JP3507904B2 - コーティングされた炭化珪素質耐火物 - Google Patents
コーティングされた炭化珪素質耐火物Info
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Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、陶磁器焼成やセラミッ
クス焼成に使用されるコーティングされた炭化珪素質耐
火物に関する。 【0002】 【従来の技術】炭化珪素質耐火物はすぐれた耐火性、耐
熱性、耐熱衝撃性が知られており、陶磁器焼成や、セラ
ミックス焼成用の棚板等に広く使用される。しかし、炭
化珪素質耐火物は使用中に大気中の酸素と反応して珪酸
化合物を生成するため、被焼成品である製品と反応し、
融着を起こすという欠点を持っていた。このため、製品
歩留りが低下し問題であった。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】一般に、これを防止す
るために炭化珪素質耐火物の表面にムライト、アルミナ
粉末を主材料としたコーティング材を被覆し、炭化珪素
質耐火物と被焼成品の反応を防止するという方法がとら
れる。コーティング材を施工する際に、スラリー状にし
たコーティング剤を常温の耐火物表面に、はけ塗り、ス
プレーで施工する方法が主であり、コーティング材は例
えば特公平4−59276号にあるような材料を耐火物
表面に塗布されることが提案されているが、コーティン
グ材中のムライト、アルミナの粒度と種類およびその含
有量を限定する必要があった。しかし、これらの方法で
は、コーティング材を0.1mmより厚く塗布して使用
した場合、使用中にコーティング材自体が焼結収縮を起
こしやすく、使用中に剥離を生じやすい。0.1mm程
度の厚みのコーティングでは、融着防止の効果は小さ
く、数回の使用ごとにコーティング材を再施工する必要
があった。さらに、焼成される陶磁器、セラミックスは
焼成中に焼成収縮をともなうことが多く、炭化珪素質耐
火物の表面に被焼成物の収縮のためのすべりを助けるた
めに、施工したコーティング材の上にさらに敷粉を用い
る必要があった。他方、耐火材がアルミナ質やムライト
質基材の場合には、特開平5−270925号に開示さ
れている方式、すなわち基材表面に平均粒径5〜100
μmの安定化ジルコニア等を40〜200μmの厚さに
コーティングをする方法、またはコーティング層を設け
る基材表面を15〜100μmの表面粗さにすることに
より剥離等を防止する方法が提案されている。しかしな
がら、本発明にかかわる炭化珪素質基材においては、前
記に開示されている方法では、コーティング層と処理物
との反応を防止するという点において不十分であった。 【0004】 【課題を解決するための手段】本発明は、炭化珪素質耐
火物にコーティング層を設ける場合における上記従来の
問題点を解消することを目的としてなされたものであ
り、本発明によるコーティングされた炭化珪素質耐火物
は、炭化珪素質耐火物を140〜200℃の温度に加熱
した状態で、該炭化珪素質耐火物の表面にムライトおよ
び/またはアルミナを主材料とするコーティング材をス
プレーノズルで塗布するコーティング方法によりコーテ
ィング材が塗布されて0.1〜1.0mm厚さのコーテ
ィング層が形成され、コーティング層の表面粗さが十点
平均粗さで100〜500μmであることを特徴とす
る。 【0005】 【作用】本発明による炭化珪素質耐火物をコーティング
する場合には、ムライトおよび/またはアルミナを主材
料とするコーティング材を使用する。使用前のコーティ
ング材の耐水性を向上させるために、ビニルアルコール
系、セルロース系、ワックスエマルジョン系などの有機
バインダーを併用することができる。本発明におけるコ
ーティング方法は、炭化珪素質耐火物を140〜200
℃の温度に加熱した状態で、炭化珪素質耐火物の表面に
コーティング材をスプレーノズルで塗布することにより
コーティング層を形成することを特徴とするものであ
り、この方法により、ムライト、アルミナを主材料とす
るコーティング材を耐火物表面にコーティングし、0.
