JPH055341B2 - - Google Patents

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JPH055341B2
JPH055341B2 JP59230642A JP23064284A JPH055341B2 JP H055341 B2 JPH055341 B2 JP H055341B2 JP 59230642 A JP59230642 A JP 59230642A JP 23064284 A JP23064284 A JP 23064284A JP H055341 B2 JPH055341 B2 JP H055341B2
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH055341B2 publication Critical patent/JPH055341B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 (発明の技術分野) この発明は、ネガフイルムのサイズがフルサイ
ズ画面であるか、ハーフサイズ画面であるかを画
素に分割した所定領域の情報から自動的に検出
し、この検出に従つて焼付開口部を転換制御した
り、焼付開口部のマスク開口量を調整するように
した写真焼付装置に関する。
(発明の技術的背景とその問題点) 135サイズのネガフイルムは特殊な場合を除い
て画面サイズはフルサイズと、その1/2のハーフ
サイズに撮影される。フルサイズ画面はフイルム
の長手方向に沿つた辺が長い矩形であり、ハーフ
サイズ画面はフイルムの長手方向に沿つた辺が短
い矩形である。このようにサイズおよび画面形状
の方向が異なるネガ画像を所定幅のロール印画紙
に焼付ける場合、何らかの手段を講じてフルサイ
ズ画面形状の方向とハーフサイズ画面形状の方向
とを一致させるようにしない限り、同じ写真焼付
装置を利用し、双方のネガから同サイズに印画紙
面を有効に活用して効率的に焼付けを行なうこと
はできない。
従来においてはフイルムのサイズ及びフルサイ
ズ画面のネガフイルムであるか、ハーフサイズ画
面のネガフイルムであるかの判別を行なうために
は、フイルムを接合して長尺状としたフイルムを
目視又は別装置で判別し、フイルムそのものの一
部あるいは接合テープ等による接合部を記憶手段
に利用し、これにノツチやマークを施して判別信
号とするか、紙テープや磁気テープ等の別の記憶
手段に記憶させる等の作業を行なわなければなら
ない欠点があつた。
(発明の目的) この発明は上述のような事情からなされたもの
であり、この発明の目的は、ネガフイルムのサイ
ズがフルサイズ画面のネガフイルムであるか、ハ
ーフサイズ画面のネガフイルムであるかをネガフ
イルムの画像情報を直接自動的に検出することに
より判別し、その判別結果を利用してフイルムの
搬送方向の転換を行なうと共に、焼付開口部のマ
スク開口量の調整を行なつて、自動的に任意サイ
ズフイルムの焼付を行なうことができるようにし
た写真焼付装置を提供することにある。
(発明の概要) この発明は、ネガフイルムの搬送方向を90度転
換可能とした焼付開口部を通過するネガフイルム
画像を写真印画紙に焼付ける写真焼付装置に関す
るもので、光源で照明された上記ネガフイルムか
らの透過光又は反射光をイメージセンサで受光
し、上記イメージセンサが受光する所定領域の画
像情報を画面分割された画素毎に検出すると共
に、上記検出値を基準値と比較することによつて
上記ネガフイルムのフルサイズ、ハーフサイズを
判別する判別手段を設け、その判別結果に従つて
上記焼付開口部を転換制御するようにしたもので
ある。また、この発明は、ネガフイルムの搬送方
向を90度転換可能とした焼付開口部を通過するネ
ガフイルム画像を写真印画紙に焼付けるようにな
つている写真焼付装置に関するもので、上記焼付
開口部のマスク開口領域の大きさを調整する調整
手段を設け、上記マスク開口領域をフルサイズの
コマ画像よりやや大きくしておき、上記マスク開
口領域を経て光源で照明されたネガフイルムから
の透過光又は反射光をイメージセンサで受光し、
上記イメージセンサが受光する所定領域の画像情
報を画面分割された画素毎に検出すると共に、上
記検出値を基準値と比較することによつて上記ネ
ガフイルムのフルサイズ、ハーフサイズを判別す
る判別手段を設け、その判別結果に従つて上記焼
付開口部のマスク開口領域の大きさを調整すると
共に、上記焼付開口部を転換制御するようにした
ものである。
(発明の実施例) 第1図はこの発明の一実施例を示すもので、フ
ルサイズ画面およびハーフサイズ画面から一連の
同一ロール印画紙へ略同様の画面サイズ・形状に
