JP2600940Y2 - 合成樹脂スラスト軸受 - Google Patents

合成樹脂スラスト軸受

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JP2600940Y2 JP1993072902U JP7290293U JP2600940Y2 JP 2600940 Y2 JP2600940 Y2 JP 2600940Y2 JP 1993072902 U JP1993072902 U JP 1993072902U JP 7290293 U JP7290293 U JP 7290293U JP 2600940 Y2 JP2600940 Y2 JP 2600940Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は相対回転する二つの物体
間に配されて当該回転を円滑に許容する合成樹脂スラス
ト軸受、具体的には四輪自動車のストラット型サスペン
ション(マクファーソン式)に組込まれて好適な合成樹
脂スラスト軸受に関するものである。
【0002】
【従来技術】一般にストラット型サスペンションは、主
として四輪自動車の前輪に用いられ、主軸と一体となっ
た外筒の中に油圧式ショックアブソーバを内蔵したスト
ラットアッセンブリにコイルバネを組合せたサスペンシ
ョンである。上記サスペンションには、ステアリング操
作によりストラットアッセンブリがコイルバネとともに
回るさい、該アッセンブリのピストンロッドが回るもの
と、該ピストンロッドが回らない型式のものとがある
が、いずれの型式においてもストラットアッセンブリの
回転を円滑に許容するべく車体の取付部材とコイルバネ
の上部バネ座シートとの間に軸受が必要とされる。
【0003】そして、従来よりこの個所の軸受にはボー
ルあるいはニードルを使用した転がり軸受あるいは合成
樹脂製すべり軸受が使用されている。しかるに、従来使
用されている合成樹脂製すべり軸受においては摺動面へ
の塵埃等の侵入を防止する目的で、該すべり軸受の外周
面にゴム弾性体からなるダストシールが装着されてお
り、このダストシールは回転する摺動面間に密に摺接さ
せて配されるため、ステアリング操作時にはその摺動摩
擦力が高く操舵力を増大させるという欠点がある。上記
従来技術における合成樹脂製すべり軸受の欠点を解決す
るべく、本出願人は先に実願平1−16171号(実開
平2−107823号:以下「先行技術」という)にお
いて、ゴム弾性体からなるダストシールを使用すること
なく摺動面への塵埃等の侵入を防止し、ステアリング操
作時の操舵力の増大を防止できる合成樹脂スラスト軸受
を提案した。この先行技術の合成樹脂スラスト軸受は合
成樹脂製上、下部ケースと該上、下部ケース内に配され
る合成樹脂軸受片から成り、該上部ケースの下面に形成
された内環状垂下部と外環状垂下部を該下部ケースの上
面に形成された環状溝にそれぞれ係合させると共に該上
部ケースを下部ケースの外周面に弾性装着させ、該弾性
装着部およびそれぞれの係合部にラビリンス作用による
密封部を形成して組合わされているものである。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】上述した先行技術から
成る合成樹脂スラスト軸受は、上記従来の合成樹脂製す
べり軸受の欠点であったステアリング操作時の操舵力の
増大を防止し、かつラビリンス作用による密封部により
摺動面への塵埃等の侵入を防止し、円滑な操舵力を長期
間にわたって維持することができるものであった。しか
しながら、当該スラスト軸受が組込まれるストラット型
サスペンションを構成するコイルバネのバネ力等は車種
によって異なるため、該スラスト軸受が組込まれる車種
によっては該スラスト軸受の上、下部ケースを形成する
合成樹脂と該上、下部ケース内に配される軸受片を形成
する合成樹脂との組合せにおいて、該上部ケースと軸受
片との間あるいは下部ケースと軸受片との間で摩擦変動
を惹起し、当該摩擦変動に伴い円滑な操舵感(フィーリ
ング)に変化をきたすという問題が提起された。そこ
で、本考案者らはこの摩擦変動を惹起させる原因につい
て、さらに実験を試みた結果、軸受片に上、下部ケース
を形成する合成樹脂よりも剛性の低い合成樹脂を使用す
ることにより、摩擦変動を起こすことなく円滑な操舵感
を維持できることを知見した。しかし、剛性の低い合成
樹脂で軸受片を形成したものは上、下部ケースと軸受片
との間に優れた摩擦摩耗特性を発揮するものの軸受片自
体は耐クリープ性に劣るため、時間の経過とともに軸受
片にクリープを生じ、上、下部軸受ケース間の相対回転
