JP3921714B2 - 合成樹脂製のスラスト軸受 - Google Patents

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    • B60G2204/4502Stops limiting travel using resilient buffer

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  • Sliding-Contact Bearings (AREA)
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  • Fluid-Damping Devices (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、合成樹脂製のスラスト軸受、特に、四輪自動車におけるストラットスラスト型サスペンション(マクファーソン式)に組込まれて好適な合成樹脂製のスラスト軸受に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】
一般にストラット型サスペンションは、主として四輪自動車の前輪に用いられ、主軸と一体となった外筒の中に油圧式ショックアブソーバを内蔵したストラットアッセンブリにコイルバネを組合わせてなるサスペンションである。このサスペンションには、ステアリング操作によりストラットアッセンブリがコイルバネと共に回る際、アッセンブリのピストンロッドが、回るものと回らないものとがあるが、いずれの型式においてもストラットアッセンブリの回転を円滑に許容するべく車体の取付部材とコイルバネの上部バネ座との間にスラスト軸受が配されている。
【0003】
そして、従来よりこの個所のスラスト軸受には、ボールを使用したコロガリ軸受又は合成樹脂からなるすべり軸受が使用されている。この従来のすべり軸受の一つとして、実公平2ー6263号等の公報に記載のものがある。実公平2ー6263号公報に記載の合成樹脂製のスラスト軸受は、合成樹脂製の上部軸受ケースと、この上部軸受ケースに嵌合された合成樹脂製の下部軸受ケースと、これら互いに嵌合された上部及び下部軸受ケース間に配された合成樹脂製の環状の軸受片とを具備している。
【0004】
ところで、上記の公報に記載のスラスト軸受では、上部及び下部軸受ケース間の嵌合部にラビリンス作用をもたせて、このラビリンス作用により軸受片の上及び下端面への水、泥、塵埃等の侵入を防いで、所望のすべり軸受機能が長期に亘って行われるようにしているが、初期組立時に上部及び下部軸受ケースのラジアル方向の位置合わせを所定に行わなかった場合には、嵌合部に異常な摩耗が生じ、初期のラビリンス作用を得ることが困難となり、結果として、嵌合部から水、泥、塵埃等の侵入を許容することとなり、スラスト軸受機能の低下を招来することになる。
【0005】
本発明は、前記諸点に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、組立時のおける上部及び下部軸受ケースのラジアル方向の位置合わせを簡単に行い得、ラジアル荷重によって容易に上部及び下部軸受ケース間が相対変位しない合成樹脂製のスラスト軸受を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば前記目的は、上部軸受基体部、この上部軸受基体部の下面であって、その環状内周側から垂下した円筒垂下部及びこの円筒垂下部と協同して上部環状空所を上部軸受基体部の下面側に画定するように、上部軸受基体部の下面であって、その環状外周側から内周面に係合面をもって垂下した円筒係合垂下部をそれぞれ具備した合成樹脂製の上部軸受ケースと、下部軸受基体部、この下部軸受基体部の環状内周面との間で下部軸