JP2007127148A - ピストン軸受 - Google Patents

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Abstract

【課題】偏荷重によって傾斜した状態でも良好な摺動性、密封性及び耐久性を維持し得るピストン軸受を提供する。
【解決手段】ピストン本体11の外周面に、この外周面に形成された複数条の環状突条11a〜11aと嵌合した状態で装着された低摩擦合成樹脂からなるピストン軸受12において、このピストン軸受12の外周面は、軸方向中間部12aが最も大径であり、そこから軸方向両側へ向けて漸次小径になるように傾斜又は湾曲した面12b,12cをなす。このため、ピストン装置10が偏荷重によって傾斜した場合、シリンダの内周面に対するピストン軸受12の接触面が、軸方向中間部12aから小径側の傾斜又は湾曲した面12b,12cへ移動するので、局部的な面圧の増大が緩和又は防止される。
【選択図】図1

Description

本発明は、油圧緩衝器やコンプレッサ等、流体圧シリンダ装置に用いられるピストン軸受に関する。
自動車の懸架装置における油圧緩衝器(ショックアブソーバ)に用いられるピストン装置としては、例えば下記の特許文献1に開示されたように、ピストン本体の外周面に、低摩擦係数の合成樹脂材料からなるピストン軸受を一体的に設けたものがある。
特開2002−295677号公報
図4は、特許文献1と同様の構造を有する従来のピストン装置を、その軸心Oを通る平面で切断して示す半断面図である。すなわちこのピストン装置100において、参照符号110は、ピストン本体、参照符号120はピストン本体110の外周面に一体的に設けられ、低摩擦係数の合成樹脂材料であるPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)からなるピストン軸受である。ピストン軸受120は、複数条の環状突条111と環状溝112が交互に形成されたピストン本体110の外周面に圧着された円筒状の軸受部121と、その軸方向一端からテーパ状に開くように延在されたスカート部122とを備える。なお、参照符号113はピストンロッド(後述する図5の符号130参照)との結合孔、114は不図示の減衰弁用オリフィス孔である。
ピストン軸受120の軸受部121は、シリンダ200の内周面と低摩擦で摺接して当該ピストン装置100の軸方向往復移動を円滑にするものであり、スカート部122の先端外周面がシリンダ200の内周面と密接することによって、当該ピストン装置100の軸方向両側の高圧空間と大気圧空間との間をシールするものである。
この種のピストン装置100は、シリンダ200との間に偏荷重がかかってピストン装置100が傾斜することがある。図5は、このような偏荷重によってピストン装置100が傾斜した状態を誇張して示す説明図、図6はピストン軸受120に損傷を生じた状態を示す説明図である。上述の構成を備える従来のピストン装置100によれば、図5に示されるように、偏荷重によってピストン装置100が傾斜した場合、スカート部122が円周方向1箇所(図中A部)でシリンダ200の内周面に強く押し付けられた状態で軸方向へ往復摺動するので、前記A部が、図6に示されるように潰されてシール機能が損なわれてしまい、偏荷重が大きい場合は、A部が破損するおそれもあることが指摘される。
本発明は、以上のような点に鑑みてなされたものであって、その技術的課題とするところは、偏荷重によって傾斜した状態でも良好な摺動性、密封性及び耐久性を維持し得るピストン軸受を提供することにある。
上述した技術的課題を有効に解決するための手段として、請求項1の発明は、ピストン本体の外周面に、この外周面に形成された複数条の環状突条と嵌合した状態で装着された低摩擦合成樹脂からなるピストン軸受において、このピストン軸受の外周面は、軸方向中間部が最も大径であって、そこから軸方向両側へ向けて漸次小径になるように傾斜又は湾曲した面をなすことを特徴とするものである。
