JPH0552363U - クラッチ装置 - Google Patents

クラッチ装置

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JPH0552363U
JPH0552363U JP6417391U JP6417391U JPH0552363U JP H0552363 U JPH0552363 U JP H0552363U JP 6417391 U JP6417391 U JP 6417391U JP 6417391 U JP6417391 U JP 6417391U JP H0552363 U JPH0552363 U JP H0552363U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】耐久性を高める。 【構成】原動部側に連結されたフライホイール3と運動
部側に連結されたクラッチディスク4とをプレッシャプ
レート5により接離させることで原動部側の回転動の運
動部側への伝達を断続するクラッチ装置において、フラ
イホイール3,クラッチディスク4と同軸に遊星歯車機
構6を組込み、遊星歯車機構6の遊星歯車62の支持枠
63をフライホイールに固定し、遊星歯車機構6の太陽
歯車61をクラッチディスク4に固定し、遊星歯車機構
6の内歯車64を運動部側に固定した。 【効果】前記目的の達成に加えて、伝達の接続が円滑,
確実になる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、クラッチ装置に関する。さらに詳しくは、原動部側の回転動の運動 部側への伝達を断続するクラッチ装置の耐久性に係る改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、クラッチ装置としては、例えば、原動部側に連結されたフライホイール と、運動部側に連結されたクラッチディスクと、これ等の両者を接離させるプレ ッシャプレートとからなるものが知られている。
【0003】 この従来のクラッチ装置は、フライホイール,クラッチディスクをプレッシャ プレートで圧接させ両者を一体的に回転動させることで、原動部側の回転動の運 動部側への伝達を接続し、フライホイール,クラッチディスクをプレッシャプレ ートで離間させフライホイールの回転がクラッチディスクに伝達しないようにす ることで、原動部側の回転動の運動部側への伝達を遮断するものである。
【0004】 このような従来のクラッチ装置では、原動部側の回転動の運動部側への伝達が フライホイール,クラッチディスクの圧接面を介した摩擦力によってのみ行なわ れるために、クラッチディスクその他周辺部材の摩耗が激しく、耐久性が低いと いう問題点を有している。特に、クラッチ装置が自動車の運転制御機構として使 用される場合には、自動車エンジン(原動部側)の回転数の急激,煩雑な上昇, 降下や煩雑な断続切換えにより摩耗が極めて激しくなる。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
本考案は、前述の問題点を考慮してなされたもので、耐久性の高いクラッチ装 置を提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】 前述の課題を解決するため、本考案に係るクラッチ装置は、原動部側に連結さ れたフライホイールと運動部側に連結されたクラッチディスクとをプレッシャプ レートにより接離させることで原動部側の回転動の運動部側への伝達を断続する クラッチ装置において、フライホイール,クラッチディスクと同軸に遊星歯車機 構を組込み、遊星歯車機構の遊星歯車の支持枠をフライホイールに固定し、遊星 歯車機構の太陽歯車をクラッチディスクに固定し、遊星歯車機構の内歯車を運動 部側に固定したことを特徴とする手段を採用する。
【0007】
【作用】
前述の手段によると、フライホイール,クラッチディスクをプレッシャプレー トで圧接させることにより、フライホイールの回転と一体的に回転するクラッチ ディスクと一体的に遊星歯車機構の太陽歯車を回転させ、遊星歯車機構の太陽歯 車の回転と同一方向へフライホイールの回転と一体的に公転する遊星歯車機構の 遊星歯車の自転を阻止することができることから、遊星歯車機構の内歯車を太陽 歯車,遊星歯車と一体的に同一の回転,公転方向へ回転させることになる。この 結果、遊星歯車機構の内歯車が固定されている運動部側へ原動部側の回転動の伝 達が接続されることになり、この伝達がフライホイール,クラッチディスクの圧 接面を介した摩擦力に加えて遊星歯車機構の歯車噛合による機械的結合力によっ ても行なわれることになり、クラッチディスク等の摩耗が低減されることになる 。
