JP2875432B2 - マイクロロ−タリ−カメラ - Google Patents

マイクロロ−タリ−カメラ

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JP2875432B2
JP2875432B2 JP14374292A JP14374292A JP2875432B2 JP 2875432 B2 JP2875432 B2 JP 2875432B2 JP 14374292 A JP14374292 A JP 14374292A JP 14374292 A JP14374292 A JP 14374292A JP 2875432 B2 JP2875432 B2 JP 2875432B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、移動中の原稿の傾きを
検出してマイクロフィルムに写し込むようにしたマイク
ロロータリーカメラに関するものである。
【0002】
【従来の技術】原稿の移動方向と逆方向にマイクロフィ
ルムを移動させながら原稿を撮影するマイクロロータリ
ーカメラが公知である。このようなカメラでは搬送中に
原稿が傾いてしまうことがあり、この時には傾いた原稿
の画像が傾いてフィルムに写し込まれることになる。
【0003】そこでこの撮影時の原稿の傾きを検出して
マイクロフィルムに写し込んでおく一方、検索時にはこ
の写し込まれた傾きを読取って撮影画像を回転させるよ
うにしたものが従来よりある。
【0004】
【従来技術の問題点】しかし従来は搬送路に入ったばか
りの原稿の傾きを検出していたため、この傾きを検出し
た後に搬送路を移動して撮影位置に来るまでの間に、原
稿の傾きが変化することが多かった。このため検索時に
正しい角度に画像を回転させることができず、傾いた画
像をスクリ−ンに撮影したりハ−ドコピ−に出力した
り、またCCD画像センサで読取ることになる、という
問題があった。
【0005】
【発明の目的】本発明はこのような事情に鑑みなされた
ものであり、撮影した原稿の傾きを高精度に検出しこの
傾き角をフィルムに写し込むようにして、検索時には画
像を正しい角度に回転させることができるようにしたマ
イクロロータリーカメラを提供することを目的とする。
【0006】
【発明の構成】本発明によればこの目的は、搬送路を移
動する原稿を、この原稿に同期して逆方向に送られるマ
イクロフィルムに撮影するマイクロロータリーカメラに
おいて、前記原稿の撮影位置付近でこの原稿傾きを検出
する傾き検出手段と、この傾き検出手段の出力に基づき
前記原稿の傾き角を前記マイクロフィルムに写し込む書
き込み手段とを備えることを特徴とするマイクロロータ
リーカメラにより達成される。
【0007】ここに原稿の画像をその搬送方向にほぼ直
交する方向にシリンドリカルレンズにより縮小し、この
縮小画像の光量を光量検出センサで検出して傾きを判定
するように構成することができる。また傾き角は、対応
原稿画像の撮影コマの枠外にバ−コ−ドで写し込むのが
望ましい。
【0008】
【作用】搬送される原稿の傾きはその撮影位置付近で検
出され、この傾き角は写し込み手段によってフィルムに
写し込まれる。従ってこのフィルムを検索する時にはこ
の写し込まれた傾き角を読取って撮影画像を回転させれ
ば常に正立した画像を投影したり読取りでき、またハー
ドコピーにすることができる。
【0009】
【実施例】図1は本発明の一実施例の概念図、図2は実
際の光学系を示す斜視図、図3は原稿搬送手段を示す側
面図、図4は傾き検出手段の光学系を示す斜視図、図5
はその光量検出手段の出力変化説明図、図6はフィルム
の撮影例を示す図である。
【0010】まず図2、3に基づき原稿搬送手段の概要
を説明する。図3で符号10はオートフィーダであり、
投入口12に手形などの原稿14が重ねて投入され、そ
の一番上の原稿14の上面には正転ローラ16が接触す
る一方、これに対向する逆転ローラ18がこの原稿14
の下面に接触する。そして重ねた原稿14を上から順に
1枚づつ撮影部へ送り込むものである。20は適宜数の
ローラに巻き掛けられた搬送ベルトであり、このベルト
20の上面にはローラユニット22が押圧され、両者の
間に前記オートフィーダ10から送られてくる原稿14
が挟まれて送られる。
【0011】原稿14はここで上向きに方向転換され、
適宜の搬送ローラにより撮影ガラス24、24間を通っ