を円滑に許容しがたいという新たな問題が提起された。
本考案者らは先行技術の利点に鑑み、かつ上記知見に基
づきクリープの発生を極力抑えることのできる構成を採
ることにより上述した問題を解決することを見出し、本
考案をなすに至ったもので、本考案は上記先行技術の改
良に係わり、摩擦変動を惹起させることなく円滑な操舵
感を維持することのできる合成樹脂スラスト軸受を得る
ことを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案によれば上記目的
は、中央部に挿通孔を有する円板状部と該円板状部の上
面に該挿通孔と連なる環状平面部を残して該挿通孔と同
心円状に突設された第一環状突起部と該第一環状突起部
と径方向外方に間隔を隔てて突設され、該第一環状突起
部の外周面と円板状部上面とで環状凹部を画定する第二
環状突起部と該円板状部の外周縁に突設され該第二環状
突起部の外周面と円板状部上面とで環状係合溝を画定す
る環状係合突出部と該環状係合突出部の外周面に形成さ
れた係合部と該環状凹部の底面に形成された環状凹溝と
を備えた合成樹脂製下部軸受ケースと、該下部軸受ケー
スの環状凹溝に一方の端面を該環状凹溝よりわずかに突
出させて埋設された合成樹脂製軸受体と、円筒ブロック
部と該円筒ブロック部の内周面上端に内方に延設された
内側環状鍔部と該内側環状鍔部の周端部に下方に延設さ
れ該円筒ブロック部の内周面と該内側環状鍔部下面とで
第一環状係合溝を画定すると共に前記挿通孔と同径の挿
通孔を有する円筒垂下部と該円筒ブロック部の外周面上
端に外方に延設された外側環状鍔部と該外側環状鍔部の
下面に突設され該円筒ブロック部の外周面と外側環状鍔
部下面とで第二環状係合溝を画定する環状垂下部と該外
側環状鍔部の外周縁に下方に延設され、該環状垂下部と
外側環状鍔部下面とで環状係合溝を画定する環状係合垂
下部と該環状係合垂下部の内周面に形成された係合フッ
ク部とを備えた合成樹脂製上部軸受ケースと、から成
り、該上部軸受ケースは該円筒ブロック部の下面を該下
部軸受ケースの環状凹溝に埋設された該軸受体に摺接さ
せ、該円筒垂下部の端部および環状垂下部の端部を該下
部軸受ケースの第一環状突起部の端部および第二環状突
起部の端部とそれぞれその径方向に重畳させて係合させ
ると共に該環状係合垂下部の係合フック部を該下部軸受
ケースの環状突出部外周面の係合部に弾性装着させ、該
弾性装着部、円筒垂下部と第一環状突起部および環状垂
下部と第二環状突起部のそれぞれの重畳部にラビリンス
作用による密封部を形成して該下部軸受ケースに組合わ
されており、該軸受体は該上、下部軸受ケースを形成す
る合成樹脂よりも剛性に低い合成樹脂で形成されてなる
合成樹脂スラスト軸受によって達成される。
【0006】また、本考案によれば上記目的は、中央部
に挿通孔を有する円板状部と該円板状部の上面に該挿通
孔と連なる環状平面部を残して該挿通孔と同心円状に突
設された第一環状突起部と該第一環状突起部と径方向外
方に間隔を隔てて突設され、該第一環状突起部の外周面
と円板状部上面とで環状凹部を画定する第二環状突起部
と該円板状部の外周縁に突設され該第二環状突起部の外
周面と円板状部上面とで環状係合溝を画定する環状係合
突出部と該環状係合突出部の外周面に形成された係合部
とを備えた合成樹脂製下部軸受ケースと、円筒ブロック
部と該円筒ブロック部の内周面上端に内方に延設された
内側環状鍔部と該内側環状鍔部の周端部に下方に延設さ
れ該円筒ブロック部の内周面と該内側環状鍔部下面とで
第一環状係合溝を画定すると共に前記挿通孔と同径の挿
通孔を有する円筒垂下部と該円筒ブロック部の外周面上
端に外方に延設された外側環状鍔部と該外側環状鍔部の
下面に突設され該円筒ブロック部の外周面と外側環状鍔
部下面とで第二環状係合溝を画定する環状垂下部と該外
側環状鍔部の外周縁に下方に延設され、該環状垂下部の
外周面と外側環状鍔部下面とで環状係合溝を画定する環
状係合垂下部と該環状係合垂下部の内周面に形成された
係合フック部と該円筒ブロック部の下面に形成された環
状凹溝とを備えた合成樹脂製上部軸受ケースと、前記円
筒ブロック部の下面に形成された環状凹溝に一方の端面
を該凹溝よりわずかに突出させて埋設され、該上、下部
軸受ケースを形成する合成樹脂よりも剛性の低い合成樹
脂で形成された合成樹脂製軸受体と、から成り、該上部
軸受ケースは該円筒ブロック部下面の環状凹溝に埋設さ
れた該軸受体を該下部軸受ケースの環状凹部底面に摺接
させ、該円筒垂下部の端部および環状垂下部の端部を該
下部軸受ケースの第一環状突起部の端部および第二環状
