JPH0732979Y2 - 合成樹脂軸受 - Google Patents
合成樹脂軸受Info
- Publication number
- JPH0732979Y2 JPH0732979Y2 JP4925689U JP4925689U JPH0732979Y2 JP H0732979 Y2 JPH0732979 Y2 JP H0732979Y2 JP 4925689 U JP4925689 U JP 4925689U JP 4925689 U JP4925689 U JP 4925689U JP H0732979 Y2 JPH0732979 Y2 JP H0732979Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- annular
- cylindrical
- case
- upper case
- synthetic resin
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Sliding-Contact Bearings (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は合成樹脂軸受、とくに四輪自動車におけるスト
ラット型サスペンション(マクファーソン式)に組込ま
れて使用されて好適な合成樹脂軸受に関するものであ
る。
ラット型サスペンション(マクファーソン式)に組込ま
れて使用されて好適な合成樹脂軸受に関するものであ
る。
一般にストラット型サスペンションは主として四輪自動
車の前輪に用いられ、主軸と一体となった外筒の中に油
圧式ショックアブソーバを内蔵したストラットアッセン
ブリにコイルバネを組合せたものである。上記サスペン
ションには、ストラットの軸線に対してコイルバネの
軸線を積極的にオフセットさせ、該ストラットに内蔵さ
れたショックアブソーバのピストンロッドの摺動を円滑
に行わせる構造とストラットの軸線に対してコイルバ
ネの軸線を同一に配置させる構造のものとがある。
車の前輪に用いられ、主軸と一体となった外筒の中に油
圧式ショックアブソーバを内蔵したストラットアッセン
ブリにコイルバネを組合せたものである。上記サスペン
ションには、ストラットの軸線に対してコイルバネの
軸線を積極的にオフセットさせ、該ストラットに内蔵さ
れたショックアブソーバのピストンロッドの摺動を円滑
に行わせる構造とストラットの軸線に対してコイルバ
ネの軸線を同一に配置させる構造のものとがある。
いずれの構造においても、ステアリング操作によりスト
ラットアッセンブリがコイルバネとともに回転するさ
い、当該回転を円滑に許容するべく車体の取付部材とコ
イルバネの上部バネ座シートと間に軸受が配されてい
る。
ラットアッセンブリがコイルバネとともに回転するさ
い、当該回転を円滑に許容するべく車体の取付部材とコ
イルバネの上部バネ座シートと間に軸受が配されてい
る。
そして、この軸受には車体荷重(スラスト荷重)を支持
すると同時に前記サスペンションの構造に起因するラジ
アル荷重、すなわち前者の構造においてはコイルバネの
軸線がストラットの軸線に対してオフセットされている
ため、静止状態においてもコイルバネのストラット軸線
方向への復元力によって生じるラジアル荷重、また公社
の構造においてはストラット軸線とコイルバネ軸線とを
同一軸線上に配置するという組立製作上の困難性に起因
するミスアライメントによって生じるラジアル荷重を円
滑に許容する性能が要求される。
すると同時に前記サスペンションの構造に起因するラジ
アル荷重、すなわち前者の構造においてはコイルバネの
軸線がストラットの軸線に対してオフセットされている
ため、静止状態においてもコイルバネのストラット軸線
方向への復元力によって生じるラジアル荷重、また公社
の構造においてはストラット軸線とコイルバネ軸線とを
同一軸線上に配置するという組立製作上の困難性に起因
するミスアライメントによって生じるラジアル荷重を円
滑に許容する性能が要求される。
しかして、上述した性能を満足するべく従来より、当該
軸受にはボールを使用したコロガリ軸受あるいは合成樹
脂すべり軸受が使用されている。
軸受にはボールを使用したコロガリ軸受あるいは合成樹
脂すべり軸受が使用されている。
しかしながら、コロガリ軸受は微小振動、振動荷重等に
よりボールに疲労破壊を生ずる恐れがあり、円滑なステ
アリング操作を長期間にわたって維持しがたいという問
題がある。
よりボールに疲労破壊を生ずる恐れがあり、円滑なステ
アリング操作を長期間にわたって維持しがたいという問
題がある。
また、合成樹脂すべり軸受は上記コロガリ軸受に比べて
摩擦係数が高く、ステアリング操作を重くするという問
題がある。
摩擦係数が高く、ステアリング操作を重くするという問
題がある。
さらに、いずれの軸受においても、摺動面への塵埃等の
異物の侵入を防止するべく相対回転面間に装着されたゴ
ム弾性体からなるダストシールの摩擦力が高いことに起
因するステアリング操作を重くするという問題、とくに
合成樹脂すべり軸受においてはステアリング操作を一層
重くするという問題がある。
異物の侵入を防止するべく相対回転面間に装着されたゴ
ム弾性体からなるダストシールの摩擦力が高いことに起
因するステアリング操作を重くするという問題、とくに
合成樹脂すべり軸受においてはステアリング操作を一層
重くするという問題がある。
本考案は上記従来技術の問題点を解決するべくなされた
もので、ゴム弾性体からなる出すとダストシールを使用
することなく摺動面への塵埃等異物の侵入を防止し、ス
ラスト荷重ならびにラジアル荷重を許容して円滑なステ
アリング操作を長期間にわたって維持できる合成樹脂軸
受を得ることを目的とするものである。
もので、ゴム弾性体からなる出すとダストシールを使用
することなく摺動面への塵埃等異物の侵入を防止し、ス
ラスト荷重ならびにラジアル荷重を許容して円滑なステ
アリング操作を長期間にわたって維持できる合成樹脂軸
受を得ることを目的とするものである。
上述した目的を達成するべく、本考案はつぎの構成(技
術的手段)を採る。
術的手段)を採る。
すなわち、第1の構成は、合成樹脂製下部ケースと合成
樹脂製上部ケースと該上、下部ケース内に配される合成
樹脂製軸受片とからなる合成樹脂軸受であって、該下
部ケースは円筒部と該円筒部の下端に一体に形成された
径方向外方に拡がる幅広鍔部と該鍔部の上面に該円筒部
