JPH0221631Y2 - - Google Patents

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JPH0221631Y2
JPH0221631Y2 JP1984049089U JP4908984U JPH0221631Y2 JP H0221631 Y2 JPH0221631 Y2 JP H0221631Y2 JP 1984049089 U JP1984049089 U JP 1984049089U JP 4908984 U JP4908984 U JP 4908984U JP H0221631 Y2 JPH0221631 Y2 JP H0221631Y2
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flange
strut
thrust bearing
seal
rubber elastic
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Description

【考案の詳細な説明】 (イ) 技術の利用分野 本考案は自動車におけるストラツトスラスト型
サスペンシヨン(マクフアーソン式)に組込まれ
るストラツトスラスト軸受に関するものである。
(ロ) 従来技術 一般にストラツト型サスペンシヨンは主に自動
車の車輪に用いられ、車軸と一体となつた外筒の
中に油圧式シヨツクアブソーバを内蔵したストラ
ツトアツセンブリにコイルバネを組合わせたサス
ペンシヨンである。
上記サスペンシヨンはステアリング操作により
ストラツトアツセンブリがコイルバネとともに回
るさい、該アツセンブリのピストンロツドが回る
型式のものと、該ピストンロツドが回らない型式
のものとがあるが、いずれの型式においてもスト
ラツトアツセンブリの回動を円滑に許容するべく
車体の取付部材とコイルバネの上部バネ座シート
との間にラジアル軸受およびあるいはスラスト軸
受が必要とされる。
そして、従来よりこの個所の軸受にはボールあ
るいはニードルを使用したころがり軸受が使用さ
れているが、ころがり軸受では微小揺動、振動荷
重等によりボールあるいはニードルに疲労破壊を
生ずる恐れがあり、円滑なステアリング操作を維
持しがたいという問題があ。
加えてこれら軸受には摺動面への塵埃等の異物
の侵入を防止するべくダストシールが装着されて
いる(実開昭57−200406号、実開昭57−204204号
など)が、完全とは言い難く侵入した異物により
カジリを起すことがあり、さにこのダストシール
(通常ゴム弾性体)は上記異物の侵入防止を目的
として相対的に回動する摺動面間に摺接して配置
された場合、その摺動摩擦力が高くステアリング
操作時の操舵力を増大させるという問題もある。
近年においては上述したころがり軸受に代えて
自己潤滑性を有する合成樹脂軸受を使用する試み
も行なわれている(特開昭55−140607号など)
が、上述したダストシールの摩擦力が高いことに
起因するステアリング操作時の操舵力を増大させ
るという問題が依然として解決されていない。
(ハ) 考案の目的 本考案は上述したストラツトアツセンブリのピ
ストンロツドがアテアリング操作により回らない
型式のストラツト型サスペンシヨンに使用され、
上述した問題点を解決したストラツトスラスト軸
受に係わるもので、スラスト軸受の荷重負担部と
シール部とを薄肉可撓部にて一体に連結し、該シ
ール部にゴム弾性リングを装着し該シール部をゴ
ム弾性リングによつて相対的に回動する相手部材
側に押圧し密に接触させることにより、上述した
ステアリング操作時の操舵力を増大させることな
く摺動面への異物の侵入を防止したストラツトス
ラスト軸受に係わるものである。
さらに詳細には、ストラツトアツセンブリのピ
ストンロツドを固定した車体の取付部材とピスト
ンロツドに遊挿されたコイルバネの上部バネ座シ
ートとの間に配されるストラツトスラスト軸受に
おいて、内面に挿通孔を有する円筒部と該円筒部
の端部外周面に一体に形成された鍔部とから成る
軸受本体と該軸受本体の鍔部外周縁に薄肉可撓部
によつて一体に連結されたシール部とから成り、
該シール部の上端面には少なくとも1個以上の環