1〜1.0mm厚さの厚いコーティング層を形成するこ
とができ、陶磁器焼成やセラミックス焼成用の棚板など
として使用された場合、被焼成品との反応、融着の防止
効果を高めることができる。また、コーティング材中の
ムライトやアルミナの粒度、種類および含有量を限定す
ることなくコーティングを行うことができ、使用するコ
ーティング材の原料粒度に関係なくコーティング層の表
面は粗面化される。粗面化により、使用中にコーティン
グ層の焼結収縮が起こり難くなり、また、使用中に被焼
成品の焼成収縮によるすべりを助ける効果がある。十点
平均粗さで100〜500μmの粗面を形成するのが好
ましい。コーティング層を形成した後、コーティング層
の表面にさらに異種のコーティング材をはけ塗りやスプ
レーで塗布することもできる。 【0006】 【実施例】本発明を実施例に基づき更に詳細に説明す
る。表1および表2に実施例1ないし実施例8と比較例
1ないし比較例8の組成によるコーティング施工後の試
験体の評価結果を示す。 【0007】〔実施例1〕43μm以下の粒度の合成ム
ライト65重量%、150μm以下の粒度のバイヤー法
アルミナ30重量%、珪砂4重量%、粘土1重量%に水
100重量%を加えたものに有機バインダーとしてワッ
クスエマルジョンを1.5重量%添加してボールミルに
てスラリー状に撹拌したものを、あらかじめ50℃に加
熱した400×350×10mmの炭化珪素質耐火物の
表面にスプレーノズルにて均一に吹き付けて施工したも
のを乾燥し、試験体を得た。得られた試験体は常温での
コーティングの剥離はなく、1300℃での陶磁器焼成
における50回での使用テストにおいても被焼成品との
融着やコーティングの剥離はなかった。 【0008】〔実施例2〕43μm以下の粒度の合成ム
ライト65重量%、150μm以下の粒度のバイヤー法
アルミナ30重量%、珪砂4重量%、粘土1重量%に水
100重量%を加えたものに有機バインダーとしてワッ
クスエマルジョンを1.5重量%添加してボールミルに
てスラリー状に撹拌したものを、あらかじめ160℃に
加熱した400×350×10mmの炭化珪素質耐火物
の表面にスプレーノズルにて均一に吹き付けて施工した
ものを乾燥し、試験体を得た。得られた試験体は常温で
のコーティングの剥離はなく、1300℃での陶磁器焼
成における50回での使用テストにおいても被焼成品と
の融着やコーティングの剥離はなかった。 【0009】〔実施例3〕43μm以下の粒度の合成ム
ライト65重量%、150μm以下の粒度のバイヤー法
アルミナ30重量%、珪砂4重量%、粘土1重量%に水
100重量%を加えたものに有機バインダーとしてワッ
クスエマルジョンを1.5重量%添加してボールミルに
てスラリー状に撹拌したものを、あらかじめ200℃に
加熱した400×350×10mmの炭化珪素質耐火物
の表面にスプレーノズルにて均一に吹き付けて施工した
ものを乾燥し、試験体を得た。得られた試験体は常温で
のコーティングの剥離はなく、1300℃での陶磁器焼
成における50回での使用テストにおいても被焼成品と
の融着やコーティングの剥離はなかった。 【0010】〔実施例4〕150μm以下の粒度のバイ
ヤー法アルミナ95重量%、珪砂4重量%、粘土1重量
%に水100重量%を加えたものに有機バインダーとし
てワックスエマルジョンを1.5重量%添加してボール
ミルにてスラリー状に撹拌したものを、あらかじめ14
0℃に加熱した400×350×10mmの炭化珪素質
耐火物の表面にスプレーノズルにて均一に吹き付けて施
工したものを乾燥し、試験体を得た。得られた試験体は
常温でのコーティングの剥離はなく、1300℃での陶
磁器焼成における50回での使用テストにおいても被焼
成品との融着やコーティングの剥離はなかった。 【0011】〔比較例1〕43μm以下の粒度の合成ム
ライト65重量%、150μm以下の粒度のバイヤー法
アルミナ30重量%、珪砂4重量%、粘土1重量%に水
100重量%を加えたものに有機バインダーとしてワッ
クスエマルジョンを1.5重量%添加してボールミルに
てスラリー状に撹拌したものを、あらかじめ40℃に加
熱した400×350×10mmの炭化珪素質耐火物の
表面にスプレーノズルにて均一に吹き付けて施工したも