と同心状に形成された環状突出部と該環状突出部と環状
溝を隔てて該鍔部外周縁に形成された環状係合突出部と
該円筒部の上端に該円筒部内面と環状段部をもって拡径
する環状突部とを備えていること。該上部ケースは円
筒ブロック部と該円筒ブロック部の内面円筒面部の上端
周縁に一体に形成された環状鍔部と該鍔部の下面に形成
された環状凹溝と該円筒ブロックの下面に該内面円筒面
部と同心状に形成された環状垂下部と該垂下部と環状溝
を隔てて該円筒ブロック部の外周縁に形成された環状係
合垂下部とを備えていること。該下部ケースは円筒部
上端の環状突部を該上部ケースの環状鍔部下面の環状凹
溝に、幅広鍔部の環状溝を上部ケースの環状垂下部にそ
れぞれ係合させるとともに環状係合突出部を上部ケース
の環状係合垂下部に弾性装着させて該上部ケースと組合
わされていること。該軸受片は内、外周面を有する円
板状スラスト軸受片と内、外周面を有する円筒状ラジア
ル軸受片とからなり、該スラスト軸受片は下面を該下部
ケースの幅広鍔部上面に、上面を該上部ケースの円筒ブ
ロック部下面にそれぞれ摺接させ、該ラジアル軸受片は
内周面を該下部ケースの円筒部外周面に、外周面を該上
部ケースの円筒ブロック部の内面円筒面部にそれぞれ摺
接させて配されていること。該上、下部ケース間には
該上部ケースの環状係合垂下部と下部ケースの環状係合
突出部との弾性装着部、該下部ケースの環状突部と上部
ケースの環状凹溝と係合部および下部ケースの環状溝と
上部ケースの環状垂下部との係合部にそれぞれラビリン
ス作用による密封部が形成されていること。以上〜
の構成を特徴とする合成樹脂軸受である。
樹脂製上部ケースと該上、下部ケース内に配される合成
樹脂製軸受片とからなる合成樹脂軸受であって、該下
部ケースは円筒部と該円筒部の下端に一体に形成された
径方向外方に拡がる幅広鍔部と該鍔部の上面に該円筒部
と同心状に形成された環状突出部と該環状突出部と環状
溝を隔てて該鍔部外周縁に形成された環状係合突出部と
該円筒部の上端に該円筒部内面と環状段部をもって拡径
する環状突部とを備えていること。該上部ケースは円
筒ブロック部と該円筒ブロック部の内面円筒面部の上端
周縁に一体に形成された環状鍔部と該鍔部の下面に形成
された環状凹溝と該円筒ブロックの下面に該内面円筒面
部と同心状に形成された環状垂下部と該垂下部と環状溝
を隔てて該円筒ブロック部の外周縁に形成された環状係
合垂下部とを備えていること。該下部ケースは円筒部
上端の環状突部を該上部ケースの環状鍔部下面の環状凹
溝に、幅広鍔部の環状溝を上部ケースの環状垂下部にそ
れぞれ係合させるとともに環状係合突出部を上部ケース
の環状係合垂下部に弾性装着させて該上部ケースと組合
わされていること。該軸受片は内、外周面を有する円
板状スラスト軸受片と内、外周面を有する円筒状ラジア
ル軸受片とからなり、該スラスト軸受片は下面を該下部
ケースの幅広鍔部上面に、上面を該上部ケースの円筒ブ
ロック部下面にそれぞれ摺接させ、該ラジアル軸受片は
内周面を該下部ケースの円筒部外周面に、外周面を該上
部ケースの円筒ブロック部の内面円筒面部にそれぞれ摺
接させて配されていること。該上、下部ケース間には
該上部ケースの環状係合垂下部と下部ケースの環状係合
突出部との弾性装着部、該下部ケースの環状突部と上部
ケースの環状凹溝と係合部および下部ケースの環状溝と
上部ケースの環状垂下部との係合部にそれぞれラビリン
ス作用による密封部が形成されていること。以上〜
の構成を特徴とする合成樹脂軸受である。
また、第2の構成は、合成樹脂製下部ケースと合成樹脂
製上部ケースと該上、下部ケース内に配される合成樹脂
製軸受片とからなる合成樹脂軸受であって、該下部ケ
ースは円筒部と該円筒部の下端に一体に形成された径方
向外方に拡がる幅広鍔部と該鍔部の上面に該円筒部と同
心状に形成された環状突出部と該環状突出部と環状溝を
隔てて該鍔部外周縁に形成された環状係合突出部と該円
筒部の上端外周面に形成された環状段部とを備えている
こと。該上部ケースは円筒部と該円筒部の下端に一体
に形成された径方向外方に拡がる円板状部と該円板状部
の下面に該円筒部と同心状に形成された環状垂下部と該
垂下部と環状溝を隔てて該円板状部外周縁に形成された
環状係合垂下部と該円筒部の上端内周面側に延設された
環状鍔部とを備えていること。該下部ケースは円筒部
上端の環状段部を該上部ケースの円筒部上端の環状鍔部
に、幅広鍔部の環状溝を該上部ケースの環状垂下部にそ
れぞれ係合させるとともに環状係合突出部を該上部ケー
スの環状係合垂下部に弾性装着させて該上部ケースと組
合わされていること。該軸受片は内、外周面を有する
円板状スラスト軸受片と、外周面を有する円筒状ラジア
ル軸受片とからなり、該スラスト片は下面を該下部ケー
スの幅広鍔部上面に、上面を該上部ケースの円板状部下
面にそれぞれ摺接させ、該ラジアル軸受片は内周面を該
上部ケースの円筒部外周面に、外周面を該下部ケースの
円筒部内周面にそれぞれ摺接させて配されていること。
該上、下部ケース間には該上部ケースの環状係合垂下
部と該下部ケースの環状係合突出部との弾性装着部、該
下部ケースの環状段部と該上部ケースの環状鍔部との係
合部および該下部ケースの環状溝と該上部ケースの環状
垂下部との係合部にそれぞれラビリンス作用による密封
部が形成されていること。以上〜の構成を特徴とす
る合成樹脂軸受である。さらに、第3の構成は、合成樹
脂製下部ケースと合成樹脂製上部ケースと該上、下部ケ
ース内に配される合成樹脂製軸受片とからなる合成樹脂
軸受であって、該下部ケースは円筒部と該円筒部の上
端に一体に形成された径方向外方に拡がる幅広鍔部と該
鍔部の上面に該円筒部と同心状に形成された環状突出部
と該環状突出部と環状溝を隔てて該鍔部外周縁に形成さ
れた環状係合突出部と該円筒部の下端に該円筒部の内面
側に延設された環状鍔部とを備えていること。該上部
ケースは円筒部と該円筒部の上端に一体に形成された径
方向外方に拡がる円板状部と該円板状部の下面に該円筒
部と同心状に形成された環状垂下部と該垂下部と環状溝
を隔てて該円板状部外周縁に形成された環状係合垂下部
と該円筒部の下端外周面に形成された環状段部とを備え
ていること。該下部ケースは円筒部下端の環状鍔部を
該上部ケースの円筒部下端の環状段部に、幅広鍔部の環
状溝を該上部ケースの環状垂下部にそれぞれ係合させる
とともに環状係合突出部を該上部ケースの環状係合垂下