焼付るようにした写真焼付装置の正面図、また、
第2図は第1図におけるA−A断面矢視図(平面
図)であり、特にネガフイルムのフルサイズ焼付
時における搬送系を示すものである。
図において401は装置本体、402はネガフ
イルム送出し部、403はネガフイルム巻取部、
404は露光部、405はネガフイルム搬送方向
転換部、406はマスク部、Xは光軸、Fはネガ
フイルムを示す。このように、この発明の写真焼
付装置はネガフイルムFを送出し部402から巻
取部403へ搬送するとき、光軸Xを通過するネ
ガフイルムFの画像を本体401の下方におい
て、後述するようにネガフイルムFの画面と平行
しかつ同一方向に搬送されるロール印画紙に、光
学系を介して焼付けるものである。
この写真焼付装置におけるネガフイルムFはた
とえば第3図に示す如く、フルサイズ画面fを有
するネガフイルムF1と、ハーフサイズ画面hを
有するネガフイルムF2とを接合テープTで接合
して長尺状にしたものである。ネガフイルム送出
し部402は、一端が図示しない送出し用モータ
(このモータは後述するダンサローラ204の動
作を伴い正逆回転する)に連結された送出し軸2
01と、送出し軸201に装着された焼付すべき
ネガフイルムFを巻回したリール202と、本体
401に固定された支軸に回転自在に設けられた
ガイドローラ203と、図示しないバネ部材によ
つて付勢され第1図のイ方向に往復動してネガフ
イルムFの送出し長さを制御するダンサローラ2
04と、ネガフイルムFの搬送方向を転換するた
めの方向転換ローラ(以下、これを「第1転換ロ
ーラ」という)205とを具備して成る。
ネガフイルムFはリール202から送出され、
ガイドローラ203、ダンサローラ204等のロ
ーラ群によつて形成される搬送路を通つて、次の
ネガフイルム搬送方向転換部405に搬送され
る。第1転換ローラ205は搬送路の出口側に設
けられた軸中心が、第2図に示す如く平面から見
てネガフイルム搬送方向にα1、また第4図に示
す如く本体右側から見て下方にβ1なる角度をも
つて、一端が本体401に固定された支軸206
上を回転し、かつ奥側(すなわち、本体401に
近い側)にネガフイルムFの幅方向位置を規制す
るフランジ207を有し、バネ208に付勢され
て支軸206に沿つて摺動可能なものである。こ
こに、第1転換ローラ205の設置角度α1及び
β1については後述する第3転換ローラと関連し
て、供給リールから送出され、マスク部406の
焼付マスクに達するまでのフイルム両辺の長さが
等しくなる様な捩り角度を与えることが好ましい
が、この詳細については後で説明する。
同様に、ネガフイルム巻取部403は、一端が
図示しない巻取用モータ(このモータは後述する
ダンサローラ304の作動に伴ない正逆回転す
る)に連結された巻取り軸301と、巻取り軸3
01に装着されプリント済のネガフイルムFを巻
取るリール302と、本体401に固定された支
軸に回転自在に設けられたガイドローラ303
と、図示しないバネ部材によつて付勢され第1図
のロ方向に往復動してネガフイルムFの巻取り長
さを制御するダンサローラ304とネガフイルム
Fの搬送方向転換用ローラ(以下、これを「第2
転換ローラ」という)305とを具備して成る。
ネガフイルムFはガイドローラ303ダンサロ
ーラ304等のローラ群によつて形成される搬送
路を通つてリール302に巻取られる。第2転換
ローラ305は搬送部の入口側に設けられ、詳細
には第2図に示す如く平面から見てネガフイルム
搬送方向にα2、また第5図に示す如く本体右側
面から見て上方にβ2なる角度をもつて、一端が
本体401に固定された支軸306上を回転し、
かつその幅方向両端にフランジ307を有するも
のである。
一方、露光部404はネガフイルムFにマスク
部406(後述する)を介して焼付光を与える部
分である。ネガフイルム搬送方向転換部405は
ネガフイルム送出し部402とネガフイルム巻取
部403の中間に設けられ、ネガフイルムFの搬
送方向を焼付光軸Xを中心に90度転換する部分で
あり、第6図に示す如き構造を有している。すな
わち、ネガフイルム搬送方向転換部405は光軸
X上にプリントするべきネガフイルムFの画面を
対応して設けられた開口部501を有し、光軸X
を中心に90度回転可能ターンテーブル502と、
このターンテーブル502の上面に位置し、開口
部501の入口側に設けられた第3転換ローラ5
03と、開口部501の出口側に設けられた第4
転換ローラ504と、ネガフイルムFが開口部5
01を通過するように案内するためのプレスロー
ラ506及びフイードローラ507等の各ローラ
群によつて形成されるネガフイルム搬送路とを具
備して成る。
ターンテーブル502は固定架台508上面に