のを乾燥し、試験体を得た。得られた試験体は常温で
0.2mmの厚みでコーティングが部分的に剥離し、
0.2mm以上にはコーティングできなかった、0.2
mmの厚みのコーティングでは1300℃での陶磁器焼
成における使用テストで5回の使用で被焼成品との融着
が生じた、1回の使用でコーティングの剥離があった。 【0012】〔比較例2〕43μm以下の粒度の合成ム
ライト65重量%、150μm以下の粒度のバイヤー法
アルミナ30重量%、珪砂4重量%、粘土1重量%に水
100重量%を加えたものに有機バインダーとしてワッ
クスエマルジョンを1.5重量%添加してボールミルに
てスラリー状に撹拌したものを、常温の400×350
×10mmの炭化珪素質耐火物の表面にスプレーノズル
にて均一に吹き付けて施工したものを乾燥し、試験体を
得た。得られた試験体は常温で0.2mmの厚みでコー
ティングが部分的に剥離し、0.2mm以上にはコーテ
ィングできなかった、0.2mmの厚みのコーティング
では1300℃での陶磁器焼成における使用テストで5
回の使用で被焼成品との融着が生じた、1回の使用でコ
ーティングの剥離があった。 【0013】〔比較例3〕43μm以下の粒度の合成ム
ライト65重量%、150μm以下の粒度のバイヤー法
アルミナ30重量%、珪砂4重量%、粘土1重量%に水
100重量%を加えたものに有機バインダーとしてワッ
クスエマルジョンを1.5重量%添加してボールミルに
てスラリー状に撹拌したものを、常温の400×350
×10mmの炭化珪素質耐火物の表面に均一にはけ塗り
にて施工したものを乾燥し、試験体を得た。得られた試
験体は常温で0.2mmの厚みでコーティングが部分的
に剥離し、0.2mm以上にはコーティングできなかっ
た、0.2mmの厚みのコーティングでは1300℃で
の陶磁器焼成における使用テストで3回の使用で被焼成
品との融着が生じた、1回の使用でコーティングの剥離
があった。 【0014】〔比較例4〕43μm以下の粒度の合成ム
ライト65重量%、150μm以下の粒度のバイヤー法
アルミナ30重量%、珪砂4重量%、粘土1重量%に水
100重量%を加えたものに有機バインダーとしてワッ
クスエマルジョンを1.5重量%添加してボールミルに
てスラリー状に撹拌したものを、あらかじめ220℃に
加熱した400×350×10mmの炭化珪素質耐火物
の表面にスプレーノズルにて均一に吹き付けて施工した
ものを乾燥し、試験体を得た。得られた試験体は常温で
1.0mmの厚みでコーティングが剥離し、1.0mm
以上にはコーティングできなかった、コーティング外観
には、耐火物の加熱のしすぎによる焼けムラやコーティ
ングの突沸によるムラが観察された。1300℃での陶
磁器焼成における使用テストで1回の使用でコーティン
グの剥離があった。 【0015】〔実施例5〕150μm以下の粒度の焼結
アルミナ70重量%、150μm以下の粒度のバイヤー
法アルミナ25重量%、珪砂5重量%に水100重量%
を加えたものに有機バインダーとしてPVAを0.3重
量%添加してボールミルにてスラリー状に撹拌したもの
を、あらかじめ160℃に加熱した400×350×1
0mmの炭化珪素質耐火物の表面にスプレーノズルにて
均一に吹き付けて施工したものを乾燥し、試験体を得
た。得られた試験体は常温でのコーティングの剥離はな
く、1300℃での陶磁器焼成における50回での使用
テストにおいても被焼成品との融着やコーティングの剥
離はなかった。 【0016】〔実施例6〕20μm以下の粒度のバイヤ
ー法アルミナ100重量%に水100重量%を加えたも
のに有機分散剤0.5重量%および有機バインダーとし
てCMCを0.3重量%添加してボールミルにてスラリ
ー状に撹拌したものを、あらかじめ160℃に加熱した
400×350×10mmの炭化珪素質耐火物の表面に
スプレーノズルにて均一に吹き付けて施工したものを乾
燥し、試験体を得た。得られた試験体は常温でのコーテ
ィングの剥離はなく、1300℃での陶磁器焼成におけ
る50回での使用テストにおいても被焼成品との融着や
コーティングの剥離はなかった。 【0017】〔実施例7〕43μm以下の粒度の合成ム
ライト95重量%、珪砂4重量%粘土1重量%に水10