突起部の端部とそれぞれその径方向に重畳させて係合さ
せると共に該環状係合垂下部の係合フック部を該下部軸
受ケースの環状係合突出部外周面の係合部に弾性装着さ
せ、該弾性装着部、円筒垂下部と第一環状突起部および
環状垂下部と第二環状突起部のそれぞれの重畳部にラビ
リンス作用による密封部を形成して該下部軸受ケースに
組合わされてなる合成樹脂スラスト軸受によっても達成
される。
【0007】上述した構成からなる合成樹脂スラスト軸
受において、該下部軸受ケースの環状平面部には環状切
欠き段部が形成されており、該上部軸受ケースの円筒垂
下部にはその内面側端面に環状突起部が形成されてお
り、該上部軸受ケースは円筒垂下部の環状突起部を該下
部軸受ケースの環状平面部に形成された環状切欠き段部
に係合させて下部軸受ケースに組合わされる構成を採る
ことができる。上述した構成において、合成樹脂製軸受
体は中央部に円孔を有する円板からなり、該円板の一方
の端面を該下部軸受ケースの環状凹溝あるいは上部軸受
ケースの円筒ブロック部下面の環状凹溝より突出させて
該環状凹溝に埋設されている。また、他の態様において
合成樹脂製軸受体は中央部に円孔を有する円板状部と該
円板状部の一方の端部の内、外周面にそれぞれ延設され
た環状鍔部とを備え、該環状鍔部を該下部軸受ケースの
環状凹溝あるいは上部軸受ケースの円筒ブロック部下面
の環状凹溝より突出させ、該円板状部を該環状凹溝に埋
設させて配されている。合成樹脂スラスト軸受におい
て、上、下部軸受ケースを形成する合成樹脂としては、
ポリアセタール樹脂、ポリアミド樹脂が推奨され、また
軸受体を形成する合成樹脂としては上記上、下部軸受ケ
ースを形成する合成樹脂よりも剛性の低い合成樹脂で形
成され、ポリオレフィン樹脂、例えば高分子量または超
高分子量ポリエチレン樹脂、ふっ素樹脂、例えば四ふっ
化エチレン樹脂または四ふっ化エチレン・六ふっ化プロ
ピレン共重合体などが推奨される。
【0008】
【作用】合成樹脂製軸受体は、合成樹脂製下部軸受ケー
スの環状凹部に形成された環状凹溝あるいは合成樹脂製
上部軸受ケースの円筒ブロック部下面に形成された環状
凹溝に埋設されその一方の端面を該凹溝よりわずかに突
出させて配されているため、該軸受体の開放面、換言す
れば該凹溝より突出した突出部分の外周面、を極力小さ
くでき、結果として該軸受体の耐クリープ性が高められ
る。したがって、耐クリープ性が高められた軸受体を介
しての上部軸受ケースと下部軸受ケースとの相対回転
は、該軸受体と上部軸受ケースあるいは該軸受体と下部
軸受ケースとの摩擦摩耗特性に優れた合成樹脂同志の組
合せにより、両者間に摩擦変動を惹起することなく円滑
に許容され、長期間にわたって円滑な操舵感が維持され
る。また、合成樹脂製上、下部軸受ケースの弾性装着
部、円筒垂下部と第一環状突出部および環状垂下部と第
二環状突出部のそれぞれの重畳部に形成されたラビリン
ス作用による密封部により、軸受摺動面への塵埃等の侵
入が防止される。さらに、上記密封部による軸受摺動面
への塵埃等の侵入防止効果に加えて、下部軸受ケースの
環状平面部に形成された環状切欠き段部と上部軸受ケー
スの円筒垂下部の内面側端部に形成された環状突起部と
を係合させる態様を採ることにより、該スラスト軸受は
内面側からの軸受摺動面への塵埃等の侵入防止効果が高
められる。
【0009】
【実施例】以下、本考案をその実施例を示す添付図面に
よって説明する。図1乃至第3図は第一の実施例を示
す。図において、合成樹脂スラスト軸受1は合成樹脂製
下部軸受ケース2と合成樹脂製上部軸受ケース3と合成
樹脂製軸受体4から構成されている。合成樹脂製下部軸
受ケース2は、中央部に挿通孔20を有する円板状部2
1と該円板状部21上面の挿通孔周縁に環状平面部22
を残して該挿通孔と同心円状に突設された第一環状突起
部23と該第一環状突起部23と径方向外方に間隔を隔
てて突設され、該第一環状突起部23の外周面と円板状
部上面とで環状凹部24を画定する第二環状突起部25
と該円板状部21の外周縁に突設され、該第二環状突起
部25の外周面と円板状部上面とで環状係合溝26を画
定する環状係合突出部27と該環状係合突出部27の外
周面に形成された係合部28と該環状凹部24の底面に
形成された環状凹溝29とを備えている。該円板状部2
1の下面には径方向に相対向して突起21aが形成され
ており、該突起21aは後述する合成樹脂スラスト軸受
1をストラットアッセンブリーに組込み固定するさいの
位置決めの役割を果たす。該環状係合突出部27の外周
面に形成された係合部28は、該環状係合突出部27の
