JP2005345700A - フィルム情報読取方法とその方法を実施する装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】フィルム情報読取時の写真フィルムの蛇行搬送をある程度認めながらも、使用されているCCDラインセンサ等の光電変換センサがもつ解像度を出来るだけ生かした撮影画像とバーコードの読み取りを実現するフィルム情報読取技術を提供する。
【解決手段】CCDラインセンサ23によって写真フィルム100の撮影画像エリア100aとパーフォレーションエリア100cとバーコードエリア100bが同時に読み取られ、取得された読取データからパーフォレーションPが認識され、認識されたパーフォレーションPを基準として読取データにおける写真フィルム100のバーコードの位置が決定され、このバーコードの位置に基づいて読取データからバーコードがデコードされる。
【選択図】 図7

Description

本発明は、その幅方向に撮影画像エリアとパーフォレーションエリアとバーコードエリアを配置させている写真フィルムを透過した光を光電変換する光電変換センサを用いて前記撮影画像エリアから撮影画像を読み取るとともに前記バーコードエリアからバーコードを読み取るフィルム情報読取方法及びその方法を実施する装置に関する。
現像された写真フィルムには、その幅方向の中央部に配置された撮影画像エリアに撮影画像が形成されているとともにその撮影画像エリアの外側に位置するフィルム長手方向に沿って所定ピッチでパーフォレーションが設けられ、さらにそのパーフォレーションとフィルムエッジ(フィルムの側端)との間のバーコードエリアにバーコード化されたDXコード及びコマ番号が形成されている。このバーコードは、写真フィルムから写真プリントを作製するいわゆる写真プリント処理においては重要な役割を果たすため、写真プリント処理にあたって予め読み取ってデコードしておく必要がある。
最近の写真プリント装置では、写真フィルムから写真プリントを作製する際、写真フィルムの撮影画像エリアから撮影画像を読み取って、デジタル画像データ化して、デジタル露光ユニットを用いて印画紙に撮影画像を露光する、デジタル露光方式が採用されている。その際、撮影画像を読み取る同時にバーコードも読み取ることも試みられている。
そのような写真フィルム情報読取装置として、写真フィルムの幅方向に沿って光電変換素子が配列されたCCDラインセンサを用いて写真フィルムの撮影画像やバーコードを読み取るために、写真フィルムの幅方向に沿って、撮影画像エリアの範囲のみならず、写真フィルムの幅方向全域に亘って写真情報を読み取ることができるようにCCDセンサを配置するとともに、CCDラインセンサの出力データから、まず、写真フィルムの存在しないときの受光量と、写真フィルムベース部を透過する受光量との差を利用して写真フィルムの幅方向端(フィルムエッジ)を検出し、次に検出された写真フィルムの幅方向端を基準として所定量内側に位置する画素による検出値をバーコードの検出データとして使用するものがある(例えば、特許文献1参照。)。CCDラインセンサを用いて写真フィルムからフィルム情報を読み取る際には一般的に写真フィルムを搬送することになるが、写真フィルムはその搬送時に多少蛇行することが避けられず、このため、CCDラインセンサの有効受光長さを写真フィルムの全幅に蛇行分だけ加えた長さに対応させる必要があり、同じ解像度のCCDラインセンサの場合有効受光長さを長くすればするほど撮影画像のために利用される素子数は少なくなり、結果的に撮像画像に対する読取解像度は低下するという問題が生じている。写真フィルムの蛇行をなくせばCCDラインセンサの有効受光長さを写真フィルムの全幅に対応させるだけでよいが、写真フィルム搬送詰まりの低減や、フィルム搬送機構の低コスト化を考慮すると、搬送される写真フィルムのある程度の蛇行は認めざるを得ない。
特開平10−093747号公報(段落番号0010−0016、0048−0049、図16)
上記実状に鑑み、本発明の課題は、フィルム情報読取時の写真フィルムの蛇行搬送をある程度認めながらも、使用されているCCDラインセンサ等の光電変換センサがもつ解像度を出来るだけ生かした撮影画像とバーコードの読み取りを実現するフィルム情報読取技術を提供することである。