0重量%を加えたものに有機バインダーとしてPVAを
0.3重量%添加してボールミルにてスラリー状に撹拌
したものを、あらかじめ160℃に加熱した400×3
50×10mmの炭化珪素質耐火物の表面にスプレーノ
ズルにて均一に吹き付けて施工したものを乾燥し、試験
体を得た。得られた試験体は常温でのコーティングの剥
離はなく、1300℃での陶磁器焼成における50回で
の使用テストにおいても被焼成品との融着やコーティン
グ剥離はなかった。 【0018】〔実施例8〕150μm以下の粒度の焼結
アルミナ65重量%、150μm以下の粒度のバイヤー
法アルミナ30重量%、珪砂2重量%、粘土3重量%に
水100重量%を加えたものに有機バインダーとしてC
MCを0.3重量%添加してボールミルにてスラリー状
に撹拌したものを、あらかじめ160℃に加熱した40
0×350×10mmの炭化珪素質耐火物の表面にスプ
レーノズルにて均一に吹き付けて施工したものを乾燥
し、試験体を得た。得られた試験体は常温でのコーティ
ングの剥離はなく、1300℃での陶磁器焼成における
50回での使用テストにおいても被焼成品との融着やコ
ーティングの剥離はなかった。 【0019】 【比較例5】150μm以下の粒度の焼結アルミナ70
重量%、150μm以下の粒度のバイヤー法アルミナ2
5重量%、珪砂5重量%に水100重量%を加えたもの
に有機バインダーとしてPVAを0.3重量%添加して
ボールミルにてスラリー状に撹拌したものを、常温の4
00×350×10mmの炭化珪素質耐火物の表面にス
プレーノズルにて均一に吹き付けて施工したものを乾燥
し、試験体を得た。得られた試験体は常温で0.2mm
の厚みでコーティングが部分的に剥離し、0.2mm以
上にはコーティングできなかった。0.2mmの厚みの
コーティングでは1300℃での陶磁器焼成における使
用テストで1回の使用で被焼成品との融着が生じた、1
回の使用でコーティングの剥離があった。 【0020】 【比較例6】20μm以下の粒度のバイヤー法アルミナ
100重量%に水100重量%を加えたものに有機分散
剤0.5重量%および有機バインダーとしてCMCを
0.3重量%添加してボールミルにてスラリー状に攪拌
したものを、常温の400×350×10mmの炭化珪
素質耐火物の表面にスプレーノズルにて均一に吹き付け
て施工したものを乾燥し、試験体を得た。得られた試験
体は常温で0.2mmの厚みでコーティングが部分的に
剥離し、0.2mm以上にはコーティングできなかっ
た。0.2mmの厚みのコーティングでは1300℃で
の陶磁器焼成における使用テストで1回の使用で被焼成
品との融着が生じた、1回の使用でコーティングの剥離
があった。 【0021】 【比較例7】43μm以下の粒度の合成ムライト95重
量%、珪砂4重量%粘土1重量%に水100重量%を加
えたものに有機バインダーとしてPVAを0.3重量%
添加してボールミルにてスラリー状に撹拌したものを、
常温の400×350×10mmの炭化珪素質耐火物の
表面にスプレーノズルにて均一に吹き付けて施工したも
のを乾燥し、試験体を得た。得られた試験体は常温で
0.2mmの厚みでコーティングが部分的に剥離し、
0.2mm以上にはコーティングできなかった。0.2
mmの厚みのコーティングでは1300℃での陶磁器焼
成における使用テストで1回の使用で被焼成品との融着
が生じた、1回の使用でコーティングの剥離があった。 【0022】 【比較例8】150μm 以下の粒度の焼結アルミナ65
重量%、150μm 以下の粒度のバイヤー法アルミナ3
0重量%、珪砂2重量%、粘土3重量%に水100重量
%を加えたものに有機バインダーとしてCMCを0.3
重量%添加してボールミルにてスラリー状に攪拌したも
のを、常温の400×350×10mmの炭化珪素質耐
火物の表面にスプレーノズルにて吹き付けて均一に施工
したものを乾燥し、試験体を得た。得られた試験体は常
温で0.2mmの厚みでコーティングが部分的に剥離
し、0.2mm以上にはコーティングできなかった。
0.2mm厚みのコーティングでは1300℃での陶磁
器焼成における使用テストで1回の使用で被焼成品との
融着が生じた。1回の使用でコーティングの剥離があっ