て上昇する。そして原稿14は排出ローラ26とこれに
押圧されたベルト28との間に挟まれてスタッカ30に
排出される。原稿14は撮影された順にこのスタッカ3
0にたまる。
【0012】ここに原稿14は撮影ガラス24、24の
間を通過中に撮影される一方、この原稿14が撮影ガラ
ス24、24の間にある間に原稿14の傾きがシリンド
リカルレンズ31およびCdSなどの光量検出センサ3
2により検出される。すなわち原稿14の画像は図4に
示すように一方の撮影がガラス24を通り、さらにシリ
ンドリカルレンズ31によって原稿14の搬送方向に直
交する方向に縮小されてセンサ32に導かれる。このセ
ンサ32の出力は後記するCPU66に入力され、この
CPUが持つ傾き角演算手段68によって傾き角θが求
められる。
【0013】原稿14は撮影ガラス24、24を通る際
にその両面が同時に後記のフィルム34に撮影される。
すなわち第2図に示すように、原稿14は両撮影ガラス
24、24の外側に整列された複数の露光ランプ36、
36により照明され、この原稿14の表・裏両面の像は
それぞれミラー38a、38b、40、42、44によ
って撮影レンズ46に導かれ、このレンズ46の下方に
位置するフィルム34に結像する。ここにフィルム34
に結像する表・裏の像はスリット48によって原稿14
の送り方向に直交する方向に長い線状の像となる。50
は撮影レンズ46の上方に位置するシャッタであり、撮
影光の通過を断続する。
【0014】次にレンズ46の下方において定速で走行
するフィルム34の送り経路を第1図に基づいて説明す
る。この図で52はフィルム34の供給側スプールであ
り、このスプール52から供給されるフィルム34はガ
イドローラ54、撮影ローラ56、ガイドローラ58な
どを介して巻取側スプール60に巻取られる。
【0015】ここに撮影ローラ56はガイドローラ5
4、58よりも高い位置にあり、フィルム34はこの撮
影ローラ56の上側の半周面に密着して走行する。前記
撮影レンズ46はこの撮影ローラ56の上方に位置し縮
小投影画像をこの撮影ローラ56上のフィルム34に結
像する。またガイドローラ58はモータで原稿搬送速度
の撮影縮率比に応じた一定速度で回転され、フィルム3
4の送り速度を決定する。
【0016】62は書込み手段としてのラインLEDで
あり、微小な発光ダイオードを一列に並べたものであ
る。このラインLED62は前記撮影ローラ56の側方
に位置し、この撮影ローラ54にフィルム34が密着す
る範囲すなわち撮影ローラ54の上側の半周面の範囲内
において、フィルム34の幅方向に一次元の画像を結像
する。
【0017】このラインLED62の各画素を構成する
各LEDは、フィルム34の送り速度に同期して制御手
段64(図1)により選択的に点滅され、フィルム34
上に所定のデータを写し込む。この制御手段64は、C
PU66、ROM、RAM、入力インターフェース、出
力インターフェース等を備える。CPU66は傾き角演
算手段68、書込み制御手段70の機能を備える。
【0018】フィルム34の送り速度nは前記ガイドロ
ーラ58に取付けられたエンコーダ72により検出さ
れ、その出力が入力インターフェースを介してCPU6
6に読み込まれ、必要に応じてRAMにメモリされる。
傾き角演算手段68は、光量検出センサ32およびシリ
ンドリカルレンズ31と共に傾き検出手段を形成する。
すなわちフィルム34の送り速度に対する光量検出セン
サ32の出力変化に基づいて原稿14の傾き角θを演算
する。
【0019】今原稿14が傾かずに撮影レンズ24、2
4間に入るとセンサ32の受光量Dが図5に実線で示す
ように急減しほぼステップ状に変化する。しかし原稿1
4が傾いて入ると、センサ32の受光量Dは同図に仮想
線で示すように漸増・漸減することになる。傾き角演算
手段68はこの受光量Dの増減速度から原稿14の傾き
角θを求めるものである。
【0020】CPU66の書込み制御手段70は、この
傾き角θを対応する傾いた原稿14の投影コマ14A、
14Bの枠外にバ−コ−ド74によって写し込む(図
6)。すなわちラインLED62の各画素をフィルム3
4の送りに同期させつつ選択的に発光させて写し込む。
この時傾き角θが所定以下の時にはバ−コ−ド74を省
いてもよい。また傾き角θと共にコマ識別用のブリップ
76など他の情報を写し込んでもよいのは勿論である。
【0021】図7は傾き検出手段の他の実施例を示す斜
