JPH055270Y2 - - Google Patents

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JPH055270Y2
JPH055270Y2 JP10433987U JP10433987U JPH055270Y2 JP H055270 Y2 JPH055270 Y2 JP H055270Y2 JP 10433987 U JP10433987 U JP 10433987U JP 10433987 U JP10433987 U JP 10433987U JP H055270 Y2 JPH055270 Y2 JP H055270Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案は、冷凍装置の圧縮機などに使用され
るスクロール形流体機械の給油構造、詳しくは可
動スクロールを、駆動軸の偏心回転部にラジアル
軸受を介して回動自由に支持し、前記駆動軸に汲
上げる油を前記偏心回転部に設ける給油路を介し
て前記可動スクロールのスラスト軸受に供給する
ようにしたスクロール形流体機械の給油構造に関
する。
(従来の技術) 従来、この種スクロール形流体機械の給油構造
として、例えば特開昭58−54299号公報に記載さ
れたものが知られており、この公報記載のもの
は、第6図に示したごとく、架構2に、固定スク
ロールと対向する可動スクロール4をスラスト軸
受5を介して支持すると共に、前記可動スクロー
ル4の中央下部側に突出させたボス部4aを、駆
動軸6の上部に設けた偏心回転部7にラジアル軸
受10を介して回動自由に支持し、同図の実施例
では、前記偏心回転部7を、カウンタウエイト8
と該カウンタウエイト8に駆動ピンを介して連結
されるスイングリンク9とにより構成し、このス
イングリンク9に前記ラジアル軸受10を介して
前記ボス部4aを回動自由に支持する一方、前記
カウンタウエイト8の上部側に、前記駆動軸6に
設けた給油路に連通するオイルチユーブOを取付
け、該オイルチユーブOの外周部位で前記カウン
タウエイト8の上部側に、カツプ状の案内体Aを
配置して、前記オイルチユーブOから供給される
潤滑油を前記案内体Aに集めるごとくなし、また
前記スイングリンク9の外周部位に上下方向斜め
に貫通する給油孔aを形成して、該給油孔aから
前記案内体Aに集められた潤滑油を前記スラスト
軸受5などに供給するようにしている。
(考案が解決しようとする問題点) ところが以上のごとき給油構造では、前記オイ
ルチユーブOから前記案内体Aに集められた潤滑
油を、前記スイングリンク9の上下方向に貫通形
成する孔状の給油孔aを介して前記スラスト軸受
5等に導入するようにしているため、前記給油孔
aを得るために、スイングリンク9を形成した後
に別途ドリル加工等を要し、加工工数が増える難
があつた。
一方、前記給油孔aをスイングリンク9と同時
に焼結等により得るようにした場合には、該給油
孔aが文字通り孔であるため、その開口端面にバ
リ等が発生したり、良好に孔を貫通させることが
困難で、仕上げ加工等が必要となり、何れにして
も問題があつたのである。
本考案は以上のごとき各種問題に鑑みて考案し
たもので、その目的は、潤滑油の供給経路に簡単
な改良を加えることにより、加工性を向上しなが
ら前記スラスト軸受への潤滑油の供給を確実に行
うことができるスクロール形流体機械の給油構造
を提供することにある。
(問題点を解決するための手段) 本考案は、図面の実施例に示したごとく、可動
スクロール4を、駆動軸6の偏心回転部7にラジ
アル軸受10を介して回動自由に支持し、前記駆
動軸6で汲上げる油を前記偏心回転部7に設ける
給油路14を経て前記可動スクロール4のスラス
ト軸受5に供給するようにしたスクロール形流体
機械の給油構造であつて、前記ラジアル軸受10
を受止める前記偏心回転部7に設けた受入孔9a
の外周部に、該受入孔9aの形成方向に沿つて内
方に開放する凹溝15を設けて、該凹溝15と前
記ラジアル軸受10の外面との間に、前記駆動軸
6に汲上げる油を上方に導く前記給油路16を形
成したことを特徴とするものである。
(作用) しかして前記駆動軸6で汲上げられた潤滑油
は、前記偏心回転部7の受入孔9aに形成した凹
溝15と、ラジアル軸受10の外面との間に形成
された給油路16を経て上部側に案内され、この
上部位置から前記偏心回転部7の回転駆動に伴
い、前記スラスト軸受5などに確実かつ充分に給
油されるのである。
この場合、前記給油路16は、前記凹溝15と
ラジアル軸受10の外面とを利用して構成される
ものであり、前記凹溝15は前記受入孔9aの形
成方向に沿つて盗み状に設けることができ、貫通
孔の場合のような加工勝手の悪さやバリ発生の問
題も解消できるのである。
(実施例) 以下本考案にかかるスクロール形流体機械の給
油構造を図面の実施例によつて説明する。
第1図に示したスクロール形流体機械は、密閉
ケーシング1の内部に固定した架構2に固定スク
ロール3を支持し、前記架構2の前記固定スクロ
ール3との対向部位に、可動スクロール4をスラ