部に弾性装着させて該上部ケースと組合わされているこ
と。該軸受片は内、外周面を有する円板状スラスト軸
受片と内、外周面を有する円筒状ラジアル軸受片とから
なり、該スラスト片は下面を該下部ケースの幅広鍔部上
面に、上面を該上部ケースの円板状部下面にそれぞれ摺
接させ、該ラジアル軸受片は内周面を該上部ケースの円
筒部外周面に、外周面を該下部ケースの円筒部内周面に
それぞれ摺接させて配されていること。該上、下部ケ
ース間には該上部ケースの環状係合垂下部と該下部ケー
スの環状係合突出部との弾性装着部、該下部ケースの環
状鍔部と該上部ケースの環状段部との係合部および該下
部ケースの環状溝と該上部ケースの環状垂下部との係合
部にそれぞれラビリンス作用による密封部が形成されて
いること。以上〜の構成を特徴とする合成樹脂軸受
である。
製上部ケースと該上、下部ケース内に配される合成樹脂
製軸受片とからなる合成樹脂軸受であって、該下部ケ
ースは円筒部と該円筒部の下端に一体に形成された径方
向外方に拡がる幅広鍔部と該鍔部の上面に該円筒部と同
心状に形成された環状突出部と該環状突出部と環状溝を
隔てて該鍔部外周縁に形成された環状係合突出部と該円
筒部の上端外周面に形成された環状段部とを備えている
こと。該上部ケースは円筒部と該円筒部の下端に一体
に形成された径方向外方に拡がる円板状部と該円板状部
の下面に該円筒部と同心状に形成された環状垂下部と該
垂下部と環状溝を隔てて該円板状部外周縁に形成された
環状係合垂下部と該円筒部の上端内周面側に延設された
環状鍔部とを備えていること。該下部ケースは円筒部
上端の環状段部を該上部ケースの円筒部上端の環状鍔部
に、幅広鍔部の環状溝を該上部ケースの環状垂下部にそ
れぞれ係合させるとともに環状係合突出部を該上部ケー
スの環状係合垂下部に弾性装着させて該上部ケースと組
合わされていること。該軸受片は内、外周面を有する
円板状スラスト軸受片と、外周面を有する円筒状ラジア
ル軸受片とからなり、該スラスト片は下面を該下部ケー
スの幅広鍔部上面に、上面を該上部ケースの円板状部下
面にそれぞれ摺接させ、該ラジアル軸受片は内周面を該
上部ケースの円筒部外周面に、外周面を該下部ケースの
円筒部内周面にそれぞれ摺接させて配されていること。
該上、下部ケース間には該上部ケースの環状係合垂下
部と該下部ケースの環状係合突出部との弾性装着部、該
下部ケースの環状段部と該上部ケースの環状鍔部との係
合部および該下部ケースの環状溝と該上部ケースの環状
垂下部との係合部にそれぞれラビリンス作用による密封
部が形成されていること。以上〜の構成を特徴とす
る合成樹脂軸受である。さらに、第3の構成は、合成樹
脂製下部ケースと合成樹脂製上部ケースと該上、下部ケ
ース内に配される合成樹脂製軸受片とからなる合成樹脂
軸受であって、該下部ケースは円筒部と該円筒部の上
端に一体に形成された径方向外方に拡がる幅広鍔部と該
鍔部の上面に該円筒部と同心状に形成された環状突出部
と該環状突出部と環状溝を隔てて該鍔部外周縁に形成さ
れた環状係合突出部と該円筒部の下端に該円筒部の内面
側に延設された環状鍔部とを備えていること。該上部
ケースは円筒部と該円筒部の上端に一体に形成された径
方向外方に拡がる円板状部と該円板状部の下面に該円筒
部と同心状に形成された環状垂下部と該垂下部と環状溝
を隔てて該円板状部外周縁に形成された環状係合垂下部
と該円筒部の下端外周面に形成された環状段部とを備え
ていること。該下部ケースは円筒部下端の環状鍔部を
該上部ケースの円筒部下端の環状段部に、幅広鍔部の環
状溝を該上部ケースの環状垂下部にそれぞれ係合させる
とともに環状係合突出部を該上部ケースの環状係合垂下
部に弾性装着させて該上部ケースと組合わされているこ
と。該軸受片は内、外周面を有する円板状スラスト軸
受片と内、外周面を有する円筒状ラジアル軸受片とから
なり、該スラスト片は下面を該下部ケースの幅広鍔部上
面に、上面を該上部ケースの円板状部下面にそれぞれ摺
接させ、該ラジアル軸受片は内周面を該上部ケースの円
筒部外周面に、外周面を該下部ケースの円筒部内周面に
それぞれ摺接させて配されていること。該上、下部ケ
ース間には該上部ケースの環状係合垂下部と該下部ケー
スの環状係合突出部との弾性装着部、該下部ケースの環
状鍔部と該上部ケースの環状段部との係合部および該下
部ケースの環状溝と該上部ケースの環状垂下部との係合
部にそれぞれラビリンス作用による密封部が形成されて
いること。以上〜の構成を特徴とする合成樹脂軸受
である。
。上述した第1乃至第3の構成において、上、下部ケー
スを構成する合成樹脂は、耐摩耗性、耐衝撃性、耐クリ
ープ性などの機械的特性に優れていることが必要であ
り、また該上、下部ケース内に配される軸受片を構成す
る合成樹脂は、とくに自己潤滑性を有するものが好まし
く、例えばポリアセタール樹脂、ポリアミド樹脂、ポリ
ブチレンテレフタレート樹脂(PBT)などの熱可塑性ポ
リエステル樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレンなどの
ポリオレフィン樹脂などが良好に使用され、このほかポ
リカーボネート樹脂なども使用し得る。上、下部ケース
には、上記軸受片と同様の合成樹脂が使用されるが、と
くに該軸受片に使用される合成樹脂と摩擦特性の良好な
組合わせであって、しかも比較的剛性の高い合成樹脂で
あることが望ましい。
スを構成する合成樹脂は、耐摩耗性、耐衝撃性、耐クリ
ープ性などの機械的特性に優れていることが必要であ
り、また該上、下部ケース内に配される軸受片を構成す
る合成樹脂は、とくに自己潤滑性を有するものが好まし
く、例えばポリアセタール樹脂、ポリアミド樹脂、ポリ
ブチレンテレフタレート樹脂(PBT)などの熱可塑性ポ
リエステル樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレンなどの
ポリオレフィン樹脂などが良好に使用され、このほかポ
リカーボネート樹脂なども使用し得る。上、下部ケース
には、上記軸受片と同様の合成樹脂が使用されるが、と
くに該軸受片に使用される合成樹脂と摩擦特性の良好な
組合わせであって、しかも比較的剛性の高い合成樹脂で
あることが望ましい。
その望ましい組合わせについて例示すると下表のとおり
である。
である。
表中、摩擦特性はつぎの試験条件により行った結果であ
る。
る。