た。 【0023】 【表1】【0024】 【表2】 【0025】 【発明の効果】本発明によれば、陶磁器焼成やセラミッ
クス焼成に使用されるコーティングされた炭化珪素質耐
火物において、被焼成品との反応、融着を効果的に防止
でき、耐火物の寿命延長を実現することができるコーテ
ィングされた炭化珪素質耐火物が提供され、当該炭化珪
素質耐火物を使用することによって、焼成作業や焼成品
の大幅なコスト低下が可能となる。
クス焼成に使用されるコーティングされた炭化珪素質耐
火物に関する。 【0002】 【従来の技術】炭化珪素質耐火物はすぐれた耐火性、耐
熱性、耐熱衝撃性が知られており、陶磁器焼成や、セラ
ミックス焼成用の棚板等に広く使用される。しかし、炭
化珪素質耐火物は使用中に大気中の酸素と反応して珪酸
化合物を生成するため、被焼成品である製品と反応し、
融着を起こすという欠点を持っていた。このため、製品
歩留りが低下し問題であった。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】一般に、これを防止す
るために炭化珪素質耐火物の表面にムライト、アルミナ
粉末を主材料としたコーティング材を被覆し、炭化珪素
質耐火物と被焼成品の反応を防止するという方法がとら
れる。コーティング材を施工する際に、スラリー状にし
たコーティング剤を常温の耐火物表面に、はけ塗り、ス
プレーで施工する方法が主であり、コーティング材は例
えば特公平4−59276号にあるような材料を耐火物
表面に塗布されることが提案されているが、コーティン
グ材中のムライト、アルミナの粒度と種類およびその含
有量を限定する必要があった。しかし、これらの方法で
は、コーティング材を0.1mmより厚く塗布して使用
した場合、使用中にコーティング材自体が焼結収縮を起
こしやすく、使用中に剥離を生じやすい。0.1mm程
度の厚みのコーティングでは、融着防止の効果は小さ
く、数回の使用ごとにコーティング材を再施工する必要
があった。さらに、焼成される陶磁器、セラミックスは
焼成中に焼成収縮をともなうことが多く、炭化珪素質耐
火物の表面に被焼成物の収縮のためのすべりを助けるた
めに、施工したコーティング材の上にさらに敷粉を用い
る必要があった。他方、耐火材がアルミナ質やムライト
質基材の場合には、特開平5−270925号に開示さ
れている方式、すなわち基材表面に平均粒径5〜100
μmの安定化ジルコニア等を40〜200μmの厚さに
コーティングをする方法、またはコーティング層を設け
る基材表面を15〜100μmの表面粗さにすることに
より剥離等を防止する方法が提案されている。しかしな
がら、本発明にかかわる炭化珪素質基材においては、前
記に開示されている方法では、コーティング層と処理物
との反応を防止するという点において不十分であった。 【0004】 【課題を解決するための手段】本発明は、炭化珪素質耐
火物にコーティング層を設ける場合における上記従来の
問題点を解消することを目的としてなされたものであ
り、本発明によるコーティングされた炭化珪素質耐火物
は、炭化珪素質耐火物を140〜200℃の温度に加熱
した状態で、該炭化珪素質耐火物の表面にムライトおよ
び/またはアルミナを主材料とするコーティング材をス
プレーノズルで塗布するコーティング方法によりコーテ
ィング材が塗布されて0.1〜1.0mm厚さのコーテ
ィング層が形成され、コーティング層の表面粗さが十点
平均粗さで100〜500μmであることを特徴とす
る。 【0005】 【作用】本発明による炭化珪素質耐火物をコーティング
する場合には、ムライトおよび/またはアルミナを主材
料とするコーティング材を使用する。使用前のコーティ
ング材の耐水性を向上させるために、ビニルアルコール
系、セルロース系、ワックスエマルジョン系などの有機
バインダーを併用することができる。本発明におけるコ
ーティング方法は、炭化珪素質耐火物を140〜200
℃の温度に加熱した状態で、炭化珪素質耐火物の表面に
コーティング材をスプレーノズルで塗布することにより
コーティング層を形成することを特徴とするものであ
り、この方法により、ムライト、アルミナを主材料とす
るコーティング材を耐火物表面にコーティングし、0.