受基体部の上面に環状肩部を形成して下部軸受基体部の上面であって、その環状内周側から上方に突出する円筒突出部及びこの円筒突出部の外周面と協同して下部環状空所を下部軸受基体部の上面側に画定するように、下部軸受基体部の上面であって、その環状外周面側から外周面に係合面をもって上方に突出した円筒係合突出部をそれぞれ具備した合成樹脂製の下部軸受ケースと、上部及び下部環状空所に配される環状の合成樹脂製の軸受片とを具備しており、上部軸受ケースは、円筒係合垂下部の係合面を下部軸受ケースの円筒係合突出部の係合面に弾性嵌着させ、円筒垂下部を下部軸受ケースの環状肩部に係合させると共に円筒垂下部の端部を円筒突出部の端部と径方向に重畳させて、当該弾性嵌着部及び重畳部にラビリンス作用による密封部を形成して下部軸受ケースと組合わされており、軸受片の上及び下端面と、上部及び下部環状空所において軸受片の上及び下端面に摺動自在に接する上部及び下部軸受基体部の下面及び上面とはそれぞれ、径方向の断面において互いに相補的な湾曲形状となるように、形成されている合成樹脂製のスラスト軸受によって達成される。
【0007】
本発明においては、軸受片の上端面と、上部環状空所において軸受片の上端面に摺動自在に接する上部軸受基体部の下面とはそれぞれ、径方向の断面において下又は上に凸の湾曲となるように、形成されていてもよく、また、軸受片の下端面と、下部環状空所において軸受片の下端面に摺動自在に接する下部軸受基体部の上面とはそれぞれ、径方向の断面において下又は上に凸の湾曲となるように、形成されていてもよい。
【0008】
更に、本発明では、上部環状空所において上部軸受基体部の下面には、軸受片の上端面に摺動自在に接する断面円弧状の頂面を有した環状突起が一体的に形成され、この環状突起の頂面に摺動自在に接する軸受片の上端面は、断面円弧状の凹面に形成されていても、これに代えて、上部環状空所において上部軸受基体部の下面には、軸受片の上端面に摺動自在に接する断面円弧状の底面を有した環状溝が形成され、この環状溝の底面に摺動自在に接する軸受片の上端面は、断面円弧状の凸面に形成されていてもよく、また一方、下部環状空所において下部軸受基体部の上面には、軸受片の下端面に摺動自在に接する断面円弧状の底面を有した環状溝が形成され、この環状溝の底面に摺動自在に接する軸受片の下端面は、断面円弧状の凸面に形成されていても、これに代えて、下部環状空所において下部軸受基体部の上面には、軸受片の下端面に摺動自在に接する断面円弧状の頂面を有した環状突起が形成され、この環状突起の頂面に摺動自在に接する軸受片の下端面は、断面円弧状の凹面に形成されていてもよい。
【0009】
本発明の合成樹脂製のスラスト軸受は、上部環状空所において上部軸受基体部の下面には、円筒係合垂下部と協同して上部環状溝を画定して垂下する環状垂下部が更に形成され、下部環状空所において下部軸受基体部上面には、円筒係合突出部と協同して下部環状溝を画定して突出する環状突出部が更に形成されて、上部軸受ケースは、環状垂下部の端部を下部軸受ケースの環状突出部の端部と径方向に重畳させて、当該重畳部にラビリンス作用による密封部を形成して、下部軸受ケースと組合わされてなるものであってもよく、また、上部環状空所において上部軸受基体部の下面には、円筒係合垂下部と協同して上部外側環状溝を画定して垂下する外側環状垂下部と、円筒垂下部と協同して上部内側環状溝を画定して垂下する内側環状垂下部とが更に形成され、下部環状空所において下部軸受基体部上面には、円筒係合突出部と協同して下部外側環状溝を画定して突出する外側環状突出部と、円筒突出部と協同して下部内側環状溝を画定して突出する内側環状突出部とが更に形成されて、外側環状垂下部と内側環状垂下部との間における上部軸受基体部の下面が径方向の断面において湾曲形状となるように、形成され、外側環状突出部と内側環状突出部との間における下部軸受基体部の上面が径方向において湾曲形状となるように、形成され、上部軸受ケースは、内側環状垂下部の端部及び外側環状垂下部の端部をそれぞれ内側環状突出部の端部及び外側環状突出部の端部と径方向に重畳させて、当該重畳部にラビリンス作用による密封部を形成して、下部軸受ケースと組合わされてなるものであってもよい。