外周上端部から外方に向けて拡がるテーパー面部28a
と該テーパー面部28aと連続し内方に向けて収束して
該円板状部21の外周円筒面に連なるテーパー面部28
bとからなる。
【0010】合成樹脂製上部軸受ケース3は、円筒ブロ
ック部30と該円筒ブロック部30の内周面上端に内方
に延設された内側環状鍔部31と該内側環状鍔部31の
周端部に下方に延設され該円筒ブロック部30の内周面
と内側環状鍔部下面とで第一環状係合溝32を画定する
と共に前記下部軸受ケース2の円板状部中央に形成され
た挿通孔20と同径の挿通孔を有する円筒垂下部33と
該円筒ブロック部30の外周面上端に外方に延設された
外側環状鍔部34と該外側環状鍔部34の下面に突設さ
れ該円筒ブロック部30の外周面と外側環状鍔部下面と
で第二環状係合溝35を画定する環状垂下部36と該外
側環状鍔部34の外周縁に下方に延設され該環状垂下部
36の外周面と外側環状鍔部下面とで環状係合溝37を
画定する環状係合垂下部38と該環状係合垂下部38の
内周面に形成された係合フック部39とを備えている。
該環状係合垂下部38の内周面に形成された係合フック
部39は環状係合溝37の外側上端から外方に向けて拡
がるテーパー面部39aと該テーパー面部39aと連続
し内方に向けて収束するテーパー面部39bと該テーパ
ー面部39bと連続する円筒面部39cとからなる。
【0011】合成樹脂製軸受体4は、前記上、下部軸受
ケース3、2を形成する合成樹脂よりも剛性の低い合成
樹脂で形成された中央部に円孔41を有する円板からな
り、その一方の端面には該円孔41周縁から外周面に貫
通孔する複数個の溝42が円周方向に等間隔に形成され
ている。該溝42はグリース等の潤滑剤の溜まり部とな
る。そして、該軸受体4は前記下部軸受ケース2の環状
凹部24に形成された環状凹溝29に、該溝42が形成
された側の端面を該凹溝29よりわずかに突出させて埋
設されている。
【0012】上記構成から成る合成樹脂製上部軸受ケー
ス3は円筒ブロック部30の下面を該下部軸受ケース2
の環状凹溝29に埋設された合成樹脂製軸受体4に摺接
させ、円筒垂下部33の端部および環状垂下部36の端
部を該下部軸受ケース2の第一環状突起部23の端部お
よび第二環状突起部25の端部とそれぞれその径方向に
重畳させて係合させると共に環状係合垂下部38の係合
フック部39を該下部軸受ケース2の環状係合突出部2
7外周面の係合部28に弾性装着せしめ、該弾性装着
部、円筒垂下部33と第一環状突起部23および環状垂
下部36と第二環状突起部25のそれぞれの重畳部にラ
ビリンス作用による密封部を形成して該下部軸受ケース
2に組合され、合成樹脂スラスト軸受1が構成される。
【0013】図3は上述した構成から成る合成樹脂スラ
スト軸受1をストラットアッセンブリーAに組み込んだ
状態を示すものである。合成樹脂製下部軸受ケース2の
円板状部21の挿通孔20と合成樹脂製上部軸受ケース
3の円筒垂下部33の挿通孔とを、ストラット5の上部
バネ座シート7の平面部71中央に形成された挿通孔7
2を挿通して配されたピストンロッド6の外周面に挿通
し、該下部軸受ケース2の円板状部21下面に相対向し
て形成された突起21aを該上部バネ座シート7の平面
部71に形成された孔73に嵌合させるとともに該円板
状部21の下面を該平面部71に当接させ、該上部軸受
ケース3の上面を車体側取付部材8に当接させて合成樹
脂スラスト軸受1を上部バネ座シート7と車体側取付部
材8との間に配置するものである。このように合成樹脂
スラスト軸受1を組込んだストラットアッセンブリーA
において、ステアリング操作により車体側取付部材8と
上部バネ座シート7との間に相対回転が生じた場合、合
成樹脂スラスト軸受1の下部軸受ケース2に埋設された
軸受体4と上部軸受ケース3の円筒ブロック部30下面
との摺接により、当該回転は円滑に許容される。
【0014】合成樹脂製軸受体4は該上、下部軸受ケー
スを形成する合成樹脂よりも剛性の低い合成樹脂で形成
され、かつ該下部軸受ケース2の環状凹部24に形成さ
れた環状凹溝29にその一方の端面を該凹溝よりわずか
に突出させて埋設されているため、該軸受体4の耐クリ
ープ性は高められている。そのため、該軸受体4と上部
軸受ケース3の円筒ブロック部30下面との間に摩擦変
動をきたすことなく上部軸受ケース3と下部軸受ケース
2との相対回転は小さな摩擦抵抗(低摩擦係数)で許容
され、円滑に操舵感が長期間にわたって維持される。
【0015】図4は上述した構成から成る合成樹脂スラ
スト軸受1の他の実施例を示すもので、この実施例は前