設けられたスライドボール509上に載置され、
架台508に光軸Xを中心として円弧状に刻設さ
れた案内溝510に沿つてローラ511が転動す
ることにより、光軸Xを中心として90度回転可能
に構成されている。ターンテーブル502の回転
運動は、ギヤ512〜515を介して本体401
に固定されたモータ516によつて行なわれる。
ギヤ512は中央に開口部517を有し、ター
ンテーブル502の下側に光軸Xを中心として固
定され、同様に架台508にも光軸X上に開口部
518が透設されており、ターンテーブル502
の開口部501と併せて露光部404から照射さ
れる焼付光が下方に透過可能になつている。
ターンテーブル502上面に形成されるネガフ
イルム搬送路の焼付開口部には、ネガフイルムF
の画面サイズ等を検出する画像情報検出装置10
(後述する)が設けられており、この検出装置1
0はネガフイルムFのサイズや方向等を検出し、
上記モータ516及びマスク部406に駆動信号
を出力するようになつている。
第3転換ローラ503はターンテーブル開口部
501の入口側搬送路に第1転換ローラ205と
隣り合つて設けられ、ターンテーブル502が回
転したとき、第1転換ローラ205と協働してネ
ガフイルムFの搬送方向を90度転換する機能を有
するもので、軸心が第2図に示す如く平面から見
て第1転換ローラ205と逆方向にα3の角度を
もつて、また本体右側面から見ると第7図に示す
如く略水平になるように、ターンテーブル502
上面の固定軸受520に軸承された支軸521に
回転自在に設けられたものである。この第3転換
ローラ503は奥側にフランジ522とネガフイ
ルム案内用の溝523を有しており、ターンテー
ブル502の回転時に搬送中のネガフイルムFが
軸方向奥側に逐時移動して行き、溝523に装着
されるようになつている。第4転換ローラ504
はターンテーブル開口部501の出口側搬送路に
第2転換ローラ305と隣り合つて設けられ、タ
ーンテーブル502が回転したとき、第2転換ロ
ーラ305と協働してネガフイルムFの搬送方向
を90度転換する機能を有するもので、軸心が第2
図に示す如く平面から見て第2転換ローラ305
と逆方向にα4の角度をもつて、また第8図に示
す如く本体右側面から見ると上方にβ4なる角度
をもつて、ターンテーブル502上面の固定軸受
524に軸承された支軸525上を回転し、かつ
その幅方向面端にフランジ526を有する。ま
た、フイードローラ507は奥側端に図示しない
ロール印画紙搬送用モータと同期して駆動するパ
ルスモータ527に連結され、プレスローラ50
6と協働してネガフイルムFをロール印画紙の送
りと同期して搬送する。
マスク部406は第9図に示すように、フルサ
イズ画面用マスクの長辺及びハーフサイズ画面用
マスクの短辺を形成するための開口部410Aを
有する固定片410と、フルサイズ・ハーフサイ
ズの判別結果に従つて互いに接近又は離反してフ
ルサイズ又はハーフサイズ画面の対向辺を形成す
る1対の摺動片411,412とを具備して成
り、固定片410の開口部410Aと摺動片41
1,412とで形成される開口部で、プリントす
べきネガフイルムFの画面サイズを設定するもの
である。なお、摺動片411及び412の各端面
にはナツト部材413及び414が取付けられ、
ナツト部材413及び414はそれぞれ逆ピツチ
に螺刻されたスクリユー棒451の螺刻部415
A及び415Bで螺合されており、スクリユー棒
415はギアボツクス416を介してモータ41
7で可逆回転されるようになつている。そして、
モータ417がN方向に回転されるとスクリユー
棒415とナツト部材413,414との螺合作
用で、摺動部材411及び412がそれぞれN1
及びN2方向に摺動され、開口部410Aが狭め
られ、モータ417がM方向に回転されると摺動
部材411及び412がそれぞれM1及びM2方向
に摺動され、開口部410Aが広げられる。
以上のように構成された写真焼付装置の作用に
ついて、その転換動作を説明する。
第2図に示されるフルサイズの搬送系のから、
画像情報検出装置10によつて後述の如くしてハ
ーフサイズ画面であることが検出されると、モー
タ516が駆動されてターンテーブル502は第
10図に示すように光軸Xを中心にハ方向に90度
回転する。尚、この時引伸レンズもハーフサイズ
画面の引伸し焼付に適したものに切換えられる。
このようにターンテーブル502が回転すると、
転換ローラ205,503間並びに転換ローラ3
05,504間の距離が夫々増すために、ネガフ
イルムFは送出し側ではリール202から送出さ
れる方向に、また巻取り側ではリール302から
巻戻される方向に作用を受け、ダンサローラ20