上記課題を解決するため、その幅方向に撮影画像エリアとパーフォレーションエリアとバーコードエリアを配置させている写真フィルムを透過した光を光電変換する光電変換センサを用いて前記撮影画像エリアから撮影画像を読み取るとともに前記バーコードエリアからバーコードを読み取るフィルム情報読取方法において、本発明では、前記光電変換センサによって前記撮影画像エリアと前記パーフォレーションエリアと前記バーコードエリアが同時に読み取られ、前記光電変換センサによって取得された読取データから前記写真フィルムのパーフォレーションが認識され、前記認識されたパーフォレーションを基準として前記読取データにおける前記写真フィルムのバーコードの位置が決定され、前記決定されたバーコードの位置に基づいて前記読取データから前記バーコードがデコードされる。
この方法では、読取データにおけるバーコードエリアの位置は同じ読取データから認識されたパーフォレーションを基準とし、そこからフィルム幅方向でフィルムエッジ側に所定画素数離れた位置から所定画素数までの領域として決定することができ、そのバーコードエリアにバーコードが形成されているので、そこからバーコードをデコードすることができる。つまり、パーフォレーションエリアがバーコードエリアより内側に位置することから、読取データにおいて認識されたパーフォレーションを基準としてバーコード検出領域を設定することで蛇行によるフィルム幅方向の変位を考慮しても、従来のようなフィルムエッジ面を基準にしてバーコード検出領域を設定することに較べ、光電変換センサの有効受光長さをより有効に利用することができる。
フィルム面に達した光がパーフォレーションをそのまま通過して光電変換センサに達するため、読取データにおいてパーフォレーション部分は周辺のフィルムベースを通過した光に基づく部分に較べ透過濃度レベルが明らかに異なるため、パーフォレーションの認識は所定レベルの透過濃度を条件として容易に行うことが可能となる。
パーフォレーションエリアは、貫通孔としてのパーフォレーションとフィルムベース面との所定ピッチでの繰り返しであるが、その配置ピッチ単位での蛇行量はほとんど無視できる程度であるため、パーフォレーションだけを基準にしてバーコードエリアを決定してもさしつかえない。
本発明では、さらに、上述したフィルム情報読取方法を実施する装置も対象としており、そのようなフィルム情報読取装置は、その幅方向に撮影画像エリアとパーフォレーションエリアとバーコードエリアを配置させている写真フィルムを透過した光を光電変換する光電変換センサを備えるとともに、前記光電変換センサによって前記撮影画像エリアと前記パーフォレーションエリアと前記バーコードエリアが同時に読み取られ、前記光電変換センサによって取得された読取データから前記写真フィルムのパーフォレーションを認識するパーフォレーション認識部と、前記認識されたパーフォレーションを基準として前記読取データにおける前記写真フィルムのバーコードの位置を決定するバーコード位置決定部と、前記決定されたバーコードの位置に基づいて前記読取データから前記バーコードをデコードするバーコードデコード部が備えられている。当然ながら、このようなフィルム情報読取装置も上述したフィルム情報読取方法におけるすべての作用効果を得ることができる。
本発明によるその他の特徴及び利点は、以下図面を用いた実施形態の説明により明らかになるだろう。
図1は本発明によるフィルム情報読取装置を組み込んだ写真プリント装置の一例を示す外観図であり、この写真プリント装置は、印画紙Pに対して露光処理と現像処理とを行う写真プリンタとしてのプリントステーション1Bと、現像済み写真フィルム100やデジタルカメラ用メモリカードMbなどから取り込んだ撮影画像データを処理してプリントステーション1Bで使用されるプリントデータの生成・転送などを行う操作ステーション1Aとから構成されている。
この写真プリント装置はデジタルミニラボとも称せられるものであり、図2からよく理解できるように、プリントステーション1Bは2つの印画紙マガジン11に納めたロール状の印画紙Pを引き出してシートカッター12でプリントサイズに切断すると共に、このように切断された印画紙Pに対し、バックプリント部13で色補正情報やコマ番号などのプリント処理情報を印画紙Pの裏面に印字するとともに、露光部14で印画紙Pの表面に撮影画像の露光を行い、この露光後の印画紙Pを複数の現像処理槽を有した処理槽ユニット15に送り込んで現像処理する。乾燥の後に装置上部の横送りコンベア16からソータ17に送られた印画紙P、つまり写真プリントPPは、このソータ17の複数のトレイ17aにオーダ単位で仕分けられた状態で集積される(図1参照)。