線図、図8はこの傾き検出手段の概念説明図、図9はそ
の出力変化の説明図である。この実施例は一方の撮影レ
ンズ24にCCDラインセンサやフォトダイオ−ドアレ
イなどからなる一次元画像センサである傾きセンサ80
を直接取付けたものである。ここに傾きセンサ80は原
稿14の搬送方向に直交する方向に固定される。
【0022】この傾きセンサ80の各画素は図8に示す
ように、傾いた原稿14が撮影ガラス24、24の間に
入って来るのに伴って原稿14を検出する時間に差が生
じる。例えば図8に示すように原稿14aが時計方向に
回転していれば、最も早く傾きセンサ80に入る角Pを
検出する画素が最も早いタイミングに原稿14aを検出
する。従って原稿14aの前縁PQ上の一定距離L離れ
た2点に原稿14aが入る時刻A1 とA2 の時間差Δt
を求めれば、原稿14aの傾きθはnを原稿14aの移
動速度としてtanθ=Δt・n/Lによって求めるこ
とができる。
【0023】傾き検出手段はまた図1に示すミラ−38
aを半透明のミラ−とし、ここを撮影光の一部を透過さ
せて光センサ82に導くように構成することもできる。
この場合光センサ82を光量検出センサとした時は前記
図5で説明したように受光量の変化速度から傾き角θを
検出する。また光センサ82を一次元画像センサとした
時には、前記図8、9に説明したようにして傾き角θを
求めることができる。
【0024】なお傾き角θはバ−コ−ド74で写し込む
のが望ましいが、本発明はこれに限定されるものではな
いのは勿論である。
【0025】
【発明の効果】請求項1の発明は以上のように、原稿の
傾きを原稿の撮影位置付近で検出するものであるから傾
きの検出精度が向上する。またこの傾き角θをフィルム
に写し込むものであるから、検索時にこの傾き角θを読
取って画像を回転させることにより画像を正しい状態に
してスクリ−ンに投影したり、ハードコピーを出力させ
たり画像を読取ることができる。
【0026】ここに傾き角は、原稿の画像をその搬送方
向にほぼ直交する方向にシリンドリカルレンズで縮小
し、光量検出センサでその縮小画像の光量を求め、この
光量の変化速度から求めるように構成することができる
(請求項2)。また写し込む傾き角θは、バ−コ−ドを
用いて表示するのが望ましい(請求項3)。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の構成図
【図2】原稿の傾き検出手段の概念図
【図3】その出力の概念図
【図4】傾き検出手段の光学系の一例を示す斜視図
【図5】その光検出手段の出力変化説明図
【図6】フィルムの撮影例を示す図
【図7】傾き検出手段の他の実施例を示す斜視図
【図8】その概念説明図
【図9】その出力変化の説明図
【符号の説明】
14、14a 原稿 24 撮影ガラス 31 傾き検出手段の一部であるシリンドリカルレンズ 32 傾き検出手段の一部である光量検出センサ 34 マイクロフィルム 62 写し込み手段としてのLCD 68 傾き検出手段の一部である傾き角演算手段 74 バ−コ−ド

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 搬送路を移動する原稿を、この原稿に同
    期して逆方向に送られるマイクロフィルムに撮影するマ
    イクロロータリーカメラにおいて、前記原稿の撮影位置
    付近でこの原稿傾きを検出する傾き検出手段と、この傾
    き検出手段の出力に基づき前記原稿の傾き角を前記マイ
    クロフィルムに写し込む書き込み手段とを備えることを
    特徴とするマイクロロータリーカメラ。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記傾き検出手段は
    前記原稿の画像をそ搬送方向にほぼ直交する方向に縮小
    するシリンドリカルレンズと、このレンズの透過光を受
    光する光量検出センサと、この光量検出センサの出力の
    変化速度から傾き角を演算する傾き角演算手段とを備え
    るマイクロロータリーカメラ。
  3. 【請求項3】 前記書き込み手段は、原稿の傾き角をバ
    −コ−ドにより対応する画像の撮影コマの枠外に写し込
    む請求項1または2のマイクロロータリーカメラ。
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