スラスト荷重:350kg 揺動角度:±35° 揺動速度:60cpm 潤滑:始動時グリースを摺動面に塗布 なお、摩耗量は上記試験を100万サイクル行った後の軸
受片の寸法変化量(mm)を示す。
受片の寸法変化量(mm)を示す。
このように、上、下部ケースおよび軸受片の合成樹脂を
上記試験結果に基づいて選択することにより優れた摩擦
特性を有する合成樹脂軸受を得ることができる。
上記試験結果に基づいて選択することにより優れた摩擦
特性を有する合成樹脂軸受を得ることができる。
上述した構成からなる本考案の合成樹脂軸受は以下に述
べる特有の作用効果を有する。
べる特有の作用効果を有する。
合成樹脂製上、下部ケース内に配される合成樹脂軸受
片を円筒状ラジアル軸受片と円板状スラスト軸受片の2
ピースに分割し、ラジアル荷重およびスラスト荷重をそ
れぞれが分担して支承するので、円滑なステアリング操
作を長期間にわたって維持することができる。
片を円筒状ラジアル軸受片と円板状スラスト軸受片の2
ピースに分割し、ラジアル荷重およびスラスト荷重をそ
れぞれが分担して支承するので、円滑なステアリング操
作を長期間にわたって維持することができる。
軸受片と上、下部ケース間の摺動面は、該上、下部ケ
ース間に形成されたラビリンス作用による密封部によっ
て保護されているので、当該摺動面への塵埃等異物の侵
入は防止され、塵埃等異物の侵入に起因する摩擦特性の
低下はなく、上記の効果と相俟って円滑なステアリン
グ操作を長期間にわたって維持することができる。
ース間に形成されたラビリンス作用による密封部によっ
て保護されているので、当該摺動面への塵埃等異物の侵
入は防止され、塵埃等異物の侵入に起因する摩擦特性の
低下はなく、上記の効果と相俟って円滑なステアリン
グ操作を長期間にわたって維持することができる。
上記の作用効果により、従来のゴム弾性体からなる
ダストシールは不要となり、ダストシールに起因するス
テアリング操作時の操舵力の増大はない。
ダストシールは不要となり、ダストシールに起因するス
テアリング操作時の操舵力の増大はない。
上部ケースと下部ケースとは弾性装着によって組合わ
されるので、その組立て作業は極めて容易となるばかり
でなく、該軸受はユニットとして取り扱えるので、当該
軸受のストラットアッセンブリへの組込み作業が極めて
容易となる。
されるので、その組立て作業は極めて容易となるばかり
でなく、該軸受はユニットとして取り扱えるので、当該
軸受のストラットアッセンブリへの組込み作業が極めて
容易となる。
以下、本考案をその実施例を示す添付図面の第1図乃至
第7図によって詳細に説明する。
第7図によって詳細に説明する。
第1図乃至第2図は第1実施例を示すものである。
図において、1は合成樹脂軸受であり、該軸受1は合成
樹脂製下部ケース2と合成樹脂製上部ケース3と該上、
下部ケース内に配される合成樹脂製軸受片4とからな
る。
樹脂製下部ケース2と合成樹脂製上部ケース3と該上、
下部ケース内に配される合成樹脂製軸受片4とからな
る。
該合成樹脂製下部ケース2は円筒部21と該円筒部21の下
端に一体に形成された径方向外方に拡がる幅広鍔部22と
該鍔部22の上面に該円筒部21と同心状に形成された環状
突出部23と該環状突出部23と環状溝24を隔てて該鍔部外
周縁に形成された環状係合突出部25と該円筒部21の上端
に該円筒部内面と環状段部26をもって拡径する環状突部
27とを備えている。
端に一体に形成された径方向外方に拡がる幅広鍔部22と
該鍔部22の上面に該円筒部21と同心状に形成された環状
突出部23と該環状突出部23と環状溝24を隔てて該鍔部外
周縁に形成された環状係合突出部25と該円筒部21の上端
に該円筒部内面と環状段部26をもって拡径する環状突部
27とを備えている。
該環状係合突出部25その外周面に該突出部25の端部から
外方に向けて傾斜するテーパ面部25aと該テーパ面部25a
と連続し該幅広鍔部22の外周面に連なって傾斜するテー
パ面部25bからなる。
外方に向けて傾斜するテーパ面部25aと該テーパ面部25a
と連続し該幅広鍔部22の外周面に連なって傾斜するテー
パ面部25bからなる。
該合計樹脂製上部ケース3は円筒ブロック部31と該円筒
ブロック部31の内面円筒面部32の上端周縁に一体に形成
された環状鍔部33と該鍔部33の下面に形成された下方に
開口する環状凹溝34と該円筒ブロック31の下面に該内面
円筒面部32と同心状に形成された環状垂下部35と該垂下
部35と環状溝36を隔てて該円筒ブロック部31の外周縁に
形成された環状係合垂下部37とを備えている。
ブロック部31の内面円筒面部32の上端周縁に一体に形成
された環状鍔部33と該鍔部33の下面に形成された下方に
開口する環状凹溝34と該円筒ブロック31の下面に該内面
円筒面部32と同心状に形成された環状垂下部35と該垂下
部35と環状溝36を隔てて該円筒ブロック部31の外周縁に
形成された環状係合垂下部37とを備えている。
該環状係合垂下部37はその内周面に基部から外方に向け
て傾斜するテーア面部37aと該テーパ面部37aと連続し該
垂下部37の下端に連なって傾斜するテーパ面部37bとか
らなる。
て傾斜するテーア面部37aと該テーパ面部37aと連続し該
垂下部37の下端に連なって傾斜するテーパ面部37bとか
らなる。
38は該上部ケース3の円筒ブロック部31にその上面から
その肉厚方向に向けて円周方向に放射状に形成された多
数の凹溝であり、該凹溝38により該上部ケース3はその
肉厚が可及的に均一に形成されている。
その肉厚方向に向けて円周方向に放射状に形成された多
数の凹溝であり、該凹溝38により該上部ケース3はその
肉厚が可及的に均一に形成されている。
該合成樹脂製軸受片4は該下部ケース2の円筒部21外径
より大きい内径の内周面を該下部ケース2の幅広鍔部22
の環状突出部23内径より小さい外径の外周面を有する円
板状スラスト軸受片41と該下部ケース2の円筒部21外径
より大きい内径の内周面と該上部ケース3の円筒ブロッ
ク31の内面円筒面部32より小さい外径の外周面を有する
円筒状ラジアル軸受片42の2ピースからなる。
より大きい内径の内周面を該下部ケース2の幅広鍔部22
の環状突出部23内径より小さい外径の外周面を有する円
板状スラスト軸受片41と該下部ケース2の円筒部21外径
より大きい内径の内周面と該上部ケース3の円筒ブロッ
ク31の内面円筒面部32より小さい外径の外周面を有する
円筒状ラジアル軸受片42の2ピースからなる。