記スラスト軸受1における合成樹脂製下部軸受ケース2
の円板状部21下面に形成された相手取付部への位置決
め用の突起21aに代えて、該下部軸受ケース2の円板
状部21下面に、該円板状部21の中央挿通孔20と連
通して円筒突出部21bを形成したもので、その他の構
成は前記実施例と同一の符号をもって示している。この
実施例から成る合成樹脂スラスト軸受1は、該円筒突出
部21bを前記上部バネ座シート7の平面部71中央に
形成された孔72に圧入固定される。
【0016】図5はさらに他の実施例を示すもので、こ
の実施例は合成樹脂製下部軸受ケース2の環状凹部24
に形成された環状凹溝29に一方の端面を該環状凹溝2
9よりわずかに突出させて埋設された合成樹脂製軸受体
4の他の実施例を示すものである。すなわち、合成樹脂
製軸受体4は中央部に円孔41を有する円板状部43と
該円板状部43の一方の端部の内、外周面にそれぞれ延
設された環状鍔部44、45と該環状鍔部44、45の
上面を含む円板状部43の上面に内側環状鍔部44の周
縁から外側鍔部45の周縁を貫通して円周方向に等間隔
に形成され複数個の溝(図示せず)を備えているもの
で、図中のその他の構成は前記実施例と同様で同一の符
号をもって示している。該軸受体4は該環状鍔部44、
45を下部軸受ケース2の環状凹部24に形成された環
状凹溝29より突出させ、該円板状部43を該凹溝29
に埋設させて配されている。
【0017】図6は本考案の合成樹脂スラスト軸受の他
の実施例を示すもので、この実施例は前記図1に示した
合成樹脂スラスト軸受1における合成樹脂製軸受体4を
該上部軸受ケース3の円筒ブロック部下面に埋設したも
のである。すなわち、前述した合成樹脂製下部軸受ケー
ス2の環状凹部24底面に形成された環状凹溝29に代
えて、該環状凹部24底面に相対向する合成樹脂製上部
軸受ケース3の円筒ブロック部30下面に環状凹溝30
aを形成し、該環状凹溝30aに合成樹脂製軸受体4を
その一方の端面を該凹溝より突出させて埋設し、該軸受
体4を該下部軸受ケース2の環状凹部24の底面と摺接
させるようにしたもので、図中のその他の構成は前述し
た実施例と同様で同一の符号をもって示している。
【0018】図7は上記図6に示した構成から成る合成
樹脂製スラスト軸受1において、上部軸受ケース3の円
筒ブロック部30下面に形成された環状凹溝30aに一
方の端面を該凹溝30aよりわずかに突出させて埋設さ
れた合成樹脂製軸受体4として、前記図5に示す合成樹
脂製軸受体4と同様の構成の軸受体を使用した実施例を
示すもので、合成樹脂製軸受体4は該環状鍔部44、4
5を上部軸受ケース3の円筒ブロック部30下面に形成
された環状凹溝30aより突出させ、該円板状部43を
該凹溝30aに埋設させて配されている。なお、図中の
その他の構成は前述した実施例と同様で同一の符号をも
って示している。
【0019】図8は本考案の合成樹脂スラスト軸受のさ
らに他の実施例を示す縦断面図、図9は図8に示す合成
樹脂製下部軸受ケース2と合成樹脂製軸受体4とを示す
平面図であり、この実施例からなる合成樹脂スラスト軸
受は該スラスト軸受の内周面側に塵埃等異物の侵入に対
する防止効果を高めた構成を付加したものである。すな
わち、合成樹脂製下部軸受ケース2の円板状部21の挿
通孔20周縁に該挿通孔20と連なる環状切欠き段部2
2a形成し、一方合成樹脂製上部軸受ケース3の内側環
状鍔部31の周端部に下方に延設された円筒垂下部33
の内径側端面に環状突起部33aを形成し、該環状切欠
き段部22aに環状突起部33aを係合させ、この係合
部にもラビリンス作用による密封部を形成したものであ
り、図中のその他の構成は前述して実施例と同様で同一
の符号をもって示している。
【0020】図10は前記図8の構成からなる合成樹脂
スラスト軸受において、該下部軸受ケース2の環状凹部
24に形成された環状凹溝29に一方の端面を該環状凹
溝29よりわずかに突出させて埋設された合成樹脂製軸
受体4として、前記図5乃至図7に示す合成樹脂製軸受
体4と同様の構成の軸受体を使用した実施例を示すもの
で、合成樹脂製軸受体4は該環状鍔部44、45を該下
部軸受ケース2の環状凹部24底面に形成された環状凹
溝29より突出させ、該円板状部43を該環状凹溝29
に埋設させて配されている。なお、図中のその他の構成
は前記実施例と同様で同一の符号をもって示している。
【0021】図11は本考案の合成樹脂スラスト軸受の
さらに他の実施例を示すもので、この実施例の合成樹脂
スラスト軸受は前記図8に示す構成における合成樹脂製
軸受体4を該上部軸受ケース3の円筒ブロック部下面に