状凹溝が形成されているとともに該上端面と反対
側の下端面にはゴム弾性リングが該鍔部外周面を
囲みかつ鍔部底面より下方側に突出して装着され
ており、該軸受本体が前記取付部材と上部バネ座
シートとの間に配されることにより、該シール部
に装着されたゴム弾性リングは該上部バネ座シー
トにより圧縮され、該シール部を取付部材の下面
に押圧して該シール部と取付部材の下面との摺接
を密に行わせるようにしたことを特徴とするスト
ラツトスラスト軸受を提供するものである。
(ホ) 実施例 以下、本考案をその実施例を示す添付図面にも
とづき詳細に説明する。
1はストラツトアツセンブリAを構成するシヨ
ツクアブソーバが内蔵されたストラツト、2はそ
のピストンロツドである。
該ピストンロツド2はその一端がストラツト1
のシヨツクアブソーバ内に挿入され、その他端が
該シヨツクアブソーバより突出して車体に弾性体
Cを介して支持される取付部材3にナツト4によ
り螺合固定されている。
5はストラツト1の外周に固定された下部バネ
座シートである。
6は該下部バネ座シート5と相対向して配され
た上部バネ座シートであり、該上部バネ座シート
6には平面部61と該平面部61に円孔62が形
成されている。
該上部バネ座シート6はその円孔62において
前記ピストンロツド2の外周面に遊挿されてい
る。7は前記下部バネ座シート5と上部バネ座シ
ート6間に配されたコイルバネである。
8は該上部バネ座シート6と取付部材3下面と
の間に配された合成樹脂製スラスト軸受である。
該スラスト軸受8は内面に挿通孔80を有する
円筒部81と該円筒部の端部外周面に一体に形成
された鍔部82とから成る軸受本体と該軸受本体
の鍔部82外周縁にその径方向外方に延設され薄
肉可撓部86によつて一体に連結されたシール部
85とから形成されている。
該軸受本体の鍔部82の端面83が荷重負担
部、すなわち摺動面を形成している。
84は該鍔部82の端面83に形成された複数
個の放射溝であり、該放射溝84の一端は挿通孔
80に連通し、その他端は鍔部端面83の外周縁
部近傍まで至つて形成されている。該放射溝84
はグリースなどの潤滑剤の溜り部となる。
88は該シール部85の上端面87に少なくと
も1個以上形成された環状凹溝であり、該環状凹
溝88はグリースなどの潤滑剤の溜り部および塵
埃等の収容溝の役割を果たす。
9はゴム弾性リングであり、該リング9は前記
シール部85の上端面84と反対側の下端面に前
記軸受本体の鍔部外周面を囲みかつ鍔部底面より
下方側に突出して装着されている。
該ゴム弾性リング9は該シール部85を取付部
材3の下面側に押圧し、該シール部上端面87と
取付部材3の下面との密な摺接を行わせる。
第1図および第3図に示す実施例においては、
ゴム弾性リング9にOリングを使用し、該リング
をシール部端面87と反対側の端面に形成された
断面半円状のリング溝89に円筒部81側に鍔部
83より突出して装着したものである。
第4図乃至第6図はシール部85と該シール部
に装着されるゴム弾性リング9の他の実施例を示
したものである。
すなわち、第4図はゴム弾性リング9に、下側
に開口する凹溝90を有し、該凹溝90と反対側
の面に断面V字状溝91を有するリングを使用
し、このリングのV字状溝91を、シール部上端
面87と反対側の下端面に形成された断面三角形
状の突面89′に係合し、かつ鍔部底面より下方
側に突出して装着したものである。
第5図はゴム弾性リング9に、下側に開口する
凹溝90を有し、該凹溝90の底面に複数個の孔
92を有するリングを使用し、このリングの孔9
2をシール部上端面87と反対側の下端面に形成
された複数個の突起89′に嵌合し、かつ鍔部底
面より下方側に突出させて装着したものである。
第6図はゴム弾性リング9に、下側に開口する
凹溝90を有し、該凹溝90と反対側の面の内周
縁に環状突出部93を有するリングを使用し、こ
のリングの環状突出部93をシール部85と鍔部
82との間の隙間に嵌合し、かつ鍔部82底面よ
り下方側に突出させて装着したものである。
第7図は前述した第1図乃至第3図に示した実
施例の他の実施例を示す部分拡大断面図である。
すなわち、スラスト軸受8の鍔部82は摺動面