該スラツト軸受片41は下面を該下部ケース2の幅広鍔部
22上面に、上面を該上部ケース3の円筒ブロック部31の
下面にそれぞれ摺接させ、該ラジアル軸受片42は内周面
を該下部ケース2の円筒部21外周面に、外周面を該上部
ケース3の円筒ブロック部31の内面円筒面部32にそれぞ
れ摺接させて該上、下部ケース3、2内に配されてい
る。
22上面に、上面を該上部ケース3の円筒ブロック部31の
下面にそれぞれ摺接させ、該ラジアル軸受片42は内周面
を該下部ケース2の円筒部21外周面に、外周面を該上部
ケース3の円筒ブロック部31の内面円筒面部32にそれぞ
れ摺接させて該上、下部ケース3、2内に配されてい
る。
該下部ケース2は該円筒部21上端の環状突部27を該上部
ケース3の環状鍔部33下面の環状凹部34に、幅広鍔部22
の環状溝24を該上部ケース3の環状垂下部35にそれぞれ
係合させるとともに環状係合突出部25を該上部ケース3
の環状係合垂下部37に弾性装着させて相対回転可能な該
上部ケース3と組合わされている。
ケース3の環状鍔部33下面の環状凹部34に、幅広鍔部22
の環状溝24を該上部ケース3の環状垂下部35にそれぞれ
係合させるとともに環状係合突出部25を該上部ケース3
の環状係合垂下部37に弾性装着させて相対回転可能な該
上部ケース3と組合わされている。
そして、この組合わせにより、該上、下部ケース3、2
間には該上部ケース3の環状係合垂下部37と下部ケース
2の環状係合突出部25との弾性装着部、該下部ケース2
の環状突部27と上部ケース3の環状凹溝34との係合部お
よび下部ケース2の環状溝24と上部ケース3の環状垂下
部35との係合部にそれぞれラビリンス作用による密封部
が形成されており、該密封部により円板状スラスト軸受
片41と円筒状ラジアル軸受片42からなる軸受片4と上、
下部ケース3、2間に形成される摺動面は外部からの塵
埃等異物の侵入から保護される。
間には該上部ケース3の環状係合垂下部37と下部ケース
2の環状係合突出部25との弾性装着部、該下部ケース2
の環状突部27と上部ケース3の環状凹溝34との係合部お
よび下部ケース2の環状溝24と上部ケース3の環状垂下
部35との係合部にそれぞれラビリンス作用による密封部
が形成されており、該密封部により円板状スラスト軸受
片41と円筒状ラジアル軸受片42からなる軸受片4と上、
下部ケース3、2間に形成される摺動面は外部からの塵
埃等異物の侵入から保護される。
第3図は上述した構成からなる合成樹脂軸受1をストラ
ット型サスペンションに組込んだ例を示す縦断面図であ
る。
ット型サスペンションに組込んだ例を示す縦断面図であ
る。
該ストラット型サスペンションは、車軸と一体となった
外筒Cの中に油圧式ショックアブソーバ(オイルダン
パ)を内蔵したストラットアッセンブリAにコイルスプ
リングBを組合わせてなるもので、第3図中、Sはコイ
ルスプリングBの上部バネ座シートである。該ストラッ
トアッセンブリAのピストンロッドRはマウントインシ
ュレータMを介して車体側取付部材Dに結合されてい
る。
外筒Cの中に油圧式ショックアブソーバ(オイルダン
パ)を内蔵したストラットアッセンブリAにコイルスプ
リングBを組合わせてなるもので、第3図中、Sはコイ
ルスプリングBの上部バネ座シートである。該ストラッ
トアッセンブリAのピストンロッドRはマウントインシ
ュレータMを介して車体側取付部材Dに結合されてい
る。
このストラット型サスペンションはコイルスプリングB
から入力される大荷重を軸受を介して車体側へ、ショッ
クアブソーバのピストンロッドRから入力される微振動
荷重をマウントインシュレータMを介して車体側へ伝達
される型式のものである。
から入力される大荷重を軸受を介して車体側へ、ショッ
クアブソーバのピストンロッドRから入力される微振動
荷重をマウントインシュレータMを介して車体側へ伝達
される型式のものである。
そして、合成樹脂軸受1は、下部ケース2の円筒部21内
面を上部バネ座シートSの環状突起部S1外面に嵌合さ
せ、幅広鍔部22の下面を該上部バネ座シートSの平面部
S2に着座させるとともに該上部ケース3の上面を車体側
取付部材Dに当接させて配され、該合成樹脂軸受1の
上、下部ケース3、2はスラスト軸受片41およびラジア
ル軸受片42を介して相対回転可能に該上部バネ座シート
Sと車体側取付部材Dとの間に配置されている。
面を上部バネ座シートSの環状突起部S1外面に嵌合さ
せ、幅広鍔部22の下面を該上部バネ座シートSの平面部
S2に着座させるとともに該上部ケース3の上面を車体側
取付部材Dに当接させて配され、該合成樹脂軸受1の
上、下部ケース3、2はスラスト軸受片41およびラジア
ル軸受片42を介して相対回転可能に該上部バネ座シート
Sと車体側取付部材Dとの間に配置されている。
第4図は合成樹脂軸受の第2の実施例を示す縦断面図で
ある。
ある。
この第2実施例からなる合成樹脂軸受は、前記第1実施
例の軸受1の合成樹脂製上部ケース3の構成を変更する
ことにより、他のストラット型サスペンションへの適用
を可能としたものである。
例の軸受1の合成樹脂製上部ケース3の構成を変更する
ことにより、他のストラット型サスペンションへの適用
を可能としたものである。
すなわち、上部ケース3は円筒部32aと該円筒部32aの上
端に内方に突出する環状鍔部33aと該円筒部32aの下端に
一体に形成された径方向外方に拡がる円板状部31aと該
円板状部31aの下面に該円筒部32aと同心状に形成された
環状垂下部35と該垂下部35と環状溝36を隔てて該円板状
部32aの外周縁に形成された環状係合垂下部37とを備え
ている。
端に内方に突出する環状鍔部33aと該円筒部32aの下端に
一体に形成された径方向外方に拡がる円板状部31aと該
円板状部31aの下面に該円筒部32aと同心状に形成された
環状垂下部35と該垂下部35と環状溝36を隔てて該円板状
部32aの外周縁に形成された環状係合垂下部37とを備え
ている。
該環状係合垂下部37はその内周面に基部から外方に向け
て傾斜するテーパ面部37aと該テーパ面部37aと連続し該
垂下部37の下端に連なって傾斜するテーパ面部37bを備
えている。
て傾斜するテーパ面部37aと該テーパ面部37aと連続し該
垂下部37の下端に連なって傾斜するテーパ面部37bを備
えている。
該下部ケース2は円筒部21の上端外周面に環状段部26a
を備えており、その他の構成は前記第1実施例と同様の