【0008】 このため、耐久性の高いクラッチ装置を提供するという課題が解決される。
【0009】
【実施例】
以下、本考案に係るクラッチ装置の実施例を図面に基いて説明する。
【0010】 この実施例では、自動車の運転制御機構として使用するに好適なものを示して ある。
【0011】 図1の左側には自動車のエンジンに連結したクランクシャフト1からなる原動 部側が示され、また右側には最終的に車輪に連結するメインドライブシャフト2 からなる運動部側が示されている。
【0012】 クランクシャフト1の軸端にはフライホイール3が固定され、フライホイール 3にはクラッチディスク4が対面し、クラッチディスク4にはフライホイール3 との間にクラッチディスク4を挟込むようにしたプレッシャプレート5が設けら れている。
【0013】 フライホイール3とメインドライブシャフト2との間には、クラッチディスク 4フライホイール3,クラッチディスク4と同軸に遊星歯車機構6が組込まれて いる。この遊星歯車機構6は、構造自体は公知のもので、中心に配置された太陽 歯車61と、太陽歯車61の外周部に噛合配置された複数個の遊星歯車62と、 遊星歯車62の間隔を保持する支持枠63と、内周部に遊星歯車62を噛合配置 した内歯車64とからなる。
【0014】 遊星歯車機構6の太陽歯車61は、フライホイール3側の面でクラッチディス ク4に固定されている。また、支持枠63は、メインドライブシャフト2側の面 に固定され太陽歯車61の中心をフライホイール3側へ向け貫通配設された取付 け部材7によってフライホイール3に固定されている。さらに、内歯車64は、 ハウジング8を介してメインドライブシャフト2に固定されている。
【0015】 なお、前記プレッシャプレート5は、レリーズ機構9によって動作されるよう になっている。このレリーズ機構9は、メインドライブシャフト2の軸端付近に スライド可能に嵌合されクラッチペダル(図示せず)と連係してスライド動作す るレリーズフランジ91と、レリーズフランジ91,プレッシャプレート5の間 に掛渡されレリーズフランジ91のスライドに連係して起伏動作してプレッシャ プレート5をクラッチディスク4方向へ接離させるレリーズレバー92と、プレ ッシャプレート5をフライホイール3,クラッチディスク4方向へ押圧付勢する スプリング93とからなる。
【0016】 このような実施例によると、図1に示すような原動部側の回転動の運動部側へ の伝達の遮断操作状態では、クラッチペダルが踏込まれてレリーズ機構9のレリ ーズフランジ91がフライホイール3,クラッチディスク4方向へスライドして レリーズレバー92を引起し、プレッシャプレート5をスプリング93の押圧付 勢に抗してクラッチディスク4から離間させており、クラッチディスク4をフラ イホイール3,プレッシャプレート5から離間した自由な状態としてある。この 遮断操作状態では、フライホイール3に遊星歯車機構6の支持枠63が固定され ていることから、図2に示すように、遊星歯車機構6の遊星歯車62がフライホ イール3と一体的に太陽歯車61の周りを公転することになる。一方、遊星歯車 機構6の太陽歯車61は自由な状態のクラッチディスク4に固定されて同様に自 由な状態になり、内歯車64はメインドライブシャフト2に固定されメインドラ イブシャフト2等の抵抗で固定拘束された状態になり、前述のように公転する遊 星歯車62は自転もして太陽歯車61を回転させる。従って、原動部側であるク ランクシャフト1の回転は、運動部側であるメインドライブシャフト2に固定さ れた遊星歯車機構6の内歯車64には伝達されないことになる。
【0017】 また、逆に原動部側の回転動の運動部側への伝達の接続操作状態では、クラッ チペダルの踏込みが解除されてレリーズ機構9のレリーズフランジ91がフライ ホイール3,クラッチディスク4と反対方向へスライドしてレリーズレバー92 を傾倒させ、プレッシャプレート5をスプリング93の押圧付勢に助勢されてク ラッチディスク4に圧接させることになり、クラッチディスク4をフライホイー ル3,プレッシャプレート5に挟持されフライホイール3に一体化されたような 状態にする。この遮断操作状態でも、前述の図2のように、遊星歯車機構6の遊 星歯車62がフライホイール3と一体的に太陽歯車61の周りを公転することに なる。然しながら、遊星歯車機構6の太陽歯車61は、フライホイール3に一体 化されたような状態のクラッチディスク4に固定されて同様にフライホイール3 に一体化されたようなに自由な状態になり、フライホイール3,クラッチディス ク4と一体的に遊星歯車62の公転方向と同一方向へ回転することになる。従っ て、遊星歯車機構6の遊星歯車62の自転が阻止されて公転に伴ない内歯車64 を同一方向へ回転させることになり、原動部側であるクランクシャフト1の回転 が運動部側であるメインドライブシャフト2に固定された内歯車64に伝達され ることになる。
