JP3696670B2 - ガイドブッシュ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、車両や輸送用機器などにおける油圧装置において、往復作動するロッドを摺動自在に支持するガイドブッシュに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、車両などのショックアブソーバにはシリンダ端においてピストンロッドを円滑に摺動支持するガイドブッシュが設けられており、このガイドブッシュの少なくとも一端には加圧流体が作用するごとく配置されている。
【0003】
そして、上記ガイドブッシュでは、上記ピストンロッドなどのロッドとの摩擦抵抗を減らすために、筒状のブッシュ母材の内面に、低摩擦抵抗の摺動材料を一体化したものが、例えば、特公平7―21287号公報に開示されている。
【0004】
すなわち、かかる従来のガイドブッシュは、筒状のブッシュ基材の内面に、軸方向に位置を異ならせて一対の環状支持段部を形成し、この一対の環状支持段部間に自由状態における軸方向の長さがこの環状支持段部間の間隔より僅かに大きい、低摩擦性樹脂材料からなる筒状の摺動部材の両端を係止し、自身の弾性により内方に突出するこの筒状の摺動部材をロッドに摺接させるようにしたものからなる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、かかる従来のガイドブッシュは、摺動部材を内側にわん曲させるようにして使用するため、ブッシュ基材と摺動部材との間に隙間を生じ、摺動面がロッドに作用する横力や曲がり力によって移動させられるので、局部的な引掛かりや迫りは解消して摺動抵抗は減少するが、ロッドの円周方向には、その隙間に相当する変位分の移動を許容することとなり、ブッシュ基材の軸芯とピストンロッドの軸芯とがずれてしまうなどの課題があった。
【0006】
また、通常ブッシュ基材の近傍(ほとんどが上方)には密封部材であるシールが配設されるが、上記状態ではピストンロッドに対し互いに偏芯(芯ずれ)して、シール部位の円周の一部分では絞め代が減少して(無くなる場合もある)密封性を著しく低下せしめるほか、ガイドブッシュの非接触側においても、当該隙間を圧油が流出することとなるので、ショックアブソーバにおいては、減衰力が変化してしまうなどの課題があった。
【0007】
さらに、ガイドブッシュの外周に圧油を導き、その圧力でガイドブッシュを内側に撓ませる構造のものでは、形状の成形基準が圧力となる。
【0008】
このため、一定の圧力下においては、ガイドブッシュの撓みは上記の通りであるが、圧力が過大になるとロッドを挟み付けることとなり、作動摩擦を増大せしめるほか、圧力が過少になるとガイドブッシュとロッド間に過大隙間ができて、上記と同様に密封性と減衰力の低下につながるなどの課題があった。
【0009】
この発明は、上記のような従来の課題を解決するためになされたものであり、ロッド支持部材をブッシュ基材に対し互いに偏芯しないように装着できるとともに、外力を受けてロッドが傾斜するようなことがあっても、そのロッドとロッド支持部材との局部的な引掛かりや迫りが発生するのを回避できるガイドブッシュを提供することを目的とする。
【0010】
また、この発明は、ロッド支持部材の両端部の撓み量を一定の領域内に制限しながら、ロッドの傾きに応じた変形を実現できるガイドブッシュを得ることを目的とする。
【0011】
また、この発明は、実質的にロッド支持部材が薄くて、弾発率が小さい場合にも適用でき、そのロッド支持部材の撓みおよび復元力を任意に調整できるガイドブッシュを得ることを目的とする。
【0012】
また、この発明は、あり溝内に浸入した作動油が外部へ流出するのを効果的に抑えることができ、これによりロッドに対する潤滑性を確保できるほか、液圧支持作用によってロッドに対する摩擦力を一段と低減できるガイドブッシュを得ることを目的とする。
【0013】
また、この発明は、ロッド支持部材のブッシュ基材の中心孔における撓みを、これらの軸芯のずれを生じることなく、ロッドの傾き状態に即して惹起させ、ロッドとロッド支持部材との迫りの発生を有効に回避できるガイドブッシュを得ることを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明の第1の手段は往復作動するロッドが挿通される中心孔を持った筒状のブッシュ基材と、該ブッシュ基材の中心孔内周に圧入されたリング状のロッド支持部材とを備えて、該ロッド支持部材の内周面に複数本のリング状のあり溝を形成したものである。
【0015】
同じく他の手段は、往復作動するロッドが挿通される中心孔を持った筒状のブッシュ基材と、該ブッシュ基材の中心孔内周に圧入されたリング状のロッド支持部材とを備えて、該ロッド支持部材の内周面に複数個の穴を形成したものである。
【0016】
この場合各あり溝または穴をロッド支持部材の両端部付近では密に、中央部付近では粗になるように配設したものである。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を図について説明するが、図1、図2は、ガイドブッシュの詳細を示す断面図であり、同図において、1は、中心部において往復作動するロッドが挿通される中心孔2を持つ筒状のブッシュ基材である。