構成を採る。
を備えており、その他の構成は前記第1実施例と同様の
構成を採る。
そして、前記第1実施例と同様の構成を採る合成樹脂製
の円板状スラスト軸受片41は下面を該下部ケース2の幅
広鍔部22上面に、上面を該上部ケース3の円板状部31a
の下面にそれぞれ摺接させ、該ラジアル軸受片42は内周
面を該下部ケース2の円筒部21外周面に、外周面を該上
部ケース3の円筒部32a内周面にそれぞれ摺接させて該
上、下部ケース3、2内に配されている。
の円板状スラスト軸受片41は下面を該下部ケース2の幅
広鍔部22上面に、上面を該上部ケース3の円板状部31a
の下面にそれぞれ摺接させ、該ラジアル軸受片42は内周
面を該下部ケース2の円筒部21外周面に、外周面を該上
部ケース3の円筒部32a内周面にそれぞれ摺接させて該
上、下部ケース3、2内に配されている。
該下部ケース2は該円筒部21上端の環状段部26aを該上
部ケース3の円筒部32a上端の環状鍔部33aに、幅広鍔部
22の環状溝24を該上部ケース3の円板状部31a下面の環
状垂下部35にそれぞれ係合させるとともに環状係合突出
部25を該上部ケース3の環状係合垂下部37に弾性装着さ
せて相対回転可能に該上部ケース3と組合わされてい
る。
部ケース3の円筒部32a上端の環状鍔部33aに、幅広鍔部
22の環状溝24を該上部ケース3の円板状部31a下面の環
状垂下部35にそれぞれ係合させるとともに環状係合突出
部25を該上部ケース3の環状係合垂下部37に弾性装着さ
せて相対回転可能に該上部ケース3と組合わされてい
る。
そして、この組合わせにより、該上、下部ケース3、2
間には該上部ケース3の環状係合垂下部37と下部ケース
2の環状係合突出部25との弾性装着部、該下部ケース2
の環状段部26aと上部ケース3の円筒部上端の環状鍔部3
3aとの係合部および下部ケース2の環状溝24と上部ケー
ス3の円板状部下面の環状垂下部35との係合部にそれぞ
れラビリンス作用による密封部が形成されており、該密
封部により円板状スラスト軸受片41と円筒状ラジアル軸
受片42からなる軸受片4と上、下部ケース3、2間に形
成される摺動面は外部からの塵埃等異物の侵入から保護
される。
間には該上部ケース3の環状係合垂下部37と下部ケース
2の環状係合突出部25との弾性装着部、該下部ケース2
の環状段部26aと上部ケース3の円筒部上端の環状鍔部3
3aとの係合部および下部ケース2の環状溝24と上部ケー
ス3の円板状部下面の環状垂下部35との係合部にそれぞ
れラビリンス作用による密封部が形成されており、該密
封部により円板状スラスト軸受片41と円筒状ラジアル軸
受片42からなる軸受片4と上、下部ケース3、2間に形
成される摺動面は外部からの塵埃等異物の侵入から保護
される。
第5図は上記第2実施例からなる合成樹脂軸受1を前記
第3図に示したサスペンションとは異なる型式のサスペ
ンションに適用した例である。
第3図に示したサスペンションとは異なる型式のサスペ
ンションに適用した例である。
すなわち、このサスペンションはコイルスプリングBか
ら入力される大荷重およびショックアブソーバのピスト
ンロッドRから入力される微小振動荷重をマウントイン
シュレータMを介して車体側に伝達する型式である。
ら入力される大荷重およびショックアブソーバのピスト
ンロッドRから入力される微小振動荷重をマウントイン
シュレータMを介して車体側に伝達する型式である。
そして、合成樹脂軸受1は下部ケース2の円筒部21内面
をピストンロッドRの外周面に摺接嵌挿せしめるととに
該下部ケース2の幅広鍔部22下面を上部バネ座シートS
の平面部S1に当接させ、該上部ケース3の円板状部31a
上面を車体側取付部材Dに当接せしめて、該合成樹脂軸
受1の上、下部ケース3、2は軸受片4を介して相対回
転可能に該上部バネ座シートSと車体側取付部材Dとの
間に配置されている。
をピストンロッドRの外周面に摺接嵌挿せしめるととに
該下部ケース2の幅広鍔部22下面を上部バネ座シートS
の平面部S1に当接させ、該上部ケース3の円板状部31a
上面を車体側取付部材Dに当接せしめて、該合成樹脂軸
受1の上、下部ケース3、2は軸受片4を介して相対回
転可能に該上部バネ座シートSと車体側取付部材Dとの
間に配置されている。
第6図は合成樹脂軸受1の第3の実施例を示す縦断面図
である。
である。
この第3実施例は前述した第3図および第6図に示した
型式のサスペンションへの適用を可能としたものであ
る。
型式のサスペンションへの適用を可能としたものであ
る。
図において、合成樹脂製下部ケース2は円筒部21と該円
筒部21の上端に一体に形成された径方向外方に拡がる幅
広鍔部22と該円筒部21の下端に一体に形成された内方に
突出する環状鍔部28を備えており、その他の構成は前記
第1実施例と同様の構成を採る。
筒部21の上端に一体に形成された径方向外方に拡がる幅
広鍔部22と該円筒部21の下端に一体に形成された内方に
突出する環状鍔部28を備えており、その他の構成は前記
第1実施例と同様の構成を採る。
合成樹脂製上部ケース3は円筒部32aと該円筒部32aの上
端に一帯に形成された径方向外方に拡がる円板状部31a
と該円板状部31aの下端外面に環状段部39を備えてお
り、その他の構成は前記第1実施例と同様の構成を採
る。
端に一帯に形成された径方向外方に拡がる円板状部31a
と該円板状部31aの下端外面に環状段部39を備えてお
り、その他の構成は前記第1実施例と同様の構成を採
る。
そして、前記第1実施例と同様の構成を採る合成樹脂製
の円板状スラスト軸受片41は下面を該下部ケース2の幅
広鍔部22上面に、上面を該上部ケース3の円板状部31a
の下面にそれぞれ摺接させ、該ラジアル軸受片42は内周
面を該下部ケース2の円筒部21外周面に、外周面を該上
部ケース3の円筒部32a内周面にそれぞれ摺接させて該
上、下部ケース3、2内に配されている。
の円板状スラスト軸受片41は下面を該下部ケース2の幅
広鍔部22上面に、上面を該上部ケース3の円板状部31a
の下面にそれぞれ摺接させ、該ラジアル軸受片42は内周
面を該下部ケース2の円筒部21外周面に、外周面を該上
部ケース3の円筒部32a内周面にそれぞれ摺接させて該
上、下部ケース3、2内に配されている。
該下部ケース2は該円筒部21下端の環状鍔部28を該上部
ケース3の円筒部32a下端の環状段部39に、幅広鍔部22
の環状溝24を該上部ケース3の円板状部31aの下面の環