4及び304の作動に伴つて夫々送出し用モータ
が正転して所定の長さのネガフイルムFを送出
し、また巻取用モータが逆転して所定の長さのネ
ガフイルムFを巻戻す。以上の如くターンテーブ
ル502が回転すると、送出し側にあるネガフイ
ルムFは第3転換ローラ503によつて搬送方向
がフルサイズの場合に対し90度転換されて開口部
501に送られる。開口部501を通過したネガ
フイルムFは、第4転換ローラ504によつて反
転された画面の向きが第2転換ローラ305によ
つて再び反転されて巻取り側に搬送される。この
ようにネガフイルムFを反転させながら方向転換
すると、ネガフイルムFは各転換ローラの傾斜軸
方向に移動し、特に各転換ローラ間の設定距離、
例えば第1転換ローラ205と第3転換ローラ5
03の設定距離が短い場合にはかかる軸方向への
移動が急激となるが、この写真焼付装置において
は第1転換ローラ205の軸方向に設けられたバ
ネ208によつてこれが緩和され、また、第3転
換ローラ503においてはネガフイルムFは前述
した如く遅次軸方向奥側に移動して溝523に装
着されて搬送されるので、上記搬送方向転換時に
おいてネガフイルムFを損傷することはなく、ス
ムーズに搬送することができる。
以上はフルサイズからハーフサイズに切換えて
プリントを行なう場合であるが、ハーフサイズか
らフルサイズに切換える場合(すなわち、第9図
の状態から第2図の状態に切換える場合)につい
ては上述したのと全く逆の動作である。
ところで、この写真焼付装置においてネガフイ
ルムFの搬送方向を転換するために用いられる第
1〜第4転換ローラ205,305,503,5
04を軸方向にどの程度傾斜させるか(各転換ロ
ーラの支軸の角度α1……α4及びβ1……β4をどの
ように定めるか)については、これら各転換ロー
ラ間の相対的な位置関係(特にターンテーブル5
02を回転したときの位置関係)及びネガフイル
ムFの有する引裂強度等の機械的性質を考慮する
ことにより必然的に好ましい値が決定されるの
で、これらの角度はいずれも10〜30度の範囲に設
定されている。特に設計上、各転換ローラ間の距
離を充分にとり得る場合には、第1転換ローラ2
05及び第2転換ローラ305並びに第3転換ロ
ーラ及び第4転換ローラ504とは夫々互いに同
一形状とし、かつ同一の傾き角度をもつて設定す
ることができ、またかかる場合には第1転換ロー
ラ205におけるバネ208や第3転換ローラ5
03における溝523等も不要となり、各転換ロ
ーラの溝を簡単にすることができる。また、上記
4つの転換ローラは必要最小限のものであり、必
要に応じてその数量を増加できる。
上述のような機構において、この発明では、ネ
ガフイルムのサイズを自動的に検出すると共に、
フルサイズ画面のネガフイルムであるか、ハーフ
サイズ画面であるかの判別を以下に詳述するよう
な画像情報検出装置10により自動的に行ない、
第6図に示すモータ516及び第9図に示すモー
タ417にそれぞれ駆動信号として供給してい
る。すなわち、第11図は画像情報検出装置10
を写真焼付装置に取付けた光学系を示すものであ
り、マスク部406に送られて来たネガフイルム
Fは、イエローY、マゼンタM及びシアンCの各
3原色フイルタ2を通して光源1で照明されるよ
うになつており、ネガフイルムFからの透過光は
レンズ系3及びブラツクシヤツタ4を経て露光部
404の写真印画紙6に達するようになつてい
る。なお、ここではネガフイルム2の透過光を検
出するようにしているが、反射光を検出するよう
にしても良い。写真印画紙6はフイードローラ7
Aに巻回されており、ネガフイルムFの搬送及び
停止と同期してローラ7Bに巻取られるようにな
つている。そして、光源1とネガフイルムFとの
光軸Xに傾斜して画像情報検出装置10がネガフ
イルムFの近傍に設けられており、その中に2次
元イメージセンサ11が配設されており、2次元
イメージセンサ11の前方にはネガフイルムFの
ほぼ中心部を結像するためのレンンズ系12が配
設されており、ユニツト化された検出装置10の
裏面には画像処理を行なうIC等で成る処理回路
を装着する基板13が取付けられている。
ここで、2次元イメージセンサ11は第12図
に示すように画像を光学的に撮像する撮像部10
1と、撮像部101から転送されて来た電荷を蓄
積するための蓄積部102と、蓄積部102で蓄
積された電荷を出力するための出力レジスタ部1
03とで構成されており、駆動回路からの駆動信
号101S〜103Sを制御することによつて2
次元(エリア)の画像情報を光電変換して出力レ
ジスタ部103からアナログ画像信号PSを直列
的に出力するようになつている。また、基板13
に装着されている回路構成はたとえば第13図に