【0010】
上述した構成からなる合成樹脂のスラスト軸受において、上部及び下部軸受ケースを形成する合成樹脂は、耐摩耗性、耐衝撃性、耐クリープ性などの機械的特性に優れていることが好ましく、また、上部及び下部軸受ケース間に配される合成樹脂の軸受片は、特に、自己潤滑性を有するものが好ましく、例えばポリアセタール樹脂、ポリアミド樹脂、ポリブチレンテレフタレート(PBT)等の熱可塑性ポリエステル樹脂又はポリエチレン若しくはポリプロピレン等のポリオレフィン樹脂などが良好に使用される。
【0011】
上部及び下部軸受ケースには、軸受片と同様の合成樹脂が使用されるが、特に、軸受片に使用される合成樹脂と摩擦特性の良好な組合わせであって、しかも比較的剛性が高い合成樹脂であることが望ましく、ポリアセタール樹脂又はポリアミド樹脂等が良好に使用される。
【0012】
【発明の実施の形態】
次に本発明及びその実施の形態を、図に示す好ましい実施例に基づいて更に詳細に説明する。なお、本発明はこれら実施例に何等限定されないのである。
【0013】
【実施例】
図1において、本例の合成樹脂製のスラスト軸受1は、合成樹脂製の上部軸受ケース2と、合成樹脂製の下部軸受ケース3と、合成樹脂製の環状の軸受片4とを具備している。
【0014】
上部軸受ケース2は、上部軸受基体部5と、上部軸受基体部5の下面6であって、その環状内周側から垂下した円筒垂下部7と、円筒垂下部7と協同して上部環状空所8を上部軸受基体部5の下面6側に画定するように、上部軸受基体部5の下面6であって、その環状外周側から内周面9に係合面10をもって垂下した円筒係合垂下部11と、上部環状空所8において上部軸受基体部5の下面6に形成されており、円筒係合垂下部11と協同して上部外側環状溝12を画定して垂下する外側環状垂下部13と、上部環状空所8において上部軸受基体部5の下面6に形成されており、円筒垂下部7と協同して上部内側環状溝14を画定して垂下する内側環状垂下部15と、上部軸受基体部5の中央部にあって、上部軸受基体部5の内周面16によって画定される貫通孔17とを具備している。
【0015】
下部軸受ケース3は、下部軸受基体部21と、下部軸受基体部21の環状内周面22との間で下部軸受基体部21の上面23に環状肩部24を形成して下部軸受基体部21の上面23から突出する円筒突出部25と、円筒突出部25の外周面26と協同して下部環状空所27を下部軸受基体部21の上面23側に画定するように、下部軸受基体部21の上面23であって、下部軸受基体部21の環状外周面29側から外周面30に係合面31をもって上方に突出した円筒係合突出部32と、下部環状空所27において下部軸受基体部21の上面23に形成されており、円筒係合突出部32と協同して下部外側環状溝33を画定して上方に突出する外側環状突出部34と、下部環状空所27において下部軸受基体部21の上面23に形成されており、円筒突出部25と協同して下部内側環状溝35を画定して上方に突出する内側環状突出部36と、下部軸受基体部21の下面37から垂下して、環状内周面22に連続した環状内周面38を有する円筒部39と、下部軸受基体部21の中央部にあって、環状内周面22及び38によって画定された貫通孔40とを具備している。
【0016】
軸受片4は、上部軸受ケース2と下部軸受ケース3との間において、上部及び下部環状空所8及び27に配されている。
【0017】
