JPH0554232A - 紙葉識別装置の紙葉引戻し装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 〔目的〕 紙葉引き抜き防止の紙葉識別装置の紙葉引戻
し装置を提供する。 〔構成〕 搬送モータ３を備える搬送用ベルト４ａ，４
ｂを配設した紙葉識別装置本体１の紙葉識別用通路２内
に、保留確認用発光ＬＥＤ５ａと保留確認用受光素子５
ｂよりなる保留確認センサー部９を配設し、紙葉の引き
抜き動作に伴う紙葉未確認で搬送用モータ３を逆転さ
せ、再度の紙葉搬入を行なうものである。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は紙葉引き抜き防止タイ
プとなる紙葉識別装置の紙葉引戻し装置に関するもので
ある。

【０００２】

【従来の技術】従来用いられている紙葉（紙幣）識別装
置は、搬送用ベルトを敷設した紙葉識別用通路に所定セ
ンサーを配設し紙葉保留確認機能を備えた構成となって
いる。例えば、特公昭６０−２０４０９４号公報（Int
G07D 7/00 ）参照。この場合、紙葉保留時に紙葉識別装
置後部より引き抜かれた紙葉に対して、引き抜かれれば
そのままその状態を放置するという対処方法をとってい
る。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】このため、一旦紙葉を
紙葉識別装置に差し込み真正の紙葉を判断をした後、例
えば紙葉の後端に貼付けたテープ等をもって紙葉識別装
置内から引き抜かれても検出状態を保つものであり、不
正使用の要因となっている。このことはパチンコ店等の
遊戯場に設置する両替機，玉貸し機に影響があった。

【０００４】本発明は上記実情に鑑み、紙葉識別装置後
方より紙葉が引き抜かれた場合、搬送モータを逆転する
ようにし、上記課題を解決する紙葉識別装置の紙葉引戻
し装置を提供することを目的としたものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明は、搬送用モータ
を備える搬送用ベルトを配設した紙葉セットの箱型紙葉
識別装置本体の紙葉識別用通路内部に、保留確認用発光
ＬＥＤと保留確認用受光素子よりなる保留確認センサー
部を配設し、該保留確認センサー部により紙葉の引き抜
き動作を検知し、紙葉の引き抜き動作に伴い前記搬送用
モータを逆転駆動させるものである。

【０００６】

【作用】上記のように、今までの紙葉保留時に保留を確
認するセンサーを活用し、そのセンサーに紙葉引戻し確
認機能を付加したことにより、紙葉識別装置後方より紙
葉が引き抜かれた場合、搬送モータを逆転ようにし紙葉
の引戻しを行うものである。

【０００７】

【実施例】以下、本発明を実施例の図面に基づいて説明
すれば、次の通りである。

【０００８】図１は本発明の機構概略図を示し、１は紙
葉識別装置本体で、該紙葉識別装置本体１に形成した紙
葉を搬送する紙葉識別用通路２には紙葉搬送用モータ３
の駆動で回転する左右一対の紙葉搬送用ベルト４ａ，４
ｂを敷設してなり、且つ紙葉識別用通路２内には紙葉保
留確認センサー部９となる保留確認用発光ＬＥＤ５ａと
それを受光する保留確認用受光素子５ｂを設置し、ま
た、前記紙葉搬送用モータ３と紙葉搬送用ベルト４ａ，
４ｂとからなる駆動部８と紙葉保留確認センサー部９
（以後、センサー部９とする）を制御する制御部１０と
なるマイクロコンピュータ６を設けて紙葉識別装置７と
なる。

【０００９】次にこの作用を説明すると、先ず所定の紙
幣となる紙葉（図示せず）を紙葉識別装置本体１の紙葉
識別用通路２の差し込めば内部に配設の駆動部８の紙葉
搬送用ベルト４ａ，４ｂの回転にて搬送される。この時
に紙葉の所定パターンを検知するセンサー部９の保留確
認用発光ＬＥＤ５ａとこの反射光を受ける保留確認用受
光素子５ｂにより真紙葉か偽紙葉かなどの検出を行う。
真紙葉を検出した後、保留している紙葉を紙葉識別装置
７の後方より引き抜かれる事柄に対し、センサー部９が
紙葉の引き抜きを確認すると、紙葉の引き抜き防止する
ため、紙葉搬送用モータ３を紙葉挿入方向とは反対（逆
回転）に回転させセンサー部９が紙葉の存在を確認する
事により紙葉の引き抜きを防止するものである。