示すような構成となつており、イメージセンサ1
1は駆動回路20からの駆動信号101S〜10
3Sによつて駆動され、イメージセンサ11の撮
像部101に照射された光は出力レジスタ部10
3から画像信号PSとして出力され、所定のサン
プリング周期でサンプルホールド回路21におい
てサンプリングされて保持され、そのサンプル値
がAD変換器22でデイジタル信号DSに変換され
る。AD変換器22からのデイジタル信号DSは対
数変換回路23に入力されて対数変換され、濃度
信号DNに変換されて後に書込制御回路24を経
てメモリ25に書込まれる。なお、書込制御回路
24は、駆動回路20からイメージセンサ11を
駆動して画像情報を一定速度で読取るための読取
速度信号RSを入力しており、イメージセンサ1
1の駆動速度に応じてメモリ25の所定位置に順
番に濃度信号DNを書込むようになつている。
このような構成において、この発明ではマスク
部406に搬送されて来たネガフイルムFの1コ
マの画面全体を、多数の整列画素に分割して画像
情報を検出するようにしている。すなわち、駆動
回路20からイメージセンサ11に所定の駆動信
号101S〜103Sを与えることにより、2次
元イメージセンサ11はマスク部406に置かれ
ているネガフイルムFの透過光をレンズ系12を
介して受光するので、2次元イメージセンサ11
は第14図Aに示すようにネガフイルムFの全体
を整列された多数の小さな画素FKに分割して、
走査線SLにネガフイルム従つて順番にFの画面
全体を走査することができる。そして、画面全体
の走査終了後にイメージセンサ11の出力レジス
タ部103から画像信号PSを順次出力し、この
画像信号PSをサンプルホールド回路21でサン
プルホールドしてそのサンプル値をAD変換器2
2でデイジタル信号DSに変換する。AD変換器2
2からのデイジタル信号DSは対数変換回路23
で対数変換されて濃度信号DNとして求められ、
この濃度信号DNが書込制御回路24の制御によ
つて、メモリ25に第14図Bに示すような画素
FKに対応する配列でかつネガフイルムFの濃度
デイジタル値で格納されることになる。
このようにして、メモリ25にネガフイルムF
の画素毎のデイジタル値、あるいは前述の手法で
3原色に関する画素毎の濃度値が格納されると、
ネガフイルムFの画素毎にデイジタル値をメモリ
25から読出して利用することができる。したが
つて、3原色のRGB毎に第14図Bに示すよう
な濃度値を求めて記憶しておけば、記憶値を読出
して演算等の処理を行なうことにより、従来と同
様な写真焼付露光量の決定もしくは補正量として
用いることができる。この場合、ネガフイルムF
のサイズ毎に予め露光量決定式が定められてお
り、全平均透過濃度をDa、最高濃度をDmax、
最低濃度をDminとしたとき、たとえば135フル
サイズのフイルムの露光量X1は X1=a1・Da+b1・Dmax +c1・Dmin+D1 ………(1) で表わされ、135ハーフサイズのフイルムの露光
量X2は X2=a2・Da+b2・Dmax +c2・Dmin+D2 ………(2) Xs=Ki+Kj・X ………(3) のような修正式Xsが用意されており、修正され
た露光量XsでネガフイルムFの焼付が行なわれ
る。
ここで、長尺状のネガフイルムFは順次マスク
部406に搬送されるが、この発明では搬送され
て来るネガフイルムFがフルサイズであることを
標準にし、ハーフサイズのネガフイルムが搬送さ
れて来た時に搬送方向の転換を行なうようにして
いる。これは、フルサイズのネガフイルムの方が
プリントされる量が多いことに基づく。このた
め、定常状態では第15図に示すように、フルサ
イズのネガフイルムFのコマFnに対応させてマ
スク部406の開口部を調整し、フルサイズのコ
マ画像の全体を画像情報検出装置10で検出でき
るようにしている。すなわち、マスク部406の
固定片410の高さD1をフルサイズコマ画像の
短辺の長さにし、マスク部406の摺動片411
及び412の間隔D2をフルサイズコマ画像の長
辺の長さよりも若干長めにする。このようなサイ
ズ関係にマスク部406開口部を調整しておく
と、第15図のような位置関係にネガフイルムF
を位置決めすると、フルサイズの画像情報はたと
えば第16図Aに示すようになり、ハーフサイズ
の画像情報は同図Bに示すようになる。この例
は、検出情報を対数変換しない真数値で示してお
り、8ビツト(0〜255)のデイジタル値に変換
した場合を示している。そして、マスク部406
の固定片410で遮光される領域は“0”を示
し、コマとコマとの間のスヌケ部分は光をほとん
ど全て透過することになるので最高値の“255”
近辺の値を示すことになり、破線で囲まれたコマ