【0018】 このような原動部側の回転動の運動部側への伝達の接続では、フライホイール 3,クラッチディスク4の圧接面を介した摩擦力に加えて、遊星歯車機構6の歯 車噛合による機械的結合力によっても行なわれることになるなるため、クラッチ ディスク等の負担が軽減され摩耗が低減され耐久性が高くなることになる。また 、フライホイール3,クラッチディスク4の圧接面がスリップするようなことが あっても、遊星歯車機構6の歯車噛合による機械的結合力で伝達の接続が確実に 行なわれることになる。さらに、軽量で圧接の際にフライホイール3に反発しや すい傾向にあるクラッチディスク4に遊星歯車機構6の太陽歯車61が固定され て重量化されているため、フライホイール3,クラッチディスク4の圧接が円滑 になり伝達の接続が円滑に行なわれることになる。
【0019】 以上、図示した実施例の外に、レリーズ機構9をダイヤフラム型等の他の構造 の実施例とすることも可能である。
【0020】 さらに、クラッチディスク4を多層型とする実施例も可能である。
【0021】
【考案の効果】
以上のように本考案に係るクラッチ装置は、原動部側の回転動の運動部側への 伝達がフライホイール,クラッチディスクの圧接面を介した摩擦力に加えて遊星 歯車機構の歯車噛合による機械的結合力によっても行なわれることになり、クラ ッチディスク等の摩耗が低減されるため、耐久性が高くなる効果がある。
【0022】 さらに、原動部側の回転動の運動部側への伝達に歯車機構の歯車噛合による機 械的結合力が加わることにより、伝達の接続が円滑,確実になる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係るクラッチ装置の実施例を示す断面
図である。
【図2】図1の作用状態を説明する簡略図である。
【図3】図1の他の作用状態を説明する簡略図である。
【符号の説明】
1 クランクシャフト(原動部側) 2 メインドライブシャフト(運動部側) 3 フライホイール 4 クラッチディスク 5 プレッシャプレート 6 遊星歯車機構 61 太陽歯車 62 遊星歯車 63 支持枠 64 内歯車

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原動部側に連結されたフライホイールと
    運動部側に連結されたクラッチディスクとをプレッシャ
    プレートにより接離させることで原動部側の回転動の運
    動部側への伝達を断続するクラッチ装置において、フラ
    イホイール,クラッチディスクと同軸に遊星歯車機構を
    組込み、遊星歯車機構の遊星歯車の支持枠をフライホイ
    ールに固定し、遊星歯車機構の太陽歯車をクラッチディ
    スクに固定し、遊星歯車機構の内歯車を運動部側に固定
    したことを特徴とするクラッチ装置。
JP6417391U 1991-07-19 1991-07-19 クラッチ装置 Expired - Lifetime JP2528340Y2 (ja)

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JPH0552363U true JPH0552363U (ja) 1993-07-13
JP2528340Y2 JP2528340Y2 (ja) 1997-03-12

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006275141A (ja) * 2005-03-29 2006-10-12 Fuji Heavy Ind Ltd クラッチ装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006275141A (ja) * 2005-03-29 2006-10-12 Fuji Heavy Ind Ltd クラッチ装置
JP4566797B2 (ja) * 2005-03-29 2010-10-20 富士重工業株式会社 クラッチ装置

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