スト軸受5を介して摺動可能に支持すると共に、
前記架構2に一端がモータMに結合された駆動軸
6をベアリングを介して回動可能に支持してい
る。
また前記駆動軸6の上方部位には、前記可動ス
クロール4を偏心回転させる偏心回転部7を設
け、詳しくはこの偏心回転部7を、カウンタウエ
イト8と該カウンタウエイト8に駆動ピン8aを
介して一体に連結されたスイングリンク9とで構
成し、このスイングリンク9にラジアル軸受10
を介して前記可動スクロール4の中央下部側に突
出させたボス部4aを回動自由に支持させるよう
にしている。
前記ラジアル軸受10は、アウターリング10
aとインナーリング10bと、これら両リング1
0a,10b間に介装される回転体10cとから
成り、斯くのごとく形成したラジアル軸受10の
前記アウターリング10aを、前記スイングリン
ク9の中央部位に開設した受入孔9aに嵌込み、
かつ前記インナーリング10bに前記可動スクロ
ール4のボス部4aを嵌込んで、該ボス部4aを
前記回転体10cで回動自由となすようにしてい
る。
また前記スイングリンク9の上部側で、前記可
動スクロール4と架構2との間には、オルダムリ
ング11を介装させ、該オルダムリング11で前
記可動スクロール4の自転運動を阻止して、前記
駆動軸6の回転に伴う前記カウンタウエイト8と
スイングリンク9の偏心回転力により前記可動ス
クロール4を公転駆動させるようにしている。
更に同図の実施例においては、前記スクロール
形流体機械を高速対応タイプとするため、前記ラ
ジアル軸受10を大型とし、これに伴い前記カウ
ンタウエイト8やスイングリンク9などを大型と
しており、また前記スクロール形流体機械を高速
対応タイプとするにも拘わらず、前記可動スクロ
ール4は小形のものを使用して、つまり該可動ス
クロール4の重量を小としている。
即ち、前記スイングリンク9の内方側に向けて
延びる前記可動スクロール4の環状受面を備えた
支持体12を別途形成して、この支持体12を前
記架構2の前記可動スクロール4との対向部位に
組付けると共に、前記支持体12の受面上で、前
記スイングリンク9の外周エツジに対し内方部位
に、前記スラスト軸受5を配置し、該スラスト軸
受5を介して前記可動スクロール4を支持させる
支持構造とすることにより、前記可動スクロール
4や前記スラスト軸受5などを大型化することな
く、これら各者を小型としたまゝで、前記スクロ
ール形流体機械の高速運転を可能としている。
また以上のスクロール形流体機械においては、
前記スラスト軸受5やラジアル軸受10及びその
他摺動部位に潤滑油を供給するにあたつて、次の
ような給油構造としている。
即ち、前記スイングリンク9における受入孔9
aの下部位置に油案内板13を取付けて、該案内
板13と前記受入孔9aに挿嵌される前記ラジア
ル軸受10との間に、該ラジアル軸受10や前記
スラスト軸受5などに至る給油室14を確保する
と共に、前記駆動軸6の内部に給油通路6aを形
成し、かつ該給油通路6aの下部位置に前記ケー
シング1の底部油溜に臨む汲上ポンプ6bを設け
て、この汲上ポンプ6bで汲上げられた潤滑油
を、前記給油通路6aを介して上方に供給案内す
るようになす一方、前記カウンタウエイト8の上
部側に、前記駆動軸6の給油通路6aに連通し、
かつ前記案内板13から前記給油室14へと突入
されるオイルチユーブOを取付け、前記駆動軸6
の回転駆動に伴い前記オイルチユーブOから前記
給油路14に供給された潤滑油を、前記ラジアル
軸受10や前記スラスト軸受5及びその他摺動部
位に供給するごとくしている。
しかして以上のごとき給油構造において、前記
駆動軸6の給油通路6aから供給される潤滑油を
前記スラスト軸受5に給油するにあたつて、次の
ごとくしたのである。
即ち、第2図及び第3図で詳しく示したごと
く、前記スイングリンク9に形成される受入孔9
aの内周壁面に、内方側に開放された凹溝15を
上下方向に向かつて盗み状に形成して、前記受入
孔9aに挿嵌される前記ラジアル軸受10のアウ
ターリング10aと前記凹溝15との間に、上下
方向に向かう給油路16を形成し、この給油路1
6を前記案内板13で仕切られた前記給油室14
に連通させるのである。
前記スイングリンク9は、通常焼結形成手段で
形成されることから、この成形時に型面の一部に
簡単な加工を施すことで、前記凹溝15は容易に
形成できるのである。
また前記スイングリンク9における前記受入孔
9aの形成外周部位には、上方に向けて突出する
環状突起9bを一体に設け、この突起9bの内周
側に前記凹溝15を上下方向に貫通形成するので
あり、斯くすることにより前記給油溝15を案内
された潤滑油が、前記スイングリンク9の上端部
に至つたとき、前記突起9bの存在で油切れが良
好に行われ、前記スラスト軸受5側に向けて前記
潤滑油が確実に飛散供給されるのである。
更に前記スイングリンク9に対する前記凹溝1
5の形成位置は、次のごとくなすのである。
即ち、第4図及び第5図で明らかにしたごと
く、前記駆動軸6の回転中心位置をO1としたと
き、前記可動スクロール4、つまり前記受入孔9