画像領域は“0”から“255”までの値をとるこ
とになるが、画像としては“0”や“255”の最
低値や最高値を規則的に連続してとることはほと
んどない。このため、フルサイズのネガフイルム
では2次元イメージセンサ11の縦ラインL1及
びL2での値(たとえば総計値)を基準値と比較
することによつて、ハーフサイズのネガフイルム
では縦ラインL1,L2及びL3での値を基準値
と比較することによつてそれぞれサイズを判別で
きる。したがつて、2次元イメージセンサ11の
ラインL1,L2,L3の所定領域を設定してお
き、ネガフイルムFをマスク部406上(又は
下)を通過させたとき、ラインL1及びL2の値
が予め設定されているフルサイズの基準値となれ
ばフルサイズと判別し、ラインL1〜L3の値が
予め設定されているハーフサイズの基準値となれ
ばハーフサイズと判別することができる。つま
り、マスク406上をネガフイルムを搬送する
と、第16図A又はBに示すような状態が必らず
現われるので、これからネガフイルムのフル・ハ
ーフを判別するのである。最初の1コマまたは2
コマ(ハーフサイズの場合)で識別が困難な場合
は数コマ分を搬送し、数コマ分のデイジタル値を
メモリ25から読出して識別してもよい。又、マ
スク部406の摺動片411及び412の間隔
D2をフルサイズコマ画像数コマ分の長さに設定
し、一度に数コマ分読取つた画像情報から識別し
ても良い。
このように、イメージセンサ11で読取つた画
像情報の全体からネガフイルムFのコマサイズ判
別を行なう。こうして判別されたネガフイルムF
のコマサイズ情報はモータ516,417及び焼
付系に送られ、ネガフイルムFの搬送方向を自動
的に決定すると共に、前述したような露光量決定
式を選択して計算した後に焼付が行なわれること
になる。
次に、上述の如き写真焼付装置の焼付動作を第
17図のフローチヤートを参照して説明する。
先ずネガフイルムFを焼付装置の所定位置に装
填し(ステツプS1)、その装填後にネガフイルム
Fを所定長さ(たとえば必らず最初の1コマ目が
マスク部406を通過し終る長さ)だけ搬送する
(ステツプS2)。この搬送によりネガフイルムF
のコマ画像が必らずマスク部406を通過するの
で、第16図A又は同図Bの画像情報が画像情報
検出装置10によつて検出され、これによつてフ
ル・ハーフのコマサイズが検出される(ステツプ
S3)。尚、最初の1コマ目を送り過ぎた場合は、
巻取用モータを逆転させて所定の長さだけフイル
ムFを巻戻せばよい。検出結果がフルサイズであ
れば、第15図に示す関係になつているマスク部
406の摺動片411及び412の間隔D2を、
フルサイズコマの長辺の長さに調整し(ステツプ
S4,S5)、検出結果がハーフサイズであれば摺動
片411及び412の間隔D2をハーフサイズコ
マの短辺の長さに調整すると共に、モータ516
に駆動信号を送つて搬送方向の転換を行なう(ス
テツプS4,S15)。なお、摺動片411及び41
2の間隔D2の調整は、モータ417に駆動信号
を送ることによつて行なう。このようにしてネガ
フイルムFのフル・ハーフが検出され、各コマサ
イズに対応した調整が完了すると、必要に応じて
ネガフイルムFの逆送を行なつて停止し(ステツ
プS6,S7)、特願昭59−54018号に示されている
ような方法でコマ送りを行ない(ステツプS8)、
コマの有無もしくはプリントすべきコマであるか
を判断する(ステツプS9)。コマ画像がある場合
は前述したような方法で、画像情報検出装置10
によつてプリントすべきコマ画像情報を検出し
(ステツプS10)露光量等を決定して焼付を行な
い上記ステツプS8にリターンする(ステツプ
S11)。また、上記ステツプS9でコマが無い場合
は更に長尺のための接合部があるか否かを判断し
(ステツプS12)、接合部が無い場合は焼付けるべ
きネガフイルムが無いことになるので、ブザー等
のアラームを出して動作終了となる(ステツプ
S13)。接合部が有る場合は次のネガフイルムを
焼付ける必要があるので、ネガフイルム搬送方向
転換部405を90゜回転して元に戻すと共に、マ
スク部406の摺動片411及び412の間隔D
2を第15図の位置に戻す(ステツプS14)。な
お、接合部の検出は画像情報検出装置10によつ
て、光を遮断する所定幅のエリアから検出するこ
とができる。
なお、上述の実施例では2次元イメージセンサ
11を、ネガフイルムFと光源1との光軸Xに対
して傾きを持つて設けているが、ネガフイルムF
の透過光をレンズ系3の前方に配置したハーフミ
ラーで反射し、この反射光を2次元イメージセン
サ11に与えるようにしても良い。この場合、ハ
ーフミラーの透過光がレンズ系3を経て写真印画
紙6に照射されることになる。また、上述ではネ