上述した印画紙Pに対する各種処理に合わせた搬送速度で印画紙Pを搬送するために印画紙搬送機構18が敷設されている。印画紙搬送機構18は、印画紙搬送方向に関して露光部14の前後に配置されたチャッカー式印画紙搬送ユニット18aを含む複数の挟持搬送ローラ対から構成されている。
露光部14には、副走査方向に搬送される印画紙Pに対して、主走査方向に沿って操作ステーション1Aからのプリントデータに基づいてR(赤)、G(緑)、B(青)の3原色のレーザ光線の照射を行うライン露光ヘッドが設けられている。ライン露光ヘッドは、印画紙Pを副走査方向に搬送しながら、この搬送速度と同期して主走査方向に沿ったライン状に露光を行うよう構成されている。尚、露光ヘッドとしては、露光仕様に応じて、レーザビーム方式、蛍光ビーム方式、液晶シャッター方式、DMD方式などの採用が可能であるが、ここではレーザビーム方式が採用されている。いずれにしても、ライン露光方式を採用しているので、プリントサイズは印画紙Pの幅と副走査方向での送り長さで決定される。処理槽ユニット15は、発色現像処理液を貯留する発色現像槽15aと、漂白定着処理液を貯留する漂白定着槽15bと、安定処理液を貯留する安定槽15cを備えている。
前記操作ステーション1Aのデスク状コンソールの上部位置には、写真フィルム100から撮影画像やバーコードの形で形成されたDXコードなどのフィルム情報を取得するフィルムスキャナ2と、デジタルカメラ等に装着される画像記録媒体Mbとして用いられている各種半導体メモリやCD−Rなどから一連(1オーダ分)の撮影コマ画像データ(以下単に画像データと称す)を取得するメディアリーダ3が配置されるが、この実施形態では、メディアリーダ21は、この写真プリント装置のコントローラ4として機能する汎用パソコンに組み込まれている。このコントローラ4には、さらに各種情報を表示するモニタ4a、各種設定や調整を行う際に用いる操作入力部として利用されるキーボード4bやマウス4cなども接続されている。
フィルムスキャナ2は、図2に模式的に示されているように、フィルム搬送ラインを構成するフィルムキャリヤユニット80と、フィルムキャリヤユニット80の上方に位置する光源20と、フィルムキャリヤユニット80に設けられたフィルム搬送機構8と、フィルムキャリヤユニット80の下方に位置する光学レンズ22と、この光学レンズ22によって結像された写真フィルムの透過光を光電変換する光電変換センサとしてのCCDラインセンサ23を備えている。CCDラインセンサ23はコントローラ3に装着された画像入力ボードと接続されており、CCDラインセンサ23によって変換された画像データはコントローラ4に送り込まれる。
図3に断面図の形で図示されているフィルムキャリヤユニット80は、搬送される写真フィルム100の下側に位置するベース部材80aと搬送される写真フィルム100の上側に位置するカバー部材80b、及びフィルム搬送機構8を構成するためにベース部材80aとカバー部材80bとに分かれて配置されている複数の駆動ローラユニットを備えている。さらに、ベース部材80aには光源20から発せられ写真フィルム100を透過した光をスリット光として光学レンズ22に導く通過孔形成ブロック81が設けられている。
余計な光がCCDラインセンサ23に入射しないように光を遮蔽する遮蔽部材として機能する通過孔形成ブロック81には、図3と図4から明らかなように、フィルム搬送方向に直角な横断方向に沿って、かつライン状の光源20からの照明光の光軸に一致するようにスリット状の通過孔81aが形成されている。この通過孔81aの幅は1mm程度で、その長さは搬送中の写真フィルム100の蛇行を考慮して写真フィルム100の幅より長く設定されており、写真フィルム100の撮影画像エリア100a及び写真フィルム100のエッジ領域に位置しているフィルムメーカ名やコマ番号等を示すバーコードが形成されているバーコードエリア100b及び撮影画像エリア100aとバーコードエリア100bの間に位置するパーフォレーションエリア100cを透過してきた光が光学レンズ22を経てCCDラインセンサ23に到達することができる。これにより、CCDラインセンサ23は、写真フィルム100の撮影画像エリア100aだけではなくこれより外側に位置しているパーフォレーションエリア100cとバーコードエリア100bからの透過光も同時に検出することができる。