【００１０】図２は本発明のブロックダイアグラムを示
すもので、これは前記紙葉保留時の一連の引き抜き検知
機能を、保留確認用発光ＬＥＤ５ａと保留確認用受光素
子５ｂを制御するマイクロコンピュータ６を備えた制御
部１０と、駆動部８、及びセンサー部９より成り検知す
る構成となっていて、センサー部９で検知された紙葉の
有無について、マイクロコンピュータ６内でモータ正
転，逆転，及び停止を判断するものである。

【００１１】いま、この動作を図３に示すフローチャー
トについて詳述すると、この紙葉識別装置７はその紙葉
受取待機中に紙葉保留中かを確認する。即ち、紙葉保留
中１１でなければ次動作に順次移行する。紙葉保留中が
確認されれば、紙葉識別装置は保留紙葉が実際に有るこ
とを、紙葉の保留確認用発光ＬＥＤ５ａと保留確認用受
光素子５ｂで確認する。このとき１２ａで保留紙葉を有
することが確認されたなら、紙葉識別装置は次動作に移
行する。保留紙葉が確認されない場合は、１２ｂの紙葉
搬送用タイマーＯＮのセットをして搬送用モータ３を逆
転させる（１２ｃ）。この搬送用モータ３が逆転された
なら、再度保留紙葉の有無を確認を行なう（１２ｄ）。
ここで紙葉の存在が確認されたなら紙葉搬送用モータ３
を停止して（１２ｆ）、次動作に順次移行する。また、
前記判断にあって保留紙葉の存在が確認されない場合
は、１２ｅでモータ用タイマーが一定時間内であること
を確認して、一定時間内なら再度保留紙葉の有無を確認
し（１２ｄ）、一定時間が経過したなら搬送用モータ３
を停止して（１２ｇ）、次動作に順次移行するようにな
る。また、前記紙葉保留中１１にあって紙葉保留中でな
いときは１３ａの紙葉識別動作に移行し、識別判定のつ
かない紙葉においては１３ｂの判定による紙葉返却とな
り、また受取紙葉保留１４の後は保留紙葉取込信号有／
無１５ａにおいて保留紙葉取込信号有のときは保留紙葉
の取込１５ｂとなり、又は保留紙葉取込信号無のときは
初期のスタート位置に戻る動作となる。

【００１２】

【発明の効果】上記のように、本発明の紙葉識別装置の
紙葉引戻し装置は、紙葉識別装置の紙葉保留時に紙葉識
別装置後方より引き抜かれようとする場合は紙葉識別装
置の搬送用モータを逆転させることで、紙葉識別装置よ
りの引き出しとなる不正が解消される。しかも、紙葉保
留時に保留を確認するセンサーを活用し、紙葉引き戻し
確認機能を付加するだけの簡略構成でよく、従来の紙葉
識別装置においても簡単に組込め、特に遊戯場などの両
替機への適用が最良となる等の効果を有する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施例を示す紙葉識別装置の概略図で
ある。

【図２】同構成を示すブロックダイアグラムである。

【図３】同フローチャートである。

【符号の説明】

１ 紙葉識別装置本体 ２ 紙葉識別用通路 ３ 搬送用モータ ４ａ 搬送用ベルト ４ｂ 搬送用ベルト ５ａ 保留確認用発光ＬＥＤ ５ｂ 保留確認用受光素子

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 搬送用モータを備える搬送用ベルトを配
   設した紙葉セットの箱型紙葉識別装置本体の紙葉識別用
   通路内部に、保留確認用発光ＬＥＤと保留確認用受光素
   子よりなる保留確認センサー部を配設し、該保留確認セ
   ンサー部により紙葉の引き抜き動作を検知し、紙葉の引
   き抜き動作に伴い前記搬送用モータを逆転駆動させるこ
   とを特徴とする紙葉識別装置の紙葉引戻し装置。