を形成する大径部821と該大径部821に連な
る小径部822とからなり、該小径部822には
その外周面に径方向に凹な断面円弧部823が形
成されているとともに該小径部822の端面外周
縁には該円弧部823にならつて径方向外方に突
出する断面鳩尾状部824が形成されている。
該大径部821には端面に円筒部81を囲んで
該小径部外周面の円弧部823と近接する位置に
環状凹溝825が形成されてそこに薄肉可撓部8
6が形成されているとともに該薄肉可撓部86に
連接する大径部外周縁にはシール部85が形成さ
れている。
該シール部85の上端面は径方向内方に先細り
となるテーパー面85′に形成されている。
該小径部外周面の円弧部823にゴム弾性体か
らなるOリング9が該小径部822の端面より突
出して装着される。
このように構成されたシール部85は前記上部
バネ座シート6と取付部材3下面との間に配され
たさい、ゴム弾性リング9により取付部材3側に
押圧され、該取付部材3下面と密に接触すること
により鍔部端面83、すなわち摺動面への塵埃等
の異物の侵入を防止する。
万一、シール部85と取付部材3間の密な接触
が瞬時にはずれた場合においても、シール部端面
87に形成された環状凹溝88に収容されるた
め、摺動面への塵埃等の侵入は防止される。
そして、シール部85は薄肉可撓部86によつ
て鍔部82と一体に連結され、かつ軸受部を形成
する合成樹脂と同一の合成樹脂で形成されている
ため、ステアリング操作時の操舵力を増大せしめ
ることなくその操作を円滑に行なわせる。
第8図は薄肉可撓部86の他の実施例を示すも
ので、該薄肉可撓部86にその肉厚方向に貫通す
る複数個の孔86′を形成し、該薄肉可撓部86
により可撓性をもたせたものである。
上述したシール部85を一体に有するスラスト
軸受8を構成する材料は合成樹脂、とくに摩擦摩
耗持性、自己潤滑性に加えて耐衝撃性に優れた、
たとえばポリアセタール樹脂、ポリアミド樹脂あ
るいはこれらの樹脂の潤滑油剤を含有させた含油
合成樹脂が使用されて好適である。
上述した構成からなるシール部85を一体に有
するスラスト軸受8は、シール部85にゴム弾性
リング9を装着し、その中央部挿通孔80内にピ
ストンロツド2が嵌挿され、その円筒部81外周
面を上部バネ座シート6の平面部61に形成され
た円孔62内に嵌合して上部バネ座シート6の平
面部61上に配される。
このとき、シール部85は上部バネ座シート6
と下部バネ座シート5間に配されたコイルバネ7
の弾発力により、該シール部85に装着されたゴ
ム弾性リング9の弾性変形による押圧力を受けて
取付部材3下面側に押圧され、シール部上端面8
7は取付部材3下面と密に接触する。
このシール部85がゴム弾性リング9により取
付部材3下面と密に接触することにより、外部か
らの鍔部端面83、すなわち摺動面への塵埃等の
異物の侵入が防止される。
万一、シール部上端面87と取付部材3間の密
な接触が瞬時にはずれた場合においても、シール
部上端面87に形成された環状凹溝88に収容さ
れるため、摺動面への塵埃等の侵入は完全に防止
される。
(ヘ) 考案の効果 以上述べたように、本考案のストラツトスラス
ト軸受は摺動面を形成する鍔部と該鍔部と一体に
シール部が薄肉可撓部によつて連結され、該シー
ル部にはゴム弾性リングが装着されているため、
車体に弾性体を介して支持される取付部材と上部
バネ座シート間に配されたさい、ゴム弾性リング
の弾性変形によりシール部端面は取付部材下面と
密に接触して摺動面への塵埃等の侵入が防止され
るものである。
そして、シール部は軸受部と一体に該軸受部を
形成する合成樹脂と同一の合成樹脂にて形成され
ているため、ステアリング操作時の操舵力を増大
せしめることなく、上述したことと相俟つて円滑
なステアリング操作が長期にわたつて得られるも
のである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案ストラツトスラスト軸受の使用
態様を示す縦断面図、第2図は本考案ストラツト
スラスト軸受の平面図、第3図は第2図のX−X
線断面図、第4図乃至第7図は他の実施例を示す
断面図、第8図は薄肉可撓部の他の実施例を示す