カールぐせを持っている写真フィルム100の先端がスキャニング搬送時に写真フィルム100の幅より長い通過孔81aに入り込まないように、図5から明らかなように、通過孔81aの両端領域、特に写真フィルム100のエッジ領域1bに対応する箇所にここではガラス製の光透過性部材82が埋め込まれている。この光透過性部材82は円板状に加工されており、フィルム搬送面に円形端面を露出するように、通過孔形成ブロック81に設けられた円柱凹部にはめ込まれている。光透過性部材82の角部は面取りされており、その円形端面の一方側はフィルム搬送面のレベルに一致させられている。光透過性部材82の円形端面の他方側、つまり写真フィルム100と接しない方の面には銀又はアルミ蒸着によって減光層82aが形成されている(図3参照)。
この光透過性部材82は写真フィルム100のパーフォレーションエリア100cとバーコードエリア100bに光軸方向で重なり合うように位置決めされているので、光透過性部材82の減光層82aは写真フィルム100のパーフォレーションPや素抜け部分(フィルムベース部だけが遮光要素となる部分)を通過した強い光量をもった光を減光し、過剰な光量の光がCCDラインセンサ23に達することを防止している。
透過光形成ブロック81に形成された通過孔81a中心線によって定義されるスキャニングラインSLのフィルム搬送方向上流側と下流側に写真フィルム100の下面を支持するガイドローラ8bが配置されている。このガイドローラ8bは通過孔形成ブロック81に設けられた溝に埋め込まれるような形でベース部材80に対して回転可能に支持されている。
写真フィルム100が所定のスキャン位置に位置決めされると、フィルム情報の読取処理が開始され、フィルム画像の透過光は、フィルム搬送機構8による写真フィルム100の送りにより、撮影画像エリア100aとバーコードエリア100bとパーフォレーションエリア100cを透過してきた光が光学レンズ22を経てCCDラインセンサ23に到達し、CCDラインセンサ23によって光電変換されることで生成され、AD変換されることで生成された読取データはコントローラ4に送り込まれ、そこで、撮影画像データとバーコードデータが切り分けられ、それぞれ別々の処理が施される。このようにしてフィルムスキャナ2によって読み取られたフィルム情報に関するデータ処理は、以下に詳しく説明するように、コントローラ4によって行われる。
操作ステーション1Aに搭載されているコントローラ4は、CPUを中核部材として、写真プリント出力に関する種々の動作を行うための機能部をハードウエア又はソフトウエアあるいはその両方で構築しているが、図6に示されているように、本発明によるフィルム情報の読み取りに特に関係する機能部としては、スキャナ2によって読み取られた読取データを取り込んでこの読取データを画像データとしてメモリ40に展開する画像入力ボードとして構成されている画像入力制御部41と、メモリ40に展開された画像データから写真フィルム100のパーフォレーションPを認識するパーフォレーション認識部42と、認識されたパーフォレーションPの画像データ上の画素位置を基準としてこの読取データにおけるバーコードエリア100bに対応する画素位置を決定するバーコード位置決定部43と、ここで決定されたバーコードの位置(画像データ上の画素位置)に基づいて画像データからバーコードをデコードするバーコードデコード部44と、各種ウインドウや各種操作ボタンなどを含むグラフィック操作画面の作成やそのようなグラフィック操作画面を通じてのユーザ操作入力(キーボード4bやマウス4cなどによる)から制御コマンドを生成するグラフィックユーザインターフェース(以下GUIと略称する)を構築するGUI部45と、予め設定されたシーケンスやGUI部45から送られてきた制御コマンドに基づいてプリント出力のための画像データ処理を管理するプリント管理部46と、前記プリント管理部46からの画像処理コマンドに基づいてメモリ40に展開された画像データ内から切り出された撮影画像部分に画像処理を行う画像処理部47と、撮影画像や予想仕上がりプリント画像としてのシミュレート画像及びGUI部45から送られてきたグラフィックデータをモニタ4aに表示させるためのビデオ信号を生成するビデオ制御部48と、画像処理が完了した処理済み撮影画像のための画像データに基づいてプリントステーション1Bに装備されている露光部14のライン露光ヘッドに適したプリントデータを生成するプリントデータ生成部49などが挙げられる。