aの中心位置O2は、前記中心位置O1から可動
スクロール4の旋回半径εだけ離れた地点に位置
され、このεを半径として前記スイングリンク9
が、矢印A方向に偏心回転されるのであり、また
前記可動スクロール4には、前記固定スクロール
3との間で冷媒ガスを圧縮するとき、矢印Bで示
した下向き方向のガス圧が付与されて、このガス
圧による作用点O3が前記各中心位置O1,O2
の中間地点、つまり(ε/2)地点に位置される
のである。
従つて前記可動スクロール4の公転駆動時に
は、第5図に示したごとく、前記駆動軸6の回転
中心位置O1から離れた前記可動スクロール4の
半径方向一側(同図の左側)に、矢印Cで示す下
向きの荷重が付与され、また前記可動スクロール
4の半径方向他側(同図の右側)には、矢印Dで
示す上向きの荷重が付与されて、前記可動スクロ
ール4は前記スラスト軸受5に対し浮き気味とな
つて公転駆動されることとなる。
以上のことから前記可動スクロール4の公転駆
動時に、前記スラスト軸受5に最も大きな荷重が
付与される箇所との対応部位、つまり第4図で示
した前記スイングリンク9のイ位置に前記凹溝1
5を形成すれば、この凹溝15の上端部から飛散
される潤滑油を前記スラスト軸受5に多量に供給
することが可能となる。
また前記凹溝15は、前記イ位置に対して、前
記スイングリンク9の回転方向前方側に約90度変
位した箇所、つまり同図のロ位置に形成すること
も可能であり、斯くするときには前記スラスト軸
受5に最も大きな荷重が付与される箇所に、前も
つて潤滑油を供給できることとなる。
更に前記可動スクロール4の公転駆動時に、前
記矢印Dで示した上向き方向の荷重が付与される
箇所との対応部位、つまり前記スイングリンク9
の前記イ位置と180度離れて相対向するハ位置に、
前記凹溝15を形成すれば、該凹溝15から飛散
される潤滑油を、前記可動スクロール4と前記ス
ラスト軸受5との間に形成される〓間を経て上方
に案内することができ、この案内された潤滑油を
前記スラスト軸受5側に向けて良好に供給するこ
とが可能となる。
また前記凹溝15は、前述した場合と同様に、
前記ハ位置に対して、前記スイングリンク9の回
転方向前方側に約90度変位した箇所、つまり同図
のニ位置に形成することも可能であり、斯くする
ときには前記可動スクロール4と前記スラスト軸
受5との間に形成される〓間に、前もつて潤滑油
を供給できることとなる。
以上例示したイ〜ニの形成位置は、圧縮機の機
種毎に応じて適宜選択すればよいのである。
尚、前記凹溝15は、前記スイングリンク9に
同時に複数個を形成するようにしてもよいのであ
る。
(考案の効果) 以上説明したごとく本考案にかかるスクロール
形流体機械の給油構造では、前記ラジアル軸受1
0を受止める前記偏心回転部7に設けた受入孔9
aに、この受入孔9aの形成方向に沿つて内方に
開放する凹溝15を形成して、該凹溝15と前記
ラジアル軸受10の外周面との間に、前記駆動軸
6で汲上げる油を前記スラスト軸受5側に導く前
記給油路16を形成したから、簡単な加工で前記
給油路16を得ることができ、前記スラスト軸受
5等に確実かつ充分に給油することができるに至
つたのである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案にかかる給油構造を実施したス
クロール形流体機械の縦断面図、第2図は偏心回
転部の拡大平面図、第3図は同縦断面図、第4図
及び第5図はそれぞれ凹溝の形成箇所を説明する
説明図、第6図は従来の給油構造例を示す断面図
である。 4……可動スクロール、5……スラスト軸受、
6……駆動軸、7……偏心回転部、9a……受入
孔、10……ラジアル軸受、15……凹溝、16
……給油路。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 可動スクロール4を、駆動軸6の偏心回転部7
    にラジアル軸受10を介して回動自由に支持し、
    前記駆動軸6に汲上げる油を前記偏心回転部7に
    設ける給油路14を介して前記可動スクロール4
    のスラスト軸受5に供給するようにしたスクロー
    ル形流体機械の給油構造であつて、前記ラジアル
    軸受10を受止める前記偏心回転部7に設けた受
    入孔9aの外周部に、該受入孔9aの形成方向に
    沿つて内方に開放する凹溝15を形成し、この凹
    溝15と前記ラジアル軸受10の外面との間に、
    前記駆動軸6に汲上げる油を上方に導く前記給油
    路16を形成したことを特徴とするスクロール形
    流体機械の給油構造。
JP10433987U 1987-07-06 1987-07-06 Expired - Lifetime JPH055270Y2 (ja)

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JPS648588U JPS648588U (ja) 1989-01-18
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