JP3207011B2 - セラミックス製品焼成用耐火物 - Google Patents
セラミックス製品焼成用耐火物Info
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- JP3207011B2 JP3207011B2 JP05903993A JP5903993A JP3207011B2 JP 3207011 B2 JP3207011 B2 JP 3207011B2 JP 05903993 A JP05903993 A JP 05903993A JP 5903993 A JP5903993 A JP 5903993A JP 3207011 B2 JP3207011 B2 JP 3207011B2
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- Japan
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- refractory
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Description
用の匣鉢や棚板等の耐火物基材の表面に、水酸化アルミ
ニウム(Al(OH)3) のコーティング層を形成した
セラミックス製品焼成用耐火物に関する。
等のセラミックス製品を焼成するために使用される匣鉢
や棚板等の耐火物にあっては、例えば棚板では、棚板の
上に載せた被焼成品が焼成中に棚板に融着したり、棚板
から発生する酸化飛散物等によって被焼成品が汚染され
たりすることを防止するため、従来、棚板の基材の表面
をアルミナ質、ムライト質、ジルコニア質などの耐火性
コーティング材によってコーティング層を設けることが
行われている。
たムライト質やアルミナ質コーティング材による場合に
は、使用中に当該コーティング層が比較的早期に硬化
(ガラス化)し、その表面にひび割れを生じ、最悪の場
合にはコーティング層が剥離するという問題があった。
一方、このような早期の硬化を防止すべく、ムライト質
等のコーティング層の初期硬度を低下させることとする
と、該コーティング層としては、傷がつき易く、剥離し
て飛散し易く、更に被焼成物と付着(固着)し易くなる
という問題があった。本発明者は、コーティング材に水
酸化アルミニウム(Al(OH)3 )を添加することに
よって、このような従来の問題を解決し、高性能の耐火
物製品を得ることができることを見出し、本発明に到達
した。
ば、セラミックス製品を焼成するために使用する耐火物
において、該耐火物の基材の表面に、水酸化アルミニウ
ムとアルミナ又はムライトを含み、該水酸化アルミニウ
ムの含有量が30重量%以上であるコーティング材をコ
ーティングしたことを特徴とするセラミックス製品焼成
用耐火物が提供される。
を含有させることによりコーティング層の硬化速度を抑
制する。これによってコーティング層が急速に硬化する
ことが防止でき、強固で長寿命のコーティング層を得る
ことができる。
する。本発明の耐火物においては、上述のように、Al
(OH)3を用いることによりコーティング層の硬化速
度を抑制するが、これに対応してコーティング層の初期
硬度が低下すると、コーティング層の表面に傷が付き易
くなる等の問題を生ずるおそれがある。これに対して
は、Al(OH)3の含有量(添加量)、添加するバイ
ンダーの種類と使用量などを適宜調整することにより、
対処することができる。このことを考慮すれば、Al
(OH)3の含有量は30重量%以上とするのがよい。
30重量%以下では硬化速度が大であるため好ましくな
い。
は、Al2O3、3Al2O3−2SiO2(ムライト)を
挙げることができる。更に、添加するバインダーは、特
に限定されるものではないが、メチルセルロース、イソ
ブチレン無水マレイン酸共重合体等を例示することがで
きる。
は、Al2O3,SiO2系、Al2O3,SiO2,MgO
系、SiC,SiO2 系、SiC,Si3N4系等を挙げ
ることができ、いずれも好適に使用することができる。
明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるもので
はない。 (参考例) 平均粒径10μmのAl(OH)310重量%、平均粒
径10μmのムライト微粉90重量%をコーティング材
原料として準備し、次に攪拌槽の中に、外配で40重量
%の水を入れ、その中にバインダーとしてバインダーA
(メチルセルロース)を3重量%加え、300rpmの
回転数で攪拌を行った後、該攪拌槽の中に上記Al(O
H)3及びムライト微粉を攪拌を行いながら投入し、約
3時間攪拌を行ってコーティング用原料を得た。これを
吐出圧7kg/cm2のエアーガンにより、加熱処理を
行うことなく、SiC耐火物基材の表面に1mm厚でコ
ーティングを行い、次いで、100℃で8時間乾燥を行
って試料を得た。その結果を表1に示す。
量、バインダーの種類を表1のように変えた以外は、総
て参考例と同様の方法で試料を作成した。その結果を表
1に示す。なお、バインダーBは、イソブチレン無水マ
レイン酸共重合体であり、バインダーBの方がバインダ
ーAより結合性が大きい。 (比較例1〜3) Al(OH)3を添加せず、ムライト微粉の種類及び添
加量を表1のように変えた以外は総て参考例と同様の方
法で試料を作成した。その結果を表1に示す。
までの時間を総合判断した結果、耐火物基材表面のコー
ティング材として、本発明のAl(OH)3 を使用した
場合には、コーティング層の性能が優れていることが分
かる。
〜6H)を使用し、コーティング層の表面に傷が付くか
否かで評価した。 ○印:H〜5H △印:2B〜HB ×印:6B〜3B (2) 寿命の硬度となるまでの通窯回数(鉛筆の芯の6H
でコーティング層の表面に傷が付かなくなるまでの通窯
回数) ◎印:50回以上 ○印:49〜35回 △印:35〜24回 ×印:24回以下
Al(OH)3 を含有したコーティング材を使用するこ
とによってコーティング層の初期硬化速度を抑制できる
ため、基材の表面に強固で長寿命の安定したコーティン
グ層を形成したセラミックス製品焼成用の耐火物を提供
することができる。
Claims (1)
- 【請求項1】 セラミックス製品を焼成するために使用
する耐火物において、該耐火物の基材の表面に、水酸化
アルミニウムとアルミナ又はムライトを含み、該水酸化
アルミニウムの含有量が30重量%以上であるコーティ
ング材をコーティングしたことを特徴とするセラミック
ス製品焼成用耐火物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP05903993A JP3207011B2 (ja) | 1993-03-18 | 1993-03-18 | セラミックス製品焼成用耐火物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP05903993A JP3207011B2 (ja) | 1993-03-18 | 1993-03-18 | セラミックス製品焼成用耐火物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06273068A JPH06273068A (ja) | 1994-09-30 |
JP3207011B2 true JP3207011B2 (ja) | 2001-09-10 |
Family
ID=13101770
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP05903993A Expired - Lifetime JP3207011B2 (ja) | 1993-03-18 | 1993-03-18 | セラミックス製品焼成用耐火物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3207011B2 (ja) |
-
1993
- 1993-03-18 JP JP05903993A patent/JP3207011B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06273068A (ja) | 1994-09-30 |
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Legal Events
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