本例では、上部環状空所8において上部軸受基体部5の下面6には、軸受片4の上端面51に摺動自在に接する断面円弧状の頂面52を有した環状突起53が一体的に形成され、環状突起53の頂面52に摺動自在に接する軸受片4の上端面51は、断面円弧状の凹面に形成され、また、下部環状空所27において下部軸受基体部21の上面23には、軸受片4の下端面61に摺動自在に接する断面円弧状の底面62を有した環状溝63が形成されており、環状溝63の底面62に摺動自在に接する軸受片4の下端面61は、断面円弧状の凸面に形成されて、これにより、軸受片4の両端面51及び61と、上部及び下部環状空所8及び27において軸受片4の両端面51及び61に摺動自在に接する上部及び下部軸受基体部5及び21の下面6及び上面23とはそれぞれ、径方向の断面において互いに相補的な湾曲形状となるように、形成されている。
【0018】
すなわち本例では、軸受片4の上端面51と、上部環状空所8において軸受片4の上端面51に摺動自在に接する上部軸受基体部5の下面6とはそれぞれ、径方向の断面において下に凸の湾曲形状となるように、形成され、軸受片4の下端面61と、下部環状空所27において軸受片4の下端面61に摺動自在に接する下部軸受基体部21の上面23とはそれぞれ、径方向の断面において下に凸の湾曲形状となるように、形成されている。
【0019】
上部軸受ケース2は、円筒係合垂下部11の係合面10を下部軸受ケース3の円筒係合突出部32の係合面31に弾性嵌着(スナップフィット)させ、円筒垂下部7、内側環状垂下部15及び外側環状垂下部13を下部軸受ケース3の環状肩部24、下部内側環状溝35及び下部外側環状溝33にそれぞれ係合させると共に、円筒垂下部7の端部と円筒突出部25の端部とを、また、内側環状垂下部15の端部と内側環状突出部36の端部とを、そして外側環状垂下部13の端部と外側環状突出部36の端部とをそれぞれ径方向に重畳させて、当該弾性嵌着部及び重畳部にラビリンス作用による密封部を形成して下部軸受ケース3と組合わされている。
【0020】
このように構成されたスラスト軸受1は、図1に示すようにストラットアッセンブリに組込まれる。即ち、スラスト軸受1は、その中央部の貫通孔17及び40にストラットアッセンブリのピストンロッド71を、当該ピストンロッド71の外周面と環状内周面16、22及び38との間に軸受隙間(クリアランス)を保持させて挿通し、下部軸受ケース3の円筒部39の外周面72を上部バネ座73の孔74に嵌合固定させると共に下部軸受基体部21の下面37を上部バネ座73上のワッシャ74の平面部75に当接させ、上部軸受ケース2の上部軸受基体部5の上面76を車体側取付部材77の下面に当接させて、上部バネ座73と車体側取付部材77との間に配置される。
【0021】
スラスト軸受1を上部バネ座73と車体側取付部材77との間に配置するにあたり、上部バネ座73と車体側取付部材77との間に水平方向の相対変位が生じている場合でも、スラスト軸受1においては、上部及び下部軸受ケース2及び3と軸受片4との互いの摺動面が、環状突起53及び環状溝63のそれぞれの断面円弧形状の頂面52及び底面62と、断面円弧状の凹面である両端面51及び61とからなるので、ナット81の締結において、上部及び下部軸受ケース2及び3との間には、これを同心とするような力が働き、スラスト軸受1のセンタリングが自動的に行われる。そのため、上部バネ座73と車体側取付部材77との間の相対変位により生じた上部軸受ケース2と下部軸受ケース3とのずれは矯正され、上部及び下部軸受ケース2及び3との弾性嵌着部及び重畳部及びピストンロッド71との間に適正な隙間が確保されるので、軸受片4を介した上部軸受ケース2と下部軸受ケース3との相対回転は円滑に行われる。また、スラスト軸受1が上部バネ座73と車体側取付部材77との間に正常な位置関係をもって組付けられた状態で、ラジアル(横)荷重が作用すると、上部バネ座73と車両側取付部材77との間に水平方向の相対変位を生じるが、スラスト軸受1は上記したように、調心力が働き、スラスト軸受1のセンタリングが自動的に行われるので、上部及び下部軸受ケース2及び3との弾性嵌着部、重畳部及びピストンロッド71との間に適正な隙間が確保される。
【0022】
なお上記例では、下部軸受基体部21に円筒部39を一体形成した下部軸受ケース3を示したが、これに代えて、図2に示すように、円筒部39を有さない下部軸受ケース3を用いてスラスト軸受1を形成してもよい。
【0023】
更に、図3(a)に示すように、上部環状空所8において上部軸受基体部5の下面6に、軸受片4の上端面51に摺動自在に接する断面円弧形状の底面85を有した環状溝86を形成し、環状溝86の底面85に摺動自在に接する軸受片4の上端面51を、断面円弧形状の凸面に形成し、而して、軸受片4の上端面51と、上部環状空所8において軸受片4の上端面51に摺動自在に接する上部軸受基体部5の下面6とをそれぞれ、径方向の断面において上に凸の湾曲形状となるように、形成し、下部環状空所27において下部軸受基体部21の上面23に、軸受片4の下端面61に摺動自在に接する断面円弧形状の底面88を有した環状溝89を形成し、環状溝89の底面88に摺動自在に接する軸受片4の下端面61を、断面円弧形状の凸面に形成し、而して、軸受片4の下端面61と、下部環状空所27において軸受片4の下端面61に摺動自在に接する下部軸受基体部21の上面23とをそれぞれ、径方向の断面において下に凸の湾曲形状となるように、形成してもよい。この場合、軸受片4は、径方向の断面において太鼓状となる。
【0024】
また、図3(b)に示すように、上部環状空所8において上部軸受基体部5の下面6に、軸受片4の上端面51に摺動自在に接する断面円弧形状の頂面91を有した環状突起92を形成し、環状突起92の頂面91に摺動自在に接する軸受片4の上端面51を、断面円弧形状の凹面に形成し、而して、軸受片4の上端面51と、上部環状空所8において軸受片4の上端面51に摺動自在に接する上部軸受基体部5の下面6とをそれぞれ、径方向の断面において下に凸の湾曲形状となるように、形成し、下部環状空所27において下部軸受基体部21の上面23に、軸受片4の下端面61に摺動自在に接する断面円弧形状の頂面94を有した環状突起95を形成し、環状突起95の頂面94に摺動自在に接する軸受片4の下端面61を、断面円弧状の凹面に形成し、而して、軸受片4の下端面61と、下部環状空所27において軸受片4の下端面61に摺動自在に接する下部軸受基体部21の上面23とをそれぞれ、径方向の断面において上に凸の湾曲形状となるように、形成してもよい。
【0025】
図3(a)及び(b)に記載のスラスト軸受1もまた、図1に記載のスラスト軸受と同様な効果を奏しうる。
【0026】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、組立時のおける上部及び下部軸受ケースのラジアル方向の位置合わせを簡単に行い得、ラジアル荷重によって容易に上部及び下部軸受ケース間が相対変位しない合成樹脂製のスラスト軸受を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好ましい一実施例を車体に適用した場合における断面図である。
【図2】本発明の好ましい他の実施例の断面図である。
【図3】本発明の好ましい更に他の実施例の一部断面図である。
【符号の説明】
1 合成樹脂製のスラスト軸受
2 上部軸受ケース
3 下部軸受ケース
4 軸受片
5 上部軸受基体部
7 円筒垂下部
8 上部環状空所
10 係合面
11 円筒係合垂下部
21 下部軸受基体部
25 円筒突出部
27 下部環状空所
31 係合面
32 円筒係合突出部
51 上端面
61 下端面

Claims (6)

  1. 上部軸受基体部、この上部軸受基体部の下面であって、その環状内周側から垂下した円筒垂下部及びこの円筒垂下部と協同して上部環状空所を上部軸受基体部の下面側に画定するように、上部軸受基体部の下面であって、その環状外周側から内周面に係合面をもって垂下した円筒係合垂下部をそれぞれ具備した合成樹脂製の上部軸受ケースと、下部軸受基体部、この下部軸受基体部の環状内周面との間で下部軸受基体部の上面に環状肩部を形成して下部軸受基体部の上面であって、その環状内周側から上方に突出する円筒突出部及びこの円筒突出部の外周面と協同して下部環状空所を下部軸受基体部の上面側に画定するように、下部軸受基体部の上面であって、その環状外周面側から外周面に係合面をもって上方に突出した円筒係合突出部をそれぞれ具備した合成樹脂製の下部軸受ケースと、上部及び下部環状空所に配される環状の合成樹脂製の軸受片とを具備しており、上部軸受ケースは、円筒係合垂下部の係合面を下部軸受ケースの円筒係合突出部の係合面に弾性嵌着させ、円筒垂下部を下部軸受ケースの環状肩部に係合させると共に円筒垂下部の端部を円筒突出部の端部と径方向に重畳させて、当該弾性嵌着部及び重畳部にラビリンス作用による密封部を形成して下部軸受ケースと組合わされており、軸受片の上及び下端面と、上部及び下部環状空所において軸受片の上及び下端面に摺動自在に接する上部及び下部軸受基体部の下面及び上面とはそれぞれ、径方向の断面において互いに相補的な湾曲形状となるように、形成されており、軸受片の上端面と、上部環状空所において軸受片の上端面に摺動自在に接する上部軸受基体部の下面とはそれぞれ、径方向の断面において下に凸の湾曲となるように、形成されており、上部環状空所において上部軸受基体部の下面には、軸受片の上端面に摺動自在に接する断面円弧状の頂面を有した環状突起が一体的に形成されており、この環状突起の頂面に摺動自在に接する軸受片の上端面は、断面円弧状の凹面に形成されており、軸受片の下端面と、下部環状空所において軸受片の下端面に摺動自在に接する下部軸受基体部の上面とはそれぞれ、径方向の断面において下に凸の湾曲となるように、形成されており、下部環状空所において下部軸受基体部の上面には、軸受片の下端面に摺動自在に接する断面円弧状の底面を有した環状溝が形成されており、この環状溝の底面に摺動自在に接する軸受片の下端面は、断面円弧状の凸面に形成されている合成樹脂製のスラスト軸受。
  2. 上部軸受基体部、この上部軸受基体部の下面であって、その環状内周側から垂下した円筒垂下部及びこの円筒垂下部と協同して上部環状空所を上部軸受基体部の下面側に画定するように、上部軸受基体部の下面であって、その環状外周側から内周面に係合面をもって垂下した円筒係合垂下部をそれぞれ具備した合成樹脂製の上部軸受ケースと、下部軸受基体部、この下部軸受基体部の環状内周面との間で下部軸受基体部の上面に環状肩部を形成して下部軸受基体部の上面であって、その環状内周側から上方に突出する円筒突出部及びこの円筒突出部の外周面と協同して下部環状空所を下部軸受基体部の上面側に画定するように、下部軸受基体部の上面であって、その環状外周面側から外周面に係合面をもって上方に突出した円筒係合突出部をそれぞれ具備した合成樹脂製の下部軸受ケースと、上部及び下部環状空所に配される環状の合成樹脂製の軸受片とを具備しており、上部軸受ケースは、円筒係合垂下部の係合面を下部軸受ケースの円筒係合突出部の係合面に弾性嵌着させ、円筒垂下部を下部軸受ケースの環状肩部に係合させると共に円筒垂下部の端部を円筒突出部の端部と径方向に重畳させて、当該弾性嵌着部及び重畳部にラビリンス作用による密封部を形成して下部軸受ケースと組合わされており、軸受片の上及び下端面と、上部及び下部環状空所において軸受片の上及び下端面に摺動自在に接する上部及び下部軸受基体部の下面及び上面とはそれぞれ、径方向の断面において互いに相補的な湾曲形状となるように、形成されており、軸受片の上端面と、上部環状空所において軸受片の上端面に摺動自在に接する上部軸受基体部の下面とはそれぞれ、径方向の断面において上に凸の湾曲を画くように、形成されており、上部環状空所において上部軸受基体部の下面には、軸受片の上端面に摺動自在に接する断面円弧状の底面を有した環状溝が形成されており、この環状溝の底面に摺動自在に接する軸受片の上端面は、断面円弧状の凸面に形成されており、軸受片の下端面と、下部環状空所において軸受片の下端面に摺動自在に接する下部軸受基体部の上面とはそれぞれ、径方向の断面において上に凸の湾曲となるように、形成されており、下部環状空所において下部軸受基体部の上面には、軸受片の下端面に摺動自在に接する断面円弧状の頂面を有した環状突起が形成されており、この環状突起の頂面に摺動自在に接する軸受片の下端面は、断面円弧状の凹面に形成されている合成樹脂製のスラスト軸受。
  3. 上部軸受基体部、この上部軸受基体部の下面であって、その環状内周側から垂下した円筒垂下部及びこの円筒垂下部と協同して上部環状空所を上部軸受基体部の下面側に画定するように、上部軸受基体部の下面であって、その環状外周側から内周面に係合面をもって垂下した円筒係合垂下部をそれぞれ具備した合成樹脂製の上部軸受ケースと、下部軸受基体部、この下部軸受基体部の環状内周面との間で下部軸受基体部の上面に環状肩部を形成して下部軸受基体部の上面であって、その環状内周側から上方に突出する円筒突出部及びこの円筒突出部の外周面と協同して下部環状空所を下部軸受基体部の上面側に画定するように、下部軸受基体部の上面であって、その環状外周面側から外周面に係合面をもって上方に突出した円筒係合突出部をそれぞれ具備した合成樹脂製の下部軸受ケースと、上部及び下部環状空所に配される環状の合成樹脂製の軸受片とを具備しており、上部軸受ケースは、円筒係合垂下部の係合面を下部軸受ケースの円筒係合突出部の係合面に弾性嵌着させ、円筒垂下部を下部軸受ケースの環状肩部に係合させると共に円筒垂下部の端部を円筒突出部の端部と径方向に重畳させて、当該弾性嵌着部及び重畳部にラビリンス作用による密封部を形成して下部軸受ケースと組合わされており、軸受片の上及び下端面と、上部及び下部環状空所において軸受片の上及び下端面に摺動自在に接する上部及び下部軸受基体部の下面及び上面とはそれぞれ、径方向の断面において互いに相補的な湾曲形状となるように、形成されており、軸受片の上端面と、上部環状空所において軸受片の上端面に摺動自在に接する上部軸受基体部の下面とはそれぞれ、径方向の断面において上に凸の湾曲を画くように、形成されており、上部環状空所において上部軸受基体部の下面には、軸受片の上端面に摺動自在に接する断面円弧状の底面を有した環状溝が形成されており、この環状溝の底面に摺動自在に接する軸受片の上端面は、断面円弧状の凸面に形成されており、軸受片の下端面と、下部環状空所において軸受片の下端面に摺動自在に接する下部軸受基体部の上面とはそれぞれ、径方向の断面において下に凸の湾曲となるように、形成されており、下部環状空所において下部軸受基体部の上面には、軸受片の下端面に摺動自在に接する断面円弧状の底面を有した環状溝が形成されており、この環状溝の底面に摺動自在に接する軸受片の下端面は、断面円弧状の凸面に形成されている合成樹脂製のスラスト軸受。