埋設したものである。すなわち、合成樹脂製下部軸受ケ
ース2の環状凹部24底面に形成された環状凹溝29に
代えて、該環状凹部24底面に相対向する合成樹脂製上
部軸受ケース3の円筒ブロック部30下面に環状凹溝3
0aを形成し、該環状凹溝30aに合成樹脂製軸受体4
をその一方の端面を該凹溝より突出させて埋設し、該軸
受体4を該下部軸受ケース2の環状凹部24の底面と摺
接させるようにしたもので、図中のその他の構成は前述
した実施例と同様で同一の符号をもって示している。
【0022】図12は前記図11の構成からなる合成樹
脂スラスト軸受において、合成樹脂製上部軸受ケース3
の円筒ブロック部30下面の環状凹溝30aに埋設され
た合成樹脂製軸受体4前記図5乃至図7に示す合成樹脂
製軸受体4と同様の構成の軸受体を使用した実施例を示
すもので、合成樹脂製軸受体4は該環状鍔部44、45
を該下部軸受ケース2の環状凹部24底面に形成された
環状凹溝29より突出させ、該円板状部43を該環状凹
溝29に埋設させて配されている。なお、図中のその他
の構成は前記実施例と同様で同一の符号をもって示して
いる。
【0023】上述した図5乃至図8および図10乃至図
12の構成からなる合成樹脂スラスト軸受においても、
該下部軸受ケース2の円板状部21下面に形成された相
手取付部への位置決め用の突起21aに代えて、前記図
4に示すように、円板状部21の下面に該円板状部の中
央挿通孔20と連通する円筒突出部21bを形成するこ
ともできる。
【考案の効果】以上のように本考案の合成樹脂スラスト
軸受によれば、合成樹脂製上、下部軸受ケース間に配さ
れる合成樹脂製軸受体は、合成樹脂製下部軸受ケースの
環状凹部に形成された環状凹溝あるいは合成樹脂製上部
軸受ケースの円筒ブロック部下面に形成された環状凹溝
に埋設されその一方の端面を該凹溝よりわずかに突出さ
せて配されているため、該軸受体の開放面、換言すれば
該凹溝より突出した突出部分の外周面、を極力小さくで
き、結果として該軸受体の耐クリープ性が高められるの
で、該軸受体を構成する合成樹脂として上、下部軸受ケ
ースを構成する合成樹脂よりも剛性の低い合成樹脂の使
用を可能とする。その結果、該軸受体を介する上、下部
軸受ケースの相対回転は摩擦変動をきたすことなく円滑
に許容され、長期間にわたって円滑な操舵力が維持され
る。また、合成樹脂製上、下部軸受ケースの弾性装着部
および内、外周側の重畳部に形成されたラビリンス作用
による密封部により、軸受摺動面への塵埃等異物の侵入
が防止され、摺動面への異物の侵入に起因する摩擦摩耗
特性を低下させることなく上記効果と相俟って円滑な操
舵力が長期間にわたって維持される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案による合成樹脂スラスト軸受の好ましい
実施例を示す縦断面図である。
【図2】図1の合成樹脂製下部軸受ケースと合成樹脂製
軸受体とを示す平面図である。
【図3】図1に示す合成樹脂スラスト軸受をストラット
アッセンブリに組み込んだ状態を示す縦断面図である。
【図4】図1に示す合成樹脂スラスト軸受の他の実施例
を示す縦断面図である。
【図5】図1に示す合成樹脂スラスト軸受のさらに他の
実施例を示す縦断面図である。
【図6】本考案による合成樹脂スラスト軸受の他の実施
例を示す縦断面図である。
【図7】図6に示す合成樹脂スラスト軸受の他の実施例
を示す縦断面図である。
【図8】本考案による合成樹脂スラスト軸受のさらに他
の実施例を示す縦断面図である。
【図9】図8の合成樹脂製下部軸受ケースと合成樹脂製
軸受体とを示す平面図である。
【図10】図8に示す合成樹脂スラスト軸受の他の実施
例を示す縦断面図である。
【図11】本考案による合成樹脂スラスト軸受の他の実
施例を示す縦断面図である。
【図12】図11に示す合成樹脂スラスト軸受の他の実
施例を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 合成樹脂スラスト軸受 2 合成樹脂製下部軸受ケース 21 円板状部 22 環状平面部 22a 環状切欠き段部 23 第一環状突起部 24 環状凹部 26 環状係合溝 27 環状係合突出部 28 係合部 29 環状凹溝 3 合成樹脂製上部軸受ケース 30 円筒ブロック部 30a 環状凹溝 31 内側環状鍔部 32 第一環状係合溝 33 円筒垂下部 33a 環状突起部 34 外側環状鍔部 35 第二環状係合溝 36 環状垂下部 37 環状係合溝 38 環状係合垂下部 39 係合フック部 4 合成樹脂製軸受体