状垂下部35にそれぞれ係合させるとともに環状係合突出
部25を該上部ケース3の環状係合垂下部37に弾性装着さ
せて相対回転可能に該上部ケース3と組合わされてい
る。
ケース3の円筒部32a下端の環状段部39に、幅広鍔部22
の環状溝24を該上部ケース3の円板状部31aの下面の環
状垂下部35にそれぞれ係合させるとともに環状係合突出
部25を該上部ケース3の環状係合垂下部37に弾性装着さ
せて相対回転可能に該上部ケース3と組合わされてい
る。
そして、この組合わせにより、該上、下部ケース3、2
間には該上部ケース3の環状係合垂下部37と下部ケース
2の環状係合突出部25との弾性装着部、該下部ケース2
の環状鍔部28と上部ケース3の円筒部下端の環状段部39
との係合部および下部ケース2の幅広鍔部22上面の環状
溝24と上部ケース3の円板状部下面の環状垂下部35との
係合部にそれぞれラビリンス作用による密封部が形成さ
れており、該密封部により円板状スラスト軸受片41と円
筒状ラジアル軸受片42からなる軸受片4と上、下部ケー
ス3、2間に形成される摺動面は外部からの塵埃等異物
の侵入から保護される。
間には該上部ケース3の環状係合垂下部37と下部ケース
2の環状係合突出部25との弾性装着部、該下部ケース2
の環状鍔部28と上部ケース3の円筒部下端の環状段部39
との係合部および下部ケース2の幅広鍔部22上面の環状
溝24と上部ケース3の円板状部下面の環状垂下部35との
係合部にそれぞれラビリンス作用による密封部が形成さ
れており、該密封部により円板状スラスト軸受片41と円
筒状ラジアル軸受片42からなる軸受片4と上、下部ケー
ス3、2間に形成される摺動面は外部からの塵埃等異物
の侵入から保護される。
この第3実施例からなる合成樹脂軸受1は前述した第3
図および第5図に示したサスペンションへの適用を可能
とするもので、第7図は第3実施例からなる合成樹脂軸
受1を第5図に示すサスペンションと同様の形式のサス
ペンションに適用した例を示すものである。
図および第5図に示したサスペンションへの適用を可能
とするもので、第7図は第3実施例からなる合成樹脂軸
受1を第5図に示すサスペンションと同様の形式のサス
ペンションに適用した例を示すものである。
合成樹脂軸受1は該上部ケース3の円筒部32a内面をピ
ストンロッドRの外周面に摺接嵌挿せしめるとともに該
下部ケース2の円筒部21を上部バネ座シートSの孔S3に
嵌合せしめ、かつ下部ケース2の幅広鍔部22下面を上部
バネ座シートSの平面部S2に当接せしめる。該上部ケー
ス3の円板状部31aの上面を車体側取付部材Dに当接せ
しめて、該合成樹脂軸受1の上、下部ケース3、2は軸
受片4を介して相対回転可能に該上部バネ座シートSと
車体側取付部材Dとの間に配置されている。
ストンロッドRの外周面に摺接嵌挿せしめるとともに該
下部ケース2の円筒部21を上部バネ座シートSの孔S3に
嵌合せしめ、かつ下部ケース2の幅広鍔部22下面を上部
バネ座シートSの平面部S2に当接せしめる。該上部ケー
ス3の円板状部31aの上面を車体側取付部材Dに当接せ
しめて、該合成樹脂軸受1の上、下部ケース3、2は軸
受片4を介して相対回転可能に該上部バネ座シートSと
車体側取付部材Dとの間に配置されている。
第1図は本考案の合成樹脂軸受の第1実施例を示す縦断
面図、第2図は第1図の平面図、第3図は第1実施例か
らなる合成樹脂軸受をストラット型サスペンションに適
用した例を示す縦断面図、第4図は本考案の合成樹脂軸
受の第2実施例を示す縦断面図、第5図は第2実施例か
らなる合成樹脂軸受を他の型式のストラット型サスペン
ションに適用した例を示す縦断面図、第6図は本考案の
合成樹脂軸受の第3実施例を示す縦断面図、第7図は第
3実施例からなる合成樹脂軸受を第5図と同様の型式の
ストラット型サスペンションに適用した例を示す縦断面
図である。 1:合成樹脂軸受、2:合成樹脂製下部ケース 3:合成樹脂製上部ケース 4:合成樹脂製軸受片 41:円板状スラスト軸受片 42:円筒状ラジアル軸受片
面図、第2図は第1図の平面図、第3図は第1実施例か
らなる合成樹脂軸受をストラット型サスペンションに適
用した例を示す縦断面図、第4図は本考案の合成樹脂軸
受の第2実施例を示す縦断面図、第5図は第2実施例か
らなる合成樹脂軸受を他の型式のストラット型サスペン
ションに適用した例を示す縦断面図、第6図は本考案の
合成樹脂軸受の第3実施例を示す縦断面図、第7図は第
3実施例からなる合成樹脂軸受を第5図と同様の型式の
ストラット型サスペンションに適用した例を示す縦断面
図である。 1:合成樹脂軸受、2:合成樹脂製下部ケース 3:合成樹脂製上部ケース 4:合成樹脂製軸受片 41:円板状スラスト軸受片 42:円筒状ラジアル軸受片
Claims (3)
- 【請求項1】合成樹脂製下部ケースと合成樹脂製上部ケ
ースと該上、下部ケース内に配される合成樹脂製軸受片
とからなる合成樹脂軸受であって、 該下部ケースは円筒部と該円筒部の下端に一体に形成
された径方向外方に拡がる幅広鍔部と該鍔部の上面に該
円筒部と同心状に形成された環状突出部と該環状突出部
と環状突出部と環状溝を隔てて該鍔部外周縁に形成され
た環状係合突出部と該円筒部の上端に該円筒部内面と環
状段部をもって拡径する環状突部とを備えていること。 該上部ケースは円筒ブロック部と該円筒ブロック部の
内面円筒面部の上端周縁に一体に形成された環状鍔部と
該鍔部の下面に形成された環状凹溝と該円筒ブロックの
下面に該内面円筒面部と同心状に形成された環状垂下部
と該垂下部と環状溝を隔てて該円筒ブロック部の外周縁
に形成された環状係合垂下部とを備えていること。 該下部ケースは円筒部上端の環状突部を該上部ケース
の環状鍔部下面の環状凹溝に、幅広鍔部の環状溝を上部
ケースの環状垂下部にそれぞれ係合させるとともに環状
係合突出部を上部ケースの環状係合垂下部に弾性装着さ
せて該上部ケースと組合わされていること。 該軸受片は内、外周面を有する円板状スラスト軸受片
と内、外周面を有する円筒状ラジアル軸受片とからな
り、該スラスト軸受片は下面を該下部ケースの幅広鍔部
上面に、上面を該上部ケースの円筒ブロック部下面にそ
れぞれ摺接させ、該ラジアル軸受片は内周面を該下部ケ
ースの円筒部外周面に、外周面を該上部ケースの円筒ブ
ロック部の内面円筒面部にそれぞれ摺接させて配されて
いること。 該上、下部ケース間には該上部ケースの環状係合垂下