このように構成されたピストン軸受は、その最大径部である軸方向中間部でシリンダの内周面と密接され、滑り軸受機能及びシール機能を奏する。また、このピストン軸受を装着したピストン本体が偏荷重によって傾斜した場合は、シリンダの内周面に対するピストン軸受の接触面が、軸方向中間部から小径側の傾斜又は湾曲した面へ移動するので、局部的な面圧の増大が緩和又は防止される。
請求項2の発明に係るピストン軸受は、ピストン軸受の軸方向中間部の内周に位置する環状突条が最も大径であって、軸方向両端に近い環状突条ほど小径に形成されたピストン本体の外周面に装着されたことを特徴とすることを特徴とするものである。
このように構成すれば、ピストン軸受を装着したピストン本体が偏荷重によって傾斜して、シリンダの内周面に対するピストン軸受の接触面が、軸方向中間部から小径側の傾斜又は湾曲した面へ移動した場合に、シリンダの内周面とピストン本体の環状突条との間で圧縮を受けるピストン軸受の圧縮率が全周で均一化され、局部的な面圧の増大が一層確実に緩和又は防止される。
請求項1の発明に係るピストン軸受によれば、ピストン本体が偏荷重によって傾斜しても、シリンダの内周面に対するピストン軸受の接触面における局部的な面圧の増大が緩和又は防止されるので、ピストン軸受の損傷が防止され、良好な摺動性及び密封性が維持される。
加えて、請求項2の発明に係るピストン軸受によれば、請求項1による効果を一層確実に実現することができる。
図1は、本発明に係るピストン軸受の好ましい実施の形態を、その軸心Oを通る平面で切断して示す断面図である。この実施の形態によるピストン軸受12は、ピストン本体11の外周面に一体的に設けられることによって、ピストン装置10を構成している。
ピストン本体11は、金属あるいは硬質の合成樹脂等からなるものであって、外周面に、円周方向へ連続した複数条の環状突条11a(11a〜11a)と環状溝11bが軸方向交互に形成されている。また、11cはピストンロッドとの結合孔、11dは不図示の減衰弁用オリフィス孔である。
本発明に係るピストン軸受12は、低摩擦係数の合成樹脂材であるPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)からなるものであって、内周がピストン本体11の環状突条11a(11a〜11a)及び環状溝11bと嵌合密着した状態で、前記ピストン本体11の外周面に装着されている。また、ピストン軸受12の外周面は、軸方向中間部12aが最も大径であって、その軸方向両側は、両端へ向けて漸次小径になるように傾斜した円錐面12b,12cをなしている。好ましくは、この円錐面12b,12cは、ピストン装置10の軸心Oと、これに直交して軸方向中間部12aを通る平面との交点P(偏荷重により傾斜した時の傾斜中心に相当)を中心とする球面に対して、図示の断面上で接線をなすように形成する。
ピストン本体11の外周面に形成された環状突条11aは、真中の環状突条11aが最も大径であって、ピストン軸受12の最大径部である軸方向中間部12aの内周に位置している。そして、その軸方向両側に隣接する環状突条11a,11aは、前記真中の環状突条11aよりも僅かに小径であり、この環状突条11a,11aに真中の環状突条11aと反対側に隣接する環状突条11a,11aは、更に小径に形成されている。すなわち、環状突条11aの外径は、軸方向両端に近いものほど小径となっている。
なお、環状突条11a〜11aに外接する仮想円錐面の傾斜角度及び環状突条11a〜11aに外接する仮想円錐面の傾斜角度は、円錐面12b,12cより小さいものとなっている。
図2は、図1のピストン装置10が組み込まれた油圧緩衝器の一部を示す断面図である。すなわち、上述の構成を備えるピストン装置10は、図2に示されるような油圧緩衝器のシリンダ20の内周に配置され、ピストン本体11の結合孔11c(図1参照)において、ピストンロッド13の端部に結合される。そしてこの油圧緩衝器は、車両走行時に生じる振動の入力によって、ピストンロッド13と一体のピストン装置10が、作動油を充填したシリンダ20内で相対的に軸方向往復動することによって、オリフィス孔11dを通る作動油の粘性抵抗等を利用して、前記入力振動に対する減衰力を発生させるものである。
