JPH0554040B2 - - Google Patents

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Publication number
JPH0554040B2
JPH0554040B2 JP4947787A JP4947787A JPH0554040B2 JP H0554040 B2 JPH0554040 B2 JP H0554040B2 JP 4947787 A JP4947787 A JP 4947787A JP 4947787 A JP4947787 A JP 4947787A JP H0554040 B2 JPH0554040 B2 JP H0554040B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ferrite
shelf
coating layer
shelf board
firing
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP4947787A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS63217190A (ja
Inventor
Hiroshi Shirakawa
Toshuki Ito
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NGK Insulators Ltd
Original Assignee
NGK Insulators Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by NGK Insulators Ltd filed Critical NGK Insulators Ltd
Priority to JP4947787A priority Critical patent/JPS63217190A/ja
Publication of JPS63217190A publication Critical patent/JPS63217190A/ja
Publication of JPH0554040B2 publication Critical patent/JPH0554040B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野) 本発明はフエライトを焼成する際に用いられる
フエライト焼成用棚板に関するものである。 (従来の技術) Fe2O3−MnO−ZnO系のMn−Znフエライトや
Fe2O3−NiO−ZnO系のNi−Znフエライトに代表
されるフエライトは高純度で反応性の高い原料か
らなるものであるので、炉内において焼成する場
合に焼成用棚板にSiO2質のものを使用すると
SiO2との間に反応を生じて透磁率が低下する等
の欠点を生ずる。そこで従来はムライト質耐火
物、コージエライト質耐火物、炭化珪素質耐火物
等の棚板の上に高純度アルミナ質耐火物のセツタ
ーのものを積載した複合棚組が用いられている
が、このように棚板とアルミナ質のセツターとを
複合したものは窯詰時や窯出時の組立て、分解に
多くの手数を要するうえ、棚組の重量が増加し、
製品詰量が減少するとともに棚組による持出熱量
が増加して熱効率が低下する等の問題があつた。 (発明が解決しようとする問題点) 本発明は上記のような従来の問題点を解決し
て、窯詰時や窯出時の組立てや分解が容易で製品
詰量を増加させることができるうえ持出熱量の減
少を図ることができ、またフエライトと全く反応
することがなく優れた焼成品質を達成することが
できるフエライト焼成用棚板を目的として完成さ
れたものである。 (問題点を解決するための手段) 本発明はムライト質、コージエライト質、炭化
珪素質等の耐熱衝撃性耐火物からなる棚板基板の
表面に85〜99%(重量%、以下同じ)のAl2O3
主成分として含有し、副成分としてMgOとZrO2
の一方又は双方を1〜15重量%以下の比率で含有
するコーテイング層が焼付けられていることを特
徴とするものである。 本発明において用いられる棚板基板は上述のよ
うにムライト質、コージエライト質、炭化珪素質
等の帯熱衝撃性に優れた耐火物からなるもので、
その形状や寸法は焼成しようとするフエライト製
品の形態に合わせて適宜決定されるものである。
このような棚板は通常は支柱と組み合わさせて炉
内にフエライトを支持するための棚組を構成する
ものであり、支柱としてはフエライトの焼成温度
である1300〜1350℃に耐えられるように80%以上
のAl2O3を含有する高アルミナ質耐火物が用いら
れる。 本発明においてはこのような棚板基板の表面に
厚さが0.5〜2mm程度のコーテイング層が形成さ
れる。コーテイング層は85〜99%のAl2O3を主成
分として必須的に含有し、MgOとZrO2のいずれ
か一方又は双方を副成分として1〜15重量%の比
率で含有するものである。主成分であるAl2O3
フエライトと高温で接触しても反応することがな
く、しかも高温においても安定な物質であり、こ
のためコーテイング層中に85%以上の含有率が必
要とされる。しかし含有率が99%を越えると焼結
性向上のためのバインダとして添加されるMgO
やZrO2が不足して安定したコーテイング層を維
持できなくなるうえ、支柱として用いられる高ア
ルミナ質の耐火物との間に付着現象が生ずるの
で、85〜99%の含有率が要求される。一方、
MgOとZrO2は上述のようにAl2O3を主成分とす
るコーテイング層を棚板基板に安定して焼結させ
るためのバインダとして作用するものであり、フ
エライトの品質に悪影響を及ぼすことのないよう
に、一方又は双方を15重量%以下の比率で添加さ
れる。しかしMgO、ZrO2とも1%未満となると
バインダとしての作用を生じなくなる。なお、特
に好ましい範囲はMgOは1〜10%、ZrO2は1〜
15%の範囲である。 これらの成分は例えば粒径250μ以上のもの10
%以下、250〜88μのもの30〜60%、88μ以下のも
の40〜70%程度の粒度構成の粉体混合物とされ、
スプレーガンや刷毛による塗布あるいは流し込み
法等の適宜の方法によつて棚板基板の表面に層状
に付着され、乾燥後1200℃以上で焼成してコーテ
イング層となる。このように比較的粗粒を用いる
のは焼付時及び使用時のキレや剥離を防止するた
めである。また前述のようにコーテイング層の厚
みは0.5〜2mmが適当とされるが、これはコーテ
イング層が0.5mm未満であると棚板基板とフエラ
イトとの間に反応が生じてフエライトの焼成品質
が低下するおそれがあり、逆に2mmを越えると焼
付時や使用時にキレや剥離を生じ易いためであ
る。 このようなコーテイング層が形成された棚板は
フエライト焼成時にそのまま使用してもフエライ
トと全く反応せず、優れた焼成品質のフエライト
が得られるとともに、単体の棚板であるから従来
の複合棚組に比較して重量が軽く窯詰や窯出が容
易であり、また棚板による持出熱量を減少させて
熱効率の向上を図ることができる利点を持つ。次
に本発明の実施例を比較例とともに示す。 (実施例) 炭化珪素質の棚板基板の表面に、第1表に示さ
れるNo.1〜No.10の実施例のコーテイング層と、第
2表に示されるNo.11〜No.18の比較例のコーテイン
グ層とをスプレイ法により塗布し、乾燥後1200℃
で焼付けた。これらのNo.1〜No.18の各棚板と高ア
ルミナ質の支柱とからなる棚組を用いてトンネル
窯内でMn−Zn系フエライトの焼成を1330℃で行
い、支柱との付着性、使用時の剥離性、フエライ
トとの反応性を評価した。またコーテイング層を
焼付ける場合のキレや剥離の有無も併せて評価し
た。コーテイング層の厚さはいずれも1.5mmであ
り、支柱との付着性の評価は付着なしが◎、付着
面積が支柱面の20%以下のものは○、20〜50%の
ものは△、50%以上のものを×とした。また使用
時の剥離性の評価は30回以上使用しても剥離しな
いものは◎、10〜29回の使用で剥離したものは
○、5〜9回の使用で剥離したものは△、1〜4
回で剥離したものは×とした。
【表】
【表】
【表】 (発明の効果) 本発明は以上の説明から明らかなように、フエ
ライトと反応するおそれのないコーテイング層を
棚板基板の表面に形成することにより、従来のよ
うな複合棚組を用いることなく単独でフエライト
を焼成することができるものであり、複合棚組に
比較して窯詰時や窯出時の組立、分解が容易であ
ること、それ自体の重量及び嵩を複合棚組よりも
計量化できるもので製品詰量を増加できること、
棚組による持出熱量を減少でき熱効率の向上が図
れること等の多くの利点を有する。このように本
発明によれば棚板との間の反応による品質劣化の
ないフエライトを容易に焼成することができ、ま
た本発明の棚板は長期間にわたり繰返して使用で
き、支柱との間に付着現象を生ずることもない。
よつて本発明は従来の問題点を解決たフエライト
焼成用棚板として、産業の発展に寄与するところ
は極めて大である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 ムライト質、コージエライト質、炭化珪素質
    等の耐熱衝撃性耐火物からなる棚板基板の表面
    に、85〜99%(重量%、以下同じ)のAl2O3を主
    成分として含有し、副成分としてMgOとZrO2
    一方又は双方を1〜15重量%以下の比率で含有す
    るコーテイング層が焼付けられていることを特徴
    とするフエライト焼成用棚板。 2 コーテイング層の厚さが0.5〜2mmである特
    許請求の範囲第1項記載のフエライト焼成用棚
    板。
JP4947787A 1987-03-04 1987-03-04 フエライト焼成用棚板 Granted JPS63217190A (ja)

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JP4947787A JPS63217190A (ja) 1987-03-04 1987-03-04 フエライト焼成用棚板

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JP4947787A JPS63217190A (ja) 1987-03-04 1987-03-04 フエライト焼成用棚板

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JPS63217190A JPS63217190A (ja) 1988-09-09
JPH0554040B2 true JPH0554040B2 (ja) 1993-08-11

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JP2579321Y2 (ja) * 1992-08-31 1998-08-27 日本碍子株式会社 焼成用治具

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JPS63217190A (ja) 1988-09-09

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