JPH0552386U - 油圧緩衝器のブッシュ - Google Patents
油圧緩衝器のブッシュInfo
- Publication number
- JPH0552386U JPH0552386U JP110495U JP11049591U JPH0552386U JP H0552386 U JPH0552386 U JP H0552386U JP 110495 U JP110495 U JP 110495U JP 11049591 U JP11049591 U JP 11049591U JP H0552386 U JPH0552386 U JP H0552386U
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- JP
- Japan
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- bush
- shock absorber
- low
- friction coefficient
- sliding contact
- Prior art date
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 油圧緩衝器に組込んだブッシュの摺接部にお
いて低い摩擦係数を維持する。 【構成】 アウタチューブの下端部内周面にはインナチ
ューブ外周面に摺接するガイドブッシュ10を固着して
いる。このガイドブッシュ10は、銅系粉末合金11の
内面を四フッ化エチレン樹脂層12で被覆し、外面に裏
金13を設けた構造をなし、更に多数の円孤部10aを
連続形成した波形状に形成している。そして、高荷重時
にはサイドフォースが大きいので円孤部10aが弾性変
形し、接触面積が大きくなって面圧が許容面圧内に抑制
され、低い摩擦係数が維持できる。また、低荷重時には
変形が小さく接触面積が少なくなって単位面積当りの圧
力が高くなるので摩擦係数が低くなる。
いて低い摩擦係数を維持する。 【構成】 アウタチューブの下端部内周面にはインナチ
ューブ外周面に摺接するガイドブッシュ10を固着して
いる。このガイドブッシュ10は、銅系粉末合金11の
内面を四フッ化エチレン樹脂層12で被覆し、外面に裏
金13を設けた構造をなし、更に多数の円孤部10aを
連続形成した波形状に形成している。そして、高荷重時
にはサイドフォースが大きいので円孤部10aが弾性変
形し、接触面積が大きくなって面圧が許容面圧内に抑制
され、低い摩擦係数が維持できる。また、低荷重時には
変形が小さく接触面積が少なくなって単位面積当りの圧
力が高くなるので摩擦係数が低くなる。
Description
【0001】
本考案は油圧緩衝器のアウタチューブまたはインナチューブに相手方部材と摺 接すべく固着されるスライドブッシュ或いはガイドブッシュに関する。
【0002】
車両等に用いる油圧緩衝器においては、従来からアウタチューブ内にインナチ ューブを摺動自在に嵌装し、アウタチューブ先端部内周面にインナチューブ外周 面に摺接するガイドブッシュを固着し、またインナチューブ先端部外周面にアウ タチューブ内周面に摺接するスライドブッシュを嵌装して摺動性を向上するよう にしているが、この場合に用いられるブッシュとしては金属環の一面(摺接面) に四フッ化エチレン樹脂(テフロン)をコーティングしたものがある。
【0003】
ところで、四フッ化エチレン樹脂の特性として、許容面圧内においては作用す る面圧が低い時つまり緩衝器に作用する荷重が小さくサイドフォースが小さい時 には高い摩擦係数を示し、逆に面圧が高い時つまり緩衝器に作用する荷重が大き くサイドフォースが大きい時には低い摩擦係数を示す傾向にある。このように従 来のブッシュにあっては作用する荷重の大小によって摩擦係数が異なり、一定の 摺動特性が得られない課題がある。
【0004】
本考案は上記の課題を解決するため、ブッシュの摺接面を四フッ化エチレン樹 脂にて形成し、更にこの摺接面を多数の円孤部を有する形状にした。
【0005】
ブッシュの四フッ化エチレン樹脂からなる摺接面が多数の円孤部を有する形状 をなすので、低荷重時には相手方部材との接触面積が少なくなって単位面積当り の圧力が高くなる、つまり面圧が高くなるので摩擦係数が低くなる。また高荷重 時には円孤部の弾性変形によって接触面積が大きくなって単位面積当りの圧力が 許容面圧内に抑えられて低い摩擦係数を維持することができる。
【0006】
以下に本考案の実施例を添付図面に基づいて説明する。ここで、図1は本考案 に係るブッシュを備えた油圧緩衝器の一部破断面図、図2は同緩衝器の要部平断 面図、図3は同ブッシュの要部拡大断面図、図4は別実施例に係るブッシュの要 部拡大断面図である。
【0007】 油圧緩衝器は、アウタチューブ1内に下方からインナチューブ2を摺動自在に 嵌装し、インナチューブ2内下部にはアウタチューブ1内に臨むダンパシリンダ 3を立設し、アウタチューブ1上端部に基端部を固定したピストンロッド4をダ ンパシリンダ3内に臨ませ、ピストンロッド4の先端部にはダンパシリンダ3内 周面に摺接するピストン5を固着し、このピストン5には減衰力発生用油孔及び バルブを装着している。また、インナチューブ2の下端部には車軸を取付けるア クスルホルダ8を取付けている。
【0008】 そして、アウタチューブ1の下端部内周面にはインナチューブ2外周面に摺接 するガイドブッシュ10を固着している。このガイドブッシュ10は、図2及び 図3に示すように銅系粉末合金11の内面を四フッ化エチレン樹脂層12で被覆 し、外面に裏金13を設けた構造をなし、両図に示すように多数の円孤部10a を連続形成した波形状に形成している。また、このブッシュ10は図4に示すよ うに、裏金13を設けた側を円形状とし四フッ化エチレン樹脂層12を設けた面 のみを多数の円孤部10aの凹部を間欠的に形成した形状にすることもできる。
【0009】 また、アウタチューブ1の下端部内周面には、ガイドブッシュ10の下側にオ イルシール14等を嵌装して係止リング15にて係止し、またアウタチューブ1 下端部外周面にはインナチューブ2下端部外周面に摺接するダストシール16を 設けている。尚、インナチューブ2の上端部外周面にはアウタチューブ1内周面 に摺接するスライドブッシュ20を固着しているが、このスライドブッシュ20 についてもガイドブッシュ10と同様に形成している。