そして、このようなピストン装置10の軸方向往復動において、通常、ピストン軸受12は、その最大径部である軸方向中間部12aでシリンダ20の内周面と密接されることによって、滑り軸受としての機能と、ピストン本体11とシリンダ20との間で作動油をシールする機能を奏する。
図3は、図2の油圧緩衝器において、ピストン装置10が偏荷重によって傾斜した状態を示す断面図である。すなわち、ピストン装置10は、シリンダ20とピストンロッド13との間に偏荷重がかかることによって、図3に示されるように、シリンダ20内で傾斜することがある。
そして上述の構成を備える実施の形態のピストン軸受12によれば、シリンダ20に対してピストン装置10が図3に示される断面に沿って、相対的に傾斜した場合、シリンダ20の内周面に対するピストン軸受12の接触面は、図3における上半分に相当する半円周では、軸方向中間部12aからそれよりも小径となる一方の円錐面12b側へ偏在した部分へ移動し、図3における下半分に相当する半円周では、軸方向中間部12aからそれよりも小径となる他方の円錐面12c側へ偏在した部分へ移動することになる(図3の断面に対して90度異なる位相で切断した断面上では、ピストン軸受12の接触面は軸方向中間部12aから動かない)。このため、ピストン軸受12の局部的な面圧の増大が緩和又は防止される。
また、例えば環状突条11a〜11aの外径が全て同等である場合を仮定すると、この場合は、図3の傾斜状態において、環状突条11aの外周側よりも環状突条11a,11aの外周側でピストン軸受12の圧縮率が大きくなる。しかしながら図示の形態によれば、ピストン本体11の環状突条11a〜11aが、ピストン軸受12の外周面の隆起形状と対応するように、その最大径部である軸方向中間部12aの内周に位置する環状突条11aが最も大径で、軸方向両端に近いものほど小径になっているので、図3のように傾斜状態となった場合でも、シリンダ20の内周面とピストン本体11の各環状突条11aとの間で圧縮を受けるピストン軸受12の圧縮率が均一化される。このため、局部的な面圧の増大が一層確実に緩和又は防止される。
なお上述の形態では、ピストン軸受12の外周面は、最大径部である軸方向中間部12aの軸方向両側を円錐面12b,12cとしたが、図1における点Pを中心とする球面状の湾曲面としても良い。
本発明に係るピストン軸受を備えるピストン装置を、その軸心を通る平面で切断して示す断面図である。 図1のピストン装置が組み込まれた油圧緩衝器の一部を示す断面図である。 図2の油圧緩衝器において、ピストン装置が傾斜した状態を示す断面図である。 従来のピストン軸受を備えるピストン装置を、その軸心を通る平面で切断して示す半断面図である。 ピストン装置が偏荷重によって傾斜した状態を誇張して示す説明図である。 ピストン軸受に損傷を生じた状態を示す説明図である。
符号の説明
10 ピストン装置
11 ピストン本体
11a(11a〜11a) 環状突条
11b 環状溝
12 ピストン軸受
12a 軸方向中間部
12b,12c 円錐面
13 ピストンロッド
20 シリンダ

Claims (2)

  1. ピストン本体(11)の外周面に、この外周面に形成された複数条の環状突条(11a〜11a)と嵌合した状態で装着された低摩擦合成樹脂からなるピストン軸受(12)において、このピストン軸受(12)の外周面は、軸方向中間部(12a)が最も大径であって、そこから軸方向両側へ向けて漸次小径になるように傾斜又は湾曲した面(12b,12c)をなすことを特徴とするピストン軸受。
  2. ピストン軸受(12)の軸方向中間部(12a)の内周に位置する環状突条(11a)が最も大径であって、軸方向両端に近い環状突条ほど小径に形成されたピストン本体(11)の外周面に装着されたことを特徴とする請求項1に記載のピストン軸受。
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