1〜1.0mm厚さの厚いコーティング層を形成するこ
とができ、陶磁器焼成やセラミックス焼成用の棚板など
として使用された場合、被焼成品との反応、融着の防止
効果を高めることができる。また、コーティング材中の
ムライトやアルミナの粒度、種類および含有量を限定す
ることなくコーティングを行うことができ、使用するコ
ーティング材の原料粒度に関係なくコーティング層の表
面は粗面化される。粗面化により、使用中にコーティン
グ層の焼結収縮が起こり難くなり、また、使用中に被焼
成品の焼成収縮によるすべりを助ける効果がある。十点
平均粗さで100〜500μmの粗面を形成するのが好
ましい。コーティング層を形成した後、コーティング層
の表面にさらに異種のコーティング材をはけ塗りやスプ
レーで塗布することもできる。 【0006】 【実施例】本発明を実施例に基づき更に詳細に説明す
る。表1および表2に実施例1ないし実施例8と比較例
1ないし比較例8の組成によるコーティング施工後の試
験体の評価結果を示す。 【0007】〔実施例1〕43μm以下の粒度の合成ム
ライト65重量%、150μm以下の粒度のバイヤー法
アルミナ30重量%、珪砂4重量%、粘土1重量%に水
100重量%を加えたものに有機バインダーとしてワッ
クスエマルジョンを1.5重量%添加してボールミルに
てスラリー状に撹拌したものを、あらかじめ50℃に加
熱した400×350×10mmの炭化珪素質耐火物の
表面にスプレーノズルにて均一に吹き付けて施工したも
のを乾燥し、試験体を得た。得られた試験体は常温での
コーティングの剥離はなく、1300℃での陶磁器焼成
における50回での使用テストにおいても被焼成品との
融着やコーティングの剥離はなかった。 【0008】〔実施例2〕43μm以下の粒度の合成ム
ライト65重量%、150μm以下の粒度のバイヤー法
アルミナ30重量%、珪砂4重量%、粘土1重量%に水
100重量%を加えたものに有機バインダーとしてワッ
クスエマルジョンを1.5重量%添加してボールミルに
てスラリー状に撹拌したものを、あらかじめ160℃に
加熱した400×350×10mmの炭化珪素質耐火物
の表面にスプレーノズルにて均一に吹き付けて施工した
ものを乾燥し、試験体を得た。得られた試験体は常温で
のコーティングの剥離はなく、1300℃での陶磁器焼
成における50回での使用テストにおいても被焼成品と
の融着やコーティングの剥離はなかった。 【0009】〔実施例3〕43μm以下の粒度の合成ム
ライト65重量%、150μm以下の粒度のバイヤー法
アルミナ30重量%、珪砂4重量%、粘土1重量%に水
100重量%を加えたものに有機バインダーとしてワッ
クスエマルジョンを1.5重量%添加してボールミルに
てスラリー状に撹拌したものを、あらかじめ200℃に
加熱した400×350×10mmの炭化珪素質耐火物
の表面にスプレーノズルにて均一に吹き付けて施工した
ものを乾燥し、試験体を得た。得られた試験体は常温で
のコーティングの剥離はなく、1300℃での陶磁器焼
成における50回での使用テストにおいても被焼成品と
の融着やコーティングの剥離はなかった。 【0010】〔実施例4〕150μm以下の粒度のバイ
ヤー法アルミナ95重量%、珪砂4重量%、粘土1重量
%に水100重量%を加えたものに有機バインダーとし
てワックスエマルジョンを1.5重量%添加してボール
ミルにてスラリー状に撹拌したものを、あらかじめ14
0℃に加熱した400×350×10mmの炭化珪素質
耐火物の表面にスプレーノズルにて均一に吹き付けて施
工したものを乾燥し、試験体を得た。得られた試験体は
常温でのコーティングの剥離はなく、1300℃での陶
磁器焼成における50回での使用テストにおいても被焼
成品との融着やコーティングの剥離はなかった。 【0011】〔比較例1〕43μm以下の粒度の合成ム
ライト65重量%、150μm以下の粒度のバイヤー法
アルミナ30重量%、珪砂4重量%、粘土1重量%に水
100重量%を加えたものに有機バインダーとしてワッ
クスエマルジョンを1.5重量%添加してボールミルに
てスラリー状に撹拌したものを、あらかじめ40℃に加
熱した400×350×10mmの炭化珪素質耐火物の
表面にスプレーノズルにて均一に吹き付けて施工したも
のを乾燥し、試験体を得た。得られた試験体は常温で
0.2mmの厚みでコーティングが部分的に剥離し、
0.2mm以上にはコーティングできなかった、0.2
mmの厚みのコーティングでは1300℃での陶磁器焼
成における使用テストで5回の使用で被焼成品との融着
が生じた、1回の使用でコーティングの剥離があった。 【0012】〔比較例2〕43μm以下の粒度の合成ム
ライト65重量%、150μm以下の粒度のバイヤー法
アルミナ30重量%、珪砂4重量%、粘土1重量%に水
100重量%を加えたものに有機バインダーとしてワッ
クスエマルジョンを1.5重量%添加してボールミルに
てスラリー状に撹拌したものを、常温の400×350
×10mmの炭化珪素質耐火物の表面にスプレーノズル
にて均一に吹き付けて施工したものを乾燥し、試験体を
得た。得られた試験体は常温で0.2mmの厚みでコー