この実施形態では、画像入力制御部41は、写真プリントソースが写真フィルム100の場合プレスキャンモードと本スキャンモードの読取データを別々にメモリ40に送り込む。プレスキャンモードでは、写真フィルム100の撮影画像エリア100aからバーコードエリア100bまでのほぼ全幅領域がスキャニングされ、本スキャンモードでは、撮影画像エリア100aに存在する撮影画像だけがスキャニングされる。もちろん、プレスキャンモードと本スキャンモードの2回スキャニング法に代えて、1回スキャニング法を採用しても良い。本発明にとって重要なことは、いずれかの読取データからバーコードエリア100bに対応する画像データ部分を確定して、そのバーコードのデコードを行うことである。
図7に模式的に示されているように、写真フィルム100の幅方向のエリアは、撮影画像エリア100aとパーフォレーションエリア100cとバーコードエリア100bに区画されているが、本発明では、これらの全エリアが同時にCCDラインセンサ23によって読み取られ、メモリ40に画像データとして展開される。CCDラインセンサ23の受光有効長さ:Wの有効利用を図るためには、撮影画像エリア100aの幅:Sとパーフォレーションエリア100cの幅:Tとバーコードエリア100bの幅:Uのトータル長さ:S+2T+2Uと受光有効長さ:Wが一致するように光学レンズ22を設定することが理想的であるが、フィルム搬送機構8によって写真フィルム100が搬送される際には蛇行が避けられず、スキャニングラインSL上で写真フィルム100の位置が幅方向にある程度変動することを考慮すると、この変動幅:ΔDの余裕代が必要となる。このため、S+2T+2U+ΔDの長さの被スキャニング幅がCCDラインセンサ23の受光有効長さ:Wに一致するように光学レンズ22が設定される。
このようにして設定された被スキャニング幅でもって写真フィルム100がスキャニングされ、CCDラインセンサ23から送り出された読取データがメモリ40に画像データとして展開された状態が図8に模式的に示されている。図8は、理解しやすいようなイメージで示しているが、実際はCCDラインセンサ23の解像度に対応した縦方向画素数をもつ画素の集合であり、各画素は透過濃度値に対応する画素値を有している。ここで、写真フィルム100のパーフォレーションPに対応する画素の画素値は、写真フィルム100の色素やベース層を透過していない光に対応することから、際だった濃度値を有することになり、その検出は簡単である。つまり、メモリ40に展開されてくる画素群に対して、写真フィルム幅方向に対応するように延びた検出窓を設定し、その検出窓に含まれる画素の濃度値を閾値条件を用いてチェックすることでパーフォレーションPに対応する画素領域を認識することができる。このようなパーフォレーションPに対応するパーフォレーション画素領域の認識処理はパーフォレーション認識部42によって行われるが、パーフォレーション画素領域の認識処理において重要となる明暗度に関する閾値をフィルムスキャナ2の状態や光透過性部材82の減光層82aの状態に応じて最適に調整設定するための閾値設定部42aを備えている。写真フィルム100においてパーフォレーションPが所定ピッチで形成されていることから、このパーフォレーション画素も所定時間間隔で認識されることになる。
パーフォレーション画素領域が認識されると、このパーフォレーション画素領域の中心又はエッジから所定画素数分だけ外側に移動した点又はある画素数をもった長さ領域をバーコード位置:Bとして決定する。ここでの所定画素数分の値は、CCDラインセンサ23の解像度や場合によっては読取対象写真フィルム100の種別によって予め設定される。このようなバーコード位置の決定はバーコード位置決定部43によって行われる。なお、前述したように、パーフォレーション画素の認識が所定時間間隔で行われるので、次のパーフォレーション画素が認識されるまでは、前回のパーフォレーション画素に基づくバーコード位置がそのまま利用される。
パーフォレーション画素位置が決定されると、バーコードデコード部44は、フィルム長手方向に沿ってパーフォレーション画素の画素値を取り込んで、パーフォレーション画素が複数画素からなる場合その画素値の平均値を求めて、よく知られているバーコードデコードアルゴリズムを利用しながら、そのバーコードが意味するフィルムメーカ名や種別及びコマ番号を求め、プリント管理部46に与える。
バーコードデコード部44からフィルムメーカ名やフィルム種別及びコマ番号を与えられたプリント管理部46は、これらのフィルム情報を、撮影画像の補正作業や撮影画像とコマ番号との対照作業ために参照する。