【0010】 ガイドブッシュ10及びスライドブッシュ20を以上のように構成することで 、低荷重時にはサイドフォースが小さくて面圧が低いのでガイドブッシュ10の 変形が少なく、インナチューブ2外周面とガイドブッシュ10との接触面積及び アウタチューブ1内周面とスライドブッシュ20との接触面積が少なくなり、し たがって各ブッシュ10,20の接触している部分の単位面積当りの圧力が高く なるので、摩擦係数が低くなる。
【0011】 また、高荷重時にはサイドフォースが大きいので各ガイドブッシュの面圧が高 くなり、低い摩擦係数を示す。またガイドブッシュ10及びスライドブッシュ2 0の円孤部が弾性変形し、面圧が許容面圧内に抑制されるという効果もある。
【0012】 しかも、低荷重時にはガイドブッシュ10及びスライドブッシュ20の変形が 少ないのでインナチューブ2外周面との間またはアウタチューブ1内周面との間 に微小隙間が形成され、これが油溜りとなり、潤滑効果が増加して作動性が向上 する。
【0013】
以上に説明したように本考案によれば、四フッ化エチレン樹脂からなるブッシ ュの摺接面の形状を多数の円孤部を有する形状としたので、高荷重時には円孤部 が弾性変形して相手方部材との接触面積を増やし、ブッシュに作用する面圧を許 容範囲内に抑えることができる。また低荷重時には相手方部材との接触面積が少 なくなって単位面積当りの圧力が高くなるので摩擦係数が低くなり、摺動特性が 向上する。
【図1】本考案に係るブッシュを備えた油圧緩衝器の一
部破断面図
部破断面図
【図2】同緩衝器の要部平断面図
【図3】同ブッシュの要部拡大断面図
【図4】別実施例に係るブッシュの要部拡大断面図
1…アウタチューブ、2…インナチューブ、3…ダンパ
シリンダ、4…ピストンロッド、5…ピストン、10…
ガイドブッシュ、10a…円孤部、11…銅系粉末合
金、12…テフロン、13…裏金、20…スライドブッ
シュ。
シリンダ、4…ピストンロッド、5…ピストン、10…
ガイドブッシュ、10a…円孤部、11…銅系粉末合
金、12…テフロン、13…裏金、20…スライドブッ
シュ。
Claims (1)
- 【請求項1】 互いに摺動自在に嵌装される油圧緩衝器
のアウタチューブとインナチューブの一方に固着され他
方に摺接するブッシュにおいて、このブッシュは他方の
部材に摺接する面を四フッ化エチレン樹脂とし、且つ少
なくともこの四フッ化エチレン樹脂からなる面は前記他
方の部材の表面との間に隙間を形成すべく多数の円孤部
を有していることを特徴とする油圧緩衝器のブッシュ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP110495U JPH0552386U (ja) | 1991-12-17 | 1991-12-17 | 油圧緩衝器のブッシュ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP110495U JPH0552386U (ja) | 1991-12-17 | 1991-12-17 | 油圧緩衝器のブッシュ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0552386U true JPH0552386U (ja) | 1993-07-13 |
Family
ID=14537206
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP110495U Pending JPH0552386U (ja) | 1991-12-17 | 1991-12-17 | 油圧緩衝器のブッシュ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0552386U (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002181109A (ja) * | 2000-12-18 | 2002-06-26 | Showa Corp | フロントフォーク |
JP2004301160A (ja) * | 2003-03-28 | 2004-10-28 | Kayaba Ind Co Ltd | ストラット型ショックアブソーバ |
JP2006153197A (ja) * | 2004-11-30 | 2006-06-15 | Showa Corp | 油圧緩衝器のガイドブッシュ構造 |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5532929A (en) * | 1978-08-28 | 1980-03-07 | Mitsubishi Motors Corp | Valve operation stopping mechanism |
JPS5742237B2 (ja) * | 1975-01-11 | 1982-09-07 | ||
JPS6113019A (ja) * | 1984-06-29 | 1986-01-21 | Taiho Kogyo Co Ltd | ブツシユ |
JPS6143572A (ja) * | 1984-08-07 | 1986-03-03 | Seiko Epson Corp | シリアルドツトプリンタ |
JPS6313916A (ja) * | 1986-07-07 | 1988-01-21 | Taiho Kogyo Co Ltd | 油圧装置用ガイドブシユ |
-
1991
- 1991-12-17 JP JP110495U patent/JPH0552386U/ja active Pending
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JP4575125B2 (ja) * | 2004-11-30 | 2010-11-04 | 株式会社ショーワ | 油圧緩衝器のガイドブッシュ構造 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 19971126 |