ティングが部分的に剥離し、0.2mm以上にはコーテ
ィングできなかった、0.2mmの厚みのコーティング
では1300℃での陶磁器焼成における使用テストで5
回の使用で被焼成品との融着が生じた、1回の使用でコ
ーティングの剥離があった。 【0013】〔比較例3〕43μm以下の粒度の合成ム
ライト65重量%、150μm以下の粒度のバイヤー法
アルミナ30重量%、珪砂4重量%、粘土1重量%に水
100重量%を加えたものに有機バインダーとしてワッ
クスエマルジョンを1.5重量%添加してボールミルに
てスラリー状に撹拌したものを、常温の400×350
×10mmの炭化珪素質耐火物の表面に均一にはけ塗り
にて施工したものを乾燥し、試験体を得た。得られた試
験体は常温で0.2mmの厚みでコーティングが部分的
に剥離し、0.2mm以上にはコーティングできなかっ
た、0.2mmの厚みのコーティングでは1300℃で
の陶磁器焼成における使用テストで3回の使用で被焼成
品との融着が生じた、1回の使用でコーティングの剥離
があった。 【0014】〔比較例4〕43μm以下の粒度の合成ム
ライト65重量%、150μm以下の粒度のバイヤー法
アルミナ30重量%、珪砂4重量%、粘土1重量%に水
100重量%を加えたものに有機バインダーとしてワッ
クスエマルジョンを1.5重量%添加してボールミルに
てスラリー状に撹拌したものを、あらかじめ220℃に
加熱した400×350×10mmの炭化珪素質耐火物
の表面にスプレーノズルにて均一に吹き付けて施工した
ものを乾燥し、試験体を得た。得られた試験体は常温で
1.0mmの厚みでコーティングが剥離し、1.0mm
以上にはコーティングできなかった、コーティング外観
には、耐火物の加熱のしすぎによる焼けムラやコーティ
ングの突沸によるムラが観察された。1300℃での陶
磁器焼成における使用テストで1回の使用でコーティン
グの剥離があった。 【0015】〔実施例5〕150μm以下の粒度の焼結
アルミナ70重量%、150μm以下の粒度のバイヤー
法アルミナ25重量%、珪砂5重量%に水100重量%
を加えたものに有機バインダーとしてPVAを0.3重
量%添加してボールミルにてスラリー状に撹拌したもの
を、あらかじめ160℃に加熱した400×350×1
0mmの炭化珪素質耐火物の表面にスプレーノズルにて
均一に吹き付けて施工したものを乾燥し、試験体を得
た。得られた試験体は常温でのコーティングの剥離はな
く、1300℃での陶磁器焼成における50回での使用
テストにおいても被焼成品との融着やコーティングの剥
離はなかった。 【0016】〔実施例6〕20μm以下の粒度のバイヤ
ー法アルミナ100重量%に水100重量%を加えたも
のに有機分散剤0.5重量%および有機バインダーとし
てCMCを0.3重量%添加してボールミルにてスラリ
ー状に撹拌したものを、あらかじめ160℃に加熱した
400×350×10mmの炭化珪素質耐火物の表面に
スプレーノズルにて均一に吹き付けて施工したものを乾
燥し、試験体を得た。得られた試験体は常温でのコーテ
ィングの剥離はなく、1300℃での陶磁器焼成におけ
る50回での使用テストにおいても被焼成品との融着や
コーティングの剥離はなかった。 【0017】〔実施例7〕43μm以下の粒度の合成ム
ライト95重量%、珪砂4重量%粘土1重量%に水10
0重量%を加えたものに有機バインダーとしてPVAを
0.3重量%添加してボールミルにてスラリー状に撹拌
したものを、あらかじめ160℃に加熱した400×3
50×10mmの炭化珪素質耐火物の表面にスプレーノ
ズルにて均一に吹き付けて施工したものを乾燥し、試験
体を得た。得られた試験体は常温でのコーティングの剥
離はなく、1300℃での陶磁器焼成における50回で
の使用テストにおいても被焼成品との融着やコーティン
グ剥離はなかった。 【0018】〔実施例8〕150μm以下の粒度の焼結
アルミナ65重量%、150μm以下の粒度のバイヤー
法アルミナ30重量%、珪砂2重量%、粘土3重量%に
水100重量%を加えたものに有機バインダーとしてC
MCを0.3重量%添加してボールミルにてスラリー状
に撹拌したものを、あらかじめ160℃に加熱した40
0×350×10mmの炭化珪素質耐火物の表面にスプ
レーノズルにて均一に吹き付けて施工したものを乾燥
し、試験体を得た。得られた試験体は常温でのコーティ
ングの剥離はなく、1300℃での陶磁器焼成における
50回での使用テストにおいても被焼成品との融着やコ
ーティングの剥離はなかった。 【0019】 【比較例5】150μm以下の粒度の焼結アルミナ70
重量%、150μm以下の粒度のバイヤー法アルミナ2
5重量%、珪砂5重量%に水100重量%を加えたもの
に有機バインダーとしてPVAを0.3重量%添加して
ボールミルにてスラリー状に撹拌したものを、常温の4
00×350×10mmの炭化珪素質耐火物の表面にス
プレーノズルにて均一に吹き付けて施工したものを乾燥
し、試験体を得た。得られた試験体は常温で0.2mm
の厚みでコーティングが部分的に剥離し、0.2mm以
上にはコーティングできなかった。0.2mmの厚みの