上述した実施の形態では、写真フィルム100として等ピッチの連続したパーフォレーションPを形成している135フィルムを取り上げて説明しているが、不連続で間隔が比較的あいているパーフォレーションを形成しているIX240フィルムも同様に本発明によるフィルム情報読取装置で取り扱うことができる。その際は、パーフォレーション画素の認識が135フィルムよりは長い時間間隔でしか行われないが、パーフォレーション間に生じるフィルム蛇行による変位はほとんど無視できるので、次のパーフォレーション画素が認識されるまでは、前回のパーフォレーション画素に基づくバーコード位置を利用することで問題なくバーコードを検出することができる。
なお、上述した実施の形態では、光電変換センサとしてCCDラインセンサといったライン走査型のセンサを用いていたが、これに限らずCCDエリアセンサなどのエリア走査型のセンサを用いてもよく、本発明は特定タイプの光電変換センサに限定されるものではない。
本発明によるフィルム情報読取装置を組み込んだ写真プリント装置を示す外観図 写真プリント装置を構成する操作ステーションとプリントステーションの説明図 フィルムスキャナのスキャニングライン領域の概略断面図 フィルムスキャナのスキャニングライン領域の概略斜視図 図3の矢視A−Aからみたフィルムスキャナのスキャニングライン領域の概略平面図 写真プリント装置のコントローラに構築される機能を説明する機能ブロック図 写真フィルムの幅方向の各エリアとCCDラインセンサの関係を示す模式図 メモリに展開された読取データにおける写真フィルムの各エリアの対応を示す模式図
符号の説明
2:フィルムスキャナ
4:コントローラ
23:CCDラインセンサ(光電変換センサ)
40:メモリ
42:パーフォレーション認識部
42a:閾値設定部
43:バーコード位置決定部
44:バーコードデコード部
46:プリント管理部
47:画像処理部
100:写真フィルム
100a:撮影画像エリア
100b:バーコードエリア
100c:パーフォレーションエリア
P:パーフォレーション

Claims (4)

  1. その幅方向に撮影画像エリアとパーフォレーションエリアとバーコードエリアを配置させている写真フィルムを透過した光を光電変換する光電変換センサを用いて前記撮影画像エリアから撮影画像を読み取るとともに前記バーコードエリアからバーコードを読み取るフィルム情報読取方法において、
    前記光電変換センサによって前記撮影画像エリアと前記パーフォレーションエリアと前記バーコードエリアが同時に読み取られ、前記光電変換センサによって取得された読取データから前記写真フィルムのパーフォレーションが認識され、前記認識されたパーフォレーションを基準として前記読取データにおける前記写真フィルムのバーコードの位置が決定され、前記決定されたバーコードの位置に基づいて前記読取データから前記バーコードがデコードされることを特徴とするフィルム情報読取方法。
  2. 前記パーフォレーションの認識は所定レベルの透過濃度を条件として行われることを特徴とする請求項1に記載のフィルム情報読取方法。
  3. その幅方向に撮影画像エリアとパーフォレーションエリアとバーコードエリアを配置させている写真フィルムを透過した光を光電変換する光電変換センサを用いて前記撮影画像エリアから撮影画像を読み取るとともに前記バーコードエリアからバーコードを読み取るフィルム情報読取装置において、
    前記光電変換センサによって前記撮影画像エリアと前記パーフォレーションエリアと前記バーコードエリアが同時に読み取られ、前記光電変換センサによって取得された読取データから前記写真フィルムのパーフォレーションを認識するパーフォレーション認識部と、前記認識されたパーフォレーションを基準として前記読取データにおける前記写真フィルムのバーコードの位置を決定するバーコード位置決定部と、前記決定されたバーコードの位置に基づいて前記読取データから前記バーコードをデコードするバーコードデコード部が備えられていることを特徴とするフィルム情報読取装置。
  4. 前記パーフォレーション認識部は、前記読取データから前記パーフォレーションを認識するための明暗閾値を設定する閾値設定部を備えていることを特徴とする請求項3に記載のフィルム情報読取装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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