Claims (8)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中央部に挿通孔(20)を有する円板状
    部(21)と該円板状部の上面に該挿通孔と連なる環状
    平面部(22)を残して該挿通孔と同心円状に突設され
    た第一環状突起部(23)と該第一環状突起部と径方向
    外方に間隔を隔てて突設され、該第一環状突起部の外周
    面と円板状部上面とで環状凹部(24)を画定する第二
    環状突起部(25)と該円板状部の外周縁に突設され該
    第二環状突起部の外周面と円板状部上面とで環状係合溝
    (26)を画定する環状係合突出部(27)と該環状係
    合突出部の外周面に形成された係合部(28)と該環状
    凹部(24)の底面に形成された環状凹溝(29)とを
    備えた合成樹脂製下部軸受ケース(2)と、該下部軸受
    ケース(2)の環状凹溝(29)に一方の端面を該環状
    凹溝よりわずかに突出させて埋設された合成樹脂製軸受
    体(4)と、円筒ブロック部(30)と該円筒ブロック
    部の内周面上端に内方に延設された内側環状鍔部(3
    1)と該内側環状鍔部の周端部に下方に延設され該円筒
    ブロック部の内周面と該内側環状鍔部下面とで第一環状
    係合溝(32)を画定すると共に前記挿通孔と同径の挿
    通孔を有する円筒垂下部(33)と該円筒ブロック部の
    外周面上端に外方に延設された外側環状鍔部(34)と
    該外側環状鍔部の下面に突設され該円筒ブロック部の外
    周面と外側環状鍔部下面とで第二環状係合溝(35)を
    画定する環状垂下部(36)と該外側環状鍔部の外周縁
    に下方に延設され、該環状垂下部の外周面と外側環状鍔
    部下面とで環状係合溝(37)を画定する環状係合垂下
    部(38)と該環状係合垂下部の内周面に形成された係
    合フック部(39)とを備えた合成樹脂製上部軸受ケー
    ス(3)と、から成り、該上部軸受ケース(3)は該円
    筒ブロック部(30)の下面を該下部軸受ケース(2)
    の環状凹溝(29)に埋設された該合成樹脂製軸受体
    (4)に摺接させ、該円筒垂下部(33)の端部および
    環状垂下部(36)の端部を該下部軸受ケース(2)の
    第一環状突起部(23)の端部および第二環状突起部
    (25)の端部とそれぞれその径方向に重畳させて係合
    させると共に該環状係合垂下部(38)の係合フック部
    (39)を該下部軸受ケース(2)の環状係合突出部
    (27)外周面の係合部(28)に弾性装着させ、該弾
    性装着部、円筒垂下部(33)と第一環状突起部(2
    3)および環状垂下部(36)と第二環状突起部(2
    5)のそれぞれの重畳部にラビリンス作用による密封部
    を形成して該下部軸受ケース(2)に組合わされてお
    り、該軸受体(4)は該上、下部軸受ケースを形成する
    合成樹脂よりも剛性の低い合成樹脂で形成されているこ
    とを特徴とする合成樹脂スラスト軸受。
  2. 【請求項2】 合成樹脂製下部軸受ケース(2)の環状
    平面部(22)には環状切欠き段部(22a)が形成さ
    れており、該上部軸受ケース(3)の円筒垂下部(3
    3)にはその内面側端面に環状突起部(33a)が形成
    されており、該上部軸受ケース(3)は円筒垂下部の環
    状突起部(33a)を該下部軸受ケースの環状平面部に
    形成された環状切欠き段部(22a)に係合させて組合
    わされてなる請求項1に記載の合成樹脂スラスト軸受。
  3. 【請求項3】 合成樹脂製軸受体(4)は中央部に円孔
    (41)を有する円板からなり、該円板の一方の端面を
    該下部軸受ケース(2)の環状凹溝(29)よりわずか
    に突出させて該環状凹溝に埋設されている請求項1又は
    請求項2に記載の合成樹脂スラスト軸受。
  4. 【請求項4】 合成樹脂製軸受体(4)は中央部に円孔
    (41)を有する円板状部(43)と該円板状部の一方
    の端部の内、外周面にそれぞれ延設された環状鍔部(4
    4)、(45)とを備えており、該軸受体は該環状鍔部
    を該下部軸受ケース(2)の環状凹溝(29)より突出
    させ、該円板状部(43)を該環状凹溝に埋設させて配
    されている請求項1又は請求項2に記載の合成樹脂スラ
    スト軸受。