部と下部ケースの環状係合突出部との弾性装着部、該下
部ケースの環状突部と上部ケースの環状凹溝と係合部お
よび下部ケースの環状溝と上部ケースの環状垂下部との
係合部にそれぞれラビリンス作用による密封部が形成さ
れていること。 以上〜の構成を特徴とする合成樹脂軸受。 - 【請求項2】合成樹脂製下部ケースと合成樹脂製上部ケ
ースと該上、下部ケース内に配される合成樹脂製軸受片
とからなる合成樹脂軸受であって、 該下部ケースは円筒部と該円筒部の下端に一体に形成
された径方向外方に拡がる幅広鍔部と該鍔部の上面に該
円筒部と同心状に形成された環状突出部と該環状突出部
と環状溝を隔てて該鍔部外周縁に形成された環状係合突
出部と該円筒部の上端外周面に形成された環状段部とを
備えていること。 該上部ケースは円筒部と該円筒部の下端に一体に形成
された径方向外方に拡がる円板状部と該円板状部の下面
に該円筒部と同心状に形成された環状垂下部と該垂下部
と環状溝を隔てて該円板状部外周縁に形成された環状係
合垂下部と該円筒部の上端内周面側に延設された環状鍔
部とを備えていること。 該下部ケースは円筒部上端の環状段部を該上部ケース
の円筒部上端の環状鍔部に、幅広鍔部の環状溝を該上部
ケースの環状垂下部にそれぞれ係合させるとともに環状
係合突出部を該上部ケースの環状係合垂下部に弾性装着
させて該上部ケースと組合わされていること。 該軸受片は内、外周面を有する円板状スラスト軸受片
と内、外周面を有する円筒状ラジアル軸受片とからな
り、該スラスト片は下面を該下部ケースの幅広鍔部上面
に、上面を該上部ケースの円板状部下面にそれぞれ摺接
させ、該ラジアル軸受片は内周面を該上部ケースの円筒
部外周面に、外周面を該下部ケースの円筒部内周面にそ
れぞれ摺接させて配されていること。 該上、下部ケース間には該上部ケースの環状係合垂下
部と該下部ケースの環状係合突出部との弾性装着部、該
下部ケースの環状段部と該上部ケースの環状鍔部との係
合部および該下部ケースの環状溝と該上部ケースの環状
垂下部との係合部にそれぞれラビリンス作用による密封
部が形成されていること。 以上〜の構成を特徴とする合成樹脂軸受。 - 【請求項3】合成樹脂製下部ケースと合成樹脂製上部ケ
ースと該上、下部ケース内に配される合成樹脂製軸受片
とからなる合成樹脂軸受であって、 該下部ケースは円筒部と該円筒部の上端に一体に形成
された径方向外方に拡がる幅広鍔部と該鍔部の上面に該
円筒部と同心状に形成された環状突出部と該環状突出部
と環状溝を隔てて該鍔部外周縁に形成された環状係合突
出部と該円筒部の下端に該円筒部の内面側に延設された
環状鍔部とを備えていること。 該上部ケースは円筒部と該円筒部の上端に一体に形成
された径方向外方に拡がる円板状部と該円板状部の下面
に該円筒部と同心状に形成された環状垂下部と該垂下部
と環状溝を隔てて該円板状部外周縁に形成された環状係
合垂下部と該円筒部の下端外周面に形成された環状段部
とを備えていること。 該下部ケースは円筒部下端の環状鍔部を該上部ケース
の円筒部下端の環状段部に、幅広鍔部の環状溝を該上部
ケースの環状垂下部にそれぞれ係合させるとともに環状
係合突出部を該上部ケースの環状係合垂下部に弾性装着
させて該上部ケースと組合わされていること。 該軸受片は内、外周面を有する円板状スラスト軸受片
と内、外周面を有する円筒状ラジアル軸受片とからな
り、該スラスト片は下面を該下部ケースの幅広鍔部上面
に、上面を該上部ケースの円板状部下面にそれぞれ摺接
させ、該ラジアル軸受片は内周面を該上部ケースの円筒
部外周面に、外周面を該下部ケースの円筒部内周面にそ
れぞれ摺接させて配されていること。 該上、下部ケース間には該上部ケースの環状係合垂下
部と該下部ケースの環状係合突出部との弾性装着部、該
下部ケースの環状鍔部と該上部ケースの環状段部との係
合部および該下部ケースの環状溝と該上部ケースの環状
垂下部との係合部にそれぞれラビリンス作用による密封
部が形成されていること。 以上〜の構成を特徴とする合成樹脂軸受。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4925689U JPH0732979Y2 (ja) | 1989-04-26 | 1989-04-26 | 合成樹脂軸受 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4925689U JPH0732979Y2 (ja) | 1989-04-26 | 1989-04-26 | 合成樹脂軸受 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02140022U JPH02140022U (ja) | 1990-11-22 |
JPH0732979Y2 true JPH0732979Y2 (ja) | 1995-07-31 |
Family
ID=31566788
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4925689U Expired - Lifetime JPH0732979Y2 (ja) | 1989-04-26 | 1989-04-26 | 合成樹脂軸受 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0732979Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006138773A (ja) * | 2004-11-12 | 2006-06-01 | Polyplastics Co | 摺動部品の摩耗量の低減方法、低摩耗性摺動部品対及びその部品 |
-
1989
- 1989-04-26 JP JP4925689U patent/JPH0732979Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02140022U (ja) | 1990-11-22 |
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Legal Events
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---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |