段〕

この考案は上記に鑑み考案されたものであつて
方形状からなる枠板の中央開口部にゴミ除けを形
成するとともに該ゴミ除けの略中央部に螺杆を垂
下してなる押え板と、角形排水筒の上端部外周縁
に上記枠板に当接する鍔部を形成するとともに該
角形排水筒の略中央部に支持板を介して上記螺杆
を挿通すべき挿通筒を形成してなる接続筒と、上
記挿通筒に挿通された螺杆の下端に螺着するナツ
トとを使用することにより問題点を解決した。

〔実施例〕

以下、この考案を図面に示す実施例について説
明すれば、第１図はこの考案の一実施例を示す一
部欠截斜視図で、図中Ａは押え板であつて、方形
状からなる枠板１の中央開口部にゴミ除け２を形
成するとともに該ゴミ除け２の略中央部に螺杆３
を垂下してなるものであり、Ｂは接続筒であつ
て、角形排水筒４の上端部外周縁に上記枠板１に
当接する鍔部５を形成するとともに該角形排水筒
４の略中央部に支持板７を介して上記螺杆３を挿
通すべき挿通筒６を形成してなるものであり、Ｃ
は上記挿通筒６に挿通された螺杆３の下端に螺着
して枠板１と鍔部５との間に介在される軒樋ａの
開口部ｂの周縁ｃを該枠板１および鍔部５にて挟
着固定するためのナツトを示すものである。

尚、枠板１としてはその内周縁に垂直板８を沿
わせてなる断面Ｌ字状板体の使用が施工に際して
の開口部ｂへの押え板Ａの嵌装性よりして好まし
い。

この考案は上記構成よりなるため、使用に際し
ては第２図に示すように、枠板１の中央開口部よ
りやや大きくなるように軒樋ａの底面に開口され
た開口部ｂに押え板Ａの螺杆３および垂直板８を
上方より嵌装して該開口部ｂの周縁ｃに枠板１を
当接し、次いでその下面に接続筒Ｂの鍔部５を下
方より当接し、上記開口部ｂから下方に向けて突
出する螺杆３に挿通筒６を嵌装するとともに枠板
１と鍔部５にて軒樋ａの開口部ｂの周縁ｃを挟着
し、次いで螺杆３にナツトＣを螺着して締付け固
定するものである。

〔考案の効果〕

以上より明らかなように、この考案の樋用ドレ
ーンは挿通筒６に挿通された螺杆３へのナツトＣ
の螺着により軒樋ａに開口部ｂと大きさを略同じ
くする角形排水筒１が形成されるために従来品に
みられるような異形エルボの使用に伴う排水性の
低下がみられず、またこれらがナツトＣの締付け
により固定されるため施工が簡単であり、更には
異形エルボの使用を必要としないために美観性お
よび経済性も合わせ向上せしめられ、加え螺杆３
および挿通筒６が枠板１および角形排水筒４の略
中央部に各々形成されているために枠板１および
鍔部５による軒樋ａの開口部周縁ｃの挟着が可能
ならしめられるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の一実施例を示す一部欠截斜
視図、第２図は同上使用状態を示す一部欠截断面
図を示すものである。 Ａ……押え板、Ｂ……接続筒、Ｃ……ナツト、
１……枠板、２……ゴミ除け、３……螺杆、４…
…角形排水筒、５……鍔部、６……挿通筒。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 方形状からなる枠板の中央開口部にゴミ除けを
   形成するとともに該ゴミ除けの略中央部に螺杆を
   垂下してなる押え板と、角形排水筒の上端部外周
   縁に上記枠板に当接する鍔部を形成するとともに
   該角形排水筒の略中央部に支持板を介して上記螺
   杆を挿通すべき挿通筒を形成してなる接続筒と、
   上記挿通筒に挿通された螺杆の下端に螺着するナ
   ツトとからなる樋用ドレーン。