  5. 【請求項5】 中央部に挿通孔(20)を有する円板状
    部(21)と該円板状部の上面に該挿通孔と連なる環状
    平面部(22)を残して該挿通孔と同心円状に突設され
    た第一環状突起部(23)と該第一環状突起部と径方向
    外方に間隔を隔てて突設され、該第一環状突起部の外周
    面と円板状部上面とで環状凹部(24)を画定する第二
    環状突起部(25)と該円板状部の外周縁に突設され該
    第二環状突起部の外周面と円板状部上面とで環状係合溝
    (26)を画定する環状係合突出部(27)と該環状係
    合突出部の外周面に形成された係合部(28)とを備え
    た合成樹脂製下部軸受ケース(2)と、円筒ブロック部
    (30)と該円筒ブロック部の内周面上端に内方に延設
    された内側環状鍔部(31)と該内側環状鍔部の周端部
    に下方に延設され該円筒ブロック部の内周面と該内側環
    状鍔部下面とで第一環状係合溝(32)を画定すると共
    に前記挿通孔と同径の挿通孔を有する円筒垂下部(3
    3)と該円筒ブロック部の外周面上端に外方に延設され
    た外側環状鍔部(34)と該外側環状鍔部の下面に突設
    され該円筒ブロック部の外周面と外側環状鍔部下面とで
    第二環状係合溝(35)を画定する環状垂下部(36)
    と該外側環状鍔部の外周縁に下方に延設され、該環状垂
    下部の外周面と外側環状鍔部下面とで環状係合溝(3
    7)を画定する環状係合垂下部(38)と該環状係合垂
    下部の内周面に形成された係合フック部(39)と該円
    筒ブロック部の下面に形成された環状凹溝(30a)を
    備えた合成樹脂製上部軸受ケース(3)と、前記円筒ブ
    ロック部(30)の下面に形成された環状凹溝(30
    a)に一方の端面を該凹溝よりわずかに突出させて埋設
    され、該上、下部軸受ケースを形成する合成樹脂よりも
    剛性の低い合成樹脂で形成された合成樹脂製軸受体
    (4)と、から成り、該上部軸受ケース(3)は該円筒
    ブロック部下面の環状凹溝(30a)に埋設された該軸
    受体(4)を該下部軸受ケース(2)の環状凹部(2
    4)底面に摺接させ、該円筒垂下部(33)の端部およ
    び環状垂下部(36)の端部を該下部軸受ケース(2)
    の第一環状突起部(23)の端部および第二環状突起部
    (25)の端部とそれぞれその径方向に重畳させて係合
    させると共に該環状係合垂下部(38)の係合フック部
    (39)を該下部軸受ケース(2)の環状係合突出部
    (27)外周面の係合部(28)に弾性装着させ、該弾
    性装着部、円筒垂下部(33)と第一環状突起部(2
    3)および環状垂下部(36)と第二環状突起部(2
    5)のそれぞれの重畳部にラビリンス作用による密封部
    を形成して該下部軸受ケース(2)に組合わされている
    ことを特徴とする合成樹脂スラスト軸受。
  6. 【請求項6】 合成樹脂製下部軸受ケース(2)の環状
    平面部(22)には環状切欠き段部(22a)が形成さ
    れており、該上部軸受ケース(3)の円筒垂下部(3
    3)にはその内面側端面に環状突起部(33a)が形成
    されており、該上部軸受ケース(3)は円筒垂下部の環
    状突起部(33a)を該下部軸受ケースの環状平面部に
    形成された環状切欠き段部(22a)に係合させて組合
    わされてなる請求項5に記載の合成樹脂スラスト軸受。
  7. 【請求項7】 合成樹脂製軸受体(4)は中央部に円孔
    (41)を有する円板からなり、該円板の一方の端面を
    該上部軸受ケース(2)の円筒ブロック部(30)下面
    の環状凹溝(30a)よりわずかに突出させて該環状凹
    溝に埋設されている請求項5又は請求項6に記載の合成
    樹脂スラスト軸受。
  8. 【請求項8】 合成樹脂製軸受体(4)は中央部に円孔
    (41)を有する円板状部(43)と該円板状部の一方
    の端部の内、外周面にそれぞれ延設された環状鍔部(4
    4)、(45)とを備えており、該軸受体は該環状鍔部
    を該上部軸受ケース(2)の円筒ブロック部(30)下
    面の環状凹溝(30a)より突出させ、該円板状部(4
    3)を該環状凹溝に埋設させて配されている請求項5又
    は請求項6に記載の合成樹脂スラスト軸受。
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