ガフイルムFの透過光から画像情報を画像情報検
出装置10で検出するようにしているが、ネガフ
イルムFの反射光を検出するようにすることも可
能である。さらに、上述ではフルサイズのネガフ
イルムとハーフサイズのネガフイルムとを一連に
接合した長尺のフイルムを焼付ける場合を説明し
ているが、フルサイズのみのネガフイルムやフル
サイズのみのネガフイルムをも自動的に焼付ける
ことは可能である。再プリントのようにピースネ
ガ(通常6コマ単位)の場合は、送りローラをマ
スク部406の前後に配置したダブルローラ式の
ネガキヤリアによつてフイルム搬送を行なう。
さらにまた、手動キヤリアを用いた写真焼付装
置では、ハーフサイズネガの場合はオペレータが
ハーフサイズのネガキヤリアに交換し、フルサイ
ズと同一のロール印画紙を使用するために90゜回
転している。この場合、ネガフイルムのスヌケ画
像の検出情報は、対数変換した濃度値で示すと、
フルサイズは第18図Aに示すようになり、ハー
フサイズは同図Bに示すようになるので、イメー
ジセンサで読取られた画像情報からスヌケである
ことを示す濃度“0”を検出して、その面積を計
算することによつてサイズを判別することができ
る(特願昭59−7534号)。したがつて、これによ
ればハーフサイズで縦送り、(90゜回転)している
ことが検出できるので、その検出情報に従つてハ
ーフサイズの焼付標準条件が入つているプリント
チチヤンネルをも自動選択することができる。実
施例においては2次元のイメージセンサを用いた
が、特願昭59−7533号に示されているような1次
元イメージセンサで画像情報を検出するようにし
てもよい。
(発明の効果) 以上のようにこの発明によれば、原画フイルム
を含み周辺領域までの画像情報を画像情報検出装
置によつて検出し、多数の画素に分割した濃度値
から原画フイルムのフルサイズ・ハーフサイズの
区別をすることにより、ネガフイルムの搬送方向
を自動的に切換えることができる利点がある。ま
た、ネガフイルムにノツチを付けたり、ネガフイ
ルムに対応した紙テープ情報を作つたりする前工
程が不要となり、ネガフイルムとプリント写真の
袋詰め作業をフルサイズ・ハーフサイズで連続的
に行なうことができ、後工程の合理化を実現する
ことができる。さらに、焼付装置にノツチ検出器
や接合部の検出器を設ける必要がないので、ネガ
キヤリアの構成が簡単になる利点を有する。さら
に又、極めて簡便な方法により焼付作業工程の大
幅な合理化と作業の省力化を達成でき、ネガ補正
演算と組合せることによりオペレータによるバラ
ツキがない安定した高品質プリントが得られ、ペ
ーパーのかけかえ(フルサイズとハーフサイズの
切換時)によるペーパーロスと、作業ミス(レン
ズ交換もれやプリントチヤンネル切換えもれ等)
とを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の写真焼付装置の一実施態様
を示す正面図、第2図は第1図のA−A断面天視
図、第3図はこの発明に適用できるネガフイルム
の平面図、第4図、第5図、第7図及び第8図は
ネガフイルム方向転換ローラの一例を示す断面
図、第6図は方向転換部の詳細を示す正面断面
図、第9図はマスク部の詳細を示す平面図、第1
0図は方向転換したときの本装置の平面図、第1
1図はこの発明の光学系の一例を示す構成図、第
12図はこの発明に用いる2次元イメージセンサ
の機能を示す構成図、第13図は2次元イメージ
センサ制御系を示すブロツク構成図、第14図A
及びBは画像情報検出装置による原画フイルムの
画素分割と記憶データとの対応関係の例を説明す
る図、第15図はマスク部とネガフイルムとの関
係を説明するための図、第16図A及びBはフル
サイズネガ及びハーフサイズネガの判別の様子を
示す図、第17図はこの説明の動作例を示すフロ
ーチヤート、第18図A及びBはフルサイズ及び
ハーフサイズの画像濃度情報の例を示す図であ
る。 1……光源、2……フイルタ、3……レンズ
系、6……写真印画紙、10……画像情報検出装
置、11……2次元イメージセンサ、20……駆
動回路、22……AD変換器、24……書込制御
回路、25……メモリ、201……送出し軸、2
04,304……ダンサローラ、205……第1
転換ローラ、206,306,521,525…
…支軸、207,307,522,526……フ
ランジ、208……バネ、301……巻取り軸、
305……第2転換ローラ、401……装置本
体、402……ネガフイルム送出し部、403…
…ネガフイルム巻取り部、404……露光部、4
05……ネガフイルム搬送方向転換部、406…
…マスク部、411……テーブル、501,51
7,518……開口部、502……ターンテーブ