コーティングでは1300℃での陶磁器焼成における使
用テストで1回の使用で被焼成品との融着が生じた、1
回の使用でコーティングの剥離があった。 【0020】 【比較例6】20μm以下の粒度のバイヤー法アルミナ
100重量%に水100重量%を加えたものに有機分散
剤0.5重量%および有機バインダーとしてCMCを
0.3重量%添加してボールミルにてスラリー状に攪拌
したものを、常温の400×350×10mmの炭化珪
素質耐火物の表面にスプレーノズルにて均一に吹き付け
て施工したものを乾燥し、試験体を得た。得られた試験
体は常温で0.2mmの厚みでコーティングが部分的に
剥離し、0.2mm以上にはコーティングできなかっ
た。0.2mmの厚みのコーティングでは1300℃で
の陶磁器焼成における使用テストで1回の使用で被焼成
品との融着が生じた、1回の使用でコーティングの剥離
があった。 【0021】 【比較例7】43μm以下の粒度の合成ムライト95重
量%、珪砂4重量%粘土1重量%に水100重量%を加
えたものに有機バインダーとしてPVAを0.3重量%
添加してボールミルにてスラリー状に撹拌したものを、
常温の400×350×10mmの炭化珪素質耐火物の
表面にスプレーノズルにて均一に吹き付けて施工したも
のを乾燥し、試験体を得た。得られた試験体は常温で
0.2mmの厚みでコーティングが部分的に剥離し、
0.2mm以上にはコーティングできなかった。0.2
mmの厚みのコーティングでは1300℃での陶磁器焼
成における使用テストで1回の使用で被焼成品との融着
が生じた、1回の使用でコーティングの剥離があった。 【0022】 【比較例8】150μm 以下の粒度の焼結アルミナ65
重量%、150μm 以下の粒度のバイヤー法アルミナ3
0重量%、珪砂2重量%、粘土3重量%に水100重量
%を加えたものに有機バインダーとしてCMCを0.3
重量%添加してボールミルにてスラリー状に攪拌したも
のを、常温の400×350×10mmの炭化珪素質耐
火物の表面にスプレーノズルにて吹き付けて均一に施工
したものを乾燥し、試験体を得た。得られた試験体は常
温で0.2mmの厚みでコーティングが部分的に剥離
し、0.2mm以上にはコーティングできなかった。
0.2mm厚みのコーティングでは1300℃での陶磁
器焼成における使用テストで1回の使用で被焼成品との
融着が生じた。1回の使用でコーティングの剥離があっ
た。 【0023】 【表1】【0024】 【表2】 【0025】 【発明の効果】本発明によれば、陶磁器焼成やセラミッ
クス焼成に使用されるコーティングされた炭化珪素質耐
火物において、被焼成品との反応、融着を効果的に防止
でき、耐火物の寿命延長を実現することができるコーテ
ィングされた炭化珪素質耐火物が提供され、当該炭化珪
素質耐火物を使用することによって、焼成作業や焼成品
の大幅なコスト低下が可能となる。
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 炭化珪素質耐火物を140〜200℃の
温度に加熱した状態で、該炭化珪素質耐火物の表面にム
ライトおよび/またはアルミナを主材料とするコーティ
ング材をスプレーノズルで塗布するコーティング方法に
よりコーティング材が塗布されて0.1〜1.0mm厚
さのコーティング層が形成され、コーティング層の表面
粗さが十点平均粗さで100〜500μmであることを
特徴とするコーティングされた炭化珪素質耐火物。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP02876094A JP3507904B2 (ja) | 1994-01-17 | 1994-01-17 | コーティングされた炭化珪素質耐火物 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP02876094A JP3507904B2 (ja) | 1994-01-17 | 1994-01-17 | コーティングされた炭化珪素質耐火物 |
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---|---|
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Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP02876094A Expired - Fee Related JP3507904B2 (ja) | 1994-01-17 | 1994-01-17 | コーティングされた炭化珪素質耐火物 |
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1994
- 1994-01-17 JP JP02876094A patent/JP3507904B2/ja not_active Expired - Fee Related
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