  4. 上部軸受基体部、この上部軸受基体部の下面であって、その環状内周側から垂下した円筒垂下部及びこの円筒垂下部と協同して上部環状空所を上部軸受基体部の下面側に画定するように、上部軸受基体部の下面であって、その環状外周側から内周面に係合面をもって垂下した円筒係合垂下部をそれぞれ具備した合成樹脂製の上部軸受ケースと、下部軸受基体部、この下部軸受基体部の環状内周面との間で下部軸受基体部の上面に環状肩部を形成して下部軸受基体部の上面であって、その環状内周側から上方に突出する円筒突出部及びこの円筒突出部の外周面と協同して下部環状空所を下部軸受基体部の上面側に画定するように、下部軸受基体部の上面であって、その環状外周面側から外周面に係合面をもって上方に突出した円筒係合突出部をそれぞれ具備した合成樹脂製の下部軸受ケースと、上部及び下部環状空所に配される環状の合成樹脂製の軸受片とを具備しており、上部軸受ケースは、円筒係合垂下部の係合面を下部軸受ケースの円筒係合突出部の係合面に弾性嵌着させ、円筒垂下部を下部軸受ケースの環状肩部に係合させると共に円筒垂下部の端部を円筒突出部の端部と径方向に重畳させて、当該弾性嵌着部及び重畳部にラビリンス作用による密封部を形成して下部軸受ケースと組合わされており、軸受片の上及び下端面と、上部及び下部環状空所において軸受片の上及び下端面に摺動自在に接する上部及び下部軸受基体部の下面及び上面とはそれぞれ、径方向の断面において互いに相補的な湾曲形状となるように、形成されており、軸受片の上端面と、上部環状空所において軸受片の上端面に摺動自在に接する上部軸受基体部の下面とはそれぞれ、径方向の断面において下に凸の湾曲となるように、形成されており、上部環状空所において上部軸受基体部の下面には、軸受片の上端面に摺動自在に接する断面円弧状の頂面を有した環状突起が一体的に形成されており、この環状突起の頂面に摺動自在に接する軸受片の上端面は、断面円弧状の凹面に形成されており、軸受片の下端面と、下部環状空所において軸受片の下端面に摺動自在に接する下部軸受基体部の上面とはそれぞれ、径方向の断面において上に凸の湾曲となるように、形成されており、下部環状空所において下部軸受基体部の上面には、軸受片の下端面に摺動自在に接する断面円弧状の頂面を有した環状突起が形成されており、この環状突起の頂面に摺動自在に接する軸受片の下端面は、断面円弧状の凹面に形成されている合成樹脂製のスラスト軸受。
  5. 上部環状空所において上部軸受基体部の下面には、円筒係合垂下部と協同して上部環状溝を画定して垂下する環状垂下部が更に形成されており、下部環状空所において下部軸受基体部上面には、円筒係合突出部と協同して下部環状溝を画定して突出する環状突出部が更に形成されており、上部軸受ケースは、環状垂下部の端部を下部軸受ケースの環状突出部の端部と径方向に重畳させて、当該重畳部にラビリンス作用による密封部を形成して、下部軸受ケースと組合わされてなる請求項1から4のいずれか一項に記載の合成樹脂製のスラスト軸受。
  6. 上部環状空所において上部軸受基体部の下面には、円筒係合垂下部と協同して上部外側環状溝を画定して垂下する外側環状垂下部と、円筒垂下部と協同して上部内側環状溝を画定して垂下する内側環状垂下部とが更に形成されており、下部環状空所において下部軸受基体部上面には、円筒係合突出部と協同して下部外側環状溝を画定して突出する外側環状突出部と、円筒突出部と協同して下部内側環状溝を画定して突出する内側環状突出部とが更に形成されており、外側環状垂下部と内側環状垂下部との間における上部軸受基体部の下面が径方向の断面において湾曲形状となるように、形成されており、外側環状突出部と内側環状突出部との間における下部軸受基体部の上面が径方向において湾曲形状となるように、形成されており、上部軸受ケースは、内側環状垂下部の端部及び外側環状垂下部の端部をそれぞれ内側環状突出部の端部及び外側環状突出部の端部と径方向に重畳させて、当該重畳部にラビリンス作用による密封部を形成して、下部軸受ケースと組合わされてなる請求項1から4のいずれか一項に記載の合成樹脂製のスラスト軸受。
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