ル、503……第3転換ローラ、504……第4
転換ローラ、512,513,514,515…
…ギヤ、516……モータ、520,524……
固定軸受、527……パルスモータ。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 ネガフイルムの搬送方向を90度転換可能とし
    た焼付開口部を通過するネガフイルム画像を写真
    印画紙に焼付けるようになつている写真焼付装置
    において、光源で照明された前記ネガフイルムか
    らの透過光又は反射光をイメージセンサで受光
    し、前記イメージセンサが受光する所定領域の画
    像情報を画面分割された画素毎に検出すると共
    に、前記検出値を基準値と比較することによつて
    前記ネガフイルムのフルサイズ、ハーフサイズを
    判別する判別手段を設け、その判別結果に従つて
    前記焼付開口部を転換制御するようにしたことを
    特徴とする写真焼付装置。 2 前記ネガフイルムがフルサイズ及びハーフサ
    イズのネガフイルムを一連に接合した長尺のフイ
    ルムである特許請求の範囲第1項に記載の写真焼
    付装置。 3 ネガフイルムの搬送方向を90度転換可能とし
    た焼付開口部を通過するネガフイルム画像を写真
    印画紙に焼付けるようになつている写真焼付装置
    において、前記焼付開口部のマスク開口領域の大
    きさを調整する調整手段を設け、前記マスク開口
    領域をフルサイズのコマ画像よりやや大きくして
    おき、前記マスク開口領域を経て光源で照明され
    た前記ネガフイルムからの透過光又は反射光をイ
    メージセンサで受光し、前記イメージセンサが受
    光する所定領域の画像情報を画面分割された画素
    毎に検出すると共に、前記検出値を基準値と比較
    することによつて前記ネガフイルムのフルサイ
    ズ、ハーフサイズを判別する手段を設け、その判
    別結果に従つて前記焼付開口部のマスク開口領域
    の大きさを調整すると共に、前記焼付開口部を転
    換制御するようにしたことを特徴とする写真焼付
    装置。 4 前記ネガフイルムがフルサイズ及びハーフフ
    サイズのネガフイルムを一連に接合した長尺のフ
    イルムである特許請求の範囲第3項に記載の写真
    焼付装置。
JP23064284A 1984-11-01 1984-11-01 写真焼付装置 Granted JPS61109043A (ja)

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JP23064284A JPS61109043A (ja) 1984-11-01 1984-11-01 写真焼付装置
US06/791,997 US4727399A (en) 1984-11-01 1985-10-23 Photographic printer and method for detecting and positioning frames
DE19853538822 DE3538822A1 (de) 1984-11-01 1985-10-31 Vorrichtung zum herstellen fotografischer abzuege sowie verfahren zum erkennen und positionieren von einzelbildern
DE3546782A DE3546782C2 (de) 1984-11-01 1985-10-31 Verfahren zum Erkennen und Positionieren von belichteten Einzelbildern eines Negativ-Films

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JPS61109043A JPS61109043A (ja) 1986-05-27
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JP2756678B2 (ja) * 1988-06-20 1998-05-25 コニカ株式会社 フィルム処理装置
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JPS57207236A (en) * 1981-06-15 1982-12-18 Konishiroku Photo Ind Co Ltd Photographic printer
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