平面図である。 1:シヨツクアブソーバ内蔵のストラツト、
2:ピストンロツド、3:取付部材、6:上部バ
ネ座シート、8:スラスト軸受、85:シール
部、86:薄肉可撓部、9:ゴム弾性リング。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1 ストラツトアツセンブリのピストンロツドを
    固定した車体の取付部材とピストンロツドに遊
    挿されたコイルバネの上部バネ座シートとの間
    に配されるストラツトスラスト軸受において、
    内面に挿通孔を有する円筒部と該円筒部の端部
    外周面に一体に形成された鍔部とから成る軸受
    本体と該軸受本体の鍔部外周縁に薄肉可撓部に
    よつて一体に連結されたシール部とから成り、
    該シール部の上端面には少なくとも1個以上の
    環状凹溝が形成されているとともに該上端面と
    反対側の下端面にはゴム弾性リングが該鍔部外
    周面を囲みかつ鍔部底面より下方側に突出して
    装着されており、該軸受本体が前記取付部材と
    上部バネ座シートとの間に配されることによ
    り、該シール部に装着されたゴム弾性リングは
    該上部バネ座シートにより圧縮され、該シール
    部を取付部材の下面に押圧して該シール部と取
    付部材の下面との摺接を密に行わせるようにし
    たことを特徴とするストラツトスラスト軸受。 2 ゴム弾性リングはOリングからなり、該リン
    グは鍔部外周面を囲みかつシール部上端面と反
    対側の下端面に形成された断面半円状の溝に鍔
    部底面より下方側に突出して装着されているこ
    とを特徴とする実用新案登録請求の範囲第1項
    記載のストラツトスラスト軸受。 3 ゴム弾性リングは下側に開口する凹溝を有
    し、該凹溝と反対側の面に断面V字状の溝を有
    するリングから成り、該リングは鍔部外周面を
    囲みかつ断面V字状の溝をシール部上端面と反
    対側の下端面に形成された断面三角形状の突面
    に係合させて鍔部底面より下方側に突出して装
    着されていることを特徴とする実用新案登録請
    求の範囲第1項記載のストラツトスラスト軸
    受。 4 ゴム弾性リングは下側に開口する凹溝を有
    し、該凹溝の底面に複数個の貫通孔を有するリ
    ングから成り、該リングは鍔部外周面を囲みか
    つ貫通孔内にシール部上端面と反対側の下端面
    に形成された複数個の突起を嵌合して鍔部底面
    より下方側に突出して装着されていることを特
    徴とする実用新案登録請求の範囲第1項記載の
    ストラツトスラスト軸受。 5 ゴム弾性リングは下側に開口する凹溝を有
    し、該凹溝と反対側の面の内周縁に環状突出部
    を有するリングから成り、該リングは鍔部外周
    面を囲みかつ環状突出部をシール部と鍔部との
    隙間に嵌合して鍔部底面より下方側に突出して
    装着されていることを特徴とする実用新案登録
    請求の範囲第1項記載の合成樹脂製ストラツト
    スラスト軸受。 6 薄肉可撓部にはその肉厚方向に貫通する複数
    個の孔が形成されていることを特徴とする実用
    新案登録請求の範囲第1項記載のストラツトス
    ラスト軸受。
JP4908984U 1984-04-05 1984-04-05 ストラツトスラスト軸受 Granted JPS60161737U (ja)

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JPS60161737U JPS60161737U (ja) 1985-10-26
JPH0221631Y2 true JPH0221631Y2 (ja) 1990-06-11

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JPH07301226A (ja) * 1994-04-28 1995-11-14 Oiles Ind Co Ltd 合成樹脂スラスト軸受
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