【0018】
このブッシュ基材1は、例えば、焼結金属材料によって成型されており、これの軸方向の一端は、シリンダ端やシリンダの外周を包むアウターチューブ端にこれを被うように固定されるフランジ部1aとされている。
【0019】
また、ブッシュ基材1の上記中心孔2の一端部には、この中心孔2内に圧入保持される後述のロッド支持部材が異常的に抜け落ちるのを防止する突縁3がリング状に設けられている。
【0020】
図1は、この発明の実施の形態を示すものであって、この実施の形態では、ブッシュ基材1の中心孔内に圧入されるロッド支持部材9が全体としてリング状(円筒状)をなし、かつこれがリング状裏金9bの内周面に、四フッ化エチレン樹脂などのフッ素系樹脂層9aを設けたものからなる。
【0021】
そして、ロッドを摺動自在に支承するこのフッ素系樹脂層9aまたはこれを含むリング状裏金9bには、複数本のリング溝10が形成されている。
【0022】
これらのリング溝10は、図2に拡大して示すように、ロッドの摺接面側で幅が狭く、底部側で幅が広いあり溝状断面形状をなしており、この図2では、フッ素系樹脂層9aの厚み内に形成されている。
【0023】
また、上記各リング溝10は、ロッド支持部材9の両端部付近では互いに密度が多く配置され、中央部付近では粗く配置されている。
【0024】
かかる実施の形態においては、ロッド支持部材9自体が比較的柔軟な材料からなり、しかも両端部付近で高い密度でリング溝10が形成されているため、ロッドに傾きが生じた場合に、その傾きの圧接力の変化に応じて、上記両端に圧接撓みが生じる。
【0025】
このため、ロッドとロッド支持部材9のフッ素系樹脂層9aとの間に迫りの状態が発生するのを回避でき、相互の円滑な往復摺動が実現可能となる。
【0026】
また、上記リング溝10は、断面があり溝状をなすため、このリング溝10に浸入した作動油がこのリング溝10外へ流出するのを効果的に抑えられるとともに、ロッドの良好な液圧支持作用を得ることができる。
【0027】
また、図3は、この発明のさらに別の実施の形態を示すもので、これは、図1に示すロッド支持部材9がリング溝10を設けたのに対し、ランダムに円形,楕円形などの多数の穴11を設けたものである。
【0028】
そして、これらの穴11は、ロッド支持部材9の両端部付近では密に配置され、中央部付近では粗に配置されており、その両端部が中央部よりも撓み易くしてある。
【0029】
この例によっても、図1に示した場合と略同様の作用効果が得られるのは勿論である。
【0030】
なお、これらの穴11の断面形状も、図2に示したものと同じように、ロッドの摺接面側では径が小さく、底部側では径が大きい、断面形状とされている。
【0031】
【発明の効果】
請求項1,2の発明によれば、往復作動するロッドが挿通される中心孔を持った筒状のブッシュ基材と、該ブッシュ基材の中心孔内周に圧入されたリング状のロッド支持部材と、を備えて、該ロッド支持部材の内周面に複数本のリング状のあり溝又は穴を形成するように構成したので、あり溝又は穴内に浸入した作動油が外部へ流出するのを効果的に抑えることができ、これによりロッドに対する潤滑性を確保できるほか、液圧支持作用によってロッドに対する摩擦力を一段と低減できるものが得られる効果がある。
【0032】
さらに、あり溝または穴がロッド支持部材の両端部付近では密に中央部付近では粗になるように配設するように構成したので、ロッド支持部材のブッシュ基材の中心孔における撓みを、これらの軸芯のずれを生じることなく、ロッドの傾き状態に即して惹起させ、ロッドとロッド支持部材との迫りの発生を有効に回避できるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態によるガイドブッシュを示す断面図である。
【図2】図1におけるあり溝を拡大して示す断面図である。
【図3】この発明の他の実施の形態によるガイドブッシュを示す断面図である。
【符号の説明】
1 ブッシュ基材
2 中心孔
9 ロッド支持部材
10 あり溝
11 穴

Claims (2)

  1. 往復作動するロッドが挿通される中心孔を持った筒状のブッシュ基材と、該ブッシュ基材の中心孔内周に圧入されたリング状のロッド支持部材と、該ロッド支持部材の内周面に形成された複数本のリング状のあり溝とを備え、上記あり溝がロッド支持部材の両端部材近で密に中空部付近では粗になるように配設されているガイドブッシュ。
  2. 往復作動するロッドが挿通される中心孔を持った筒状のブッシュ基材と、該ブッシュ基材の中心孔内周に圧入されたリング状のロッド支持部材と、該ロッド支持部材の内周面に形成された複数個の穴とを備え、上記穴がロッド支持部材の両端部付近では密に中央部付近では粗になるように配設されているガイドブッシュ。
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